ウェアラブルサービスの市場動向 October.2014 Techno Systems Research Co.,Ltd. Hidenobu Ikeda Ikeda@t-s-r.co.jp
Agenda ウェアラブルヘルスモニタリング機器の定義 ウェアラブルヘルスモニタリング機器の市場規模推移 BtoC BtoBtoC の市場動向 アプリケーション別市場推移 主要各国の医療保険概要 主要各国の見守り / 介護保険概要 サービスレイヤーと製品提供の流れ 主要サービスプロバイダー 300 社の状況 サービスプロバイダーの事例 まとめ 2
ウェアラブルヘルスモニタリング機器の定義 装着を前提としたネットワーク対応機器 ウォッチ型 生体 / 身体情報モニター機能 リストバンド型 ポケットイン型 + 活動量計 消費カロリー 睡眠状況 心拍 血圧 SPO2 他バイタルサイン
ウェアラブルヘルスモニタリング市場の拡大 / 阻害要因
ウェアラブルヘルスモニタリング機器市場推移 (2013-2018 年 ) 台数ベース 2013 年は 1,800 万台であり 2014 年は 2,970 万個の見込み 2013-2018 年の CAGR は 41.0% BtoBtoC が市場を牽引 Apple Watch によるブーム性の持続 BtoC 頭打ち BtoBtoC 需要本格化 BtoC で需要が拡大 Apple Watch
BtoC BtoBtoC の市場動向 デバイス 機器 サービス エンド メーカー メーカー プロバイダー ユーザー BtoC センサーデバイス 通信デバイス バッテリー 機器メーカー 無料アプリ 無料サービス 個人 ブーム性での市場開拓限界 フィットネス愛好家健康リテラシーが高い層の開拓限界 個人レベルにおける健康管理市場の開拓限界 BtoBtoC センサーデバイス 通信デバイス バッテリー 機器メーカー 健康リスク管理 テレケアサービス 介護施設 警備会社 保険会社 団体健康管理者 事業主 個人 企業 / 団体の医療保険費負担軽減 保険会社の保険支払いリスク管理 高齢者 / 障害者向け見守りのサービス品質向上 ビッグデータ活用 BtoBtoC ではプロバイダー ユーザーともにウェアラブル利用目的と導入効果が明確
アプリケーション別市場推移 ( 千台 ) 120,000 100,000 80,000 60,000 介護疾病 / 予後モニタ健康リスク / 疾病予防ライフログ ( 個人 ) エクササイズ 第 1 市場ステージ BtoC 市場主体 第 2 市場ステージ BtoBtoC 市場の本格化健康リスク管理 / 疾病予防が市場を牽引 40,000 20,000 0 2013 2014 2015 2016 2017 2018
主要各国の医療保険概要 市場モデル 社会保険モデル 国営モデル アメリカ日本ドイツフランスイギリススウェーデン 医療保険 民間保険 社会保険による国民皆保険制度 高所得者以外は強制加入による社会保険 社会保険による国民皆保険制度 医療は国営 ( 税方式 ) 医療は国営 ( 税方式 ) 保険者 年間医療費 ( 一人当たり ) 医療保険と医療費負担 企業向けウェルネスプログラムサービス 保険会社 健康保険組合市町村 疾病金庫 医療保険金庫 NHS (National Health Service) 医療費は国 ( 税金 ) 負担 $8,233 $3,035 $4,338 $3,974 $3,433 $3,758 社会保険としてはメディケイド メディケアがあるが それ以外は民間の保険を利用 企業が従業員の保険費を何らかの形で負担するケースも多く 保険費を削減する上でも事業主が社員の健康プログラムを導入 公的保険の補充的目的として民間保険も普及 特定保険指導対象者向けに行われているのが現状であり 事業主が社員の健康のために有償サービスを活用するのは限定的 国民の 85% が公的保険 残りは高所得者を中心とした民間保険でカバー 医療費は社会保険組合が負担しているが 社員の健康維持という面で利用されており 禁煙指導やストレス管理などのサービスが提供 公的保険の補充的目的として民間保険も普及しており その加入率は 80% 医療費は医療保険金庫が負担しているが 社員の健康維持という面で利用されている ただ 他 EU 各国よりは導入にあまり積極的ではない 予防からリハビリまで包括的な医療保険サービスを全国民に無料で提供 医療費は原則国が負担しているが 社員の健康維持という面で利用されている このため メンタルヘルスケアもトータルパッケージ化 病院は県立病院であり 国税並びに地方税でまかなわれている 医療費は原則国が負担しているが 優れた職場環境として社員の健康管理に力をいれている企業は少なくない 予防医療 ( 健康リスク管理 ) でのウェアラブ機器の可能性 医療費 / 保険費が高額 かつ民間保険であり 保険費抑制目的として非常に有望 特定保険指導も健保の財源が厳しく ウェアラブル機器導入は容易ではない 家庭用心拍計の普及一部でサービスと連率も高く 機器を利用携する動きもあるした疾病予防 / 健康管理には前向き 健康リスク管理サービスプロバイダーが自社サービスに取り込む動き 環境的には有望であるが 人口自体が主要 EU 各国に比べ少ない
