特定健康診査等実施計画 平成 20 年 3 月 水俣市国民健康保険
目 次 序章計画策定にあたって 1 特定健康診査 特定保健指導の導入の要旨 2 特定健康診査 特定保健指導の対象となる生活習慣病 3 内臓脂肪症候群 ( メタボリックシンドローム ) に着目する意義 4 内臓脂肪型肥満に着目した生活習慣病予防のための健診 保健指導の基本的な考え方について 5 計画の性格について 6 計画の期間 7 水俣市国民健康保険の現状 (1) 特定健康診査等の対象者 (2) 医療費が高くなる病気は何か (3) 入院 (6 ヶ月以上 ) によって医療費が高くなる病気は何か (4) 人工透析の実態 (5) 生活習慣病の治療状況 (6) 被保険者の健康状況 第 1 章達成しようとする目標 1 国が示す目標値の参酌標準 2 水俣市国民健康保険の特定健診 特定保健指導の目標値 (1) 目標値 (2) 実施予定者数 第 2 章特定健康診査 特定保健指導の実施方法 1 特定健康診査 (1) 実施場所 (2) 実施項目 (3) 実施期間 (4) 委託の有無 (5) 特定健康診査委託基準 (6) 受診方法 (7) 周知 案内方法 (8) 特定健康診査データの保管及び管理方法 (9) 委託契約の方法 (10) 特定健康診査の自己負担額 2 特定保健指導 (1) 実施場所 (2) 実施内容 (3) 実施期間 (4) 委託の有無 (5) 特定健康診査委託基準 (6) 指導方法 (7) 周知 案内方法 (8) 特定健康診査データの保管及び管理方法 (9) 委託契約の方法 (10) 特定保健指導の自己負担額 3 保健指導対象者の選定と階層化 第 3 章個人情報の保護
第 4 章特定健康診査等実施計画の公表 周知 第 5 章特定健康診査等実施計画の評価及び見直し 1 評価方法について 2 評価の実施責任者 第 6 章その他
序章計画策定にあたって 1 特定健康診査 特定保健指導の導入の要旨我が国は 国民皆保険制度のもと 誰もが安心して医療を受けられる医療制度を実現し 世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきました しかしながら 医療技術の進歩や急速な少子高齢化 経済の低成長への移行 国民生活や意識の変化など 大きな環境変化に直面しており 国民皆保険制度を堅持し 将来にわたり持続可能なものとしていくため 構造改革が求められています このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律 に基づき 医療保険者に対して 40 歳以上 74 歳以下の被保険者を対象とする糖尿病等の生活習慣病の予防に着目した特定健康診査及び特定保健指導の実施が義務付けられたところです 本計画は 水俣市国民健康保険に加入する被保険者に対して実施する特定健康診査及び特定保健指導の実施方法に関する基本的な事項 特定健康診査及び特定保健指導の実施並びにその成果に係る目標に関する基本的事項について定めるものです 2 特定健康診査 特定保健指導の対象となる生活習慣病 特定健康診査 特定保健指導の対象となる生活習慣病は 内臓脂肪症候群 ( メタボリッ クシンドローム ) の該当者 予備群とします 3 内臓脂肪症候群 ( メタボリックシンドローム ) に着目する意義平成 17 年 4 月に 日本内科学会等内科系 8 学会が合同で内臓脂肪症候群の疾患概念と診断基準を示しました これは 内臓脂肪症候群を共通の要因として 高血糖 脂質異常 高血圧を引き起こす病態であり それぞれが重複した場合 虚血性心疾患 脳血管疾患等の発症リスクが高く 内臓脂肪を減少させることでそれらの発症リスクの低減が図られるという考え方を基本としています すなわち 内臓脂肪型肥満に起因する糖尿病 高脂血症 高血圧は予防可能であり また発症した後でも 血糖 血圧等をコントロールすることにより 心筋梗塞等の心疾患 脳梗塞等の脳血管疾患 人工透析を必要とする腎不全などへの進行や重症化を予防することが可能であるという考え方です 内臓脂肪症候群の概念を導入することにより 内臓脂肪の蓄積 体重増加が血糖や中性脂肪 血圧などの上昇をもたらすとともに 様々な形で血管を損傷し 動脈硬化を引き起こし 心疾患 脳血管疾患 人工透析の必要な腎不全などに至る原因となることに詳細にデータで示すことができるため 健診受診者にとって 生活習慣と健診結果 疾病発症との関係が理解しやすく 生活習慣の改善に向けての明確な動機づけができるようになると考えられます 1
