補足説明資料_教員資格認定試験

Similar documents
認定こども園法改正に伴う幼稚園免許状授与の所要資格の特例について(概要資料)

Taro-自立活動とは

1 大学等を卒業して小学校教諭普通免許状を取得する ( 免許法別表第 1) 基礎資格 種類 基礎資格 専修 修士の学位 ( 大学 ( 短期大学を除く ) の専攻科又は大学院に1 年以上在学し,30 単位以上修得した場合を含む ) 一種 学士の学位 ( 学校教育法第 102 条第 2 項により大学院へ

公式WEBサイト_取得できる免許・資格(H27入学生~)Ver_02

< F2D93C195CA8E BB388E78AD68C578E9197BF2E6A7464>

資料3-1 特別支援教育の現状について

1

教員免許状及び各種資格について

Q&A

別表 (1) 免許状の種類及び資格 免許状の種類 所要資格 教科に関する科目 大学における最低修得単位数 教科又は 特別支援教育に関する科目 中 専修免許状修士の学位を有すること 学 校 一種免許状学士の学位を有すること 教 二種免許状短期大学士の学位を有すること

< F2D82A882A882DC82A982C897AC82EA816995BD90AC F944E>

教職課程を開設している学部・学科の専任教員数及び授業科目等_2018

2018(H30)学則別表2新 コピー.xls

スライド 1

教員免許更新制における更新講習について 教員免許更新制に関するQ&A(平成20年2月版)

資料1 骨子案(たたき台) 

Microsoft Word - (溶込)④教育支援体制整備事業費交付金実施要領(日付入り)

自立活動とは

特別支援教育関係資料

平成19年高知大学免許法認定講習受講申込書

平成31年4月1日から新特別支援学校高等部学習指導要領が適用されるまでの間における現行特別支援学校高等部学習指導要領の特例を定める件

2018 年度 教員免許状及び各種資格について

2019 年度 コース履修の手引 教職コース 司書教諭コース 学芸員コース

5 所要資格 基礎 免許 在職年数 有することを必要とする学校の免許状高等学校教諭普通免許状 1 基礎免許取得後 当該免許で良好な成績で勤務したことを必要とする最低在職年数以下に掲げる高等学校等における教員経験 高等学校 3 年 中等教育学校の後期課程 特別支援学校の高等部 基礎免許取得後 大学等に

第 1 章総則第 1 教育課程編成の一般方針 1( 前略 ) 学校の教育活動を進めるに当たっては 各学校において 児童に生きる力をはぐくむことを目指し 創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で 基礎的 基本的な知識及び技能を確実に習得させ これらを活用して課題を解決するために必要な思考力 判

8. 受講環境条件動作保証している受講環境は 以下のとおりです 動作保証していない受講環境で受講を開始した場合には 動作に不具合が発生しても対応いたしかねる場合がありますので 予めご承知おきください Windows 端末 ( パソコン タブレット端末 ) OS Windows 7 Windows 8

別添4:幼稚園・認定こども園・保育教諭用更新制概要

<解説>

独立行政法人国立特別支援教育総合研究所免許法認定通信教育 受講募集要項 ( 平成 29 年 10 月開設科目 ) 1. 事業の概要独立行政法人国立特別支援教育総合研究所では 幼稚園 小学校 中学校 義務教育学校 高等学校 中等教育学校及び特別支援学校において特別支援教育に携わる教員の免許状保有率の向

<4D F736F F D CA8E C782DD91D682A6955C82C882C7>

茨城県における 通級による指導 と 特別支援学級 の現状と課題 IbarakiChristianUniversityLibrary ~ 文部科学省 特別支援教育に関する調査の結果 特別支援教育資料 に基づいて茨城キリスト教大学紀要第 52 ~号社会科学 p.145~ 茨城県における 通

