第4章_なごやか地域福祉.indd

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計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

生活困窮者支援事業について 平成 28 年 11 月 14 日市長定例記者会見資料 2 さまざまな悩みを抱える生活困窮者 仕事はしたいけど 今日食べるものもないな 実施住居確保給付金必須事業安定的に就職活動を行うことができるよう, 有期で家賃相当額を支給 借金の返済 子どもの将来が心配だな 高知市生

生活困窮者自立支援法について

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

淀川区生活困窮者

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

スライド 1

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計画の今後の方向性

多賀町地域福祉活動計画案(概要版)

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

三鷹市健康福祉総合計画2022

利用者満足の向上センターのチラシの配布など センターのPRのために具体的な取り組みを行っている 苦情対応体制を整備している 特記事項 名刺 サービス情報誌 広報での PR イベントでのパネル設置など実施 相談の際のプライバシーの確保を図っている 公平性 中立性の確保 業務改善への取り組み 相談室の整

Ⅱ 各論第 2 章 各 論 第 2 章 介護と医療 関係機関の連携 第 1 節 介護と医療 関係機関の連携 1 連携のための関係機関のネットワークづくり 現状 課題 平成 19 年度に内閣府が公表した 高齢者の健康に関する意識調査 によると 多くの高齢者が要介護状態になっても 可能な限り住み慣れた地

地域子育て支援拠点事業について

事業内容

PowerPoint プレゼンテーション

高齢者虐待防止対応マニュアル別冊 6 関係機関との連携 (1) 各機関の役割 市町村や地域包括支援センター等の関係機関は それぞれ対応可能な範囲があります 範囲を超えた対応は行うことができません また 事例によって関係機関の対応を依頼する場合があります 市町村が中心となるコアメンバー会議によって 大

区分

2 基本理念と基本目標 本市のまちづくりの指針である 第 2 次柳井市総合計画 は 平成 29 年 3 月に策定 されました この総合計画では すべての市民が健康で安心して暮らせる 人にやさ しいまちづくり を健康 福祉分野の基本目標に掲げ その実現を目指しています これは 高齢者も含めた全ての市民

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事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

平成17年度社会福祉法人多花楽会事業計画(案)

基本理念 第 6 期計画では 高齢者が住み慣れた地域で健康でいきいきと充実した生活を送ることができる地域社会の構築をめざしてきました 第 7 期計画においても 第 6 期計画の基本理念を継承し 総合計画における高齢者福祉の施策の実現をめざして 住んでよかった亀岡 老後も楽しい亀岡 を本計画の基本理念

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藤沢型地域包括ケアシステムの推進について 平成 30 年 2 月藤沢市議会定例会厚生環境常任委員会資料 1 ⅠⅠ 中長期を見据えた検討体制の見直し 1 これまでの経過等について現在, 国では 地域共生社会 の実現に向け, 様々な改革が進められており, 平成 30 年 4 月に施行される社会福祉法の一

1_【鑑】「生活困窮者自立支援制度と介護保険制度との連携について(通知)」の一部改正について

Microsoft Word - 3

平成 31 年度 地域ケア会議開催計画 魚津市地域包括支援センター 平成 31 年 4 月


1_【鑑】「生活困窮者自立支援法の施行に伴う多重債務者対策担当分野との連携について(通知)」の一部改正について

(1) ほのぼのネット事業 目的事業内容経過方法と時期 担当係: 地域係 地域でサポートを必要としている人の発見 見守り 交流活動を 地域で暮らす住民自らが主体となって取り組む ほのぼのネット活動 の推進を通じて 住民の手による 福祉のまちづくり を展開します 1 ほのぼのネット班 28 班による見


生活困窮者自立支援制度の全体像 自立相談支援事業 緊急に衣食住の確保が必要な人 一時生活支援事業 住居喪失者に対し一定期間 衣食住を提供 生活保護に至る前の段階から早期に支援 再就職のために居住の確保が必要な人 住居確保給付金 就職活動中の家賃費用を有期で支給 生活と就労に関する支援員を配置し 他施

