未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 バイオジェン アイデック ジャパン株式会社 要望番号 II -8 成分名 ( 一般名 ) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類 ( 該当するものにチェックする ) 効能 効果 (

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要望番号 ;Ⅱ-183 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者学会 ( 該当する ( 学会名 ; 日本感染症学会 ) ものにチェックする ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 1 位 ( 全 8 要望中 ) 要望する医薬品

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要望番号 ;Ⅱ 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望 者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 学会 ( 学会名 ; 日本ペインクリニック学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 2 位 ( 全 4 要望中 )

要望番号 ;Ⅱ-286 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 33 位 ( 全 33 要望

要望番号 ;Ⅱ-24 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 8 位 ( 全 33 要望中

(別添様式1)

会社名

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

(別添様式)

13

(別添様式1)

要望番号 ;Ⅱ-221 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本神経学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 5 位 ( 全 8 要望中 ) 要望する医薬品

(別添様式)

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

Ⅲ-1-7 ( 別添様式 1) 未承認薬 適応外薬の要望 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本小児救急医学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 4 位 ( 全 4 要望中 ) 成 分 名 ( 一般名

(別添様式)

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No.16-35

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た 18 歳以上の AD/HD 患者を対象に 日本人を含むアジア人によるプラセボ対照二重盲検比較試験及びその長期継続投与試験が現在実施されており 本剤の製造販売者によれば これらの試験成績に基づき 本剤の成人期 AD/HD 患者への追加適応に関する承認事項一部変更承認申請が行われる予定とされている

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DRAFT#9 2011

する ) ( 要望するについて記載する ) 備 考 ( 該当する場合はチェックする ) 7.5 mg 15 mg, 最大 30 mg まで 小児に関する要望 ( 特記事項等 ) 希少疾病用 医薬品の該 当性 ( 推定対 象患者数 推定 方法について も記載する ) 国内の承認 内容 ( 適応外 薬の

に係る基準 への 該当性 ( 該当するものにチェックし 該当すると考えた根拠について記載する ) イ病気の進行が不可逆的で 日常生活に著しい影響を及ぼす疾患 ウその他日常生活に著しい影響を及ぼす疾患 ( 上記の基準に該当すると考えた根拠 ) 母体がトキソプラズマに感染した場合 胎児感染の危険がある

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Ⅲ-1-31 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本小児血液 がん学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 7 位 ( 全 9 要望中 ) 成 分 名 (

Sep :28:29

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ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

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Ⅲ-1-69 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本小児栄養消化器肝臓学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位第 1 位 ( 全要望中 ) 成 分 名 (

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査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

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DRAFT#9 2011

要望番号 ;Ⅱ-18 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項要望者学会 ( 該当するものにチェ ( 学会名 ; ) ックする ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人優先順位 2 位 ( 全 2 要望中 ) 要望する医薬品 成 分 名 ( 一般名 ) 販 売 名

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Ⅳ-13 未承認薬 適応外薬の要望 ( 募集対象 (1)(2)) ( 別添様式 1-1) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本神経学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 成分名 ( 一般名 ) 販売名 Car

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1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

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シダキュアスギ舌下錠 2,000JAU 5,000JAU に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 シダキュアスギ舌下錠 2,000JAU,5,000JAU 有効成分 スギ花粉エキス原末 承認取得者名 鳥居薬品株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 8 月 1.1.

の状態により適宜減量する 成人 A 法 : 他の抗悪性腫瘍剤との併用において ブスルファンとして 1 回 0.8 mg/kg を生理食塩液又は 5% ブドウ糖液に混和 調製して 2 時間かけて点滴静注する 本剤は 6 時間毎に 1 日 4 回 4 日間投与する なお 年齢 患者の状態により適宜減量す

