センサスからみた北海道農業 ~ 2015 年農林業センサス結果等より ~ 道央地域うち 稲作地域 ( 空知 上川 留萌 ) 稲作 野菜等地域 ( 石狩 胆振 ) 軽種馬地域 ( 日高 ) 道東 ( 酪農 ) 道北地域 ( 釧路 根室 宗谷 ) 道南地域 ( 渡島 檜山 後志 ) 道東 ( 畑作 )

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調査の仕様

4 農林業 経営耕地面積割合 ( 農家数 ) ( 平成 27 年 ) 畑 63.4% (171 戸 ) 田 11.3% (53 戸 ) 樹園地 25.3% (102 戸 )

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農林水産省より 2015 年農林業センサス結果の概要 ( 確定値 ) が公表されましたので 富山県の概要について 次のとおりお知らせいたします 2015 年農林業センサス結果の概要 ( 確定値 ) について ( 農林業経営体調査 富山県分 ) - 農業経営体数が減少する一方 法人化や経営規模の拡大が

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16 Ⅱ 農林業経営体及び農家の部 ウ権原に基づいて育林又は伐採 ( 立木竹のみを譲り受けてする伐採を除く ) を行うことができる山林 ( 以下 保有山林 という ) の面積が3ha 以上の規模の林業 ( 育林又は伐採を適切に実施するものに限る ) エ農作業の受託の事業オ委託を受けて行う育林若しくは

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2010 年世界農林業センサス統計表 長沼町産業振興課 本資料は 2010 年世界農林業センサス農林業経営体調査結果報告書 ( 北海道分 ) ( 平成 23 年 3 月 北海道 ) から 長沼町に関して公表された調査項目と数値を抽出し整理したものである

北海道の農林水産業(詳細版)

目 次 Ⅰ 関東農業の特徴 1 農業産出額からみた関東農業 1 2 農家数からみた関東農業 4 Ⅱ 担い手の動向 1 基幹的農業従事者数からみた担い手 7 2 農業後継者からみた担い手 1 3 集落営農からみた担い手 14 Ⅲ 農地の動向 1 耕地面積の動き 18 2 農作物の作付状況 19 3 耕

資料 4 < 論点 > ダウンサイジング社会の進展に伴い 農業をベースとした地域社会 ( 特に中山間地等 ) は 今後どう変わっていくのか? ダウンサイジングプロセスにおける課題が先進的に表れている地域社会 ( 中山間地等 ) の現状は どうなっているのか? また そこから何が読み取れるか? 地域社

仕切り紙Ⅱ

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目 次 Ⅰ 集落営農数 Ⅱ 集落営農数 ( 詳細 ) 1 組織形態別集落営農数 2 農業経営を営む法人となる画の策定状況別集落営農数 3 設立年次別集落営農数 4 経営所得安定対策への加入状況別集落営農数 5 人 農地プランにおける位置づけ状況別集落営農数 (1) 中心経営体として位置づけの有無別

Ⅰ 事業所に関する集計 1 概況平成 26 年 7 月 1 日現在の本道の事業所数 ( 国及び地方公共団体の事業所を含む 事業内容不詳の事業所を含む ) は 25 万 3,139 事業所 従業者数は 245 万 7,843 人となっており 全国順位は 事業所数 従業者数ともに 東京都 大阪府 愛知県

唐津市農業委員会 農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 2 9 年 11 月 8 日 唐津市農業委員会 第 1 基本的な考え方農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 といいます ) の改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地

地域の農業を見て 知って 活かす DB データ一覧 2016 年 6 月 出典 原典年次 表名称 ファイル名 農林業センサス 2010 農林業経営体 _ 調査客体 SA0001_2010_2010_XX.xlsx 農林業センサス 2010 農林業経営体 _ 組織形態別経営体数 SA0002_2010

地域農業の将来動向と担い手経営の成立・展開に必要な技術開発方向

平成 30 年産一番茶の摘採面積 生葉収穫量及び荒茶生産量 ( 主産県 ) - 一番茶の荒茶生産量は前年産に比べ 12% 増加 - 調査結果 1 摘採面積主産県の摘採面積 ( 注 1) は2 万 7,800ha で 前年産に比べ 400ha(1%) 減少した 2 10a 当たり生葉収量主産県の 10

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(2)

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分析事例 の作成方法 分析に用いた DB 以下に示す DL ファイルは 全て 5 年の農業集落基準です 表名 ( ファイル名称 ) 表コード年次出典資料名利用項目対象列 農業経営体 _ 組織形態別経営体数 (SA9_5_5_ xlsx) (SA9 5_ xlsx) (SA9_5_5_ xlsx) S

花き産業の概要 1. 花きの動向 (1) 生産の動向 1 花き産業は 生産から中間流通 加工 小売まで広がりを持って展開しており うち花き農業の生産額は 順調に推移してきたものの 平成 10 年の6,345 億円をピークに減少傾向に推移しており 平成 20 年には4,012 億円となっている なお

は  じ  め  に

7 用語の解説 農林業経営体 (1) 農林業経営体 農林業経営体 農林産物の生産を行うか又は委託を受けて農林業作業を行い 生産又は作業に係る面積 頭数が 次の規定のいずれかに該当する事業を行う者をいう (1) 経営耕地面積が 30a 以上の規模の農業 (2) 農作物の作付面積又は栽培面積 家畜の飼養

調査結果の主な利活用 食料 農業 農村基本計画における生産努力目標の策定及び達成状況検証のための資料 茶に関する生産振興に資する各種事業 ( 強い農業づくり交付金等 ) の推進のための資料 農業災害補償法 ( 昭和 22 年法律第 185 号 ) に基づく農業共済事業の適正な運営のための資料 累年デ

H24/08/00

田原市農業委員会 農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 30 年 3 月 23 日 田原市農業委員会 第 1 基本的な考え方農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) の改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地等の利

鶏卵流通統計調査 ( 平成 30 年 ) - 鶏卵生産量は 前年に比べ 1.0% 増加 - 調査結果 1 鶏卵の生産量平成 30 年の鶏卵生産量は262 万 7,764tで 前年に比べ1.0% 増加した 平成 31 年 3 月 5 日公表 図 1 鶏卵生産量の推移 ( 全国 ) ( 万 t) 270

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平成 29 年 北海道アイヌ生活実態調査 の実施結果について ( 概要 ) 1 調査の目的この調査は 北海道におけるアイヌの人たちの生活実態を把握し 今後の総合的施策のあり方を検討するため 必要な基礎資料を得ることを目的として実施した 2 調査の対象この調査における アイヌ とは 地域社会でアイヌの

平成 30 年産かんしょの作付面積及び収穫量 - かんしょの収穫量は 前年産に比べ 1% 減少 - 平成 31 年 2 月 5 日公表 調査結果 1 作付面積全国の作付面積は 3 万 5,700ha で 前年産並みであった 2 10a 当たり収量全国の 10a 当たり収量は 2,230kg で 前年

ニュースリリース 農業景況 : 景況 平成 27 年 3 月 26 日 株式会社日本政策金融公庫 農業の景況 DI 稲作をはじめ多くの業種で悪化 ~ 改善したのは養豚 ブロイラーなどの一部の業種に留まる ~ < 日本公庫 平成 26 年下半期農業景況調査 > 日本政策金融公庫 ( 略称 : 日本公庫

ニュースリリース 農業景況調査 : 景況 平成 3 1 年 3 月 1 8 日 株式会社日本政策金融公庫 平成 30 年農業景況 DI 天候不順響き大幅大幅低下 < 農業景況調査 ( 平成 31 年 1 月調査 )> 日本政策金融公庫 ( 略称 : 日本公庫 ) 農林水産事業は 融資先の担い手農業者

林業経営体 農林業経営体のうち (3) 又は (5) のいずれかに該当する事業を行う者 をいう 家族経営体 1 世帯 ( 雇用者の有無は問わない ) で事業を行う者をいう なお 農家が法人化した形態である一戸一法人を含む 組織経営体 世帯で事業を行わない者 ( 家族経営体でない経営体 ) をいう 農

1_表紙(資料編)

目 次 調査の概要及び利用上の注意 1 三条市の結果の概要 ( 確定値 ) 1 農林業経営体 2 2 農業経営体 (1) 組織形態別農業経営体数 3 (2) 経営耕地面積規模別農業経営体数 3 (3) 農産物販売規模別農家数 ( 販売農家 ) 4 3 農家 (1) 総農家数 5 (2) 経営耕地面積

目次 1 はじめに 新たな農業経営指標とは お手元に用意するもの システムについて システムの目的 機能 システム利用にあたっての注意 システムの前提条件および禁止事項 個人情

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平成 27 年 7 月 2 日東海農政局統計部 1 切り花類 出花き出荷量 ( 平成 26 年産 ) 全国の切り花類の出荷量は39 億 5 千万本で 出荷量が最も多かった平成 8 年に比べて18 億本 (31%) 減少 そのうち 愛知県は6 億 1 千万本で 全国シェアは15.5% と上昇傾向 愛知

24 経営耕地面積 面積 (ha) 全県 58,746 1 加 須 市 5,151 2 深 谷 市 4,323 3 熊 谷 市 4,47 4 さいたま市 2,994 5 川 越 市 2,84 6 行 田 市 2,658 7 鴻 巣 市 2,563 8 久 喜 市 2,535 9 羽 生 市 2,18

加賀市農業委員会農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 30 年 1 月 26 日制定 加賀市農業委員会 第 1 指針の目的 農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) の一部改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地等

平成 30 年 4 月 10 日公表平成 28 年 農業 食料関連産業の経済計算 ( 概算 ) - 農業 食料関連産業の国内生産額は 兆円で全経済活動の約 1 割 - 統計結果 1 農業 食料関連産業の国内生産額平成 28 年における農業 食料関連産業の国内生産額は 115 兆 9,63

29 宇農委第 227 号 平成 29 年 12 月 5 日 宇治市農業委員会 農地等の利用の最適化の推進に関する指針 宇治市農業委員会 農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) 第 7 条第 1 項の規定に基づき 宇治市農業委員会にかかる標記指針を下記のと

北海道では 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 以下 法 ) とその関係法令に基づき 動物用医薬品 動物用高度管理医療機器及び動物用管理医療機器 ( 以下 動物用医薬品等 ) の販売業及び動物用医療機器における貸与業 ( 以下 販売業等 ) についての許可及び届出に関