主要各国の見守り / 介護保険概要 市場モデル 社会保険モデル 国営モデル アメリカ日本ドイツフランスイギリススウェーデン 介護保証 メディケア ( 障害を持つ高齢者 ) 社会保険 高所得者以外は強制加入による社会保険 公共が社会サービスとして提供 公共が社会サービスとして提供 公共が社会サービスとして提供 保険者 市町村 介護金庫 ( 疾病金庫が兼ねる ) 地方自治体 地方自治体 基礎的自治体であるコミューン 65 歳以上の介護需給者の割合 施設 :3.0% 在宅 :9.8% 施設 :3.7% 在宅 :6.7% 施設 :6.7% 在宅 :6.5% 施設 :4.2% 在宅 :6.9% 施設 :6.8% 在宅 :9.8% 見守りサービスの状況 基本的に親と子は別警備会社などが富裕世帯で生活を行う こ層向けに展開していのため 富裕層を中るが 地方自治体で心に見守りサービスの取り組みは まだは拡大している 限定的である 介護施設などではアラート機器を利用しているケースもあるが 訪問介護サービスが中心であり 見守りサービスは富裕層向け 75 歳以上の男性で 2 割 女性で 5 割が独居高齢者であり 見守りサービスが増加している IT 機器を利用した高齢者向け住居施設 3million Lives プロの提供が充実しておジェクトを2011 年からり 看護師によるケア施行も充実しているが 遠 5 年間で遠隔介護 / 医隔見守りサービスの療における世界トップ需要も今後増加の地位を目指す 介護 / 見守りでのウェアラブ機器の可能性 親子 2 世帯が同居するケースは少なく 富裕層中心ながらウェアラブル機器を利用した見守りサービスは増加 公的介護サービスは財源が厳しく 機器導入は容易ではない またウェアラブル利の見守りサービスも一部富裕層向け 介護施設などではアラート機器を利用しているケースもあるが 訪問介護サービスが中心 独居高齢者が多い また自治体が見守りサービスを提供しており ウェアラブルの導入原資も見込める 政策として IT 機器を利用した見守りサービスの拡充を図っており ウェアラブル機器の需要は拡大 自治体がサービスを提供しており 機器導入の原資は見込める
各レイヤーと製品 / サービスの流れ レイヤー データ サービスプロバイダー / 医療施設 生体情報 / ライフログのビッグデータ化はサービスプロバイダーの大きな目的 ネットワークインフラ 通信キャリア ソフトバンク AT&T Sprint Verizon Deusche Yelekom 他 ウェアラブル機器 アプリケーション / プラットフーォム SW サービス ソフトウェア デベロッパー ウェアラブル機器メーカー Fitbit Fitlinxx Jowbone Polar 他 ) サービス プロバイダー サービプロバイダー (SW 自社開発 ) Alere Keaser Parmanente 他 自社 SW の API の公開 サービスプロバイダー (SW 自社開発 ) (HW 自社開発 ) Virgin pulse Tunstall Green Access 他 エンドユーザー サービスプロバイダーがウェアラブル機器の無償提供を行うケースも
主要サービスプロバイダー 300 社の状況 主要サービスプロバイダー (300 社 ) のアプリケーションの内訳 主要サービスプロバイダーのウェアラブル機器対応率 ライフログ 5% 疾病予防 / 健康リスク管理 27% 介護 / 見守り 40% 疾病モニタ / 予後モニタ 28% 2014 年ウェアラブル機器利用 / 対応サービスプロバイダー数は 30 社未満 全体のおよそ 8% の対応率
ウェアラブル機器を利用しているサービスプロバイダーの状況 1 アプリケーションの内訳 2 サービス提供地域の内訳 3 取得データー対応比率 4 利用ウェアラブル機器対応比率
サービスプロバイダーの事例 - 日本 -
サービスプロバイダーの事例 - アメリカ 1 -
サービスプロバイダーの事例 - アメリカ 2 -
サービスプロバイダーの事例 - EMEA -
まとめ 2013 年のウェアラブルヘルスモニタリング機器は 1,800 万台 2013-2018 年の CAGR は 41.0% の高い成長率で推移 しかし BtoC は 2016 年から頭打ち傾向が強まる ( 個人ベースにおける健康管理市場の限界 ) 2016 年以降は BtoBtoC が市場を牽引 保険費支払いの軽減を目的に 企業向け健康リスク管理サービスや保険会社での利用が BtoBtoC 需要の中心 また欧州では見守り / 介護の可視化ツールとしても需要拡大 サービスプロバイダーはウェアラブル活用によって 提供サービスの質の向上を図ると共に 取得生体情報のビッグデータ化も重要な目的