統合型リゾート (IR:Integrated Resort) ~ マネーロンダリング防止の取組み ~ 2014 年 12 月 IR ビジネス リサーチグループリーダー 有限責任監査法人トーマツパートナー 仁木一彦 当該資料中 意見に亘る部分は著者の私見であり 著者の属する法人等のものではありません

Similar documents
3

統合型リゾート (IR:Integrated Resort) ~ ゲーミング ( カジノ ) 市場及び主要 IR 施設の概要 ~ 2014 年 11 月 IR ビジネス リサーチグループリーダー 有限責任監査法人トーマツパートナー 仁木一彦 当該資料中 意見に亘る部分は著者の私見であり 著者の属する

税務情報 固定資産の加速減価償却の範囲が拡大 ~ 財税 [2014]75 号の施行 ~ 2014 年 10 月 20 日付けで 固定資産の加速減価償却に係る企業所得税政策の完備に関する通知 ( 財税 [2014]75 号 以下 75 号通知 と表記 ) が公布され 2014 年 1 月 1 日から遡

目次 国内企業の事例から学ぶこと これからの課題 GRC Technology の活用 なぜデロイトがクライアントから選ばれているのか 本資料の意見に関する部分は私見であり 所属する法人の公式見解ではありません 2

Japan Tax Newsletter

図 起床してから携帯電話を確認するまでの時間 日本では 起床後直ちに携帯電話を確認するユーザーの比率が であり 他の先進国より高い Q. 起床してから携帯電話 * を確認するまでの時間は? 0 8 わからない 3 時間以上 6 2~3 時間以内 時間以内 30 分以内 5 分以内 5 分以内 34%

Global Tax Update

タイの医療市場の現状と将来性~医薬品業界の市場動向と M&A・参入事例~

第三者割当増資について

投資情報 中国への短期出張におけるビザの取扱い情報 2015 年 1 月 1 日より中国において 外国人が入国して短期業務を遂行する際の関連手続き手順 ( 試行 ) ( 以下 78 号通達 と表記 ) が施行されたことに伴い 中国への短期出張者に関するビザの取扱いが一部変更されています 1 78 号

営業秘密とオープン&クローズ戦略

ブロックチェーン技術によるプラットフォームの実現 デロイトトーマツコンサルティング合同会社 2016 年 4 月 28 日 For information, contact Deloitte Tohmatsu Consulting LLC.

2004年7月

目次 サマリ 3 アンケート集計結果 5 回答者属性 12

目次 調査趣旨 概要等 3 適用初年度の開示事例分析 6 補足調査 コーポレートガバナンスガイドラインの開示状況 18 ( 参考資料 ) コーポレートガバナンス コードの概要 24 本資料は当法人が公表情報を基に独自の調査に基づき作成しております その正確性 完全性を保証するものではございませんので

基礎からのM&A 講座 第3 回 M&A の実行プロセス概要

コーポレート機能の仕組みが企業変革の障壁に グローバルでの競争激化とデジタル化の進展により 日本企業を取り巻く事業環境は急速に変化しています 従来の市場の枠組みが壊れ他業種プレイヤーがテクノロジーを武器に新たに市場参入してくる中 戦い方を大きく変えなければなりません また顧客のニーズや価値観の変化に

日本におけるジェネリック医薬品 ~ 今後の展望と対策

目次 調査の背景と調査の意義 3 システム会社依存度の次元分解 ~ 因子分析 11 本調査の概要 4 推定システム会社依存度の 3 因子と経験年数からの分析 12 経験年数との相関分析 5 各因子の 推定システム会社依存度への影響を解析 13 経験年数との相関分析結果の解釈 6 システム会社の手配す

国外転出時課税制度に関する改正「所得税基本通達」の解説

う というコスト意識を持った提案が出てくることはほとんどないことに不満と不安を抱いていたのである しかし これまでは業績も右肩上がりであったこともあり あえて社員のやる気に水を差すようなやり方はすまいと 目をつぶってきた しかし 今回の話は別だ このグローバル化が実現しなければ A 社は将来的に衰退

Japan Tax Newsletter

投資後の事業運営を見据えた投資案件の分析ポイントと手法

Slide 1

M&A会計の解説 第11回 事業分離に関する税効果会計

サービスパンフレットについて

基礎からのM&A 講座 第1 回 M&A(Merger & Acquisiton)のトレンド

目次 グループ ガバナンス強化のための PMI および地域モニタリングの必要性 3 経理機能強化のための PMI および地域モニタリングに関するソリューション事例 8 当社サービスのご紹介 15

