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205,404,598,752 秋はアンドロメダ座を基点にする β 星から M31 方面 γ 星から南に さんかく座 おうし座 まで さんかく座は三角には見ないでよい

落穂 1 くまの足 やや暗い三重星が 2 つ やまねこから北斗につながる路

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[1] 2 キトラ古墳天文図に関する従来の研究とその問題点 mm 3 9 mm cm 40.3 cm 60.6 cm 40.5 cm [2] 9 mm [3,4,5] [5] 1998

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n (1.6) i j=1 1 n a ij x j = b i (1.7) (1.7) (1.4) (1.5) (1.4) (1.7) u, v, w ε x, ε y, ε x, γ yz, γ zx, γ xy (1.8) ε x = u x ε y = v y ε z = w z γ yz

: , 2.0, 3.0, 2.0, (%) ( 2.

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4 Mindlin -Reissner 4 δ T T T εσdω= δ ubdω+ δ utd Γ Ω Ω Γ T εσ (1.1) ε σ u b t 3 σ ε. u T T T = = = { σx σ y σ z τxy τ yz τzx} { εx εy εz γ xy γ yz γ

1 (Berry,1975) 2-6 p (S πr 2 )p πr 2 p 2πRγ p p = 2γ R (2.5).1-1 : : : : ( ).2 α, β α, β () X S = X X α X β (.1) 1 2

u Θ u u u ( λ + ) v Θ v v v ( λ + ) (.) Θ ( λ + ) (.) u + + v (.),, S ( λ + ) uv,, S uv, SH (.8) (.8) S S (.9),

支持力計算法.PDF

H 0 H = H 0 + V (t), V (t) = gµ B S α qb e e iωt i t Ψ(t) = [H 0 + V (t)]ψ(t) Φ(t) Ψ(t) = e ih0t Φ(t) H 0 e ih0t Φ(t) + ie ih0t t Φ(t) = [

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N cos s s cos ψ e e e e 3 3 e e 3 e 3 e

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7 π L int = gψ(x)ψ(x)φ(x) + (7.4) [ ] p ψ N = n (7.5) π (π +,π 0,π ) ψ (σ, σ, σ )ψ ( A) σ τ ( L int = gψψφ g N τ ) N π * ) (7.6) π π = (π, π, π ) π ±

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y = x x R = 0. 9, R = σ $ = y x w = x y x x w = x y α ε = + β + x x x y α ε = + β + γ x + x x x x' = / x y' = y/ x y' =


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,. Black-Scholes u t t, x c u 0 t, x x u t t, x c u t, x x u t t, x + σ x u t, x + rx ut, x rux, t 0 x x,,.,. Step 3, 7,,, Step 6., Step 4,. Step 5,,.

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.2 ρ dv dt = ρk grad p + 3 η grad (divv) + η 2 v.3 divh = 0, rote + c H t = 0 dive = ρ, H = 0, E = ρ, roth c E t = c ρv E + H c t = 0 H c E t = c ρv T

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64 3 g=9.85 m/s 2 g=9.791 m/s 2 36, km ( ) 1 () 2 () m/s : : a) b) kg/m kg/m k

O x y z O ( O ) O (O ) 3 x y z O O x v t = t = 0 ( 1 ) O t = 0 c t r = ct P (x, y, z) r 2 = x 2 + y 2 + z 2 (t, x, y, z) (ct) 2 x 2 y 2 z 2 = 0

D = [a, b] [c, d] D ij P ij (ξ ij, η ij ) f S(f,, {P ij }) S(f,, {P ij }) = = k m i=1 j=1 m n f(ξ ij, η ij )(x i x i 1 )(y j y j 1 ) = i=1 j

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4. ϵ(ν, T ) = c 4 u(ν, T ) ϵ(ν, T ) T ν π4 Planck dx = 0 e x 1 15 U(T ) x 3 U(T ) = σt 4 Stefan-Boltzmann σ 2π5 k 4 15c 2 h 3 = W m 2 K 4 5.