様式 1 農業経営改善計画認定申請書 平成年月日 札幌市長 様 申請者 住所氏名 名称 代表者 電話 < 法人設立年月日 印 年月日生 ( 歳 ) 年月日設立 > 農業経営基盤強化促進法 ( 昭和 55 年法律第 65 号 ) 第 12 条第 1 項の規定に基づき 次の農業経営改善計画の認定を申請し

平成 28 年 3 月 25 日公表平成 25 年度 農業 食料関連産業の経済計算 - 農業 食料関連産業の国内生産額は 97.6 兆円で全経済活動の約 1 割 - 統計結果の概要 1 農業 食料関連産業の国内生産額平成 25 年度における農業 食料関連産業の国内生産額は 97 兆 5,777 億円

( 別紙様式 2) 平成 30 年度の目標及びその達成に向けた活動の点検 評価 Ⅰ 農業委員会の状況 ( 平成 31 年 3 月 31 日現在 ) 都道府県名 : 茨城県農業委員会名 : 守谷市 1 農業の概要 単位 :ha 田 耕地面積 経営耕地面積

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目次 1. 奈良市域の温室効果ガス排出量 温室効果ガス排出量の推移 年度 2010 年度の温室効果ガス排出状況 部門別温室効果ガス排出状況 温室効果ガス排出量の増減要因 産業部門 民生家庭部門

農業のすがた 農業の概況 本県の農業は 農家一戸当たりの耕地面積が 0.80haと全国平均の 2.09haと比べて規模は小さいです が 野菜や花きを中心に 高い技術力を生かして農地を高度に利用した土地生産性の高い経営が行われてい ます 農地については 面積に占める畑の割合が 80.7% と全国平均の

( 別紙様式 2) 平成 29 年度の目標及びその達成に向けた活動の点検 評価 Ⅰ 農業委員会の状況 ( 平成 30 年 3 月 31 日現在 ) 都道府県名 : 熊本県農業委員会名 : 宇土市農業委員会 1 農業の概要 単位 :ha 田 耕地面積 1, 経営耕地面積

本検討会で扱う「所有者の所在の把握が難しい土地」とは

第 3 章農林 漁業 年 区分 総農家数 40. 経営耕地面積規模別農家数 各年 2 月 1 日現在 ( 単位 : 戸 ) 販売農家計 0.3ha 未満 0.3~0.5ha 0.5~1.0ha 1.0~1.5ha 1.5~2.0ha 2.0~3.0ha 3.0~5.0ha 昭和 60 年平成 2 年

(2) 地方農政局管轄区域地方農政局名所属都道府県名東北農政局 (1) の東北の所属都道府県と同じ 北陸農政局 (1) の北陸の所属都道府県と同じ 関東農政局茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 山梨 長野 静岡東海農政局岐阜 愛知 三重近畿農政局 (1) の近畿の所属都道府県と同じ 中国四国

Ⅱ 担い手への農地の利用集積 集約化 1 現状及び課題 管内の農地面積これまでの集積面積現状 ( 平成 28 年 4 月現在 ) 1, 課 題 1 貸手 借手のマッチングの強化 2 集落営農組織の推進 育成 集積率 単位 ha 1 管内の農地面積は 活動計画に記載した耕地及び作付面積統

広報たかす

24 経営耕地面積 順位 市町村 面積 (ha) (ha/ 農家 ) 全県 53, 加 須 市 4, 熊 谷 市 4, 深 谷 市 3, さいたま市 2, 行 田 市 2, 川 越 市 2,571.8

島 根 県 津和野町 美郷町 岡 山 県 早島町 山 口 県 平生町 高 知 県 檮原町 福 岡 県 柳川市 筑後市 うきは市 大木町 みやこ町 吉富町 鹿 児 島 県 阿久根市 (2) 農山村地域調査については 農林水産省 - 地方統計組織の実施系統で行い 市区町村用調査票は 市区町村に対して電子

農林水産省農業集落カードA 票基本指標都道府県コード市区町村コード旧市区町村コード農業集落コード農業地域旧市区町村 10 関連 2015 年農林業センサス名称類型農家参考 ( 農業集落調査主副業別農家数専兼業別農家数農業労働力保有状態別農家数家族経営構成別農家数 1 総農家数 農山村地域調査) 65

書き方 ( 例 ) 別記第 17 号様式 農業生産法人報告書 自 至 平成 年 月 日平成 年 月 日 伊達市農業委員会会長様 平成年月日 主たる事務所の所在地伊達市 町 番地 法人の名称株式会社 代表者氏名 印電話番号 次のとおり農地法第 6 条第 1

農地の流動化とその要因

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2 農業委員会の運営 2 農業委員会は 市町村長が議会の同意を得て任命した 農業委員 で組織され 農業委員は 合議体としての意思決定 ( 農地の権利移動の許可 不許可の決定など ) を担当 農業委員会は 農地利用最適化推進委員 ( 以下 推進委員 という ) を委嘱し 推進委員は 担当区域における農

2 麦類 ( 子実用 ) (1) 4 麦計平成 24 4 麦の作付面積 ( 子実用 ) は26 万 9,5haで 前に比べて2,2ha(1%) 減少した ( 表 8) 麦種別には 二条大麦は前に比べて7ha(2%) 増加したものの 小麦 六条大麦及びはだか麦は前に比べてそれぞれ2,3ha(1%) 3

1.% で ともに 年連続の上昇となった 農業所得の増加や農業利益率の上昇に至った背景には 多くの農産物において価格が上昇したことがある ( 頁の参考図表 1 参照 ) 高齢農業者のリタイア増加を背景とする国産農産物の需給引き締まりや 新興国の経済発展を受けた輸入農産物の価格上昇といった近年の傾向は

( 別紙様式 2) 平成 28 年度の目標及びその達成に向けた活動の点検 評価 Ⅰ 農業委員会の状況 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 都道府県名 : 北海道農業委員会名 : 美唄市農業委員会 1 農業の概要 単位 :ha 田 畑 普通畑樹園地牧草畑 耕地面積 8,

宮崎県における農業者戸別所得補償制度をはじめとした水田営農対策の取組状況について 1 宮崎県の農業の概要 1 全国における本県農業の位置 2 本県における農地の状況 3 本県における農業生産の状況 2 宮崎県の米生産の現状 1 栽培体系 2 生産量及び品質 ( 平成 23 年産 ) 3 品種別作付面

北海道ドライブ観光促進社会実験 実施結果 1 例N 3を表示凡アプリ利用者の属性 実験期間中 1,211 人の外国人観光客が北海道内でアプリ Drive Hokkaido! を利用 ( 実験期間中の全道の外国人レンタカー貸渡台数 19,543 台の約 6% に相当 ) 国 地域別では香港 シンガポー

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農林水産統計調査専門調査員の募集について この度 農林水産省が実施している各種農林水産統計調査に関し 専門調査員を募集しています ( 別添資料参照 ) 任命期間中は非常勤の一般職の国家公務員となるため シルバー人材センターがその業務を受託することはできませんが 高齢者の経験及び能力等の活用に資するも

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平成20年 住宅・土地統計調査から見た       美濃加茂

国営農地再編整備事業 ニセコ地区 事業の概要あぶたぐん本事業は 北海道南西部に位置する虻田郡ニセコ町の畑地帯において 区画整理を行い 生産性の高い基盤の形成を通じて農業の振興と耕作放棄地の解消 発生防止を図るものである 事業の目的 必要性本地区の農地は 基盤整備が遅れているため 小区画や急傾斜であり

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p1_10月月報用グラフ

平成 31 年 2 月 19 日公表 調査結果 平成 30 年産茶の摘採面積 生葉収穫量及び荒茶生産量 ( 主産県 ) - 主産県の荒茶生産量は 前年産に比べ 6% 増加 - 1 摘採実面積主産県の茶の摘採実面積 ( 注 1) は 3 万 3,300ha で 前年産に比べ 500ha(1%) 減少し

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大分県農業共済組合 大分県農業共済組合作成 収入保険と既存制度の掛金及び補てん金の比較 ( 大分県 ) 品目 : 米 平均収入 100 万円作付面積 83a 単収 504kg/10a シナリオ 1 販売価格が 地域平均で シナリオ 2 販売価格が 個人のみで シナリオ 3 自然災害により 地域全体が

農業経営改善計画認定申請書_記入要領・記載例

第 3 節食料消費の動向と食育の推進 表 食料消費支出の対前年実質増減率の推移 平成 17 (2005) 年 18 (2006) 19 (2007) 20 (2008) 21 (2009) 22 (2010) 23 (2011) 24 (2012) 食料

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Microsoft PowerPoint 農業経済論8.ppt [互換モード]

2 作物ごとの取組方針 (1) 主食用米本県産米は 県産 ヒノヒカリ が 平成 22 年から平成 27 年まで 米の食味ランキングで6 年連続特 Aの評価を獲得するなど 高品質米をアピールするブランド化を図りながら 生産数量目標に沿った作付けの推進を図る また 平成 30 年からの米政策改革の着実な

統計トピックスNo.92急増するネットショッピングの実態を探る

27 経済活動別県内総生産 ( 不動産業 ) 経済活動別県内総生産 ( 運輸 通信業 ) 経済活動別県内総生産 ( 運輸業 ) 経済活動別県内総生産 ( 情報通信業 ) 経済活動別県内総生産 (

ニュースリリース 農業景況調査 : 設備投資 平成 2 9 年 3 月 24 日 株式会社日本政策金融公庫 農業者の設備投資意欲が過去最高 ~ 生産効率関連の農業機械投資が最多 後継者確保に課題も ~ < 平成 28 年下半期農業景況調査関連 > ( 注 1) 日本政策金融公庫 ( 略称 : 日本公

Ⅱ 担い手への農地の利用集積 集約化 1 現状及び課題 現状 ( 平成 30 年 3 月現在 ) 農業従事者の減少 高齢化等による耕作放棄地の増加 農地の分散錯圃等が 農地の確保 有効利用を図る上での課題となっている 課題農業用水利システムの改修に伴い 農業者の管理 省力化に対応した維持管理方法の提

1. 北海道 ( 医師数データ集 )(218 年版 ) 目次 北海道 南渡島医療圏 南檜山医療圏 北渡島檜山医療圏 札幌医療圏 後志医療圏 南空知医療圏 中空知医療圏 北空知医

