第 11 回鉄道利用運送推進全国大会 お試し輸送を活用した営業展開について 平成 28 年 2 月 10 日 通運支店支店長保坂武

第 11 回鉄道利用運送推進全国大会 お試し輸送を活用した営業展開について 平成 28 年 2 月 10 日 通運支店支店長保坂武

1. 会社概要 1 ヤマトグループ 創立年月日 1919 年 11 月 29 日 ( 大正 8 年 ) 2005 年 11 月持ち株会社制へ移行 ヤマトホールディングスへ 社員数 193,146 人 (2015 年 3 月実績 ) 事業内容 宅急便 など各種輸送に関わる事業 営業収入 1 兆 3,967 億円 (2014 年度実績 ) 営業利益 689 億円 (2014 年度実績 ) お客様 株主 取引先 地域社会 テ リハ リー事業 ヤマト運輸 他 9 社 BIZ- ロシ 事業 ヤマトロシ スティクス他 17 社 ホームコンヒ ニエンス事業 e- ヒ シ ネス事業フィナンシャル事業オートワークス事業その他事業 ヤマトホームコンヒ ニエンス ヤマトシステム開発他 1 社 ヤマトフィナンシャル他 3 社 ヤマトオートワークス その他 ヤマトホールディングス 1

2. 会社概要 2 ヤマト運輸 2014 年度宅配便取扱個数シェア その他 7.5% 日本郵便 13.6% 佐川急便 33.5% 出所 : 国土交通省 ヤマト運輸 45.4% 2014 年度宅急便取扱個数 16 億 2,204 万個 (1 日平均約 444 万個 ) 2

3. 会社概要 3 ヤマト運輸 人 車 施設が全国を結ぶ宅急便のインフラ 直営店約 4,000 店 社員約 16 万人 取扱店約 23 万店 集配車両約 4 万 4,000 台 ベース店約 70 拠点 数値は 2015 年 3 月末現在 3

4. ヤマト運輸 ~ 通運事業のあゆみ ~ 鉄道貨物輸送の全盛期 1949 年 ( 昭 24) 通運免許認可 1950 年 ( 昭 25) 本社に通運部新設 汐留駅にて通運事業開始 昭和 24 年当時の汐留駅 モータリゼーションの進行と鉄道離れ ~ 鉄道小荷物輸送廃止 国鉄分割民営化 (JR 誕生 )~ 1971 年 ( 昭 46) 汐留 ~ 梅田間で路線便コンテナ輸送開始 1988 年 ( 昭 63) 宅急便のモーダルシフト開始業界に先駆けて 31ft 級コンテナ導入 鉄道輸送への要請 ~ 地球環境問題 ドライバー不足問題意識の高まり ~ 2013 年 ( 平 25) ネコロジー デザインの 31ft 級コンテナ導入 2015 年 ( 平 27) モーダルシフト最優良事業者賞 ( 大賞 ) 受賞 2019 年 ( 平 31) 通運事業開始 70 周年 初代 31ft 級コンテナ 1976 年 ( 昭 51) 宅急便開始 1997 年 ( 平 9) 宅急便全国ネットワーク完成 2005 年 ( 平 17) 持株会社制に移行 2013 年 ( 平 25) ハ リュー ネットワーキンク 構想始動羽田クロノゲート竣工 2015 年 ( 平 27) クロネコメール便廃止 新サーヒ ス誕生 2019 年 ( 平 31) ヤマトグループ創業 100 周年 4

5 組織概要 ヤマト運輸 通運支店 通運支店 事業拠点 関東現業７店 18貨物駅 広域営業支店 全国の貨物駅 特 色 宅急便 ＤＭ便の幹線輸送 5

６ 一般社団法人日本物流団体連合会主催 モーダルシフト最優良事業者賞 大賞 受賞 九州 関東 間の宅急便幹線輸送の鉄道利用を拡大 ① 佐賀県内および福岡県内から関東向けの宅急便を 一都七県ごとの 仕分け無しの状態で福岡ベースに集約 福岡市内 ② 鉄道を使って羽田クロノゲートまで一括輸送 福岡タ 東京タ ③ 羽田クロノゲートで 一都七県ごとの仕分けを実施 一都七県 北九州ベース 茨城 集約 栃木 群馬 福 岡 タ 福岡ベース 東 京 タ 集約 東京 千葉 神奈 川 山梨 メリット 佐賀ベース 埼玉 九州側ベースの発送作業時間短縮 年間約2,300台分のトラックの輸送力で 約1,800トンのCO2を削減 6