Microsoft PowerPoint - 資料8 家計相談支援事業について

居宅介護支援事業者向け説明会

第2節 茨木市の現況

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地域包括ケアシステム

高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

第3章 指導・監査等の実施

2

[ いきいき支援センターの運営方針 ] いきいき支援センターについて 以下の方針に基づいた運営に努めます 高齢者の保健福祉に関する総合相談等を実施し 高齢者が地域において自立した日常生活を営むことができるよう支援します 認知症に関する総合相談窓口としての役割を担うとともに 認知症高齢者を介護する家族

<総論>


障害福祉計画資料 3 障害福祉サービスの目標 1 成果目標 柱 No. 事業 単位 2020 年度 解説 3 暮らしを支えるサービスの充実 3 1 福祉施設の入所者の地域生活への移行 目標値 年度末までに地域生活へ移行する施設入所者数 ( 移行率 ) 年度末時点の施設入所者数

第 4 章基本的な考え方 1. 計画推進の基本的な視点 本計画は 以下に示す基本的な視点をふまえて 各施策 事業の展開を図っていきます 協働とパートナーシップにもとづく活動の充実地域福祉の主役は その地域に暮らす市民です 地域福祉の取り組みを進めていくためには 市民 事業者 行政がお互いに理解し 尊

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的


スライド 1

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別添 地域包括支援センター事業点検調書項目 ( レイアウト 部変更 ) 大項目 : 基本的事項 事業計画 設置場所 職員の姿勢 地域との連携 * については どちらかに を記入して下さい 地域包括支援センター運営マニュアルの最新版について 職員全員が内容を知っている 帯広市地域包括支援センター事業実

1 子ども 子育て支援新制度がはじまります 子ども 子育て支援法 等の成立により すべての子どもと子育て家庭を総合的に支援していく 子ども 子育て支援新制度 が平成 27 年 4 月から全国的にスタートします 子ども 子育て支援新制度 では 幼稚園や保育所 地域の子育て支援の充実を図るとともに 認定

基本目標 1( 日常生活 ) 地域住民みんながつながり支えあう 心豊かなコミュニティづくり 核家族化や少子高齢化の進行に伴いさまざまな課題が顕著に現われるなか ライフスタイルの多様化や 携帯端末の普及などによる人と人とのつながり方の多様化もあり みなさんが生活する家庭や地域社会におけるつながりが希薄

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議案第3号

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第3節 重点的な取り組み

板橋区版 AIP の構築に向けた取組に関する検討報告書 < 概要版 > 平成 28 年 2 月 板橋区

区(支部)社協会費関係相談記録

- 目次 - Ⅰ 計画策定の趣旨等 1 Ⅱ 船橋市における自殺の現状 2 Ⅲ 船橋市の自殺対策における取組 3 Ⅳ 船橋市の自殺対策推進体制 6

も少なくありません こうした状況に鑑み 舞鶴市は 言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより 全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく 自分らしく安心して暮らすことができる地域社会を実現するため この条例を制定するものです 2. 条例の

資料 4 医療等に関する個人情報 の範囲について 検討事項 医療等分野において情報の利活用と保護を推進する観点から 医療等に関する個人情報 の範囲をどのように定めるべきか 個別法の対象となる個人情報としては まずは 医療機関などにおいて取り扱われる個人情報が考えられるが そのほかに 介護関係 保健関


地域総合支援協議会

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

Microsoft PowerPoint 訪問サービス事業所向け研修会資料

社協 生活支援活動強化方針 ー地域における深刻な生活課題の解決や孤立防止に向けた社協活動の方向性ー ( 平成 24 年 10 月 29 日 ) 社会福祉法人全国社会福祉協議会 地域福祉推進委員会

3. 安心できる福祉基盤の整備 高齢者や障害のある人など日常生活に支援が必要な人が増え続けている中 平均寿命が延び 支援が必要な状態で暮らす期間が長くなることが見込まれています このような中 たとえ支援が必要になっても 誰もが地域の中で適切な福祉サービスを選択して利用でき 安心して暮らし続けられるよ