4 内臓脂肪型肥満に着目した生活習慣病予防のための健診 保健指導の基本的な考え方についてこれまでの老人保健法による健診 保健指導は 個別疾患の早期発見 早期治療が目的となっており 健診後の保健指導は 要精検 や 要治療 となった者に対する医療機関への受診勧奨を行い 高血圧 高脂血症 糖尿病 肝臓病などの疾患を中心とした保健指導を行ってきました 特定健康診査 特定保健指導については 内臓脂肪型肥満に着目し その要因となっている生活習慣を改善するための保健指導を行い 糖尿病等の該当者 予備群を減少させることを目的と定め 水俣市国民健康保険の被保険者が特定健康診査 特定保健指導を受けることで 自らの生活習慣を振り返り さらには自律的な行動変容に結びつけるためのものです 5 計画の性格についてこの計画は 高齢者の医療の確保に関する法律 第 18 条特定健康診査等基本指針に基づき 水俣市国民健康保険が策定する計画であり 熊本県医療費適正化計画と十分な整合性を図るとともに 健康増進法第 9 条に規定する健康診査等指針に定める内容とも整合を図ります 6 計画の期間 この計画は 5 年を 1 期とし 第 1 期は平成 20 年度から平成 24 年度とし 5 年毎に見直 しを行います 7 水俣市国民健康保険の現状 (1) 特定健康診査等の対象者水俣市の人口 ( 外国人登録人口を除く ) は 平成 19 年 12 月 1 日現在で28,881 人 国民健康保険被保険者数は12,308 人であり 平成 20 年度における特定健康診査の対象者である40 歳以上 74 歳以下の国民健康保険の被保険者は 6,429 人です また 平成 18 年度水俣市基本健康診査結果データからみた国民健康保険被保険者のうち 40 歳以上 74 歳以下の対象者 6,658 人に対する受診率は24.2% であり 世代が高齢になるにつれ受診率も上昇し 男女の受診率では男性よりも女性の受診率が高くなっています これらの結果は単に性別や年齢層が持つ健康に対する意識の表れと評価できる一方 各世代のとりまく環境や性別固有の生活リズムに左右されているとも考えられます (2) 医療費が高くなる病気は何か平成 18 年度診療分をみると 1 ヶ月 200 万以上の高額レセプトは年間 49 件で そのうち がん 骨折を除いた32 件の内訳は 虚血性心疾患 10 件 その他の心疾患が13 件と多 2
くを心疾患が占めています また 高血圧性疾患 その他循環器疾患が 4 件 腎不全など 5 件で 早期に介入する と予防可能と思われる生活習慣病が多くなっています (3) 入院 ( 6 ヶ月以上 ) によって医療費が高くなる病気は何か入院 6 ヶ月以上については 452 名で 精神疾患を除く74 歳以下 19 名のうち10 名は生活習慣病を含んだ または生活習慣病から重症化したと考えられます また 75 歳以上では 脳梗塞 骨折等が目立ち 介護予防と同時に生活習慣病の重症化予防の必要と思われます (4) 人工透析の実態年間 42 件のうち 糖尿病 8 件 ( 19.0% ) 高血圧 12 件 ( 28.6% ) 糖尿病 + 高血圧 4 件 (9.5%) その他 18 件 ( 42.9% ) となっており 糖尿病以外からの透析導入が多い現状です また 被保険者に占める人工透析者の割合は 県内でも天草地域に次いで高い状況にあり 平成 18 年 9 月分では 男性 38 人 女性 23 人の計 61 人で 年齢の内訳は30 代 2 名 40 代 5 名 50 代 16 名 60 代 11 名 70 歳以上 27 名となっています 1 ヶ月にかかる医療費は 61 名で総額 21,932,110 円 ( 全医療費の3.7%) 一人平均 359,542 円となっています (5) 生活習慣病の治療状況 40 歳代の16.0% 50 歳代では30.2% 60 歳代で47.9% 70 歳以上では約 70% の人が生活習慣病で受診している状況にあります 内訳をみると 50 代以上では男女共に高血圧による受診が多く 男性は糖尿病 女性は高脂血症での受診が多くなっています (6) 被保険者の健康状況ア健診有所見者状況平成 18 年度の受診者全体でみると 収縮期血圧 (59.1%) LDL(46.4%) 血糖 (28.6%) の順となっています 男女差の大きいものは 尿酸値とクレアチニンで 男性が高値となっています イメタボリックシンドロームの状況受診者のうちBMI25 以上の該当率は23.1% であり 高血糖 高血圧 高脂血症の各リスクが 1 項目該当する 予備群 が 8.8 % 2 項目以上該当する 該当者 が 10.0% となっています 3
