注 5 指定管理者制度公の施設の管理について 民間事業者を含む指定管理者に施設の管理を委ねることにより 民間事業者等の有する能力 経験 知識等を活用しつつ 市民サービスの向上と経費の節減等を図る手法 注 6 PFI 方式 PFI(Private Finance Initiative): 公共サービスの提供に際して 従来のように公共が直接施設を整備せずに民間資金を利用して民間に施設整備と公共サービスの提供を委ねる手法 5 適正化の視点の実現に向けた施策 視点 1 自転車利用者のマナーの向上 (1) 自転車利用者のマナーの向上 ア交通ルール遵守と安全運転のマナーの向上を図るため 三鷹警察署 三鷹交通安全協会 三鷹市交通安全対策地区委員会及び商店街等との連 携を強化する 特に より多くの市民に自転車安全講習会を受講できる 取り組みについて 三鷹交通安全協会と連携して推進する イ安全な自転車利用に向けた教育 啓発を推進するため 定期利用駐輪場の利用については 自転車安全講習会の受講者 (3 年有効 ) を優先とし 将来的には 自転車安全講習会受講の義務化を検討する 8 7 6 5 4 3 2 1 グラフ 1 交通事故の発生状況 ( 三鷹市内 ) 753 件 68 件 629 件 567 件 556 件 平成 18 年平成 19 年平成 2 年平成 21 年平成 22 年 6
表 1 平成 22 年交通事故の発生状況 ( 平成 22 年 1 月 1 日から平成 22 年 12 月 31 日 ) 発生件数 死者 重傷者 軽傷者 合計 556 件 人 13 人 61 人 614 人 市内における交通事故は 自転車が関係するものが事故全体の約 4.1% を 占めている 自転車事故による高額賠償事例 ( 出典 : 社団法人日本損害保険協会 ) 事例 1 成人男性が昼間 信号表示を無視して高速度で交差点に進入 青信号で横断歩道を横断中の女性 (55 歳 ) と衝突 女性は 頭蓋内損傷等で 11 日後に死亡した ( 賠償額 5,438 万円 ) 事例 2 女子高校生が夜間 携帯電話を操作しながら無灯火で走行中 前方を歩行中の看護師 (57 歳 ) の女性と衝突 看護師には重大な障害 ( 手足がしびれて歩行が困難 ) が残った ( 賠償額 5, 万円 ) 視点 2 利便性の高い駐輪施設の設置 (2) 駐輪場の整備目標現状では 収容台数については一定の確保がされているが 今後の需要を予測すると 少子 長寿化という減要因の傾向があるものの 自転車利用が環境にやさしい乗り物であること 健康志向から自転車を利用した通学 通勤方法に変更する等の増要因も予想される 今後は 需要に応じた整備を進めるのではなく 駅前に集中する自転車の適正配分を行い 徒歩圏内の自転車利用の抑制 サイクル アンド バスライドの整備及び他の公共交通機関への誘導等により利用抑制を図るとともに 現状の整備状況を基本に 本方針における整備目標台数は 表 2に記載する台数とする なお より利便性の高い駐輪場の整備が求められていることから 今後計画されている再開発計画等において 駐輪場の整備を要請することとし 利用状況を見極めながら 必要に応じて既存施設の改修等において 多段ラック等の設置により収容台数の確保を行う 表 2 駐輪場の整備目標 (1 年後 ) 現状 減見込み 増見込み 整備目標 か所 台数 か所 台数 か所 台数 か所 台数 三鷹駅周辺 24 9,39 4 1,745 2 1,5 22 9, 井の頭公園駅周辺 2 88 2 8 三鷹台駅周辺 4 1,96 1 23 1 23 4 2, つつじヶ丘駅周辺 1 88 1 8 計 31 12,759 5 1,975 3 1,73 29 12,6 7