6 児童福祉法の改正 24 年 4 月には 障害者自立支援法と児童福祉法に分かれていた障がい児 の支援体制を一元化する改正がなされ 市町村が支給決定する障がい児通所支援 と都道府県が支給決定する障がい児入所支援が創設されました 7 障害者虐待防止法の施行 24 年 10 月には 障害者虐待の防止 養

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

区(支部)社協会費関係相談記録

厚生労働省提出資料

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ホームレスへの自立支援のあり方について

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地域福祉とは 住民による自主的な活動や行政などの公的サービスを活用しながら 個人が人としての尊厳を持って家庭や地域の中で その人らしい自立した生活を送れるように支える ものです 計画の内容は 少子高齢化が急速に進む中で 核家族化が進行し地域意識は希薄化し 家庭や地域で 支え合う力が弱まりつつあります

01 表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

, 地域包括支援センターの組織と人材 2. 1 福祉専門職の歴史と特性

平成20年度春の家居宅介護支援事業所事業計画

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福岡市居住支援協議会 福岡市居住支援協議会の概要 目 的 住宅困窮者の状況及び民間賃貸住宅市場の動向に関する情報 を共有するとともに, 民間賃貸住宅を活用した住宅困窮者の円滑 入居支援策の効果的な推進を図る 根拠法令 住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律 ( 住宅セーフティネット

府立高校 <P138> 支援学校 <P138> 保健センター <P139> 支援の必要な家庭の発見 子ども 保護者 親族からの相談 登校状況などを通して支援の必要な家庭を発見 (P50 表 2-3-4) 4 割程度が保護者の相談支援を実施 (P4 図 2-1-2) ケースに対応する中での課題として

冊子_ひとりで悩みを抱えていませんか?

資料 3 ~ 鳥栖市高齢者福祉計画策定資料 ~ 鳥栖市高齢者福祉計画施策評価報告書 平成 29 年 7 月

学力向上のための取り組み

富山県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 ( 様式 ) 1 市区町村名 富山市 2 人口 ( 1) 322,059 人 ( 平成 25 年 3 月末現在 ) ( 8,253 人 ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上 26.1% ( 30.3% ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれにつ

1

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

平成 20 年 9 月 29 日 平成 21 年度介護報酬改定に向けた提言 社会福祉法人東京都社会福祉協議会 はじめに センター部会長代行今裕司 東京都社会福祉協議会センター部会は 東京都内の地域包括支援センター 在宅介護支援センター デイサービスセンターの 664 箇所が加入している団体です 平成

障害児・発達障害支援_

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

活動状況調査

まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

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平成22年度


平成 28 年度野田市社会福祉協議会事業計画 1. 事業方針野田市社会福祉協議会では ふれあいと支えあい 福祉の心豊かなまちづくり を基本理念として 地域社会全体で問題解決に取り組み 市民が自立し安心して暮らせる心豊かな福祉社会の実現を目指しています 27 年 4 月から認知症高齢者や障がい者等の判

Transcription:

第4章課題解決に向けた私たちの取り組みの展開 62 取り組むべき方向性 2 地域の 暮らし に支援を届ける ~ 支援を求めている人 手助けが必要な人に必要な支援を届ける~ 方策 3 支援が必要な人に適切な支援を届ける仕組みづくり 方策の概要 現行の相談窓口を広く周知するとともに 公的制度だけでは解決できない問題で これまで十分な支援を受けられずにいた人に支援を届ける仕組みづくりを進めます 期待される主体別の取り組み市民 商店 事業所 企業 大学等 市や社協のホームページ 広報紙を閲覧するなど相談できる窓口の把握に努めましょう 地域活動団体 社会福祉法人 相談窓口等に関する団体間の情報共有や情報交換に努めましょう 日常的な活動の中で心配な人がいたら適切な相談窓口等につなぎましょう 市社会福祉協議会 多様な相談窓口や公的サービス( 制度 ) 住民のニーズ( 需要 ) を的確に把握し を必要に応じて設定し その情報を提市の施策に提案を行います 供します 既存の制度や枠組みでは解決できない問題に対し解決に取り組みます < 主な関連施策や事業等 > < 主な関連施策や事業等 > 多様な相談窓口やサービスなどの情報 多様な相談窓口やサービスなどの情報提供提供 地域力の再生による生活支援推進事業 地域力の再生による生活支援推進事業 ( 地域支えあい事業 ) ( 地域支えあい事業 )( 実施の受託 ) 自立相談支援 就労準備支援 家計相 自立相談支援 就労準備支援 家計相談支援事業 就労訓練事業談支援事業 ( 実施の受託 ) 既存の枠組みを超えた総合的な支援を 既存の枠組みを超えた総合的な支援をする専門職 ( コミュニティソーシャルする専門職 ( コミュニティソーシャルワーカー ) の配置の検討ワーカー ) の配置の検討 生活支援コーディネーターの配置の検 生活支援コーディネーターの配置の検討等討等 < 主な関連施策や事業等 > は 平成 27 年 3 月時点の内容です