第 1 章 達成しようとする目標 1 国が示す目標値の参酌標準国が示す目標値の参酌標準は 平成 27 年度までに 特定健康診査受診率を80% 特定保健指導実施率を60% 内臓脂肪症候群の該当者 予備群の減少率 25% を達成することとしています また 第 1 期の目標としては 特定健康診査受診率を65% 特定保健指導実施率を 45% 内臓脂肪症候群の該当者 予備群の減少率 10% を平成 24 年度までに達成することとしています 2 水俣市国民健康保険の特定健診 特定保健指導の目標値 (1) 目標値特定健康診査等基本指針に掲げる参酌目標をもとに 水俣市国民健康保険における目標値を以下のとおり設定します 特定健康診査 受診率 特定保健指導 実施率 内臓脂肪症候群の該当者 予備群の減少率 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 25% 30% 35% 45% 65% 16% 23% 28% 24% 20% - - - - 10% (2) 実施予定者数 平成 20 年度から平成 24 年度までの特定健康診査及び特定保健指導の実施予定者数に ついて 以下のとおり推計します 平成 20 年度平成 21 年度平成 22 年度平成 23 年度平成 24 年度 特定健康診査 1,606 人 1,905 人 2,198 人 2,795 人 3,991 人 特定保健指導 61 人 100 人 140 人 153 人 184 人 平成 18 年度の基本健康診査結果から 標準的な健康診査 保健指導プログラム ( 確定版 ) による動機付け支援率 積極的支援率を別途計算していますが 健診の現状及び設定された目標値に対応して 各年度の特定健康診査受診者数 保健指導実施者数を推計で設定しました この推計値は 実施計画を策定する上で必要な概略値であり この計画の実行に伴 4
い これらの推計値に影響する諸指標が示された場合 その都度修正することとします これらの推計値に影響する因子は 以下のとおりです 1 国保加入者のうち 40 歳以上 74 歳以下の対象者の増減 2 特定健康診査の受診者の増加による特定保健指導の比率の増加 3 血圧 脂質 血糖について 治療中の者の除外 4 特定保健指導実施に伴う動機付け支援 積極的支援の改善率及び情報提供からの動機付け支援 積極的支援への移行率等に伴う特定保健指導対象者の増減 5 下記の者の把握と動向及び除外等の取り扱い 事業主健診受診者 特定健康診査に相当する健診を受診し その結果の証明を提出した者 年度途中に転入 転出等の異動が生じた者 第 2 章 特定健康診査 特定保健指導の実施方法 1 特定健康診査 (1) 実施場所 検診車を利用し 市内を巡回して実施する集団健診形態とします (2) 実施項目実施項目は 以下のとおり 標準的な健診 保健指導プログラム ( 確定版 ) ( 平成 19 年 4 月厚生労働省健康局 ) 第 2 編第 2 章 に記載されている健診項目及び内臓脂肪型肥満に着目した生活習慣病予防のための保健指導を必要とする者を抽出する健診項目とします ア基本的な健診項目 1 質問項目 ( 服薬歴 喫煙歴 運動習慣等 ) 2 身体計測 ( 身長 体重 BMI 腹囲) 3 理学的検査 ( 身体診察 ) 4 血圧測定 5 脂質検査 ( 中性脂肪 HDLコレステロール LDLコレステロール ) 6 肝機能検査 (AST(GOT) ALT(GPT) γ GT(γ GTP)) 7 血糖検査 ( 空腹時血糖及びHbA1c) 8 尿検査 ( 尿糖 尿蛋白 ) イ詳細な健診項目一定の基準の下 医師が必要と判断したものを選択 1 心電図検査 5
