平成 21 年度高齢者虐待の防止 高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果 ( 東京都 ) 1 養介護施設従事者による高齢者虐待についての対応状況 (1) 相談 通報対応件数 ( 表 1) 平成 21 年度 都内で受け付けた養介護施設従事者等による高齢者虐待に関する相談 通報件数は 30 件であった 平成 20 年度は 44 件であり 14 件減少した 表 1 相談 通報件数 21 年度 20 年度 19 年度 18 年度 件数 30 44 26 27 (2) 相談 通報者 ( 表 2) 相談 通報者の内訳は 当該施設職員 が 33.3% と最も多く 次いで 家族 親族 が 23.3% であった 表 2 相談 通報者内訳 本人に 家族 当該 当該施 医師 介護支 国民健 都道府 その他 不明 合計 よる届 親族 施設 設元職 援専門 康保険 県から ( 匿名 出 職員 員 員 団体連 連絡 を含 合会 む ) 人数 3 7 10 3 0 0 0 0 5 2 30 構成割合 (%) 10.0 23.3 33.3 10.0 0 0 0 0 16.7 6.7 - (3) 事実確認の状況 ( 表 3) 平成 21 年度において 事実確認を行った事例 は 27 件 事実確認を行わなかった事例 は 3 件であった 事実確認を行った事例 のうち 虐待の事実が認められた事例 が 6 件 事実が認められなかった事例 が 8 件 判断に至らなかった事例 が 13 件であった 一方 事実確認を行わなかった 3 件について その理由は 後日 事実確認を予定している又は対応を検討中の事例 が 2 件 その他 が 1 件であった
表 3 相談 通報に関する事実確認の状況 事実確認調査を行った事例 事実確認調査を行っていない事例 事実が 事実が認め 判断に 調査を予定 総数 認められた られなかっ た 至らなかった 総数 している又 は検討中 その他 件数 27 6 8 13 3 2 1 構成割合 (%) 90.0 20.0 26.7 43.3 10.0 6.7 3.3 (4) 都道府県への報告事実確認を行った事例 27 件のうち 6 件の事例について区市町村から都道府県へ報告があった 報告の理由は虐待の 虐待の事実が認められた が 6 件であった (5) 虐待の事実が認められた事例について 1 施設 事業所の種別 ( 表 4) 虐待の事実が認められた6 件の施設 事業所の種別は 認知症対応型共同生活介護 が 2 件 特別養護老人ホーム が1 件 老人保健施設 が1 件 特定施設入居者生活介護 が 1 件 小規模多機能型居宅介護 が1 件である 表 4 当該施設 事業所の種別 認知症対特別養護小規模多特定施設老人保健応型共同老人ホー機能型居入居者生施設生活介護ム宅介護活介護 合計 件数 2 1 1 1 1 6 構成割合 (%) 33.3 16.7 16.7 16.7 16.7-2 虐待の種別 類型は 身体的虐待 は 6 件 心理的虐待 は 2 件であった ( 表 5) 1 件の事例に対し複数の種別 類型がある場合 それぞれの該当項目に重複して計上されるため 合計件数は虐待 の認められた 6 件と一致しない 表 5 虐待の種別 類型 ( 複数回答 ) 身体的虐待 心理的虐待 合計 件数 6 2 8 構成割合 (%) 100.0 33.3 - 構成割合は 虐待の事実が認められた事例件数 6 件に対するもの
3 被虐待高齢者の状況被虐待高齢者の性 年齢階級及び要介護状態区分について集計した 1 件の事例に対して被虐待高齢者が複数の場合があるため 6 件の事例に対し被虐待高齢者は 7 人であった ア性別 ( 表 6) 男性 が 2 人 女性 が 5 人であった イ年齢 ( 表 7) 95~99 が 3 人と最も多く 80~84 が 2 人 85~89 70~74 が1 人であった 表 6 被虐待高齢者の性別 男 女 合計 人数 2 5 7 構成割合 (%) 28.6 71.4 100 表 7 被虐待高齢者の年齢 65 未満 65~69 70~74 75~79 80~84 85~89 90~94 95~99 合計 人数 0 0 1 0 2 1 0 3 7 構成割合 (%) 0 0 14.3 0 28.6 14.3 0 42.8 100 ウ要介護状態区分 ( 表 8) 要介護 4 が4 名 要介護 3 が2 名で 要介護 5 が 1 名であった 表 8 被虐待高齢者の要介護状態区分 人数 構成割合 (%) 要介護 1 0 0 要介護 2 0 0 要介護 3 2 28.6 要介護 4 4 57.1 要介護 5 1 14.3 合計 7 100 4 虐待を行った養介護施設従事者等の状況ア年齢 ( 表 9) 虐待を行った養介護施設従事者等 ( 以下 虐待者 という ) の年齢及び職種について 集計した なお 1 件の事例に対し 虐待者が複数の場合があるため 6 件の事例に対し 虐待者の総数は 7 人であった 40~49 が2 人 30 未満 が 1 人 不明 が4 人であった