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IT サービスを 利用している 経営体と 利用していない 経営体の売上高増加率を比較すると IT サービスを 利用している グループの売上高増加率 (21.4%) は 利用していない グループ (17.0%) より 4.4 ポイント高くなっています また 農業所得 ( 経常利益 ) 増加率は IT

第2次帯広市食育推進計画(名古屋市パクリ)

区分地目所在地 現状目標 ( 平成 年 ) a a 所有地 田 出雲市 2000a 250a 借入地 農業経営規模の拡大に関する目標 作 物 作 業 現 状 目 標 ( 平成 年 ) 作業受託面積 生産量 作業受託面積 生産量 特定作業受託 作 物 作 業 現 状 目 標 ( 平成 年 ) 水稲 耕

( 別紙様式 2) 平成 29 年度の目標及びその達成に向けた活動の点検 評価 Ⅰ 農業委員会の状況 ( 平成 30 年 3 月 31 日現在 ) 都道府県名 : 埼玉県農業委員会名 : 杉戸町農業委員会 1 農業の概要 単位 :ha 耕地面積 経営耕地面積

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センサスからみた北海道農業 ~ 15 年農林業センサス結果等より ~ 道央地域うち 稲作地域 ( 空知 上川 留萌 ) 稲作 野菜等地域 ( 石狩 胆振 ) 軽種馬地域 ( 日高 ) 道東 ( 酪農 ) 道北地域 ( 釧路 根室 宗谷 ) 道南地域 ( 渡島 檜山 後志 ) 道東 ( 畑作 ) 地域 ( オホーツク 十勝 ) 平成 29 年 2 月

はじめに 北海道は 地域によって気象条件 地理条件等が大きく異なるため 各地域において特色ある農業が展開されている 本資料は 北海道を農業の特色等により 4 地域に分類 ( 一部 多様な農業が展開する道央地域を 3 地域に細分 ) し 15 年農林業センサス結果等を用いて地域間の比較を行うことで それぞれの地域の農業の特色が農業経営体や経営耕地の動向にどのような影響を与えているのか等を明らかにし 地域農政の推進等に寄与することを目的に作成した 本資料が 地域農政の着実な推進 地域農業の活性化等の各種施策の一助になれば幸いである

目次 Ⅰ 地域の姿 1 気候の特性 2 2 農業経営組織別の農業経営体数割合 4 3 農業経営体 7 4 農業経営体のうち法人経営体 9 5 経営耕地面積 6 飼養頭数 ( 乳用牛 肉用牛 ) 11 Ⅱ 地域の特徴 1 65 歳以上の割合が地域によって違うのは? 13 2 経営耕地面積の減少率が地域によって違うのは? 17 Ⅲ 地域別主要指標 道央地域 27 道南地域 28 道東 ( 畑作 ) 地域 29 道東 ( 酪農 ) 道北地域 3 Ⅳ センサス用語の解説 31

Ⅰ 地域の姿 道央地域 ( 石狩 空知 胆振 日高 上川 留萌 ) 比較的温暖な夏期の気候を利用して稲作の中核地帯を形成 その他 野菜 軽種馬 肉用牛など 地域の特色を生かした農業も展開 道東 ( 酪農 ) 道北地域 ( 宗谷 釧路 根室 ) 気候が冷涼で 泥炭地などの特殊土壌が多いため牧草地が中心で これを活かした大規模な酪農経営が行われている 一部の項目は 農業の特色により以下の 3 地域に細分 1 稲作地域 ( 空知 上川 留萌 ) 2 稲作 野菜等地域 ( 石狩 胆振 ) 3 軽種馬地域 ( 日高 ) ( 稲作地域 ) 道南地域 ( 後志 渡島 檜山 ) ( 水稲 野菜等地域 ) ( 軽種馬地域 ) 道東 ( 畑作 ) 地域 ( オホーツク 十勝 ) 水稲が各地で栽培されているほか 野菜作や果樹作 酪農などが盛ん 道内では最も温暖な気候に恵まれ 集約的な農業が展開されている 大規模な畑作経営により 麦類 豆類 てんさい ばれいしょ たまねぎなどの生産が盛ん また 大規模な酪農経営も行われている - 1 -

Ⅰ 地域の姿 1 気候の特性 - 地域によって大きく異なる気候特性 - 太平洋 日本海 オホーツク海と特性の異なる 3 つの海と 大雪山系 日高山脈などの地形により 地域によって大きく異なる気候特性 ( 図 ) 1 太平洋側 : 冬は晴れの日が多く 日照時間も多い 夏には海岸部で霧の日が多く 日照時間が少ない 2 日本海側 : 冬は寒気の影響を受け曇りや雪の日が多い 夏は比較的温暖な気候 3 オホーツク側 : 冷涼な気候で 降水量が少ない 図各地域を代表する 3 地点の気候グラフと地形図 (1981~ 年の平年値より作成 ) 出典 : 札幌管区気象台ホームページ (http://www.jma-net.go.jp/sapporo/tenki/kikou/tokucho/main.html) - 2 -

- 3 - ワンポイント解説 - 海流の影響を受けた特徴ある地域農業 - 道央や道南では 暖流の恩恵を利用して水稲 野菜 果樹などの多様な農作物を栽培 これに対して 道東 ( 酪農 ) 道北では 寒流の影響を受けるため農作物が育ちにくい地域が多く 酪農が中心 ( 図 1 2) 根釧地域よりも緯度が高い上川地域で 水稲のような亜熱帯原産の作物が栽培できるのは 海流が大きく影響していると思慮 図 1 主な農業経営組織区分 ( 市町村別 ) 図 2 北海道周辺の海流 暖流の恩恵を受けて 道央では稲作を中心とした経営 最も温暖な道南では稲作 野菜 果樹など多様な経営が展開 上川地域 根釧地域 道東 ( 酪農 ) 道北では 2 つの寒流 ( 親潮 ( 千島海流 ) 東カラフト海流 ) の影響を受けて 夏も冷涼な気候 市町村別に 単一 複合経営に着目しながら 最も経営体数が多い経営組織部門で色分けした なお 複合経営については 稲作部門が主位の経営体数が 戸以上又は 戸未満により色分けした 特に 釧路地域の夏は 大量の湿気を含んだ南東の季節風が親潮 ( 千島海流 ) によって冷やされるため 濃霧 ( 海霧 ) が発生しやすく 日照時間が少なく気温も低いため 牧草以外の栽培が困難 出典 : 札幌管区気象台ホームページ (http://www.jmanet.go.jp/sapporo/tenki/kikou/kikohenka/.3_tirikank yo.pdf)

Ⅰ 地域の姿 2 農業経営組織別の農業経営体数割合 - 都府県に比べて複合経営の割合が高い - 北海道は複合経営の割合が高い ( 北海道 43.4% 都府県 19.7%) 道東 ( 酪農 ) 道北 : 酪農単一経営の割合が高い 道東 ( 畑作 ) : 複合経営の割合が高く 特に主位部門の販売金額が 6 割以下の経営体の割合が高い 道南 : 稲作 雑穀 いも類 豆類 工芸農作物 野菜等の単一経営の割合が高い 道央 : 稲作単一経営の割合が高く 準単一複合経営で稲作部門主位を合わせると 稲作主位の経営体の割合が約 4 割 ( 図 1) 図 1 農業経営組織別にみた経営体数の割合 複合経営 ( 主位部門の販売金額が 8 割未満 ) 単一経営 ( 主位部門の販売金額が 8 割以上 ) 準単一複合経営 ( 主位部門の販売金額が 6~8 割 ) 主位部門の販売金額が 6 割以下 都府県 51.4 3.5 9.6 12.8 1.8.6.7 5.5 4.9 4.9 4.4 北海道 16.6 4.9.2 4.4 14.9 2.9 2.7 7. 6.6 8.3 21.5 道東 ( 酪農 ) 道北 1.7 4.2 81.5 4.9 2.5 2.9 1.2 道東 ( 畑作 ) 3.3.5 5.9 1.5 19.4 3.7 1. 5.1 13.6 45.7 道南 15.2 6.5 15.8 9. 5.4 2.3 1. 7.4 11.8.8 14.9 道央 27.9 6. 12.2 4.6 4.2 2.4 3.9 11.5 7. 5.9 14.4 3 4 5 6 7 8 9 稲作 雑穀 いも類, 豆類 工芸農作物 露地 施設野菜 その他の耕種 酪農 肉用牛 その他の畜産 稲作が主位 露地 施設野菜が主位 その他 主位部門が6 割以下 注 : 割合については四捨五入をしており 合計が % とならない場合がある ( 以下のすべての割合のグラフについて同じ ) 単一経営 ( 主位部門の販売金額が 8 割以上 ) 準単一複合経営 ( 主位部門の販売金額が 6~8 割 ) - 4 -

さらに 道央地域を細分してみると 稲作地域は稲作 ( 単一経営 + 準複合稲作主位 ) で約 5 割 稲作 野菜等地域は複合経営が約 5 割 軽種馬地域は その他の畜産 ( 軽種馬 ) が約 4 割 ( 図 2) 図 2 道央地域の農業経営組織別にみた経営体数の割合 複合経営 ( 主位部門の販売金額が 8 割未満 ) 単一経営 ( 主位部門の販売金額が 8 割以上 ) 準単一複合経営 ( 主位部門の販売金額が 6~8 割 ) 主位部門の販売金額が 6 割以下 軽種馬地域 7.1.5 15.5 6.8 8.5 11.4 37.7 1.6 3.9 4.8 2.1 稲作 野菜等地域 12.6 4.8 17.1 6.7 4.9 3.7 2.2 9.1 9.6 8.3 21.1 稲作地域 34.8 7..4 3.7 3.5.9.5 13.3 6.6 5.3 13.8 3 4 5 6 7 8 9 稲作雑穀 いも類, 豆類 工芸農作物露地 施設野菜その他の耕種酪農肉用牛その他の畜産稲作が主位露地 施設野菜が主位その他主位部門が 6 割以下 単一経営 ( 主位部門の販売金額が 8 割以上 ) 準単一複合経営 ( 主位部門の販売金額が 6~8 割 ) 図 3 部門別農業産出額割合 ( 北海道 都府県 ) ( 参考 ) 北海道の部門別農業産出額の割合を都府県と比べると 畜産の割合が高く ( 北海道 54.3% 都府県 32.6%) 特に 乳用牛の割合が 35.5% と高い ( 図 3) 農業産出額農産物の生産量及び価格に関する諸統計を用いて推計 具体的には 品目ごとの生産数量に品目ごとの農家庭先販売価格 ( 消費税を含む ) を乗じて求めたもの 肉用牛 ( 8.1) 乳用牛 ( 35.5) その他畜産 (.7) 北海道計 11,1 億円 (%) 米 ( 9.9) その他の耕種 ( 3.7) 雑穀 豆類 いも類 工芸農作物 (13.1 ) 野菜 ( 19.) 肉用牛 ( 7.) 乳用牛 ( 5.6) その他畜産 (.) その他の耕種 ( 16.1) 加工農産物 (.8) 都府県計 73,169 億円 (%) 米 ( 18.1) 雑穀 豆類 いも類 工芸農作物 (4.6) 野菜 (27.8) 資料 : 農林水産省 生産農業所得統計 ( 平成 26 年 ) - 5 -

