平成28年度「英語教育実施状況調査」の結果について

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平成 24 年度職場体験 インターンシップ実施状況等調査 ( 平成 25 年 3 月現在 ) 国立教育政策研究所生徒指導 進路指導研究センター Ⅰ 公立中学校における職場体験の実施状況等調査 ( 集計結果 ) ( ) は 23 年度の数値 1 職場体験の実施状況について ( 平成 24 年度調査時点

平成16年度小学校及び中学校教育課程研究協議会報告書

44 大分県

英語教育改善プラン

英語教育改善プラン

英語教育改善プラン

英語教育改善プラン

生徒の英語力向上推進プラン

17 石川県 事業計画書

国際商経学部推薦入試 ( グローバルビジネスコース ) 学科 募集人員国際商経学科 ( グローバルビジネスコース ) 20 名 出願期間平成 30 年 11 月 1 日 ( 木 )~ 平成 30 年 11 月 7 日 ( 水 ) 入学考査日平成 30 年 11 月 25 日 ( 日 ) 合格発表日平

37 香川県

施策目標2-1 確かな学力の育成

政策評価書3-3(4)

グローバル化に対応した英語教育改革実施計画

グローバル化に対応した英語教育改革実施計画

資料3-1 英語教育の在り方に関する有識者会議 英語力の評価及び入試における外部試験活用に関する小委員会審議のまとめ 概要

「公立小・中・高等学校における土曜日の教育活動実施予定状況調査」調査結果

英語教育の在り方に関する有識者会議について < 委員一覧 50 音順 ( 平成 26 年 2 月 26 日現在 )> 座長 副座長 石鍋浩大津由紀雄佐々木正文髙木展郎多田幸雄藤村徹 松川禮子松本茂三木谷浩史安河内哲也 吉田研作 足立区立蒲原 ( かばら ) 中学校校長明海大学外国語学部教授東京都立町

2018 年 9 月 3 日 このリリースは文部科学記者会でも発表しています 報道関係各位 株式会社イーオンイーオン 中学 高校の英語教師を対象とした 中高における英語教育実態調査 2018 を実施 英会話教室を運営する株式会社イーオン ( 本社 : 東京都新宿区 代表取締役 : 三宅義和 以下 イ

高等学校における英語教育の現状と今後の方向性


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2017 年 9 月 8 日 このリリースは文部科学記者会でも発表しています 報道関係各位 株式会社イーオンイーオン 中学 高校の英語教師を対象とした 中高における英語教育実態調査 2017 を実施 英会話教室を運営する株式会社イーオン ( 本社 : 東京都新宿区 代表取締役 : 三宅義和 以下 イ

英語教育改善プラン

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

○ 第1~8表、図1~4(平成25年度公立学校教員採用選考試験の実施状況について)

参考 平成28年度 公立学校教員採用選考試験の実施状況調査

Microsoft Word - 医療学科AP(0613修正マスタ).docx

別紙1 H28体制整備

<2020 年度における高校 3 年生がその年度の 4 月 ~12 月に受検する試験について > 必須回答 Q1. 参加試験について 貴校に在籍する現在の高校 1 年生が 3 年生になった際 大学入学者選抜に用いるため どの試験をどの月に受検すると予測されますか 大学進学を希望する生徒について 黄色

「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査(平成26年度)」の結果について

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

【資料5】小中高等学校における外国語教育の現状

現課程の高校生の実態

教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

Microsoft Word - 4 高等学校インターンシップ実施状況の動向整理

調査実施概況 小学校 ( 都道府県 ( 指定都市除く )) 教育委員会数 ( 1) 学校数児童数 ( 2) 全体 実施数 調査対象者在籍学校数 実施数国語 A 国語 B 主体的 対話的で深い学びに関する状況 ( 3) 算数 A 算数 B 質問紙 平均正答率 13~15 問 国語

