地域再生計画 1 地域再生計画の名称 マカで元気マカと 6 次産業による農山村活性化計画 2 地域再生計画の作成主体の名称 鹿沼市 3 地域再生計画の区域鹿沼市の全域 4 地域再生計画の目標 4-1 地方創生の実現における構造的な課題本市は面積の約 7 割が中山間地域で その地域で栽培される作物も制限されるなかで 麻 そば こんにゃくの生産に力を入れ 本市の特産物となっている 農家一軒一軒での努力はすすんでいるものの 市街地に比べて中山間地域は特に人口減少の割合が大きく 生産農家は減少し 農業従事者の平均年齢は61.9 歳と高くなっている 中山間地域の農業を活性化することは人口減少の歯止めのためにも最重要事項であるといえる しかし中山間地域では鳥獣被害が深刻化し農家の作付け意欲が低下しているため 耕作放棄地が増加している 鳥獣害対策を進めるも 一度やめた作付けを再開するにはエネルギーを要し 特に後継者のいない高齢の農家では農業を諦めてしまっている さらに 本市は日本一の麻の産地であるが 最近有毒な麻の不法栽培や所持による摘発が全国で相次いでおり 県の許可を得て栽培をしている本市の無毒の麻への風評被害もあり 栽培を拡大できずにいる このような状況であるため 鳥獣被害を受けにくく 高度な栽培技術を要しない作物の導入が急務となっている また 後継者のいる農家や意欲ある新規就農者も農家同士で連携し農作物に新たな付加価値をつけるため6 次化の研究や商品化に向けての取組も進めているが 異業種へのアプローチはその手段が確立されておらず 6 次化を諦めたり研究や流通経路の確保が進まない状況である 農業だけでなく 林業 商業 工業においてもそれぞれの組合などの組織により同業種間の連携は強固なものであるが 異業種間での連携ができておらず 本市の産業の発展が足踏みしている 1
個別の農産物など産業製品は市外への流通経路は確立しているが 市 内への流通が少なく 市民が地域の産業の素晴らしさを実感できておらず 地産地消が進んでいない 4-2 地方創生として目指す将来像本市特産物の産地である中山間地域では高付加価値のついた農産物を生産し 流通ルートの確保による農業収入の増加が図られることで 生産地として自信をつけ またその特産物を活用した6 次化製品の市外への流通拡大や市内での地産地消の体制を確立し経済的に自立した地域を目指していく その他の地域でも 本市の1 次 2 次 3 次産業それぞれの強みを活かし連携することで それぞれの弱みも補完し合いながら本市全体の産業の力を高めていく また 平成 28 年に 鹿沼今宮神社祭の屋台行事 がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを機に 観光誘客対策に力を入れており 見て 聞いて 触って体験できる 祭り に 嗅いで 味わう体験ができる 食 の要素を加え まち全体を五感で楽しんでもらうことで記憶に残り 何度も訪れたいと思われるまちを目指している ここにしかない美味しいものを味わってもらうには 市民が日頃から地元の美味しい特産品を食べ 来訪者に自信をもって紹介できるよう 地産地消を推進することで 地域経済循環が生まれ 雇用を維持し 魅力 活力ある地域となる 数値目標 平成 29 年度平成 30 年度平成 31 年度事業開始前増加分増加分増加分 KPI 増加 ( 現時点 ) 分の累計 (1 年目 ) (2 年目 ) (3 年目 ) マカ の出荷額 ( 千 0 107 186 121 414 円 ) 黒字化した 6 次化製品 0 1 2 2 5 件数 ( 件 ) 耕作放棄地解消面積 3 5 5 5 15 (ha) マカ 生産量 (kg) 0 143 3,969 1,698 5,810 2
5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要中山間地域の新たな農業収入の確保に向け 健康食品の材料として注目されている薬草 マカ の本格栽培に向け 栽培の実証実験をしながらマカ栽培に適した土壌に改良し 鳥獣被害対策 として対象地域に防護柵を設置することで 本格的な栽培の確立を効果的に実施する また 新規就農者の確保 育成 事業により研修の実施や就農給付金の交付を併せて行うことで 後継者の育成も図っていく 中山間地域で栽培された農作物の6 次産業化については 農林商工全ての分野のネットワーク化を図り 事業者に対しトータルサポートを実施し 新技術 新製品の開発や研究を実施する 地域の事業者が6 次産業化を進めるにあたっては 地域おこし協力隊 や飲食店等と連携しながら 商品化を進め 地域での消費ルートを確立しながら 本市への集客のツールとして活用していく 5-2 第 5 章の特別の措置を適用して行う事業地方創生推進交付金 ( 内閣府 ): A3007 1 事業主体栃木県鹿沼市 2 事業の名称 : 中山間地域における新規作物の導入と農林商工連携による6 次産業化 3 事業の内容 (1) 中山間地域の新たな農業収入の確保に向け 本市の気候に栽培が適しており 健康食品の材料として注目されている薬草 マカ の本格栽培に向け 栽培の実証実験をしながらマカ栽培に適した土壌に改良し 本格的な栽培の確立につなげていく (2) 農林商工全ての分野が連携したネットワークを組織し 事業者を伴走支援し 新技術 新製品の開発や研究を実施する (3) 農産物の6 次化を進め 飲食店等と連携しながら 商品化を進め 地域での消費ルートを確立しながら 本市への集客のツールとして活用していく 4 事業が先導的であると認められる理由 自立性 3