2 眼底検査ウ付加健診項目水俣市施策として 特定健康診査実施に合わせ 以下の項目について 同時に実施します 1 血清尿酸検査 2 血清クレアチニン検査 3 貧血検査 ( ヘマトクリット値 血色素 赤血球数 ) 4 尿検査 ( 尿潜血 ) (3) 実施期間 特定健康診査の実施時期は 一定の受診期間を指定して実施します (4) 委託の有無特定健康診査は 特定健康診査業務受託機関への委託により実施します なお 平成 21 年度以降の集団健診の未受診者については 水俣市医師会等における契約医療機関等においての個別健診の委託を検討します (5) 特定健康診査委託基準基本的には 従来の基本健康診査の委託基準を活用し 診断基準の統一について事前に十分協議し また 標準的な健診 保健指導プログラム ( 確定版 ) 第 2 編 第 6 章の健診の実施に関するアウトソーシング に十分留意して委託契約を締結することとします (6) 受診方法 指定された期間内に 受診票及び被保険者証を持参のうえ 受診します (7) 周知 案内方法ア健診の実施個人ごとに受診票を送付し 特定健康診査の実施を周知します なお 市報及びホームページにより周知を図ります また 各種チラシ及びポスター等で健診の必要性等について意識啓発を図ります イ健診結果健診結果については 結果説明会を開催すると共に 健診機関より受診者本人にお伝えします (8) 特定健康診査データの保管及び管理方法 6
特定健康診査データは 原則として特定健康診査を受託する健診機関等が 国の定める電子的標準様式により 熊本県国民健康保険団体連合会 ( 以下 国保連 という ) へ提出します 特定健康診査に関するデータは 原則 5 年間保存とし 国保連に管理及び保管を委託します (9) 委託契約の方法 特定保健指導の委託契約は 水俣市財務規則に基づいて行います (10) 特定健康診査の自己負担額 特定健康診査の自己負担額は 原則 800 円とします ただし 実費部分については 自己負担とします 2 特定保健指導 (1) 実施場所 公的機関及び市内施設等を活用します (2) 実施内容実施内容は 標準的な健診 保健指導プログラム 第 3 編第 3 章 に記載されている内容とします特定保健指導とは 対象者の生活を基盤とし 対象者が自らの生活習慣の課題に気づき 健康的な行動変容の方向性を自らが導き出せるよう支援するため 健康課題や優勢順位を対象者と共に考え 実行可能な行動目標を立てられるよう支援できるプログラムを開発し 個別面接や小集団のグループワーク等を活用し 行動変容のきっかけづくりを行うことです なお 特定保健指導プログラムは 対象者の保健指導の必要性ごとに 情報提供 動機付け支援 積極的支援 に区分されますが 各保健指導プログラムの目標を明確化したうえで サービスを提供する必要があります また 特定保健指導の実施に当たっては 医師 保健師 管理栄養士等が中心となって 対象者が参加しやすい条件を整えつつ実施します (3) 実施期間特定保健指導は年間を通じて実施します ただし 当該年度における対象者への特定保健指導は 特定健康診査受診後 一定期間経過後から当該年度末までに着手するものとします 7
(4) 委託の有無 特定保健指導は 市が直接実施するとともに 特定保健指導業務受託機関への委託 により実施します (5) 特定健康診査委託基準特定保健指導の委託項目については 毎年度の事業内容を検討して設定することとし 民間事業者に業務の委託をする場合には 標準的な健診 保健指導プログラム ( 確定版 ) 第 2 編 第 6 章の健診の実施に関するアウトソーシング を十分に留意して 委託契約を締結することとします (6) 指導方法 指定された期間内に指定された場所で指導を受けます (7) 周知 案内方法特定保健指導の対象者ごとに通知し 指導の開始を周知します なお 市報及びホームページにより周知を図ります また 各種チラシ及びポスター等で生活習慣の重要性等について意識啓発を図ります (8) 特定保健指導データの保管及び管理方法特定保健指導のデータは 原則として特定保健指導実施機関が 国の定める電子的標準様式により 国保連へデータを提出します 特定保健指導に関するデータは 原則 5 年間保存とし 国保連の管理及び保管を委託します (9) 委託契約の方法 特定保健指導の委託契約は 水俣市財務規則に基づいて行います (10) 特定保健指導の自己負担額 特定保健指導の自己負担額は 原則無料とします 3 保健指導対象者の選定と階層化特定保健指導対象者の選定は 特定健診受診者を対象とし 国保連に委託する受診データの分析を基に 以下のとおり階層化により区分し 健康レベル毎に特定保健指導を実施します ただし 以下の階層化区分のいずれに該当する場合でも すでに医療機関において加療中の方については 特定保健指導の対象とはしません 8