ワンポイント解説 - 新たな市町村別農業産出額 ( 推計 ) でみる地域別農業産出額の特徴 - 今般 農林水産省は 農林業センサス結果等を活用した新たな市町村別農業産出額 ( 推計 ) を公表 その結果を用いて地域別の農業産出額の構成比を求め さらに特化係数を用いて特徴をみる 地域別の部門別農業産出額構成比単位 :% 米 雑穀 豆類いも類 工芸農作物 野菜 その他の耕種 乳用牛肉用牛豚 鶏 その他畜産 地域別の部門別農業産出額の特化係数 ( 北海道計 =1. ) 米 雑穀 豆類いも類 工芸農作物 野菜 その他の耕種 乳用牛肉用牛豚 鶏 その他畜産 道央 25.8 6. 25.2 4.8 11.5 5.7. 6.8 道南 12.7 12.3 33.7 5.6 14.3 7.2 7.4. 道東 ( 畑作 ).2 24.6 18.9 3.1 36.5 11.3 3.5.4 道東 ( 酪農 ) 道北..7 1.4.4 89.1 6..2.2 北海道計. 13. 19.1 3.4 35.6 8.1 5.5 2.6 市町村別の按分に用いた統計数値が秘匿されている場合は 該当する市町村の部門の数値を秘匿したため 構成比の合計が とならない 道央 2.6.5 1.3 1.4.3.7 1.8 2.6 道南 1.3.9 1.8 1.6.4.9 1.3. 道東 ( 畑作 ). 1.9 1..9 1. 1.4.6.2 道東 ( 酪農 ) 道北..1.1.1 2.5.7..1 特化係数地域の部門別産出額がどれだけ特化しているかをみる係数 1. を超えるほど特化しているといえる ここでは 地域の i 部門の割合 / 北海道の i 部門の割合 で算出した 豚 鶏 その他畜産 肉用牛 道央米 3. 2. 1.. 乳用牛 雑穀 豆類いも類 工芸農作物 野菜 その他の耕種 豚 鶏 その他畜産 米 野菜 その他の耕種 豚 鶏 その他畜産 ( 主に軽種馬 ) の特化係数が 1. を超える 道 3. 2. 1.. 米 南 雑穀 豆類いも類 工芸農作物 野菜 豚 鶏 その他畜産 肉用牛 道東 ( 畑作 ) 米 3. 2. 1.. 乳用牛 雑穀 豆類いも類 工芸農作物 野菜 その他の耕種 豚 鶏 その他畜産 雑穀 豆類 いも類 工芸農作物 野菜 乳用牛 肉用牛 の特化係数が 1. を超える 道東 ( 酪農 ) 道北 3. 2. 1.. 米 雑穀 豆類いも類 工芸農作物 野菜 米 野菜 その他の耕種 豚 鶏 の特化係数が 1. を超える 肉用牛 乳用牛 その他の耕種 乳用牛 のみ特化係数が 1. を超える 資料 : 農林水産省 農林業センサス結果等を活用した市町村別農業産出額の推計結果 ( 平成 26 年市町村別農業産出額 ( 推計 )) - 6 - 肉用牛 乳用牛 その他の耕種

Ⅰ 地域の姿 3 農業経営体 - 道央 道南地域の減少率は 2 桁台 - 北海道の農業経営体数は 道央が 52.1% と過半 道東 ( 畑作 ) と合わせると 全体の 8 割弱 ( 図 1) また 5 年以降 5 年ごとの農業経営体数は 北海道の各地域とも都府県と同じように減少傾向 特に 水稲作が中心の道央 道南地域の減少率は 2 桁台 ( 図 2 及び次ページ図 1) 道東 ( 酪農 ) 道北以外は 年から 15 年の減少が緩やかに ( 図 2) 図 1 地域別の農業経営体数の割合 道東 ( 酪農 ) 道北 (8.6) 図 2 農業経営体数の推移 ( 千経営体 ) 35 ( 北海道 ) ( 都府県 ) ( 千経営体 ) 2,5 道東 ( 畑作 ) (25.6) 道南 (13.7) 北海道計 4,714 経営体 (%) 道央 (52.1) 3 25 15 5-17.5% 家族経営体 組織経営体 -14.3% -9.8% -9.2% -16.2% -13.3% -7.8% -9.4% 5 年 15 5 15 5 15 5 15 2, 1,5 1, 5-16.5% -18.1% 5 年 15 道央道南道東 ( 畑作 ) 道東 ( 酪農 ) 道北 都府県 さらに 道央地域を細分してみると 稲作地域が 7 割 稲作 野菜等地域が 2 割と この 2 地域で 9 割以上を占める ( 図 3) 5 年以降 5 年ごとの農業経営体数は 特に 水稲を主に作付けしている地域の減少率が大きい ( 図 4) 図 3 道央地域の農業経営体数の割合 稲作 野菜等地域 (21.2) 軽種馬地域 (8.7) 道央計 21,215 経営体 (%) 稲作地域 (7.1) - 7 - 図 4 道央地域の農業経営体数の推移 ( 千経営体 ) 25-17.8% -15.% 家族経営体組織経営体 15-17.9% 5-14.2% -13.% -9.1% 5 年 15 5 15 5 15 稲作地域稲作 野菜等地域軽種馬地域

- 8 - ワンポイント解説 - 稲作 ( 稲作単一経営 稲作主位の複合経営 ) や複合経営の経営体の減少が大きい - 農業経営組織別の農業経営体数の 5 年から 15 年の増減をみると 北海道は稲作経営 ( 稲作単一経営及び稲作が主位の準単一複合経営 ) 及び複合経営の減少数が大きい 減少率をみると稲作が主位の準単一複合経営が最大 ( 図 1) 都府県は稲作単一経営の減少数が際立って大きく 減少率は酪農単一経営が最大 ( 図 2) 図 1 農業経営組織別の農業経営体数の 5 年から 15 年の増減 北海道 複合経営 図 2 農業経営組織別の農業経営体数の 5 年から 15 年の増減 都府県 複合経営 単一経営 ( 主位部門の販売金額 8 割以上 ) 準単一複合経営単一経営 ( 主位部門の販売金額 8 割以上 ) 準単一複合経営 ( 戸 ) ( 千戸 ) - - -3-4 稲作 -3. -1916 豆雑類穀 工い芸も農類作物 -335 露地 施設野菜 -162-22. -4.1 その他耕種 -934 酪農 -45.9 95 増減率 ( 右目盛 ) 肉用牛 8.4-29.3-33.6-1686 その他畜産 -343 稲作が主位 -1786 主露位地 施設野菜が -58-66.2 -. その他 -771 主位部門が 6 割以下 -24.2-3635 4 - -4-43.9-6 -8 - - -3-4 稲作 -45.6-283 豆雑類穀 工い芸も農類作物 露地 施設野菜 -21-14 -52.1-12.3 その他耕種 増減率 ( 右目盛 ) -39 酪農 -25. 肉用牛 -6-6 -3.7-71.9 その他畜産 -26. 稲作が主位 -44-54. 主露位地 施設野菜が - -67.2-39 -34. その他 -28-65.7 主位部門が 6 割以下 4 - -4-52.2-6 -8

Ⅰ 地域の姿 4 農業経営体のうち法人経営体 - 各地域で法人経営体が増加 - 法人経営体数は 道央が 5% と最も高く 次いで道東 ( 畑作 ) の順 この 2 地域で全体の約 8 割 ( 図 1) また 5 年以降 5 年ごとの経営体数は 都府県と同様 北海道の各地域とも増加の傾向 特に 道南及び道東 ( 酪農 ) において 年 ~15 年の増加率が大きい ( 図 2) なお 都府県では 農事組合法人 の構成割合が比較的高いが 北海道の各地域では少なく 大部分を 会社 が占める ( 図 2 3) 図 1 地域別の法人経営体数の割合 道東 ( 畑作 ) (3.2) 道東 ( 酪農 ) 道北 (11.5) 北海道計 3,576 経営体 (%) 道南 (8.2) 道央 (5.) 図 2 法人の種類別経営体数の推移 ( 北海道 ) ( 都府県 ) ( 経営体 ) 2, 9.8%.4% 1,6 農事組合法人会社各種団体その他の法人 1, 15.6% 23.5% 8 5.4% 38.% 28.2% 29.9% 4 5 年 15 5 15 5 15 5 15 道央道南道東 ( 畑作 ) 道東 ( 酪農 ) 道北 ( 千経営体 ) 25 26.5% 13.% 15 5 5 年 15 都府県 図 3 地域別の法人の種類別経営体数の割合 道東 ( 酪農 ) 道北 5.1 77.2 道東 ( 畑作 ) 9.3 82.7 14. 6.6 3.6 1.5 道央地域を細分してみると 稲作地域で 農事組合法人 及びJA 等の 各種団体 の割合は比較的高いが 軽種馬地域では大部分が 会社 となっている ( 図 4) 図 4 道央地域の法人の種類別経営体数の割合 道南 5.1 76.2 15. 3.7 軽種馬地域 2.1 95. 2.1.7 稲作 野菜等地域 6.7 82.9 5.5 4.8 道央 8.8 81. 7.3 2.9 稲作地域 12.8 73.8.4 3. 4 6 8 農事組合法人会社各種団体その他の法人 - 9-4 6 8 農事組合法人 会社 各種団体 その他の法人