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

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未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 バイオジェン アイデック ジャパン株式会社 要望番号 II -8 成分名 ( 一般名 ) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類 ( 該当するものにチェックする ) ( 要望されたについて記載する ) ( 要望されたについて記載する ) 4 アミノピリジン (Dalfampridine/ 米国 Fampridine/ 独 仏 英 豪 加 ) AMPYRA( 米国 ) Fampyra 10 mg prolonged-release tablets( 独 仏 英 ) FAMPYRA( 豪 加 ) 未承認薬 適応外薬 歩行障害を伴う成人多発性硬化症患者における 歩行の改善 通常 成人に対し 本剤 10mg 錠を 1 回 1 錠 1 日 2 回経口投与する 備 考 ( 該当する場合はチェックする ) 小児に関する要望 ( 特記事項等 ) 現在の国 内の開発 状況 現在開発中 治験実施中 現在開発していない 承認審査中 承認済み国内開発中止国内開発なし ( 特記事項等 ) 日本人患者に本剤を提供するため 独立行政法人医薬品医療機器総 合機構との対面助言を通じて 本邦における最も適切な開発戦略に 関する助言を得たいと考えております 企業とし ての開発 の意思 あり なし ( 開発が困難とする場合 その特段の理由 ) 医療上 の必要性 1. 適応疾病の重篤性 ア生命に重大な影響がある疾患 ( 致死的な疾患 ) 1

に係る基 準 への 該当性 ( 該当するものにチェックし 分類した根拠について記載する ) イ病気の進行が不可逆的で 日常生活に著しい影響を及ぼす疾患ウその他日常生活に著しい影響を及ぼす疾患エ上記の基準に該当しない ( 上記に分類した根拠 ) 多発性硬化症 (MS) は 中枢神経系の髄鞘が破壊され しばしば重度の神経障害を引き起こす炎症性疾患である その原因はまだ明らかではないが 自己免疫疾患であると考えられている 歩行障害は MS 患者の最大 85% に認められ MS で最も一般的な症状の一つである [Scheinberg et al. 1980] 生活面での独立性 活動性が可動能力に依存していることから 歩行障害は MS 患者にとって最も問題になる障害であると報告されている [Heesen et al. 2008] 本剤は 神経線維の脱髄部において興奮伝導を改善する効果を示し その興奮伝導の改善効果により脱髄と関連した機能障害を改善すると考えられる その結果 MS で最も一般的な症状である歩行障害を改善する また 本剤投与により 自覚症状 ( 歩行と関連する種々の障害 ) を改善することが認められている 更に本剤の歩行改善におけるベネフィットは MS の病型 (RRMS PPMS SPMS) 疾患重症度 (EDSS 1.5~7.0) 罹病期間(0.1~45.6 年 ) 病態修飾療法併用の有無にかかわらず認められている [Brown et al. 2010] 安全面に関しては 本剤の有効性及び安全性が確立するまで 慎重投与が必要とされるが これまでに海外で実施された二重盲検比較試験において 400 例の MS 患者に本剤 10 mg が投与された結果 本剤の忍容性は良好であった [Panitch et al. 2011] したがって 本剤は 脱髄に伴う臨床症状 ( 歩行障害 ) の改善をもたらす新しいアプローチを提供する治療薬であり 用量漸増の必要がなく 10mg の 1 日 2 回の経口薬 ( 錠剤 ) として 長期間利用可能な薬剤である 2. 医療上の有用性 ア既存の療法が国内にない イ欧米の臨床試験において有効性 安全性等が既存の療法と比べて明らかに優れている ウ欧米において標準的療法に位置づけられており 国内外の医療環境の違い等を踏まえても国内における有用性が期待できると考 エ上記の基準に該当しない ( 上記に分類した根拠 ) 本剤は 昨今 MS の治療薬として中心的に使用および開発されてい る再発予防及び進行抑制を目的とした病態修飾療法とは異なり ダ メージを受けた神経の活動電位を持続させることにより MS 患者 2

