未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

Similar documents
未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

(別添様式)

要望番号 ;Ⅱ-183 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者学会 ( 該当する ( 学会名 ; 日本感染症学会 ) ものにチェックする ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 1 位 ( 全 8 要望中 ) 要望する医薬品

要望番号 ;Ⅱ-286 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 33 位 ( 全 33 要望

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

要望番号 ;Ⅱ 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望 者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 学会 ( 学会名 ; 日本ペインクリニック学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 2 位 ( 全 4 要望中 )

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

要望番号 ;Ⅱ-24 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 8 位 ( 全 33 要望中

(別添様式1)

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

会社名

DRAFT#9 2011

(別添様式1)

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

DRAFT#9 2011

スライド 1

Microsoft Word - H _概要_.doc

Microsoft Word - H _概要_.doc

(別添様式)

13

Sep :28:29

(別添様式)

C 型慢性肝炎に対するテラプレビルを含む 3 剤併用療法 の有効性 安全性等について 肝炎治療戦略会議報告書平成 23 年 11 月 28 日

スライド 1

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

ウエスト症候群の診断・治療ガイドライン(案)

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

Ⅲ 章推奨 4 便秘 下剤は, がん患者の便秘を改善させるか? 関連する臨床疑問 9 1 浸透圧性下剤 ( 酸化マグネシウム, ラクツロース ) は, がん患者の便秘を改善させるか? 9 2 大腸刺激性下剤 ( センナ, ピコスルファート ) は, がん患者の便秘を改善させるか? 9 3 ルビプロス

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

Ⅲ-1-7 ( 別添様式 1) 未承認薬 適応外薬の要望 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本小児救急医学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 4 位 ( 全 4 要望中 ) 成 分 名 ( 一般名

Microsoft PowerPoint - 【参考資料4】安全性に関する論文Ver.6

No.16-35

審査結果 平成 25 年 9 月 27 日 [ 販売名 ] アナフラニール錠 10 mg 同錠 25 mg [ 一般名 ] クロミプラミン塩酸塩 [ 申請者名 ] アルフレッサファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 5 月 17 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 4 月 26 日開

た 18 歳以上の AD/HD 患者を対象に 日本人を含むアジア人によるプラセボ対照二重盲検比較試験及びその長期継続投与試験が現在実施されており 本剤の製造販売者によれば これらの試験成績に基づき 本剤の成人期 AD/HD 患者への追加適応に関する承認事項一部変更承認申請が行われる予定とされている

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

データの取り扱いについて (原則)

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

( 別添様式 ) 未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 募集対象 (3)) 1. 要望内容に関連する事項 会 社 名 大正製薬株式会社 要望された医薬品要望内容 要望番号 成分名 ( 一般名 ) 募集対象の 分類 ( 必ずいずれかにチェックする 複数に該当する場合は 最も適切な 1 つにチェ

新しい抗てんかん薬

抗ヒスタミン薬の比較では 抗ヒスタミン薬は どれが優れているのでしょう? あるいはどの薬が良く効くのでしょうか? 我が国で市販されている主たる第二世代の抗ヒスタミン薬の臨床治験成績に基づき 慢性蕁麻疹に対する投与 2 週間後の効果を比較検討すると いずれの薬剤も高い効果を示し 中でもエピナスチンなら

要望番号 ;Ⅱ-221 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本神経学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 5 位 ( 全 8 要望中 ) 要望する医薬品

CQ1: 急性痛風性関節炎の発作 ( 痛風発作 ) に対して第一番目に使用されるお薬 ( 第一選択薬と言います ) としてコルヒチン ステロイド NSAIDs( 消炎鎮痛剤 ) があります しかし どれが最適かについては明らかではないので 検討することが必要と考えられます そこで 急性痛風性関節炎の

用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F E834E838D838A E3132>

Microsoft Word - JAID_JSC 2014 正誤表_ 原稿

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

医療連携ガイドライン改


レベチラセタム 新規抗てんかん薬として日本では 2010 年に薬価収載 適応 : てんかん患者の部分発作 ( 二次性全般化発作を含む ) 代謝 排泄 : 肝臓で 1/3 代謝 (CYP を介さない : 相互作用がほとんどない ), 腎臓で 2/3 排泄 t1/2: 約 8 時間 (2 日弱で定常状態

Epilepsy2015

アセトアミノフェンお知らせ文書_案_ _ver09.doc

TDMを活用した抗菌薬療法

審査結果 平成 26 年 2 月 7 日 [ 販売名 ] 1 ヘプタバックス-Ⅱ 2 ビームゲン 同注 0.25mL 同注 0.5mL [ 一般名 ] 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) [ 申請者名 ] 1 MSD 株式会社 2 一般財団法人化学及血清療法研究所 [ 申請年月日 ]