Ⅰ 地域の姿 5 経営耕地面積 - 1 経営体当たりの経営耕地面積は 道東 ( 酪農 ) 道北で 75ha 道南では 12ha - 経営耕地面積の地域別割合は 道東 ( 畑作 ) が最も高く 次いで道央の順 この 2 地域で約 7 割 ( 図 1) 稲作が多い道央は 田 が 畑作が多い道東 ( 畑作 ) は 畑 ( 牧草以外 ) が さらに酪農が多い道東 ( 酪農 ) 道北は 牧草専用地 の面積が多い ( 図 2) 酪農地帯 ( 道東 ( 酪農 ) 道北 ) の 1 経営体当たり経営耕地面積は 小規模稲作地帯 ( 道南 ) の約 6.5 倍で 大部分が所有地 ( 図 3) 図 1 地域別の経営耕地の割合 道東 ( 酪農 ) 道北 ( 24.) 道東 ( 畑作 ) (36.9) 経営耕地面積 ( 北海道 ) 5 万 ha (%) 道央 ( 33.) 道南 ( 6.1) さらに 道央地域を細分してみると 稲作地域の経営耕地面積は 軽種馬地域の約 7 倍 水稲 野菜等地域の約 4 倍で その中心は 田 ( 図 4) また 道央地域の 1 経営体当たりの経営耕地面積は都府県の約 9 倍 ( 図 5) 図 2 地域別の耕地種類別経営耕地面積 道東 ( 酪農 ) 道北 道東 ( 畑作 ) 道南 道央 4 15 21 27 15 64 184 237 27 89 73 112 5 15 25 3 35 4 田畑 ( 牧草以外 ) 牧草専用地 図 4 道央地域の耕地種類別経営耕地面積 軽種馬地域 水稲 野菜等地域 稲作地域 4 26 27 3 25 13 65 153 61 ( 千 ha) 5 15 25 3 35 4 ( 千 ha) 34 252 田畑 ( 牧草以外 ) 牧草専用地 - - 347 注 : 単位未満を四捨五入をしており 合計と内訳が合わない場合がある ( 以下のグラフについて同じ ) 33 249 388 図 3 地域別の経営耕地のある農業経営体の 1 経営体当たり経営耕地面積 (ha) 8 75. 借入地 13.1 6 4 16.7 3.9 11.8 3.3 12.8 8.5 図 5 道央地域と都府県の経営耕地のある農業経営体の1 経営体当たり経営耕地面積 (ha) 16.7 15 5 3.9 12.8 道央 38.3 9.4 1.8 1.1.7 都府県 所有地 28.8 62. 道央 道南 道東 ( 畑作 ) 道東 ( 酪農 ) 道北 所有地 借入地

Ⅰ 地域の姿 6 飼養頭数 ( 乳用牛 肉用牛 ) - 1 経営体当たり飼養頭数は 乳用牛 肉用牛ともに道東 ( 畑作 ) 地域が最も多い - 乳用牛の飼養頭数は 道東 ( 酪農 ) 道北と道東 ( 畑作 ) が 3 万頭以上 肉用牛の飼養頭数は 道東 ( 畑作 ) が最も多い 1 経営体当たりの飼養頭数はどちらも道東 ( 畑作 ) が最も多い ( 図 1) 北海道の 1 経営体当たり飼養頭数は 都府県に比べ乳用牛が約 2 倍 肉用牛が約 4 倍と大規模 ( 図 2) 5 4 3 図 1 地域別の乳用牛 肉用牛の飼養頭数 1 経営体当たり飼養頭数 ( 千頭 ) 1 経営体当たり飼養頭数 ( 右目盛 ) 87. 86 67.1 25 333 142.9 352 126.5 道央 道南 道東 ( 畑作 ) 道東 ( 酪農 ) 道北 乳用牛 飼養頭数 1 経営体当たり飼養頭数 ( 右目盛 ) 2.8.9 5 3 224.3 289 67 76. 道央 道南 道東 ( 畑作 ) 道東 ( 酪農 ) 道北 肉用牛 飼養頭数 ( 頭 ) 25 15 5 図 2 北海道 都府県別の乳用牛 肉用牛の飼養頭数 1 経営体当たり飼養頭数 ( 千頭 ) ( 頭 ) 2, 1,5 1, 5 797 飼養頭数 北海道 122.9 1 経営体当たり飼養頭数 ( 右目盛 ) 乳用牛 67 都府県 51.8 491 飼養頭数 北海道 14.8 肉用牛 1,798 都府県 37.9 15 5-11 -

Ⅱ 地域の特徴 1 65 歳以上の割合が地域によって違うのは? 2 経営耕地面積の減少率が地域によって違うのは? - 12 -

Ⅱ 地域の特徴 1 65 歳以上の割合が地域によって違うのは? 基幹的農業従事者数に占める 65 歳以上の割合は 地域により大きな違いがある 道東 ( 酪農 ) 道北と道東 ( 畑作 ) の 65 歳以上の割合は全道平均に比べて低く 道央 道南の 65 歳以上の割合は高い ( 図 1 2) ここでは その要因を探る 図 1 基幹的農業従事者数に占める 65 歳以上の割合区分別の市町村別分布 65 歳以上の割合区分経営体数なし 29.9% 以下 3~34.9% 35.~39.9% (@35.1%) 4.~44.9% 45.~49.9% 5.% 以上 5 4 図 2 基幹的農業従事者数に占める 65 歳以上の割合 39.7 43.4 3 28.3-13 - 道央 道南 道東 ( 畑作 ).9 道東 ( 酪農 ) 道北

- 1 65 歳以上の割合が地域によって違うのは? - 1. 酪農経営は 65 歳以上の割合が低い 農業経営統計調査の結果をみると 稲作単一経営は 農業経営関与者 1 人当たり自営農業労働時間及び農業所得が他の経営に比べて少なく 65 歳以上の農業経営関 与者の割合が高い ( 稲作は道央 道南で盛ん ) 畑作経営の農業所得は酪農経営と同程度 65 歳以上の割合は稲作単一経営の 5 割強 ( 道東 ( 畑作 ) で盛ん ) 酪農経営は 自営農業労働時間及び農業所得が他の経営に比べて多く 65 歳以上の割合が低い ( 道東 ( 酪農 ) 道北 道東 ( 畑作 ) で 盛ん ) 図個別経営体の営農類型別の農業経営関与者 1 人当たり自営農業労働時間 農業所得と 65 歳以上の割合 ( 時間 千円 ) 5, 4, 3, 2, 1, 871 46.9 65 歳以上の農業経営関与者の割合 ( 右目盛 ) 1,567 1,3 3,861 25.4 2,48 自農営業農経業営労関働与時者間 1 人当たり 稲作単一経営畑作経営酪農経営 資料 : 農林水産省 農業経営統計調査営農類型別経営統計 ( 平成 26 年 ) - 14-4,64 19.9 農農業業所経得営関与者 1 人当たり 5 4 3 用語の解説 1. 個別経営体農業経営体のうち 世帯 による農業経営を行う経営体 2. 営農類型農業経営体を 営農類型の分類基準 に該当する農業経営体ごとに分類 ここでは 以下の経営を計上 1 稲作単一経営水田作経営 ( 稲 麦類等の水田で作付けした農業生産物の販売収入が他の営農類型の農業生産物販売収入に比べ最も多い経営 ) のうち 稲作の販売収入が 8% 以上を占める経営 2 畑作経営麦類 豆類 いも類等の畑で作付けした農業生産物の販売収入が他の営農類型の農業資産物販売収入に比べ最も多い経営 3 酪農経営酪農の販売収入が他の営農類型の農業生産物販売収入に比べ最も多い経営 3. 農業経営関与者農業経営主夫婦及び年間 6 日以上農業に従事する世帯員をいう ただし 15 歳未満及び高校 大学在学中の者を除く

- 1 65 歳以上の割合が地域によって違うのは? - 2. 経営耕地面積 販売金額 農業従事日数の多い道東 ( 酪農 ) 道北 道東 ( 畑作 ) は 65 歳以上の割合が低い 農林業センサス結果を地域別にみると 1 経営体当たり経営耕地面積の大きな道東 ( 酪農 ) 道北 道東( 畑作 ) は 65 歳以上の割合が低い ( 図 1) 販売金額の多い (3, 万円以上 ) 経営体数の割合が高い道東 ( 酪農 ) 道北 道東( 畑作 ) は 65 歳以上の割合が低い ( 図 2) 農業従事日数の多い ( 25 日以上 ) 経営体数の割合が高い道東 ( 酪農 ) 道北 道東( 畑作 ) は 65 歳以上の割合が低い ( 図 3) 図 1 経営耕地のある農業経営体の 1 経営体当たり経営耕地面積と 65 歳以上の割合 図 2 販売金額階層別の経営体数割合と 65 歳以上の割合 ( 販売農家 ) 図 3 自営農業従事日数別従事者数割合と 65 歳以上の割合 ( 販売農家 ) (ha) 8 6 4 16.7 39.7 11.8 43.4 65 歳以上の基幹的農業従事者数の割合 ( 右目盛 ) 38.3 1 経営体当たり経営耕地面積 28.3 75. 道央 道南 道東 ( 畑作 ) 道東 ( 酪農 ) 道北 3.9 5 2.7 2.2 5 5 6.7 7.3 18.8 43.4 36.9 43.4 33.2 4 8 4 8 43.6 4 39.7 31.7 39.7 52. 38.8 3.2 6 4 65 歳以上の基幹的農業従事者数の割合 ( 右目盛 ) 37.5 41.4 36.3 28.3 28.9 21.3.9.5 14.4 17.4 11.2 3.5 6.2 道央 道南 道東 ( 畑作 ) 道東 ( 酪農 ) 道北 万円未満 ~999 1,~2,999 3,~5, 5, 万円以上 - 15-3 6 4 65 歳以上の基幹的農業従事者数の割合 ( 右目盛 ) 37. 31.3 18.1 17.5 3.5 11.6 28.3 81.6 6.8 7.4 8. 7.6 5.9 4.2 道央 道南 道東 ( 畑作 ) 道東 ( 酪農 ) 道北 29 日以下 3~149 15~249 25 日以上 3.9