JKR Point loading of an elastic half-space 2 3 Pressure applied to a circular region Boussinesq, n =


No δs δs = r + δr r = δr (3) δs δs = r r = δr + u(r + δr, t) u(r, t) (4) δr = (δx, δy, δz) u i (r + δr, t) u i (r, t) = u i x j δx j (5) δs 2

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9 1. (Ti:Al 2 O 3 ) (DCM) (Cr:Al 2 O 3 ) (Cr:BeAl 2 O 4 ) Ĥ0 ψ n (r) ω n Schrödinger Ĥ 0 ψ n (r) = ω n ψ n (r), (1) ω i ψ (r, t) = [Ĥ0 + Ĥint (

* 09 α-24 0 ἅ ὅς 17 β-52 0 ἄβατον ἄβατος 17 β-52 0 ἄβατος(,-η),-ον, 17 β-55 0 ἀβάτῳ ἄβατος 30 δ ἄγ ἄγω 2 ἄγε 30 γ ἀγαγεῖν ἄγω 2 13 α-02 0

tomocci ,. :,,,, Lie,,,, Einstein, Newton. 1 M n C. s, M p. M f, p d ds f = dxµ p ds µ f p, X p = X µ µ p = dxµ ds µ p. µ, X µ.,. p,. T M p.

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成長機構

x 3 a (mod p) ( ). a, b, m Z a b m a b (mod m) a b m 2.2 (Z/mZ). a = {x x a (mod m)} a Z m 0, 1... m 1 Z/mZ = {0, 1... m 1} a + b = a +

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( ) Note (e ) (µ ) (τ ) ( (ν e,e ) e- (ν µ, µ ) µ- (ν τ,τ ) τ- ) ( ) ( ) (SU(2) ) (W +,Z 0,W ) * 1) 3 * 2) [ ] [ ] [ ] ν e ν µ ν τ e

デジカメ天文学実習 < ワークシート : 解説編 > ガリレオ衛星の動きと木星の質量 1. 目的 木星のガリレオ衛星をデジカメで撮影し その動きからケプラーの第三法則と万有引 力の法則を使って, 木星本体の質量を求める 2. ガリレオ衛星の撮影 (1) 撮影の方法 4つのガリレオ衛星の内 一番外側を

: 2005 ( ρ t +dv j =0 r m m r = e E( r +e r B( r T 208 T = d E j 207 ρ t = = = e t δ( r r (t e r r δ( r r (t e r ( r δ( r r (t dv j =

t = h x z z = h z = t (x, z) (v x (x, z, t), v z (x, z, t)) ρ v x x + v z z = 0 (1) 2-2. (v x, v z ) φ(x, z, t) v x = φ x, v z

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x E E E e i ω = t + ikx 0 k λ λ 2π k 2π/λ k ω/v v n v c/n k = nω c c ω/2π λ k 2πn/λ 2π/(λ/n) κ n n κ N n iκ k = Nω c iωt + inωx c iωt + i( n+ iκ ) ωx

1 (1) () (3) I 0 3 I I d θ = L () dt θ L L θ I d θ = L = κθ (3) dt κ T I T = π κ (4) T I κ κ κ L l a θ L r δr δl L θ ϕ ϕ = rθ (5) l

Akito Tsuboi June 22, T ϕ T M M ϕ M M ϕ T ϕ 2 Definition 1 X, Y, Z,... 1

(1.2) T D = 0 T = D = 30 kn 1.2 (1.4) 2F W = 0 F = W/2 = 300 kn/2 = 150 kn 1.3 (1.9) R = W 1 + W 2 = = 1100 N. (1.9) W 2 b W 1 a = 0

Z: Q: R: C: sin 6 5 ζ a, b

Transcription:

