平成 29 年度全国学力 学習状況調査 朝来市立大蔵小学校 6 年生 学力 学習状況調査の分析結果 文部科学省は 平成 24 年 4 月 17 日 小学校 6 年生と中学校 3 年生を対象に 国語 算数 数学 理科 の学力調査と学習の状況調査を一斉に実施 今月の広報では 朝来市の結果の概要をお知らせします 調査の概要 この調査は 義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てることが目的です 今年度も昨年度に引き続き 悉皆調査として文部科学省によりすべての小 中学校が対象としてこの調査が実施されました 調査の内容 教科に関する調査国語 算数 知識 に関する調査 活用 に関する調査 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査児童生徒に対する調査学校に対する調査
学力調査の結果 全国 県平均をやや上回る全国 県平均を下回る 知識に関する問題 活用に関する問題 とも 全国平均をやや上回っている ただ 答えを選択する問題の正答率は高いが 記述で答える問題の正答率は低くなっており 無解答率も高い また 漢字の読みについても よくできているものもあるができていないものもあり 既習内容がしっかり身についているとは言いがたい 特に同音異義語の読み書きが苦手としている 正答率は 全国や県平均をやや上回る 目的や意図に応じ 内容の中心を明確にして 詳しく書くこと 俳句の情景を捉えること 互いの話を聞き, 考えの共通点や相違点を整理しながら, 進行に沿って話し合うこと 古文における言葉の響きやリズムを楽しみながら読むこと 学年別漢字配当表に示されている漢字を正しく書く 読むは できている問題とできていない問題があり確実な定着が図れていないこと
正答率は 全国や県平均をやや上回る 目的や意図に応じ, 必要な内容を整理して書くこと 自分の考えを広げたり深めたりするための発言の意図を捉えること 目的や意図に応じて, 話の構成や内容を工夫し, 場に応じた適切な言葉遣いで自分の考えを話すこと 目的や意図に応じ 引用して書くこと 物語を読み 具体的な叙述を基に理由を明確にして 自分の考えをまとめること ( 無解答率が 3 割近くと高い ) 登場人物の相互関係や心情 場面についての描写を捉えること 目的や意図に応じて 文章全体の構成を考えること 目的や意図に応じ, 適切な言葉遣いで話すこと 漢字を使う機会を 日常的に増やす ( 授業の導入時や日記指導など ) 繰り返し指導する 古文に親しませる 場に応じた言葉遣いを 日常的に指導する 自分の考えをまとめる時など 字数制限を加えた記述の練習をさせる 新聞や本など 日常的に長文に触れる機会をつくる 全国平均を上回っている項目が少なく ほとんどの項目で平均同様もしくは平均を下回るという結果であった 知識に関する問題 活用に関する問題 を通して見られる傾向として 問題文の読解力が低く 立式に至ることができず正答しないということがあげられる そのため 本校の無回答率が全国平均に比べ高くなっている 文章の読解から立式することを行えるようにすることが本校の課題だと考える
正答率は 全国や県平均を下回る 整数の計算 が正確にできること 資料から, 二次元表の合計欄に入る数を求めることができること 具体的な問題場面において, 乗法で表すことができる二つの数量の関係を理解していること 式の計算と順序 小数 分数の計算 図形の面積や角度 2 つの事がらに関する表 の基礎的な知識の定着が不十分であること 基本的な計算力 ( 九九など ) の定着が不十分であること 計算速度が遅いこと 正答率は 全国や県平均をやや下回る 示された考えを解釈し 数を変更した場合も同じ関係が成り立つことを 図に表現すること 問題に示された二つの数量の関係を一般化して捉え そのきまりを記述すること 料金の差を求めるために 示された資料から必要な数値を選び その求め方と答えを記述すること 自分の言葉で説明する問題の無回答率が高いこと ( 書くことができない ) 割合を比較するという目的に適したグラフを選ぶこと 基準量と割合を基に 比較量を判断し その判断の理由を記述できる問題の 意味を捉えられないため たずねられていることが分からず解答できていないこと 文章問題の意味を理解して立式する練習を多く取り入れる 基礎的な計算力の習熟を図る 単元ごとに必要な知識の定着を確実に図る 友達や先生を すぐに頼りにせず 自分一人でじっくり考えさせる場面を大切にして指導する 簡単な問題から始め 解ける という達成感を持たせ 次に向かう意欲を高めさせていく