英語教育改善プラン

2016 年 8 月 19 日 報道関係各位 株式会社イーオンイーオン 中学 高校の英語教師を対象とした 中高における英語教育実態調査 2016 を実施 英会話教室を運営する株式会社イーオン ( 本社 : 東京都新宿区 代表取締役 : 三宅義和 以下 イーオン ) は 中学 高校で英語を教えている現

資料1-7 部活動指導員について

平成20年1月18日

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施策目標1-2

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教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

目 次 1 設置の目的 1 2 設置の基本的枠組み (1) 課程 (2) 学科 (3) 入学定員 (4) 設置予定 3 教育理念 育てたい人物像 (1) 教育理念 (2) 育てたい人物像 4 教育課程について (1) スポーツマネジメント科教育課程編成の基本方針 2 (2) 教育課程表 4 5 その

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

2019 年 2 月 12 日株式会社ベネッセホールディングス代表取締役社長安達保 進研ゼミ 受講費内で英語検定試験対策や入試対策も! 学年を超え英語 4 技能を学ぶ 12 段階習熟度別トレーニンク 導入 ~2019 年 4 月号教材から小中高講座で提供開始 ~ 株式会社ベネッセホールディングスの子

PowerPoint プレゼンテーション

2021 年度入学者選抜 (2020 年度実施 ) について 静岡大学 本学は,2021 年度入学者選抜 (2020 年度実施 ) より [ 註に明記したものは, その前年度より ], 志願者のみなさんの能力をこれまで以上に多面的に評価することを目的として, 課す教科 科目等を以下のとおりに変更いた

①H28公表資料p.1~2

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【資料6】平成26年度 高校3年生の英語力調査結果速報

平成 2 9 年 3 月 28 日国立教育政策研究所生徒指導 進路指導研究センター 平成 27 年度における職場体験 インターンシップ実施状況等 ( 概要 ) 1 全国の国 公 私立の中学校及び高等学校 ( 全日制 定時制 通信制 ) を対象に, 平 成 27 年度の中学校職場体験 高等学校インター

補足説明資料_教員資格認定試験

平成29年3月高等学校卒業者の就職状況(平成29年3月末現在)に関する調査について

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

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2 幼保連携型認定こども園 [ 表 3] 主要指標の推移 教育 保育職員数 1 学級当たり教育 保育職員 ( 本務者 ) 園数学級数在園者数 ( 本務者 ) の在園者数 1 当たりの在園者数対前対前対前対前 (3~5 対前 (0~5 対前増減数増減率増減率増減率歳児 ) 増減数歳児 ) 増減数 園

【資料4】「英検CAN-DOリスト」の概要と「提言1」に関する調査報告)(抜粋)

政策評価書3-3(3)

( 移行措置の内容 ) 小 3 4: 新たに年間 15 単位時間 外国語活動 を実施する小 5 6: 現行の年間 35 単位時間に年間 15 単位時間を加え 外国語科 の内容を扱う ( 計 50 単位時間 ) (3) 先行実施について平成 年度に 移行措置による 15 単位時間に加え 各

(3) 面接 [300 点満点 ] 3 名の評価者が, 次の4つのごとに, 各に基づき,a( 優れている ) b( 標準である ) c( 標準をやや下まわる ) d( 標準を下まわる ) e( 問題がある ) の 5 段階で評価する aを25 点,b を20 点,c を15 点,d を5 点,e を

27 奈良県

英語 ポイント 1 民間の資格 検定試験を用いて4 技能 ( 読む 聞く 書く 話す ) を評価 2 段階別評価 CEFR ( セファール ) を活用 3 大学入学共通テストでは 筆記 ( リーディング ) とリスニングを実施 ポイント 1 民間の資格 検定試験を用いて 4 技能 ( 読む 聞く 書

kihonhousin6.doc

別紙様式7

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

資料3 教員のメンタルヘルスの現状

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英語外部検定利用入試(2017一般入試)|旺文社教育情報センター

