第 2 節旅客 トラック運送関係 1. 輸送機関分担率モータリゼーションの進展を背景に 昭和 40 年頃から公共交通機関 ( 営業バス タクシー 鉄道 ) の輸送分担率は減少し続け 平成 21 年度は23.3% となっています 輸送機関分担率 100 % 80 % 60 % 40 % 20 % 0 % 50 年度 60 年度 17 年度 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度営業用バスタクシー鉄道自家用車その他 50 年度 60 年度 17 年度 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 営 業 用 バ ス 18.7 11.6 3.4 3.4 3.4 3.5 3.4 タ ク シ ー 4.9 4.0 1.4 1.5 1.5 1.4 1.3 鉄 道 30.0 26.8 18.8 19.2 18.5 18.7 18.5 自 家 用 車 46.3 57.5 76.3 75.8 76.5 76.3 76.7 そ の 他 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 資料 : 国土交通省 平成 21 度旅客地域流動調査 ( 府県相互間輸送人員表 ) より分担率を算出 ( 注 ) 1. 営業用バスには 貸切バスを含む 2. その他は 旅客船 定期航空である 2. 旅客自動車運送事業者数及び車両数 平成 25 年 3 月 31 日現在事業者数 車両数事業者数車両数事業種別県内県外計乗合 36 2 38 2,478 バス タクシー 貸 切 102 16 118 1,933 特 定 5 0 5 61 計 143 18 161 4,472 一 般 155 1 156 8,508 限 定 289 1 290 506 個 人 876-876 876 計 1,320 2 1,360 9,890 資料 : 中部運輸局 数字でみる中部の運輸 2014 よる ( 注 ) 1. バスの 事業者数 は 一事業者で複数事業を兼ねているものがあるが これは事業ごとに計上した 2. 県内は本社を県内にもつ事業者 県外は本社を県外にもつ事業者とし 県内のみの営業区域であっても 本社を県外にもつ事業者は県外として計上した
3. 乗合バス事業 県内の乗合バスの輸送人員は 昭和 39 年度の 5.48 億人をピークに 昭和 44 年度から減少傾向が続いており 平成 18 年度は 1.67 億人とピーク時の三分の一以下となっています 乗合バスの輸送人員が減少してきた理由としては モータリゼーションの進展や過疎化 少子化の進行などがあり さらに都市部では交通渋滞など交通環境の悪化に伴う定時制の確保の困難さなど利便性や信頼性が低下したことが挙げられます 百万人 乗合バスの輸送人員の推移 500 450 400 350 300 250 200 150 100 50 50 年度 60 年度 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 項 目 50 年度 60 年度 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 車 両 数 2,973 2,459 2,032 2,241 2,389 2,428 2,390 2,402 2,478 総走行キロ 119,970 108,921 102,549 106,402 112,257 111,054 110,082 110,875 111,787 実車キロ 113,197 103,071 93,354 96,208 100,570 100,212 99,379 100,096 98,880 輸送人員 470,736 337,687 167,767 173,352 176,220 171,811 171,800 164,859 166,681 資料 : 平成 18 年度以降の数値については 中部運輸局 数字でみる中部の運輸 による ( 注 ) 1. 総走行キロ 実車キロの単位は千キロ 輸送人員の単位は千人 2. 道路運送法の一部改正に伴い 平成 18 年度以降の数値にはコミュニティバスを含む
3-2. 地域公共交通会議 及び 活性化再生法定協議会 平成 18 年 10 月施行の改正道路運送法により 自治体 乗合バス事業者 住民 関係者等が地域交通を検討する 地域公共交通会議 の仕組みが導入されました 地域公共交通会議 とは 地域のニーズに応じた多様な形態の運送サービスの普及を促進し 旅客の利便を向上させるため 地域の実情に応じたバス運行の態様及び運賃 料金 事業計画等について地方自治体が主宰者となり 地域の関係者による合意形成を図る場として位置づけられています また 平成 19 年 10 月に施行された 地域公共交通の活性化及び再生に関する法律 においては 活性化再生法定協議会 という新たな仕組みが整備されました これらの仕組みには 各地域ごとにおいてよりよい地域公共交通を実現するための積極的な取り組みが求められています 件 100 地域公共交通会議等協議会設置状況と開催数 80 60 40 20 0 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 地域公共交通会議活性化再生法定会議未設置自治体協議会開催件数 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 地域公共交通会議 5 33 35 40 40 42 42 活性化再生法定会議 0 6 13 20 20 20 20 未設置自治体 58 28 21 16 16 12 12 協議会開催件数 7 78 75 89 94 95 94 資料 : 愛知運輸支局輸送担当 ( 注 )1. 地域公共交通会議及び活性化再生法定協議会の合同協議会については それぞれ計上した 2. 未設置自治体については 地域公共交通会議及び活性化再生法定協議会のいずれも設置していない自治体を計上した 3. 協議会開催件数については 地域公共交通会議及び活性化再生法定協議会の開催件数を合算した
