資料 7-2 我が国の財政に関する長期推計 平成 26 年 4 月 28 日起草検討委員提出資料

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別紙2

社会保障給付の規模 伸びと経済との関係 (2) 年金 平成 16 年年金制度改革において 少子化 高齢化の進展や平均寿命の伸び等に応じて給付水準を調整する マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びはの伸びとほぼ同程度に収まる ( ) マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びは 1.6

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つのシナリオにおける社会保障給付費の超長期見通し ( マクロ ) (GDP 比 %) 年金 医療 介護の社会保障給付費合計 現行制度に即して社会保障給付の将来を推計 生産性 ( 実質賃金 ) 人口の規模や構成によって将来像 (1 人当たりや GDP 比 ) が違ってくる


経済財政モデル の概要 経済財政モデル は マクロ経済だけでなく 国 地方の財政 社会保障を一体かつ整合的に分析を行うためのツールとして開発 人口減少下での財政や社会保障の持続可能性の検証が重要な課題となる中で 政策審議 検討に寄与することを目的とした 5~10 年程度の中長期分析用の計量モデル 短

目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8

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平成 30 年 5 月 21 日 ( 月 ) 平成 30 年第 6 回経済財政諮問会議資料 4-1( 加藤臨時議員提出資料 ) 資料 年を見据えた社会保障の将来見通し ( 議論の素材 ) 平成 30 年 5 月 28 日 厚生労働省

財政経済モデルの全体像と構造について

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平成28年版高齢社会白書(概要版)

平成27年版高齢社会白書(全体版)

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平成14年度社会保障給付費(概要)

各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数

国際評価トピックスと概要 月 平成 22 年 8 月 27 日 ( 独 ) 家畜改良センター情報分析課 今回より CD 掲載範囲の変更に伴い 1 国内外の種雄牛の能力 の表示方法を変更しました Ⅰ. トピックス 1 国内外の種雄牛の能力 ( 乳量 ) 表 年生まれの種雄牛

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国民 1 人当たり GDP (OECD 加盟国 ) ( 付表 2)OECD 加盟国の国民 1 人当たりGDP(2002~2009 年 ) 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 1 ルクセンブルク 58,709 ルクセンブルク 59,951 ルクセンブルク 64,016 ルクセンブル

2. 年金額改定の仕組み 年金額はその実質的な価値を維持するため 毎年度 物価や賃金の変動率に応じて改定される 具体的には 既に年金を受給している 既裁定者 は物価変動率に応じて改定され 年金を受給し始める 新規裁定者 は名目手取り賃金変動率に応じて改定される ( 図表 2 上 ) また 現在は 少

平成14年度社会保障給付費(概要)

Microsoft PowerPoint EU経済格差

図 4-1 総額 と 純計 の違い ( 平成 30 年度当初予算 ) 総額ベース で見た場合 純計ベース で見た場合 国の財政 兆円兆 国の財政 兆円兆 A 特会 A 特会 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定

一般会計 特別会計を含めた国全体の財政規模 (1) 国全体の財政規模の様々な見方国の会計には 一般会計と特別会計がありますが これらの会計は相互に完全に独立しているわけではなく 一般会計から特別会計へ財源が繰り入れられているなど その歳出と歳入の多くが重複して計上されています また 各特別会計それぞ

150130【物価2.7%版】プレス案(年金+0.9%)

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平成25年4月から9月までの年金額は

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日本経済の現状と見通し ( インフレーションを中心に ) 2017 年 2 月 17 日 関根敏隆日本銀行調査統計局

財政再建は待ったなし

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( 参考 ) と直近四半期末の資産構成割合について 乖離許容幅 資産構成割合 ( 平成 27(2015) 年 12 月末 ) 国内債券 35% ±10% 37.76% 国内株式 25% ±9% 23.35% 外国債券 15% ±4% 13.50% 外国株式 25% ±8% 22.82% 短期資産 -

平成26年版 特別会計ガイドブック

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市場と経済A

1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7%

政策課題分析シリーズ16(付注)

資料 1-2 中長期の経済財政に関する試算 ( 平成 29 年 7 月 18 日経済財政諮問会議提出 ) 本試算は 経済財政諮問会議の審議のための参考として 内閣府が作成し 提出するものである 内閣府

2. 年金改定率の推移 2005 年度以降の年金改定率の推移をみると 2015 年度を除き 改定率はゼロかマイナスである ( 図表 2) 2015 年度の年金改定率がプラスとなったのは 2014 年 4 月の消費税率 8% への引き上げにより年金改定率の基準となる2014 年の物価上昇率が大きかった

はじめに 高齢化が急速に進み 社会保障費は年々増加しています 一方 財源は確保できておらず 子どもたちの世代に負 担を先送りし続けています 現在 この先送りの状況を打開し 社会保障制度を次世 代に引き渡すため 様々な取組を進めています 次世代に明るい未来を残すため わたしたちが今 何ができるか 一緒

いずれも 賃金上昇率により保険料負担額や年金給付額を65 歳時点の価格に換算し 年金給付総額を保険料負担総額で除した 給付負担倍率 の試算結果である なお 厚生年金保険料は労使折半であるが 以下では 全ての試算で負担額に事業主負担は含んでいない 図表 年財政検証の経済前提 将来の経済状

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2030年のアジア

税・社会保障等を通じた受益と負担について

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1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

2019年度はマクロ経済スライド実施見込み

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(2) 高齢者の福祉 ア 要支援 要介護認定者数の推移 介護保険制度が始まった平成 12 年度と平成 24 年度と比較すると 65 歳以上の第 1 号被保険者のうち 要介護者又は要支援者と認定された人は 平成 12 年度末では約 247 万 1 千人であったのが 平成 24 年度末には約 545 万

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将来人口の試算ケース 独自の純社会移動率 = の場合 この資料は 島田市の将来における人口について 以下の 8 ケースで試算を行ったものです 基本的に から まで 5 年ごとの国勢調査による人口をベースとし ています ( 外国人を含む ) 以下の試算は いずれも独自の 純社会移動なし で行っています

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第 7 章財政運営と世代の視点 unit 26 Check 1 保有する資金が預貯金と財布中身だけだとしよう 今月のフロー ( 収支 ) は今月末のストック ( 資金残高 ) から先月末のストックを差し引いて得られる (305 頁参照 ) したがって, m 月のフロー = 今月末のストック+ 今月末

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260401【厚生局宛て】施行通知

このジニ係数は 所得等の格差を示すときに用いられる指標であり 所得等が完全に平等に分配されている場合に比べて どれだけ分配が偏っているかを数値で示す ジニ係数は 0~1の値をとり 0 に近づくほど格差が小さく 1に近づくほど格差が大きいことを表す したがって 年間収入のジニ係数が上昇しているというこ

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(1987) (1990) (1991) (1996) (1998) (1999) (2000) (2001) (2002) 3 ( ) ( ) hkyo

平成24年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度(閣議了解)

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日本再興戦略 改訂 2015 平成 27 年 6 月 30 日に閣議決定された 日本再興戦略 改訂 2015 においては 企業が確定給付企業年金を実施しやすい環境を整備するため 確定給付企業年金の制度改善について検討することとされている - 日本再興戦略 改訂 2015( 平成 27 年 6 月 3

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02_公表資料<厚生年金・国民年金の平成27年度収支決算の概要>

第45回中期経済予測 要旨

14 日本 ( 社人研推計 ) 日本 ( 国連推計 ) 韓国中国イタリアドイツ英国フランススウェーデン 米国 図 1. 1 主要国の高齢化率の推移と将来推計 ( 国立社会保障 人口問題研究所 資料による ) 高齢者を支える

1999


その 1 の財政状況は? 平成 28 年度一般会計決算からの財政状況を説明します 1 平成 28 年度の主なお金の使い道は? その他の経費 212 億 93 万円 扶助費 82 億 3,606 万円 16.7% 43.0% 義務的経費 219 億 7,332 万円 人件費 44.5% 79 億 8,

歳出面の構造変化 一般会計ベース 歳出の硬直化が進行 社会保障関係費 国債費 地方交付金の 3 経費で 7 割超に ( 兆円 ) 35 社会保障関係費推移 主要経費別構成比 2001 年 2013 年

本日の主な内容 1.. 総論 主要国の GDP 成長率 人口伸び率 主要国の経済規模 2.. 日本経済の見通し 人口動態と労働力人口 潜在成長率と実質 GDP 成長率 GDP ギャップと物価上昇率 日本経済再生への処方箋 1

【資料1-1】人口ビジョン編・表紙(案) 省略版

IT 人材需給に関する調査 ( 概要 ) 平成 31 年 4 月経済産業省情報技術利用促進課 1. 調査の目的 実施体制 未来投資戦略 2017 ( 平成 29 年 6 月 9 日閣議決定 ) に基づき 第四次産業革命下で求められる人材の必要性やミスマッチの状況を明確化するため 経済産業省 厚生労働

Spring と概念上の異同がある さらに, 社会保障関連では国民経済計算体系 (SNA) においても, 給付は 付表 9. 一般政府から家計への移転の明細表 ( 社会保障関係 ) ( 以下, これを社会保障給付という なお, 統計の定義から公的扶助等は含まれない ) において, また

研究報告(田近、小林)