新規作物の栽培による農業所得収入 会員事業者からの会費収入に加え 飲食店 直売所での6 次化商品販売やギフト商品の販売や体験型ツアーによる事業収入により自立を目指す 官民協働 1 次 2 次 3 次産業の従事者がアイディアや自身の財産 ( 土地 技術 店舗等 ) を出し合いながら新たな連携を築いていく 行政はその連携が円滑に進むよう 各分野からの相談を受けながら補助金等の必要最低限の支援をしていく 政策間連携 中山間地域で新規作物を導入することで 耕作放棄地の解消や農家の生産意欲の向上につなげ 新規就農者の呼び込みにも効果がある また 既存生産物に付加価値をつけ全国へ販売できるようになることで 農業所得の向上につなげるとともに 市内での販売も増やし 地産地消にもつなげていく 地域間連携 加速化交付金において観光施策で連携した那須烏山市と農作物による6 次化コラボ製品の開発を共同で行い 両市の観光 PR 事業で活用していく 5 重要業績評価指標 (KPI) 及び目標年月 数値目標 平成 29 年度平成 30 年度事業開始前増加分増加分 ( 現時点 ) (1 年目 ) (2 年目 ) マカ の出荷額 ( 千円 ) 黒字化した 6 次化製品件数 ( 件 ) 耕作放棄地解消面積 (ha) 平成 31 年度増加分 (3 年目 ) KPI 増加分の累計 0 107 186 121 414 0 1 2 2 5 3 5 5 5 15 マカ 生産量 (kg) 0 143 3,969 1,698 5,810 6 評価の方法 時期及び体制 検証方法 鹿沼市総合計画審議会による検証 4
外部組織の参画者 商工会議所 森林組合 農業協同組合 青年会議所 栃木県 公共職業安定所 小中学校校長会 宇都宮大学 幼稚園連合会 足利銀行 鹿沼相互信用金庫 労働組合 下野新聞社等 検証結果の公表の方法 市ホームページ及び市広報誌により公表 7 交付対象事業に要する経費 第 5 条第 4 項第 1 号イに関する事業 A3007 総事業費 37,122 千円 8 事業実施期間 地域再生計画認定の日から平成 32 年 3 月 31 日 (3 ヵ年度 ) 9 その他必要な事項特になし 5-3 その他の事業 5-3-1 地域再生基本方針に基づく支援措置 該当なし 5-3-2 支援措置によらない独自の取組 (1) 新規就農者の確保 育成事業概要 : 新規就農者の募集 相談受付 指導による農業担い手の育成 研修用ハウス設置 青年就農給付金支給等を実施し 新規就農者の確保と育成を図る 実施主体 : 鹿沼市実施期間 : 平成 29 年度 ~ (2) 鳥獣被害対策事業概要 : 鳥獣被害対策のための防護柵を設置する 実施主体 : 鹿沼市事業期間 : 平成 27 年度 ~ (3) 地域おこし協力隊事業 5
事業概要 : 平成 27 年度に鹿沼の特性を活かして起業することを条件に 地域おこし協力隊 を採用 本市の特産品であるこんにゃくを使った料理を提供するレストランを開店した 実施主体 : 鹿沼市事業期間 : 平成 27 年度 ~ 6 計画期間 地域再生計画認定の日から平成 32 年 3 月 31 日 7 目標の達成状況に係る評価に関する事項 7-1 目標の達成状況にかかる評価の手法 検証方法 鹿沼市総合計画審議会による検証 外部組織の参画者 商工会議所 森林組合 農業協同組合 青年会議所 栃木県 公共職業安定所 小中学校校長会 宇都宮大学 幼稚園連合会 足利銀行 鹿沼相互信用金庫 労働組合 下野新聞社等 7-2 目標の達成状況にかかる評価の時期及び評価を行う内容 数値目標 平成 29 年度平成 30 年度平成 31 年度事業開始前増加分増加分増加分 ( 現時点 ) (1 年目 ) (2 年目 ) (3 年目 ) KPI 増加分の累計 マカ の出荷額 ( 千 0 107 186 121 414 円 ) 黒字化した 6 次化製品 0 1 2 2 5 件数 ( 件 ) 耕作放棄地解消面積 (ha) 3 5 5 5 15 マカ 生産量 (kg) 0 143 3,969 1,698 5,810 7-3 目標の達成状況にかかる評価の公表の手法毎年度 目標の達成状況を鹿沼市総合計画審議会で評価した後 鹿沼市の 6
ホームページで公表する 7