第5学年4組 理科学習指導案

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関心 意欲 態度科学的思考力観察 実験の技能 表現第 5 学年理科学習指導案平成 16 年 6 月 15 日 ( 火 ) 第 3 校時指導者宇多幹子場所理科室 1 単元名 植物の発芽と成長 2 単元の目標と評価規準 植物の発芽と成長を, それにかかわる条件に着目しながら調べる活動を通して, 見いだし

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

できるようにする 野菜を学年園やプランターで栽培する計画を立てさせる際には, 平成 27 年度全国学力 学習状況調査 2(5) に取り組ませ, 前学年までに学習した植物の成長にかかわる知識や経験も活用して考える必要があることに気付かせる 実際に野菜を育てる活動に取り組ませることにより, 知識や経験を

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

小学校理科の観察,実験の手引き 第6学年B(2) 植物の養分と水の通り道

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

第 5 学年理科学習指導案 改善したところ 成果があったところ 平成 24 年 6 月 13 日第 5 学年 1 組 34 名授業者小影俊一 研究主題 子どもたちが生き生きとたのしく学ぶ理科 生活科 - 実感を伴った理解を図る指導の工夫 - 高学年分科会のテーマ 児童が自然と向き合い 目的意識をもっ

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

小学校理科の観察,実験の手引き 第3学年A(1) 物と重さ

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

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エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

Microsoft Word - 社会科

25math3

第4学年理科学習指導案

5 指導について (1) 単元について 3 年磁石の性質 4 年電気の働き 5 年電流の働き ( 本単元 ) 磁石に引きつけら 乾電池の数とつな 鉄心の磁化 極の変化 れる物 ぎ方 電磁石の強さ 異極と同極 光電池の働き 電気の通り道 電気を通すつなぎ方 電気を通す物 6 年電気の利用 中学 2 年

第 6 学年理科学習指導案 平成 28 年度 12 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 場所 理科室 1 単元名変わり続ける大地 2 単元について本単元では 第 5 学年 流れる水のはたらき 第 6 学年 大地のつくり の学習を踏まえて 地球 につ内容の関連と学習の系統性いての基本的な見方や概念を

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

第 2 学年 5 組理科学習指導案 日時平成 26 年 12 月 12 日 ( 金 ) 場所城北中学校授業者酒井佑太 1 単元名電気の世界 2 単元について (1) 教材観今日の私たちの日常生活において 電気製品はなくてはならないものであり 電気についての基礎的な知識は必要不可欠である しかし 実際

3. 単元目標 自の育てている野菜の変化の様子を観察したり 地域の人に話しかけたりしながら すすんで課題を解決することができる ( 関心 意欲 態度 ) 野菜の生長の様子や 地域のお店の様子について気付いたことを絵や文章などにかき 伝えることができる ( 思考 表現 ) お店の人にインタビューしたり

1. 単元名植物の世界 第 1 学年理科指導案 日時 : 平成 28 年 6 月 21 日 ( 火 ) 14:00~14:50(5 校時 ) 場所 : 理科室指導者 : 舟木晃 2. 単元について季節ごとに趣のある花を咲かせ, やがて静かに葉を落としていく植物であるが, 翌年には芽生え, すくすくと

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

(3) 指導観公民的分野は地理的分野と歴史的分野の学びの積み重ねによるところが大きい 用語や概念も高度化し 生徒の感想にも 難しい と感じるものが多くなっている そこで その難しいと感じる公民の用語などは積極的に用語集を活用し 難しい言葉に対する抵抗感を少しでも和らげるよう授業でも活用している また

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

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Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

解答類型

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

国語科学習指導案様式(案)

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Microsoft PowerPoint - H29小学校理科

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

体育科指導案

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第4学年理科学習指導案

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭柚中朗 1 日時平成 30 年 1 月 24 日 ( 水 ) 2 学年第 2 学年 1 組 ( 男子 14 名女子 18 名計 32 名 ) 3 単元名天気とその変化 ~ 大気の動きと日本の天気 ~ 4 単元について (1) 単元観本単元は, 学習指導要領

第 6 学年理科学習指導案指導者千葉市立小中台小学校本間希世 1 研究主題 (1) 市教研統一テーマ 自ら学び 心豊かに生きる力を身につけた児童生徒の育成 (2) 部会テーマ 個を生かした学習指導の進め方 小中合同主題 教材の本質にもとづき 児童の力で自然を調べる楽しさが体得される場の工夫と指導方法

