年呼吸器系の疾患 (Respiratory Disease) 責任者 : 木島貴志主任教授 長谷川誠紀主任教授 内科学呼吸器科 木島貴志主任教授 栗林康造准教授 横井崇特任准教授 三上浩司講師 南俊行講師 柴田英輔助教 金村晋吾助教 袮木芳樹助教 藤本英利子助教 外科学呼吸器外科 長谷川誠紀主任教授 近藤展行講師 松本成司講師 多久和輝尚講師 橋本昌樹助教 黒田鮎美助教 中村晃史助教 奥村好邦非常勤講師 1. 教育目標主な呼吸器疾患の原因 病態生理 症候診断と治療を学ぶ 診断と検査の基本 1) 呼吸器系の画像検査 ( エックス線 CT MRI 核医学検査 ) の意義を説明できる 2) 気管支鏡検査の意義を説明できる 3) 喀痰検査の意義を説明できる 4) 動脈血ガス分析の目的 適応と異常所見を説明し 結果を解釈できる 5) 呼吸機能検査の目的 適応と異常所見を説明し 結果を解釈できる 6) 胸部診察で確認すべき項目を列挙し 視診 打診 触診と聴診ができる 症候 1 喘鳴 1) 喘鳴の発生機序と原因疾患を説明できる 2チアノーゼ 1) チアノーゼの原因と病態を説明できる 2) チアノーゼを呈する患者の診断の要点を説明できる 3 胸水 1) 胸水の原因と病態を説明できる 2) 胸水の性状に基づき鑑別疾患を挙げることができる 4 胸痛 1) 胸痛の原因と病態を説明できる 2) 胸痛患者の診断の要点を説明できる 3 17 3
5 呼吸困難 1) 呼吸困難の原因と病態を説明できる 2) 呼吸困難の程度に関する分類を説明できる 3) 呼吸困難患者の診断の要点を説明できる 4) 呼吸困難患者に対する初期治療を概説できる 6 咳 痰 1) 咳 痰の原因と病態を説明できる 2) 咳 痰を訴える患者の診断の要点を説明できる 7 血痰 喀血 1) 血痰 喀血の原因を列挙できる 治療 1 内科 1) 吸入薬による治療の有用性を理解できる 2) 急性呼吸不全に対する酸素療法の必要性と注意点を理解できる 3) 慢性呼吸不全に対する ( 在宅を含む ) 酸素療法を理解し概説できる 4) 呼吸リハビリの意義について説明できる 5) 肺移植の適応となる疾患と適応基準について概説できる 2 外科 1) 外科基本手技に関して説明できる 2) 呼吸器の手術治療に必要な解剖構造について説明できる 3) 外科治療の適応となる疾患 病態 術式について理解できる 4) 肺癌の外科治療の適応と術式について説明できる 5) 呼吸器外科治療の周術期管理の特長と注意点ついて説明できる 6) 胸腔穿刺 ドレナージについて説明できる 疾患 1 呼吸不全 低酸素 1) 呼吸不全の定義 分類 病態生理と主な原因を説明できる 2 ) 動脈血ガスのデータを基に 低酸素血症や高炭酸ガス血症を来した原因について考察し 検査計画や治療方針を立案する事ができる 3) 急性呼吸促迫症候群の定義と原因となり得る疾患を挙げることができる 4) 人工呼吸管理の適応と方法について概説できる 3 18
年2 呼吸器感染症 1) 急性上気道感染症 ( かぜ症候群 ) の原因 診断と治療を説明できる 2) 気管支炎 肺炎の主な病原体を列挙し 症状 診断と治療を説明できる 3) 肺結核症の症状 診断 治療と届出手続きを説明できる 4) 非結核性抗酸菌症を概説できる 5) 嚥下性肺炎の発生機序とその予防法を説明できる 36) クループの成因 診断と治療を説明できる 7) 肺化膿症を概説できる 8) 日和見感染症について原因となる疾患と起因菌を上げることができる 9) 膿胸 降下性縦隔炎の診断 病態 治療について説明できる 3 気道閉塞性疾患 1) 閉塞性呼吸障害を示す疾患を挙げることができる 2) 慢性閉塞性肺疾患の診断方法を説明できる 原因と病態 治療を説明できる 3) 慢性閉塞性肺疾患の原因と病態 治療法を説明できる 4) びまん性汎細気管支炎の病態と治療を説明できる 5) 中枢気道を閉塞する病因 治療について説明できる 4 間質性肺疾患 職業性肺疾患 1) 拘束性呼吸機能障害のパターンを説明する事ができる 