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

Microsoft Word - …gŠÕ‘°ŒÚ”�.doc

医療法人原土井病院治験審査委員会

(事務連絡)公知申請に係る前倒し保険適用通知

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

(別添様式)

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

第1回肝炎診療ガイドライン作成委員会議事要旨(案)

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

5_使用上の注意(37薬効)Web作業用.indd

要望番号 ;Ⅱ-8 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人優先順位 1 位 ( 全 1 要望中 ) 成分名 ( 一般名 ) 4 アミノピリジン (Dalf

別添 1 抗不安薬 睡眠薬の処方実態についての報告 平成 23 年 11 月 1 日厚生労働省社会 援護局障害保健福祉部精神 障害保健課 平成 22 年度厚生労働科学研究費補助金特別研究事業 向精神薬の処方実態に関する国内外の比較研究 ( 研究代表者 : 中川敦夫国立精神 神経医療研究センタートラン

医薬品の基礎研究から承認審査 市販後までの主なプロセス 基礎研究 非臨床試験 動物試験等 品質の評価安全性の評価有効性の評価 候補物質の合成方法等を確立 最適な剤型の設計 一定の品質を確保するための規格及び試験方法などの確立 有効期間等の設定 ( 長期安定性試験など ) 医薬品候補物質のスクリーニン

「第2回小児薬物療法検討会議」

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 10 年相対生存率に明らかな男女差は見られない わずかではあ

医科_第20次(追加)審査情報提供(広報用)

Microsoft Word - ①【修正】B型肝炎 ワクチンにおける副反応の報告基準について

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

スライド 1

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

薬食審査発第 号平成 19 年 9 月 28 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課長 国際共同治験に関する基本的考え方について 従来 我が国においては ICH-E5 ガイドラインに基づく 外国臨床データを受け入れる際に考慮すべき民族的要因について

恩賜第 42 回社会福祉法人財団済生会中央治験審査委員会 会議の記録の概要 開催日時 平成 28 年 1 月 13 日 ( 水 )15:30~17:17 開催場所 出席委員名 東京都港区三田 三田国際ビル 21 階 社会福祉法人 恩賜財団済生会本部事務局中会議室 豊島

(3) 摂取する上での注意事項 ( 該当するものがあれば記載 ) 機能性関与成分と医薬品との相互作用に関する情報を国立健康 栄養研究所 健康食品 有効性 安全性データベース 城西大学食品 医薬品相互作用データベース CiNii Articles で検索しました その結果 検索した範囲内では 相互作用

2008年10月2日

ン (LVFX) 耐性で シタフロキサシン (STFX) 耐性は1% 以下です また セフカペン (CFPN) およびセフジニル (CFDN) 耐性は 約 6% と耐性率は低い結果でした K. pneumoniae については 全ての薬剤に耐性はほとんどありませんが 腸球菌に対して 第 3 世代セフ

の状態により適宜減量する 成人 A 法 : 他の抗悪性腫瘍剤との併用において ブスルファンとして 1 回 0.8 mg/kg を生理食塩液又は 5% ブドウ糖液に混和 調製して 2 時間かけて点滴静注する 本剤は 6 時間毎に 1 日 4 回 4 日間投与する なお 年齢 患者の状態により適宜減量す

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

試験デザイン :n=152 試験開始前に第 VIII 因子製剤による出血時止血療法を受けていた患者群を 以下のい ずれかの群に 2:2:1 でランダム化 A 群 (n=36) (n=35) C 群 (n=18) ヘムライブラ 3 mg/kg を週 1 回 4 週間定期投与し その後 1.5 mg/k

医師のためのTUE申請ガイドブック2013_本文.indd

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

中医協総 再生医療等製品の医療保険上の取扱いについて 再生医療等製品の保険適用に係る取扱いについては 平成 26 年 11 月 5 日の中医協総会において 以下のとおり了承されたところ < 平成 26 年 11 月 5 日中医協総 -2-1( 抜粋 )> 1. 保険適

審査結果 平成 26 年 1 月 6 日 [ 販 売 名 ] ダラシン S 注射液 300mg 同注射液 600mg [ 一 般 名 ] クリンダマイシンリン酸エステル [ 申請者名 ] ファイザー株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 8 月 21 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 7

Microsoft Word - sa_niflec_ doc

資料 2-4 イソプロピルアンチピリン製剤の安全対策について 平成 23 年 6 月 23 日平成 23 年度薬事 食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会 ( 第 2 回 ) 1. イソプロピルアンチピリン製剤の安全性に係る調査結果報告書 ( 別紙 ) 1 ページ

untitled

本日の内容 1. 未承認対照薬等の取り扱い別添の 4.(3) ウ.( ア ) 2. 対象疾患の悪化等を評価項目にする試験別添の 7.(3) イ.( ア ) 3. 承認取得者以外の治験国内管理人が治験 依頼者となる場合別添の7.(3) オ. 4. 医師主導治験との情報共有別添の7.(3) カ. 5.