- 16 - Ⅱ 地域の特徴 まとめ - 経営規模が大きく 販売金額 所得も多い道東 ( 酪農 ) 道北 道東 ( 畑作 ) は 65 歳以上の割合が低い - 営農類型別経営統計 ( 個別経営 ) 結果をみると 道央 道南で盛んな稲作単一経営は 農業経営関与者 1 人当たりの農業労働時間及び農業所得が少なく 65 歳以上の割合が高い 一方 道東 ( 酪農 ) 道北で盛んな酪農経営は 農業労働時間 農業所得が多く 65 歳以上の割合が低い 農林業センサス結果をみると 11 経営体当たり経営耕地面積が大きく 2 販売金額の多い経営体数の割合が高く 3 農業従事日数の多い経営体数の割合が高い 道東 ( 酪農 ) 道北 道東 ( 畑作 ) は 65 歳以上の割合が低い 以上のことから 経営規模が大きく 販売金額 所得も多い 酪農中心の道東 ( 酪農 ) 道北や 畑作複合経営が中心の道東 ( 畑作 ) では 65 歳以上の割合が低く 稲作の割合の高い道央や 稲作 野菜作 果樹作など多様ではあるが 経営規模の小さな道南では 65 歳以上の割合が高くなっている 道央 65 歳以上の基幹的農業従事者数の割合 39.7% 1 経営体当たり経営耕地面積 16.7ha 販売金額 3, 万円以上の割合 9.4% 従事日数 25 日以上の割合 36.9% 主な経営 稲作 野菜作 軽種馬等 道東 ( 酪農 ) 道北 65 歳以上の基幹的農業従事者数の割合.9% 1 経営体当たり経営耕地面積 75.ha 販売金額 3, 万円以上の割合 62.1% 従事日数 25 日以上の割合 81.6% 主な経営 酪農 道南 65 歳以上の基幹的農業従事者数の割合 43.4% 1 経営体当たり経営耕地面積 11.8ha 販売金額 3, 万円以上の割合 9.5% 従事日数 25 日以上の割合 43.6% 主な経営 稲作 野菜作 果樹作 肉用牛等 道東 ( 畑作 ) 65 歳以上の基幹的農業従事者数の割合 28.3% 1 経営体当たり経営耕地面積 38.3ha 販売金額 3, 万円以上の割合 49.% 従事日数 25 日以上の割合 52.% 主な経営 畑作 野菜作 酪農 肉用牛等

Ⅱ 地域の特徴 2 経営耕地面積の減少率が地域によって違うのは? 農業生産の基盤といえる経営耕地 農業経営体数の減少等により年々減少しているが 地域により減少率には大きな違いがある 道東 ( 酪農 ) 道北と道東 ( 畑作 ) では減少が少なく 道央 道南は多い ( 図 1 2) ここでは その要因を探る 図 1 耕地面積減少率区分別の市町村別分布 図 2 経営耕地の減少率 ( 年から15 年 ). -1. -.6-2. -3. -4. -2.9 道央 -2.5 道南 道東 ( 畑作 ) -1.5 道東 ( 酪農 ) 道北 資料 : 農林水産省 作物統計調査耕地面積統計 - 17 - -5.

- 2 経営耕地の減少率が地域によって違うのは? - 1. 道央 道南は農業経営体数の減少が大きく 経営耕地面積の減少率も高い 北海道は都府県に比べ経営体数の減少率が低く 経営耕地の減少率も低い 地域別にみると 道央 道南は 1 農業経営体当たり経営耕地面積の増加率は高いものの 農業経営体数の減少率が高く 経営耕地面積の減少率も高くなっている 図経営耕地面積等の増減率 ( 年から 15 年 ) 15 12.7 11.4 15. 12. 11.9 経営耕地のある農業経営体の 1 経営体当たり経営耕地面積の増減率. 9.1 8.8 5 5. -1.7. -2.9-2.5 -.6-1.5-5 -6.8-5. 経営耕地面積の増減率 - -. -.6-11.3-15 -14.8-15. -17. -16.4 - -22.3 -. 経営耕地のある農業経営体数の増減率 -25-25. 都府県 北海道 道央 道南道東 ( 畑作 ) 道東 ( 酪農 ) 道北 - 18 -

- 2 経営耕地の減少率が地域によって違うのは? - 2. 増減分岐点からみた増減の特徴 面積規模階層区分ごとに 年から 15 年にかけての増減率を算出し その増減分岐点を基準とした各地域の増減率の違いを探る 具体的には 1. 増減分岐点を境とした面積規模階層区分ごとの減少率 増加率等の特色をみる 2. 増減分岐点を境とした面積規模階層区分ごとの面積分布や累積値の特色をみることにより 面積規模階層区分ごとの増減率と面積の分布等の関連により各地域の増減の特徴を分析する 参考 - 都府県 : 5.ha 以下の規模階層の減少率が高く 面積割合も過半を超える - 1. 増減分岐点は 5.ha 分岐点以下の減少率は 21.3% で 増加率を 6.4 ポイント上回っている ( 図 1) 2. 5.ha 以下の規模階層に属する経営耕地面積の割合は約 6 割 ( 図 2) 増減分岐点を基準とした減少率が増加率を上回っていて 分岐点以下の面積も約 6 割と過半を超えているため 減少率が高い 図 1 階層区分ごとの経営耕地面積の増減率 ( 年から 15 年 ) 4 3 5.ha が分岐点 図 2 階層区分ごとの経営耕地面積と累積値 (59.8%) ( 千 ha) ( 千 ha) 241 8 1435 25 7 6-21.3% 5 4 3 15 累積値 - - 14.9% 5-3.5ha 未満.5~ 2. 2.~ 5. 5.~..~..~ 3. 3.~ 5. 5.~.ha. 以上.5ha 未満.5~ 2. 2.~ 5. 5.~..~..~ 3. 3.~ 5. 5.~..ha 以上 - 19 -

- 2 経営耕地の減少率が地域によって違うのは? - 2. 増減分岐点からみた増減の特徴 ( つづき ) - 道央 : ha 以下の規模階層の減少率が増加率を大きく上回る - 1. 増減分岐点は.ha 分岐点以下の減少率は.8% で 増加率を 14.1 ポイントと大きく上回っている ( 図 1) 2..ha 以下の規模階層に属する経営耕地面積の割合は約 3 割 ( 図 2) 増減分岐点を基準とした減少率が増加率を大きく上回っているため 分岐点以下の面積は約 3 割であるが 減少率が高い 図 1 階層区分ごとの経営耕地面積の増減率 ( 年から 15 年 ) 図 2 階層区分ごとの経営耕地面積と累積値 4 3.ha が分岐点 ( 千 ha) 9 8 (34.8%) 121 347 ( 千 ha) 4 35 7 3 -.8% 6 25 - - -3 6.7% 5 4 3 15 5 累積値 -4.5ha 未満.5~ 2. 2.~ 5. 5.~..~..~ 3. 3.~ 5. 5.~.ha. 以上.5ha 未満.5~ 2. 2.~ 5. 5.~..~..~ 3. 3.~ 5. 5.~..ha 以上 - -

- 2 経営耕地の減少率が地域によって違うのは? - 2. 増減分岐点からみた増減の特徴 ( つづき ) - 道南 : 3ha 以下の規模階層の減少率が増加率を上回り 面積割合も 5 割以上 - 1. 増減分岐点は 3.ha 分岐点以下の減少率は 14.7% で 増加率を 2.4 ポイント上回っている ( 図 1) 2. 3.ha 以下の規模階層に属する経営耕地面積の割合は 5 割を超える ( 図 2) 増減分岐点を基準とした減少率が増加率を上回っていて 分岐点以下の面積も 5 割を超えているため 減少率が高い 図 1 階層区分ごとの経営耕地面積の増減率 ( 年から 15 年 ) 図 2 階層区分ごとの経営耕地面積と累積値 4 3 3.ha が分岐点 ( 千 ha) 16 14 (54.7%) 35 64 ( 千 ha) 7 6-14.7% 12 5-12.3% 8 6 4 3 累積値 - 4-3 2-4.5ha 未満.5~ 2. 2.~ 5. 5.~..~..~ 3. 3.~ 5. 5.~..ha 以上.5ha 未満.5~ 2. 2.~ 5. 5.~..~..~ 3. 3.~ 5. 5.~..ha 以上 - 21 -

- 2 経営耕地の減少率が地域によって違うのは? - 2. 増減分岐点からみた増減の特徴 ( つづき ) - 道東 ( 畑作 ) : 5ha 以上階層の増加率が減少率を上回る - 1. 増減分岐点は 5.ha 分岐点以上の増加率は 14.% で 減少率を 1.8 ポイント上回っている ( 図 1) 2. 5.ha 以下の規模階層に属する経営耕地面積の割合は 5 割を超える ( 図 2) 増減分岐点を基準とした増加率が減少率を上回っているため 分岐点以下の面積が 5 割を超えているが 減少率が低い 図 1 階層区分ごとの経営耕地面積の増減率 ( 年から 15 年 ) 図 2 階層区分ごとの経営耕地面積と累積値 4 3 5.ha が分岐点 ( 千 ha) 16 14 (55.4%) 215 388 ( 千 ha) 45 4 1 35-12.2% 3-14.% 8 6 25 15 累積値 - 4-3 -4.5ha 未満.5~ 2. 2.~ 5. 5.~..~..~ 3. 3.~ 5. 5.~..ha 以上.5ha 未満.5~ 2. 2.~ 5. 5.~..~..~ 3. 3.~ 5. 5.~..ha 以上 5-22 -

- 2 経営耕地の減少率が地域によって違うのは? - 2. 増減分岐点からみた増減の特徴 ( つづき ) - 道東 ( 酪農 ) 道北 : ha 以上階層の増加率が高い - 1. 増減分岐点は ha 分岐点以上の増加率は 23.4% で 減少率を 6.5 ポイントと大きく上回っている ( 図 1) 2..ha 以下の規模階層に属する経営耕地面積の割合は 6 割を超える ( 図 2) 増減分岐点を基準とした増加率が減少率を大きく上回っているため 分岐点以下の面積が 6 割を超えているものの 減少率が低い 図 1 階層区分ごとの経営耕地面積の増減率 ( 年から 15 年 ) 図 2 階層区分ごとの経営耕地面積と累積値 4 実数が小さいため 便宜上分岐点区分は 減少 とした.ha が分岐点 ( 千 ha) 14 (61.9%) 156 ( 千 ha) 3 3 252 1 25-16.9% 8 15 累積値 - 23.4% 6-4 -3 5-4.5ha 未満.5~ 2. 2.~ 5. 5.~..~..~ 3. 3.~ 5. 5.~..ha 以上 - 23 -.5ha 未満.5~ 2. 2.~ 5. 5.~..~..~ 3. 3.~ 5. 5.~..ha 以上