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推薦試験 ( 公募制 ) 募 集 人 員 296 名 出 願 資 格 高等学校若しくは中等教育学校を平成 31 年 3 月に卒業見込みの者で 次の 1~6の条件のいずれかを満たし かつ 学校長の推薦を受けたもの 1 全体の評定平均値が3.3 以上の者 2 皆勤の者 3 課外活動 ( 文化活動 体育活

別紙様式7

平成30年度学校組織マネジメント指導者養成研修 実施要項

商業科 ( 情報類型 ) で学習する商業科目 学年 単位 科目名 ( 単位数 ) 1 11 ビジネス基礎 (2) 簿記(3) 情報処理(3) ビジネス情報(2) 長商デパート(1) 財務会計 Ⅰ(2) 原価計算(2) ビジネス情報(2) マーケティング(2) 9 2 長商デパート (1) 3 プログ

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

愛媛県学力向上5か年計画

別紙様式7

情報コーナー用

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ICT による新しい学び 急速な情報通信技術 (ICT) の進展やグローバル化など 変化の激しい社会を生きる子供たちに 確かな学力 豊かな心 健やかな体の調和のとれた 生きる力 を育成することがますます重要になってきています 2

(4) 教員数 [ 表 3] 教員数 は 1,295 人で 前より 43 人減少しました そのうち 女性教員の占める比率は 95.9% となっています (5) 小学校第 1 学年児童数に対する幼稚園修了者数の比率 [ 表 4] 当該の奈良県内の小学校第 1 学年の児童数に対する その年の 3 月の県

文科省・28年度『選抜実施要項』変更点等|旺文社教育情報センター

平成 0 0 年 月 60 日現在 TOEF ibt テスト Educational Testing ervice 経済的に困難な受検生への配慮 eb サイト 00 年度 4~ 月月別実施予定回数 00 年度実施地区 CEF の測定領域 月 4~6 7~9 0~ 計 回数

事業概要

調査結果の概要

4 選抜方法 ( 1 ) 選抜の方法 学力検査の成績 調査書の得点 第 2 日の検査 ( 面接 ) の得点 を全て合計した 総得点 により順位をつけ 各選抜資料の評価等について慎重に審議しながら 予定人員までを入学許可候補者として内定する < 総得点の満点の内訳 > 調査書の得点第 2 日の検査学力

体罰の実態把握について(セット)公表資料250423

平成 30 年度入学生カリキュラム学科 専攻名国際英語学科 ( グローバルコース ) ミッション ( 育目標 ) 到達目標 到達目標に対応する授業科目 組織のミッション到達目標 ( 綱 ) 到達目標 2( 細 ) 科目区分 科目区分 2 科目区分 3 総合的英語実践 年次から 2 年次春にかけて養っ

平成 32 年度千葉大学入学者選抜 ( 一般入試 ) における出題教科 科目等について ( 予告 ) 平成 29 年 12 月平成 30 年 9 月修正平成 30 年 12 月追加千葉大学 平成 32 年度大学入試センター試験の指定教科 科目及び個別学力検査等の出題教科 科目については, 次のとおり

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

札幌市教育研究推進事業のあらまし Ⅰ. 札教研事業とは 1. 経緯 札幌市教育研究推進事業( 札教研事業 ) は 札幌市教育研究協議会 ( 昭和 25 年 5 月創設 ) いわゆる 札教研 の研究 研修活動部分を引き継ぐ形で 平成 19 年度より新たに教育委員会の事業として推進されて今日に至る 2.