Manage As One グローバル経営時代における海外異動者の最適税務マネジメント

Tax Analysis

図表 1 中期経営計画と要員計画 年における 対 11 年比 売り上げ ( 百万円 ) 79,200 91, , , , 海外売上高 15,849 26,163 39,900 52,272

健康経営とは 2 健康経営への取り組み方

エチオピア 2017 年 2 月 エチオピアは FATF 及び ESAAMLG( 東南部アフリカ FATF 型地域体 ) と協働し 有効性強化及び技術的な欠陥に対処するため ハイレベルの政治的コミットメントを示し 同国は 国家的なアクションプランや FATF のアクションプラン履行を目的とした委員会

Microsoft PowerPoint - Deloitte_グローバルにおける日本のFinTech_ _v1.0_preiew用.pptx

基礎からのM&A 講座 第4 回 M&A プロセス(1)M&A 戦略の策定

[ 図表 1]S 社の正社員構成イメージ なるほど 当社では国内旅行市場が急成長していたバブル期に大量採用を行っているが そのとき採用した人材が人員数のピークになっているということか この要員構成に 年齢給などの安定的な昇給という人事制度 運用が掛け合わさることで 大幅な人件費単価の上昇が過去から現

中国医薬品業界におけるM&A のポイント

Tax Analysis

Japan Tax Newsletter

基礎からのM&A 講座 第8 回

能と思われます ミーティングの参加メンバーから まあ そうだな という空気が流れてからしばらくの沈黙の後 人事部長は一つの質問を口にした 新卒採用をストップして 将来的なサービス水準を維持できるのだろうか? 採用をストップすることのリスクとは 人事部長は言葉を続けた 昔の話になるが バブル崩壊の際も

匯発 [2014]36 号の詳細は以下の通りです (1) 外貨資本金に係る人民元転の原則外貨資本金の自由元転制度 2 は上海自由貿易試験区において他地域に先駆けて実施されました 匯発 [2014]36 号では 以下 16 区域に対しても外貨資本金の自由元転を実行すると定めました これにより 試行区域

要員 人件費を最適化し 人的生産性を最大化せよ 要員を捻出し もうかる支店に人材を集中投資せよ!( 前編 ) 高山俊たかやましゅんデロイトトーマツコンサルティング ( 株 ) シニアコンサルタント 各支店の要員 人件費を最適化せよ! 今回の主役は 旅行業 A 社である A 社は東日本を中心に約 20

支店タイプ別の大まかな傾向は分かったが 平均値だけだとやはり情報が足りないな 例えば フラッグシップ でも人件費効率が小さい支店や 郊外 ( 駅周辺 ) でも規模が大きな支店もあるだろう そういった状況もうまく 見える化 できないかな そういえば 箱ひげグラフ という見せ方を聞いたことがあります ち

IFRS 第 11 号および IFRS 第 12 号は 不動産業界におけるジョイント アレンジメントの会計処理について重要な影響を及ぼす可能性がある ジョイント アレンジメントは 例えば リスクの共有 資金調達 付加的な専門的ノウハウを取り入れる手段といった様々な理由により 不動産業界では一般的であ

資料 5 平成 30 年度 中小企業 小規模事業者のデータ活用及び情報発信サイトのあり方に関する調査研究 説明資料 デロイトトーマツコンサルティング合同会社

Industry Eye 第 21 回 ミドルマーケット

税理士法人トーマツ Newsletter

仮想通貨シリーズ(4)_資金決済法における仮想通貨に係る監査等

「Industry Eye」第 12 回 テレコム(通信)業界

官民連携(Public Private Partnership)第3 回

Japan Tax Newsletter

外国人住民に係る住民基本台帳制度の改正と住民税課税について

社会・環境課題マッピング①(食品/飲料品/タバコ業界)

「Industry Eye」 第3 回

出所 : ブレードランナー 2049 公式サイト 総務省 HP 2

Global Tax Update

改正犯罪収益移転防止法_パンフ.indd

1. dia

基礎からのM&A 講座 第9 回 M&A の論点 (2)ストラクチャー

スケジュール 時間内容講師 13:30~ 14:30 ご挨拶 1. 保険会社の ERM 全般 平木英一 (1) 保険会社のERMの特異性 ( 一般事業会社との対比 ) (2) リスクベースの業績評価と資本効率 (3)ERM の中核 =ORSAの状況 (IAIS NAICの基準等 ) (4)ALM の