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

Microsoft Word docx

イ養護教諭二種免許状 養護教諭一種免許状 養護教諭二種免許状を有する者が 養護教諭一種免許状の授与を受けようと する場合は 次の表に定めるところにより 在職年数を満たし 単位を修得し なければなりません ( 別表第 6) 養護教諭二種免許状を有する者 1 のアは 保健師助産師看護師法第 7 条に規定

指定保育士養成施設の各年度における業務報告について新旧対照表 ( 下線部 : 変更箇所 ) 改正後 現行 雇児発 0722 第 6 号 雇児発 0722 第 6 号 平成 22 年 7 月 22 日 平成 22 年 7 月 22 日 一部改正雇児発 0808 第 4 号 一部改正雇児発 0808 第

小免プログラムでは本学学生としての本業が疎かになることのないよう,1 年間の履修は20 単位程度とし,2 年次から4 年次までの3 年間で単位を修得することを原則としている この要項にある出願条件を満たし, 本学の選考 ( 面接 ) に合格した学生は本学との提携により聖徳大学の通信教育部の科目等履修

履修規程

< F2D BB CC95FB81588CFC82AF82CC82A882A8>

平成19年高知大学免許法認定講習受講申込書

【2018年桃山学院大学】免許状更新講習受講申込書

受験者登録票 様式 4( 大学推薦 ) 大阪市教育委員会 (1) 氏名 (2) 生年月日 ふりがな 昭和 平成 年 月 日 氏名 (3) 出願先 (4) 出願の根拠となる取得 ( 見込 ) の普通免許状校種教科 ( 例 : 理科 ) 免許状 1 記入例 小学校 中学校 中学校 理科 取得済 取得見込

校外教育施設について

履修モデル 1 短期大学士 ( ) 二種免許状 保育士 認定ベビーシッター の区分 資格 単位数保育士 資格必要単位数 保育士 認定ベビーシッター 卒修業科選目択必 個々の学生の得意な分野を伸ばし 魅力のある保育者を育てる 子どもの保健 Ⅰ 1 必修 必修 4 保育原理 1 必修 必修 2 児童家庭

平成30年度大阪成蹊大学・大阪成蹊短期大学 免許状更新受講申込書

第 1 章 通級による指導 ~ 開始前に知っておくべき基礎知識 ~ 1 通級による指導とは 通級による指導とは 通常の学級に在籍する障がいのある児童生徒が 各教科等の大部分の授業を通常の学級で受けながら 一部の授業について 障がいに応じた特別の指導を 通級指導教室 といった特別な場で受ける指導形態の

教育公務員特例法等の一部を改正する法律について

科目等履修生特別科目等履修生特修生正科生(3年次編入学) 募集概要資格の取得について各種教員免許状 よくある質問出願書類記入例 幼稚園教諭免許取得上の注意点 1 を取得するときには 本学での科目の開設状況により 教職に関する科目 のうち 教育の基礎理論に関する科目 の単位数については 免許法施行規則

Microsoft Word - (HP用)H31 nyushiQA.docx

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

Microsoft Word - 31å‰�éłƒè¦†é€–

①保有率向上の指針

Microsoft Word - 第0 表紙~目次.doc

子ども・子育て支援新制度における教育委員会の役割について 3

(2) 設備について 認可基準 ( 下線 : 必須 ) 幼保連携型 建物及び附属施設の設置場所 同一敷地内又は隣接する敷地内 ( 公道を挟む程度 ) 既存幼稚園 保育所からの移行の場合の特例 1~3 をすべて満たせば 同一敷地内にない場合も設置可 1 教育 保育の適切な提供が可能 2 子どもの移動時

( 別添 ) 保育士試験の実施について 新旧対照表 ( 下線部 : 変更箇所 ) 改正後 改正前 厚生労働省雇用均等 児童家庭局長 厚生労働省雇用均等 児童家庭局長 保育士試験の実施について 保育士試験の実施について 1~6 ( 略 ) 7 科目免除の取扱いについて (4) 幼稚園教諭免許状を有する