4. 貸切バス事業 平成 14 年度までは輸送人員が順調に増加していましたが その後は 愛 地球博 が開催された平成 17 年度を除き 2,000 万人前後で推移しています 千人 25,000 貸切バスの輸送人員の推移 20,000 15,000 10,000 5,000 項 目 50 年度 60 年度 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 車 両 数 901 1,182 1,787 1,915 1,891 1,838 1,859 1,908 1,933 総走行キロ 55,130 80,404 89,209 86,179 85,322 81,773 88,538 80,309 91,832 輸送人員合計 9,549 11,150 19,131 20,406 20,693 19,722 21,607 19,979 21,131 資料 : 平成 18 年度以降の数値については 中部運輸局 数字でみる中部の運輸 による ( 注 ) 総走行キロ 実車キロの単位は千キロ 輸送人員の単位は千人
5. タクシー事業 タクシー需要は モータリゼーションやライフスタイルの変化に加え 景気の動向にも大きく左右される中で年々輸送需要が減少し 依然厳しい経営状況が続いています タクシーは地域社会に不可欠な公共交通機関として大きな役割を担っており 各事業者は多様化するニーズに対応するため 運賃の工夫やリフト付き等福祉車両の導入 介護 ( 介助 ) サービスの提供など様々なサービスの提供に取り組んでいますが その一方で より良質な乗務員の確保や労働条件の改善 利用者サービスの向上 繁華街や鉄道駅ターミナル等における周辺の道路混雑や違法駐停車等の交通問題 環境問題 都市問題など多くの課題を抱えています タクシー輸送人員の推移 千人 120 100 80 60 40 20 0 50 年度 60 年度 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 項目 50 年度 60 年度 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 車両数 10,721 11,138 11,096 11,042 10,949 10,777 9,698 9,575 9,491 延実在車両数 3,905,874 4,045,794 4,035,871 4,033,273 3,891,705 3,919,815 3,697,207 3,463,944 3,472,495 延実働車両数 3,436,038 3,648,940 3,127,304 3,055,074 3,010,207 3,102,366 2,945,187 2,747,316 2,683,715 総走行キロ 755,521 807,776 591,594 563,382 518,567 502,872 462,326 461,103 451,670 実車キロ 356,128 354,070 239,737 235,198 206,757 185,752 172,673 177,537 176,555 輸送回数 76,008 79,599 57,360 56,549 52,220 48,139 47,829 47,056 47,152 輸送人員 113,932 118,364 81,167 79,431 69,657 67,440 66,861 66,648 66,098 営業収入 57,422,336 100,131,775 90,096,675 91,295,872 83,379,054 75,895,794 74,341,308 74,007,778 72,961,031 資料 : 平成 21 年度以降の数値については 中部運輸局 数字でみる中部の運輸 による ( 注 ) 総走行キロ 実車キロの単位は千キロ 輸送回数の単位は千回 輸送人員の単位は千人 営業収入の単位は千円 - 18 -
6. 自家用有償旅客運送 ( 福祉有償運送 ) 改正道路運送法が平成 18 年 10 月 1 日に施行され 福祉運営協議会の協議の調った NPO 等による有償旅客運送が 従来 公共の福祉を確保するためやむを得ない場合 としての例外許可から登録制に移行しました 平成 25 年 3 月末現在で 県内 54 市町村のうち 43 市町において 34 の福祉有償運送運営協議会が設置され NPO 等 94 者が登録を受け 935 両で運送されています また 従前の訪問介護事業所等の訪問介護員等が行う有償運送許可は 平成 25 年 3 月末現在で 76 事業所 575 者 350 両となっています 7. レンタカー事業 平成 25 年 3 月末現在の県内のレンタカー事業者数は 907 者となっています レンタカーはサービスの多様化や利便性 ( 必要なときに必要な車両を ) が定着し 年々増加しています レンタカー事業者数 1000 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0 50 年度 60 年度 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 50 年度 60 年度 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 事業者数 45 67 330 379 438 559 678 814 907 資料 : 平成 21 年度以降の数値については 中部運輸局 数字でみる中部の運輸 による - 19 -