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

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医療費適正化計画の概要について 国民の高齢期における適切な医療の確保を図る観点から 医療費適正化を総合的かつ計画的に推進するため 国 都道府県は 医療費適正化計画を定めている 根拠法 : 高齢者の医療の確保に関する法律作成主体 : 国 都道府県計画期間 :5 年 ( 第 1 期 : 平成 20~24

資料1 短時間労働者への私学共済の適用拡大について

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社会保障 税一体改革大綱(平成24 年2月17 日閣議決定)社会保障 税一体改革における年金制度改革と残された課題 < 一体改革で成立した法律 > 年金機能強化法 ( 平成 24 年 8 月 10 日成立 ) 基礎年金国庫負担 2 分の1の恒久化 : 平成 26 年 4 月 ~ 受給資格期間の短縮

2013年7月3日

板書ノート 1 労働編 6 頁 公務員関係等の適用 の表を, 次の表に差し替 える 改正労働 ( が改訂箇所 ) 公務員等 労基法の適用 労災法の適用 一般職の国家公務員 適用しない 適用しない 行政執行法人の職員 適用する 適用しない 行政執行法人以外の独立行政法人の職員 適用する 適

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2. 繰上げ受給と繰下げ受給 65 歳から支給される老齢厚生年金と老齢基礎年金は 本人の選択により6~64 歳に受給を開始する 繰上げ受給 と 66 歳以降に受給を開始する 繰下げ受給 が可能である 繰上げ受給 を選択した場合には 繰上げ1カ月につき年金額が.5% 減額される 例えば 支給 開始年齢

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資料 7-2 我が国の財政に関する長期推計 平成 26 年 4 月 28 日起草検討委員提出資料

欧州委員会 Fiscal Sustainability Report 2012 の概要 欧州委員会では 2006 年以降 3 年に1 度 加盟国それぞれについて 高齢化要因等の人口動態の見通しを踏まえた長期的な財政の持続可能性等についての分析結果を公表 直近のものは Fiscal Sustainability Report 2012 (2012 年 12 月 ) Fiscal Sustainability Report 2012 では 現行の制度 施策を前提とする場合の 自然体( ベースライン ) に対して 以下を算出 指標:2030 年における一般政府の債務残高対 GDP 比を6 とするために 必要とされる恒久的な収支改善幅 指標 : 将来にわたって一般政府の債務残高対 GDP 比を安定させるために 現時点 (2015 年 ) で必要とされる恒久的な収支改善幅 また 上述の 指標については 必要な収支改善全てを直ちに (2015 年から ) 行うのではなく 2015~2020 年の 6 年間は段階的に収支改善を行うこととしているため それに伴い追加的に発生する 遅延コスト を含む の構成要素 =IBP(1)+IBP(2)+COD+DR+COA =IBP(1)+IBP(2) +COA ( 注 )IBP:Initial Budgetary Position COD:Cost of Delay DR:Debt Reduction Requirement COA:Cost of Aging 初期時点不均衡(IBP)(1) : 現時点 (2014 年 ) のPB 赤字を解消するために必要な収支改善幅 初期時点不均衡(IBP)(2) : 債務残高対 GDP 比を現時点 (2014 年 ) の水準で維持するために必要なPB 黒字幅 ( 名目長期金利 - 名目経済成長率 ) 債務残高対 GDP 比 遅延コスト (COD) : 段階的な収支改善を前提とすることによって追加的に必要な収支改善幅 欧州委員会 (2012) の場合 2015~2020 年の6 年間は段階的に収支改善を行うことに伴うコスト 債務残高引下げ要件 (DR): 現時点 (2014 年 ) の債務残高対 GDP 比を一定値 ( 例えば 2030 年に 6) まで引き下げるために必要な収支改善幅 1 高齢化コスト (COA) : 少子高齢化に伴う将来の歳出増に対応するために必要な収支改善幅

35% 3 25% 2 31.5% 16.7% 14.6% 8. 年齢関係支出 計 公的年金 医療 介護 教育 雇用保険 < フランス > 34.4% 26.6% 15.1% 9.4% 5. 4.6% 5% 2.2% 4.2% 1.7% 1.1% 2010 2020 2030 2040 2050 2060 欧州委員会 Fiscal Sustainability Report 2012 の概要 高齢化率 <ドイツ> 35% 32.8% 35% 3 高齢化率 30.5% 3 28.6% 25% 25.1% 25% 20.3% 2 20.6% 2 10.8% 8. 13.4% 9.4% 5% 3.9% 3.8% 1.4% 3.1% 1. 0.8% 2010 2020 2030 2040 2050 2060 < イタリア > 高齢化率 31.6% 28.6% 15.3% 14.4% 6.6% 7.2% 5% 4.1% 3.7% 1.9% 2.8% 0.7% 0.5% 2010 2020 2030 2040 2050 2060 <イギリス> <スウェーデン> 35% 35% 35% 31.5% 3 3 3 27.9% 25.5% 26.3% 25% 25% 25% 23.6% 22.2% 高齢化率 24.6% 2 2 18.3% 2 16.5% 高齢化率 17. < スペイン > 高齢化率 31.4% 27.6% 10.2% 9.2% 9.6% 7.7% 7.5% 8.1% 8.3% 7.2% 6.3% 6.4% 5% 5. 5.1% 5% 3.9% 6.3% 2. 2.7% 0.6% 0.5% 0.3% 0.2% 2010 2020 2030 2040 2050 2060 2010 2020 2030 2040 2050 2060 ( 注 ) 高齢化率は 総人口に占める65 歳以上人口の割合 13.7% 10.1% 7.8% 6.5% 5% 4.2% 3.7% 2. 1.5% 0.8% 0.9% 2010 2020 2030 2040 2050 2060 2

欧州委員会 Fiscal Sustainability Report 2012 の概要 欧州委員会 Fiscal Sustainability Report 2012 における試算前提 経済前提 各国の人口動態等に応じて推計 EU27か国平均の数値は下表のとおり ( 単位 :%) 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2025 2030 実質経済成長率 2.1 1.6-0.2 0.4 1.6 1.7 1.8 1.8 1.3 1.4 1.5 1.7 1.5 名目経済成長率 4.6 3.1 2.4 2.2 3.3 3.5 3.7 3.8 3.3 3.4 3.5 3.7 3.5 GDPデフレータ 2.5 1.5 2.6 1.8 1.7 1.8 1.9 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 名目長期金利 - - - - - 3.8 4.4 5.1 5.1 5.1 5.1 5.1 5.1 財政前提 年齢関係支出 ( 公的年金 医療 介護 教育 雇用保険 ) については 各国の人口動態の変化に応じ 労働参加率や出生率等の見通しを基に推計した 欧州委員会 The 2012 Ageing Report の数値を引用 ( 年金支出の推計は 各国の制度の違いを踏まえて 各国による推計を利用 ) 非年齢関係支出 及び政府収入 ( 税収 社会保険料 その他収入 ) については 対 GDP 比一定と想定 < 指標の国際比較 > 10 10 8 9.7 8 8.2 6 4 2 0 2 4 3 6.2 5.3 5.0 3.2 2.6 2.2 2.2 2.0 2.0 1.9 1.3 0.6 0.3 0.3 0.1 0.3 0.4 1.4 1.5 2.0 2.0 3.4 3.6 キフ ロスヘ ルキ ースヘ インイキ リススロヘ ニアオーストリアオランタ スロハ キアマルタフィンラント フランスチェコイタリアリトアニアルクセンフ ルク ホ ーラント ト イツハンカ リールーマニアフ ルカ リアテ ンマークラトウ ィアエストニアスウェーテ ン EU 平均 1.8 6 4 2 0 2 4 < 指標の国際比較 > 8.2 7.6 7.4 6.9 5.9 5.8 5.8 5.5 5.2 4.8 4.7 4.1 3.7 2.8 2.6 1.7 1.6 1.5 1.4 1.2 0.5 0.7 2.3 ルクセンフ ルクキフ ロススロヘ ニアヘ ルキ ースロハ キアオランタ マルタフィンラント チェコイキ リススヘ インリトアニアオーストリアルーマニアフ ルカ リアテ ンマークスウェーテ ンフランスホ ーラント ト イツエストニアハンカ リーラトウ ィアイタリア EU 平均 2.6