における神経症状 特に歩行障害の改善 (QOL の向上 ) を目的とし たものであること 以下 タイトルが網かけされた項目は 学会等より提出された要望書又は見解 に補足等がある場合にのみ記載 2. 要望内容に係る欧米での承認等の状況 欧米等 6 か 国での承認 状況 ( 該当国にチェックし 該当国の承認内容を記載する ) 米国英国独国仏国加国豪州 欧米等 6 か国での承認内容 欧米各国での承認内容 ( 要望内容に関連する箇所に下線 ) 米国販売名 ( 企業名 ) AMPYRA(Acorda Therapeutics 社 ) 本剤はカリウムチャネルブロッカーであり 多発性硬化症患者における歩行改善を示す この効果は 歩行速度の向上により認められ た 本剤 10 mg 錠を 1 回 1 錠 1 日 2 回を経口投 与する 英国 販売名 ( 企業名 ) Fampyra 10 mg prolonged-release tablets (Biogen Idec 社 ) 本剤は歩行障害 (EDSS4~7) を伴う成人多発性硬化症患者における歩行改善を示す 成人に対し 本剤 10 mg 錠を 1 回 1 錠 1 日 2 回を経口投与する 本剤投与の開始と評価 本剤の投与開始時の効果は一般的に 2 週間以内に確認すべきであるため 初回分の処方は 2 週間とすること 2 週間後の評価には歩行時間テスト [ 例 : Timed 25 Foot Walk(T25FW)] を用いることが推奨される 本剤の効果が得られない場合 本剤の投与を中止すること 患者報告による効果が得られない場合 本剤の投与を中止すること 本剤投与の再評価 3

独国 仏国 歩行能力の低下が認められる場合 本剤の効果を再評価するため 本剤の投与中止を考慮すること ( 本剤投与の開始と評価 の項参照 ) 再評価には本剤の投与中止と歩行時間テストを含めること 歩行改善の見込みがない場合 本剤の投与を中止すること 販売名 ( 企業名 ) Fampyra 10 mg prolonged-release tablets (Biogen Idec 社 ) 本剤は歩行障害 (EDSS4~7) を伴う成人多発性硬化症患者における歩行改善を示す 成人に対し 本剤 10 mg 錠を 1 回 1 錠 1 日 2 回を経口投与する本剤投与の開始と評価 本剤の投与開始時の効果は一般的に 2 週間以内に確認すべきであるため 初回分の処方は 2 週間とすること 2 週間後の評価には歩行時間テスト [ 例 : Timed 25 Foot Walk(T25FW)] を用いることが推奨される 本剤の効果が得られない場合 本剤の投与を中止すること 患者報告による効果が得られない場合 本剤の投与を中止すること 本剤投与の再評価歩行能力の低下が認められる場合 本剤の効果を再評価するため 本剤の投与中止を考慮すること ( 本剤投与の開始と評価 の項参照 ) 再評価には本剤の投与中止と歩行時間テストを含めること 歩行改善の見込みがない場合 本剤の投与を中止すること 販売名 ( 企業名 ) Fampyra 10 mg prolonged-release tablets (Biogen Idec 社 ) 本剤は歩行障害 (EDSS4~7) を伴う成人多発性硬化症患者における歩行改善を示す 成人に対し 本剤 10 mg 錠を 1 回 1 錠 1 日 2 回を経口投与する 本剤投与の開始と評価 本剤の投与開始時の効果は一般的に 2 週間以内に確認すべきであるため 初回分の処方は 2 週間とすること 4

2 週間後の評価には歩行時間テスト [ 例 : Timed 25 Foot Walk(T25FW)] を用いることが推奨される 本剤の効果が得られない場合 本剤の投与を中止すること 患者報告による効果が得られない場合 本剤の投与を中止すること 本剤投与の再評価歩行能力の低下が認められる場合 本剤の効果を再評価するため 本剤の投与中止を考慮すること ( 本剤投与の開始と評価 の項参照 ) 再評価には本剤の投与中止と歩行時間テストを含めること 歩行改善の見込みがない場合 本剤の投与を中止すること 加国販売名 ( 企業名 ) FAMPYRA(Biogen Idec 社 ) 本剤は歩行障害 (EDSS3.5~7) を伴う成人多発性硬化症患者における歩行改善を示す 成人に対し 本剤 10 mg 錠を 1 回 1 錠 1 日 2 回を経口投与する 豪国販売名 ( 企業名 ) FAMPYRA(Biogen Idec 社 ) 欧米等 6 か 国での標準 的使用状況 ( 欧米等 6 か国で要望内容に関する承認がない適応外 本剤は徐放性製剤であり 8 週間投与後に効果が得られる成人多発性硬化症患者における歩行機能の症状改善を示す 成人に対し 本剤 10 mg 錠を 1 回 1 錠 1 日 2 回を経口投与する 他の薬剤同様 患者に対するリスク ベネフィットを評価し 患者に対する本剤治療の良好なリスク ベネフィットが持続していることを確認しなければならない 本剤の投与開始 8 週間後に効果を再評価しなければならない 歩行テストにより投与効果が認められない限り 投与の継続を考慮してはならない 米国英国独国仏国加国豪州 欧米等 6 か国での標準的使用内容 欧米各国での標準的使用内容 ( 要望内容に関連する箇所に下線 ) 米国ガイドライン名 5