<4D F736F F D208BB388E788CF88F589EF89EF8B638E9197BF955C8E C4816A2E646F6378>

資料4 高等学校における「通級による指導」の導入について

平成29年度通級による指導実施状況調査結果について(別紙2)

生きる力と絆の埼玉教育プラン 基本目標 施策 教育に関する 3 つの達成目標 の推進 現状と課題 近年 子どもたちの学習意欲 学力 体力の低下 規範意識の欠如などが指摘されています このため 学校 家庭 地域が連携して教育活動を展開し 知 徳 体の基礎を確実に身に付けさせる必要があります 施策の方向

政策評価書3-3(4)

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

2 幼保連携型認定こども園 [ 表 3] 主要指標の推移 教育 保育職員数 1 学級当たり教育 保育職員 ( 本務者 ) 園数学級数在園者数 ( 本務者 ) の在園者数 1 当たりの在園者数対前対前対前対前 (3~5 対前 (0~5 対前増減数増減率増減率増減率歳児 ) 増減数歳児 ) 増減数 園

ICT による新しい学び 急速な情報通信技術 (ICT) の進展やグローバル化など 変化の激しい社会を生きる子供たちに 確かな学力 豊かな心 健やかな体の調和のとれた 生きる力 を育成することがますます重要になってきています 2

平成 30 年度大阪府公立学校教員採用選考テスト受験案内概要版 平成 30 年度大阪府公立学校教員採用選考テスト受験案内の概要版です 本年度のテストの選考日程や前年度からの改正点の説明をしています 出願者にとって より受験しやすい よりわかりやすい 教員採用選考テストとなるよう 改善工夫を行っていま

1 特別支援教育について [ 現状 ] 特別支援教育の対象の概念図 ( 義務教育段階 ) 義務教育段階の全児童生徒数は減少傾向にある一方 特別支援教育の対象となる児童生徒数は増加傾向にある 義務教育段階の全児童生徒数 1019 万人 特 別 支 援 学 校 視覚障害 知的障害 病弱 身体虚弱 聴覚障

( 様式第 1-1 号 ) 事業計画書 幼稚園 認定こども園名 1 目的 特別支援教育の充実を図るため 支援を必要とする子どもの受入に必要な人件費等の費用に本補助金を充当する 2 内容様式第 1-2 号 1~ 3 様式第 1-3 号様式第 1-4 号様式第 1-5 号様式第 1-6 号様式第 1-7

3 情緒障害 選択性かん黙等のある児童生徒については 情緒障害の状態になった時期や その要因などに応じて中心となる指導内容が異なります 例えば カウンセリング等を中心とする時期 緊張を和らげるための指導を行う時期 学習空白による遅れなどを補いながら心理的な不安定さに応じた指導を行って自信を回復する時

< F2D318BB388E789DB92F682CC8AC7979D F >

多様な関係機関を巻き込んだ 包括的な質向上システムの構築が必要 長野県幼児教育振興基本方針 ( 仮称 ) の策定 幼児教育の質向上推進の中心的機能を担うセンターの立ち上げを視野に入れる センターの機能 ( 想定 ) 〇幼児教育関係課 団体 大学等をつなぐ 既存の枠組みを超え 幼児教育に関わる教育 行

Microsoft Word - 123 26 第2章 単位と卒業要件 docx

2 平成 27 年度に終了した研究課題について 研究成果報告書サマリー集や研究成果 ( 別紙 1 参照 ) の内容は 例えば下記のような場面で用いられ 貴機関や学校等での課題の改善に活用できましたか? 活用の場面研修会やセミナー所管する学校 教職員への情報提供関係機関 ( 医療 保健 福祉 教育 労

平成28年度幼児教育実態調査

02 受講募集要項案

教育学科幼児教育コース < 保育士モデル> 分野別数 学部共通 キリスト教学 英語 AⅠ 情報処理礎 子どもと人権 礎演習 ことばの表現教育 社会福祉学 英語 AⅡ 体育総合 生活 児童家庭福祉 英語 BⅠ( コミュニケーション ) 教育礎論 音楽 Ⅰ( 礎 ) 保育原理 Ⅰ 英語 BⅡ( コミュニ