星の道六十選春夏編 光害地 小望遠鏡でたどる見どころ ふたご座からいて座まで 滝星図を加工した6.5 等星図約 60 枚で 小口径の望遠鏡を使って夜空の散歩をします 一応想定しているのはファインダ望遠鏡のある6センチアクロマートの手動経緯台です ある程度の知識のある人の忘備録的なリストで 用語や基礎知識の丁寧な説明はしません 二重星 星雲星団 赤い星 南天の輝星あたりが目標です 散歩に向かない天体は有名でも削除しました 二重星は 伴星光度 ( 10)_ 離角 ( 秒 ) 星雲星団は = 光度 という表記をしました 球状星団はクラス番号を追記しました 出発は1 等星か なければ2 等星 道筋にそって現れる光害地向けの天体をメモし 主なものを滝星図 8.5 等星図で拡大します ファインダに都合の良い線を引きました 本図のスケール 6.5 等星図 横の線の上下の間隔が10 度です 8.5 等星図 正方形の拡大星図の時の1 辺が4 度です 滝星図サイトはこちらです http://www.geocities.jp/toshimi_taki/index.htm 拡大に向く JR s の Deep sky atlas のサイトはこちらです http://www.uv.es/jrtorres/triatlas.html データの出所 二重星 The Cambridge Double Star Atlas 星雲星団 NGC IC 天体写真総カタログ 変光星 The Night Sky Observer s Guide 優先順位の目安松 :4 等台まで竹 :5~6 等台の対象梅 :7 等台の対象落穂 :8 等以下 ( 二重星の伴星 星雲星団とも同じ基準です ) お奨め = 準お奨め =

星の道 1 かに北部 かに座 (1)Σ1311 (2)53 ι 星 (3)φ2 星 (4)M44 (5)ζ 星 ふたご座 (6)α 星 (7)NGC2392 赤い星 RS 星 νgem 次点 NGC2683 =9.7 38 Lyn =61_2.6 M44 は丁寧に探 す

M44(1 辺が 4 度 以下同じ ) NGC2392 難 M44 市街地ではファインダでも見つけにくい ふたご座からφ 星を経て探すか レグルスからうみへび頭部を経て探す NGC2392 8 等星と並ぶにじんだ星として見える 惑星状星雲は小さい だから倍率を上げろというプロが居るが惑星はともかく暗い星雲では小さい望遠鏡では酷な話 接眼鏡を換えてうっかり視野から出たら戻せない 中心の輝度が星と違う鈍い星と見るか 10 等星図以下で星がないことを確認するか ネビュラフィルタを使ってみるといい

星の道 2 かに南部 しし座 (8)NGC2903 かに座 (9)Σ1245 (10)M67 赤い星 X 星 次点 Leo R 星 M8 4.4-11.3 Hya ε 星 67_3

NGC2903 難 M67 NGC2903 中天の春の銀河の一番手 ごく淡い 本リストでは9 等前後まで銀河を挙げたが中光害地では8インチの対象と思う 8 等の天体は名所に入れないほうが良いのだが そうすると銀河は M81 以外は全部落選する 迷うところ M67 M11 の淡い版

星の道 3 うみへび頭部 うみへび座 (11)M48 次点 17 番星 69_5 τ 星 73_66 2 番星の 3 つ の星を探す

M48 (NGC2548) M48 NGC2548 だった時代が長い 不明メシエ天体 広がっているので光害地では地味

星の道 4 うみへび中部 うみへび座 (12) Σ 1473/74 三重星と二重星のツイン (13)NGC3242 (14)NGC3115 (15)Sh110 赤い星 U_Hya

NGC3242 NGC3115 難 NGC3242 NGC3115 左右の星が対の 小さい十字の左下 芯の甘い星として見える 木星状 と訳されるが Ghost なので 木星の影 星雲くらいか 対の星 2 組を経て小さく平たい三角の頂点 2903 や M66 級の見え方

星の道 5 しし南部 しし座 (16)M66,65 (17)τ 83 番 (18)M105 ほか (19)γ 星 ろくぶんぎ座 (20)35 番星 赤い星 ν Vir 次点 NGC3521 =9.2 ι 星 6.7_2.1 M65,66 は暗い方なので 見えないときは M49 も試すといい