7. バリュー ネットワーキング構想 羽田クロノゲートを活用し 物流を コスト から付加価値 (= バリュー ) を生み出す手段へ進化させる 7 4

８ 主要施設 羽田クロノゲート 立地を活かした スピード輸送 陸海空鉄の要所が隣接 海外と国内の結節点 最新鋭の設備機器の導入と自動化 24時間365日稼動 発着同時仕分け 厚木ゲートウェイ 多頻度幹線輸送 主要都市間輸送に最適な立地 最新鋭の設備機器の導入と自動化 グループ各社機能を融合した 流通加工 クロスマージ 医療機器の洗浄 メンテナンス 機器修理 メンテナンス 保税 スピード通関 オンデマンド印刷 他 グループ各社機能を融合した 流通加工 クロスマージ カスタマイズ アッセンブル 他 24時間365日稼動 発着同時仕分け 沖縄ハブ 深夜航空便ネットワーク アジア主要都市まで4時間圏内 豊富な深夜貨物便 スピード通関と 流通加工 保税 クロスマージ 緊急パーツセンター 機器修理 メンテナンス 他 8

9. 鉄道コンテナ輸送サービス拡販に向けて 2 つのキーワード 1. コンテナに バリュー を グループ連携強化 2. まずは お試し いただく お試し輸送 の活用 9

10 グループ連携強化 営業マンへの啓蒙活動 ヤマトグループで進めているJST( )活動を推進する上で グループ各社の営業マンに対して商品説明を行い 鉄道コン テナ輸送の提案機会を増やす Joint Sales Team の略称 グループの経営資源を有効活用し お客様の 課題解決のための提案を行う 認知度向上 商品知識の習得 営業チャネルを拡大 10

11. グループ連携強化 商品説明資料 ( 一部抜粋 ) 輸送の流れと運賃のしくみ 関係者外秘ヤマト運輸通運支店 コンテナごと の貸切輸送で ドア ツー ドアが基本 全国約 150 駅 全国どこからどこへでも集荷 配達可能! 沖縄手配もできます 運賃は 発送料 鉄道運賃 到着料 と諸料金の合算 発送料 鉄道運賃到着料 + + + 諸料金 = トータル運賃 発送料 到着料 : 各最寄り駅からの距離に応じた設定 (10km刻み) 鉄道運賃 : レール距離 コンテナ種類に応じた設定 諸料金 : 冬期料金 特殊コンテナ使用料等 集荷 ( 車上受け )~ 配達 ( 車上渡し ) までのトータル運賃 Copyright (C) 2014 Yamato Transport Co., Ltd. All Rights Reserved. 11

12. グループ連携強化 商品説明資料 ( 一部抜粋 ) コンテナスペック 関係者外秘ヤマト運輸通運支店 A) ドライコンテナ 12 フィート (5t コンテナ ) 一般的 20 フィート 31 フィート コンテナ種類 内寸 ( 約 ) 縦 横 高さ (mm) 2,200 3,500 2,200 2,300 6,000 2,100 2,300 9,100 2,300 最大積載重量 ( kg ) 5,000 6 2,000 10,000 16 宅急便換算 ( 個 ) 60サイズ 80サイズ 100サイス 120サイズ 140サイズ 160サイズ 8,800 10 3,300 1,400 640 370 目安 ロール BOX( 本 ) 5,440 2,240 積載可能数 ( 約 ) 満載の場合 800 360 970 200 550 100 260 90 130 470 270 B) 保冷対応コンテナ (12 フィート ) 簡易保冷 (UR コンテナ ) 保冷強化 ( スーパー UR コンテナ ) 冷凍 冷蔵 (UF コンテナ ) コンテナ種類 内寸 ( 約 ) 縦 横 高さ (mm) 3,600 2,300 2,200 ドライアイス使用 2,200 3,400 2,100 ドライアイス使用 2,300 3,100 容積保冷性能機械制御温度維持コンテナ数コンテナ使用料備考 約 19 約 17 約 16 無し 無し 有り 2,100 軽油使用 約 7,000 個 約 260 個 約 110 個 低 中 高 Copyright (C) 2014 Yamato Transport Co., Ltd. All Rights Reserved. 12

