E2B(R3) 追加通知について 厚生労働省医薬食品局安全対策課磯﨑正季子 1
本日の内容 1. 既発出の国内実装通知等の概要 2. 国内実装通知改訂 ( 案 ) の概要 局長通知 二課長通知 三部長通知 3.Q&A 4. 今後の予定 5.ICH における検討 欧米における状況 2
本日の内容 1. 既発出の国内実装通知等の概要 2. 国内実装通知改訂 ( 案 ) の概要 局長通知 二課長通知 三部長通知 3.Q&A 4. 今後の予定 5.ICH における検討 欧米における状況 3
ICH 実装ガイドの改訂 旧ガイドライン E2B(R2) : 個別症例安全性報告を伝送するためのデータ項目 M2 : 個別症例安全性報告を伝送するためのメッセージ仕様 平成 12 年 11 月 ICH Step4 平成 15 年 10 月国内実装から現在に至る 新ガイドライン E2B(R3) : データ項目の部分的見直し ( 項目の追加 削除等 ) M2 : 完全変更 (SGML XML) 平成 24 年 11 月 ICH Step4 平成 25 年 7 月 ICH ウェブサイト (ESTRI) 上に実装ガイド公表 国内周知のための通知 (ICH E2B(R3) 実装ガイド翻訳版 ) ( 平成 25 年 7 月 8 日付け薬食審査発 0708 第 5 号 薬食安発 0708 第 1 号 ) 4
ICH E2B(R3) 実装ガイドの構成 実装ガイド本文 付録 付録 I(A) ICH ICSR スキーマ 付録 I(B) E2B(R2) 及び E2B(R3) 互換性の推奨 付録 I(C) スキーマファイル 付録 I(D) ICH ICSR メッセージ及び ICSR 確認応答メッセージの参照インスタンス 付録 I(E) 報告症例のインスタンスの実例 付録 I(F) ICH E2B コードリスト 付録 I(G) 技術的情報 付録 I(H) SGML 及び XML 変換 5
ICH E2B(R3) 実装ガイドと国内実装通知の位置づけ ICH E2B(R3) 実装ガイド 市販後副作用等報告及び治験副作用等報告の作成にあたって従うべき基本ルール ( データ項目 入力方法等 ) を規定したもの 国内実装通知 ICH E2B(R3) 実装ガイドには含まれていない 日本での実装にあたっての留意事項 日本独自で求めるデータ項目 (J 項目 ) 等を規定したもの 市販後副作用等報告及び治験副作用等報告の作成にあたっては実装ガイドと国内実装通知の両者を参照する必要がある 6
E2B(R3) 国内実装通知の構成 (1) 報告様式 ( 局長通知 ) E2B(R2) E2B(R3) でのデータ項目の見直し J 項目の見直しが行われたことを受けて 報告様式も全面的に見直し 市販後副作用等報告と治験副作用等報告で様式を共通化 市販後 治験副作用等報告の報告様式 1~6 を新様式に差し替え 薬事法施行規則の一部を改正する省令等の施行について ( 副作用等の報告について ) 及び 独立行政法人医薬品医療機器総合機構に対する治験副作用等報告について の一部改正について ( 平成 25 年 9 月 17 日付薬食発 0917 第 1 号厚生労働省医薬食品局長通知 ) 7
E2B(R3) 国内実装通知の構成 (2) 報告方法 報告に当たっての留意事項等 ( 厚労省 : 二課長連名通知 PMDA: 三部長連名通知 ) 二課長連名通知 : 厚労省 報告方法 実装ガイド規定外の事項 ( 報告分類ごとのデータ項目 J 項目 ( 属性 コード値 ) 研究 措置報告等 ) 報告にあたっての基本ルールについて規定 三部長連名通知 : PMDA 報告に当たっての留意事項 (J 項目 ICSR 項目の記載方法の詳細 ) 報告受付 システムに関する事項について規定 ( 報告受付 システムに関する事項は追って通知予定 ) 旧二課長通知 旧二部長通知を廃止し 新通知を発出 E2B(R3) 実装ガイドに対応した市販後副作用等報告及び治験副作用等報告について ( 平成 25 年 9 月 27 日付薬食審査発 0917 第 1 号 薬食安発 0917 第 2 号 ) 市販後副作用等報告及び治験副作用等報告の留意点について ( 平成 25 年 9 月 17 日付薬機審マ発第 0917001 号 薬機安一発第 0917001 号 薬機安二発第 0917001 号 ) 8