欧州委員会 Fiscal Sustainability Report 2012 の概要 < 指標の国際比較 > IBP COD DR COA キフ ロス 8.2 2.9 1.4 2.4 1.3 ヘ ルキ ー 6.2 0.6 1.0 2.4 2.1 スヘ イン 5.3 2.4 0.9 2.2-0.3 イキ リス 5.0 1.7 0.8 2.1 0.2 スロヘ ニア 3.2 0.9 0.5 0.1 1.4 オーストリア 2.6-0.3 0.4 0.9 1.6 オランタ 2.2 0.2 0.3 0.6 1.0 スロハ キア 2.2 0.8 0.3-0.2 1.3 マルタ 2.0 0.3 0.3 0.7 0.5 フィンラント 2.0-0.6 0.3-0.3 2.5 フランス 1.9-0.7 0.3 2.1 0.1 チェコ 1.3 1.1 0.2-0.7 0.7 イタリア 0.6-3.0 0.1 3.7-0.3 リトアニア 0.3 0.7 0.1-1.1 0.7 ルクセンフ ルク 0.3 0.2 0.0-2.0 2.0 ホ ーラント 0.1-0.3 0.0-0.2 0.6 ト イツ -0.3-2.1-0.1 1.1 0.7 ハンカ リー -0.4-0.1-0.1 0.9-1.3 ルーマニア -1.4-0.2-0.2-1.4 0.4 フ ルカ リア -1.5 0.2-0.3-2.3 0.8 テ ンマーク -2.0-1.0-0.3-0.9 0.2 ラトウ ィア -2.0 0.0-0.3-0.9-0.8 エストニア -3.4 0.1-0.5-3.0 0.2 スウェーテ ン -3.6-2.0-0.6-1.6 0.6 EU 1.8-0.7 0.3 1.7 0.4 < 指標の国際比較 > IBP COA ルクセンフ ルク 9.7 1.2 8.5 キフ ロス 8.2 2.8 5.4 スロヘ ニア 7.6 1.1 6.6 ヘ ルキ ー 7.4 1.0 6.4 スロハ キア 6.9 1.8 5.1 オランタ 5.9 2.0 4.0 マルタ 5.8 1.0 4.9 フィンラント 5.8 0.9 4.9 チェコ 5.5 1.7 3.8 イキ リス 5.2 2.6 2.6 スヘ イン 4.8 2.9 1.9 リトアニア 4.7 0.9 3.8 オーストリア 4.1 0.5 3.6 ルーマニア 3.7 0.1 3.6 フ ルカ リア 2.8 0.5 2.3 テ ンマーク 2.6 0.9 1.7 スウェーテ ン 1.7-1.0 2.7 フランス 1.6 0.6 0.9 ホ ーラント 1.5 0.4 1.1 ト イツ 1.4-1.0 2.4 エストニア 1.2 0.5 0.7 ハンカ リー 0.5 0.1 0.3 ラトウ ィア -0.7 0.7-1.5 イタリア -2.3-3.0 0.7 EU 2.6 0.5 2.2 ( 注 ) キ リシア アイルラント 及びホ ルトカ ルは分析対象に入っていない 4

財政の長期推計 ( 試算前提 ) 欧州委員会 (2012) の方法に倣って 日本の財政について推計を行った上田 米田 太田 (2014) 日本の財政運営において必要とされる収支調整幅の大きさ 動学的な財政不均衡に関する量的分析 - を参考にして推計 経済 ( 経済成長率 金利等 ) に関する前提 2023 年度までは 内閣府 中長期試算 (2014 年 1 月 ) の 経済再生ケース 2024 年以降は 経済財政運営と改革の基本方針 (2013 年 6 月 ) を参考に 実質経済成長率 1. と実質経済成長率 2. の 2 ケースを想定 物価上昇率 (1.) 及び名目長期金利 (3.7%) は厚労省 年金財政検証 (2009 年 2 月 ) 労働力人口 (15 歳以上 65 歳未満人口 ) は社人研 将来推計人口 ( 中位推計 ) (2012 年 1 月 ) の数値 名目経済成長率は 実質経済成長率に GDP デフレータ (= 物価上昇率 1.) を加算 財政 ( 歳出 歳入 ) に関する前提 年齢関係支出 : 人口構造の変化 ( 社人研 将来推計人口 ( 中位推計 ) ) 各制度 施策を反映させた年齢階層別一人当たり給付水準等を踏まえて推計 非年齢関係支出 : 欧州委員会の方法に倣って 対名目 GDP 比一定 (15.4%) 政府収入 ( 税収 社会保険料 その他収入 ): 欧州委員会の方法に倣って 景気循環等の影響を排除した 構造的収入 として 法定されている今後の税 年金保険料率の引上げ等を反映している他は対名目 GDP 比一定 (35.) < 高齢化率及び 年齢関係支出計 の推移 > < 各内訳項目の推移 > 4 35% 高齢化率 39.9% 10.3% 6.5% 公的年金 医療 10.9% 10. 3 30.5% 5% 教育 雇用保険等 介護 5.8% 25% 23. 4.4% 3.8% 5 22.6% 年齢関係支出計 ( 年度 ) 2 2010 2020 2030 2040 2050 2060 1.5% ( 年度 ) 2010 2020 2030 2040 2050 2060 ( 注 1) 高齢化率は 総人口に占める 65 歳以上人口の割合 ( 注 2) 上記の 2 つのグラフの実線は いずれも 2024 年度以降の 実質経済成長率が 1. 名目経済成長率が 2. 名目長期金利が 3.7% ケース の場合の計数

財政の長期推計 ( 試算前提 ) ( 参考 ) 主な 年齢関係支出 の推計方法 年齢関係支出 : 年齢階層別の一人当たり支出が異なる社会保障給付 ( 公的年金 医療 介護 ) や教育等の支出 公的年金 ( 注 ) 性別及び年齢別の一人当たり平均年金受給額を現行ルールにより改定し 将来の性別及び年齢階層別人口を乗ずることで推計 ( 注 ) 現行法に基づき 原則として新規裁定者については名目賃金上昇率 既裁定者については物価上昇率により改定しているほか マクロ経済スライド調整が行われることを前提としている 現行法に基づく厚生年金の支給開始年齢の段階的引上げ (~2030 年度まで ) を織り込んでいる 医 療 年齢階層別 (5 歳刻み ) の一人当たり医療費を一人当たり名目 GDP 伸び率で延伸し 将来の年齢階層別人口を乗ずることにより 国民医療費総額を推計 その上で 年齢階層別 (0-69 歳 70-74 歳 75 歳以上 ) に応じ 自己負担率を考慮して医療給付総額を推計 介護 要介護度に応じた65 歳以上人口に対する利用者比率を一定と仮定した上で 各サービス 要介護度別の利用者一人当たり介護費用を名目賃金上昇率で延伸し 将来の年齢階層別人口を乗ずることにより 施設サービス費用や在宅サービス費用等を推計 その上で 施設サービス費用や在宅サービス費用等ごとに自己負担率等を考慮して給付額を推計し これらを合算して介護給付費総額を推計 6

試算結果 P8 実質経済成長率 1. 名目経済成長率 2. 名目長期金利 3.7% ケース 試算 A ( 一般政府ベース 現行制度を前提 ) 試算 B ( 一般政府ベース 2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 ) P8 P11 実質経済成長率 2. 名目経済成長率 3. 名目長期金利 3.7% ケース 試算 C ( 一般政府ベース 現行制度を前提 ) 試算 D ( 一般政府ベース 2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 ) 欧州主要国との比較 試算結果 ( 債務残高対 GDP 比を2060 年度に20 とする場合 ) P13 P15 P17 P18 7

財政の長期推計 A( 試算結果 ) ( 実質経済成長率 1. 名目経済成長率 2. 一般政府ベース 現行制度を前提 ) 今後 50 年程度 (2060 年度まで ) の間 収支改善を行わず 現行の制度 施策を前提とした場合 高齢化に伴う 年齢関係支出 の増加と金利 成長率格差により 一般政府の債務残高対 GDP 比は急速に膨張 ( 発散 ) ( ベースライン ) 例えば 2060 年度までに債務残高対 GDP 比が 10 となるよう収支改善を行った場合 ベースラインから 12.89%( )~14.05 %() の恒久的な収支改善が必要 2021~2026 年度の 6 年間に段階的に収支改善を行う場合 () 必要な収支改善を 2021 年度から直ちに行う場合 ( ) と比較して 1.16% の遅延コスト (COD) が発生 2060 年度以降に債務残高対 GDP 比を安定させるために必要とされる恒久的な収支改善幅 はベースラインから 12.55 %() また > の場合 の収支改善を継続すれば 債務残高の対 GDP 比は 2060 年度に 10 に達した後に安定 債務残高対 GDP 比 備考 収支改善幅 IBP(1) IBP(2) COD DR COA 2060 年度に10 必要な収支改善を段階的に行う場合 14.05% 3.8 3.87% 1.16% 2.57% 2.66% ' 2060 年度に10 必要な収支改善を直ちに行う場合 12.89% 3.8 3.87% 0.0 2.57% 2.66% 2060 年度以降 安定 12.55% 3.8 3.97% - - 4.78% ( 注 )2021 年度の名目 GDP(639.9 兆円 ) で計算すると : 対 GDP 比 14.05% は約 90 兆円 : 対 GDP 比 12.89% は約 82 兆円 : 対 GDP 比 12.55% は約 80 兆円に相当 < 一般政府の基礎的財政収支 ( イメージ )> COD 2060 年度 10 を達成する場合 (=14.05%) 50 40 < 一般政府の債務残高 ( イメージ )> ベースライン ( モデル試算 ) 5% :12.89% 30 :12.55% 20 2060 年度以降に債務残高対 GDP 比を安定させるように収支改善する場合 2060 年度 10 を達成する場合 (=14.05%) 5% 10 2060 年度以降に債務残高対 GDP 比を ベースライン ( モデル試算 ) ( 年度 ) 安定させるように収支改善する場合 ( 年度 ) 2010 2020 2030 2040 2050 2060 2010 2020 2030 2040 2050 20608