第 相談窓口や公的サービスなどの利用促進の展開問題意識相談窓口やサービス利用にたどりつけない人がいる 具体的な取り組み 1) 多様な相談窓口やサービスなどをわかりやすく市民に情報提供するとともに 支援者へも情報提供します 市内には 区役所 ( 福祉事務所 ) 保健所 市 区社協の他 いきいき支援センター 障害者基幹相談支援センター 地域子育て支援拠点事業 ( なごやつどいの広場事業 地域子育て支援センター 児童館 ) 子ども 若者総合相談センター 仕事 暮らし自立サポートセンターなど多様な相談窓口があります これらの窓口を広く周知するとともに サービス内容をわかりやすく市民に情報提供します また 支援者へも情報提供を図ります いきいき支援センター ( 高齢者 ) 要支援 要介護状態になるおそれのある高齢者の相談 支援をはじめ 高齢者に対する総合的な相談 支援 高齢者虐待や権利擁護の相談などを行っています 市内に45か所が設置されています 認知症相談支援センター ( 認知症 ) 認知症に関する様々な相談について 介護経験者や社会福祉士などの専門職による電話相談窓口である 認知症コールセンター を運営しています 障害者基幹相談支援センター ( 障害者 ) 障害者とその家族の方の地域における生活を支援するため 福祉サービスの利用や各種制度の活用に関することなど 様々な相談に応じる身近な相談窓口です 市内に16か所が設置されています 地域子育て支援拠点事業 ( 子育て ) 乳幼児及びその保護者が相互の交流を行う場所を開設し 子育てについての相談 情報の提供 助言その他の援助を行う地域子育て支援拠点を整備します また 拠点のうち各区 1か所 ( 機能強化型 ) は 一時預かり等他の支援事業も併せて行います 子ども 若者総合相談センター ( 子ども 若者 ) ニート ひきこもりなど 様々な悩みを持つ子ども 若者 ( 概ね39 歳まで ) とその保護者の方などが相談することのできる窓口です 仕事 暮らし自立サポートセンター ( 生活困窮者 ) 仕事のこと 家計のこと 家族のことなど生活のことで様々な悩みを抱える方が気軽に相談することができる窓口です 4章課題解決に向けた私たちの取り組み 各相談窓口の連絡先は 市公式ホームページなどでご確認ください 63

第4章課題解決に向けた私たちの取り組みの展開 64 2) 生活の困りごとなどを地域で相談しあえる仕組みづくりを進めます 各地域の自主的な取り組みを大切にしながら 地域力の再生による生活支援推進事業 ( 地域支えあい事業 ) の実施地域 ( 小学校区 ) を拡大することにより 地域の身近な場所で住民同士が相談しあい 解決が図られるよう その仕組みづくりを進めます 地域の身近な相談場所 地域力の再生による生活支援推進事業 ( 地域支えあい事業 ) の実施地域では コミュニティセンターなどの拠点に ボランティアの住民が同じ地域の住民から相談を受けることのできる仕組みをつくっています 困りごとのある住民は 電話相談やコミュニティセンターなどに赴いて相談することができます

