特定健康診査等実施計画 平成 20 年 3 月 水俣市国民健康保険

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背景及び趣旨 我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律

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資料 6 広島市健康福祉局保健部保健医療課 元気じゃ健診 ( 特定健診 ) の受診に関する地域包括支援センターから地域住民への呼びかけについて 1. 趣旨 広島市は 全国平均に比べて 平均寿命は長いが 健康寿命は短くなっている また 広島市国民健康保険の 1 人当たり医療費は 政令市の中で最も高くな

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背景及び趣旨 我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた し かし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医 療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する

特定健康診査等実施計画 第二期 ( 平成 25 年度 ~ 平成 29 年度 ) 第一版 三菱鉛筆健康保険組合 平成 25 年 5 月

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はじめに

肥満者の多くが複数の危険因子を持っている 肥満のみ約 20% いずれか 1 疾患有病約 47% 肥満のみ 糖尿病 いずれか 2 疾患有病約 28% 3 疾患すべて有病約 5% 高脂血症 高血圧症 厚生労働省保健指導における学習教材集 (H14 糖尿病実態調査の再集計 ) より

平成22年度インフルエンザ予防接種費用補助実施要綱

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死亡率 我が国における疾病構造 生活習慣病は死亡割合の約 6 割を占めている 我が国の疾病構造は感染症から生活習慣病へと変化 死因別死亡割合 ( 平成 24 年 ) 生活習

宗像市国保医療課 御中

背景及び趣旨 我が国は国民皆保険のもと 世界最長の平均寿命や高い保険医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などの大きな環境変化に直面しており 医療制 度を持続可能なものにするため その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律に

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事象 :2 健診項目の中で特定健診必須項目に未受診の項目が存在する 返戻事由健診結果データ異常備考検査項目エラー返戻コード 03 特定健診で必須となっている健診項目に実施されていない項目が存在します 別表: 特定健診項目存在チェックシート を参考に健診結果を入力してください 事象 :3 生活機能評価

ただ太っているだけではメタボリックシンドロームとは呼びません 脂肪細胞はアディポネクチンなどの善玉因子と TNF-αや IL-6 などという悪玉因子を分泌します 内臓肥満になる と 内臓の脂肪細胞から悪玉因子がたくさんでてきてしまい インスリン抵抗性につながり高血糖をもたらします さらに脂質異常症

-3- Ⅰ 市町村国保の状況 1 特定健康診査受診者の状況 平成 23 年度は 市町村国保 (41 保険者 )98,439 人の特定健康診査データの集計を行った 市町村国保の診者数は男性 女性ともに 歳の割合が多く 次いで 歳 歳の順となっている 男性 女性 総数

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1. 背景及び趣旨我が国は 急速な少子高齢化 経済の低成長への移行 疾病構造の変化など 大きな環境変化に直面している 今まで築いてきた国民皆保険制度を堅持し 医療制度を将来にわたり持続可能なものとしていくためには その構造改革が急務である 国民の実態を見ると 高齢化の急速な進展と生活習慣病の増加によ

特定健康診査等実施計画(案)

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Ⅰ 計画策定にあたって 1. はじめに私たちは 国民皆保険制度 フリーアクセス という日本の医療を支える象徴的な仕組みを享受し 世界最長レベルの平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 日本経済が長期停滞する中 少子高齢化の進展や生活スタイルの変化 加えて医療技術の高度化や疾病構造の変化など

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はじめに第1章基本方針第2章岐阜市の現状第3章第4章第二次ぎふ市民健康基本計画の評価今後の取り組み第5章効果的な推進体制第6章参考資料7 第 3 章岐阜市の現状 1 岐阜市の人口統計 (1) 人口の推移 本市の人口は 昭和 60 年以降 減少傾向にあったものの 平成 18 年柳津町との合併により 一

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背景及び趣旨 我が国は国民皆保険のもと 社会保障制度を構築してきた結果 世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 近代において 急速な少子高齢化や国民の大きな生活環境の変化は 飽食や便利さと引き換えに慢性的な運動不足に陥り いわゆる生活習慣病への大きな要因となっている さらには 医