M66 65 難 M105 96 95 極難 M66 最初にトライするには暗い銀河のトリオ M66 が小さい星の近くで M65 より少し明るい N3628 は見えない 暗黒帯が自慢の核が淡い銀河は光害地では不利である M105 更に暗いトリオで中口径の対象か Σ1472 と対の星を見つけ近くを探すと M105 は入る 3384 も見える 視野の広い機材で無いと M96 と M95 は入らないので単独の暗い銀河として探す これらが見えるようなら他の9 等台の銀河に挑戦したい しし座で成功してコツをつかんでおくと時期的におとめ座付近の天体が間に合う

星の道 6 しし北部 しし座 (21)54 番星 次点 90 番星 73_3 98_67 ξuma 48_1.8 大きい口径な ら 3344 3607 付近

星の道 7 M81 おおぐま座 (22)M97 (23)M81,82 赤い星 RY Dra VY UMa 次点 M40 北天は上下が逆になる時期が多い σ2の三角形を探す

M97 極難 M81 82 M97 M81 ネビュラフィルタの使用で 8 センチ位からか 大きめの丸い像 M108 M109 は見えない M109 は不明メシエ天体らしい M81 は見やすく 銀河枠で特別扱いしないで名所にして良い数少ない例 M82 は一段暗い 2014 年に 10 等台の超新星が出た M40,M97,M108,M109 と わかりやすい北斗に近い天体は 不幸にも楽に見えないものばかり M40 は拡大するとなんとか見える二重星だが 存在 さえ無視しているガイド本や星図が多い M101 は最難で M51 もがっかり度は大きいからこの空域で星嫌いになる人が多そうな危険な地域だ

星の道 8 りょうけん うしかい座 (24)ι 星 κ 星 おおぐま座 (25)ζ 星 りょうけん座 (26)M51 (27)M63 (28)α 星 (29)M94 (30)M106 赤い星 TU CVn Y CVn 次点 39 Boo =67_2.7 重星は超一流 銀河は難しい

M51 難 M106 難 M51 M106 有名だが難しい対象 冬はわりと見やすい 期待するとがっかりする事が多い この辺では平均的な明るさ 6 等星が近いので入れやすい M101 8 インチで丁寧に探すと核がみえる 特に難しい部類

M63 難 M94 M63 M94 この辺では普通の明るさの銀河 9 等星に接する 球状星団のように輝く明るい銀河 星が無く入れにくく 球状星団で 8 等なら名所にならない 期待しすぎない事

星の道 9 M3 りょうけん座 (31)M3 孤立したそこ そこの星団

M3 NGC4565 極難 ( 導入図は次 ) M3 明るい星団だが 入れにくく 微星が分離しにくい NGC4565 有名な銀河だが中口径向き 二重星 17 番星から 8 等星に添う NGC4494 が見えるなら挑戦したいが 4494 より淡い

星の道 10 かみのけ かみのけ座 (32)M53 (33)M64 (34)Mel 111 (35)NGC4565 (36)24 番星 赤い星 40 Com 次点 Σ1633 32 Com =70_196 17 Com =66_146 春の銀河にトライする大事なルート 突破口は M53 と M64

M53 M64 難 M53 アークチュルスから探す見やすい球状星団 かみのけ座とおとめ座銀河団への中継地として価値が高い 付近の銀河よりも明るいので 光度の目安にもなる 5053 は見えない クラス10~12の球状星団は光害地では対象から外してよい M64 比較的見やすい銀河 これが見えるなら付近の9 等前後の銀河は狙える M53 よりは暗い 暗黒帯は中口径で暗い空で か

星の道 11 おとめ北部 おとめ座 (37)M60 ほか (38)M49 次点 M87 M86 赤い星 δvir 春の銀河の中心部 M49,M60 から始めると良い 明るい M49 が見えなければ銀河はほぼ無理といえる