薬についてのみ 該当国にチェックし 該当国の標準的使用内容を記載する ) 英国 独国 仏国 ( またはに関連のある記載箇所 ) ( またはに関連のある記載箇所 ) ガイドライン の根拠論文 ガイドライ ン名 ( またはに関連のある記載箇所 ) ( またはに関連のある記載箇所 ) ガイドライン の根拠論文 ガイドライ ン名 ( またはに関連のある記載箇所 ) ( またはに関連のある記載箇所 ) ガイドライン の根拠論文 ガイドライ ン名 ( またはに関連のある記載箇所 ) ( またはに関連のある記載箇所 ) 6

ガイドライン の根拠論文 加国 ガイドライ ン名 ( またはに関連のある記載箇所 ) ( またはに関連のある記載箇所 ) ガイドラインの根拠論文 豪州 ガイドライ ン名 ( またはに関連のある記載箇所 ) ( またはに関連のある記載箇所 ) ガイドラインの根拠論文 3. 要望内容に係る国内外の公表文献 成書等について (1) 無作為化比較試験 薬物動態試験等に係る公表文献としての報告状況 < 文献の検索方法 ( 検索式や検索時期等 ) 検索結果 文献 成書等の選定理由 7

の概略等 > 1) 検索式 :fampridine multiple sclerosis efficacy human 2005 年以降 2) 検索時期 :PubMed による検索 2012 年 2 月 27 日実施 3) 検索結果 : 以下の文献 9 件 1. Dalfampridine: a brief review of its mechanism of action and efficacy as a treatment to improve walking in patients with multiple sclerosis. Dunn J, Blight A. Curr Med Res Opin. 2011 Jul;27(7):1415-23. Epub 2011 May 20. Review. 2. A phase 3 trial of extended release oral dalfampridine in multiple sclerosis. Goodman AD, Brown TR, Edwards KR, Krupp LB, Schapiro RT, Cohen R, Marinucci LN, Blight AR; MSF204 Investigators. Ann Neurol. 2010 Oct;68(4):494-502. 3. Emerging oral agents for multiple sclerosis. Fox EJ. Am J Manag Care. 2010 Sep;16(8 Suppl):S219-26. Review. 4. Sustained release oral fampridine in the treatment of multiple sclerosis. Kachuck NJ.Expert Opin Pharmacother. 2009 Aug;10(12):2025-35. Review. 5. Sustained-release oral fampridine in multiple sclerosis: a randomised, double-blind, controlled trial. Goodman AD, Brown TR, Krupp LB, Schapiro RT, Schwid SR, Cohen R, Marinucci LN, Blight AR; Fampridine MS-F203 Investigators. Lancet. 2009 Feb 28;373(9665):732-8. 6. Sustained-release fampridine for symptomatic treatment of multiple sclerosis. Korenke AR, Rivey MP, Allington DR. Ann Pharmacother. 2008 Oct;42(10):1458-65. Epub 2008 Sep 9. Review. 7. Dose comparison trial of sustained-release fampridine in multiple sclerosis. Goodman AD, Brown TR, Cohen JA, Krupp LB, Schapiro R, Schwid SR, Cohen R, Marinucci LN, Blight AR; Fampridine MS-F202 Study Group. Neurology. 2008 Oct 7;71(15):1134-41. Epub 2008 Jul 30. 8