2) 特発性間質性肺炎の主症状を説明する事ができる 3) 特発性間質性肺炎の画像による分類 病理学的分類を理解できる 4) 特発性肺線維症の予後や治療法が理解できる 5) 間質性肺炎の急性増悪の病態を説明する事ができる 6) 膠原病肺について概略できる 7) サルコイドーシスの臨床症状と診断基準 治療法を説明する事ができる 8) 放射線肺臓炎を概説できる 9) じん肺と石綿肺を概説できる 5 肺循環障害 1) 肺性心の原因 診断と治療を説明できる 2) 肺血栓 塞栓症の原因 診断と治療を説明できる 3) 肺高血圧症を概説できる 4) 肺水腫の病態 診断及び治療について説明できる 5) 肺動静脈瘻の概説ができる 3 19
6アレルギー性肺疾患 1) 気管支喘息の病態を説明する事ができる 2) 気管支喘息の診断方法 治療法を説明する事ができる 3 ) アレルギー性気管支肺アスペルギルス症の原因と診断方法 治療法を説明できる 4) 過敏性肺臓炎の原因 症候と診断および治療法を説明できる 5) 好酸球性肺炎の主要症候 診断法と治療を説明できる 6) 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の症状および診断基準 治療法を説明できる 7) 薬剤性肺炎の病態が説明でき 惹起しやすい薬剤を挙げる事ができる 7 肺腫瘍 1) 原発性肺癌の分類 症候 診断 病期と治療を説明できる 2) 転移性肺腫瘍の診断と治療を説明できる 3) 良性肺腫瘍を列挙し 臨床上注意すべき点を理解する事ができる 8 異常呼吸 1) 過換気症候群を概説できる 2) 原発性肺胞低換気症候群の概要を説明する事ができる 2) 睡眠時無呼吸症候群の分類を理解し 診断方法 治療法を説明できる 9 気管 気管支の疾患とその他の稀な肺疾患 1) 気管支拡張症の症候 診断と治療を説明できる 2) 無気肺の原因と診断を説明できる 3) 新生児呼吸促迫症候群の症候 病態 診断と治療を説明できる 4) 気管支結石の症状を理解し 治療法を挙げる事ができる 5) 気管狭窄の主兆候を理解し 原因となる疾患を挙げる事ができる 6)IgG4 関連肺疾患やCastleman 病等の稀な呼吸器疾患について理解できる 7) 気道 肺の形成障害 ( 先天性疾患 ) について概説できる 10 胸膜 縦隔疾患 1) 胸膜炎 膿胸の原因 症候 診断と治療を説明できる 2) 気胸の原因 症候 診断と治療を説明できる 3) 縦隔腫瘍の種類 好発部位を列挙し 診断と治療を説明できる 4) 縦隔気腫の原因 症候と診断を説明できる 5) 胸膜生検の適応を説明できる 6) 胸膜中皮腫を概説できる 3 20
年7) 横隔膜の疾患について病態 治療の説明ができる 11 胸部外傷 1) 胸部外傷による各臓器の損傷ついて説明できる 2) 各種の胸部外傷の引き起こす病態 救急処置及び治療について説明できる 2. 成績の評価方法 基準全講義終了後に定期試験を実施する 中間試験や小テストを実施する場合がある 中間試験は予め通知する 出欠は重視する 試験方法は筆記 マークシート試験とする 試験形式は講義担当者に任せ 講義時間数に応じた点数配分とする 3. 指定教科書 内科学書( 改訂第 8 版 ) ( 全 6 巻 + 別巻 ) 小川聡総編集 ( 中山書店 )2013 年 胸膜全書 中野孝司編 ( 医薬ジャーナル社 )2013 年 呼吸器腫瘍学ハンドブック 坪田紀明 中野孝司編 ( 医事出版社 )2002 年 呼吸器病学総合講座 和田洋巳 三嶋理晃監修長谷川誠紀編 ( メディカルレビュー社 )2004 年 絶版入手不可本学図書館所蔵あり 4. 参考書 標準外科学( 第 14 版 ) 北野正剛 他編 ( 医学書院 )2016 年 新臨床腫瘍学( 改訂第 4 版 ) 日本臨床腫瘍学会編 ( 南江堂 )2015 年 最新肺癌学 ( 日本臨床 71 巻増刊 6)( 日本臨床社 )2013 年 呼吸器外科テキスト 日本呼吸器外科学会 他編 ( 南江堂 )2016 年 3 21 3