24 Com から 6 Com へ M85~100~98~99 極難 見やすいものは無い M85 と M99 が少し入れやすく M98 はとても暗い 4147 は 10 等の銀河よりは見える

6 Com から ρvir へ M60,59~58~87~86,84 ほか難 8 等台の銀河を狙う 案内の星が少ないので M60 と 86 をにじんだ星として見つける M58 87 は 8 等星に近い

ρvir から 31 Vir を経て M49 へ 難 M49 M64 の次の対象でこの付近では最も明るい ε 星から ρ 星を見つけ 反時計まわりに 31 番星を経て 3 つ星を見つけると間に 4526 がいる 4526 は 9 等後半の銀河としては明るいし位置が判りやすい これが見えるなら付近の 9 等台の銀河も探そう 4535 は見えない

星の道 12 おとめ南部 おとめ座 (39)M104 (40)NGC4697 (41)γ 星 (42)Σ1627 γ 星は古い本では離角が狭い 最近は 2 秒を超え小口径でも見える 超おすすめ

NGC4697 極難 M104 難 NGC4687 有名でない天体でも数字通りに明るい例だが 9 等は小口径では暗い 10 等星図が有った方が良い M104 有名な天体 薦めたいところだが南天に低く見え味が落ちる 付近に二重星が多い

星の道 13 からす おとめ座 (43)54 番星 からす座 (44)Σ1669 次点 Σ1604 δ Crv =85_25 南に下りどん どん見えなく なる M68 はクラスⅩ で難しい 4361,4038 は中口径向き

星の道 14 ケンタウルス北部 うみへび座 (45)HN69 ケンタウルス 座 (46)3 番星 次点 54 Hya ωcen への通過 点 M83 は 8 インチ で中心核が見 える

星の道 15 ケンタウルス南部 ケンタウルス 座 (47)NGC5139 低すぎて大型 双眼鏡でたま に見える程度 αcen は =12_13 という全天最高の二重星 沖縄南部では狙えるのだろうか

星の道 16 かんむり かんむり座 (48)σ 星 (49)ζ 星 Σ1964 うしかい座 (50)ε 星 次点 δ~μ~ν 星 赤い星 34 Boo εboo は不等光 で狭く難しい

星の道 17 へび頭部 へび座 (51)M5 (52)δ 星 (53)Σ1919 うしかい座 (54)ξ 星 (55)π 星 (56)Σ1835 赤い星 κ Ser 次点 Σ1904

M5 M5 大型の球状星団では星の分離が良い方 右の銀河群は暗く中口径向き

星の道 18 てんびん てんびん座 (57)Σ1962 次点 α Lib =52_231 μ Lib =66_1.9

星の道 19 りゅう北部 りゅう座 (58)NGC6543

NGC6543 難 NGC6543 星が無く入れにくい りゅう座の銀河に見どころは無い

星の道 20 りゅう南部 りゅう座 (59)ν 星 (60)μ 星 (61)17 番星 ヘルクレス座 (62)NGC6229 赤い星 13 Lyr

星の道 21 ヘルクレス北部 ヘルクレス座 (63)ρ 星 (64)M92 (65)M13 赤い星 30 Her ベガからρ 星とπ 星を見つける 太陽の兄弟星というのは 2014 年の発表

M92 NGC6229 極難 M13 M13 7 等星 2つに接する 大型で明るいが星は分離しない M92 近くに星がないので自身をにじんだ星として入れる NGC6229 8 等星のペアに接する M13 のミニミニ版で 小口径では限界に近い暗い星

星の道 22 ヘルクレス南部その 1 ヘルクレス座 (66)100 番星 (67)95 番星 (68)NGC6210

NGC6210 難 NGC6210 いようだ 付近の星と小さい三角形を描く 芯の無い星 NGC の惑星状星雲は メシエ天体より明るいものがある その場合はサイズが小さ