収支改善を行わない場合には 年齢関係支出 の増加による一般政府 PB 赤字の拡大 及び一般政府債務残高の増大による利払費の加速度的な増加により 債務残高対 GDP 比は長期的に増大が加速 債務残高対 GDP 比変化幅 ( 対前年度比 ) 財政の長期推計 A( 試算結果 ) ( 実質経済成長率 1. 名目経済成長率 2. 一般政府ベース 現行制度を前提 ) 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060 (DEBTt/GDPt) +1.1% +4.7% +8.4% +9.8% +11.7% +14.1% +16.4% +18.7% +21.2% +23.9% PB 赤字要因 -PBt/GDPt +4. +3.5% +3.9% +4.6% +5.6% +6.9% +8. +8.9% +9.7% +10.6% 金利 成長率格差要因 +(rt-gt)*(debtt-1/gdpt) 2.9% +1.3% +4.5% +5.2% +6.1% +7.2% +8.4% +9.8% +11.5% +13.3% ( 注 )DEBT: 一般政府の債務残高 GDP: 名目 GDP PB: 一般政府の基礎的財政収支 g: 名目 GDP 成長率 r: 名目長期金利 < 一般政府の債務残高 (の場合のイメージ)> 50 ヘ ースライン ( モテ ル試算 ) 40 IBP(1) の収支改善 2020 年度の PB 赤字を解消 利払費を PB 黒字で賄うことができず 債務残高対 GDP 比は発散 30 20 10 :2060 年度以降に債務残高対 GDP 比を安定させるように収支改善する場合 2010 2020 2030 2040 2050 2060 IBP(1) と IBP(2) を合わせた分の収支改善 ( 年齢関係支出 の増加という PB 悪化要因がなければ ) 債務残高対 GDP 比を 2020 年度の水準に維持 長期的には 年齢関係支出 の増加による PB 悪化により 債務残高対 GDP 比は発散 IBP(1) IBP(2) COA を合わせた分の収支改善 債務残高対 GDP 比は安定 COA を 年齢関係支出 の各分野で要因分解すると 医療及び介護の要因が大きい 9 債務残高対 GDP 比 COA 公的年金 医療 介護 教育 雇用保険 生活保護 2060 年度に10 2.66% 0.23% 1.37% 1.71% 0.26% 0.02% 0.06% 2060 年度以降 安定 4.78% 0.42% 1.99% 2.57% 0.29% 0.02% 0.08%

財政の長期推計 A( 試算結果 ) ( 実質経済成長率 1. 名目経済成長率 2. 一般政府ベース 現行制度を前提 ) 人口動態が変化したとしても 必要な収支改善幅 に与える影響は大きくない 名目長期金利の変化は 必要な収支改善幅 に一定の影響を与える < 人口動態が変動した場合の 必要な収支改善幅への影響 > 出生高位 死亡高位 13.72% 3.7 3.85% 1.13% 2.55% 2.49% 出生高位 死亡高位 11.76% 3.7 3.96% 4. 出生中位 死亡中位 14.05% 3.8 3.87% 1.16% 2.57% 2.66% 出生中位 死亡中位 12.55% 3.8 3.97% 4.78% 出生低位 死亡低位 14.6 4.06% 3.89% 1.2 2.59% 2.86% 出生低位 死亡低位 13.53% 4.06% 3.99% 5.47% ( 注 ) 表中の各ケースは 社人研 日本の将来推計人口 (2012 年 1 月 ) に基づき試算 ( 出生率については 出生高位は1.60 出生中位は1.35 出生低位は1.12 死亡率については 死亡高位は男 :83.22 歳 女 :89.96 歳 死亡中位は男 :84.19 歳 女 :90.93 歳 死亡低位は男 :85.14 歳 女 :91.90 歳 ) ( 参考 ) 合計特殊出生率が2030 年に 人口置換水準である2.07に回復し その後 同水準が維持される等の仮定をおいて 将来人口推計を行った場合 は12.74% となる ( 合計特殊出生率が2.07になる場合は 選択する未来 委員会 資料に基づき試算 ) < 名目長期金利が変動した場合の 必要な収支改善幅への影響 > 名目長期金利 +2% 21.11% 4.43% 9.68% 2.31% 2.02% 2.67% 名目長期金利 +2% 18.16% 4.43% 9.76% 3.97% 名目長期金利 +1% 17.29% 4.04% 6.6 1.65% 2.28% 2.71% 名目長期金利 +1% 15.09% 4.04% 6.69% 4.37% 名目長期金利 + 14.05% 3.8 3.87% 1.16% 2.57% 2.66% 名目長期金利 + 12.55% 3.8 3.97% 4.78% 名目長期金利 -1% 11.35% 3.67% 1.42% 0.8 2.84% 2.62% 名目長期金利 -1% 10.52% 3.67% 1.54% 5.31% 名目長期金利 -2% 9.07% 3.53% -0.76% 0.53% 3.09% 2.67% 名目長期金利 -2% 9.03% 3.53% -0.62% 6.12% 10

財政の長期推計 B( 試算結果 ) ( 実質経済成長率 1. 名目経済成長率 2. 一般政府ベース 2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 ) 政府の財政健全化目標に沿って 2020 年度に国 地方 PBを均衡させた場合 (2014 年度の国 地方 PB 赤字 を6 年間で均等配分 ) でも その後に収支改善を行わない場合 試算 Aに比べてタイミングが遅れるが 一般政府の債務残高対 GDP 比は発散 ( ベースライン2) 例えば 2060 年度までに債務残高対 GDP 比が10 となるよう収支改善を行った場合 試算 Aと比較して必要な収支改善幅 ( 対 GDP 比 ) は小さくなるが ベースライン2から9.4( )~10.24%() の恒久的な収支改善が必要 債務残高対 GDP 比 備考 収支改善幅 IBP(1) IBP(2) COD DR COA 2060 年度に10 必要な収支改善を段階的に行う場合 10.24% 0.48% 3.79% 0.84% 2.47% 2.66% ' 2060 年度に10 必要な収支改善を直ちに行う場合 9.4 0.48% 3.79% 0.0 2.47% 2.66% 2060 年度以降 安定 9. 0.48% 3.89% - - 4.78% ( 注 )2021 年度の名目 GDP(639.9 兆円 ) で計算すると : 対 GDP 比 10.24% は約 66 兆円 : 対 GDP 比 9.4 は60 兆円 : 対 GDP 比 9. は約 59 兆円に相当 < 一般政府の基礎的財政収支 ( イメージ )> COD 2060 年度 10 を達成する場合 (=10.24%) 50 40 < 一般政府の債務残高 ( イメージ )> ベースライン 1( モデル試算 ) ベースライン 2 (2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 ) 5% 5% :9.4 :9. 20 2060 年度以降に債務残高対 GDP 比を安定させるように収支改善する場合ベースライン2 10 (2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 ) 2060 年度以降に債務残高対 GDP 比を ベースライン1( モデル試算 ) ( 年度 ) 安定させるように収支改善する場合 ( 年度 ) 11 2010 2020 2030 2040 2050 2060 2010 2020 2030 2040 2050 2060 30 2060 年度 10 を達成する場合 (=10.24%)

財政の長期推計 B( 試算結果 ) ( 実質経済成長率 1. 名目経済成長率 2. 一般政府ベース 2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 ) 人口動態が変化したとしても 必要な収支改善幅 に与える影響は大きくない 名目長期金利の変化は 必要な収支改善幅 に一定の影響を与える < 人口動態が変動した場合の 必要な収支改善幅への影響 > 出生高位 死亡高位 9.99% 0.44% 3.77% 0.82% 2.46% 2.49% 出生高位 死亡高位 8.42% 0.44% 3.88% 4. 出生中位 死亡中位 10.24% 0.48% 3.79% 0.84% 2.47% 2.66% 出生中位 死亡中位 9. 0.48% 3.89% 4.78% 出生低位 死亡低位 10.71% 0.67% 3.8 0.88% 2.49% 2.86% 出生低位 死亡低位 10.05% 0.67% 3.91% 5.47% ( 注 ) 表中の各ケースは 社人研 日本の将来推計人口 (2012 年 1 月 ) に基づき試算 ( 出生率については 出生高位は1.60 出生中位は1.35 出生低位は1.12 死亡率については 死亡高位は男 :83.22 歳 女 :89.96 歳 死亡中位は男 :84.19 歳 女 :90.93 歳 死亡低位は男 :85.14 歳 女 :91.90 歳 ) ( 参考 ) 合計特殊出生率が2030 年に 人口置換水準である2.07に回復し その後 同水準が維持される等の仮定をおいて 将来人口推計を行った場合 は9.17% となる ( 合計特殊出生率が2.07になる場合は 選択する未来 委員会 資料に基づき試算 ) < 名目長期金利が変動した場合の 必要な収支改善幅への影響 > 名目長期金利 +2% 16.75% 0.86% 9.45% 1.83% 1.94% 2.67% 名目長期金利 +2% 14.35% 0.86% 9.52% 3.97% 名目長期金利 +1% 13.21% 0.59% 6.45% 1.26% 2.2 2.71% 名目長期金利 +1% 11.49% 0.59% 6.54% 4.37% 名目長期金利 + 10.24% 0.48% 3.79% 0.84% 2.47% 2.66% 名目長期金利 + 9. 0.48% 3.89% 4.78% 名目長期金利 -1% 7.78% 0.48% 1.39% 0.55% 2.75% 2.62% 名目長期金利 -1% 7.3 0.48% 1.51% 5.31% 名目長期金利 -2% 5.74% 0.48% -0.75% 0.34% 3.0 2.67% 名目長期金利 -2% 5.98% 0.48% -0.61% 6.12% 12