<4D F736F F F696E74202D208EFC926D C E B93C782DD8EE682E890EA97705D>

教員免許更新制の実施について(平成21年3月31日までに普通免許状又は特別免許状を授与された現職教員等の方々へ)

幼児教育学科 平成 7 年度入学者対象 ( 学生番号 5 ) < 卒業に必要な単位数 > 科目区分 単位数 必修科目 専門教育科目 8 外国語科目 4 単位 専門教育科目 66 選択必修科目 共通教育科目 0 88 単位以上 健康スホ ーツ科目 専門教育科目 共通教育科目外国語科目 選択科目 健康ス

教育実践高度化専攻 ( 教職大学院 ) 教育実践高度化専攻 ( 教職大学院 ) は リーダーシップ開発コース 教育実践開発コースの 2 つのコースからなります 教職大学院では 研究者教員 実務家教員 連携協力校 ( 松山市内の小 中学校計 82 校 県立高等学校 2 校 附属学校園 5 校園ほか )

公認心理師受験資格に係る履修科目証明書 上越教育大学長殿 平成年月日 大学等名証明者 機関長 ( 学長, 学部長 ) ( 職名 ) ( 氏名 ) 印 ( 職印 ) 下記の者は 所属学部において 公認心理師受験資格に必要な科目を取得済み ( 取得見込み ) であることを下記のとおり 証明いたします 氏

2018募集要項_14.indd

幼稚園前半CS2.indd

第 2 部 東京都発達障害教育推進計画の 具体的な展開 第 1 章小 中学校における取組 第 2 章高等学校における取組 第 3 章教員の専門性向上 第 4 章総合支援体制の充実 13

平成28年度「英語教育実施状況調査」の結果について

平成 31 年度京都市立学校教員採用選考試験 大学 大学院推薦制度実施要項 京都市教育委員会 この要項は, 大学 大学院及び教職大学院 ( 短期大学を含む 以下, 大学等 ) から京都市の教員として優れた実践力を発揮することが期待できる者を学長等 ( 学部長以上の職 ) が推薦し, 平成 31 年度

平成 23 年 12 月 27 日 国立の教員養成大学 学部 ( 教員養成課程 ) 等の平成 23 年 3 月卒業者の就職状況について 小 中 高等学校等の教員養成を目的とする国立の教員養成大学 学部卒業者 (44 大学 学部 ) の教員養成課程の就職状況については 毎年 文部科学省において取りまと

スライド 1

番号 7001 名称成美小所管部署教委 総務課 大中 基本情報教育系施設 教育法 高岡市立設置条例 京町 2241 外 校区 小区 成美 中区 志貴野 17, ( m2 ) うち市有地以外 ( m2 ) 延床面積 異動区分 延床面積 8, ( m2 ) 異動区分 新築 耐用年

平成23年度 科目等履修生・聴講生 出願要領(案)

No_05_A4.ai

①受講者基本情報を入力してください

訂されている 幼稚園 小 中学校学習指導要領改訂の基本的な考え方として 次の 3つがあげられる 1. 子供たちに求められる資質 能力を明確にし それらを社会と共有していくという社会に開かれた教育課程を実現していく 2. 現行学習指導要領の枠組みや教育内容を維持した上で 知識の理解の質を高めていく 3

私立幼稚園の新制度への円滑移行について

1

愛媛大学大学院 教育学研究科案内 教育実践高度化専攻 ( 教職大学院 ) 特別支援教育専攻 2019 教科教育専攻学校臨床心理専攻 大学院教育学研究科で高度な学びを 最新の学習指導要領では 知識の理解の質を高め 資質 能力を育む 主体的 対話的で深い学び や 各学校におけるカリキュラム マネジメント