ICTを軸にした小中連携

1. 単元名 運動とエネルギー 3 章エネルギーと仕事 南中学校第 3 学年理科学習指導案 平成 26 年 10 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 3 年生徒数 3 名場所理科室授業者 2. 単元について (1) 単元観本単元は 運動の規則性やエネルギーの基礎を 身のまわりの物体の運動などの観

○数学科 2年 連立方程式

第6学年2組 理科学習指導案

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4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

第 6 学年 2 組理科学習指導案平成 26 年 7 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時在籍児童数男子 14 名女子 14 名計 28 名指導者場所理科室 1 単元名植物のからだのはたらき 2 単元について (1) 単元設定について本単元は 学習指導要領で以下のように位置づけられている 植物を観察

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は グループ野菜 として, 1 グループ 8 人程度でトマト, ナス, ピーマン, キュウリ, ゴーヤ, ポップコーン, 落花生, オクラの 8 種類の野菜を育てた もちろん自分たちの育ててみたい野菜である 三つ目は みんなの野菜 として広い畑に学年でサツマイモを植えた サツマイモを植えるときは,

第1学年 理科学習指導案

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

4. タブレット端末の利用状況 ( 利用機材の内容と利用のねらい ) ハードウェア機材名 :ipad ねらい : 水が流れる様子や地形が変化した様子を確認できるよう 動画で撮影し記録する 上流 中流 下流それぞれの様子が撮影できるよう ipadは3 台準備する 機材名 :ENVY110( 複合印刷機

4 単元の評価規準 ア生活への関心 意欲 態度イ活動や体験への思考 表現ウ身近な環境や自分に ついての気付き 野菜の収穫を楽しみにしながら 植物の変化や成長の様子に関心をもち 継続的に世話をしようとしている 場所に応じて育てる植物を決めたり 植物の変化や成長の様子に合わせて世話の工夫をしたりしている

第4学年算数科学習指導案

いきたいと考えるはずである 水溶液を区別する ためには, 水溶液のどんな性質やはたらきに着目していったらよいか, 子どもたちの考えを大切にしながら学習を進めていきたい 本単元の問題を解決するためには, いくつかの実験結果から, 総合的に判断することが必要である そこで,5つの水溶液を区別するという意

(Microsoft Word - \217\254\212w\202U\224N\201i\216R\217\343\201j.doc)

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

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第5学年  算数科学習指導案

画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

Microsoft Word - 学習指導案(公民的分野 ②).doc

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

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指導案

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

Microsoft Word - 提出論文 全0227docx.docx

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での生活では, 理科の学習という意識が薄くなっている 理科の学習が自分の生活に役に立っていると 感じている児童は多いが, 便利にしてくれると感じている児童は少ない このことから理科で学習した 内容が, 生活の中で生かされていることを実感できるような指導を行っていきたい ( 学習活動への意識に関するこ

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

4 種子が発芽する条件 実験 2 種子が発芽するために, 空気は必要だろうか 空気があるかないかだけを変えて調べる ポイント 種子を水にしず めると, 空気にふれなくなる 実験の条件 水 空気 適当な温度 あり なし 参考 エアポンプで空気を送りこむと, 種子は水中でも空気にふれることができるため,

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

たい 生徒は九州地方のイメージを漠然と 自然が多い 山がある 空気がおいしい というような自然や環境がよいことをあげていた そこで 九州地方の環境と産業の関わりや環境保全への取組 持続可能な社会を目指した活動についてなど 九州の地域的特色を捉えさせることが重要である そのために 環境保全には人々の積

理科学習指導案

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<小学校 生活科>

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3 育成したい人間性と手立て主として自然や生命とのかかわりで育む人間性 本単元で育む人間性 具体的な姿 指導の主な手立て 評価方法 これまで気付いていなかった自然現象に気付く謙虚さ 日常生活の中で当たり前になっていた運動場の現象に目を向け, 雨水が流れたり溜まったりする面白さや不思議さをもって課題を

国語科学習指導案

理科学習指導案(形式)

第6学年理科学習指導案

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

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第 3 学年 学級活動学習指導案 平成 18 年 6 月 30 日 ( 金曜日 ) 第 5 時限指導者二階堂聡 1 題 材 夏休みに向けて1 学期の学習を振り返ろう 2 題材について 生徒にとって, 夏休みの過ごし方はそれぞれである 部活動に熱中する生徒, 夏期 講習に参加し, 学力向上に努める生徒