- 2 経営耕地の減少率が地域によって違うのは? - 3. 経営耕地面積の減少要因 - 最も大きな要因は 農地の荒廃 で 特に 道南と道東 ( 酪農 ) 道北では 8% を越える - 経営耕地面積規模の小さい道央及び道南は 5 年前と比べて 2% 以上減少している 経営耕地面積が減少した要因としては 農地の荒廃 が最も大きく 特に 道南と道東 ( 酪農 ) 道北では 8% を越えている これに対し 減少幅が少ない道東 ( 畑作 ) では 農林道等 が耕地減少要因の 1 位となっている 図経営耕地面積の減少幅 (H22 年の経営耕地面積を とした場合 ) とその要因 99 98 97 96 95 (ha) 拡 要因 張 - - -3-4 -2.9% 農地の荒廃 宅地等 農林道等 その他 99 98 97 96 - - -3-4 -2.5% (ha) ( 注 ) グラフは 5 年間 (H23~H27 年 ) の合計 95 95 その他 は 道路 河川改修等を含 H22 H27 む ( 以下 同じ ) H22 H27 H22 H27 道央 資料 : 作物統計調査耕地面積統計 道南 道東 ( 畑作 ) 拡張 農地の荒廃 要因 要因 要因 拡 99 99 張 宅地等 農林道等 その他 98 97 96-24 - -.6% (ha) - - -3-4 農地の荒廃 宅地等 農林道等 その他 98 97 96 95 H22 H27 道東 ( 酪農 ) 道北 - - -3-4 -1.5% (ha) 拡張 農地の荒廃 宅地等 農林道等 その他

Ⅱ 地域の特徴 まとめ - 経営耕地面積規模の小さい道央 道南では 耕地の減少率が高い - 1. 道央 道南では 農業経営体数の減少が大きく 耕地の減少率も高い 2. 経営耕地面積規模別の増減分岐点をみると 道央 道南では ~3ha であるが 道東 ( 畑作 ) 道東 ( 酪農 ) 道北では 5~ha となっている 3. 全道的には最も大きな減少要因は 農地の荒廃 であるが 経営規模の大きな道東 ( 畑作 ) では 比較的拡張面積があり 減少要因の主なものは 農林道等 となっている 以上のことから 経営耕地面積の減少率が地域によって違うのは 経営規模の大小の影響が大きいと考えられ 経営耕地面積規模の小さい道央 道南では減少率が高くなっている 道央 経営耕地の減少率 -2.9% 経営耕地のある農業経営体数の減少率 -17.% 増減分岐点からみた特徴 ha 以下の減少率が高い 減少要因 農地の荒廃 宅地等の割合が高い 道東 ( 酪農 ) 道北 経営耕地の減少率 -1.5% 経営耕地のある農業経営体数の減少率 -11.3% 増減分岐点からみた特徴 ha 以上の増加率が高い 減少要因 農地 ( 主に牧草地 ) の荒廃の割合が高い 道南 経営耕地の減少率 -2.5% 経営耕地のある農業経営体数の減少率 -16.4% 増減分岐点からみた特徴 3ha 以下の減少率が上回る 減少要因 農地の荒廃の割合が高い 道東 ( 畑作 ) 経営耕地の減少率 -.6% 経営耕地のある農業経営体数の減少率 -.6% 増減分岐点からみた特徴 5ha 以上の増加率が上回る 減少要因 農林道等の割合が高い - 25 -

Ⅲ 地域別主要指標 詳細な 15 年農林業センサスデータは農林水産省ホームページをご覧ください アドレス :http://www.maff.go.jp/ 1 統計情報 をクリック 2 農林業センサス をクリック - 26 -

- 27 - 道央地域 農 業 農 業 経 営 体 総農家 販 区分単位 経営体数 家族営体数 経営耕地面積 田耕地面積 畑耕地面積 樹園地面積 借入耕地面積 農家数 主業農家数 準主業農家数 副業的農家数 農業経営組織別農家数 単一経営 稲作 全 道 15 年 15 年 道央地域 増減率 15 年の道内 シェア 振興局別 石狩空知胆振日高上川留萌 経営体 4,714 21,215 24,767 16.7 52.1 2,547 6,936 1,951 1,845 7,59 877 38,198 19,923 23,53 18.1 52.2 2,369 6,653 1,794 1,66 6,629 818 ha 1,5,451 346,811 356,938 2.9 33. 36,45 5,884 28,494 33,386 119,592 23,49 9,722 184,355 195,775 6.2 87.9 18,641 86,264 8,32 4,224 59,192 7,732 838,16 161,51 16,253.8 19.3 17,629 19,2,24 29,156 6,264 15,9 2,569 955 97 5. 37.2 135 41 169 6 136 8 238,584 81,24 83,619 2.9 34.1,135 21,527 8,991 6,93 27,1 6,656 戸 44,433 23,85 27,63 16.1 53.6 3,5 7,862 2,122 1,894 7,842 98 38,86 19,864 23,48 17.8 52.2 2,359 6,641 1,785 1,659 6,66 814 27,828 13,254 15,362 15.9 47.6 1,497 4,76 1,66 1,167 4,196 568 1,891 1, 1,916 74.2 58.2 178 3 118 72 374 38 8,367 5,5 6,13 11.3 65.9 684 1,561 61 4 2,36 8 38,487 19,915 23,45 15.7 51.7 2,393 6,649 1,786 1,643 6,622 822 21,764 12,193 13,462.4 56. 1,9 4,136 96 1,438 3,864 586 6,39 5,553 6,72 9.3 86.9 315 2,752 212 116 1,887 271 売 麦類作 雑穀 いも類 豆類 工芸農作物 1,884 1,197 1,272 6.3 63.5 129 435 7 8 499 56 構 造 露地野菜施設野菜その他作物農酪農肉用牛その他畜産準単一複合経営複合経営農家家農業就業人口うち 65 歳以上基幹的農業従事者うち 65 歳以上自給的農家 2,346 1,352 1,649 22. 57.6 381 359 157 31 48 16 1,569 1,86 1,123 3.4 69.2 51 286 124 224 386 15 1,677 917 946 3.2 54.7 165 194 114 112 28 52 5,75 836 1,4.1 14.5 1 56 95 14 278 157 1,126 469 494 5.3 41.7 35 17 188 75 17 1,22 783 92 15.2 76.6 38 19 54 619 51 2 8,435 4,854 5,987 23.3 57.5 648 1,674 48 17 1,79 173 8,288 2,868 3,596 25.4 34.6 536 839 346 35 1,49 63 人 96,557 46,952 54,881 16.9 48.6 5,65 16,413 4,23 3,798 15,184 1,884 34,745 19,141 21,268 11.1 55.1 2,442 6,397 1,89 1,43 6,324 739 89,228 43,3 49,862 15.4 48.4 5,175 15,63 3,693 3,555 13,975 1,742 31,3 17,167 18,381 7.1 54.8 2,199 5,713 1,635 1,325 5,637 658 戸 6,347 3,941 4,222 7.1 62.1 746 1,221 337 235 1,236 166

- 28 - 道南地域 農 農業経営体 区分単位 経営体数 家族営体数 経営耕地面積 田耕地面積 畑耕地面積 樹園地面積 借入耕地面積 全 道 15 年 15 年 道南地域 増減率 15 年の道内 シェア 渡島檜山後志 経営体 4,714 5,574 6,431 15.4 13.7 1,841 1,226 2,57 38,198 5,33 6,223 16.8 14. 1,764 1,161 2,45 ha 1,5,451 64,256 65,888 2.5 6.1 19,774 16,573 27,99 9,722 21,6 21,7 2.9.1 5,262 8,257 7,587 838,16 41,856 42,647 1.9 5. 14,412 8,233 19,212 2,569 1,294 1,531 18.3 5.4 84 1,1 238,584 18,87 17,968.7 7.6 6,289 5,153 6,645 振興局別 業 総農家農家数主業農家数準主業農家数副業的農家数販農業経営組織別農家数単一経営稲作 戸 44,433 6,914 8,192 18.5 15.6 2,6 1,529 2,765 38,86 5,31 6,148 16. 13.9 1,759 1,148 2,394 27,828 3,27 3,723 13.9 11.8 1,34 655 1,581 1,891 431 64 48.5 22.8 178 86 167 8,367 1,6 1,785 11.6 19.1 547 47 646 38,487 5,6 5,891 13.2 13.5 1,728 1,86 2,392 21,764 2,874 3,184.8 13.2 1,28 59 1,256 6,39 791 853 7.8 12.4 217 276 298 売 麦類作 雑穀 いも類 豆類 工芸農作物 1,884 34 421 23.8 18. 39 7 194 構 造 露地野菜施設野菜その他作物農酪農肉用牛その他畜産準単一複合経営複合経営農家家農業就業人口うち 65 歳以上基幹的農業従事者うち 65 歳以上自給的農家 2,346 422 393 6.9 18. 238 32 152 1,569 399 416 4.3 25.4 177 44 178 1,677 468 577 23.3 27.9 5 21 342 5,75 282 338 19.9 4.9 164 65 53 1,126 119 122 2.5.6 66 36 17 1,22 53 64.8 5.2 22 9 22 8,435 1,558 1,759 12.9 18.5 512 323 723 8,288 774 948 22.5 9.3 188 173 413 人 96,557 12,73 13,97 15.2 12.5 4,4 2,459 5,574 34,745 5,284 5,779 9.4 15.2 1,839 1,146 2,299 89,228 11,314 12,924 14.2 12.7 3,785 2,315 5,214 31,3 4,97 5,271 7.4 15.7 1,717 1,68 2,122 戸 6,347 1,613 2,44 26.7 25.4 861 381 371