18 歳人口予測 ( 全体 : :217~228 年 ) 年 45,961 人 228 年 4,98 人 (5,863 人減少 ) は 12 年間で 5,863 人 12.8% 減少し 全国の減少率 9.6% を 3.2 ポイント上回る 223 年に 41,13 人まで減少した後 224

(参考資料)中学校等における英語教育の改善について

【論点に関する参考資料2】

茨城県における 通級による指導 と 特別支援学級 の現状と課題 IbarakiChristianUniversityLibrary ~ 文部科学省 特別支援教育に関する調査の結果 特別支援教育資料 に基づいて茨城キリスト教大学紀要第 52 ~号社会科学 p.145~ 茨城県における 通

2019 年度 コース履修の手引 教職コース 司書教諭コース 学芸員コース

66

Transcription:

平成 28 年度 英語教育実施状況調査 ( 中学 高等学校関係 ) 1. 調査内容 (1) 調査対象 : 各都道府県 市区町村教育委員会及び全ての公立小学校 中学校 義務教育学校 高等学校 中等教育学校を対象とする ( 参考 ) 調査学校数小学校 :19,679 校中学校 : 9,460 校高等学校 : 3,390 校 ( 合計 :4,763 学科 ) 普通科 :2,328 学科 専門教育を主とする学科 :1,984 学科 総合学科 :312 学科英語教育を主とする学科 :83 学科 国際関係に関する学科 :56 学科 小学校には義務教育学校前期課程を 中学校には義務教育学校後期課程及び中等教育学校前期課程を 高等学校には中等教育学校後期課程をそれぞれ含む (2) 調査手法 : 都道府県 指定都市教育委員会を通して調査を実施 (3) 調査実施基準日 : 特に指定がない場合は 平成 28 年 12 月 1 日を基準日とする 2. 主な調査結果 (1) 教員の英語力 ( 平成 26 年度より県別データを公表 ) 高校の英語担当教員のうち CEFR B2 レベル ( 英検準 1 級等 ) 以上を取得した割合 62.2%( 平成 27 年度 57.3%) 中学校の英語担当教員のうち CEFR B2 レベル ( 英検準 1 級等 ) 以上を取得した割合 32.( 平成 27 年度 30.2%) ( 参考 ) 昨年度より 1 程度以上上昇した教育委員会の取組例 校長会 教頭会及び指導主事の学校訪問を通じて管理職に対して 現状を周知するとともに 所属教員の資格 検定試験の受験を奨励 教員の指導力向上だけなく 英語力の向上に向けた集中研修講座の実施 国の委託事業の一環で実施している英語指導力向上研修の受講者を対象に資格 検定試験の受験を促すとともに 検定料を助成しているなどの取組を継続して行うことにより 教員の意識に変化が見られ 資格 検定試験の受験につながっている 高等学校教員の英語力の上昇率が高い教育委員会の例 大阪府 (13.3 ポイント増 ) 佐賀県 (12.7 ポイント増 ) 熊本県 (11.0 ポイント増 ) 青森県 (9.0 ポイント増 ) 中学校教員の英語力の上昇率が高い教育委員会の例 北九州市 (11.4 ポイント増 ) 札幌市 (11.2 ポイント増 ) 岡山市 (10.5 ポイント増 ) 奈良県 (9.3 ポイント増 ) - 3-