星の道 23 ヘルクレス南部その 2 ヘルクレス座 (69)α 星 (70)κ 星 美しい暖色系 の二重星が 2 つ

星の道 24 こと はくちょう座 (71)β 星 こと座 (72)M57 (73)ζ 星 (74)ε 星 次点 δ 星 +Steph1 M56 =8.4 Ⅹ εは狭く易しくない M56 は高度があるのでクラス 10の割りには見える

M57 難 M57 暗く小さい 経験を積み慣れると意外に見える 発光が星とは違うと感じさせる リングは5インチくらいから Sh282 は暗い二重星だが色はアルビレオ似らしい 大きめの口径ではΣ2421 も見えてきてダブルダブルに Σ2470/2474 は暗めの二重星のツイン こと座で3 組目のダブルダブルスター 光害地で M57 と M27 を楽に見るには熟練がいるだろう M56 と M71 は見えないことが多いだろう アルビレオは離れすぎた星でことの ε は分離しないことが多い 下手をするとこの地域は不作でアルビレオだけみて直ぐ飽きる可能性がある ベガと ζ 星をまず楽しみたい

星の道 25 や や座 (75)M71 こぎつね座 (76)M27 赤い星 α Vul δ Sge 次点 Cr399(coathan ger) πaql =68_1.4

M71 難 M27 フィルタなしでは難 M27 M71 ネビュラフィルタでは素晴らしい 無しでは淡いが特に快晴の夜は素晴らしい 惑星状星雲としては大きい 位置が良くメシエ天体であることが取り柄の 小さな星団 見える時もある

星の道 26 へびつかい西部 へび座 (77)θ 星 (78)IC4756 へびつかい座 (79)NGC6633 (80)NGC6572 (81)70 番星 (82)61 番星 (83)IC4665 次点 59 Ser

NGC6572 難 IC4665 NGC6572 IC4665 明るいので 8 等星として探す ファインダや双眼鏡でも星の分離が容易

IC4756 難 NGC6633 NGC6633 IC4756 個々の星が容易に分離 I4665 と I4756 の中間の見え方 まばらで個々の星が暗く 難しい

星の道 27 たて わし座 (84)57 番星 (85)15 番星 (86)5 番星 たて座 (87)M11 赤い星 V450 次点 τ Oph 59_1.6 アルタイルからδ 星を経て θ 星やたて座を見つける

M11 M11 明るい星が 1 つあるが 微星の密集した風情の散開星団ではベスト 距離の似た M4 と好敵手になる 本当に微星の密集した星団は光害地 では見えないのでこれくらいが良い M26 の先に NGC6712 という淡い球状星団がある 8.1 等でクラス 9 だ これは難しい対象で 8 インチようやく見える 付近の夏の銀河 周辺に暗い球状星団が多いが この 6712 より条件は悪いようだ よって 6712 が楽に見えるようなら挑戦する感じが良いだろう M26 も見えるが 夏の天体が多いところで 8 等の散開星団を見る必要は薄い

星の道 28 M10 北側 へびつかい座 (88)M10 (89)M12 (90)M14 赤い星 δoph 次点 λ Oph 52_1.4

M10 M12( やや難 ) M10 若干暗めだが M13 や M5 に次ぐ存在感がある M12 は淡いが空が良いと M10 より見えるようだ へびつかい座の球状星団は多数あるがクラ スナンバーの大きい淡い物が多い 見やすいのはクラス 7 くらいまでだろう

M14 難 M14 M10 M12 より離れ一段と暗い 導入も長く入れにくい

星の道 29 M10 南側 へびつかい座 (91)M9 さそり座 (92)ξ,Σ1999 青い星 ζoph 次点 M107 18 Sco 太陽に似る星

M9 難 M107 極難 M9 メシエ一桁なのに暗くて見つけにくい 6356 も似たような明るさだがコンパクト 空が良いと広がった総光度に勝るM9に分があるのだろう へびつかい座の球状星団はM10 以外は微妙である M107 そろそろ低空で非常に淡く難しい 5インチ以上の対象か