第4学年理科学習指導案

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

本時の展開

3 特別支援学級における学習指導案 特別支援学級においても 学習指導案は授業の設計図としての働きに変わりはありません しかし 特別支援学級では 児童生徒の実態から指導の内容や計画を考えることに大きな意味があります 通常の学級の学習指導案では 例えば 単元について は学習指導要領に沿った指導計画に基づ

Ⅰ 指導と評価の年間計画 及び 評価規準と単元計画 の作成の手引き 指導と評価の年間計画 についてこれは 次の 3 の 評価規準と単元計画 の全単元について その概要を記述したものである 生徒の学習活動に対するより適正な評価及び 生徒の学習の改善に生かされる評価 ( 指導と評価の一体化 ) の実現を

Transcription:

第 5 学年理科学習指導案 千葉市立稲丘小学校授業者古内大輔 1 研究主題自ら学び 心豊かに生きる力を身につけた児童生徒の育成個を生かした学習指導の進め方 小中合同主題 教科の本質にもとづき 児童の力で自然を調べる楽しさが体得される場の工夫と指導法の追究 小学校主題 2 単元生命のつながり (1) 植物の発芽 3 単元について地球上には 20 万種とも 30 万種ともいわれるように多種多様な植物が生息している そして それらの植物に囲まれて 私たち人間は生命活動を維持し 文明 文化を築いてきた 光合成によって作られた酸素を呼吸により体内に取り入れ 穀物や果実を食料として生産している 大樹の幹から木材を切り出し建築材とし 植物の繊維から布や紙を発明し 衣類や情報を伝達する手段を得た このように 様々な形で植物からの恩恵を受けたり 人間が植物に働きかけ利用したりして人間と植物は関わっている それら植物の生命の出発点は種子ではないだろうか そして 発芽という現象は 環境条件が整うまで じっと自分の遺伝情報を小さな一粒の中に大切に保存していた休眠状態の種子が生命活動を開始する感動的瞬間であるといっても過言ではない 本単元では インゲンマメの種子を使い 発芽の条件や種子のつくりを調べる 興味 関心をもって追究する活動を通して 条件を制御して調べる能力を養うとともに 発芽の条件や種子のつくりについての理解を図る さらに 植物の成長 や 植物の花のつくりと実や種子 へ発展させて 生命を尊重する態度を育てることをねらいとする 本単元に関わる既習内容として,3 年生では 植物をそだてよう ~ たねまき ~ から 植物を育てよう ~ 花がおわったあと ~ で植物の成長のきまりや体のつくりについて学習している また,4 年生では 季節と生き物 ~ 春 ~ から 季節と植物 ~ 春のおとずれ ~ で植物の成長と環境との関わりを学習している これらの学習経験や今までの生活経験をもとにして, 発芽や成長の条件を考えることが重要になる 目の前に一粒の種子があっても それ自体からわくわくしたり 早く何かしたいという要求をもてたりする児童はそれほど多いと思えない 発芽の条件や種子のつくりに関しての名称としての知識は多くの児童がもっているが 興味 関心は表に表れていなかった これまでにも 児童たちはアサガオやミニトマト ツルレイシなどを学校で育てた経験がある 花が咲いたり 実ができたりという視覚的にはっきりとわかる変化には大きな興味 関心があり 素直に喜びを表現しているが 茎が少しずつ伸びていく様子 葉が大きくなっていく様子といった微細な変化に興味 関心が向くことはなかなか難しいように感じる そこで 本単元では植物体の持つ生命体の不思議さに目を向けさせるため 生命の連続性を 実感を伴って理解できるような場の工夫を考える 指導にあたっては次のことに留意していきたい 条件制御 何を変える 何を変えない のかを明確にしていくようにする 固定する条件を何にし どのように固定していくのかを明確に考えるようにする 単元を通してこまめに確認していく 生命の連続性を 実感を伴い理解できる場 ( 教具 ) の工夫 B 生命 地球領域の植物分野の単元に関しては サンプル数が限られてしまうことが要因となり 始めと終わりの 2 点の実験 観察結果に児童たちの意識が向きやすい 植物の生命の連続性を より納得して理解できるよう 中間点での実験 観察ができるようにサンプルの絶対数を増やしていく 児童の思考の流れを大切にしながら 児童自身が実験方法として提案できるように指導していきたい 1

