Ⅰ 男女平等の意識づくりと制度・慣習の見直し

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23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

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平成18年度推進計画の進行状況_参考資料

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愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

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持続可能な自治会活動に向けた男女共同参画の推進について(概要)

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

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従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

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- 目次 - Ⅰ 計画策定の趣旨等 1 Ⅱ 船橋市における自殺の現状 2 Ⅲ 船橋市の自殺対策における取組 3 Ⅳ 船橋市の自殺対策推進体制 6

平成23年9月29日WG後修正

調査結果 1. 働き方改革 と聞いてイメージすること 男女とも 有休取得 残業減 が 2 トップに 次いで 育児と仕事の両立 女性活躍 生産性向上 が上位に 働き方改革 と聞いてイメージすることを聞いたところ 全体では 有給休暇が取りやすくなる (37.6%) が最も多く 次いで 残業が減る (36

4 父親も育児参画しよう! 父親となる職員に, 配偶者出産休暇や男性の育児参加休暇を取得するよう働き掛けましたか 対象の職員全てに働き掛けは行われている 回答数 76 0 全人数割合 (%) 対象者なし 293 配偶者出産休暇 (3 日 ) 数値目標 31 年度までに配偶者出

滋賀県内企業動向調査 2018 年 月期特別項目結果 2019 年 1 月 滋賀銀行のシンクタンクである しがぎん経済文化センター ( 大津市 取締役社長中川浩 ) は 滋賀県内企業動向調査 (2018 年 月期 ) のなかで 特別項目 : 働き方改革 ~ 年次有給休暇の取得

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6 女性への暴力やセクシュアル・ハラスメントの防止

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社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

◎公表用資料

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

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目次 Ⅰ 調査概要 1 1. 調査目的 1 2. 調査項目 1 3. 調査設計 1 4. 回収結果 1 5. 報告書の見方 1 Ⅱ 調査結果 2 1. 回答者の属性 2 (1) 性別 2 (2) 年代 2 (3) 結婚の状況 2 (4) 働き方 3 (5) 世帯構成 3 (6) 乳幼児 高齢者との同

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市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

このジニ係数は 所得等の格差を示すときに用いられる指標であり 所得等が完全に平等に分配されている場合に比べて どれだけ分配が偏っているかを数値で示す ジニ係数は 0~1の値をとり 0 に近づくほど格差が小さく 1に近づくほど格差が大きいことを表す したがって 年間収入のジニ係数が上昇しているというこ

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2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

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4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

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女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

( ウ ) 年齢別 年齢が高くなるほど 十分に反映されている まあまあ反映されている の割合が高くなる傾向があり 2 0 歳代 では 十分に反映されている まあまあ反映されている の合計が17.3% ですが 70 歳以上 では40.6% となっています

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1. 職場愛着度 現在働いている勤務先にどの程度愛着を感じているかについて とても愛着がある を 10 点 どちらでもない を 5 点 まったく愛着がない を 0 点とすると 何点くらいになるか尋ねた 回答の分布は 5 点 ( どちらでもない ) と回答した人が 26.9% で最も多かった 次いで

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1. 調査の目的 物価モニター調査の概要 原油価格や為替レートなどの動向が生活関連物資等の価格に及ぼす影響 物価動向についての意識等を正確 迅速に把握し 消費者等へタイムリーな情報提供を行う ( 参考 )URL:

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平成 31 年度 地域ケア会議開催計画 魚津市地域包括支援センター 平成 31 年 4 月

調査結果 転職決定者に聞く入社の決め手 ( 男 別 ) 入社の決め手 を男 別でみた際 性は男性に比べると 勤務時間 休日休暇 育児環境 服装 オフィス環境 職場の上司 同僚 の項目で 10 ポイント以上 かった ( 図 1) 特に 勤務時間 休日休暇 の項目は 20 ポイント以上 かった ( 図