第 既存の枠組みを超えた支援の仕組みづくりの展開問題意識様々な支援を必要としている人に 必要な支援を届けるための仕組みが必要 具体的な取り組み 1) 既存の枠組みを超えた総合的な支援を行う仕組みや専門職 ( コミュニティソーシャルワーカー ) の配置の検討を行います 高齢者 障害者 児童など対象別や分野別などの制度の枠組みにとらわれない既存の枠組みを超えた総合的な支援が行うことができる仕組みや専門職 ( コミュニティソーシャルワーカー ) の配置の検討を行います 事例大阪府豊中市のライフセーフティネットの仕組み大阪府豊中市では 豊中市地域会資源や関係機関と密接に連携しな福祉計画に基づき 介護保険制度がら 公民協働で解決にあたっていの生活圏域 (7 圏域 ) ごとに 2 名ずます つ計 14 名のコミュニティソーシャまた 現状の制度やサービスだルワーカー (CSW) を配置していけでは解決が難しい状況がある場合ます 困りごとを抱えた地域住民やにおいては 行政機関や専門職を支小学校区に設置された 福祉何でも援する機関 組織で構成される ラ相談窓口 ( 地域のボランティアが運イフセーフティネット総合調整会営 ) からの相談に対応するととも議 に情報を提供して 新たな支援に 福祉分野を超えた専門職などにプロジェクトの立ち上げやセーフよるネットワーク組織 地域福祉ティネットの開発に関わっています ネットワーク会議 を運営して 困 ( 豊中市社協のホームページ等を参考難事例の解決策を協議するなど 社に作成 ) 4章課題解決に向けた私たちの取り組み 65

2 地域包括ケアシステムにおける生活支援サービスの充実を目指し 生活支援コーディネーターの配置を検討します 各区の地域ケア会議を中心に 高齢者個人に対する支援の充実とそれを支える社会基 盤の整備とを同時に進め 支援が必要な状態となっても高齢者が住み慣れた地域で安心 して生活できる地域づくりを進めます とりわけ 本計画においては 高齢者を地域で支えるための住民相互による助けあい の仕組みづくりや活動の支援を進め 国が配置すべきとしている生活支援コーディネー ターについては 今後効果的な配置や役割 機能等の検討を行います 第4章 課題解決に向けた私たちの取り組みの展開 認知症施策の充実 強化 認知症 うつ予防教室 をはじめとした各種事業を展開し 大学などと連 携して 認知症の啓発 予防にも考慮しつつ 介護予防の運動プログラムに栄 養改善 口腔機能向上の取り組みを複数組みあわせた なごや介護予防 認知 症予防プログラム を検討します また 認知症の方の家族に対する教室の実施やサロン いこいの場 を開催 するとともに 認知症カフェの開設を支援します 66