PYT & Associates Attorney at law

jp-tax-mfa_guide

CHRO/CXO向け人事変革ラボのご提案

IT ジャイアントによるインドでの取組み Google Microsoft Facebook 等 アメリカ 世界の IT ジャイアントは積極的に様々な手法でインドでの取組を開始している 2012 年 1 月から凡そ 18 ヶ月で 25 の R&D センターをグローバル企業が開設しており 新商品の開発

[ 図表 2] 過去 ~ 現状分析 で可視化する一般的な指標 財務数値 人件費効率 売上高 営業利益 人件費 付加価値 粗利益 など 売上高人件費率 総費用人件費率 単位人件費当たり粗利益 1 人当たり人件費 など 1 人当たり生産性 1 人当たり売上高 1 人当たり営業利益 1 人当たり粗利益 な

サービスパンフレットについて

世界モバイル利用動向調査 2017

Report

(1) 新 規 設 立 に 関 するもの 以 下 の 会 社 形 態 業 態 における 最 低 資 本 金 登 録 資 本 の 払 込 期 限 の 要 求 などが 撤 廃 されました 会 社 形 態 業 態 関 連 規 定 主 な 改 定 条 文 と 内 容 株 式 会 社 外 商 投 資 株 式

「Industry Eye」 第1 回

ブラジルのインフラマーケットと日系企業の戦略

8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は

2

株式買収価格の調整方法

03-08_会計監査(収益認識に関するインダストリー別③)小売業-ポイント制度、商品券

DP は デリバティブを利用して エクスポージャーの動的ポートフォリオ (dynamic portfolios) に関するリスクをヘッジ ( マ クロヘッジ とも言われる ) する会社に関連がある DP は 銀行がヘッジするポートフォリオの金利のヘッジの例に焦点を 置いているが 議論された概念は 他

特定個人情報の取扱いの対応について

jp-ls-pred-jp

国際的な議論の状況 (1) 1.G7 エルマウ サミット首脳宣言 (2015 年 6 月 8 日 ) テロとの闘い及びテロリストへの資金供与は G7 にとっての主要な課題である 我々は 迅速にかつ断固として行動し続け 協調した形での行動を強める ( 中略 ) 我々は 仮想通貨 (virtual cu

Japan Tax Newsletter

CFO 本号の表紙チャールズ ダーウィン ( Charles Darwin) 1809 年生まれ 英国の生物学者 地質学者 英国海軍の測量船ビーグル号に乗船し 南米各地やガラパゴス諸島で動植物の多様性に触れる 当時は 神の思し召し によって万物が創造されたと

IFRS Global office 2013 年 3 月 IFRS in Focus 予想信用損失 - 公開草案 注 : 本資料は Deloitte の IFRS Global Office が作成し 有限責任監査法人トーマツが翻訳したものです この日本語版は 読者のご理解の参考までに作成したもの

ための手段を 指名 報酬委員会の設置に限定する必要はない 仮に 現状では 独立社外取締役の適切な関与 助言 が得られてないという指摘があるのならば まず 委員会を設置していない会社において 独立社外取締役の適切な関与 助言 が十分得られていないのか 事実を検証すべきである (2) また 東証一部上場

Microsoft PowerPoint - 提案書  (国際税務)

戦 略 リスクの 探 索 世 界 のエグゼクティブ 300 名 が 語 る 戦 略 リスクの 変 化 3

監査に関する品質管理基準の設定に係る意見書

修正国際基準(国際会計基準と企業会計基準委員会による修正会計基準によって構成される会計基準)の公開草案の概要

世界モバイル利用動向調査 2016 デロイトトーマツコンサルティング合同会社

サービスパンフレットについて

Introduction 現在 企業の人事部門は大きな変革期を迎えています ビジネスのグローバル化 テクノロジーの革新的な発展による市場環境の変化や 少子高齢化に伴う労働人口減少といった問題に企業が直面する中で 人事部門はより戦略的で効率的な組織構築 人材管理を求められつつも 従業員一人一人にとって

米国税制改正法のIFRSにおける影響の会計処理

PPP/PFI の新たなモデル(2)公的資産の有効活用とLABV

人が中国の税務上の居住者として扱われる基準が引き下げられている 以下は中国の居住者と非居住者の納税義 務をまとめた表である 表 1 < 累進課税を導入 > 現行の個人所得税法では典型的な分離課税を採用している つまり当該税制の下では課税所得は 11 項目 2 に分けて個別に税金計算して徴税されている