, 全体的概要 朝食を食べる 同じくらいの時刻に寝る 起きるなどの 基本的な生活習慣は 全国平均を上回っており 学習に対する意欲も高い 一方 家庭学習の時間が短く 宿題はよくできているが自分で計画を立てて学習に取り組むことはできにくく TV の視聴時間は短いがインターネットやスマートフォンの使用時間が長い また 失敗を恐れずに挑戦したりすることに苦手意識を持っている児童が多い 基本的生活習慣 家庭での学習時間について 毎日朝食を食べ 同じくらいの時刻に寝て 同じくらいの時刻に起きるこができていること 家庭での学習は予習より復習をしており 宿題は 9 割以上の児童がきちんと取り組めていること TV の視聴時間が短いこと 読書時間は長くはないが 本を手に取る児童は多いこと 携帯電話やスマートフォンの所持率が全国平均より少し高く インターネットやスマートフォンの使用時間が長いこと ル - ルなどを決めていても守れていない児童がいること 学習時間が短い児童が多い 平日や学校が休みの日においても全国 県と比較すると学習にかける時間が短い 3 時間以上する児童はいない 基本的な生活習慣ができているので 今後も家庭との連携をとり 大蔵っ子のくらし ( 生活点検表 ) を活用して生活の改善を図る インターネットやスマートフォンの使用についても家庭と連携し 使用時間を減らしていけるよう指導する 家庭学習の指導を進め 計画的に学習できるようにする 読書活動についても継続的に声かけを行う
家庭 地域との関わりについて 地域との関わりには関心も高く 行事にも意欲的に参加できていること 休みの日は家族と過ごすことが多く 学校のことも話をしていること 学校から帰った後や休日に友達と遊んでいる児童は少ないこと 地域社会のボランティア活動に参加した児童が少ない 地域の方の協力も得られ 総合的な学習や生活科 社会科など地域教材として学習を深める事ができる環境にある 体験的な学習活動を通してさらに地域やふるさとを愛する心を育んでいく 学校 家庭 地域が連携し開かれた学校を目指して 児童の様子が伝わるように学校便りや学級通信 ホ - ムペ - ジ等で情報を発信していく 児童の意識について 将来の夢や目標は ほとんどの児童が持てていること 友達の意見や話を最後まで聞くことができること 学校のきまりは守れていると回答しており 約束や決まりを意識した学校生活が送れていること 自分の考えや意見を伝えることに苦手意識があり 思いを文章表現することも難しいと考えていること 失敗を恐れずにいろいろなことに挑戦できている児童が少なく 何かをみんなでやり遂げたと感じている児童は全国平均を下回っていること 友達の前で自分の意見を伝える場の設定を普段の授業でも行い 一人一人の良さを認め活躍の場を作ることで自己有用感を十分に感じさせる指導の工夫する 思いを伝えるための表現力を伸ばす 語彙を増やし 苦手意識のある 書くこと になれる学習も設定する
学校 学習について 学校は楽しいと思っていること 国語や算数の学習は好きであると回答している児童が多く 将来役に立つと思っており 学習に対する意欲も高いこと 学習のめあてやねらいを意識して学習に取り組めていること 算数で もっと簡単に解く方法がないかを考えること 問題の解き方がわからないときは諦めずにいろいろな解き方を考えることが弱いこと 学んだことを活用することを苦手として 難しい問題は諦めてしまうこと 問題を解答するのに時間がかかり 時間が足りないと感じていること 学習していることが大切であると感じているが 問題を解いたり文章を書き上げたりする喜びを感じられるところまで 学習を深められていない 学びから達成感やわかる喜びを感じられるような指導の工夫をする 課題の処理速度が遅い 長い文章や条件付きの文章を書くことに苦手意識もあるため 文章を書く指導も必要である 国語や算数だけでなく 毎日の学習活動の中で多様な考え方を出し合い 認め合い よりよい解決策を見つけるような活動を設定する 次年度の日程 平成 30 年度の本調査は 4 月 17 日 ( 火 ) に実施されます 今後も教育に関する検証改善サイクルを行い 改善状況等の把握と成果をもとにしつつ新たな課題を踏まえた取組を行っていきます