表 9 虐待を行った養介護施設従事者等の年齢 30 未満 40~49 不明 合計 人数 1 2 4 7 構成割合 (%) 14.3 28.6 57.1 100 イ職種 ( 表 10) 職種は全て介護職員であった 表 10 虐待を行った養介護施設従事者等の職種 介護職員 合計 人数 7 7 構成割合 (%) 100 100 5 虐待の事実が認められた事例への対応状況 ( 表 11) 区市町村が 虐待の事実が認められた事例 6 件に対して行った対応は次のとおりである 区市町村による指導は 施設等に対する指導 が 6 件 改善計画提出依頼 が 5 件であった 当該施設等における改善措置 ( 複数回答 ) としては 改善計画の提出 5 件 研修の実施など その他 が 2 件であった 表 11 虐待の事実が認められた事例への対応状況 区市町村による指導 施設等に対する指導 6 改善計画提出依頼 5 当該施設等における改善措置 施設等から改善計画の提出 5 ( 複数回答 ) その他 ( 研修の実施 ) 2
2 養護者による高齢者虐待についての対応状況 (1) 相談 通報対応件数 ( 表 12) 平成 21 年 都内で受け付けた養護者による高齢者虐待に関する相談 通報件数は 2,295 件であった 平成 20 年度は 2,146 件であり 149 件 (6.9%) 増加した 表 12 相談 通報件数 件数 増減 (%) 21 年度 2,295 149(6.9) 20 年度 2,146 286(15.3) 19 年度 1,860 183(10.9) 18 年度 1,677 - (2) 相談 通報者 ( 表 13) 介護支援専門員 介護保険事業所職員 が 44.2% と約半数であった 次いで 家族 親族 被虐待高齢者本人 が 11.9% であった 1 件の事例に対し複数の者から相談 通報があった場合 それぞれの該当項目に重複して計上されるため 合計人数は相談 通報件数 2,295 件数と一致しない 表 13 相談 通報者 ( 複数回答 ) 介護支援 近隣住 民生 被虐 家 虐待 当該 警察 その 不明 合計 専門員 民 知 委員 待高 族 親 者自 市町 他 介護保険 人 齢者 族 身 村行 事業所職 本人 政職 員 員 人数 1015 147 106 272 273 58 198 63 254 8 2,394 構成割 合 (%) 44.2 6.4 4.6 11.9 11.9 2.5 8.6 2.7 11.1 0.3 - 構成割合は 相談 通報件数 2,295 件に対するもの (3) 事実確認の状況 ( 表 14) 事実確認調査を行った が 96.6% 事実確認調査を行っていない が 3.4% であった 事実確認調査を行った事例のうち 法第 11 条に基づく 立入調査を行った事例 は 1.2% であり 訪問調査を行った事例 が 69.8% 関係者からの情報収集のみで調査を行った事例 が 25.6% であった
表 14 事実確認の実施状況 件数 構成割合 (%) 事実確認調査を行った事例 2,222 96.6 立入調査以外の方法により調査を行った事例 2,195 (95.4) 訪問調査を行った事例 1,606 69.8 関係者からの情報収集のみで調査を行った事例 589 25.6 立入調査により調査を行った事例 27 (1.2) 警察が同行した事例 8 0.3 警察に援助要請したが同行はなかった事例 3 0.1 事実確認調査を行っていない事例 78 3.4 相談 通報を受理した段階で 明らかに虐待ではなく事実確認調査不要と判断した事例 22 (1.0) 相談 通報を受理し 後日 事実確認調査を予定している又は事実確認調査の要否を検討中の事例 56 (2.4) 合計 2,300 100.0 事実確認の実施状況には 平成 20 年度に相談 通報があったもののうち 平成 21 年度に入って事実確認を行ったも のも含まれるため 合計件数は平成 21 年度の相談 通報件数 2,295 件と一致しない (4) 事実確認調査の結果 ( 表 15 表 15-2) 事実確認の結果 区市町村が虐待を受けた又は受けたと思われたと判断した事例 ( 以下 虐待判断事例 という ) の件数は 1,659 件であった 平成 20 年度は 1,580 件であり 79 件 (5.0%) 増加した 表 15 事実確認調査の結果 件数 構成割合 (%) 虐待を受けた又は受けたと判断した事例 1,659 74.7 虐待ではないと判断した事例 215 9.7 虐待の判断に至らなかった事例 348 15.7 合計 2,222 100.0 表 15-2 虐待を受けた又は受けたと判断した事例 件数 増減 (%) 21 年度 1,659 79(5.0) 20 年度 1,580 256(19.3) 19 年度 1,324 124(10.3) 18 年度 1,200 -