4 単元の目標植物の発芽について興味 関心をもって追究する活動を通して 植物の発芽について条件を制御して調べる能力を育てるとともに それらについての理解を図り 生命を尊重する態度を育て 植物の条件についての見方や考え方をもつことができるようにすること 子葉の中のでんぷんが種子の発芽やその後の成長に使われていること 植物の発芽には 水 空気及び温度が関係していること 5 評価規準 自然事象への関心 意欲 態度 科学的な思考 表現 観察 実験の技能 自然事象についての知識 理解 植物の発芽に興味 関心をもち 種子の発芽の条件について自ら調べようとしている 植物の種子の発芽のしくみに 興味 関心をもち 種子のつくりとふくまれる養分について調べようとしている 植物の発芽の条件について予想や仮説をもち 条件に着目して実験を計画し 表現している 発芽の実験結果と整えた条件を関係付けて考察し 自分の考えを表現している 子葉の様子の変化と 子葉の中のでんぷんの様子を関連させて 種子の中には発芽に必要な養分が含まれていると予想をもち 表現している 植物の発芽について 条件を整えて実験を行い その課程や結果を記録している でんぷんがあることをヨウ素液を適切に使って 観察している 植物の発芽には 水 空気 及び発芽に適した温度が必要であることを理解している 子葉の中のでんぷんが種子の発芽やその後の成長に使われていることを理解している 6 単元の指導計画 (8 時間 ) 第 1 次 発芽の外的要因 ( 発芽するた めの条件 ) 時学習活動と内容教師の支援評価の観点 1 2 3 発芽に必要な条件について話し合う 条件の整理の仕方を考え 実験計画を立てる 発芽について条件制御の話し合いをし 一度に変えていいのは一つだけの条件 という考え方を定着させる 植物の発芽に興味 関心をもち 種子の発芽の条件について自ら調べようとしている ( 関 意 態 ) 植物の発芽の条件について予想や仮説をもち 条件に着目して実験を計画し 表現している ( 思 表 ) 水は発芽に必要だよ 人間も水を飲まないと生きていられないから 春になって 桜の花や学校花壇の花が咲いてきたよ 反対に冬は 落ち葉ばかりで花はほとんど見られないよ 温度に関係があると思う 種子も人と同じように呼吸をしていると思うから 空気も必要なんじゃないかな 種子は普通 土の中に植えるから日光 ( 光 ) は必要ないと思うよ そろえる条件 そろえない条件をしっかり考えて 整理しよう インゲンマメの種子が何粒あると 全ての条件を調べられるかな 発芽に水 空気 温度 日光が関係しているかどうか 計画通りに調べる 場合によってはデジタルカメラなどの機材での記録があることを教え 活用する 植物の発芽について 条件を整えて実験を行い その過程や結果を記録している ( 思 表 ) 脱脂綿や水には肥料のようなものはふくまれていないよね 同じ場所に置いたり ( 日当たり 温度 ) 毎日水やりを忘れないようにしたりして なるべく同じよう 2

に世話をしてあげよう 第 2 次 発芽の内的要因 ( 種子のつく り 種子の中の養分 ) 4 5 6 インゲンマメの種子の発芽に必要な条件についてまとめる 発芽の条件を考察する際は 予想や仮説と照らし合わせながら実験の条件や結果を整理する 発芽の実験結果と整えた条件を関係付けて考察し 自分の考えを表現している ( 思 表 ) 植物の発芽には 水 空気 及び発芽に適した温度が必要であることを理解している ( 知 理 ) 日光 ( 光 ) がなくてもインゲンマメは発芽するのは予想とちがったな 水 空気 温度の条件が整うと 種子が発芽することがわかったよ 条件が整っているはずなのに発芽しなかったもの 条件が整っていないはずなのに発芽したものの原因は何だったのだろう 同じ条件で育ててきたインゲンマメ同士を観察し 成長段階順に並べてみたり 気付いたことや疑問をノートに記録したりする 子葉の様子の変化から 子葉の役割や種子のつくりを考え 話し合う 葉や茎などの成長している部分の変化への気づきを認めながら 唯一しおれていっている子葉の部分に着目させる ノートの記録と実際のサンプルを交互にふり返らせ 様々な成長段階のサンプルに着目するようにする 植物の成長の様子に興味 関心をもち 種子のつくりについて調べようとしている ( 関 意 態 ) 子葉の様子の変化と 植物の成長の様子を関連させて 種子のつくりや子葉の役割について予想をもち 表現している ( 思 表 ) どのインゲンマメも発芽して 身丈がだいぶ伸びたね 私たちも 1 人 1 人身長 体重が違うように インゲンマメも身丈や葉や茎の様子はちがっているね 本葉の数や大きさもちがうね 葉が大きいインゲンマメの方が ( 葉の数が多い方が 身丈が高い方が ) よく成長していると言えそうだよ 茎の途中についているかたまりも大きさがちがっているよ これはもとの種子のどの部分だったのだろう もともとの子葉の様子を観察してみれば 何かわかるかもしれないな 種子を観察し 発芽前の種子の子葉に含まれているでんぷんの様子を調べる 種子のつくりを想起させ ヨウ素でんぷん反応やでんぷんの量の予想につなげさせる 表皮 子葉 臍といった部位の用語を確認し 使用するようにしていく 種子の中に 葉や根になりそうな部分があるよ 白い部分が 成長したインゲンマメの茎についていたかたまりだと思う 種子の部分ごとに子葉や胚というきちんとした名前があるんだね でんぷんが子葉には多くふくまれていることがわかったよ 子葉にでんぷんがあることをヨウ素液や顕微鏡を適切に使って 観察している ( 技 ) 3