財政の長期推計 C( 試算結果 ) ( 実質経済成長率 2. 名目経済成長率 3. 一般政府ベース 現行制度を前提 ) 今後 50 年程度 (2060 年度まで ) の間 収支改善を行わず 現行の制度 施策を前提とした場合 一般政府の債務残高対 GDP 比は発散 ( ベースライン ) 例えば 2060 年度までに債務残高対 GDP 比が 10 となるよう収支改善を行った場合 ベースラインから 11.09%( )~11.94 %() の恒久的な収支改善が必要 2021~2026 年度の 6 年間に段階的に収支改善を行う場合 () 必要な収支改善を 2021 年度から直ちに行う場合 ( ) と比較して 0.84% の遅延コスト (COD) が発生 ただし 経済成長率が高いため 試算 A と比較して 必要な収支改善幅 は小さくなる 2060 年度以降に債務残高対 GDP 比が安定させるために必要とされる恒久的な収支改善幅 はベースラインから 10.57 %() また > の場合 の収支改善を継続すれば 債務残高の対 GDP 比は 2060 年度に 10 に達した後に安定 債務残高対 GDP 比 備考 収支改善幅 IBP(1) IBP(2) COD DR COA 2060 年度に10 必要な収支改善を段階的に行う場合 11.94% 3.92% 1.69% 0.84% 3.16% 2.32% ' 2060 年度に10 必要な収支改善を直ちに行う場合 11.09% 3.92% 1.69% 0.0 3.16% 2.32% 2060 年度以降 安定 10.57% 3.92% 1.67% - - 4.97% ( 注 )2021 年度の名目 GDP(639.9 兆円 ) で計算すると : 対 GDP 比 11.94% は約 76 兆円 : 対 GDP 比 11.09% は約 71 兆円 : 対 GDP 比 10.57% は約 68 兆円に相当 < 一般政府の基礎的財政収支 ( イメージ )> COD 2060 年度 10 を達成する場合 (=11.94%) 50 40 < 一般政府の債務残高 ( イメージ )> ベースライン ( モデル試算 ) 5% 30 :11.09% :10.57% 20 2060 年度以降に債務残高対 GDP 比を安定させるように収支改善する場合 2060 年度 10 を達成する場合 (=11.94%) 5% 10 2060 年度以降に債務残高対 GDP 比を ベースライン ( モデル試算 ) ( 年度 ) 安定させるように収支改善する場合 ( 年度 ) 13 2010 2020 2030 2040 2050 2060 2010 2020 2030 2040 2050 2060

財政の長期推計 C( 試算結果 ) ( 実質経済成長率 2. 名目経済成長率 3. 一般政府ベース 現行制度を前提 ) 人口動態が変化したとしても 必要な収支改善幅 に与える影響は大きくない 名目長期金利の変化は 必要な収支改善幅 に一定の影響を与える < 人口動態が変動した場合の 必要な収支改善幅への影響 > 出生高位 死亡高位 11.51% 3.91% 1.69% 0.81% 3.16% 1.93% 出生高位 死亡高位 9.37% 3.91% 1.67% 3.79% 出生中位 死亡中位 11.94% 3.92% 1.69% 0.84% 3.16% 2.32% 出生中位 死亡中位 10.57% 3.92% 1.67% 4.97% 出生低位 死亡低位 12.39% 4.01% 1.7 0.88% 3.18% 2.62% 出生低位 死亡低位 11.8 4.01% 1.68% 6.11% ( 注 ) 表中の各ケースは 社人研 日本の将来推計人口 (2012 年 1 月 ) に基づき試算 ( 出生率については 出生高位は1.60 出生中位は1.35 出生低位は1.12 死亡率については 死亡高位は男 :83.22 歳 女 :89.96 歳 死亡中位は男 :84.19 歳 女 :90.93 歳 死亡低位は男 :85.14 歳 女 :91.90 歳 ) ( 参考 ) 合計特殊出生率が2030 年に 人口置換水準である2.07に回復し その後 同水準が維持される等の仮定をおいて 将来人口推計を行った場合 は10.33% となる ( 合計特殊出生率が2.07になる場合は 選択する未来 委員会 資料に基づき試算 ) < 名目長期金利が変動した場合の 必要な収支改善幅への影響 > 名目長期金利 +2% 18.14% 4.43% 7.28% 1.74% 2.54% 2. 名目長期金利 +2% 15.41% 4.43% 7.26% 3.71% 名目長期金利 +1% 14.87% 4.27% 4.33% 1.23% 2.86% 2.18% 名目長期金利 +1% 12.79% 4.27% 4.31% 4.21% 名目長期金利 + 11.94% 3.92% 1.69% 0.84% 3.16% 2.32% 名目長期金利 + 10.57% 3.92% 1.67% 4.97% 名目長期金利 -1% 9.45% 3.62% -0.64% 0.56% 3.44% 2.47% 名目長期金利 -1% 8.9 3.62% -0.67% 5.96% 名目長期金利 -2% 7.34% 3.48% -2.71% 0.36% 3.7 2.51% 名目長期金利 -2% 7.97% 3.48% -2.75% 7.24% 14

財政の長期推計 D( 試算結果 ) ( 実質経済成長率 2. 名目経済成長率 3. 一般政府ベース 2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 ) 政府の財政健全化目標に沿って 2020 年度に国 地方 PBを均衡させた場合 (2014 年度の国 地方 PB 赤字 を6 年間で均等配分 ) でも その後に収支改善を行わない場合 経済成長率が高いため 試算 Bに比べてタイミングが遅れるが 一般政府の債務残高対 GDP 比は発散 ( ベースライン2) 例えば 2060 年度までに債務残高対 GDP 比が10 となるよう収支改善を行った場合 試算 Bと比較して必要な収支改善幅 ( 対 GDP 比 ) は小さくなるが ベースライン2から7.62%( )~8.2() の恒久的な収支改善が必要 5% 5% 債務残高対 GDP 比 備考 収支改善幅 IBP(1) IBP(2) COD DR COA 2060 年度に10 必要な収支改善を段階的に行う場合 8.2 0.6 1.66% 0.58% 3.04% 2.32% ' 2060 年度に10 必要な収支改善を直ちに行う場合 7.62% 0.6 1.66% 0.0 3.04% 2.32% 2060 年度以降 安定 7.21% 0.6 1.63% - - 4.97% ( 注 )2021 年度の名目 GDP(639.9 兆円 ) で計算すると : 対 GDP 比 8.2 は約 52 兆円 : 対 GDP 比 7.62% は約 49 兆円 : 対 GDP 比 7.21% は約 46 兆円に相当 < 一般政府の基礎的財政収支 ( イメージ )> COD :7.62% 2060 年度 10 を達成する場合 (=8.2) :7.21% 50 20 2060 年度以降に債務残高対 GDP 比を安定させるように収支改善する場合ベースライン2 10 (2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 ) 2060 年度以降に債務残高対 GDP 比を ベースライン1( モデル試算 ) ( 年度 ) 安定させるように収支改善する場合 ( 年度 ) 15 2010 2020 2030 2040 2050 2060 2010 2020 2030 2040 2050 2060 40 30 < 一般政府の債務残高 ( イメージ )> ベースライン 1( モデル試算 ) ベースライン 2 (2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 ) 2060 年度 10 を達成する場合 (=8.2)

財政の長期推計 D( 試算結果 ) ( 実質経済成長率 2. 名目経済成長率 3. 一般政府ベース 2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 ) 人口動態が変化したとしても 必要な収支改善幅 に与える影響は大きくない 名目長期金利の変化は 必要な収支改善幅 に一定の影響を与える < 人口動態が変動した場合の 必要な収支改善幅への影響 > 出生高位 死亡高位 7.85% 0.65% 1.66% 0.55% 3.05% 1.93% 出生高位 死亡高位 6.08% 0.65% 1.64% 3.79% 出生中位 死亡中位 8.2 0.6 1.66% 0.58% 3.04% 2.32% 出生中位 死亡中位 7.21% 0.6 1.63% 4.97% 出生低位 死亡低位 8.58% 0.63% 1.66% 0.61% 3.06% 2.62% 出生低位 死亡低位 8.37% 0.63% 1.64% 6.11% ( 注 ) 表中の各ケースは 社人研 日本の将来推計人口 (2012 年 1 月 ) に基づき試算 ( 出生率については 出生高位は1.60 出生中位は1.35 出生低位は1.12 死亡率については 死亡高位は男 :83.22 歳 女 :89.96 歳 死亡中位は男 :84.19 歳 女 :90.93 歳 死亡低位は男 :85.14 歳 女 :91.90 歳 ) ( 参考 ) 合計特殊出生率が2030 年に 人口置換水準である2.07に回復し その後 同水準が維持される等の仮定をおいて 将来人口推計を行った場合 は6.75% となる ( 合計特殊出生率が2.07になる場合は 選択する未来 委員会 資料に基づき試算 ) < 名目長期金利が変動した場合の 必要な収支改善幅への影響 > 名目長期金利 +2% 13.88% 0.86% 7. 1.33% 2.44% 2. 名目長期金利 +2% 11.66% 0.86% 7.09% 3.71% 名目長期金利 +1% 10.89% 0.81% 4.24% 0.9 2.75% 2.18% 名目長期金利 +1% 9.24% 0.81% 4.22% 4.21% 名目長期金利 + 8.2 0.6 1.66% 0.58% 3.04% 2.32% 名目長期金利 + 7.21% 0.6 1.63% 4.97% 名目長期金利 -1% 5.94% 0.43% -0.63% 0.35% 3.33% 2.47% 名目長期金利 -1% 5.72% 0.43% -0.66% 5.96% 名目長期金利 -2% 4.06% 0.43% -2.67% 0.2 3.59% 2.51% 名目長期金利 -2% 4.96% 0.43% -2.71% 7.24% 16