第 生活困窮者の自立支援の展開問題意識生活困窮者の抱える複合的な課題に対応し 具体的な取り組み 個別的で継続的な支援を寄り添いながら行う仕組みが必要 1) 生活困窮者の自立に向けた各種支援を実施します 総合相談支援機関として 仕事 暮らし自立サポートセンター ( 以下 サポートセ ンター という ) を設置し 生活困窮者自立支援法に基づく 自立相談支援事業 住居確保給付金の支給 をはじめ 就労準備支援事業 家計相談支援事業 を一体的に実施します また 福祉事務所と連携しながら 一時生活支援事業 や 学習支援事業 を展開します さらに 直ちに一般就労が困難な人に対し 就労訓練事業 ( いわゆる中間的就労 ) を行う民間事業所を確保し 厚生労働省令に定める基準への適合を図ったうえで市が認定を行います 生活困窮者自立支援法の事業等 名称 1. 自立相談支援事業 内容 就労その他の自立に関する相談支援の実施 ( 幅広く相談を受け付ける ) 事業の利用のためのプランの作成など 2. 住居確保給付金 離職により住宅を失った生活困窮者に家賃相等の給付金を有期で支給 3. 就労準備支援事業 就労に必要な訓練を 日常生活自立 社会生活自立 の段階から実施定時の起床や食事 整理整頓 あいさつ コミュニケーションなど 4. 一時生活支援事業 住居のない生活困窮者に 一定期間 宿泊場所や衣食を提供 5. 家計相談支援事業 家計に関する相談や家計管理の指導 債務にかかる相談など 6. 学習支援事業その他自立促進に必要な事業 7. 就労訓練事業 ( 中間的就労 ) の認定 生活困窮家庭への子どもへの 学習支援 その他生活困窮者の自立の促進に必要な事業の実施 生活困窮者に就労の機会を提供し 就労に必要な知識や能力向上の訓練を行う事業者を 一定の基準に基づいて知事 ( 指定都市市長等 ) が認定 2) 関係機関 他制度による支援との連携を進めます 生活困窮者は 課題解決への意欲が低下し 複合的な課題をどこに相談してよいのか分からず行動に移せない場合も少なくありません 様々な手続きや相談 事業の窓口 ( 税 公共料金 社会保険 保健 福祉 生活保護 公営住宅 学校 保育所など ) と連携し 心配な方 をサポートセンターにつなぐ紹介ルールを策定するとともに 必要に応じてアウトリーチ ( 訪問支援 ) の手法も含め生活困窮者が制度の狭間に陥らないよう配慮します また その後の支援については サポートセンターが調整機能を適切に担いつつ 他法 他制度による支援 ( 福祉事務所 保健所 ハローワーク 障害者基幹相談支援センターなど ) と協力し チームとしての支援や適切な引き継ぎを行うことが重要であり 支援機関が相互に情報を共有し 連携して支援する仕組みづくりを進めます 4章課題解決に向けた私たちの取り組み 67

第4章課題解決に向けた私たちの取り組みの展開 68 3) 生活困窮者支援を通じた地域づくりを進めます 生活困窮者を早期に把握し適切な支援に繋ぐために 地域で活動する担い手の人たちを中心に 生活困窮者支援制度への理解を深めていただく取り組みを重ね 地域との連携の推進を図ります また 支援の過程ではインフォーマルな支援や地域のネットワークと十分連携を図ることが重要であり 社会参加機会の創出や居場所づくりなどを中心に 一人ひとりの多様なニーズ ( 需要 ) に対応できるよう連携 協働によるきめ細かい支援に努め 生活困窮者支援を通じた地域づくりを推進します

第 方策 4 地域で安心して暮らし続けるための支援の仕組みづくり ( 権利擁護の推進 ) の展開方策の概要 高齢者や障害者が地域で安心して生活が送れるよう権利擁護の取り組みを進めま す 期待される主体別の取り組み 市民 商店 地域活動団体 社会福祉法人 事業所 企業 大学等 権利擁護に関する正しい知識を身につけるよう努めましょう 日頃のつきあいの中で判断能力の低下を感じるなど権利擁護の支援を必要としている人がいれば 相談窓口に相談 日常的な活動の中で権利擁護の支援を必要としている人がいれば 適切な相談窓口につないでください してください 市 社会福祉協議会 権利擁護の推進や成年後見制度の利用促進のための広報啓発を行います 市民後見人を養成するための仕組みを 権利擁護の推進を図ります 市民後見人を養成します 法人後見の受任の促進を図ります つくります 消費者被害トラブルの相談支援を行い ます < 主な関連施策や事業等 > < 主な関連施策や事業等 > 障害者 認知症高齢者権利擁護事業 高齢者虐待相談センター 障害者虐待相談センター 成年後見あんしんセンター 高齢者虐待相談センター( 運営の受託 ) 障害者虐待相談センター( 運営の受託 ) 成年後見あんしんセンター( 運営の受 法人後見の推進 消費生活センター 託 ) 法人後見センター 等 児童相談所 等 < 主な関連施策や事業等 > は 平成 27 年 3 月時点の内容です 4章課題解決に向けた私たちの取り組み 69