対象疾患名及び ICD-10 コード等 対象疾患名 ( 診療行為 ) ICD-10 等 1 糖尿病 2 脳血管障害 3 虚血性心疾患 4 動脈閉塞 5 高血圧症 6 高尿酸血症 7 高脂血症 8 肝機能障害 9 高血圧性腎臓障害 10 人工透析 E11~E14 I61 I639 I64 I209 I

第 2 達成目標 1. 特定健康診査の実施に係る目標国が示す指針においては 平成 24 年度における特定健康診査の実施率目標を 70.0% とされており 平成 20 年度から平成 24 年度まで 実施率目標を達成できるよう段階的に実施率を引き上げていくこととする 2. 特定保健指導の実施に係る目標国

NEW版下_健診べんり2016_01-12

- 目次 - 第 1 章計画の概要 1 計画の目的 1 2 計画の期間 1 3 計画の位置づけ 1 4 特定健康診査 特定保健指導について 1 第 2 章伊達市の現状 1 人口と国保被保険者数 3 2 国保被保険者数の推移 4 3 医療費の状況 5 第 3 章第 2 期計画の実施状況 1 特定健康診

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第2章

3 対象者への案内の方法 当該年度の特定保健指導対象者全員 ( 基準では非該当だが 医療保険者の判断で特定保健指導対象となる方 も含む ) に対して 参加案内を郵送して 結果説明会を実施するとともに 特定保健指導における初回時面接を行います また 初回時面接未参加者に対しても 再度 特定保健指導の参

1 保健事業実施計画策定の背景 北海道の後期高齢者医療は 被保険者数が増加し 医療費についても増大している 全国的にも少子高齢化の進展 社会保障費の増大が見込まれる このような現状から 一層 被保険者の健康増進に資する保健事業の実施が重要となっており 国においても 保健事業実施計画 ( データヘルス

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平成 27 年 10 月 6 日第 2 回健康増進 予防サービス プラットフォーム資料 協会けんぽ広島支部の取り組み ~ ヘルスケア通信簿について ~ 平成 27 年 10 月全国健康保険協会広島支部 協会けんぽ 支部長向井一誠

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特定健康診査及び特定保健指導に係る自己負担額の医療費控除の取扱いの一部変更について(厚生労働省健康局長、保険局長:H )

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まず 内部精度管理については 健診機関で 検体の採取 輸送 保存 測定 検査結果の管理 安全 管理者の配置などについて常に管理して 検査値の精度を保証することが必要とされます 外部精度管理については 日本医師会 日本臨床検査技士会 全国労働衛生団体連合会などの外部精度管理事業を少なくとも一つは定期的

長医発第20号

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特定健康診査等 ( 平成 30 年度 平成 35 年度 ) 背景 現状 基本的な考え方 No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 事業所数が多く その健康課題も多岐にわたるため対策実施に当たっては事業所の協力が欠かせない 被保険者の特定健診受診率は 95% 前後であり 事業主健診は

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厚生労働省のメタボ政策について

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目次 1. 目的 2 2. 人工透析患者の年齢等の分析 3 性別 被保険者 被扶養者 3. 人工透析患者の傷病等の分析 8 腎臓病 併存傷病 平成 23 年度新規導入患者 4. 人工透析 健診結果 医療費の地域分析 13 二次医療圏別 1

目 次 伊那市国民健康保険第 2 期特定健康診査等実施計画 第 1 章計画策定にあたって 1 計画策定の背景及び趣旨 1 2 対象となる生活習慣病 1 3 メタボリックシンドロームに着目する意義 2 4 基本的な考え方について 2 5 計画の性格 3 6 計画の期間 3 第 2 章伊那市の現状 1

医療費適正化計画の概要について 国民の高齢期における適切な医療の確保を図る観点から 医療費適正化を総合的かつ計画的に推進するため 国 都道府県は 医療費適正化計画を定めている 根拠法 : 高齢者の医療の確保に関する法律作成主体 : 国 都道府県計画期間 :5 年 ( 第 1 期 : 平成 20~24

