今年度の校内研究について.HP

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1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

ICTを軸にした小中連携

平成 年度言語活動の充実促進モデル校事業の研究より 豊かな表現力を培う 各教科等における言語活動の充実 伝え合う力 の育成

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

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平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

第 9 章 外国語 第 1 教科目標, 評価の観点及びその趣旨等 1 教科目標外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う 2 評価の観点及びその趣旨

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2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

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指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

北九州市学力向上ステップアップ事業第Ⅱ期推進指定校 実施計画

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下


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英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

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課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

保健体育科学習指導案

教科 : 外国語科目 : コミュニケーション英語 Ⅰ 別紙 1 話すこと 学習指導要領ウ聞いたり読んだりしたこと 学んだことや経験したことに基づき 情報や考えなどについて 話し合ったり意見の交換をしたりする 都立工芸高校学力スタンダード 300~600 語程度の教科書の文章の内容を理解した後に 英語

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愛媛県学力向上5か年計画

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教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

1 目的のある発問をする 2 思考の可視化をする (3) まとめる段階 における工夫 1 自分の身に付けた力を使って 表現したり交流したりする場の設定をする 2 自分の学びを振り返る場の設定をする 5. 研究内容 1 読むこと の指導の充実を目指した国語科の授業研究 国語科の授業研究会実施 ( 年間

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

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6 指導計画 (7 時間扱い ) (1) 単元の 1: 字手紙 のねらいの確認と受取人決定指導計画 2: 手紙の基本知識の確認と書くことの内容の整理 3: 時候の挨拶作成 ひと文字練習と下書き 4: ひと文字練習と下書き 5: 相互評価 推敲 ( 本時 ) 6: 推敲および清書 7: 清書と宛名書き

Taro-H29結果概要(5月25日最終)

学校課題HP用

平成29年度 小学校教育課程講習会 総合的な学習の時間

平成 30 年度なごや小学校努力点推進計画 1 研究主題なかまとともに感性輝くなごやっ子 (1 年次 ) 2 研究主題について本校では 昨年度までの努力点研究において 道徳や特別活動の時間を中心に 子ども一人一人の成長と互いの認め合いをめざすことで 子ども自らが なごや小でよかった と感じられるよう

2、協同的探究学習について

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである

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H27 国語

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

と思われる (3) これまでの研究から本校は, 平成 19 年度から 23 年度にかけて, 対話力そのものを身に付けさせる授業 = 習得 と 対話力を活用する授業 = 活用 を区別して考え, 対話力を読解読書の手段として生かす授業づくりを模索してきた 読解読書領域の授業を通して, 各学年に応じた 学

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平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

1

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

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3/3 研究推進委員会

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

楽しい外国語活動を目指して

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

国語科学習指導案様式(案)

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

さらに自ら調べようと意欲を高めるだろう 2 児童観児童は 文字を50 音すべて学習し 少しずつ読める字や書ける字が増えてきた これまでに音読をしたり 想像したことを話したりしながら ある程度のまとまった文章がよめるようになってきている 5 月の教材 とんこととん では 登場人物のしたことを中心に想像

平成23年度第2回学力向上対策会議協議資料  <遠野市立綾織小学校>

1 高等学校学習指導要領との整合性 高等学校学習指導要領との整合性 ( 試験名 : 実用英語技能検定 ( 英検 )2 級 ) ⅰ) 試験の目的 出題方針について < 目的 > 英検 2 級は 4 技能における英語運用能力 (CEFR の B1 レベル ) を測定するテストである テスト課題においては

考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

国語科学習指導案

研究職員会資料

平成29年度 中学校英語科教育 理論研究

第○学年 ○○科指導計画

(2) 指導の実際 1 話すこと 聞くこと の実践ア協働による教材研究の柱 モデルの提示について対話のためのスキルの定着や対話の深まりを目指し, 教師や代表グループによる対話のモデルを提示し, 気付いたことや発見したことを基に自分たちの対話や話合いの様子を振り返らせ, 学びの充実を図るようにする 共

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

Ⅰ 緑園東小学校の研究の概要 よりよい自分 よりよい仲間づくり ~ 自分の思いをもち 自分の力で積極的に学び続ける子 ~ エンジン全開フルパワー ガッツ緑園 大きな心をもつ緑園の子 ~Engine Full Power Guts Ryokuen Warm Heart~ 1 研究テーマ 本校は 自分の