財政の長期推計 ( 欧州主要国との比較 ) 今回の長期推計で示された 必要な収支改善幅 は 欧州主要国と比較しても突出 ( 注 ) 指標 : 日本は 2060 年度に債務残高対 GDP 比を 10 にするために 2021 年度以降に必要な収支改善幅 欧州主要国は 2030 年に債務残高対 GDP 比を 6 にするために 2015 年以降に必要な収支改善幅 指標 : 日本は 2021 年度以降に 欧州主要国は 2015 年以降に必要な収支改善幅 必要な収支改善幅 は 歳出の効率化がなければ 潜在的な国民負担 今後 歳出面及び歳入面 ( 租税 社会保険料 ) 両面の幅広い観点から議論が必要 < 指標の国際比較 > < 指標の国際比較 > 14.1% 3.3% 12.6% 3.3% 10.2% 11.9% 3.3% 9.1% 10.6% 3.3% 8.2% 5% 5% 7.2% 0.3% 5. 5.3% 1.9% 1.6% 2.3% 1.7% 1.4% 0.6% 3.6% 5.2% 4.8% 5% 日本 A 日本 B 日本 C 日本 D フランスイタリアスウェーテ ント イツイキ リススヘ イン 5% 日本 A 日本 B 日本 C 日本 D フランスイタリアスウェーテ ント イツイキ リススヘ イン ( 出典 ) 欧州各国のデータについては 欧州委員会 Fiscal Sustainability Report 2012 ( 注 ) 日本 は それぞれ試算 に対応する なお は 2020 年度に国 地方 PB を均衡させるために必要な収支改善幅 < 租税 社会保険料対 GDP 比 + 指標の国際比較 > < 租税 社会保険料対 GDP 比 + 指標の国際比較 > 5 4 3 2 5 1.6% 14.1% 10.2% 1.9% 11.9% 8.2% 0.6% 12.6% 9.1% 10.6% 7.2% 2.3% 3.6% 0.3% 1.7% 5. 4 1.4% 3.3% 3.3% 18.8% 13.7% 7.7% 5.2% 3.3% 3.3% 18.8% 13.7% 7.7% 5.3% 4.8% 13.7% 13.7% 13.7% 13.7% 16.7% 8.3% 3 16.7% 8.3% 13.3% 13.7% 13.7% 13.7% 13.7% 13.3% 2 21.4% 21.4% 21.4% 21.4% 27.4% 29.5% 34.3% 22.7% 28.7% 20.1% 21.4% 21.4% 21.4% 21.4% 27.4% 29.5% 34.3% 22.7% 28.7% 20.1% 日本 A 日本 B 日本 C 日本 D フランスイタリアスウェーテ ント イツイキ リススヘ イン ( 注 1) OECD Revenue Statistics 及び National Accounts を基に作成 ( 注 2) 租税 社会保険料対 GDP 比は 日本については本推計における2020 年度の数値 欧州各国については2011 年の数値 17 は租税負担 は社会保障負担 は2020 年度の国 地方 PB 均衡に必要な収支改善幅 日本 A 日本 B 日本 C 日本 D フランスイタリアスウェーテ ント イツイキ リススヘ イン

財政の長期推計 ( 試算結果 ) 指標を 2060 年度に債務残高対 GDP 比を20 にするために必要な収支改善幅 とした場合の数値は以下のとおり 2060 年度の債務残高対 GDP 比の水準を緩くした場合でも 高齢化に伴う 年齢関係支出 が増加する影響は残るため 相当程度の収支改善が必要 実質経済成長率 1. 名目経済成長率 2. 名目長期金利 3.7% ケース ' 収支改善幅 IBP(1) IBP(2) COD DR COA ( 参考 ) 2060 年度に 10 の場合 一般政府ベース 現行制度を前提 12.11% 3.8 3.87% 1.0 0.79% 2.66% 14.05% 一般政府ベース 2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 8.3 0.48% 3.79% 0.68% 0.69% 2.66% 10.24% 一般政府ベース 現行制度を前提 11.11% 3.8 3.87% 0.0 0.79% 2.66% 12.89% 一般政府ベース 2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 7.62% 0.48% 3.79% 0.0 0.69% 2.66% 9.4 実質経済成長率 2. 名目経済成長率 3. 名目長期金利 3.7% ケース ' 収支改善幅 IBP(1) IBP(2) COD DR COA ( 参考 ) 2060 年度に 10 の場合 一般政府ベース 現行制度を前提 9.59% 3.92% 1.69% 0.68% 0.97% 2.32% 11.94% 一般政府ベース 2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 5.85% 0.6 1.66% 0.41% 0.86% 2.32% 8.2 一般政府ベース 現行制度を前提 8.91% 3.92% 1.69% 0.0 0.97% 2.32% 11.09% 一般政府ベース 2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 5.44% 0.6 1.66% 0.0 0.86% 2.32% 7.62% 18

( 参考 ) 国 地方政府ベースでの推計 試算結果 P20 実質経済成長率 1. 名目経済成長率 2. 名目長期金利 3.7% ケース 試算 A ( 国 地方政府ベース 現行制度を前提 ) 試算 B ( 国 地方政府ベース 2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 ) P20 P22 実質経済成長率 2. 名目経済成長率 3. 名目長期金利 3.7% ケース 試算 C ( 国 地方政府ベース 現行制度を前提 ) 試算 D ( 国 地方政府ベース 2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 ) 試算結果 ( 債務残高対 GDP 比を 2060 年度に 20 とする場合 ) P24 P26 P28 19

財政の長期推計 a( 試算結果 ) ( 実質経済成長率 1. 名目経済成長率 2. 国 地方政府ベース 現行制度を前提 ) 試算 A について 社会保障基金 PB を除いた国 地方ベースで試算 試算 A 同様 今後 50 年程度 (2060 年度まで ) の間 収支改善を行わず 現行の制度 施策を前提とした場合 高齢化に伴う 年齢関係支出 の増加と金利 成長率格差により 国 地方の債務残高対 GDP 比は急速に膨張 ( 発散 ) ( ベースライン ) 例えば 2060 年度までに債務残高対 GDP 比が 10 となるよう収支改善を行った場合 ベースラインから 11.67%( )~12.71% () の恒久的な収支改善が必要 2021~2026 年度の 6 年間に段階的に収支改善を行う場合 () 必要な収支改善を 2021 年度から直ちに行う場合 ( ) と比較して 1.05% の遅延コスト (COD) が発生 2060 年度以降に債務残高対 GDP 比が安定するために必要とされる恒久的な収支改善幅 はベースラインから 10.08% () また > の場合 の収支改善を継続すれば 債務残高の対 GDP 比は 2060 年度に 10 に達した後に安定 債務残高対 GDP 比 備考 収支改善幅 IBP(1) IBP(2) COD DR COA 2060 年度に10 必要な収支改善を段階的に行う場合 12.71% 3.67% 3.98% 1.05% 2.69% 1.33% ' 2060 年度に10 必要な収支改善を直ちに行う場合 11.67% 3.67% 3.98% 0.0 2.69% 1.33% 2060 年度以降 安定 10.08% 3.67% 4.08% - - 2.32% ( 注 )2021 年度の名目 GDP(639.9 兆円 ) で計算すると : 対 GDP 比 12.71% は約 81 兆円 : 対 GDP 比 11.67% は約 75 兆円 : 対 GDP 比 10.08% は約 65 兆円に相当 < 国 地方政府の基礎的財政収支 ( イメージ )> COD 2060 年度 10 を達成する場合 (=12.71%) 50 40 < 国 地方政府の債務残高 ( イメージ )> ベースライン ( モデル試算 ) 5% :11.67% 30 :10.08% 20 2060 年度以降に債務残高対 GDP 比を安定させるように収支改善する場合 2060 年度 10 を達成する場合 (=12.71%) 5% 10 ベースライン ( モデル試算 ) 2060 年度以降に債務残高対 GDP 比を ( 年度 ) 安定させるように収支改善する場合 ( 年度 ) 2010 2020 2030 2040 2050 2060 2010 2020 2030 2040 2050 2060