Microsoft Word - ●資料2「児童自立支援施設について」

1 国の動向 平成 17 年 1 月に中央教育審議会答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について が出されました この答申では 幼稚園 保育所 ( 園 ) の別なく 子どもの健やかな成長のための今後の幼児教育の在り方についての考え方がまとめられています この答申を踏まえ

参考資料 文科初第 49 号 中央教育審議会 次に掲げる事項について, 別添理由を添えて諮問します 新しい時代の初等中等教育の在り方について 平成 31 年 4 月 17 日 文部科学大臣 柴山昌彦

物価指数研究会(第2回) 2015年基準 モデル式の検討「授業料」・「保育料」

や保育 教育の実践が学べるように 教育実践研究 Ⅰ Ⅱ 保育実践研究 Ⅰ Ⅱ を演習として配置している 子どもの健康研究領域では 子どもの健康領域に関する研究を主とする医療系科目およ び心理学を配置している 講義として 子どもの心や身体の領域の関する科目には 小児医学特論 Ⅱ 子どもの心身医療特論


Transcription:

教員資格認定試験 背景 教育界に多様な専門性や経験を有する人材を求め 教員の確保を図ることが必要 このため 社会人による教員免許状の取得と 教員採用における社会人の積極的な採用を促進することが求められる 教員免許状の取得には 原則として大学の教職課程において必要な単位を履修し 学位を取得する必要がある しかし 社会人が働きながら教職課程を履修することには 時間的制約などから 現実には大きな困難を伴う 大学における教職課程を経ずに教員免許状を取得するための方策として 特別免許状 の授与と 教員資格認定試験 が実施されている 事業の概要 広く一般社会から 大学の教職課程において所要の単位を修得していないが 教育者としてふさわしい資質を身に付け 教育に熱意を持つ優れた人材で教職を志すに至った者に対して教職への道を開くため 教員資格認定試験を実施する 試験に合格した者には 都道府県教育委員会に申請することで 教員の普通免許状が授与される 社会人の教員免許状取得促進 教員採用における社会人の積極的な採用 特別免許状の取得 教員資格認定試験による普通免許状取得 一般選考 ( 社会人経験による一部試験科目の免除 ) 社会人特別選考 多様な専門性や経験を有する教員の確保

( 参考 ) 教員免許制度の概要 < 免許状の種類 > それぞれ幼稚園 小学校 中学校 高等学校 特別支援学校の学校種別 ( 中学校 高等学校については教科別 ) 1 普通免許状 ( 有効期間 10 年 ) 2 特別免許状 ( 有効期間 10 年 ) 3 臨時免許状 ( 有効期限 3 年 ) 専修免許状 ( 修士課程修了程度 ) 一種免許状 ( 大学卒業程度 ) 二種免許状 ( 短大卒業程度 ) 授与権者 : 都道府県教育委員会 免許状の有効範囲 普通免許状 : 全ての都道府県 特別免許状 臨時免許状 授与を受けた都道府県内 普通免許状 1 大学における養成 が基本 + 教科に関する科目教職に関する科目 学士の学位等教職課程の履修教員免許状 2 大学における養成の例外として 教員資格認定試験 を実施しており 合格者には普通免許状 ( 幼稚園教諭二種免許状 小学校教諭二種免許状 特別支援学校自立活動教諭一種免許状 ) が授与される 3 現職教員の自主的な研鑽を促すため 一定の教職経験を積み 大学等で所要単位を修得した者に 上位免許状を授与する途を開いている

教員資格認定試験 < 事業の内容 > (28 年度予算額 110,863 千円 ) 29 年度予算額 110,896 千円 (1) 教員資格認定試験実施委託費 105,656 千円実施種目 実施大学等ア. 幼稚園教員資格認定試験 ( 平成 17 年度から実施 ) 取得できる免許状 : 幼稚園教諭二種免許状 29 年度実施大学 : 10 大学 ( うち問題作成 :3 大学 試験実施 :7 大学 ) イ. 小学校教員資格認定試験 ( 昭和 48 年度から実施 ) 取得できる免許状 : 小学校教諭二種免許状 29 年度実施大学 : 14 大学 ( うち問題作成 :8 大学 試験実施 :6 大学 ) ウ. 特別支援学校教員資格認定試験 ( 昭和 48 年度から実施 ) 取得できる免許状 : 特別支援学校自立活動教諭一種免許状 ( 視覚障害教育 聴覚障害教育 肢体不自由教育 言語障害教育 ) 29 年度実施大学 : 1 大学 (2) 事務費 5,240 千円