科目名 呼吸器系の疾患 授業計画 年月日 曜日 時限 18 4 5 木 3 呼吸器内科学総論 講義 実習内容担当教員名 木島貴志主任教授 18 4 10 火 1 呼吸不全 ( 急性呼吸促迫症候群 ARDS を含む ) 18 4 10 火 2 職業性肺疾患 18 4 11 水 4 呼吸生理 ( 呼吸機能検査を含む ) 栗林康造准教授 栗林康造准教授 木島貴志主任教授 18 4 13 金 3 呼吸器外科総論 長谷川誠紀主任教授 藤本英利子助教 18 4 13 金 4 呼吸器主要徴候 ( チアノーゼ 咳 喀痰 血痰 喀血 喘鳴 呼吸困難 息切れ 胸痛 ) 横井崇特任准教授 18 4 16 月 1 肺腫瘍性疾患 Ⅰ( 肺癌の疫学 診断 病理 ) 柴田英輔助教 18 4 16 月 2 画像診断 (Xp, CT, PET, シンチ ) と気管支鏡診断 18 4 18 水 3 肺腫瘍性疾患 Ⅱ( 肺癌の外科治療 ) 黒田鮎美助教 18 4 18 水 4 治療 Ⅰ( 外科治療 - 内視鏡下治療 ) 中村晃史助教 18 4 20 金 1 間質性肺疾患 Ⅰ( 特発性間質性肺炎 IPF, NSIP, COP の疫学 検査 治療 ) 金村晋吾助教 南俊行講師 18 4 20 金 2 気道閉塞性疾患 (COPD びまん性汎細気管支炎 ) 間質性肺疾患 Ⅱ( 膠原病 血液疾患および血柴田英輔助教 18 4 23 月 2 管炎に伴う肺疾患 放射線肺臓炎 サルコイドーシス ) 18 4 24 火 3 呼吸器感染症 Ⅱ( 抗酸菌感染 ) 木島貴志主任教授 18 4 24 火 4 呼吸器感染症 Ⅰ( 市中肺炎 院内肺炎 ) 三上浩司講師 3 22
年科目名 呼吸器系の疾患 授業計画 年月日 曜日 時限 講義 実習内容担当教員名 奥村好邦非常勤講師 18 4 26 木 3 嚢胞性疾患 気胸 ( 肺嚢胞性疾患 気胸の診断と治療 ) 318 4 26 木 多久和輝尚講師 4 血胸 乳糜 膿胸 ( 外科治療 - 胸膜疾患 その他 ) 3 23 アレルギー性肺疾患 Ⅰ( 気管支喘息 アレル南 俊行 講師 18 4 27 金 1 ギー性気管支肺アスペルギルス症 好酸球性肺炎 ) 金村 晋吾 助教 18 4 27 金 2 呼吸器感染症 Ⅲ( ウイルス 真菌 寄生虫感染 日和見感染を含む 近藤 展行 講師 18 5 1 火 1 肺血管障害 形成障害 横隔膜疾患 ( 肺循環 形成障害 横隔膜疾患 ) 栗林 康造 准教授 18 5 1 火 2 悪性中皮腫 祢木 芳樹 助教 18 5 7 月 1 異常呼吸を呈する疾患 ( 原発性肺胞低換気症候群 過換気症候群 睡眠時無呼吸症候群 ) 松本 成司 講師 18 5 7 月 2 縦隔疾患 ( 縦隔腫瘍の診断と治療 ) 三上 浩司 講師 18 5 14 月 1 肺循環障害 ( 肺血栓塞栓症 肺高血圧症 ) 藤本 英利子 助教 18 5 14 月 2 胸水 ( 鑑別法 ) と胸膜疾患 ( 気胸 胸膜炎 膿胸 胸膜腫瘍 乳糜胸 ) 気管 気管支の疾患 ( 無気肺 気管支拡張 祢木 芳樹 助教 18 5 14 月 3 症 先天性呼吸器疾患 気管支閉鎖症など 気管狭窄 気管支結石 ) 横井 崇 特任准教授 18 5 16 水 1 肺腫瘍性疾患 Ⅲ( 肺癌の内科治療 緩和医療 ) 横井 崇 特任准教授 18 5 16 水 2 肺腫瘍性疾患 Ⅳ( その他の腫瘍 ( 転移性肺腫瘍 良性腫瘍 LAM)) 稀な呼吸器疾患 (IgG4 関連肺疾患 木島 貴志 主任教授 18 5 17 木 4 Castleman 症候群 PAPなど ) と呼吸器疾患最新の話題 総括 三上 浩司 講師 18 5 18 金 1 呼吸器疾患の治療 Ⅱ( 吸入療法 酸素療法 呼吸リハビリ 肺移植 )
科目名 呼吸器系の疾患 授業計画 年月日 曜日 時限 講義 実習内容担当教員名 南俊行講師 18 5 18 金 2 アレルギー性肺疾患 Ⅱ( 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 過敏性肺炎 薬剤性肺炎 ) 3 24