第 2 章 知 徳 体 のバランスのとれた基礎 基本の徹底 基礎 基本 の定着 教育基本法 学校教育法の改正により, 教育の目標 義務教育の目標が定められるとともに, 学力の重要な三つの要素が規定された 本県では, 基礎 基本 定着状況調査や高等学校学力調査を実施することにより, 児童生徒の学力や学

実践 報告書テンプレート

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

第4学年算数科学習指導案

「標準的な研修プログラム《

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

第1学年国語科学習指導案

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指導方法等の改善計画について

第4章 道徳

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

単元の学習を進めるに当たっては, 下記の5つの言語意識を明確にする 相手意識 学級の友達や家の人に 目的意識 動物の赤ちゃんの特徴を分かってもらうために 場面 状況意識 どうぶつの赤ちゃんずかん を作る 方法意識 どうぶつの赤ちゃん で読み取ったことをもとに, カードを作る 評価意識 動物の赤ちゃん

1 研究主題 学校課題研究計画 ひとりひとりが輝く授業づくり ~ どの子にも分かりやすい支援の工夫を通して ~ 2 主題設定の理由本校では 教育基本法改正等による教育の理念 生きる力 をはぐくむために また本校の学校教育目標 確かな学力を身に付け 心豊かにたくましく生きる旭の子 を受けて 学校課題の

進めることができる児童の育成のために 学習計画作りと 読みシート を活用した意見交流の設定が有効であることを 実践を通して明らかにする Ⅲ 研究の見通し学習計画作りと 読みシート を活用した意見交流の設定により 学び合いながら叙述を基に想像して読み進めることができる児童を育てることができるであろう

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

H26研究レポート一覧(6年研)変更2017.3.22

24 京都教育大学教育実践研究紀要 第17号 内容 発達段階に応じてどのように充実を図るかが重要であるとされ CAN-DOの形で指標形式が示されてい る そこでは ヨーロッパ言語共通参照枠 CEFR の日本版であるCEFR-Jを参考に 系統だった指導と学習 評価 筆記テストのみならず スピーチ イン

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2 児童への事前調査 調 査 事 項 好き どちらかとどちらかというと好きいうと嫌い 嫌い Q1 国語の学習は, 好きですか Q2 説明文の学習は, 好きですか Q3 物語の学習は, 好きですか Q4 話し合う学習は, 好きですか Q

第 1 章総則第 1 教育課程編成の一般方針 1( 前略 ) 学校の教育活動を進めるに当たっては 各学校において 児童に生きる力をはぐくむことを目指し 創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で 基礎的 基本的な知識及び技能を確実に習得させ これらを活用して課題を解決するために必要な思考力 判

Transcription:

今年度の校内研究について 平成 23 年 4 月 15 日 研修部 1 研究主題 学習活動の基盤となる言語力の育成 ~ 国語科に関する基礎的な言語力を高める活動のあり方 ~ 2 主題設定の理由 < 今日的な課題や学習指導要領改訂に関わって> 今日の学校教育においては 思考力 判断力 表現力の育成が重視されている そのため 新学習指導要領では 思考力 判断力 表現力といった学力形成のための学習活動として すべての教科で言語活動の充実を図ることが掲げられている 新学習指導要領国語編の目標は 国語を適切に表現し 正確に理解する能力を育成し 伝え合う力を高めるとともに 思考力や想像力及び言語感覚を養い 国語に対する関心を深め 国語を尊重する態度を育てる としている 国語を適切に表現する能力 とは 国語を適切に使う能力や国語を使って内容や事柄を適切に表現する能力を表す 国語を正確に理解する能力 とは 国語の使い方を正確に理解する能力や国語で表現された内容や事柄を正確に理解する能力を表している また 言語感覚 とは 言語の使い方の正誤 適否 美醜などについての感覚のことである 話すこと 聞くこと 書くこと 読むことの具体的な言語活動の中で 相手 目的や意図 多様な場面や状況などに応じて どのような言葉を選んで表現するのがふさわしいものであるかを直感的に判断したり 話や文章を理解する場合に そこで使われている言葉が醸し出す味わいを感覚的にとらえたりする 言語活動を充実させるためには 基盤となる基礎的な言語力が必要である また 国語を適切に表現したり正確に理解したりする能力を培う素地としての言語力が求められる さらに 言語感覚を養うためには 実態に応じた言語活動を工夫することにより効果的に言語感覚を養うことができるであろう 1