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

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3 調査項目一覧 分類問調査項目 属性 1 男女平等意識 F 基本属性 ( 性別 年齢 雇用形態 未既婚 配偶者の雇用形態 家族構成 居住地 ) 12 年調査 比較分析 17 年調査 22 年調査 (1) 男女の平等感 (2) 男女平等になるために重要なこと (3) 男女の役割分担意

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

離職経験は圧倒的に女性に多く 男性 5% に対して女性の 14% が離職経験ありと回答している 離職の理由 ( 複数回答 ) の第一位は男女ともに キャリアアップ ( 約 50%) であるが 2 番目に多い項目で男女で差があり 男性は 職務の内容 ( 研究テーマを含む ) (40%) であるのに対し

Ⅲ コース等で区分した雇用管理を行うに当たって留意すべき事項 ( 指針 3) コース別雇用管理 とは?? 雇用する労働者について 労働者の職種 資格等に基づき複数のコースを設定し コースごとに異なる配置 昇進 教育訓練等の雇用管理を行うシステムをいいます ( 例 ) 総合職や一般職等のコースを設定し

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03 Ⅱ-1 配偶者等からの暴力に関する認知度

質問 1 11 月 30 日は厚生労働省が制定した 年金の日 だとご存じですか? あなたは 毎年届く ねんきん定期便 を確認していますか? ( 回答者数 :10,442 名 ) 知っている と回答した方は 8.3% 約 9 割は 知らない と回答 毎年の ねんきん定期便 を確認している方は約 7 割

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ニュースリリース 平成 3 1 年 3 月 2 8 日 消費者動向調査 : 軽減税率 株式会社日本政策金融公庫 消費税の 軽減税率制度 消費者の受け止め方を調査 ~ 約 7 割の消費者が制度を認知認知 制度運用には わかりやすさ を求める ~ < 平成 31 年 1 月消費者動向調査 > 日本政策金

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①働き方アンケートプレスリリース

主な調査結果 分析のポイント カンパニー制 事業部制レベルの労使協議機関の設置はまだ 5% 未満カンパニーレベルの労使協議を実施しているが まだ約 4% と少ないことから 現状ではの経営形態は柔軟化に必ずしも対応しきれていない状況が伺える 今後のグループ労使協議制の重要性については労使で認識が一致労

第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

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13 第2章 基本目標Ⅲ

施策目標と方針 III-2 協働によるまちづくりの推進 27 参加と協働によるまちづくりの推進 地域の安全 安心 楽しみの創出につながる地域活動を促進します 若者や女性 外国人等 多様な人材の参画 育成を促します より多くの市民の関心を惹きつける広聴 広報活動に取り組みます 現状と課題 < 地域づく

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< 委託業務説明書 > 1 平成 20 年度事業実施において明らかとなった課題当初企画 予定していたとおり市民に使用しやすく 親しみが持て かつ利用価値が高い食育推進に資するポータルサイトの構築に努めてきた 食育情報の発信については 簡単に行うことができるようブログを活用した情報発信の仕組みの構築を

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1. 交際や結婚について 4 人に3 人は 恋人がいる または 恋人はいないが 欲しいと思っている と回答している 図表 1 恋人が欲しいと思わない理由は 自分の趣味に力を入れたい 恋愛が面倒 勉強や就職活動に力を入れたい の順に多い 図表 2 結婚について肯定的な考え方 ( 結婚はするべきだ 結婚

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広報みよし1月15日(940)号03_17

3 参加しやすい工夫 ( 効果的な周知や会議運営 ( 開催時間 委員の構成等 ) の工夫 ) 4 名柳田委員 猪瀬委員 庄司委員 小橋委員 2 名関口副会長 高柴委員 1 名櫻井委員 関口副会長 パブリックの後の説明会 意見交換会の開催検討の方向性は 担当課の工夫がある 高柴委員 このバスを望んでい

IR 活動の実施状況 IR 活動を実施している企業は 96.6% 全回答企業 1,029 社のうち IR 活動を 実施している と回答した企業は 994 社 ( 全体の 96.6%) であり 4 年連続で実施比率は 95% を超えた IR 活動の体制 IR 専任者がいる企業は約 76% 専任者数は平