FTA EPAの 戦 略 的 活 用 -それはグローバル 経 営 の 重 要 なテーマです- 注 目 が 高 まるTPP( 環 太 平 洋 戦 略 的 経 済 連 携 協 定 ) RCEP( 東 アジア 地 域 包 括 的 経 済 連 携 ) 日 欧 EPAをはじめ すでに 発 効 されているFTA

この傾向は日本の回答者に限ってみても同様の傾向がある まさに日本の人事にとって最も大きな課題の 1 つであり ブレイクスルーに 向けて手を打つ必要がある状況にあるといってよい 本稿ではこれからのリーダーに求められる資質について議論したあと その資質を育むためのリーダー育成に関わる課題についてみて い

SDGs を地方創生に活用する 2

サービスパンフレットについて

はじめてのマイナンバーガイドライン(事業者編)

Japan Tax Newsletter

Transcription:

統合型リゾート (IR:Integrated Resort) ~ マネーロンダリング防止の取組み ~ 2014 年 12 月 IR ビジネス リサーチグループリーダー 有限責任監査法人トーマツパートナー 仁木一彦 当該資料中 意見に亘る部分は著者の私見であり 著者の属する法人等のものではありません Ⅰ. はじめに ゲーミング ( カジノ ) 産業は 多額の取引や多数の資金決済が行われることから マネーロンダリングに利用されやすい業種として知ら れています 日本においても マネーロンダリングは社会的関心事として懸念されており 既存の FATF(Financial Action Task Force 金融行動タ スクフォース ) 勧告に基づく制度の中にゲーミング ( カジノ ) 施設を追加することで ゲーミング ( カジノ ) におけるマネーロンダリングを防 止することが検討されています 特定複合観光施設区域整備法案 ( 仮称 )~IR 実施法案 ~ に関する基本的な考え方 ( 案 ) (2013 年 11 月 12 日国際観光産業振興議 員連盟 (IR 議連 ) 公表 ) より引用 マネーロンダリング ( 資金洗浄 ) を防止する カジノ施設は諸外国では国際機関である FATF 勧告に基づき 擬似金融機関と位置付けられており 一定金額以上の賭け金行動をする個人の本人確認 疑わしい行為等の規制当局に対する報告義務等マネーロンダリングを防止する枠組みが法定されている わが国も FATF 勧告に基づく制度が存在し カジノ施設をこの中に追加することにより 先進諸外国と同等の規制によりマネーロンダリングを防止することとする Ⅱ. FATF 勧告とは FATF(Financial Action Task Force) 勧告は 1989 年に設置されたアンチ マネーロンダリング (AML) 等に関する国際協調を推進する 金融活動作業部会が策定した国際基準で マネーロンダリングを防止する基本的な枠組みとして知られています 各国の金融当局は

この FATF 勧告に基づいてマネーロンダリング対策を行っています FATF 勧告の構造は 40 の勧告 と 9 の特別勧告 に分けられ カジノ事業者は 40 の勧告 において 指定非金融業者及び職業専門 家 とされています また 40 の勧告 では カジノ事業 運営に係る項目についても規定しています 参考 40 の勧告 より カジノ事業 運営に係る項目 No 内容 ( 前略 ) 22 顧客管理義務及び記録保存義務は 以下の状況において 指定非金融業者及び職業専門家 (DNFBPs) に適用される (a) カジノ : 顧客が一定の基準額以上の金融取引に従事する場合 ( 後略 ) ( 前略 ) 指定非金融業者及び職業専門家は 以下に定める規制措置及び監督措置の対象となるべきである (a) カジノは 必要な資金洗浄 テロ資金供与対策を効果的に実施していることを確保するための包括的な規制制度及び監督体制の対象となるべきである 少なくとも カジノは免許制とすべきである 28 権限ある当局は 犯罪者又はその関係者が カジノの所有者又は受益所有者にならないよう カジノの重要な又は支配的 な資本持分を所有し カジノの経営機能を所有することのないように またカジノの運営者とならないように 必要な法律上又は規制上の措置を講ずるべきである 権限ある当局は カジノが資金洗浄 テロ資金供与対策の義務を遵守するために効果的に監督されることを確保すべきである ( 後略 ) 出典 : 財務省 FATF 勧告 ( 仮訳 ) よりトーマツグループ IR ビジネス リサーチグループが作成 Ⅲ. ネバダ州のマネーロンダリング防止制度ゲーミング ( カジノ ) 産業が盛んなネバダ州では ネバダ州法上にも関連規制はあるものの 主に連邦法に従った AML 対策を講じています 連邦法の中心となるのは 財務省が 1970 年に施行した銀行秘密法 (The Currency and Foreign Transactions Reporting Act of 1970 通称 Bank Secrecy Act (1970)) で 財務省管轄下の金融犯罪捜査網 (FinCEN; Financial Crimes Enforcement Network) が主体となって対策を行っています ( 図表 1 参照 )