視点 3 安定的な駐輪施設の運営 (3) 長期賃貸借契約への移行市内の駐輪場 31 か所の内 15 か所は民間等からの借地 ( 全体の 48% が借地駐輪場 ) である これらの借地については 土地所有者と1~3 年ごとの土地使用賃貸借契約を締結しており 長期にわたって安定的に駐輪場を運営できる保証がない このため 原則として 1 年である土地使用賃貸借契約を見直し 定期借地権等による長期契約について 土地所有者の理解を得ながら 長期的な土地の借用に努めるものとする 表 3 駐輪場運営 整備の現状 ( 敷地所有別 ) ( 平成 23 年 4 月 1 日現在 ) 市有地 借地 民営 計 か所 台数 か所 台数 か所 台数 か所 台数 三鷹駅周辺 6 4,6 11 3,948 7 1,31 24 9,39 井の頭公園駅周辺 2 88 2 88 三鷹台駅周辺 1 7 3 1,89 4 1,96 つつじヶ丘駅周辺 1 88 1 88 計 9 5,1 15 6,718 7 1,31 31 12,759 視点 4 受益者負担の適正化 (4) 駐輪場運営管理の適正化三鷹市では 駐輪場を維持 管理していくため年間約 2 億円を支出している 一方 歳入は約 3,1 万円であることから 年間約 1 億 6,9 万円を一般財源で補っており 利用料金収入により 財政負担を軽減することが必要である ( 単年度の経常経費のみで 駐輪場用地買収費及び駐輪場整備工事費等は含まれていない ) 駐輪場の借地料 約 7,8 万円 駐輪場の運営費等 約 5,5 万円 放置自転車の撤去 保管約 6,7 万円 自転車登録手数料 保管料 指定管理者収入等 約 1,16 万円 約 96 万円 約 98 万円 歳出 約 2 億円 歳入約 3,1 万円 一般財源 約 1 億 6,9 万円 ( 約 16, 円 / 台 ) 図 1 8 平成 22 年度決算見込み額 金額はいずれも概数
(5) 料金設定の基本的な考え方利用料金と運営形態が異なる4 種類の駐輪場が混在していることから 利用者からは不公平感を感じる声が寄せられている 公平で適正な受益者負担を求めるため登録駐輪場 買物駐輪場及び無料駐輪場の一部を廃止し 一時利用駐輪場と定期利用駐輪場の2 区分の有料駐輪場とバス乗り換え駐輪場 ( サイクル アンド バスライド駐輪場 ) に再整備する また 買物客等の短時間利用者の利便性を図るため 一時利用駐輪場や一部の深夜 早朝にも利用できる駐輪場の整備にも配慮する ア運営経費を利用料金収入で賄えることを基本とする イ近隣市や周辺民間駐輪場の料金を参考にして 駅を起点として駐輪場 の立地場所等による利便性に応じた利用料金とする ウ適正な利用料金の体系化 ( ア ) 鉄道駅からの距離に応じて利用料金を設定する ( イ ) 定期利用駐輪場については 学生 障がい者 生活保護受給者を対象に減免する ( ウ ) 屋根の有無に応じて 定期利用の料金差を設ける ( エ ) 三鷹市自転車安全講習会の受講者で 安全運転証 ( 有効期限 3 年 ) の所有者については 定期利用駐輪場の供用開始時に優先的に利用できるよう配慮するとともに 利用料金についても一般より割安とする ( オ ) 市民と市民以外の利用者の利用料金については 近隣市と同様に料金差を設ける ( カ ) 一時利用駐輪場については 買物等に配慮して 1~3 時間の無料時間を設ける グラフ 2 近隣市との駐輪料金の比較 利用登録駐輪場 ( 単位 : 円 )(1 年間利用する場合の登録手数料 ) 6, 5, 4, 3, 2, 1, 三鷹武蔵野杉並 調布 調布市は利用登録駐輪場なし 有料駐輪場 ( 単位 : 円 )( 一ヶ月定期利用する場合の利用料金 ) 2,5 2, 1,5 1, 5 三鷹武蔵野杉並調布 9
三鷹市及び近隣自治体の現行料金 三鷹市 自転車 1,~2,3 1,~2,3 1 注 7 原付 注 8 注 7 機械式の一時利用駐輪場については 1~3 時間の無料時間を設けている 時間単位での駐輪場 (1 円 /4 時間 ~15 円 /24 時間 ) 注 8 さくら通りオートバイ駐車場については 原付が1ケ月 6, 円で定期利用できる 武蔵野市 自転車 7~2,2 2~2, 1 注 9 原付 1,5~3,5 25 注 9 一時利用駐輪場の一部については 2 時間の無料時間を設けている 時間単位での駐輪場 (1 円 /12 時間 ) 調布市 自転車 7~2,2 4~1,9 1 原付 2,5~3,2 2,2~2,9 15 一時利用駐輪場については 無料時間を設けてない 杉並区 自転車 9~2,3 7~2,1 1 注 1 原付 3,8 3,4 2 注 1 一時利用駐輪場の一部については 1 時間の無料時間を設けている 時間単位での駐輪場 (1 円 /24 時間 ) 1