Transcription:

横須賀市男女共同参画プラン 第 3 次 仮最終評価 1 仮最終評価の位置づけ 横須賀市男女共同参画プラン ( 第 3 次 ) においては 進行管理の一環として 計画期間が終了する平成 25 年度以降の政策方針を決定する際の参考とするために 平成 24 年度に男女共同参画審議会にて仮最終評価を実施することを定めている また 仮最終評価を受けて 横須賀市として今後どのような方針で政策を展開していくのかを男女共同参画推進委員会で話し合い 評価を受けての見解 を公表するとしている 2 仮最終評価の方法 (1) 仮最終評価では 第 3 次プランに掲げた施策目標 11 項目についての達成度評価を行う 60 項目ある基本施策の達成度評価は 平成 25 年度に予定している最終評価で実施することとする (2) 次に掲げる表をもって達成度評価の基準とする (3) 次期プラン策定に向けた課題や今後の取り組み方などについて 施策目標ごとに意見を付す 達成度評価評価の基準 A C 現状値が目標値を上回ったもの 現状値が目標値には届かなかったが 策定時の状況より前進したもの または 策定時の状況は把握できていなかったが 現状値が目標値の5 割以上であったもの 策定時の状況は把握できていなかったが 現状値が目標値の 5 割未満であったもの 現状値が策定時の状況より後退したもの 目標値の設定がないもの 1 / 6

3 評価結果 重点課題 Ⅰ 政策 方針決定過程への女性の参画の促進施策目標 Ⅰ-1 一般行政職の女性管理職 ( 課長職以上 ) の割合を増やす 策定時の状況目標値現状達成度評価 2.0% 6.0% 7.8% 平成 18 年 4 月 1 日時点平成 24 年 4 月 1 日平成 23 年 4 月 1 日時点 A 施策目標 Ⅰ-2 女性委員がいない審議会等をなくす 策定時の状況目標値現状達成度評価 15 機関 0 機関 18 機関 平成 18 年度調査平成 24 年度調査平成 23 年度調査 施策目標 Ⅰ-3 町内会 自治会における会長 副会長の女性割合を増やす 策定時の状況目標値現状達成度評価 会長 8.8% 副会長 17.2% 平成 17 年度調査 H17 調査テ ータを上回る 平成 23 年度調査予定 会長 3.8% 副会長 17.7% 平成 23 年度調査 重点課題 Ⅱ 仕事と生活のバランスと働き方の見直し 施策目標 Ⅱ-1 固定的な性別分業慣行を肯定する人の割合を少なくする 策定時の状況目標値現状達成度評価 男性 63.6% 女性 44.4% 平成 17 年度調査 男性 33.3% 以下女性 33.3% 以下 平成 23 年度調査予定 男性 47.5% 女性 36.3% 平成 23 年度調査 施策目標 Ⅱ-2 市内事業所労働者の 育児 介護休業の取りやすさ における 男女差はない という回答の割合を増やす 策定時の状況目標値現状達成度評価 33.4% 66.6% 23.4% 平成 17 年度市職員調査 平成 23 年度調査予定 平成 23 年度市職員調査 施策目標 Ⅱ-3 市内事業所の労働者一人平均年次有給休暇取得率を上げる 策定時の状況目標値現状達成度評価 54% ( 年間 10.8 日 /20.0 日 ) 平成 17 年度市職員調査 75% ( 年間 15.0 日 /20.0 日 ) 58.0% ( 年間 11.6 日 /20.0 日 ) 平成 22 年度市職員調査 2 / 6