地方公務員健康状況等調査

第 3 章特定健診 特定保健指導の実施 1 特定健診実施等実施計画についてこの計画は 国の定める特定健康診査等基本指針に基づく計画であり 制度創設の趣旨 国の健康づくり施策の方向性 第 1 期の評価を踏まえ策定するものです この計画は 5 年を一期とし 第 2 期は平成 25 年度から 29 年度と

1 基本健康診査基本健康診査は 青年期 壮年期から受診者自身が自分の健康に関心を持ち 健康づくりに取り組むきっかけとなることを目的に実施しています 心臓病や脳卒中等の生活習慣病を予防するために糖尿病 高血圧 高脂血症 高尿酸血症 内臓脂肪症候群などの基礎疾患の早期発見 生活習慣改善指導 受診指導を実

1 疾患別医療費札幌市国保の総医療費に占める入院医療費では 悪性新生物が 21.2% 循環器疾患が 18.6% となっており 循環器疾患では 虚血性心疾患が 4.5% 脳梗塞が 2.8% を占めています 外来医療費では 糖尿病が 7.8% 高血圧症が 6.6% 脂質異常症が 4.3% となっています

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平成 28 年度健康診断について 基本健康診断 ( 一次検査 ) 健康保険組合は疾病予防事業として被保険者 被扶養者の皆様の健康診断を実施しています 健診種類 ( いずれかを選択 ) 生活習慣病健診 人間ドック 被保険者 対象者 対象年齢 ( 該当年度末日 (3 月 31 日 ) 基準 ) 年齢制限

もくじ特定健診 保健指導とは 1 生活習慣病を 本気 で防ぐ! 生活習慣病を 根こそぎ 防ぐ! 2 生活習慣をチェック 改善する絶好のチャンス! 4 特定健診について Q 特定健診を受けるのはどんな人? Q どんな検査を受けるの? Q その検査でなにがわかるの? 8 Q 結果はどのように判断されるの

特定健康検査等実施計画【案】

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Transcription:

特定健康診査等実施計画 平成 20 年 3 月 水俣市国民健康保険

目 次 序章計画策定にあたって 1 特定健康診査 特定保健指導の導入の要旨 2 特定健康診査 特定保健指導の対象となる生活習慣病 3 内臓脂肪症候群 ( メタボリックシンドローム ) に着目する意義 4 内臓脂肪型肥満に着目した生活習慣病予防のための健診 保健指導の基本的な考え方について 5 計画の性格について 6 計画の期間 7 水俣市国民健康保険の現状 (1) 特定健康診査等の対象者 (2) 医療費が高くなる病気は何か (3) 入院 (6 ヶ月以上 ) によって医療費が高くなる病気は何か (4) 人工透析の実態 (5) 生活習慣病の治療状況 (6) 被保険者の健康状況 第 1 章達成しようとする目標 1 国が示す目標値の参酌標準 2 水俣市国民健康保険の特定健診 特定保健指導の目標値 (1) 目標値 (2) 実施予定者数 第 2 章特定健康診査 特定保健指導の実施方法 1 特定健康診査 (1) 実施場所 (2) 実施項目 (3) 実施期間 (4) 委託の有無 (5) 特定健康診査委託基準 (6) 受診方法 (7) 周知 案内方法 (8) 特定健康診査データの保管及び管理方法 (9) 委託契約の方法 (10) 特定健康診査の自己負担額 2 特定保健指導 (1) 実施場所 (2) 実施内容 (3) 実施期間 (4) 委託の有無 (5) 特定健康診査委託基準 (6) 指導方法 (7) 周知 案内方法 (8) 特定健康診査データの保管及び管理方法 (9) 委託契約の方法 (10) 特定保健指導の自己負担額 3 保健指導対象者の選定と階層化 第 3 章個人情報の保護