- 29 - 道東 ( 畑作 ) 地域 区分単位 全 道 15 年 15 年 道東 ( 畑作 ) 地域 増減率 15 年の道内 シェア オホーツク 十勝 振興局別 農業 経営体数 家族営体数 経営耕地面積 経営体 4,714,416 11,477.2 25.6 4573 5843 38,198 9,744,938 12.3 25.5 4312 5432 ha 1,5,451 387,522 389,88.6 36.9 152255 235268 経 田耕地面積 9,722 4,26 4,73.4 2. 2,634 1,626 農 営体 畑耕地面積 樹園地面積 借入耕地面積 838,16 382,967 384,929.5 45.7 149,526 233,441 2,569 295 176 4.3 11.5 95 1 238,584 95,399 88,238 7.5 4. 39,935 55,464 業 総農家農家数主業農家数準主業農家数副業的農家数販農業経営組織別農家数単一経営稲作 戸 44,433,185 11,392 11.9 22.9 4,641 5,544 38,86 9,729,92 12.1 25.5 4,36 5,423 27,828 8,5 9,518 12. 3.5 3,75 4,75 1,891 262 391 49.2 13.9 149 113 8,367 967 993 2.7 11.6 47 56 38,487,86 11,119.2 26.2 4,453 5,633 21,764 3,572 3,865 8.2 16.4 1,667 1,95 6,39 46 51.9.7 44 2 売 麦類作 雑穀 いも類 豆類 工芸農作物 1,884 329 284 13.7 17.5 117 212 構 造 露地野菜施設野菜その他作物農酪農肉用牛その他畜産準単一複合経営複合経営農家家農業就業人口うち 65 歳以上基幹的農業従事者うち 65 歳以上自給的農家 2,346 539 521 3.3 23. 44 99 1,569 6 83 38.3 3.8 26 34 1,677 155 166 7.1 9.2 61 94 5,75 1,96 2,254 15. 34.1 83 1,13 1,126 378 391 3.4 33.6 118 26 1,22 5 115 9.5.3 31 74 8,435 1,97 1,823 4.4 22.6 752 1,155 8,288 4,67 5,431 17.9 55.6 2,34 2,573 人 96,557 28,883 32,687 13.2 29.9 12,58 16,375 34,745 8,391 9,141 8.9 24.2 3,522 4,869 89,228 26,674 29,431.3 29.9 11,532 15,142 31,3 7,544 7,568.3 24.1 3,146 4,398 戸 6,347 456 49 7.5 7.2 335 121

- 3 - 道東 ( 酪農 ) 道北地域 農 業 経 区分単位 経営体数 家族営体数 経営耕地面積 田耕地面積 全 道 15 年 15 年 道東 ( 酪農 ) 道北地域 増減率 15 年の道内 シェア 宗谷釧路根室 経営体 4,714 3,59 3,874.4 8.6 752 1,284 1,473 38,198 3,1 3,67 12.7 8.4 699 1,157 1,345 ha 1,5,451 251,862 255,618 1.5 24. 61,566 84,126 6,17 9,722 -. - - 振興局別 農 営 体 畑耕地面積 樹園地面積 借入耕地面積 838,16 251,837 255,593 1.5 3. 61,566 84,112 6,159 2,569 25 25. 1. - 14 12 238,584 43,858 41,539 5.3 18.4 9,187,563 14,8 業 総農家農家数主業農家数準主業農家数副業的農家数販農業経営組織別農家数単一経営稲作 戸 44,433 3,529 3,989 13. 7.9 959 1,219 1,351 38,86 3,192 3,592 12.5 8.4 698 1,153 1,341 27,828 2,84 3,175 13.2.1 613 949 1,242 1,891 98 116 18.4 5.2 16 51 31 8,367 29 31 3.8 3.5 69 153 68 38,487 3,28 3,619.3 8.5 715 1,174 1,391 21,764 3,125 3,466.9 14.4 696 1,3 1,326 6,39 - - - - - 売 麦類作 雑穀 いも類 豆類 工芸農作物 1,884 18 11 38.9 1. 5 2 11 構 露地野菜 施設野菜 その他作物 2,346 33 27 18.2 1.4 1 26 6 1,569 24 8 66.7 1.5-4 1,677 137 1 26.3 8.2 52 51 34 農 酪農 肉用牛 5,75 2,672 3,7 16.3 46.5 612 867 1,193 1,126 16 119 25.6 14.2 17 85 58 造 その他畜産準単一複合経営複合経営農家家農業就業人口うち 65 歳以上基幹的農業従事者うち 65 歳以上自給的農家 1,22 81 93 14.8 7.9 9 52 8,435 116 4.3 1.4 17 41 58 8,288 39 49 25.6.5 2 3 7 人 96,557 8,649 9,849 13.9 9. 1,777 3,39 3,833 34,745 1,929 2,145 11.2 5.6 365 766 798 89,228 8,37 8,993 11.9 9. 1,663 2,812 3,562 31,3 1,682 1,85 7.3 5.4 325 667 69 戸 6,347 337 397 17.8 5.3 261 66

Ⅳ センサス用語の解説 (1) 農業経営体 農業経営体 家族経営体 組織経営体 農産物の生産を行うか又は委託を受けて農業作業を行い 生産又は作業に係る面積 頭数が 次の規定の いずれかに該当する事業を行う者をいう (1) 経営耕地面積が3a 以上の規模の農業 (2) 農作物の作付面積又は栽培面積 家畜の飼養頭羽数又は出荷羽数 その他の事業の規模が次の農業経 営体の外形基準以上の農業 1 露地野菜作付面積 15 a 2 施設野菜栽培面積 35 m2 3 果樹栽培面積 a 4 露地花き栽培面積 a 5 施設花き栽培面積 25 m2 6 搾乳牛飼養頭数 1 頭 7 肥育牛飼養頭数 1 頭 8 豚飼養頭数 15 頭 9 採卵鶏飼養羽数 15 羽 ブロイラー年間出荷羽数 11その他 (3) 農作業の受託の事業 世帯で事業を行う者をいう 1, 羽調査期日前 1 年間における農業生産物の総販売額 5 万円に相当する事業の規模 世帯で事業を行わない者 ( 家族経営でない経営体 ) をいう (2) 組織形態別 法人化している ( 法人経営体 ) 農事組合法人 会社 株式会社 農業経営体のうち 法人化して事業を行う者をいう ( 一戸一法人は含まれる ) 農業協同組合法 ( 昭和 22 年法律第 132 号 ) に基づき農業生産について協業を図ることにより 共同の利益を増進することを目的として設立された法人をいう 以下に該当するものをいう 会社法 ( 平成 17 年法律第 86 号 ) に基づき 株式会社の組織形態をとっているものをいう なお 会社法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律 ( 平成 17 年法律第 87 号 ) に定める特例有限会社の組織形態をとっているものを含む - 31 -

- 32 - 合名 合資会社合同会社各種団体農協森林組合その他の各種団体その他の法人 会社法に基づき 合名会社または合資会社の組織形態をとっているものをいう 会社法に基づき 合同会社の組織形態をとっているものをいう 以下に該当するものをいう 農業協同組合法に基づき組織された組合で 農業協同組合 農業協同組合の連合組織 ( 経済連等 ) が該当する 森林組合法 ( 昭和 53 年法律第 36 号 ) に基づき組織された組合で 森林組合 生産森林組合 森林組合連合会が該当する 農業災害補償法 ( 昭和 22 年法律第 185 号 ) に基づき組織された農業共済組合や農業関係団体 または森林組合以外の組合 愛林組合 林業研究グループ等の団体が該当する 林業公社 ( 第 3 セクター ) もここに含める 農事組合法人 会社及び各種団体以外の法人で 特例民法法人 一般社団法人 一般財団法人 宗教法人 医療法人などが該当する 農業経営体の内訳 ( 北海道 ) 農業経営体 (4,714) 家族経営 (38,198) 農業経営を行っている世帯家族経営体 ( 販売農家等 ) 1,648,76 専業 1 種兼業 2 種兼業 主業 準主業 副業 農作業の受託のみを行っている世帯 組織経営 (2,516) 農業経営を行っている組織 農作業の受託のみを行っている組織 法人経営体 (3,576) うち法人 (1,459) うち法人 (2,117)

- 33 - (3) 土地 経営耕地 調査期日現在で経営している耕地 ( けい畔を含む田 樹園地及び畑 ) をいい 自ら所有し耕作している耕地 ( 自作地 ) と 他から借りて耕作している耕地 ( 借入耕地 ) の合計である 土地台帳の地目や面積に関係なく 実際の地目別の面積とした 経営耕地 = 所有地 ( 田 畑 樹園地 )- 貸付耕地 - 耕作放棄地 + 借入耕地 借入耕地 他人から耕作を目的に借り入れている耕地をいう (4) 農業経営組織別 単一経営経営体複合経営経営体 (5) 農家等農家販売農家自給的農家 農産物販売金額のうち 主位部門の農産物販売金額が 8 割以上の経営体をいう 単一経営以外をいい 農産物販売金額のうち 主位部門の農産物販売金額が 8 割未満 ( 販売のなかった経営体を除く ) の経営体をいう 経営耕地面積が a 以上又は調査期日前 1 年間における農産物販売金額が 15 万円以上の世帯をいう 経営耕地面積が 3a 以上又は調査期日前 1 年間における農産物販売金額が 5 万円以上の農家をいう 経営耕地面積が 3a 未満で かつ 調査期日前 1 年間における農産物販売金額が 5 万円未満の農家をいう (6) 労働力 農業従事者 農業就業人口 基幹的農業従事者 15 歳以上の世帯員のうち 調査期日前 1 年間に自営農業に従事した者をいう 農業従事者 ( 自営農業に従事した世帯員 ) のうち 調査期日前 1 年間に自営農業のみに従事した者又は農業とそれ以外の仕事の両方に従事した者のうち 自営農業が主の者をいう 農業就業人口 ( 自営農業に主として従事した世帯員 ) のうち ふだん仕事として主に自営農業に従事している者をいう

センサスからみた北海道農業 ~ 15 年農林業センサス結果等より ~ 平成 29 年 2 月 編集農林水産省北海道農政事務所 64-8518 札幌市中央区南 22 条西 6 丁目 2-22 エムズ南 22 条ビル電話 ( 代表 )11-33-88 お問合せ先北海道農政事務所統計部統計企画課電話 ( 直通 ) 11-33-8818 FAX 11-5-354 北海道農政事務所ホームページアドレス http://www.maff.go.jp/hokkaido/