財政の長期推計 a( 試算結果 ) ( 実質経済成長率 1. 名目経済成長率 2. 国 地方政府ベース 現行制度を前提 ) 人口動態が変化したとしても 必要な収支改善幅 に与える影響は大きくない 名目長期金利の変化は 必要な収支改善幅 に一定の影響を与える < 人口動態が変動した場合の 必要な収支改善幅への影響 > 出生高位 死亡高位 12.57% 3.6 3.97% 1.04% 2.69% 1.27% 出生高位 死亡高位 9.78% 3.6 4.08% 2. 出生中位 死亡中位 12.71% 3.67% 3.98% 1.05% 2.69% 1.33% 出生中位 死亡中位 10.08% 3.67% 4.08% 2.32% 出生低位 死亡低位 12.96% 3.74% 3.98% 1.07% 2.69% 1.48% 出生低位 死亡低位 10.51% 3.74% 4.09% 2.69% ( 注 ) 表中の各ケースは 社人研 日本の将来推計人口 (2012 年 1 月 ) に基づき試算 ( 出生率については 出生高位は1.60 出生中位は1.35 出生低位は1.12 死亡率については 死亡高位は男 :83.22 歳 女 :89.96 歳 死亡中位は男 :84.19 歳 女 :90.93 歳 死亡低位は男 :85.14 歳 女 :91.90 歳 ) ( 参考 ) 合計特殊出生率が2030 年に 人口置換水準である2.07に回復し その後 同水準が維持される等の仮定をおいて 将来人口推計を行った場合 は12.11% となる ( 合計特殊出生率が2.07になる場合は 選択する未来 委員会 資料に基づき試算 ) < 名目長期金利が変動した場合の 必要な収支改善幅への影響 > 名目長期金利 +2% 19.25% 3.92% 9.91% 2.11% 2.09% 1.23% 名目長期金利 +2% 15.74% 3.92% 9.98% 1.84% 名目長期金利 +1% 15.73% 3.8 6.79% 1.5 2.39% 1.25% 名目長期金利 +1% 12.7 3.8 6.88% 2.02% 名目長期金利 + 12.71% 3.67% 3.98% 1.05% 2.69% 1.33% 名目長期金利 + 10.08% 3.67% 4.08% 2.32% 名目長期金利 -1% 10.13% 3.54% 1.46% 0.71% 2.98% 1.43% 名目長期金利 -1% 7.84% 3.54% 1.59% 2.71% 名目長期金利 -2% 7.91% 3.4-0.78% 0.47% 3.25% 1.58% 名目長期金利 -2% 6.04% 3.4-0.64% 3.28% ( 参考 ) 非年齢関係支出 の伸率を名目経済成長率よりも1% 抑制した場合 は10.18% となる ( 出生中位 死亡中位 名目長期金利 +) 21

財政の長期推計 b( 試算結果 ) ( 実質経済成長率 1. 名目経済成長率 2. 国 地方政府ベース 2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 ) 試算 Bについて 社会保障基金 PBを除いた国 地方ベースで試算 政府の財政健全化目標に沿って 2020 年度に国 地方 PBを均衡させた場合 (2014 年度の国 地方 PB 赤字 を6 年間で均等配分 ) でも その後に収支改善を行わない場合 試算 aに比べてタイミングが遅れるが 国 地方の債務残高対 GDP 比は発散 ( ベースライン2) 例えば 2060 年度までに債務残高対 GDP 比が10 となるよう収支改善を行った場合 試算 aと比較して必要な収支改善幅 ( 対 GDP 比 ) は小さくなるが ベースライン2から8.17%( )~8.9() の恒久的な収支改善が必要 債務残高対 GDP 比 備考 収支改善幅 IBP(1) IBP(2) COD DR COA 2060 年度に10 必要な収支改善を段階的に行う場合 8.9 0.35% 3.9 0.73% 2.6 1.33% ' 2060 年度に10 必要な収支改善を直ちに行う場合 8.17% 0.35% 3.9 0.0 2.6 1.33% 2060 年度以降 安定 6.67% 0.35% 4.0 - - 2.32% ( 注 )2021 年度の名目 GDP(639.9 兆円 ) で計算すると : 対 GDP 比 8.9 は約 57 兆円 : 対 GDP 比 8.17% は約 52 兆円 : 対 GDP 比 6.67% は約 43 兆円に相当 < 国 地方政府の基礎的財政収支 ( イメージ )> COD 2060 年度 10 を達成する場合 (=8.9) 50 40 < 国 地方政府の債務残高 ( イメージ )> ベースライン 1( モデル試算 ) ベースライン 2 (2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 ) 5% :8.17% 30 :6.67% 2060 年度 10 を達成する場合 2060 年度以降に債務残高対 GDP 比を (=8.9) 20 安定させるように収支改善する場合 ベースライン2 (2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 ) 5% 10 ベースライン1( モデル試算 ) 2060 年度以降に債務残高対 GDP 比を ( 年度 ) 安定させるように収支改善する場合 ( 年度 ) 2010 2020 2030 2040 2050 2060 2010 2020 2030 2040 2050 2060 22

財政の長期推計 b( 試算結果 ) ( 実質経済成長率 1. 名目経済成長率 2. 国 地方政府ベース 2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 ) 人口動態が変化したとしても 必要な収支改善幅 に与える影響は大きくない 名目長期金利の変化は 必要な収支改善幅 に一定の影響を与える < 人口動態が変動した場合の 必要な収支改善幅への影響 > 出生高位 死亡高位 8.84% 0.35% 3.9 0.73% 2.6 1.27% 出生高位 死亡高位 6.45% 0.35% 4.0 2. 出生中位 死亡中位 8.9 0.35% 3.9 0.73% 2.6 1.33% 出生中位 死亡中位 6.67% 0.35% 4.0 2.32% 出生低位 死亡低位 9.07% 0.35% 3.9 0.75% 2.6 1.48% 出生低位 死亡低位 7.04% 0.35% 4.0 2.69% ( 注 ) 表中の各ケースは 社人研 日本の将来推計人口 (2012 年 1 月 ) に基づき試算 ( 出生率については 出生高位は1.60 出生中位は1.35 出生低位は1.12 死亡率については 死亡高位は男 :83.22 歳 女 :89.96 歳 死亡中位は男 :84.19 歳 女 :90.93 歳 死亡低位は男 :85.14 歳 女 :91.90 歳 ) ( 参考 ) 合計特殊出生率が2030 年に 人口置換水準である2.07に回復し その後 同水準が維持される等の仮定をおいて 将来人口推計を行った場合 は8.53% となる ( 合計特殊出生率が2.07になる場合は 選択する未来 委員会 資料に基づき試算 ) < 名目長期金利が変動した場合の 必要な収支改善幅への影響 > 名目長期金利 +2% 14.9 0.35% 9.67% 1.63% 2.02% 1.23% 名目長期金利 +2% 11.94% 0.35% 9.75% 1.84% 名目長期金利 +1% 11.65% 0.35% 6.64% 1.11% 2.3 1.25% 名目長期金利 +1% 9. 0.35% 6.73% 2.02% 名目長期金利 + 8.9 0.35% 3.9 0.73% 2.6 1.33% 名目長期金利 + 6.67% 0.35% 4.0 2.32% 名目長期金利 -1% 6.56% 0.35% 1.43% 0.46% 2.89% 1.43% 名目長期金利 -1% 4.62% 0.35% 1.56% 2.71% 名目長期金利 -2% 4.58% 0.35% -0.77% 0.27% 3.16% 1.58% 名目長期金利 -2% 3.0 0.35% -0.63% 3.28% ( 参考 ) 非年齢関係支出 の伸率を名目経済成長率よりも1% 抑制した場合 は6.14% となる ( 出生中位 死亡中位 名目長期金利 +) 23

財政の長期推計 c( 試算結果 ) ( 実質経済成長率 2. 名目経済成長率 3. 国 地方政府ベース 現行制度を前提 ) 試算 C について 社会保障基金 PB を除いた国 地方ベースで試算 試算 C 同様 今後 50 年程度 (2060 年度まで ) の間 収支改善を行わず 現行の制度 施策を前提とした場合 国 地方の債務残高対 GDP 比は発散 ( ベースライン ) 例えば 2060 年度までに債務残高対 GDP 比が 10 となるよう収支改善を行った場合 ベースラインから 9.96%( )~10.72%( ) の恒久的な収支改善が必要 2021~2026 年度の 6 年間に段階的に収支改善を行う場合 () 必要な収支改善を 2021 年度から直ちに行う場合 ( ) と比較して 0.76% の遅延コスト (COD) が発生 ただし 経済成長率が高いため 試算 a と比較して 必要な収支改善幅 は小さくなる 2060 年度以降に債務残高対 GDP 比が安定するために必要とされる恒久的な収支改善幅 はベースラインから 7.97%( ) また > の場合 の収支改善を継続すれば 債務残高の対 GDP 比は 2060 年度に 10 に達した後に安定 債務残高対 GDP 比 備考 収支改善幅 IBP(1) IBP(2) COD DR COA 2060 年度に10 必要な収支改善を段階的に行う場合 10.72% 3.63% 1.74% 0.76% 3.3 1.3 ' 2060 年度に10 必要な収支改善を直ちに行う場合 9.96% 3.63% 1.74% 0.0 3.3 1.3 2060 年度以降 安定 7.97% 3.63% 1.71% - - 2.63% ( 注 )2021 年度の名目 GDP(639.9 兆円 ) で計算すると : 対 GDP 比 10.72% は約 69 兆円 : 対 GDP 比 9.96% は約 64 兆円 : 対 GDP 比 7.97% は約 51 兆円に相当 < 国 地方政府の基礎的財政収支 ( イメージ )> COD 2060 年度 10 を達成する場合 (=10.72%) 50 40 < 国 地方政府の債務残高 ( イメージ )> ベースライン ( モデル試算 ) 5% :9.96% 30 :7.97% 20 2060 年度以降に債務残高対 GDP 比を安定させるように収支改善する場合 2060 年度 10 を達成する場合 (=10.72%) 5% 10 ベースライン ( モデル試算 ) 2060 年度以降に債務残高対 GDP 比を ( 年度 ) 安定させるように収支改善する場合 ( 年度 ) 2010 2020 2030 2040 2050 2060 2010 2020 2030 2040 2050 2060 24