第 4 章特定健康診査等実施計画の公表 周知 第 5 章特定健康診査等実施計画の評価及び見直し 1 評価方法について 2 評価の実施責任者 第 6 章その他

序章計画策定にあたって 1 特定健康診査 特定保健指導の導入の要旨我が国は 国民皆保険制度のもと 誰もが安心して医療を受けられる医療制度を実現し 世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきました しかしながら 医療技術の進歩や急速な少子高齢化 経済の低成長への移行 国民生活や意識の変化など 大きな環境変化に直面しており 国民皆保険制度を堅持し 将来にわたり持続可能なものとしていくため 構造改革が求められています このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律 に基づき 医療保険者に対して 40 歳以上 74 歳以下の被保険者を対象とする糖尿病等の生活習慣病の予防に着目した特定健康診査及び特定保健指導の実施が義務付けられたところです 本計画は 水俣市国民健康保険に加入する被保険者に対して実施する特定健康診査及び特定保健指導の実施方法に関する基本的な事項 特定健康診査及び特定保健指導の実施並びにその成果に係る目標に関する基本的事項について定めるものです 2 特定健康診査 特定保健指導の対象となる生活習慣病 特定健康診査 特定保健指導の対象となる生活習慣病は 内臓脂肪症候群 ( メタボリッ クシンドローム ) の該当者 予備群とします 3 内臓脂肪症候群 ( メタボリックシンドローム ) に着目する意義平成 17 年 4 月に 日本内科学会等内科系 8 学会が合同で内臓脂肪症候群の疾患概念と診断基準を示しました これは 内臓脂肪症候群を共通の要因として 高血糖 脂質異常 高血圧を引き起こす病態であり それぞれが重複した場合 虚血性心疾患 脳血管疾患等の発症リスクが高く 内臓脂肪を減少させることでそれらの発症リスクの低減が図られるという考え方を基本としています すなわち 内臓脂肪型肥満に起因する糖尿病 高脂血症 高血圧は予防可能であり また発症した後でも 血糖 血圧等をコントロールすることにより 心筋梗塞等の心疾患 脳梗塞等の脳血管疾患 人工透析を必要とする腎不全などへの進行や重症化を予防することが可能であるという考え方です 内臓脂肪症候群の概念を導入することにより 内臓脂肪の蓄積 体重増加が血糖や中性脂肪 血圧などの上昇をもたらすとともに 様々な形で血管を損傷し 動脈硬化を引き起こし 心疾患 脳血管疾患 人工透析の必要な腎不全などに至る原因となることに詳細にデータで示すことができるため 健診受診者にとって 生活習慣と健診結果 疾病発症との関係が理解しやすく 生活習慣の改善に向けての明確な動機づけができるようになると考えられます 1

4 内臓脂肪型肥満に着目した生活習慣病予防のための健診 保健指導の基本的な考え方についてこれまでの老人保健法による健診 保健指導は 個別疾患の早期発見 早期治療が目的となっており 健診後の保健指導は 要精検 や 要治療 となった者に対する医療機関への受診勧奨を行い 高血圧 高脂血症 糖尿病 肝臓病などの疾患を中心とした保健指導を行ってきました 特定健康診査 特定保健指導については 内臓脂肪型肥満に着目し その要因となっている生活習慣を改善するための保健指導を行い 糖尿病等の該当者 予備群を減少させることを目的と定め 水俣市国民健康保険の被保険者が特定健康診査 特定保健指導を受けることで 自らの生活習慣を振り返り さらには自律的な行動変容に結びつけるためのものです 5 計画の性格についてこの計画は 高齢者の医療の確保に関する法律 第 18 条特定健康診査等基本指針に基づき 水俣市国民健康保険が策定する計画であり 熊本県医療費適正化計画と十分な整合性を図るとともに 健康増進法第 9 条に規定する健康診査等指針に定める内容とも整合を図ります 6 計画の期間 この計画は 5 年を 1 期とし 第 1 期は平成 20 年度から平成 24 年度とし 5 年毎に見直 しを行います 7 水俣市国民健康保険の現状 (1) 特定健康診査等の対象者水俣市の人口 ( 外国人登録人口を除く ) は 平成 19 年 12 月 1 日現在で28,881 人 国民健康保険被保険者数は12,308 人であり 平成 20 年度における特定健康診査の対象者である40 歳以上 74 歳以下の国民健康保険の被保険者は 6,429 人です また 平成 18 年度水俣市基本健康診査結果データからみた国民健康保険被保険者のうち 40 歳以上 74 歳以下の対象者 6,658 人に対する受診率は24.2% であり 世代が高齢になるにつれ受診率も上昇し 男女の受診率では男性よりも女性の受診率が高くなっています これらの結果は単に性別や年齢層が持つ健康に対する意識の表れと評価できる一方 各世代のとりまく環境や性別固有の生活リズムに左右されているとも考えられます (2) 医療費が高くなる病気は何か平成 18 年度診療分をみると 1 ヶ月 200 万以上の高額レセプトは年間 49 件で そのうち がん 骨折を除いた32 件の内訳は 虚血性心疾患 10 件 その他の心疾患が13 件と多 2