(2) 生徒の英語力 ( 平成 27 年度より県別データを公表 ) 高校 3 年生のうち 英検準 2 級以上を取得又は相当の英語力を有する生徒の割合 36.4%( 平成 27 年度 34.3%) 中学 3 年生のうち 英検 3 級以上を取得又は相当の英語力を有する生徒の割合 36.1%( 平成 27 年度 36.6%) ( 参考 ) 生徒の英語力が1 程度以上上昇した教育委員会の取組例 生徒の英語力を評価し 指導改善に生かすために 外部試験を導入 定期試験を改善したり パフォーマンステストを導入したりするなど 生徒の英語力もきめ細かく把握するよう 市町村教育員会を指導 英語研修重点校における教員の研修 指導改善の成果を研修重点校以外の学校に普及する取組により 各学校の指導力向上を図っている 高校 3 年生の英語力の上昇率の高い教育委員会の例 沖縄県 (14.4 ポイント増 ) 神奈川県 (12.4 ポイント増 ) 富山県 (8.2 ポイント増 ) 中学 3 年生の英語力の上昇率が高い教育委員会の例 奈良県 (13.9 ポイント増 ) 北九州市 (13.8 ポイント増 ) 大阪市 (12.3 ポイント増 ) 熊本市 (8.6 ポイント増 ) (3) CAN-DO リスト 形式の学習到達目標の設定状況等 ( 平成 26 年度より県別データを公表 ) 高等学校 CAN-DO リスト 形式の学習到達目標を設定している学科の割合 88.1%( 平成 27 年度 69.6%) 27 教育委員会が 10 であるが 一方で 5 教育員会は 未満 設定した CAN-DO リスト 形式の学習到達目標を公表している学科の割合 28.4%( 平成 27 年度 22.) 設定した CAN-DO リスト 形式の学習到達目標の達成状況を把握している学科の割合 41.6%( 平成 27 年度 30.7%) 中学校 CAN-DO リスト 形式の学習到達目標を設定している学校の割合 75.2%( 平成 27 年度 51.1%) 28 教育委員会が 10 であるが 一方で 7 教育員会は 未満 設定した CAN-DO リスト 形式の学習到達目標を公表している学校の割合 12.( 平成 27 年度 7.8%) 設定した CAN-DO リスト 形式の学習到達目標の達成状況を把握している学校の割合 34.2%( 平成 27 年度 22.2%) CAN-DO リスト 形式の学習到達目標 学習指導要領に基づき 生徒が身に付ける能力 ( 英語を使って何ができるようになるか ) を 各学校が明確し 教 員が生徒の指導改善に活用する取組 - 4-

(4) 授業における英語担当教員の英語使用状況 ( 平成 26 年度より県別データを公表 ) 授業について 発話の半分以上を英語で行っている教員の割合 高等学校 ( 28 年度より学科の区分を細分化し 調査を実施 ) 普通科 45.1% 専門教育を主とする学科 44.6% 英語教育を主とする学科 80.5% 国際関係に関する学科 83.3% 総合学科 39.5% 高等学校は 学習指導要領において 授業は英語で行うことを基本とする としている 調査の対象とした教科 ( 上記の割合は 調査対象教科の平均 ) 普通科 専門教育を主とする学科 総合学科 : コミュニケーション英語 Ⅰ Ⅱ Ⅲ 英語表現 Ⅰ Ⅱ 英語教育を主とする学科 国際関係に関する学科 : コミュニケーション英語 Ⅰ 総合英語 異文化理解 中学校 第 1 学年 64.3%(58.3%) 第 2 学年 63.2%(56.9%) 第 3 学年 61.9%(54.8%) 中学校は 平成 33 年度より全面実施される次期学習指導要領において 授業を英語で行うことを基本とする としている (5) 外国語指導助手 (ALT) の活用状況 学校段階別のALTの活用状況 小学校 :12,424 人 ( 平成 27 年度 11,439 人 985 人増 ) 中学校 : 7,722 人 ( 平成 27 年度 7,282 人 440 人増 ) 高等学校: 2,842 人 ( 平成 27 年度 2,631 人 211 人増 ) 上記の人数は 複数の学校種を兼務している ALT は それぞれの学校種で重複して計上している ( 参考 1) 兼務している ALT を重複しないよう調整した人数 18,484 人 ( 平成 27 年度 17,007 人 1,477 人増 ) ( 参考 2)JET-ALT の活用人数 JET-ALT の人数は 4,521 人 ( 平成 27 年度から 344 人増 ) となっており 全体の 24.5% を占めている - 5-