星の道 30 さそり北部 へびつかい座 (93)ο 星 (94)36 番星 (95)M19 (96)M62 さそり座 (97)M4 (98)M80 (99)ν 星 (100)β 星 おおかみ座 (101)ξ 星 次点 Sh225/226 81_47 83_13 ρ Oph 57_2.9 南方の二重星球状星団たち

M19 M62 M19 M62 36 番星から対の星が 3 つありその焦点の位置にいる この付近のへびつかい座の球状星団では入れやすい 6293 も狙える M28 や M30 と同格か少し明るいはずだが さらに高度が低く入れにくい

M4 やや難 M80 M4 夏はあまり見えない がっかり度大 冬の明け方は意外に見える 見えれば大型で星の分離は良い 距離も見え方も大型の散開星団と良い勝負 クラス 11 の 6144 は見えない M80 M4 と違い輝度が高く何時でも見える サイズも光度も小さいので見栄えはしない これが淡いようなら M4 は見えない

星の道 31 さそり南部 みなみのかん むり座 (102)NGC6541 さそり座 (103)NGC6338 (104)NGC6231 (105)NGC6124 次点 V856 星 データでは明るいが南天に低いので 6231 以外は難しい

NGC6541 低空 NGC6388 低空 M7 や NGC6441 までは何とか見えるがその南はきびしい

NGC6231 低空 NGC6124 低空 NGC6231 低空で輝星しか見えないが M7 より明るく ζ 星も視野に入る超一流の星団 海外では彗星の頭部に見たてる名所

星の道 32 いて北部 いて座 (106)M25 (107)M17 (108)M8 (109)M23 (110)M22 (111)M28 次点 M16

M25 M17 フィルタなしでは難 M25 M17 明るい星の中に微星の配置が面白い 大型 ネビュラフィルタで白鳥の形が見える お奨め ノーフィルタでは淡い 中口径では素晴らしい M16 次点にするのは惜しいので見て下さい 6 等星図で入ると思います その北の 6604 は 8 インチで面白い

M23 M8 M23 M8 M20 大型の微星の集団 近くの 6440 と 6445 の異種天体ペアが中口径で挑戦の対象となる まばらな星団とにじんだような淡い星雲 ネビュラフィルタで星雲がくっきりしてくる お奨め 中口径でフィルタを使うと南の三裂の部分と北の霞んだ部分が見える 小口径では無理か

M22 M28 M22 M28 微星の分離が良い まばらで空が悪いと見にくいが M4 ほどではない ちいさく暗めの星団 分離はしない λ 星の下の三角の星がダブルダブルだが一方が無名

星の道 33 いて南部 さそり座 (112)M7, NGC6441 (113)M6 (114) 銀河中心 Pz46 付近 (115)M54 みなみのかんむり座 (116)NGC6723 (117)κ 星 赤い星 η Sgr さそりの尾は 見えるが南の 冠は難しい

M7 NGC6441 M6 M7 高度が低いのが残念 内部の球状星団 惑星状星雲も高度があれば狙えただろう ダブル二重星は 1 組は容易 6441 3 等星とごく近い二重星的な星団 南天低いのであまり見えない 本来は M80 並の星団 M6 小口径ではイマイチだが中口径では美しい

銀河中心部 (6522 か Cr347) 難 可視光で何かがある訳ではない 銀河系の中心に近い天体は 輝星は 3 番星 (X 星 ) か Pz5 視線が近いのは散開星団 Cr347 と付近の微星 距離 や空間的に近いのは 6522 です 6522 は 8 等台とする本が 2 冊あり 実際に 6528 より 1 等明るく見える 6451 はみにくい 6520 は見やすいが 銀河が見えていないので暗黒星雲の B86 は見えない

M54 難 NGC6723 低空 M54 この辺の高度で 8 等近くては 8 インチで丁寧に探す感じになる そして 6723 の高度になるとあまりチャンスはないようだ

星の道 34 こぐま きりん座 (118)32 番星 りゅう座 (119)41 番星 (120)ψ1 星 赤い星 UX Dra 北天に名所は少ない この二重星 3 つは良い