特定保健指導は 従来から実施しています各種健康教室や相談事業等とも連携を蜜 にし 計画的かつ効率的に実施することにより 総合的な支援 指導を推進します 階層区分 ( 抽出基準 ) 腹囲と BMI をもとに次の 4 つの項目について 一定基準を超えた場合にリスク ( 疾患 ) としてカウントすることにより区分します 1 血糖 2 脂質 3 血圧 4 喫煙歴 空腹時血糖 100mg/dl 以上またはHbA1cの場合 5.2 % 以上 もしくは薬剤治療を受けている場合中性脂肪 150mg/dl 以上またはHDLコレステロール 40mg/dl 未満 もしくは薬剤治療を受けている場合収縮期血圧 130mmHg 以上または拡張期血圧 85mmHg 以上 もしくは薬剤治療を受けている場合上記 1 2 3の項目に該当する方の場合 動機付け支援 区分の方 リスクが出現し始めた段階腹囲が 男性の場合 85cm 以上 女性の場合 90cm 以上で 上記リスクが 2 つ以上ある方 または腹囲が基準以下であっても BMIが25 以上で リスクが 3 つ以上の方 積極的支援 区分の方 リスクが重なりだした段階腹囲が 男性の場合 85cm 以上 女性の場合 90cm 以上で 上記リスクが 2 つ以上ある方 または腹囲が基準以下であっても BMIが25 以上で リスクが 3 つ以上の方 情報提供 区分の方 メタボリックシンドロームのリスクなし上記の区分に該当しない方 ( 特定保健指導の対象とならない方 ) 特定健康診査の受診者を対象に 健診結果説明会等により情報提供 ( 健診結果から自らの身体状況を認識するとともに 健康な生活習慣の重要性に対する理解と関心を深め 生活習慣を見直すきっかけとなるよう 健診結果の提供にあわせて 個人の生活習慣やその改善に関する基本的な情報を提供すること ) を実施します 第 3 章 個人情報の保護 特定健康診査及び特定保健指導で得られる健康情報等の取り扱いについては 個人情 報の保護に関する法律及びこれに基づくガイドライン等を踏まえた対応を行うとともに 9
水俣市個人情報保護条例を遵守します また 特定健康診査及び特定保健指導を受託した事業者についても 同様の取り扱いとするとともに 業務によって知り得た情報については 守秘義務を徹底し 業務終了後も同様とします さらに 個人情報の管理 ( 書類の紛失 盗難等 ) にも十分留意するものとし これらを取り扱うものに対して その内容の周知を図ります 第 4 章 特定健康診査等実施計画の公表 周知 本計画の周知は 高齢者の医療の確保に関する法律第 19 条 3 保険者は 特定健康診 査等実施計画を定め 又はこれを変更したときは 遅滞なく これを公表しなければな らない に基づき 特定健康診査等実施計画をホームページに掲載します 第 5 章 特定健康診査等実施計画の評価及び見直し 1 評価方法について 標準的な健康診査 保健指導プログラム に従い 毎年評価します 毎年の評価結果から事業内容 実施計画を見直します また 事業の途中であっても評価できることは 評価し 事業の見直しを行い 全受診者 保健指導毎の集団の評価だけでなく 個々人の生活習慣の変化 健診結果等の評価も行います 生活習慣 BMI 腹囲のように短期間に評価できるものだけでなく 健診結果によって内臓脂肪症候群 予備群の増減を評価します 長期的には 生活習慣病の発症予防 重症化 合併症の発症予防 さらに 医療費への影響も評価します 2 評価の実施責任者 1 個人に対する保健指導の評価は 保健指導実施者 ( 委託事業者も含む ) が実施責任者となります 2 集団に対する保健指導の評価は 保健指導実施者 ( 委託先も含む ) 及び医療保険者が 評価の実施責任者となります 3 事業として保健指導の評価は 健診 保健指導 事業を企画する立場にある医療保険者がその評価の責任を持つこととします 4 最終評価については 健診 保健指導の成果として 対象者全体における有病率 医療費等の評価を行うものであり 医療保険者が評価実施責任者となります 5 医療保険者は必要があると判断するときは 外部の医療機関と共同して分析 評価等を行うこととします 10
なお 保険運営の健全化の観点から国保運営協議会において毎年進捗状況を 報告し 状況に応じて特定健診等実施計画を見直すこととします 第 6 章その他水俣市国民健康保険以外の被用者保険被扶養者等の特定健康診査 特定保健指導の委託を受けた場合については 今後の国民健康保険事業の実施状況を加味して対応を図ることとします また 集団健診の際に 特定健康診査にあわせて実施する がん検診 等と合同で実施することにより 住民の視点に立った効率的な健診事業を行います 11