本日の内容 1. 既発出の国内実装通知等の概要 2. 国内実装通知改訂 ( 案 ) の概要 局長通知 二課長通知 三部長通知 3.Q&A 4. 今後の予定 5.ICH における検討 欧米における状況 9
局長通知 ( 別紙様式 ) の改訂 ( 案 ) 昨年 9 月の通知発出以降 システムベンダーからの改訂要望のほか 誤記等の指摘あり 改正薬事法への対応 ( 再生医療製品 届出制など ) のため 現行の局長通知を改廃予定 別紙様式の一部を改訂 10
局長通知 ( 別紙様式第 1) 別紙様式第 1 識別番号販売名 / 治験成分記号承認番号 ( 承認国 ) 医薬品 / 治験薬副作用 / 感染症症例報告書 ( 国内 )( 外国 ) 有効成分名 治験薬 追加 様式第 3,5 も同様 症例識別子情報 世界に固有の症例識別子 第一送信者 送信者の国 安全性報告識別子 送信者の種類 過去に伝送された症例か 本報告と関連する報告の識別子 過去の伝送の情報源及び症例識別子 管理情報 緊急報告の基準を満たすか 報告の種類 即時報告 第一報入手日 最新情報入手日 報告書作成日 報告起算日 完了 / 未完了区分 報告起算日に関するコメント 未完了に対するコメント 報告対象外 理由 報告の破棄 / 修正 理由 備考 上記医薬品 / 治験薬に関する副作用 / 感染症症例を別添のとおり報告します 年月日住所 :( 法人にあっては 主たる施設の所在地 ) 氏名 :( 法人にあっては 名称及び代表者の氏名 ) 印 独立行政法人医薬品医療機器総合機構理事長殿 11
局長通知 ( 別紙様式第 2( 一 )) 別紙様式第 2( 一 ) 識別番号 ページ数 追加 ページ数 / 総ページ数 送信者が取り扱う被疑薬情報 販売名 有効成分名 一般用医薬品の新医薬品等の状況区分リスク区分 一般用医薬品の入手経路 報告者に関する情報 国 資格 規制目的上の第一次情報源 添付書類等 引用文献 その他の添付書類 利用可能なその他の資料はあるか 添付書類一覧 試験情報 試験の登録番号 試験の登録国 試験名 試験依頼者の試験番号 試験の種類 届出回数対象疾患開発相投薬中の症例の有無 12
局長通知 ( 別紙様式第 2( 二 )) 別紙様式第 2( 二 ) 識別番号 ページ数 / 総ページ数 患者に関する情報患者名 ( イニシャル ) 死亡情報報告された死因剖検による死因 性別年齢 / 年齢群身長体重最終月経日 死亡日 死亡情報 欄と 関連する過去の医薬品使用歴 欄を別のブロックとするよう修正 剖検の有無 関連する過去の医薬品使用歴 医薬品名 開始日 終了日 使用理由副作用 ( 発現した場合のみ ) 関連する治療歴及び随伴症状に関する情報 治療歴及び随伴症状 ( 疾病 / 手術処置 / その他 ) 開始日 終了日 備考 併用療法の有無 家族歴 記述情報 記述情報を 1 行とするよう修正 医薬品 / 治験薬情報 販売名 / 製剤名 盲検 被疑薬 名称前後入れ替え 有効成分名 用量 使用理由 投与量 投与期間 投与量 / 回投与間隔開始日終了日 剤形 投与経路 バッチ / ロット番号 13
局長通知 ( 別紙様式第 2( 二 )) 副作用 / 有害事象 重要性 未知 / 既知 副作用 / 有害事象名 (MedDRA-LLT) 重篤性 持続期間 転帰 医療専門家による確認 発現国 第一次情報源より報告された副作用 / 有害事象名 言語 翻訳された副作用 / 有害事象名 英訳 翻訳 に修正 臨床経過 治療処置 転帰及びその他の関連情報を含む症例の記述情報 14