第 2 期教育振興基本計画 ( 平成 25 年 6 月 14 日閣議決定 ) 抜粋 成果目標 5( 社会全体の変化や新たな価値を主導 創造する人材等の育成 ) 社会を生き抜く力 に加えて 卓越した能力 を備え 社会全体の変化や新たな価値を主導 創造するような人材 社会の各分野を牽引するリーダー グローバル社会にあって様々な人々と協働できる人材 とりわけ国際交渉など国際舞台で先導的に活躍できる人材を育成する これに向けて 実践的な英語力をはじめとする語学力の向上 海外留学者数の飛躍的な増加 世界水準の教育研究拠点の倍増などを目指す 能力の例 : 国際交渉できる豊かな語学力 コミュニケーション能力や主体性 チャレンジ精神 異文化理解 日本人と してのアイデンティティ 創造性など 成果指標 グローバル人材関係 1 国際共通語としての英語力の向上 学習指導要領に基づき達成される英語力の目標 ( 中学校卒業段階 : 英検 3 級程度以上 高等学校卒 業段階 : 英検準 2 級程度 ~2 級程度以上 ) を達成した中高校生の割合 2 英語教員に求められる英語力の目標 ( 英検準 1 級 TOEFL ibt80 点 TOEIC730 点以上 ) を達成し た英語教員の割合 ( 中学校 : 高等学校 75%) 英語担当教員の英語力の状況 (1) 英語担当教員の英語力 高等学校 英語担当教員のうち 実用英語技能検定 ( 英検 ) TOEFL TOEIC などの英語能力に関する外部試験により CEFR B2 レベル相当以上のスコア等を取得している者は全体の 62.2% で 前年度より 4.9 ポイント上昇している 7 65% 55% 英語担当教員の英語力の状況 62.2% 57.3% 55.4% 52.3% 52.7% H24 英語担当教員のうち CEFR B2 レベル以上を取得している教員の割合 第 2 期教育振興基本計画では 英検準 1 級程度以上 (CEFR B2 レベル以上 ) を取得した英語担当教員の割合を 75 % 以上を目標としている 調査対象教員は 英語の授業を担当している校長 副校長 教頭 主幹教諭 指導教諭 教諭 助教諭 講師 ( 常勤に限る ) とし 臨時的任用の者及び非常勤講師は含まない 本調査は英検準 1 級以上 TOEFL PBT550 点以上 CBT213 点以上 ibt80 点以上 TOEIC730 点以上のほか GTEC 国連英検 ケンブリッジ英検などの試験結果において CEFR( 外国語の学習 教授 評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠 ) の B2 レベルに相当するものとして 英語力評価及び入学者選抜における資格 検定試験の活用促進について ( 平成 27 年 3 月 31 日付け 26 文科初第 1495 号 ) などの通知や 英語 4 技能資格 検定試験懇談会における 資格 検定試験 CEFR との対照表 などを参考に 各教育委員会において判断した教員の割合である 8-6-