くを心疾患が占めています また 高血圧性疾患 その他循環器疾患が 4 件 腎不全など 5 件で 早期に介入する と予防可能と思われる生活習慣病が多くなっています (3) 入院 ( 6 ヶ月以上 ) によって医療費が高くなる病気は何か入院 6 ヶ月以上については 452 名で 精神疾患を除く74 歳以下 19 名のうち10 名は生活習慣病を含んだ または生活習慣病から重症化したと考えられます また 75 歳以上では 脳梗塞 骨折等が目立ち 介護予防と同時に生活習慣病の重症化予防の必要と思われます (4) 人工透析の実態年間 42 件のうち 糖尿病 8 件 ( 19.0% ) 高血圧 12 件 ( 28.6% ) 糖尿病 + 高血圧 4 件 (9.5%) その他 18 件 ( 42.9% ) となっており 糖尿病以外からの透析導入が多い現状です また 被保険者に占める人工透析者の割合は 県内でも天草地域に次いで高い状況にあり 平成 18 年 9 月分では 男性 38 人 女性 23 人の計 61 人で 年齢の内訳は30 代 2 名 40 代 5 名 50 代 16 名 60 代 11 名 70 歳以上 27 名となっています 1 ヶ月にかかる医療費は 61 名で総額 21,932,110 円 ( 全医療費の3.7%) 一人平均 359,542 円となっています (5) 生活習慣病の治療状況 40 歳代の16.0% 50 歳代では30.2% 60 歳代で47.9% 70 歳以上では約 70% の人が生活習慣病で受診している状況にあります 内訳をみると 50 代以上では男女共に高血圧による受診が多く 男性は糖尿病 女性は高脂血症での受診が多くなっています (6) 被保険者の健康状況ア健診有所見者状況平成 18 年度の受診者全体でみると 収縮期血圧 (59.1%) LDL(46.4%) 血糖 (28.6%) の順となっています 男女差の大きいものは 尿酸値とクレアチニンで 男性が高値となっています イメタボリックシンドロームの状況受診者のうちBMI25 以上の該当率は23.1% であり 高血糖 高血圧 高脂血症の各リスクが 1 項目該当する 予備群 が 8.8 % 2 項目以上該当する 該当者 が 10.0% となっています 3

第 1 章 達成しようとする目標 1 国が示す目標値の参酌標準国が示す目標値の参酌標準は 平成 27 年度までに 特定健康診査受診率を80% 特定保健指導実施率を60% 内臓脂肪症候群の該当者 予備群の減少率 25% を達成することとしています また 第 1 期の目標としては 特定健康診査受診率を65% 特定保健指導実施率を 45% 内臓脂肪症候群の該当者 予備群の減少率 10% を平成 24 年度までに達成することとしています 2 水俣市国民健康保険の特定健診 特定保健指導の目標値 (1) 目標値特定健康診査等基本指針に掲げる参酌目標をもとに 水俣市国民健康保険における目標値を以下のとおり設定します 特定健康診査 受診率 特定保健指導 実施率 内臓脂肪症候群の該当者 予備群の減少率 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 25% 30% 35% 45% 65% 16% 23% 28% 24% 20% - - - - 10% (2) 実施予定者数 平成 20 年度から平成 24 年度までの特定健康診査及び特定保健指導の実施予定者数に ついて 以下のとおり推計します 平成 20 年度平成 21 年度平成 22 年度平成 23 年度平成 24 年度 特定健康診査 1,606 人 1,905 人 2,198 人 2,795 人 3,991 人 特定保健指導 61 人 100 人 140 人 153 人 184 人 平成 18 年度の基本健康診査結果から 標準的な健康診査 保健指導プログラム ( 確定版 ) による動機付け支援率 積極的支援率を別途計算していますが 健診の現状及び設定された目標値に対応して 各年度の特定健康診査受診者数 保健指導実施者数を推計で設定しました この推計値は 実施計画を策定する上で必要な概略値であり この計画の実行に伴 4