図表 1 ネバダ州のカジノに係るマネーロンダリング防止制度概要 出典 : 各種法規制及び各省庁公開情報よりトーマツグループ IR ビジネス リサーチグループが作成 連邦法である銀行秘密法 (Bank Secrecy Act (1970)) に従ったマネーロンダリング防止制度に基づき カジノ事業者は NBFIs( 銀行以 外の金融機関 ) とされ 金融機関と同様の本人確認と 疑わしい取引の記録作成 保存 届出を行っています また 各カジノ事業者にコンプライアンスプログラムの策定及び文書化が義務付けられており カジノ事業者は 内部統制制度の策定 や 非日常的又は疑わしい取引を発見するための従業員のトレーニング等を実施しています 本記事に関して より詳細な調査資料をご希望の場合は 以下までお問い合わせください IR( 統合型リゾート ) ビジネス リサーチグループ info-irbg@tohmatsu.co.jp

著者紹介 仁木一彦 ( にき かずひこ ) IR ビジネス リサーチグループリーダー 有限責任監査法人トーマツパートナー 経歴 IR ビジネスに係るプロジェクトの業務責任者を複数務め IR ビジネス参入を検討する企業だけでなく 国や地方自治体に対するサポートも手がける IR ビジネスに関係の深いエンタテインメント メディア 不動産 ホテル等でのコンサルティング業務経験を多数有する 企業の透明化 健全化に関する分野を中心に専門分野は各種規制対応 コーポレートガバナンス 内部統制 内部監査 不正対策 リスクマネジメント コンプライアンス CSR 等 著書に 図解ひとめでわかる内部統制第 3 版 ( 東洋経済新報社 ) 図解ひとめでわかるリスクマネジメント第 2 版 ( 東洋経済新報社 ) リスクマネジメントのプロセスと実務 (LexisNexis) など多数

トーマツグループは日本におけるデロイトトウシュトーマツリミテッド ( 英国の法令に基づく保証有限責任会社 ) のメンバーファームおよびそれらの関係会社 ( 有限責任監査法人トーマツ デロイトトーマツコンサルティング株式会社 デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー株式会社および税理士法人トーマツを含む ) の総称です トーマツグループは日本で最大級のビジネスプロフェッショナルグループのひとつであり 各社がそれぞれの適用法令に従い 監査 税務 コンサルティング ファイナンシャルアドバイザリー等を提供しています また 国内約 40 都市に約 7,800 名の専門家 ( 公認会計士 税理士 コンサルタントなど ) を擁し 多国籍企業や主要な日本企業をクライアントとしています 詳細はトーマツグループ Web サイト (www.deloitte.com/jp) をご覧ください Deloitte( デロイト ) は 監査 税務 コンサルティングおよびファイナンシャルアドバイザリーサービスを さまざまな業種にわたる上場 非上場のクライアントに提供しています 全世界 150 を超える国 地域のメンバーファームのネットワークを通じ デロイトは 高度に複合化されたビジネスに取り組むクライアントに向けて 深い洞察に基づき 世界最高水準の陣容をもって高品質なサービスを提供しています デロイトの約 200,000 名を超える人材は standard of excellence となることを目指しています Deloitte( デロイト ) とは 英国の法令に基づく保証有限責任会社であるデロイトトウシュトーマツリミテッド ( DTTL ) ならびにそのネットワーク組織を構成するメンバーファームおよびその関係会社のひとつまたは複数を指します DTTL および各メンバーファームはそれぞれ法的に独立した別個の組織体です DTTL( または Deloitte Global ) はクライアントへのサービス提供を行いません DTTL およびそのメンバーファームについての詳細は www.deloitte.com/jp/about をご覧ください 本資料は皆様への情報提供として一般的な情報を掲載するのみであり その性質上 特定の個人や事業体に具体的に適用される個別の事情に対応するものではありません また 本資料の作成または発行後に 関連する制度その他の適用の前提となる状況について 変動を生じる可能性もあります 個別の事案に適用するためには 当該時点で有効とされる内容により結論等を異にする可能性があることをご留意いただき 本資料の記載のみに依拠して意思決定 行動をされることなく 適用に関する具体的事案をもとに適切な専門家にご相談ください 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. Member of Deloitte Touche Tohmatsu Limited