(1) 英語担当教員の英語力 中学校 英語担当教員の英語力の状況 英語担当教員のうち 英検 TOEFL TOEIC などの英語能力に関する資格 検定試験により CEFR B2 レベル相当以上のスコア等を取得している者は全体の 32. で 27 年度より 1.8 ポイント上昇している 35% 3 25% 英語担当教員の英語力の状況 32. 30.2% 28.8% 27.7% 27.9% H24 英語担当教員のうち CEFR B2 レベル以上を取得している教員の割合 第 2 期教育振興基本計画では 英検準 1 級程度以上 (CEFR B2 レベル以上 ) を取得した英語担当教員の割合を 以上を目標としている 対象教員は 英語の授業を担当している校長 副校長 教頭 主幹教諭 指導教諭 教諭 助教諭 講師 ( 常勤に限る ) とし 臨時的任用の者及び非常勤講師は含まない 本調査は英検準 1 級以上 TOEFL PBT550 点以上 CBT213 点以上 ibt80 点以上 TOEIC730 点以上のほか GTEC 国連英検 ケンブリッジ英検などの試験結果において CEFR( 外国語の学習 教授 評価のためのヨーロッパ共通言語参照枠 ) の B2 レベルに相当するものとして 英語力評価及び入学者選抜における資格 検定試験の活用促進について ( 平成 27 年 3 月 31 日付け 26 文科初第 1495 号 ) などの通知や 英語 4 技能資格 検定試験懇談会における 資格 検定試験 CEFR との対照表 などを参考に 各教育委員会において判断した教員の割合である 9 (2) 生徒の英語力 高等学校 生徒の英語力の状況 高等学校第 3 学年に所属している生徒のうち 実用英語技能検定 ( 英検 ) 準 2 級以上を取得している生徒及び相当の英語力を有すると思われる生徒の割合は 36.4% で 平成 27 年度から 2.1 ポイント 平成 24 年度の 31. からは 5.4 ポイント上昇している また 学科別の英検準 2 級程度相当の英語力を有する生徒の割合は 普通科に所属している生徒は 47.1% 英語教育を主とする学科に所属している生徒は 91.4% となっている 3 1 10 生徒の英語力の状況 36.4% 34.3% 31. 31. 31.9% 20.4% 20. 20.8% 22.8% 23.5% 10.6% 11. 11.1% 11.5% 13. H24 学科別生徒の英語力の状況 91.4% 77.8% 47.1% 12.1% 14.9% 普通科専門教育を主とする学科 英語教育を主とする学科国際関係に関する学科総合学科 英検準 2 級以上を取得している生徒及び相当の英語力を有すると思われる生徒 H24 の数値は 国際共通語としての英語力向上のための 5 つの提言と具体的施策 に係る状況調査 第 2 期教育振興基本計画では 高等学校卒業段階で英検準 2 級程度以上を達成した高校生の割合 を目標とする 英検準 2 級以上を取得している生徒及び相当の英語力を有すると思われる生徒の割合 10-7-

(2) 生徒の英語力 中学校 生徒の英語力の状況 中学校第 3 学年に所属している生徒のうち 実用英語技能検定 ( 英検 )3 級以上を取得している生徒は 18.1% となっている また 外国語の資格検定試験は受験していないが 英検 3 級以上相当の英語力を有すると思われる生徒は 18. となっている 両者を合わせると 36.1% となり 平成 27 年度の 36.6% から 0.5 ポイント減少している 3 31.2% 32.2% 生徒の英語力の状況 34.6% 36.6% 36.1% 英検 3 級以上を取得している生徒 英検 3 級相当の英語力を有すると思われる生徒 1 18.4% 18.9% 17.7% 18.1% 18. 16.2% 16.5% 15. 15.7% 16.3% 英検 3 級以上を取得している生徒及び相当の英語力を有すると思われる生徒 H24 H24 の数値は 国際共通語としての英語力向上のための 5 つの提言と具体的施策 に係る状況調査 第 2 期教育振興基本計画では 中学校卒業段階での英検 3 級程度以上を達成した中学生の割合 を目標とする 11 (3) CAN-DO リスト 形式の学習到達目標の設定状況等 高等学校 CAN-DO リスト形式 の学習到達目標の設定状況 CAN-DO リスト 形式による学習到達目標を設定している学科は 4,195 学科で 調査をした学科全体の 88.1% となっており 27 年度の 69.6% から 18.5 ポイント上昇している また CAN-DO リスト 形式による学習到達目標を設定している学科のうち 設定した学習到達目標を公表している学校は 28.4% 学習到達目標の達成状況を把握している学科は 41.6% となっている 10 8 10 CAN-DOリスト形式 による学習到達目標の設定等の状況 88.1% 69.6% 58.3% 41.6% 33.9% 30.7% 24. 22. 15.8% 16. 28.4% 8.8% 学科別 CAN-DOリスト 形式の学習到達目標の設定状況等 87.4% 87.9% 97.6% 92.9% 92. 全ての学科に占める割合 CAN-DO リスト 形式の学習到達目標を設定している学科 42.4% 40.2% 29.4% 26.1% 53. 39.8% 42.9% 42.3% 33.9% 31.4% 普通科専門教育を主とする学科英語教育を主とする学科国際関係に関する学科総合学科 12-8-