局長通知 ( 別紙様式第 2( 四 )) 別紙様式第 2( 四 ) 識別番号医薬品 / 治験薬に関する追加情報販売名 / 製剤名有効成分名 名称前後入れ替え 入手国承認国累積総投与量 曝露時の妊娠期間 医薬品に対して取られた処置 医薬品に関するその他の情報 ( コード ) 医薬品に関するその他の情報 ( 自由記載 ) ページ数 / 総ページ数 承認の取得者 / 申請者の名称 を削除 評価に関する情報 販売名 / 製剤名 有効成分名 評価対象となる副作用 / 有害事象名 評価の情報源 評価方法 評価結果 投与開始から発現までの時間間隔 最終投与から発現までの時間間隔 再投与による再発の有無 15
局長通知 ( 別紙様式第 2( 五 )) 別紙様式第 2( 五 ) 識別番号 ページ数 / 総ページ数 報告者の意見 送信者の意見 送信者による診断名 / 症候群及び / 又は副作用 / 有害事象の再分類 感染症の遡及調査 その他参考事項等 今後の対応 症例概要及び報告者の意見に関する記述情報 使用言語 欄は出力不要なため削除記述情報を 1 行とするよう修正 16
局長通知 ( 別紙様式第 2( 六 )) 別紙様式第 2( 六 ) 識別番号 ページ数 / 総ページ数 親に関する情報親の識別 ( イニシャル ) 親の性別親の年齢親の身長親の体重 親の最終月経日 親の関連する治療歴及び随伴症状に関する情報 治療歴 ( 疾病 / 手術処置 / その他 ) 開始日終了日備考 記述情報 記述情報を 1 行とするよう修正 親の関連する治療歴及び随伴症状に関する情報 欄と 親に関連する過去の医薬品使用歴 欄を上下に分離 親の関連する過去の医薬品使用歴 医薬品名開始日終了日使用理由副作用 ( 発現した場合のみ ) 17
局長通知 ( 別紙様式第 4( 一 )) 別紙様式第 4( 一 ) 識別番号 ページ数 / 総ページ数 送信者が取り扱う被疑薬情報販売名有効成分名 新医薬品等の状況区分 一般用医薬品のリスク区分 一般用医薬品の入手経路 報告者に関する情報国資格規制目的上の第一次情報源 追加 様式第 6( 一 ) も同様 引用文献等 公表国 引用文献 臨床 / 非臨床 試験情報 試験登録番号 試験登録国 試験名 試験依頼者の試験番号 試験の種類 届出回数 対象疾患 開発相 投薬中の症例の有無 18
局長通知 ( 別紙様式第 4( 二 )) 別紙様式第 4( 二 ) 識別番号 ページ数 / 総ページ数 報告内容の要点 研究報告の概要 その他参考事項等 送信者の意見 今後の対応 報告者の意見 欄を削除 19
本日の内容 1. 既発出の国内実装通知等の概要 2. 国内実装通知改訂 ( 案 ) の概要 局長通知 二課長通知 三部長通知 3.Q&A 4. 今後の予定 5.ICH における検討 欧米における状況 20
二課長通知の改訂案 (1) 追って通知としていた事項 ICH におけるその後の議論 その他誤記等に対応するべく通知を改訂 通知本文 文字コード及びデータ型 について修正 ( 受付可能文字の変更 ( シングルクォーテーション ) ( ダブルクォーテーション ) は XML では使用不可であるため修正 ) 追って通知としていた 医薬品名 剤形 投与経路等の識別子及び用語の使用 について規定 ( 原則 現行と同様の取扱いとすることを予定 ) 21
二課長通知の改訂案 (2) 別紙 1 厚生労働省システム管理用データ項目 ( J 項目 ) 別紙 2 個別症例安全性報告データ項目 (ICSR 項目 ) の修正 4 項目 (J2.10, J2.11, H.1, H.4) での簡略記載を可とする旨を備考欄で明記 NullFlavor の MSK を不可とする項目を備考欄で明記 その他誤記等の修正 別紙 3 参照インスタンス 全 E2B 項目 + 全 J 項目のリファレンスインスタンスに差し替え ( 報告分類ごとのリファレンスインスタンスは 別途 PMDA HP に掲載予定 ) 22
本日の内容 1. 既発出の国内実装通知等の概要 2. 国内実装通知改訂 ( 案 ) の概要 局長通知 二課長通知 三部長通知 3.Q&A 4. 今後の予定 5.ICH における検討 欧米における状況 23