< 学校教育目標より> 本校の重点目標は 主体的な言動を培うための学習活動の工夫 から 互いを認め合う言動を培う学習活動の工夫 となった 言動を培うという部分に関わり 言語力育成を図ることができような研究が求められる さらに 互いを認め合うことができるように 児童一人一人が意欲をもって言葉を伝えたり 交流し合ったりできるような研究を進めていくことで 互いを認め合う言動を培うことができると考えた <これまでの研究の経緯より> 本校は 3 年間にわたり 互いに思いを伝える学習活動の工夫 を研究主題として 国語科を窓口に研究を推進してきた 自分の思い 考えをもち 相手に伝える意識は高まったものの 互いに思いを広げたり深めたりするところまでは至らなかった その原因として基礎学力が低いということが挙げられる 思いを伝えようとする意識はあっても 深めたり広げたりするための言語力や教材文を読み取る能力が課題であった < 児童の実態より> 教材文に興味深く接したり 意欲的に音読したりすることができる 一方 各学年のねらいに即して教材文を読み深めたり 書かれている内容を深く読み取ったりすることにおいては課題がある また 文字や文章に触れる機会が不足しているせいか語彙量が少ない < 研究で目指す方向性について> 以上のことを踏まえ 学習活動の基盤となる言語力を育成することが大事であると考えた 基盤となる言語力を育成することで各教科の基礎 基本の力を高めることになり 確かな学力の形成へとつながっていくと考え 本研究主題を設定した 国語科を窓口とし 学習活動の基盤となる言語力を育成するための言語活動を推進していく 児童の意欲を喚起し 言語の基礎的技能 能力を培い 言語感覚を養うことに効果的である言語活動を工夫し 検証していく 1 年次は音読活動に視点をあて 研究を推進した 音読活動への関心意欲の向上が, 低学年 中学年で見られた また, 学習発表会や学年発表, 授業での発表力への向上へとつながった例もいくつか見られた 漢字を読んだり書いたりすることができるようになった児童も増えたという学年もある このことから, 音読活動による取組が基礎的な言語力向上に有効であることが明らかとなった しかし, より確実に基礎的な言語力育成を図るために, 音読活動以外の手立てを考えていく必要性がある また, 国語科の授業において校内研究をとして音読活動だけを重視し推進していくことは限界があるということも課題 2

として残った 高学年においては 教材文の文章量が多いことから 黙読など 読み の方法も工夫していく必要があるという意見もあった そこで,2 年次は, 発達段階や教材文に応じて音読 黙読といった 読み の活動 辞書の活用を取り入れることにした 国語科の授業では, 言葉を豊かにする手立てとして, 大事な言葉に着目させたり 言葉の意味の違いを考えさせたりする発問や, 交流 対話の場の工夫を新たに取り入れた さらに 2 年次は評価活動をしっかりと行い 指導と評価の一体化を図り, 個に応じた指導支援が確実に行えるようにしていく 3 目指す子ども像 研究主題 副題が教師側の指導の重点であるとおさえ, 目指す子ども像を 見直し, より具体的な形にした 自ら言葉の力を高めようとする子 < 自ら> 自主的に 積極的に 進んで 工夫して < 言葉の力 > 正しく読んだり書いたりすることができる 言葉や学習用語をたくさん知っている 言葉をたくさん使える 言葉や学習用語の意味がわかる わかりやすく話すことができる < 高めようとする> 楽しもうとする 知ろうとする 広げようとする 繰り返し取り組もうとする 気づこうとする 3

4 研究計画 <1 年次 > ~ 音読活動の充実 ~ 1 国語科年間指導計画への位置づけ 2 単元構成の工夫 3 学習過程における音読活動の重点化 4 音読方法の工夫 5 評価活動の工夫 <2 年次 > ~ 言葉を豊かにする活動の工夫 ~ 1 年間指導計画 単元構成 学習過程への位置づけ 2 日常的な取組の工夫 3 発問の工夫 4 交流の工夫 5 事前 事後アンケートの実施 6 自己相互評価シートの工夫 <3 年次 >~ 言語活動の充実 ~ 1 指導計画への位置づけ 工夫 2 日常的な取組 3 学習活動の基盤となる言語力を高める言語活動の工夫 4 評価活動の工夫 5. 研究仮説 仮説 1 指導計画や学習過程への意図的 計画的な位置づけや日常的に言語活動の取組の工夫を行うことにより, 確実に言語活動を推進することができるであろう 仮説 2 言葉を豊かにするような発問や交流 対話の工夫をすることによ り 言葉を豊かにする言語活動を充実させることができるであろ う 仮説 3 事前 事後アンケートや学習感想の要素を取り入れた自己相互評 価シートの工夫をすることによって 個に応じた指導 支援の充 実を図ることができるであろう 4