8. トラック輸送量の推移 県内における 24 年度のトラック輸送量は 約 3.09 億トン ( 営業用約 2.25 億トン 自家用 0.84 億トン ) で 前年度に比べ 6.0% 減少増加しました このうち 営業用は 4.1% の減少 自家用は 10.7% の減少となっています 百万トン トラック輸送量の推移 営業車自家用車 350 300 250 200 150 100 50 0 50 年度 60 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 50 年度 60 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 営業車 87,618 142,269 185,333 168,018 215,882 235,109 225,498 自家用車 162,235 175,047 91,918 85,811 76,448 94,549 84,495 合計 249,853 317,316 277,251 253,829 292,330 329,658 309,993 資料 : 国土交通省 HP 交通関連統計資料集 の 陸運統計要覧 による ( 注 ) 輸送量の単位は千トン - 20 -
9. トラック運送事業者数及び車両数 平成 2 年の貨物自動車運送事業法施行後 新規参入事業者の増加が続いています また 平成 10 年度と比較すると 事業者数ベースでは 373 者の増加となっているものの 車両数ベースでは 3,942 両の減少となっております (1) 事業者数及び車両数 平成 25 年 3 月 31 日現在 事業者数 車両数 事 業 者 数 事 業 種 別 県 内 県 外 計 車 両 数 一 般 2,806 509 3,315 92,759 ( 特別積合せ ) 19 41 60 625 霊 柩 100 1 101 536 計 2,906 510 3,416 93,295 特 定 24 2 26 346 合 計 2,930 512 3,442 93,641 霊 柩 9 10 軽自動車 その他 6,892 11,880 資料 : 中部運輸局 数字でみる中部の運輸 2014 による ( 注 ) 1. 特別積合せの欄の事業者数及び車両数は一般の欄の内数とし 車両数については運行車を計上 2. 霊柩の欄の事業者数は霊柩事業者数を計上 ( 一般との兼業者については一般に計上 ) また 車両数については霊柩自動車と一般自動車を各々区別し 一般の欄と霊柩の欄にそれぞれ計上 (2) 規模別事業者数 ( 車両数別 従業員数別 ) 平成 25 年 3 月 31 日現在 100 両以上 6% 50 両まで 11% 30 両まで 12% 車両数別事業者数の割合 100 両まで 9% 5 両まで 17% 20 両まで 15 両まで 9% 15% 10 両まで 21% 5 両まで 10 両まで 15 両まで 20 両まで 30 両まで 50 両まで 100 両まで 100 両以上 - 21 -
平成 25 年 3 月 31 日現在 従業員別事業者数の割合 200 人まで 5% 200 人以上 1% 100 人まで 3% 70 人まで 8% 50 人まで 14% 30 人まで 10% 10 人まで 31% 20 人まで 28% 10 人まで 20 人まで 30 人まで 50 人まで 70 人まで 100 人まで 200 人まで 200 人以上 (3) 事業者数及び車両数の推移 ( 各年度末現在 ) 10 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 事業者数 車両数 事業者数 車両数 事業者数 車両数 事業者数 車両数 事業者数 車両数 一 般 2,910 96,503 3,289 91,174 3,287 91,550 3,265 92,572 3,315 92,759 指数 100 100 113 94 113 95 112 96 114 96 特別積合せ 70 1,422 64 525 62 517 62 617 60 625 指数 - 100-37 - 36-43 - 44 霊 柩 89 311 95 494 97 490 99 519 101 536 指数 100 100 107 159 109 158 111 167 113 172 特 定 70 769 30 368 29 358 28 349 26 346 指数 100 100 43 48 41 47 40 45 37 45 合 計 3,069 97,583 3,414 92,036 3,413 92,398 3,392 93,440 3,442 93,641 指数 100 100 111 94 111 95 111 96 112 96 資料 :21 年度からは 中部運輸局 数字でみる中部の運輸 による ( 注 ) 1. 特別積合せの欄の事業者数及び車両数は一般の欄の内数とし 車両数については運行車を計上 2. 霊柩の欄の事業者数は霊柩事業者数を計上 ( 一般との兼業者については一般に計上 ) また 車両数については霊柩自動車と一般自動車を各々区別し 一般の欄と霊柩の欄にそれぞれ計上 - 22 -
(4) 軽トラック運送事業者数及び車両数の推移 ( 各年度末現在 ) 事 業 者 数 車 両 数 年 度 指 数 指 数 10 5,053 100 6,752 100 21 6,769 134 11,378 169 22 6,608 131 9,637 143 23 6,835 135 11,697 173 24 6,901 137 11,890 176 資料 :21 年度からは 中部運輸局 数字でみる中部の運輸 による 10. 土砂等運搬大型自動車 ( ダンプ ) 使用者数及び車両数 いわゆるダンプ規制法に基づく届出は 平成 24 年 12 月末で使用者数 2,908 者と前年に比べ 958 者減少しました このうち 自動車運送事業に係るものは 259 者減少し 建設業に係るものは 239 者減少しました また 車両数は 6,620 両で 前年に比べ 312 両減少しました 平成 24 年 12 月末現在 事 営石砕砂販建他 業 自 採 砕 砂 砂 建 そ 動 種 車 利 利 運 石 石 設 の 別 送 採 販 事 取 売 業 業 業 業 業 業 他 計 使用者数 292 17 4 7 1,594 940 54 2,908 車両数 1,470 57 7 10 2,696 2,278 102 6,620 資料 : 愛知運輸支局輸送担当 - 23 -