7 ( 本時 ) さまざまな成長段階の子葉の様子や内部のでんぷんの様子を観察する 子葉の様子の変化とインゲンマメの成長にどのような関係があるのか結果をもとに話し合う 成長段階が違うサンプルが整うように 教師も児童と並行しインゲンマメのサンプルを育てておく 各成長段階の様子を比較しやすいように 顕微鏡の台数や配置の仕方の工夫 視聴覚教具の活用をする でんぷんがあることをヨウ素液や顕微鏡を適切に使って 観察している ( 技 ) 子葉の様子の変化と 子葉の中のでんぷんの様子を関連させて 種子の中には発芽に必要な養分が含まれていると予想をもち 表現している ( 思 表 ) 8 子葉はどんどん小さくなっているね しわしわになってきている ひからびてきているみたいだな 顕微鏡で子葉を見ると 青紫色に染まっているでんぷんの量の違いがはっきりわかるよ 子葉が小さくなっていくのと でんぷんの量が少なくなっていくのは関係があると言えそうだ でんぷんは発芽や成長の養分として使われたから だんだんなくなっていったのだと思います 学習のまとめをする 結果や考察の吟味だけでなく 実験計画の立て方や条件の整え方などをふり返れるように話し合いを整理していく 植物の発芽には 水 空気 及び発芽に適した温度が必要であることを理解している ( 知 理 ) 植物は 種子の中の養分をもとにして発芽することを理解している ( 知 理 ) インゲンマメの種子には いろいろな仕組みがあったな 植物の力ってすごいな 調べたい条件は変える条件にする それ以外は変えない条件にすると 調べたい条件が発芽に関係しているか調べられた これからの理科の学習でも生かせそうだ 早くインゲンマメが実らないかな これからもしっかり世話をしよう 7 本時について (7/8) (1) 本時における提案内容第 1 次の学習活動で 児童たちはインゲンマメの発芽の外的要因に着目し 発芽には水 空気 温度の条件が整うことが必要であることを学習した それと同時に インゲンマメの発芽には日光や肥料は必要ではないことも学習した 第 2 次では発芽の内的要因にせまっていく学習活動となる 種子のつくりの観察や 種子に含まれるでんぷんの存在をヨウ素でんぷん反応で確認したり 種子に含まれるでんぷんを顕微鏡で観察したりする活動を通して 発芽のメカニズムへの気づきを促し 生命の連続性を理解するとともに 生命を尊重する態度を育てることへとつなげたい 発芽の内的要因の一つである種子の養分を理解する際に 発芽前の種子の子葉と ある程度成長ししぼんで小さくなった子葉のでんぷんの量を比較し 考察する指導計画とする この指導計画の際 留意したい点として次の 2 点を挙げたい 1 点目は 第 1 次と第 2 次のつながりの中で児童たち自らの疑問がでるようなものにするという点である これまでは第 1 次の学習から なぜ 肥料をあげなかったのに種子は発芽することができたのだろう という課題を解決する指導計画がとられていた しかし 今回は教材を一本化して 第 1 次で育てたインゲンマメを見比べ 葉の大きさや数 茎の太さ 身丈など様々な違いを発見する中で 唯一凋萎していく子葉に着目できるように第 2 次への導入を工夫したい 2 点目は ( 発芽前 ) と ( 発芽後のある 1 点 ) との 2 点のみでの観察結果とする場合 その途中経過に意識が向きにくいという点である 刻一刻と子葉のでんぷんの量は変化しているはずであり 子葉の姿形もしぼんで小さくなっている そこで本時では 子葉の様子の観察とともに 何点かの成長段階でのでんぷんの量もヨウ素でんぷん反応で確認したり 顕微鏡で観察したりする そのための手立てとして インゲンマメのサンプルの絶対数を増やすという方法を取りたい 第 1 次で児童 1 人が 1 つインゲンマメを育て それらを第 2 次でも使用し学習を続ける 4