6 研究内容 < 研究内容 1 意図的 計画的な言語活動の推進 > 1 国語科年間指導計画 単元構成 学習過程への意図的 計画的な位置づけ 年間指導計画への位置づけ 物語文 詩 説明文教材を扱った単元において 基礎的言語力重点単元 として年間指導計画に明記し, 基礎的な言語力を培う活動を年間指導計画に明確に位置づけし 実践に取り組む 確実に実践 単元構成の工夫するために 単元指導計画を作成する際 基礎的な言語力育成のための時間を確実に確保し 明確に位置づける 単元の習得段階での音読活動や 言葉探し 意味調べ時間を 学習過程におけるねらいを明確にした 読む 活動の位置づけ確保 つかむ 段階 内容把握意欲の喚起 ふかめる 段階 自分の思い 考えを表現 まとめる つなげる 段階 学んだことの確認ねらいを 発達段階に応じ 読む 活動( 音読 黙読 ) の仕方を工夫はっきりする 2 日常的な取組あたごっ子タイム ( 朝学習 ) 授業開始の数分間 他教科の学習 家庭学習において日常的に基礎的な言語力向上に取り組む 音読活動 教科書音読 詩の音読群読日常的に 音読カードの活用) 取り組み 辞書の活用量を保証 低学年は 親しむ 中学年は 慣れる 高学年は 使える 言葉を広げる活動 言葉探し学級 学年の特色 言葉集めあふれる活動を 読書活動期待 朝読書や読み聞かせ 視写 5

< 研究内容 2 言葉を豊かにする活動の工夫 > 3 言葉を豊かにする発問の工夫 言葉を豊かにする発問 大事な言葉に着目させる 言葉の意味の違いを問う 4 交流の工夫 視覚化の工夫 吹き出し, 図式化 表現方法の工夫 動作化, 劇化, 発表会形式 意見をまとめる工夫 短冊 ポストイットの活用 対話の工夫 対話形式を取り入れる < 研究内容 3 個に応じた指導 支援の充実 > 5 事前 事後アンケートの実施 単元を学習する前や学習した後にアンケートなどによる評価を行う とくに 言語活動に対する意欲面を重視した内容にする 6 学習感想の要素を取り入れた自己 相互評価シートの工夫 学習感想の要素を取り入れる工夫をすることで 日常的に自己 相互 評価活動を行えるようにする 7 その他 無理なくできる評価 意欲面を重視した認め 励ましができるような評価 に 研修部による提案授業を行う 各ブロックから1 本ずつ全校研授業を行う 各ブロックから1 本ずつブロック研修授業を行う ミニ研修を行う ( 言語活動, 実技研 ) 言語活動に関する資料を研修だより または 全体研修日の資料として情報提供する 学校 HPで研究を発信する 6

8 全体研修の日程 1 学期 2 学期 月 / 日 ( 曜 ) 研修形態 研修内容 備考 今年度の研究について 4/15( 金 ) 第 1 回全体研 研究主題, 仮説, 内容, 構造図 等 5/ 6( 金 ) 具体的な研究内容 指導案につい 5/10~ 運動第 2 回全体研て会特別日 6/15( 水 ) 課中学年 特学ブロック全校研第 3 回全体研 5 / 2 2 運動指導案検討会 7/ 6( 水 ) 中学年ブロック 特学ブロック第 4 回全体研全校研研究協議 8/24( 水 ) 低学年ブロック全校研指導案検 10/ 5~ 学習発第 5 回全体研討表会特別日 9/ 7( 水 ) 第 6 回全体研低学年ブロック全校研研究協議 課 11/ 2( 水 ) 第 7 回全体研高学年全校研指導案検討 10/23 学習発表会 11/ 30( 水 ) 第 8 回全体研高学年全校研研究協議 1/18( 水 ) 第 9 回全体研ブロックごとによる反省 3 学 期 2/ 1( 水 ) 第 10 回全体研 2/29( 水 ) 第 11 回全体研 反省の交流 2 年次研究の成果と課題来年度について研究集録について 7