教員資格認定試験 < 実施状況 > 平成 28 年度実施状況 区分 ( 種目 ) 受験者 (A) 合格者 (B) 合格率 (B)/(A) 幼稚園 350 人 89 人 25.4% 小学校 1,091 人 149 人 13.7% 特別支援学校 240 人 21 人 8.8% 計 1,681 人 259 人 15.4% 過去 3 か年の応募者の推移 年度 幼稚園 小学校 特別支援 学校 合計 平成 26 年度 1,126 人 1,662 人 329 人 3,117 人 平成 27 年度 577 人 1,375 人 223 人 2,175 人 平成 28 年度 368 人 1,298 人 266 人 1,932 人

教員資格認定試験 < 平成 28 年度委託費執行額 > 区分 ( 種目 ) 幼稚園 小学校 特別支援学校 問題作成 (A) 試験実施 (B) 計 (C) ((A)+(B)) 3 大学 10 大学 13 大学 6,388,769 円 22,514,997 円 28,903,766 円 8 大学 6 大学 14 大学 28,789,150 円 31,707,477 円 60,496,627 円 1 大学 1 大学 8,368,692 円 8,368,692 円 合格者数 (D) 合格者一人当たり費用 (C)/(D) 89 人 324,761 円 149 人 406,018 円 21 人 398,509 円 計 - - 97,769,085 円 259 人 377,487 円

種目別の試験の役割等 1 < 幼稚園教員資格認定試験 > 背景 課題 規制改革推進 3 か年計画 ( 平成 15 年 3 月 28 日閣議決定 ) を踏まえ 幼稚園と保育所の連携を一層促進することが必要 幼保連携型認定こども園に勤務する保育教諭は 幼稚園教諭の免許状と保育士資格を併有することが必要 ( ただし 平成 27 年 4 月の同法施行後 5 年間はいずれかを有していれば保育教諭となることができる経過措置あり ) 幼稚園には特別免許状制度はなく 大学等での教職課程の履修以外に 社会人 ( 現職の保育士等 ) が幼稚園教員免許状を取得する方策が必要 幼稚園教員資格認定試験の実施 現職の保育士等 幼稚園教員資格認定試験による免許状取得幼稚園教諭二種免許状 幼稚園教諭免許状と保育士資格の併有を促進幼稚園と保育所の連携の促進

種目別の試験の役割等 2 < 小学校教員資格認定試験 > 背景 課題 教育界に多様な専門性や経験を有する人材を求め 教員の確保を図ることが必要 特別免許状は教科別の授与となるため 小学校の全教科を担任する普通免許状を取得することはできず 大学等での教職課程の履修以外に 社会人が小学校教員免許状を取得する方策が必要 小学校教員資格認定試験の実施 社会人等 小学校教員資格認定試験による免許状取得小学校教諭二種免許状 小学校における多様な専門性や経験を有する教員の確保

種目別の試験の役割等 3 < 特別支援学校教員資格認定試験 > 背景 課題 特別支援学校における教育を充実させるため 教職員の専門性の向上が必要 すべての教員が多岐にわたる専門性を身に付けることは困難なことから 必要に応じて外部人材の活用の必要性 特別支援学校教員の特別支援学校教諭免許状 ( 当該障害種又は自立教科等の免許状 ) 取得率は約 7 割 特別支援学校教員資格認定試験の実施 作業療法士 理学療法士 言語聴覚士 福祉施設職員 特別支援学校実習助手 等 他校種の教員免許状保有者特別支援学校他障害種免許状保有者 特別支援学校教員資格認定試験による免許状取得自立活動教諭一種免許状 ( 視覚障害教育聴覚障害教育肢体不自由教育言語障害教育 ) 専門的技能を持つ人材が単独で教壇に立つことができる 専門性の向上 幼児 児童 生徒が障害による学習上又は生活上の困難を改善 克服するために必要な知識 技能等を身に付けることができる指導の充実