(3) CAN-DO リスト 形式の学習到達目標の設定状況等 中学校 CAN-DO リスト 形式の学習到達目標の設定状況 CAN-DO リスト 形式よる学習到達目標を設定している学校は 7,111 校で全体の 75.2% となっており 27 年度の 51.1% から 24.1 ポイント上昇している また CAN-DO リスト 形式による学習到達目標を公表している学校は 12. 学習到達目標の達成状況を把握している学校は 34.2% となっている CAN-DO リスト 形式による学習到達目標の設定等の状況 8 75.2% CAN-DO リスト 形式の学習到達目標を公表している学校 51.1% CAN-DO リスト 形式の学習到達目標の達成状況を把握している学校 CAN-DO リスト 形式の学習到達目標を設定している学校 31.2% 34.2% 22.2% 15.3% 11.6% 12. 17.4% 7.8% 3.7% 5. 13 授業における英語担当教員の英語使用状況 (4) 授業における英語担当教員の英語使用状況 高等学校 授業における英語担当教員の英語使用状況は 調査をした全ての学科 科目の合計では 発話をおおむね英語で行っている (75% 以上 ) が11. 発話の半分以上を英語で行っている(~75%) が34. で両者を合わせると45. となっている 普通科 専門教育を主とする学科 総合学科 : コミュニケーション英語 Ⅰ Ⅱ Ⅲ 英語表現 Ⅰ Ⅱ 調査した科目 : 英語教育を主とする学科 国際関係に関する学科 : コミュニケーション英語 Ⅰ 総合英語 異文化理解 7 授業における英語担当教員の英語使用状況 75% 以上 ~75% 程度 未満 45. 54.9% 54.9% 55.4% 54.4% 56. 60.5% 34. 33.7% 35.6% 33.3% 3 26.1% 27. 19.5% 17. 1 11. 11.3% 8.9% 6.2% 全体普通科専門教育を主とする学科英語教育を主とする学科国際関係に関する学科総合学科 14-9-

授業における英語担当教員の英語使用状況 (4) 授業における英語担当教員の英語使用状況 中学校 授業において 教員が 発話をおおむね英語で行っている と 発話の半分以上を英語で行っている を合わせた割合は 第 1 学年では 64.3% 第 2 学年では 63.2% 第 3 学年では 61.9% となっている 7 授業における英語担当教員の英語使用の割合 64.3% 63.2% 58.3% 56.9% 61.9% 50.5% 49.3% 54.8% 44.5% 42.9% 46.9% 41.2% 第 1 学年 第 2 学年 第 3 学年 授業において教員が 発話をおおむね英語で行っている 又は 発話の半分以上を英語で行っている と回答した教員の割合 10 授業における英語担当教員の英語使用の割合 8 35.7% 36.8% 38.1% 51.3% 51.6% 50. 13. 11.6% 11.9% 第 1 学年 第 2 学年 第 3 学年 発話をおおむね英語で行っている発話の半分以上を英語で行っている発話の半分未満を英語で行っている 15 (5) 外国語指導助手 (ALT) の活用状況 外国語指導助手 (ALT) の活用人数 ( 小 中 高等学校の合計 ) は 18,484 人となっており 平成 27 年度から 1,477 人増加している また 平成 25 年度の 12,163 人から約 1.5 倍となっている 外国語指導助手 (ALT) の活用人数の推移 ( 小 中 高合計 ) 20000 18000 16000 14000 12000 12,163 15,432 17,007 18,484 小 中 高等学校の学校種間で兼務している場合には 重複して計上しないよう計算した人数 10000-10- 14000 12000 10000 8000 6000 4000 2000 学校段階別の ALT 活用人数の推移 10,266 11,439 7,735 6,548 6,983 7,282 7,722 2,428 2,219 2,631 2,842 12,424 高等学校 中学校 小学校 小 中 高等学校の学校種間で兼務している場合には それぞれの学校段階で計上した人数 16