い これらの推計値に影響する諸指標が示された場合 その都度修正することとします これらの推計値に影響する因子は 以下のとおりです 1 国保加入者のうち 40 歳以上 74 歳以下の対象者の増減 2 特定健康診査の受診者の増加による特定保健指導の比率の増加 3 血圧 脂質 血糖について 治療中の者の除外 4 特定保健指導実施に伴う動機付け支援 積極的支援の改善率及び情報提供からの動機付け支援 積極的支援への移行率等に伴う特定保健指導対象者の増減 5 下記の者の把握と動向及び除外等の取り扱い 事業主健診受診者 特定健康診査に相当する健診を受診し その結果の証明を提出した者 年度途中に転入 転出等の異動が生じた者 第 2 章 特定健康診査 特定保健指導の実施方法 1 特定健康診査 (1) 実施場所 検診車を利用し 市内を巡回して実施する集団健診形態とします (2) 実施項目実施項目は 以下のとおり 標準的な健診 保健指導プログラム ( 確定版 ) ( 平成 19 年 4 月厚生労働省健康局 ) 第 2 編第 2 章 に記載されている健診項目及び内臓脂肪型肥満に着目した生活習慣病予防のための保健指導を必要とする者を抽出する健診項目とします ア基本的な健診項目 1 質問項目 ( 服薬歴 喫煙歴 運動習慣等 ) 2 身体計測 ( 身長 体重 BMI 腹囲) 3 理学的検査 ( 身体診察 ) 4 血圧測定 5 脂質検査 ( 中性脂肪 HDLコレステロール LDLコレステロール ) 6 肝機能検査 (AST(GOT) ALT(GPT) γ GT(γ GTP)) 7 血糖検査 ( 空腹時血糖及びHbA1c) 8 尿検査 ( 尿糖 尿蛋白 ) イ詳細な健診項目一定の基準の下 医師が必要と判断したものを選択 1 心電図検査 5

2 眼底検査ウ付加健診項目水俣市施策として 特定健康診査実施に合わせ 以下の項目について 同時に実施します 1 血清尿酸検査 2 血清クレアチニン検査 3 貧血検査 ( ヘマトクリット値 血色素 赤血球数 ) 4 尿検査 ( 尿潜血 ) (3) 実施期間 特定健康診査の実施時期は 一定の受診期間を指定して実施します (4) 委託の有無特定健康診査は 特定健康診査業務受託機関への委託により実施します なお 平成 21 年度以降の集団健診の未受診者については 水俣市医師会等における契約医療機関等においての個別健診の委託を検討します (5) 特定健康診査委託基準基本的には 従来の基本健康診査の委託基準を活用し 診断基準の統一について事前に十分協議し また 標準的な健診 保健指導プログラム ( 確定版 ) 第 2 編 第 6 章の健診の実施に関するアウトソーシング に十分留意して委託契約を締結することとします (6) 受診方法 指定された期間内に 受診票及び被保険者証を持参のうえ 受診します (7) 周知 案内方法ア健診の実施個人ごとに受診票を送付し 特定健康診査の実施を周知します なお 市報及びホームページにより周知を図ります また 各種チラシ及びポスター等で健診の必要性等について意識啓発を図ります イ健診結果健診結果については 結果説明会を開催すると共に 健診機関より受診者本人にお伝えします (8) 特定健康診査データの保管及び管理方法 6