第15回日本臨床腫瘍学会 記録集


食物アレルギーから見た離乳食の考え方

‡BUNITE_Studyƒv?ƒgƒR??−iFinal_Ver_−j _docx

日本内科学会雑誌第98巻第12号

Minds_3章.indd

特定できるものではありませんでした そのため 個人の体質や体調による影響が大きく影響したものであると判断しました よって 当該製品が原因と考えられる健康被害の発生は 確認されませんでした ただし 届出の製品と喫食実績で調査対象とした製品でルテイン量に違いがありましたので 既存情報から喫食経験および安

Transcription:

( 別添様式 1-1) 未承認薬の要望 要望者 日本てんかん学会 優先順位 1 位 ( 全 12 要望中 ) 医薬品名 成分名 vigabatrin 販売名 Sabril 会社名 Sanofi-Aventis( 米国の権利は Ovation ) 承認国 英国をはじめ 50 ヵ国で承認 米でも近々承認見込み 効能 効果 点頭てんかん(West 症候群 ) ( 難治性部分てんかん( 他の治療が不適応な抵抗性部分てんか ん患者における他剤との併用 )) 用法 用量 成人では 初回投与量 1g/ 日から反応をみながら 1 週間毎に 0.5g/ 日単位で 3g/ 日まで増量できる 小児については 初回投与量 40mg/kg/ 日から開始し 体重毎の維 持量の幅は以下の通りである 10~15kg:0.5~1g/ 日 15~30kg:1~1.5g/ 日 30~50kg:1.5~3g/ 日 50kg 超 : 2~3g/ 日 West 症候群の乳児については 50mg/kg/ 日より開始し 必要な場 合は 1 週間毎に増量を判断し 最大 150mg/kg / 日までとする (1) 無作為化比較試験等の公表論文 ( 論文ごと ) 1 Chiron C, Dumas C, Jambaque I, Mumford J, Dulac O. 文献 学会発表等のエビデンスに基づく安全性 有効性の評価 Randomized trial comparing vigabatrin and hydrocortisone in infantile spasms due to tuberous sclerosis. Epilepsy Res. 1997; 26(2): 389-95. 結節性硬化症を併せ持つ点頭てんかんと診断された患児を対象に vigabatrin(150mg/kg) と hydrocortisone(15mg/kg) を無 作為に割り付け 1 ヵ月の投与を行った vigabatrin 群は全 11 例で発作が消失したが hydrocortisone 群は 11 例中 5 例で消 失した (p<0.01) また hydrocortisone が無効であった患児に vigabatrin を投与したところ 全例に効果が認められた 発作 消失までの期間の平均値は vigabatrin 群で 3.5 日であり hydrocortisone 群の 13 日に対し有意に早かった (p<0.01) 副 作用は vigabatrin 群で 5 例に hydrocorti-

sone 群で 9 例に認められた (p<0.006) 2 Vigevano F, Cilio MR. Vigabatrin versus ACTH as first-line treatment for infantile spasms: a randomized, prospective study. Epilepsia 1997; 38(12): 1270-4. 生後 2~9 ヵ月の点頭てんかんと診断された患児に 1 st line 治療として vigabatrin(100-150mg/kg) と ACTH(10IU/day) の比較を無作為割り付けにより行った vigabatrin 群 23 例のうち 11 例 (48%) で発作消失がみられ ACTH 群 19 例のうち 14 例 (74%) で発作消失がみられた vigabatrin は脳の奇形や結節性硬化症の患者には ACTH よりも効果が高かった vigabatrin 群では眠気 低血圧等の副作用が 13% に認められ ACTH 群では 37% であった 効果が認められなかった患児に 他方の薬剤を投与したところ vigabatrin では 5 例中 2 例が ACTH では 11 例中 12 例の発作が消失した 3 ヵ月後に再発した患児は vigabatrin 群で 1 例 ACTH 群で 6 例であった 3 Appleton RE, Peters AC, Mumford JP, Shaw DE. Rando -mised, placebo- controlled study of vigabatrin as first-line treatment of infantile spasms. Epilepsia 1999; 40(11): 1627-33. 40 例の点頭てんかん患児に 5 日間 vigabatrin 又はプラセボを二重盲験下で投与し vigabatrin 群で 78% の患児でけいれん発作が減少し プラセボ群の 26% に比べ有意差が認められた (p=0.020) その後に継続して vigabatrin を 24 週間以上投与したところ 終了時には約 4 割の患者で発作が消失した 6 Lux AL, Edwards SW, Hancock E, Johnson AL, Kennedy CR, Newton RW, et al. The United Kingdom Infantile Spasms Study comparing vigabatrin with prednisolone or tetracosactide at 14 days: a multicentre, randomised controlled trial. 2004; 364(9447): 1773-8. 点頭てんかん患児に vigabatrin predonisolone tetracosactide を無作為に割り付けて投与し 13 又は 14 日後の発作の消失を観察した vigabatrin 群で 28/52 例 (54%) predonisolone 群で 21/30 例 (70%) tetracosactide 群で 19/25 例 (76%) であ