第4章課題解決に向けた私たちの取り組みの展開 70 判断能力が不十分な人などへの支援問題意識判断能力が不十分な人が地域で安心して生活を送れる支援が必要 具体的な取り組み 1) 日頃の気付きから必要な権利擁護支援へとつなげるための取り組みを進めます 地域での日常的な見守りや身近な相談支援活動の中での気づきから 適切な権利擁護支援へとつなげることができるように 必要な啓発に取り組みます 2) 判断能力が不十分な人が地域で安心して生活が送れるよう金銭管理や財産保全などを行います 知的障害者 精神障害者 認知症高齢者など判断能力の不十分な人が 地域で安心して生活を送れるよう相談支援や金銭の管理 財産保全などを行います 3) 判断能力がない人や不十分な人などの権利や財産を守る 成年後見制度 の利用促 進を図ります 知的障害者 精神障害者 認知症高齢者などの判断能力が不十分な人の権利や財産を 守る 成年後見制度 の利用促進を図るため 制度に関する相談や申立ての支援 ボランティアで後見活動を行う市民後見人の養成などを行うほか 後見等の業務を適正に行うことができる法人の後見活動を推進していくための方策について 検討します また 市社協においては 市社協が法人として成年後見人等を受任する取り組みを行います 事例市民後見人によるひとり暮らし認知症高齢者への支援 あるひとり暮らしの高齢者の方は 認知症の進行による判断能力の低下から 通帳を紛失し キャッシュカードの暗証番号を忘れ 生活費の出金ができなくなるなど金銭管理に支障をきたしていました 支援者は 日常生活自立支援事業の利用も検討しましたが 契約能力が不十分であったことと ご本人が 4) 消費者被害のトラブルなどに関する相談支援を行います 判断能力が衰えがちな高齢者などを狙った悪質商法が増大する中 消費者被害のトラ ブルなどに関する予防の啓発や相談支援を行います 利用の意向を示すことができない状況であったため 名古屋市が申立人となり 市民後見人が選任されました 選任された市民後見人は 通帳の再発行の手続きを行い 生活費を週 1 回こまめに届けながら ケアマネジャーやヘルパー等と連携し 見守りを中心とした後見業務を行っています

第 高齢者 障害者 児童 配偶者等に対する虐待相談支援の展開問題意識虐待に関する相談支援や普及啓発が必要 具体的な取り組み 1) 虐待のない地域社会を目指して 一人ひとりを地域全体で見守り育む機運を高めます 虐待を家庭だけの問題とはせず 地域全体の問題として捉え 一人ひとりを地域で見 守り育む機運を高める啓発等に引き続き取り組みます 平成 25 年 4 月に施行された 名古屋市児童を虐待から守る条例 では 毎年 5 月と 11 月を 児童虐待防止推進月間 と定めています また 毎年 11 月には 厚生労働省及び内閣府の主唱による全国的な取り組みとして オレンジリボンキャンペーン が実施されており 本市においても毎年 広報 啓発を実施しています 市内の百貨店や小売店 飲食店等におけるオレンジリボンの着用や子育て相談カードの店頭配布など 多くの民間団体 公的団体の協力を 2) 高齢者 障害者 児童 配偶者等に対する虐待防止や早期発見 相談支援などを行 います 事例オレンジリボンキャンペーンの取り組み 高齢者虐待相談センター 障害者虐待相談センター 児童相談所 各区役所及びいき いき支援センター等において 相談支援体制を設けています 得て 児童虐待問題に対する深い関係と理解が得られるよう 広報 啓発の取り組みを展開しています 高齢者虐待相談センター高齢者虐待の防止及び早期対応を図るため 高齢者本人やその家族 保健福祉関係者等からの高齢者虐待に関する相談を受けています 4章課題解決に向けた私たちの取り組み 障害者虐待相談センター障害者虐待の防止及び早期対応を図るため 障害者本人やその家族 保健福祉関係者等からの障害者虐待に関する相談を受けています 児童相談所 18 歳未満の子どもについてのあらゆる相談を家庭その他から受け 子どものニーズや置かれた環境に応じて必要な支援を行っています 71