8. Fampridine-SR for multiple sclerosis and spinal cord injury. Hayes KC. Expert Rev Neurother. 2007 May;7(5):453-61. Review. 9. Fampridine-SR in multiple sclerosis: a randomized, double-blind, placebo-controlled, dose-ranging study. Goodman AD, Cohen JA, Cross A, Vollmer T, Rizzo M, Cohen R, Marinucci L, Blight AR. Mult Scler. 2007 Apr;13(3):357-68. Epub 2007 Jan 29. 4) 文献の選定理由 : これら 9 報のうち 薬剤の有効性 / 安全性のエビデンス としてふさわしいと思われる第 Ⅲ 相臨床試験 無作為化試験 比較試験に関す る文献を選択した ( 文献 2, 5, 7, 9) < 海外における臨床試験等 > 1)A phase 3 trial of extended release oral dalfampridine in multiple sclerosis. F204 有効性評価 人数 対象 デザイン : ( 主要評価項目における統計的 安全性評価 ( 男 / 女 ) ( 年齢 ) 投与量 評価 ) ( 主な有害事象名 ) 239 T25FW* が 二重盲検 T25FW* に基づくレスポンダー 尿路感染 ( 実薬 (77/162) 8 から 45 秒 プラセボ対 率は 本剤投与群が プラセボ 17.5% vs プラセボ である MS 照試験 (1 日 群に比較して 統計学的に有意 8.4%) 転倒 ( 実薬 の患者 2 回 9 週 に高い値であった (p<0.0001) 11.7% vs プラセボ 18~70 歳 間 ):10 mg 16.8%) 不眠症 ( 実 薬 10.0% vs プラセ ボ 1.7%) 2)Sustained-release oral fampridine in multiple sclerosis: a randomised, double-blind, controlled trial. F203 有効性評価 安全性評価 人数 対象 デザイン : ( 主要評価項目における統計的 ( 主な有害事象 ( 男 / 女 ) ( 年齢 ) 投与量 評価 ) 名 ) 300 T25FW* が 二重盲検 T25FW* に基づくレスポンダー 転倒 ( 実薬 16% vs (95/205) 8 から 45 秒 プラセボ対 率は 本剤投与群が プラセボ プラセボ 15%) である MS 照試験 (1 群に比較して 統計学的に有意 尿路感染 ( 実薬 の患者 日 2 回 14 に高い値であった (p<0.001) 14% vs プラセボ 18~70 歳 週間 ):10 14%) mg 3)Dose comparison trial of sustained-release fampridine in multiple 9

sclerosis. F202 有効性評価 安全性評価 ( 主要評価項目における統 ( 主な有害事象名 人数 対象 デザイン : 投与 計的評価 ) 因果関係を含まない ( 男 / 女 ) ( 年齢 ) 量 ものを含む ) 206 T25FW* 二重盲検 プラ 本剤の 3 つの投与群間に有 転倒 (10 mg 19% vs (75/131) が 8 から セボ並行群間対 効性 ( 歩行速度 ) に関する プラセボ 11%) 無力 60 秒で 照試験 (1 日 2 有意差は認められなかった 症 ( 10 mg 19% vs プ ある MS 回 15 週間 漸 が Post Hoc で行った解析 ラセボ 2%) 疲労 (10 の患者 増週間を含 の結果 T25FW* に基づく mg 15% vs プラセ 18~70 歳 む ):10 mg 15 レスポンダー率は 本剤投 ボ 11%) 頭痛 (10 mg 20 mg 与群が プラセボ群に比較 mg 12% vs プラセ して 統計学的に有意に高 ボ 9%) 尿路感染 (10 い値であった mg 12% vs プラセ ボ 4%) 不眠症 (10 mg 10% vs プラセ ボ 9%) 4)Fampridine-SR in multiple sclerosis: a randomized, double-blind, placebo-controlled, dose-ranging study. F201 有効性評価 人数 対象 デザイン : 投与 ( 主要評価項目における統計 安全性評価 ( 男 / 女 ) ( 年齢 ) 量 的評価 ) ( 主な有害事象名 ) 36 EDSS<6.5 二重盲検プラ 全治験期間中のベースライン 浮腫性めまい ( 実薬 (17/19) Fatigue セボ対照用量 からの T25FW* の変化 ( 秒 ) 36% vs プラセボ Severity 設定試験 (1 日 について プラセボ群よりも 18%) 不眠症 ( 実薬 Score 2 回 8 週間 Fampridine-PR 投与群の方 36% vs プラセボ >4.0 の 漸増週間を含 が有意であることは示さな 9%) 錯覚感 ( 実薬 MS 患者 む ):10 mg かった (p=0.28) ものの 32% vs プラセボ 9%) (18~60 15 mg 20 mg 全治験期間中の歩行速度の 無力症 ( 実薬 28% vs 歳 ) 25 mg 30 mg 変化 (Feet/ 秒 ) については プラセボ 9%) 悪心 35 mg 40 mg プラセボ群よりも ( 実薬 28% vs プラセ Fampridine-PR 投与群の方 ボ 9%) 頭痛 ( 実薬 が有意に改善した 24% vs プラセボ (p=0.03) 9%) 事故による外傷 ( 実薬 16% vs プラセ ボ 27%) 振戦 ( 実薬 24% vs プラセボ 0%) 10