った 有害事象発現率はいずれも同程度であった (2) 教科書等 ( 標準的治療としての記載のあるものごと ) Nelson Textbook of Pediatrics (17 th edition) では vigabatrin は 点頭てんかん 特に結節性硬化症の患児に有効であり また てんかん発作の管理が困難な患者の付加治療としても有用である と記載されている (3)peer-review journal の総説 メタアナリシス ( 総説等ごと ) 1 Hancock EC, Osborne JP, Edwards SW. Treatment of infantile spasms (Review). 2008(Issue 4); The Cochrane Collaboration. 12 の少数例 (60 例未満 ) での無作為化比較試験と 2 つの大規模 (100 例超 ) な無作為化比較試験の報告において 681 例の患児に対して 9 つの薬物が投与されていた 最も強いエビデンスは ホルモン療法は vigabatrin より効果が早く現れることである しかしながら このことは長期投与における効果とは必ずしも結びついてはいない なお vigabatrin は結節性硬化症の患者の治療選択肢となる (4) 学会又は組織 機構の診療ガイドライン ( ガイドラインごと ) 1 米国神経学会及び小児神経学会の合同ガイドライン (2004 年 ): ACTH が点頭てんかんの短期間の治療には最も有効であるが (probably) 最適な投与量や投与期間に関する充分なエビデンスはない vigabatrin も点頭てんかんの短期間の治療及び結節性硬化症の治療に有効である (possibly) 2Vigabatrin 小児 Advisory Group(2001) 1998 年のガイドラインでは vigabatrin は点頭てんかんの治療においてホルモン療法に優るとするエビデンスは無いと記載していたが 今回 vigabatrin が点頭てんかん治療の選択肢のひとつであり反証する根拠はない と修正した (5)(1) から (4) を踏まえたエビデンスレベルの総合的な評価 vigabatrin は点頭てんかんの治療薬として ACTH 等のホルモン 剤と並んで適していることが 複数の比較臨床試験成績で示され

ている ACTH に比べ効果の発現速度は遅く 効果が弱いという報告もあるが 特に脳の奇形や結節性硬化症の患者には効果が高い また vigabatrin で効果がみられない患者に ACTH を投与することにより また ACTH で効果がみられない患者に vigabatrin を投与することにより 発作の消失がみられており 治療の選択肢として重要であると考える (6) 追加すべき試験の種類とその実施方法案国内での臨床試験は既に終了しており 海外臨床試験成績とあわせて有効性に関する評価は可能であると考えられることから 新たな臨床試験の実施は不要と考える なお 海外で報告されている視野狭窄の副作用については 長期の経過観察が必要であることから 市販後の安全管理体制の中で適切に評価することで良いと考える 医療上の必要 性に係る基準 への該当性 1. 適応疾病の重篤性 :( ア ) 致死的な疾患点頭てんかんは小児の難治性 症候性全般てんかん てんかん性脳症の一種であり 生後 12 ヶ月までに発症する 強直発作に加え 重篤な精神 運動機能障害を合わせ持ち 発作は 1 日数回 ~ 数十回繰り返す 予後も良好ではなく 2 割が 5 歳までに死亡する 発作が消失しても知的障害を残すことが多く 約半数はレノックス ガストー症候群 (LGS) に移行する 2. 医療上の有用性 :( ウ ) 欧米における標準的療法 ACTH は注射剤 ( 筋注 ) であるのに対し vigabatrin は経口剤であり 長期投与が可能である vigabatrin の効果は ACTH よりやや劣るとされているが 結節性硬化症の患者には ACTH より効果が高く ACTH 不応答の患者にも効果がみられる 視野狭窄以外は比較的安全性も高く 患者の登録 厳重な管理等を行うことにより リスクとベネフィットの観点からも 有用であると考える これらのことから 欧米においては標準治療法のひとつとして位置づけられている なお 視野狭窄が 15-30% の患者にみられるとされているが 網 膜電図検査により早期に検出可能といわれており またタウリン の補充により改善される可能性が報告されている

Jammoul F, Wang Q, Nabbout R, Coriat C, Duboc A, Simonutti M, et al. Taurine deficiency is a cause of vigaba -trin induced retinal phototoxicity. Ann Neurol. 2009; 65(1): 98-107.