特定健康診査データは 原則として特定健康診査を受託する健診機関等が 国の定める電子的標準様式により 熊本県国民健康保険団体連合会 ( 以下 国保連 という ) へ提出します 特定健康診査に関するデータは 原則 5 年間保存とし 国保連に管理及び保管を委託します (9) 委託契約の方法 特定保健指導の委託契約は 水俣市財務規則に基づいて行います (10) 特定健康診査の自己負担額 特定健康診査の自己負担額は 原則 800 円とします ただし 実費部分については 自己負担とします 2 特定保健指導 (1) 実施場所 公的機関及び市内施設等を活用します (2) 実施内容実施内容は 標準的な健診 保健指導プログラム 第 3 編第 3 章 に記載されている内容とします特定保健指導とは 対象者の生活を基盤とし 対象者が自らの生活習慣の課題に気づき 健康的な行動変容の方向性を自らが導き出せるよう支援するため 健康課題や優勢順位を対象者と共に考え 実行可能な行動目標を立てられるよう支援できるプログラムを開発し 個別面接や小集団のグループワーク等を活用し 行動変容のきっかけづくりを行うことです なお 特定保健指導プログラムは 対象者の保健指導の必要性ごとに 情報提供 動機付け支援 積極的支援 に区分されますが 各保健指導プログラムの目標を明確化したうえで サービスを提供する必要があります また 特定保健指導の実施に当たっては 医師 保健師 管理栄養士等が中心となって 対象者が参加しやすい条件を整えつつ実施します (3) 実施期間特定保健指導は年間を通じて実施します ただし 当該年度における対象者への特定保健指導は 特定健康診査受診後 一定期間経過後から当該年度末までに着手するものとします 7

(4) 委託の有無 特定保健指導は 市が直接実施するとともに 特定保健指導業務受託機関への委託 により実施します (5) 特定健康診査委託基準特定保健指導の委託項目については 毎年度の事業内容を検討して設定することとし 民間事業者に業務の委託をする場合には 標準的な健診 保健指導プログラム ( 確定版 ) 第 2 編 第 6 章の健診の実施に関するアウトソーシング を十分に留意して 委託契約を締結することとします (6) 指導方法 指定された期間内に指定された場所で指導を受けます (7) 周知 案内方法特定保健指導の対象者ごとに通知し 指導の開始を周知します なお 市報及びホームページにより周知を図ります また 各種チラシ及びポスター等で生活習慣の重要性等について意識啓発を図ります (8) 特定保健指導データの保管及び管理方法特定保健指導のデータは 原則として特定保健指導実施機関が 国の定める電子的標準様式により 国保連へデータを提出します 特定保健指導に関するデータは 原則 5 年間保存とし 国保連の管理及び保管を委託します (9) 委託契約の方法 特定保健指導の委託契約は 水俣市財務規則に基づいて行います (10) 特定保健指導の自己負担額 特定保健指導の自己負担額は 原則無料とします 3 保健指導対象者の選定と階層化特定保健指導対象者の選定は 特定健診受診者を対象とし 国保連に委託する受診データの分析を基に 以下のとおり階層化により区分し 健康レベル毎に特定保健指導を実施します ただし 以下の階層化区分のいずれに該当する場合でも すでに医療機関において加療中の方については 特定保健指導の対象とはしません 8