財政の長期推計 c( 試算結果 ) ( 実質経済成長率 2. 名目経済成長率 3. 国 地方政府ベース 現行制度を前提 ) 人口動態が変化したとしても 必要な収支改善幅 に与える影響は大きくない 名目長期金利の変化は 必要な収支改善幅 に一定の影響を与える < 人口動態が変動した場合の 必要な収支改善幅への影響 > 出生高位 死亡高位 10.56% 3.56% 1.74% 0.75% 3.29% 1.22% 出生高位 死亡高位 7.52% 3.56% 1.71% 2.25% 出生中位 死亡中位 10.72% 3.63% 1.74% 0.76% 3.3 1.3 出生中位 死亡中位 7.97% 3.63% 1.71% 2.63% 出生低位 死亡低位 10.96% 3.69% 1.74% 0.77% 3.3 1.45% 出生低位 死亡低位 8.53% 3.69% 1.72% 3.13% ( 注 ) 表中の各ケースは 社人研 日本の将来推計人口 (2012 年 1 月 ) に基づき試算 ( 出生率については 出生高位は1.60 出生中位は1.35 出生低位は1.12 死亡率については 死亡高位は男 :83.22 歳 女 :89.96 歳 死亡中位は男 :84.19 歳 女 :90.93 歳 死亡低位は男 :85.14 歳 女 :91.90 歳 ) ( 参考 ) 合計特殊出生率が2030 年に 人口置換水準である2.07に回復し その後 同水準が維持される等の仮定をおいて 将来人口推計を行った場合 は10.18% となる ( 合計特殊出生率が2.07になる場合は 選択する未来 委員会 資料に基づき試算 ) < 名目長期金利が変動した場合の 必要な収支改善幅への影響 > 名目長期金利 +2% 16.73% 3.87% 7.44% 1.61% 2.63% 1.19% 名目長期金利 +2% 13.27% 3.87% 7.42% 1.97% 名目長期金利 +1% 13.49% 3.75% 4.43% 1.12% 2.97% 1.22% 名目長期金利 +1% 10.4 3.75% 4.41% 2.24% 名目長期金利 + 10.72% 3.63% 1.74% 0.76% 3.3 1.3 名目長期金利 + 7.97% 3.63% 1.71% 2.63% 名目長期金利 -1% 8.36% 3.49% -0.66% 0.5 3.61% 1.42% 名目長期金利 -1% 5.98% 3.49% -0.69% 3.18% 名目長期金利 -2% 6.34% 3.35% -2.79% 0.31% 3.89% 1.57% 名目長期金利 -2% 4.53% 3.35% -2.83% 4.01% ( 参考 ) 非年齢関係支出 の伸率を名目経済成長率よりも1% 抑制した場合 は8.07% となる ( 出生中位 死亡中位 名目長期金利 +) 25

財政の長期推計 d( 試算結果 ) ( 実質経済成長率 2. 名目経済成長率 3. 国 地方政府ベース 2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 ) 試算 Dについて 社会保障基金 PBを除いた国 地方ベースで試算 政府の財政健全化目標に沿って 2020 年度に国 地方 PBを均衡させた場合 (2014 年度の国 地方 PB 赤字 を6 年間で均等配分 ) でも その後に収支改善を行わない場合 経済成長率が高いため 試算 bに比べてタイミングが遅れるが 国 地方の債務残高対 GDP 比は発散 ( ベースライン2) 例えば 2060 年度までに債務残高対 GDP 比が10 となるよう収支改善を行った場合 試算 bと比較して必要な収支改善幅 ( 対 GDP 比 ) は小さくなり ベースライン2から6.49%( )~6.98%() の恒久的な収支改善が必要 5% 債務残高対 GDP 比 備考 収支改善幅 IBP(1) IBP(2) COD DR COA 2060 年度に10 必要な収支改善を段階的に行う場合 6.98% 0.3 1.7 0.49% 3.19% 1.3 ' 2060 年度に10 必要な収支改善を直ちに行う場合 6.49% 0.3 1.7 0.0 3.19% 1.3 2060 年度以降 安定 4.61% 0.3 1.68% - - 2.63% ( 注 )2021 年度の名目 GDP(639.9 兆円 ) で計算すると : 対 GDP 比 6.98% は約 45 兆円 : 対 GDP 比 6.49% は約 42 兆円 : 対 GDP 比 4.61% は約 29 兆円に相当 < 国 地方政府の基礎的財政収支 ( イメージ )> COD 2060 年度 10 を達成する場合 (=6.98%) 50 40 30 < 国 地方政府の債務残高 ( イメージ )> ベースライン 1( モデル試算 ) ベースライン 2 (2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 ) :6.49% 2060 年度 10 を達成する場合 :4.61% (=6.98%) 2060 年度以降に債務残高対 GDP 比を20 安定させるように収支改善する場合 ベースライン2 5% (2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 ) 10 ベースライン1( モデル試算 ) 2060 年度以降に債務残高対 GDP 比を ( 年度 ) 安定させるように収支改善する場合 ( 年度 ) 2010 2020 2030 2040 2050 2060 2010 2020 2030 2040 2050 2060 26

財政の長期推計 d( 試算結果 ) ( 実質経済成長率 2. 名目経済成長率 3. 国 地方政府ベース 2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 ) 人口動態が変化したとしても 必要な収支改善幅 に与える影響は大きくない 名目長期金利の変化は 必要な収支改善幅 に一定の影響を与える < 人口動態が変動した場合の 必要な収支改善幅への影響 > 出生高位 死亡高位 6.91% 0.3 1.7 0.49% 3.19% 1.22% 出生高位 死亡高位 4.24% 0.3 1.68% 2.25% 出生中位 死亡中位 6.98% 0.3 1.7 0.49% 3.19% 1.3 出生中位 死亡中位 4.61% 0.3 1.68% 2.63% 出生低位 死亡低位 7. 0.3 1.7 0.51% 3.19% 1.45% 出生低位 死亡低位 5.11% 0.3 1.68% 3.13% ( 注 ) 表中の各ケースは 社人研 日本の将来推計人口 (2012 年 1 月 ) に基づき試算 ( 出生率については 出生高位は1.60 出生中位は1.35 出生低位は1.12 死亡率については 死亡高位は男 :83.22 歳 女 :89.96 歳 死亡中位は男 :84.19 歳 女 :90.93 歳 死亡低位は男 :85.14 歳 女 :91.90 歳 ) ( 参考 ) 合計特殊出生率が2030 年に 人口置換水準である2.07に回復し その後 同水準が維持される等の仮定をおいて 将来人口推計を行った場合 は6.59% となる ( 合計特殊出生率が2.07になる場合は 選択する未来 委員会 資料に基づき試算 ) < 名目長期金利が変動した場合の 必要な収支改善幅への影響 > 名目長期金利 +2% 12.48% 0.3 7.26% 1.2 2.53% 1.19% 名目長期金利 +2% 9.52% 0.3 7.25% 1.97% 名目長期金利 +1% 9.5 0.3 4.34% 0.79% 2.86% 1.22% 名目長期金利 +1% 6.85% 0.3 4.31% 2.24% 名目長期金利 + 6.98% 0.3 1.7 0.49% 3.19% 1.3 名目長期金利 + 4.61% 0.3 1.68% 2.63% 名目長期金利 -1% 4.86% 0.3-0.65% 0.29% 3.5 1.42% 名目長期金利 -1% 2.8 0.3-0.68% 3.18% 名目長期金利 -2% 3.05% 0.3-2.75% 0. 3.78% 1.57% 名目長期金利 -2% 1.53% 0.3-2.78% 4.01% ( 参考 ) 非年齢関係支出 の伸率を名目経済成長率よりも1% 抑制した場合 は4.12% となる ( 出生中位 死亡中位 名目長期金利 +) 27

財政の長期推計 ( 試算結果 ) 指標を 2060 年度に債務残高対 GDP 比を20 にするために必要な収支改善幅 とした場合の数値は以下のとおり 2060 年度の債務残高対 GDP 比の水準を緩くした場合でも 高齢化に伴う 年齢関係支出 が増加する影響は残るため 相当程度の収支改善が必要 実質経済成長率 1. 名目経済成長率 2. 名目長期金利 3.7% ケース ' 収支改善幅 IBP(1) IBP(2) COD DR COA ( 参考 ) 2060 年度に 10 の場合 国 地方政府ベース 現行制度を前提 10.77% 3.67% 3.98% 0.89% 0.91% 1.33% 12.71% 国 地方政府ベース 2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 6.96% 0.35% 3.9 0.57% 0.82% 1.33% 8.9 国 地方政府ベース 現行制度を前提 9.89% 3.67% 3.98% 0.0 0.91% 1.33% 11.67% 国 地方政府ベース 2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 6.39% 0.35% 3.9 0.0 0.82% 1.33% 8.17% 実質経済成長率 2. 名目経済成長率 3. 名目長期金利 3.7% ケース ' 収支改善幅 IBP(1) IBP(2) COD DR COA ( 参考 ) 2060 年度に 10 の場合 国 地方政府ベース 現行制度を前提 8.37% 3.63% 1.74% 0.59% 1.12% 1.3 10.72% 国 地方政府ベース 2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 4.64% 0.3 1.7 0.33% 1.0 1.3 6.98% 国 地方政府ベース 現行制度を前提 7.78% 3.63% 1.74% 0.0 1.12% 1.3 9.96% 国 地方政府ベース 2020 年度に国 地方 PB 均衡を前提 4.31% 0.3 1.7 0.0 1.0 1.3 6.49% 28