*T25FW: Timed 25-Foot Walk 歩行速度 < 日本における臨床試験等 > 1) 該当資料なし (2)Peer-reviewed journal の総説 メタ アナリシス等の報告状況 1)Peer-reviewed journal の総説 : Treatment of walking impairment in multiple sclerosis: an unmet need for a disease-specific disability. Panitch H, Applebee A. Expert Opin Pharmacother. 2011 Jul;12(10):1511-21. Epub 2011 Jun 2. Review. Sustained release oral fampridine in the treatment of multiple sclerosis. Kachuck NJ.Expert Opin Pharmacother. 2009 Aug;10(12):2025-35. 2)fampridine に関するメタ アナリシス : 該当なし (3) 教科書等への標準的治療としての記載状況 < 海外における教科書等 > 1) 該当なし < 日本における教科書等 > 1) 該当なし (4) 学会又は組織等の診療ガイドラインへの記載状況 < 海外におけるガイドライン等 > 1) 該当なし < 日本におけるガイドライン等 > 1) 該当なし (5) 要望内容に係る本邦での臨床試験成績及び臨床使用実態 ( 上記 (1) 以外 ) について 1) 本剤の有効性成分である 4-aminopyridine を調製 ( カプセル充填 ) 等して 使用しているという臨床使用実態がある 参考文献 : 小川 et al, 院内製剤 4-aminopyridine カプセルの調製と臨床応用, 病院薬学. 2000;26(3):295-303. (6) 上記の (1) から (5) を踏まえた要望の妥当性について 11