特定保健指導は 従来から実施しています各種健康教室や相談事業等とも連携を蜜 にし 計画的かつ効率的に実施することにより 総合的な支援 指導を推進します 階層区分 ( 抽出基準 ) 腹囲と BMI をもとに次の 4 つの項目について 一定基準を超えた場合にリスク ( 疾患 ) としてカウントすることにより区分します 1 血糖 2 脂質 3 血圧 4 喫煙歴 空腹時血糖 100mg/dl 以上またはHbA1cの場合 5.2 % 以上 もしくは薬剤治療を受けている場合中性脂肪 150mg/dl 以上またはHDLコレステロール 40mg/dl 未満 もしくは薬剤治療を受けている場合収縮期血圧 130mmHg 以上または拡張期血圧 85mmHg 以上 もしくは薬剤治療を受けている場合上記 1 2 3の項目に該当する方の場合 動機付け支援 区分の方 リスクが出現し始めた段階腹囲が 男性の場合 85cm 以上 女性の場合 90cm 以上で 上記リスクが 2 つ以上ある方 または腹囲が基準以下であっても BMIが25 以上で リスクが 3 つ以上の方 積極的支援 区分の方 リスクが重なりだした段階腹囲が 男性の場合 85cm 以上 女性の場合 90cm 以上で 上記リスクが 2 つ以上ある方 または腹囲が基準以下であっても BMIが25 以上で リスクが 3 つ以上の方 情報提供 区分の方 メタボリックシンドロームのリスクなし上記の区分に該当しない方 ( 特定保健指導の対象とならない方 ) 特定健康診査の受診者を対象に 健診結果説明会等により情報提供 ( 健診結果から自らの身体状況を認識するとともに 健康な生活習慣の重要性に対する理解と関心を深め 生活習慣を見直すきっかけとなるよう 健診結果の提供にあわせて 個人の生活習慣やその改善に関する基本的な情報を提供すること ) を実施します 第 3 章 個人情報の保護 特定健康診査及び特定保健指導で得られる健康情報等の取り扱いについては 個人情 報の保護に関する法律及びこれに基づくガイドライン等を踏まえた対応を行うとともに 9

水俣市個人情報保護条例を遵守します また 特定健康診査及び特定保健指導を受託した事業者についても 同様の取り扱いとするとともに 業務によって知り得た情報については 守秘義務を徹底し 業務終了後も同様とします さらに 個人情報の管理 ( 書類の紛失 盗難等 ) にも十分留意するものとし これらを取り扱うものに対して その内容の周知を図ります 第 4 章 特定健康診査等実施計画の公表 周知 本計画の周知は 高齢者の医療の確保に関する法律第 19 条 3 保険者は 特定健康診 査等実施計画を定め 又はこれを変更したときは 遅滞なく これを公表しなければな らない に基づき 特定健康診査等実施計画をホームページに掲載します 第 5 章 特定健康診査等実施計画の評価及び見直し 1 評価方法について 標準的な健康診査 保健指導プログラム に従い 毎年評価します 毎年の評価結果から事業内容 実施計画を見直します また 事業の途中であっても評価できることは 評価し 事業の見直しを行い 全受診者 保健指導毎の集団の評価だけでなく 個々人の生活習慣の変化 健診結果等の評価も行います 生活習慣 BMI 腹囲のように短期間に評価できるものだけでなく 健診結果によって内臓脂肪症候群 予備群の増減を評価します 長期的には 生活習慣病の発症予防 重症化 合併症の発症予防 さらに 医療費への影響も評価します 2 評価の実施責任者 1 個人に対する保健指導の評価は 保健指導実施者 ( 委託事業者も含む ) が実施責任者となります 2 集団に対する保健指導の評価は 保健指導実施者 ( 委託先も含む ) 及び医療保険者が 評価の実施責任者となります 3 事業として保健指導の評価は 健診 保健指導 事業を企画する立場にある医療保険者がその評価の責任を持つこととします 4 最終評価については 健診 保健指導の成果として 対象者全体における有病率 医療費等の評価を行うものであり 医療保険者が評価実施責任者となります 5 医療保険者は必要があると判断するときは 外部の医療機関と共同して分析 評価等を行うこととします 10

なお 保険運営の健全化の観点から国保運営協議会において毎年進捗状況を 報告し 状況に応じて特定健診等実施計画を見直すこととします 第 6 章その他水俣市国民健康保険以外の被用者保険被扶養者等の特定健康診査 特定保健指導の委託を受けた場合については 今後の国民健康保険事業の実施状況を加味して対応を図ることとします また 集団健診の際に 特定健康診査にあわせて実施する がん検診 等と合同で実施することにより 住民の視点に立った効率的な健診事業を行います 11