( 参考 ) 特別支援教育の現状 160,000 140,000 120,000 100,000 80,000 60,000 40,000 20,000 特別支援学校 ( 幼稚部 小学部 中学部 高等部 ) 在籍者の推移 129,994 132,570 135,617 137,894 139,821 126,123 121,815 117,035 112,334 108,173 104,592 特別支援学校在籍者数計知的障害 肢体不自由 病弱 身体虚弱 聴覚障害 220,000 200,000 180,000 160,000 140,000 120,000 100,000 80,000 60,000 40,000 104,544 32,929 3,917 特別支援学級在籍者数の推移自閉症 情緒障害言語障害 難聴弱視病弱 身体虚弱肢体不自由知的障害 113,377 38,001 3,991 63,238 66,711 124,166 43,702 4,201 135,166 49,955 4,221 145,431 55,782 4,265 155,255 61,756 4,300 164,428 67,383 4,374 174,881 74,116 4,299 187,100 81,624 4,364 71,264 75,810 80,099 83,771 86,960 90,403 94,821 201,493 90,157 4,372 100,215 217,839 99,971 4,418 106,365 0 18 年 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 視覚障害 20,000 0 18 年 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 特別な教育的支援を必要とする児童生徒数小 中学校の通常の学級に 6.5% の割合で 学習面又は行動面において困難のある児童等が在籍し この中には 発達障害のある児童等が含まれている可能性がある ( 通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査 平成 24 年文部科学省より ) 自立活動の概要自立活動は特別支援学校の教育課程における領域の一つであり 特別支援学校幼稚部教育要領 小学部 中学部 高等部学習指導要領において 以下のように目標や内容が定められている 目標 : 個々の幼児児童生徒が自立を目指し 障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善 克服するために必要な知識 技能 態度及び習慣を養い もって心身の調和的発達の基盤を培う 内容 : 自立活動の内容は 人間としての基本的な行動を遂行するために必要な要素と 障害による学習上又は生活上の困難を改善 克服するために必要な要素を 健康の保持 心理的な安定 人間関係の形成 環境の把握 身体の動き コミュニケーション 六つの区分の下に分類 整理し 現行の学習指導要領等では 計 26 の項目が示されている 個別の指導計画に基づき 個々の幼児児童生徒の実態把握から指導の目標を設定する 目標達成に必要な項目を選定し それらを相互に関連付けて具体的な指導内容を設定

本事業の課題と今後の見直し案 事業の実施方法の改善 希望者が広く受験機会を得られるよう 今後 試験会場数の拡大について検討 特別支援学校教員資格認定試験については 従来 すべての障害種の試験を一括で実施するため 委託先が 1 件に限られてきたが 今後 障害種ごとに委託先を公募することにより 複数会場で試験を実施することを検討 より具体的な事業の成果の検証 現状では受験者数及び合格者数を成果指標としている 小学校教員資格認定試験及び特別支援学校教員資格認定試験については 今後 試験合格者を対象とした追跡調査の実施により 合格後の教員としての採用者数 免許の活用状況等を把握 検証予定 幼稚園教員資格認定試験については 今後 試験合格者を対象とした追跡調査の実施により 現職の保育士等が幼稚園教員免許状を取得したことによる具体的な効果等を検証予定 試験に関する幅広い周知 広報 予算に対して最大限の効果をあげるため 今年度から 幼稚園については保育所 認定こども園等 特別支援学校については作業療法士 理学療法士 言語聴覚士等関連資格の団体等の協力も得て より幅広い周知 広報を実施