< 要望について > 1) 海外臨床試験成績により 本剤の有効性と安全性は十分に検証されており 海外で既に承認されていることから 要望は妥当であると考える < 要望について> 1) 海外臨床試験成績により 本剤のは既に確立されたものであり 海外でこので承認を取得していることから 要望は妥当であると考える < 臨床的位置づけについて> 1) 歩行障害は MS 患者の最大約 85% の患者に認められ MS で最も一般的な症状の一つである [Scheinberg et al. 1980] 生活面での独立性 活動性が可動能力に依存していることから 歩行障害は MS 患者にとって最も問題になる障害であると報告されている [Heesen et al. 2008] 本剤は脱髄後の神経伝達の改善作用があり 脱髄した神経系の機構とそれに付随する可動能力 歩行能力を改善するという新しいアプローチを提供する治療薬である また 本剤投与により 自覚症状 ( 歩行と関連する種々の障害 ) が改善することが認められている さらに本剤の歩行改善におけるベネフィットは MS の病型 (RRMS PPMS SPMS) 疾患重症度 (EDSS1.5~7.0) 罹病期間 (0.1~45.6 年 ) 病態修飾療法併用の有無にかかわらず 認められている [Brown et al. 2010] 現在 本邦においては MS の病態修飾治療薬として 3 剤が使用可能である しかしながら そのいずれの治療薬にも MS 症状を改善するエビデンスはなく その他の薬剤においても MS 患者で最も一般的な歩行障害を改善するエビデンスはない したがって 本剤は 脱髄に伴う臨床症状 ( 特に歩行障害 ) の改善をもたらす新しいアプローチを提供する治療薬であり 用量漸増の必要がなく 10 mg の 1 日 2 回の経口薬 ( 錠剤 ) として 長期間利用可能な薬剤である 4. 実施すべき試験の種類とその方法案 1) 本邦 MS 患者において 本剤の有効性及び安全性を評価する臨床試験を計画しており 独立行政法人医薬品医療機器総合機構との対面助言を予定している 本剤の安全性に関しては有害事象のデータを収集及び評価し 海外 MS 患者と比較して問題となる有害事象がないことを確認する 具体的な試験デザイン ( 投与群 評価項目及び試験期間 ) に関しては 日本での症例数が尐ない状況を鑑みて オープン試験での実施も含め 今後検討していく 12

5. <その他 > 1)MS 国内推定患者数 :12000~15000 人参考資料 : 厚生労働省統計 Kira J. Multiple sclerosis in the Japanese population. Lancet Neurol. 2003 Feb:2(2):117-27 特定疾患医療給付の認定書の発行数 ( 難病情報センター ) 6. 参考文献一覧 1)A phase 3 trial of extended release oral dalfampridine in multiple sclerosis. Goodman AD, Brown TR, Edwards KR, Krupp LB, Schapiro RT, Cohen R, Marinucci LN, Blight AR; MSF204 Investigators. Ann Neurol. 2010 Oct;68(4):494-502. 2)Sustained-release oral fampridine in multiple sclerosis: a randomised, double-blind, controlled trial. Goodman AD, Brown TR, Krupp LB, Schapiro RT, Schwid SR, Cohen R, Marinucci LN, Blight AR; Fampridine MS-F203 Investigators. Lancet. 2009 Feb 28;373(9665):732-8. 3)Dose comparison trial of sustained-release fampridine in multiple sclerosis. Goodman AD, Brown TR, Cohen JA, Krupp LB, Schapiro R, Schwid SR, Cohen R, Marinucci LN, Blight AR; Fampridine MS-F202 Study Group. Neurology. 2008 Oct 7;71(15):1134-41. Epub 2008 Jul 30. 4)Fampridine-SR in multiple sclerosis: a randomized, double-blind, placebo-controlled, dose-ranging study. Goodman AD, Cohen JA, Cross A, Vollmer T, Rizzo M, Cohen R, Marinucci L, Blight AR. Mult Scler. 2007 Apr;13(3):357-68. Epub 2007 Jan 29. 5)Multiple sclerosis; earning a living. Scheinberg L, Holland N, Larocca N, Laitin P, Bennett A, Hall H. N Y State J Med. 1980 Aug;80(9):1395-400. 6)Patient perception of bodily functions in multiple sclerosis: gait and visual function are the most valuable. Heesen C, Bohm J, Reich C, et al. Mult Scler. 2008;14(7):988-91. 7)Response to treatment with sustained release fampridine in patients 13

with multiple sclerosis is independent of baseline patient characteristics and concomitant immunomodulator therapy. Brown TR et al. Neurology. 2010 March 2;74(Suppl 2) A543. 8)Treatment of walking impairment in multiple sclerosis: an unmet need for a disease-specific disability. Panitch H, Applebee A. Expert Opin Pharmacother. 2011 Jul;12(10):1511-21. Epub 2011 Jun 2. Review. 9)Sustained release oral fampridine in the treatment of multiple sclerosis. Kachuck NJ.Expert Opin Pharmacother. 2009 Aug;10(12):2025-35. 10) 院内製剤 4-Aminopyridine カプセルの調製と臨床応用. 小川 et al. 病院 薬学. 2000;26(3):295-303. 14