13. グループ連携強化 付加価値サービスモデルの体系化 コンテナの効果的な使い方を整理 付加価値サービスモデルとして お客様のビジネスシーンに合わせてご提案 1 バリューチャーターモデル 2 発ベーススルーモデル 3 発マージモデル マージ A B C お客様 A B C 発送 コンテナ貸切で大口案件や BOX に収まらない長尺 大物什器等を輸送 鋼材 床材他 出荷場所から発ベースを介さず直接貨物駅へ 各種宅急便 貨物駅内に集約し 一括発送 物産展等のイヘ ント出展品 什器類他 4 倉庫レスモデル 5 キャラバンモデル 6 カット輸送モデル 貸切 お客様拠点 会場 A P C 会場 C 会場 B コンテナを倉庫代わりにして駅内で一時保管 カタログ他 イベント関連物資などを会場から次の会場へ お客様拠点に戻さず一筆書きで輸送 全国開催イヘ ント出展品 什器類他 生産地から消費地までコンテナで一括移送し 配達域内で小口配送に切り替えるモデル 通販商材他 13

14. グループ連携強化 各種機能の組み合わせ : ソリューション グループの配送ネットワークや各種機能を組み合わせることで 新たなコンテナ輸送市場を開拓 各種輸送モード 宅急便 航空便 路線便 ルート配送 チャーター輸送等 鉄道コンテナ輸送 グループ各種機能 商品代金決済 販促業務全般支援 国際貨物輸送 組立 設置 梱包作業 梱包 養生資材技術 回収 修理 返送 14

15 お試し輸送の活用 キャンペーンの実施 グループ企業とタイアップしたお試しキャンペーンを企画 実施 共同営業により さまざまな業種の顧客へのアプローチを図る 計７社８商品 サービスをラインナップ 協賛会社 ヤマトグローバルロジスティクス ヤマトボックスチャーター ヤマトパッキンングサービス ヤマトホームコンビニエンス ヤマトロジスティクス ヤマトシステム開発 15

16. お試し輸送の活用 ご利用実績 (H27 年 4 月 ~12 月現在 ) 顧客数 輸送区間 19 社 39 区間 取扱個数 (12ft 換算 ) 57 個 出所 : 全国通運連盟 3 社が継続ご利用中 16

17. お試し輸送の活用 継続ご利用事例 1 日建リース工業株式会社様 仮設リース業界のリーディングカンパニー ノウハウと技術力 全国 120 箇所におよぶ拠点ネットワークを駆使した幅広い領域で事業を展開 建設用仮設資材 ユニットハウスの他にオフィス備品 物流機器 介護用品等のリース レンタル業も手がける 案件概要 全国に遍在する野菜輸送用メッシュパレットの回送 お客様のご要望 課題 全国各地に遍在するため トラック輸送の場合手配が煩雑 季節波動があるため トラックの確保が難しい お試し輸送実施後のご利用状況 (H27 年度 12 月現在 ) 月間 : 約 40 個 (12ft 換算 ) シーズン時 17

18. お試し輸送の活用 継続ご利用事例 2 株式会社マキタ様 愛知県に本社を置く国内最大手の電動工具メーカー 海外でもブランド力が高く 市場シェアが上位の世界的企業である 国内 114 営業所 19 支店 海外 40 カ国以上に拠点がある 案件概要 北海道向け製品輸送のモーダルシフト お客様のご要望 課題 北海道向けはフェリーを利用しているが 遅延や欠航のリスクが高いため 別の輸送機関も検討したい 複数の路線会社に輸送を依頼しているが 窓口を一本化したい お試し輸送実施後のご利用状況 (H27 年度 12 月現在 ) 月間 : 約 30 個 (12ft 換算 ) 18

おわりに 今後も通運事業を中心に ヤマトグループのネットワークを活用し お客様のニーズに最適な 輸送サービスを提供してまいります ご清聴ありがとうございました 19