重点課題 Ⅲ 女性に対するあらゆる暴力の根絶と予防的取り組み 施策目標 Ⅲ-1 夫婦 恋人等の親しい間柄での女性への暴力行為を暴力と認識する 人の割合を増やす 策定時の状況 目標値 現状 達成度評価 100% 93.5% 平成 23 年度調査予定平成 23 年度調査 施策目標 Ⅲ-2 高校生における Vの認知度を高める 策定時の状況目標値現状達成度評価 82% 100% 96% 平成 18 年度調査平成 23 年度調査予定平成 23 年度調査 施策目標 Ⅲ-3 セクシュアル ハラスメントまたは V 被害にあったとき 市に相談窓口があることを知っている人の割合を増やす 策定時の状況目標値現状達成度評価 100% 38.4% 平成 23 年度調査予定平成 23 年度調査 (V のみ ) C 重点課題 Ⅳ プランの進行管理による実効性の確保 施策目標 Ⅳ-1 プラン中間年でプランの実効性を検証し 必要があれば施策方針 基本施策を見直す 策定時の状況目標現状 検証を行い 必要に応じて見直しを行う 検証を行い 見直しは次期プランで行うこととした 施策目標 Ⅳ-2 男女平等モデル事業所としての取り組みを公開する 策定時の状況目標現状 取り組みを随時公開する H20~H22 実績 市ホームページにて 公開中 3 / 6

4 仮最終評価にあたってのコメント 横須賀市男女共同参画審議会 横須賀市男女共同参画プラン 第 3 次 ( 以下 プラン という ) がスタートして 5 年が経過し 当初の予定通り仮最終評価を行った 施策目標 11 のうち A 評価が 1 評価が 4 C 評価が 1 評価が 3 評価の対象外が 2 で 全体的に目標の達成度は低く 今後の課題が多く残った結果と言える プラン策定時に状況把握ができていなかった項目やプランの進行管理にかかわる項目が入っていることなども影響していると思われるので 次期プランの策定に向けて 施策目標の立て方や目標数値の設定方法なども含めて 審議会として以下のとおり提言したい (1) 施策目標について 1 施策目標 Ⅰ-1 一般行政職の女性管理職 ( 課長職以上 ) の割合を増やす 目標は達成できている しかし 神奈川県の合計の 10.7% を下回っており また 県内 19 市の中では 秦野市 三浦市 鎌倉市に次いで 4 番目に低い数値となっているため 継続した取り組みが求められる 2 施策目標 Ⅰ-2 女性委員がいない審議会等をなくす 毎年 8 月に実施している調査の結果では 目標が達成できていないだけでなく 女性委員がいない審議会等は策定時の状況よりも増えてしまっている 一方で 女性委員の全体的な比率は 策定時の 24.5%( 平成 18 年度 ) と比較して 現状が 26.9% ( 平成 23 年度 ) と徐々に上昇してはいるが 施策目標の実現に向けては 専門分野での女性の人材発掘が課題となる 3 施策目標 Ⅰ-3 町内会 自治会における会長 副会長の女性割合を増やす 町内会 自治会アンケートの結果では 会長の女性比率は策定時の半分以下と大きく低下している 副会長の女性比率は策定時をわずかながら上回った 連合町内会を対象に実施した出前トークで出された意見によると 各家庭では 世帯主が町内会に役員登録をするという例が多く 働きかけには検討を要する 4 施策目標 Ⅱ-1 固定的な性別分業慣行を肯定する人の割合を少なくする 市民意識調査の結果では 男女ともに肯定する人の割合は低下しているが 目標値には届かなかった 他都市の例などを参考にしながら効果的な手段を検討し 引き続き啓発を行う必要がある 5 施策目標 Ⅱ-2 市内事業所労働者の 育児 介護休業の取りやすさ における 男女差はない という回答の割合を増やす 目標が達成できていないだけでなく 策定時の状況よりも減ってしまっている 制度面では男女ともに取得しやすくなっており むしろ男性のための改善点の方が多いのにもかかわらず 市職員意識調査では 女性にかたよっている と やや女性にかたよっている の合計が 7 割を超えている 制度の整備と同時に 職場の雰囲気等の改善を進める必要がある 4 / 6