三部長通知の改訂案 (1) 追って通知としていた事項 ICH におけるその後の議論 その他誤記等に対応するべく通知を改訂 通知本文の修正のほか 以下の内容について新たな別添を追加 副作用報告等の受付について 受付時間 受付日 送信日 報告書類 提出部数 提出方法等 ( 電子報告 /CD 等報告 / 紙報告 ) 市販後副作用等報告に係る暫定コート の登録 FAX 等報告の取扱い 確認応答メッセージ エラー通知の連絡など 24
三部長通知の改訂案 (2) 電子的報告等に関する技術的事項について 電子報告について ( 要件 種類 制限 添付資料も含める場合の取扱い ファイル名 送信方法手順 ACK ファイル / エラー通知 通信プロトコル / 電子署名等の留意事項 ) 報告 添付書類の CD 等の作成など 副作用等報告に添付する資料について 副作用等報告に含めて報告する場合 / 副作用等報告とは別に提出する場合の取扱い 添付資料の CD 等の作成 ( ファイル名 電子媒体形式等 ) など 医薬品等の識別子及び用語に関する使用について 原則 現行と同様の取扱いとすることを予定 25
本日の内容 1. 既発出の国内実装通知等の概要 2. 国内実装通知改訂 ( 案 ) の概要 局長通知 二課長通知 三部長通知 3.Q&A 4. 今後の予定 5.ICH における検討 欧米における状況 26
Q&A( 案 ) 副作用等報告に関する Q&A についての改訂について ( 平成 26 年 2 月 26 日付事務連絡 ) の別紙 副作用等報告に関する Q&A をベースに 以下の方針により改訂を予定 二課長通知 三部長通知に反映済みの Q&A は削除 二課長通知 三部長通知の内容 ( 今回の改訂分を含む ) を踏まえて 現行 Q&A の内容を見直し 4. 医薬品未知 非重篤副作用定期報告 の Q&A は変更しない E2B(R3) の導入等を踏まえ 新たに約 20 の Q&A を追加 27
本日の内容 1. 既発出の国内実装通知等の概要 2. 国内実装通知改訂 ( 案 ) の概要 局長通知 二課長通知 三部長通知 3.Q&A 4. 今後の予定 5.ICH における検討 欧米における状況 28
今後の予定 国内運用対応関係 報告様式へのデータ項目のマッピング 報告分類ごとのリファレンスインスタンス データチェック仕様 OID 一覧の PMDA HP での公表 局長通知 ( 様式 ) 二課長通知 三部長通知の改訂通知の発出 Q&A の発出 グリーンブックの作成 システム関係 当局システム ( テスト ) 実装に向けたテスト ( パイロットテスト 実装直前テスト ) 29
本日の内容 1. 既発出の国内実装通知等の概要 2. 国内実装通知改訂 ( 案 ) の概要 局長通知 二課長通知 三部長通知 3.Q&A 4. 今後の予定 5.ICH における検討 欧米における状況 30
ICH E2B(R3) IWG/Subgroup における検討 Q&A の作成 ICH 実装ガイドに含まれる文書の修正 ICH 実装ガイド 各国の国内実装ガイドの公表 各国で実施されたパイロットテストの結果 質問やコメントが寄せられ ICH 実装ガイドに対する追加説明や実装ガイドに含まれる文書に対し修正が必要な点が明らかになった 11 月リスボン会合で検討 sign-offの予定 ICH コードリストのメンテナンス E2B(R3) ではICH 実装ガイドに含まれるコードリスト ( 付録 I(F) ) は変更可能であり 今後メンテナンスの必要性が見込まれる 11 月リスボン会合でE2B IWG/M2 合同会議を開催し メンテナンスプロセスについて検討予定 医薬品情報 (ID/ 用語 ) 医薬品情報については External Working Groupにおける検討結果に基づき SubgroupでE2B(R3) の実装に必要な項目の検討を行う予定 11 月リスボン会合で作業進捗の情報共有 今後の作業計画を検討予定 31
欧米における状況 欧州 2014 年 4 月に国内実装ガイド ( ドラフト ) を公表 6 月までパブリックコメントを実施 施行時期は未定 米国 ワクチンについて技術要件 ( ドラフト ) を公表 国内実装ガイドについてはlegal review 中 施行時期は未定 32