条件制御を行い育てていくが 個体差として表出する成長段階の違いをそのまま利用し 様々な成長段階のサンプルを用意することとしたい 子葉の外的な様子 子葉内部のでんぷんの量という二つの側面から観察を重ね インゲンマメの種子の養分が確かに発芽に使われていることを生命の連続性をより納得した形で理解させたいと考える (2) 本時の目標 様々な成長段階の子葉の様子を観察し 種子に含まれているでんぷんを基にしてインゲンマメは発芽し 成長していることを理解できる (3) 展開 過程問題把握 学習活動と内容教師の指導 支援 ( は評価 ) 資料 1 これまでの学習を振り返る 種子には子葉という部分がある 発芽前のインゲンマメの種子の子葉にはでんぷんが多く含まれていた でんぷんはヨウ素でんぷん反応で確認できた 2 本時の学習問題を確認する 前時までの学習内容や結果を資料 ( 写真やノート掲示 ) などで振り返ることができるようにしておく ヨウ素でんぷん反応の様子 顕微鏡で見たでんぷんは写真で拡大して掲示し 本時の間いつでも確認できるようにしておく 前時までの実験結果の写真やノートのコピー インゲンマメの子葉の様子の変化と発芽や成長にはどのような関係があるのだろうか 予 想 3 予想を立て 全体で話し合う 子葉の部分は単に枯れただけではないだろうか 子葉が小さくなっているので 子葉の中のでんぷんの量は少なくなっているのではないかな 子葉の中のでんぷんが発芽や成長に使われたから 子葉は小さくなったのだと思う 種子のつくりの観察から 子葉は何になる部分なのか どのような役割があると考えられそうなのか筋道立てて予想できるよう助言する 第 1 次の発芽の外的要因の学習内容も参考にするように助言する 実験 観察 4 計画した方法で実験 観察をする 成長段階の違う 3 つのサンプルを比較する A: 発芽前の種子 ( 前時に観察 ) B: 双葉が出始めたころのサンプル ( 約 5cm) C: 茎も伸び葉も大きくなったもの ( 約 10cm) ( 子葉の観察 ) B の子葉は大きくて パンパンにはっているよ C は B と比べるとだいぶしぼんだように見えるよ 本時までに A~C のサンプル数がそろうように計画的にインゲンマメの栽培をする 机間指導の際 顕微鏡の調整に時間がかかってしまっている児童や班に支援をし 観察の時間を確保する 顕微鏡 スライドガラス ヨウ素液 5

考察まとめ ( ヨウ素でんぷん反応や顕微鏡でのでんぷんの観察 ) B の子葉にはでんぷんがたくさん見られたよ ヨウ素液の反応もはっきりわかったよ C の子葉にもまだでんぷんが見られたよ でも B に比べると少なくなっているように見えるな 5 実験結果を発表し わかったことを発表する A から C へ子葉が小さくなっていくのは 中のでんぷんがなくなっていったからだと思う A から C の子葉へと だんだんでんぷんの量は少なくなっていったけど インゲンマメは成長している だから でんぷんはインゲンマメの成長と関係がある でんぷんは発芽や成長の養分として使われたから だんだんなくなっていったのだと思います 落ちてしまった子葉にはでんぷんはないのかな 落ちてしまった子葉のでんぷんの量も調べたいな でんぷんがあることをヨウ素液や顕微鏡を適切に使って 観察している ( 技 ) 実験結果からわかったこと 疑問に思ったこともあわせて発言するように促す 子葉の様子の変化と 子葉の中のでんぷんの様子を関連させて 種子の中には発芽に必要な養分が含まれていると予想をもち 表現している ( 思 表 ) 6 本時のまとめをする インゲンマメの子葉が小さくなっていくほど 子葉の中のでんぷんの量は少なくなっている このことから 子葉の中のでんぷんが種子の発芽やその後の成長に使われていると考えられる 6