6 施策目標 Ⅱ-3 市内事業所の労働者一人平均年次有給休暇取得率を上げる 市職員の取得率は少しずつ上昇しているが 目標は達成できなかった 7 施策目標 Ⅲ-1 夫婦 恋人等の親しい間柄での女性への暴力行為を暴力と認識する人の割合を増やす 市民意識調査の結果では 目標値の 100% には届かなかったが 思う と まあまあ思う の合計は 9 割を超えている たとえ親しい間柄であっても いかなる理由があろうとも暴力はいけない という認識は浸透してきており さらに高い数値を目指して啓発を続ける必要がある 8 施策目標 Ⅲ-2 高校生における V の認知度を高める 高校生意識調査の結果では よく知っている と 知っている の合計は 目標値の 100% に近いかなりの高率になっている ただし よく知っている ( 具体的な内容など大まかに知っている ) に限れば 36.9% にとどまっており 実施方法を検討しながら啓発を続ける必要がある 9 施策目標 Ⅲ-3 セクシュアル ハラスメントまたは V 被害にあったとき 市に相談窓口があることを知っている人の割合を増やす 目標値を大きく下回っている 横須賀市役所における V の相談窓口はこども青少年支援課の 1 か所であるため 被害者の安全に配慮しながら 相談窓口を周知する方策が必要である 10 施策目標 Ⅳ-1 プラン中間年でプランの実効性を検証し 必要があれば施策方針 基本施策を見直す 平成 22 年度に中間年評価を実施した 見直しは行わなかった 11 施策目標 Ⅳ-2 男女平等モデル事業所としての取り組みを公開する 毎年市役所のホームページ等で公開している (2) 進行管理について横須賀市のプランに基づくこれまでの取り組みは 平成 22 年度に実施した中間年評価のとおり 60 の基本施策の評価では おおむね良好であり着実に進んでいると言える (A:4 :53 C:2 評価対象外 :1) 一方で 今回実施した仮最終評価において 4 つの重点課題に係る 11 の施策目標の達成度を測ったところ あまり芳しい結果とは言えなかった (A:1 :4 C:1 :3 評価対象外 :2) このことから 市の各部局において基本施策が着実に実施されているにもかかわらず 市民 事業者等を含めた市全体の男女共同参画の推進について 十分に進捗を実感できる結果とはなっていないことが明らかになった プランの進行管理についての問題点として まず 1 つ目に 基本施策に年度を追ってのスケジュールが設定されておらず 評価基準を作るのが困難であることがあげられる そのため 毎年実施する前年度実績に基づく達成度評価が主観的になりや 5 / 6

すく 基本施策によってはなかなか評価が決まらないという実態がある 2 つ目として 施策の性格上 施策目標の指標には意識調査の結果など定性的なものが多く 達成されている いないにかかわらず 実感を得にくいものとなってしまっている 3 つ目として 策定時に状況が把握できていなかった施策目標を含めて 目標値が高すぎたため 実現が困難であった 最終的には 100% を目指すとしても 5 年や 6 年の計画期間では無理があると言える 目標値の設定にあたっては しっかり現状を把握したうえで 現実的な根拠をもとに積み上げた数値を検討する必要がある 最後に アンケート調査と節目の評価の時期を一致させていないことである プランでは 6 年間の計画期間中に 毎年の評価のほか中間年 仮最終及び最終と 節目に 3 回の評価をあらかじめ設定している しかし 施策目標の達成度を測るのに必要な意識調査等の実施時期は 必ずしもこれらの時期と一致していないため 満足に評価ができない事例もあった 前述のとおり 男女共同参画 は これという決まった形がなく 明確な施策目標を立てること自体が難しく 定性的な指標にならざるを得ないことがあるのも確かである しかし この目標値が達成できたらこの施策が確実に進展していると 納得できるように関連付けることを検討すべきである また 目標値の設定についても 計画的に無理のない数値を検討する必要がある 以上のような課題を踏まえて 次期プランの策定にあたっては進行管理に支障を来たさないように 十分に留意をしていただきたい 6 / 6