表 15-3 相談 通報件数に対する虐待を受けたと判断した事例件数の割合 虐待を受けたと判断した事例件数 (A) 相談 通報件数 (B) A/B 21 年度 1,659 2,295 72.3% 20 年度 1,580 2,146 73.6% 19 年度 1,324 1,860 71.2% 18 年度 1,200 1,677 71.6% 以下 虐待判断事例件数 1659 件を対象に 虐待の種別 類型 被虐待高齢者の状況及び虐待への対応事例等について集計を行った (5) 虐待の種別 類型 ( 表 16) 身体的虐待 の割合が 62.3% と最も多く 次いで 心理的虐待 が 41.2% 介護等放棄 が 29.7% 経済的虐待 が 22.8% 性的虐待 が 0.5% であった 平成 18 年度と比較すると 心理的虐待 と 経済的虐待 の割合が伸びている 1 件の事例に対し 複数の種別 類型がある場合 それぞれの該当項目に重複して計上されるため 合計件数は虐待判断事例件数 1,659 件と一致しない 表 16 虐待の種類 類型 ( 複数回答 ) 身体的虐待介護等放棄心理的虐待性的虐待経済的虐待合計件数 1,034 492 684 8 378 2,596 構成割合 (%) 62.3 29.7 41.2 0.5 22.8 - 構成割合は 虐待判断事例件数 1,659 件に対するもの 表 16-1 虐待の種類 類型 ( 複数回答 ) 平成 20 年度 身体的虐待介護等放棄心理的虐待性的虐待経済的虐待合計件数 996 484 710 22 402 2,614 構成割合 (%) 63.0 30.6 44.9 1.4 25.4 - 構成割合は 虐待判断事例件数 1,580 件に対するもの 表 16-2 虐待の種類 類型 ( 複数回答 ) 平成 19 年度 身体的虐待介護等放棄心理的虐待性的虐待経済的虐待合計件数 849 409 581 10 330 2,187 構成割合 (%) 64.1 29.9 42.4 0.7 24.0 - 構成割合は 虐待判断事例件数 1,324 件に対するもの
表 16-3 虐待の種類 類型 ( 複数回答 ) 平成 18 年度 身体的虐待介護等放棄心理的虐待性的虐待経済的虐待合計件数 761 356 451 10 244 1,822 構成割合 (%) 63.4 29.7 37.6 0.8 20.3 - 構成割合は 虐待判断事例件数 1,200 件に対するもの (6) 被虐待高齢者の状況ア. 性別及び年齢 ( 表 17 表 18) 性別では 女性 が 76.9% 男性 が 23.0% と 女性 が全体の約 8 割を占めていた 年齢階層別では 80~84 が 23.2% と最も多かった なお 1 件の事例に対し被虐待高齢者が複数の場合があるため 虐待判断事例件数 1,659 件に対し 被虐待高齢者人数は 1,693 人であった 表 17 被虐待高齢者の性別男 女 不明 合計 人数 389 1,302 2 1,693 構成割合 (%) 23.0 76.9 0.1 - 表 18 被虐待高齢者の年齢 65~69 70 ~ 74 75~79 80~84 85~89 90 以 不明 合計 上 人数 158 254 336 393 325 219 8 1,693 構成割合 (%) 9.3 15.0 19.8 23.2 19.2 12.9 0.5 イ. 要介護認定者数 ( 表 19) 被虐待高齢者 1,693 人のうち 介護保険の利用申請を行い 認定済み の者が 73.8%(1249 人 ) と 約 7 割が要介護認定者であった 未申請 の者は 20.8%(352 人 ) であった 表 19 被虐待高齢者の要介護認定 人数 構成割合 (%) 未申請 352 20.8 申請中 48 2.8 認定済み 1,249 73.8 認定非該当 ( 自立 ) 24 1.4 不明 20 1.2 合計 1,693 100
ウ. 要介護状態区分及び認知症日常生活自立度 ( 表 20 表 21) 要介護認定者 1,249 人における要介護状態区分は 要介護 3 が 21.9% と最も多く 次いで 要介護 2 が 19.1% 要介護 4 が 17.3% の順であった また 要介護認定者における認知症日常生活自立度 Ⅱ 以上 の者は 64.1% であり 被虐待高齢者全体 (1,693 人 ) の 47.3% を占めた 表 20 要介護者認定者の要介護状態区分 人数 構成割合 (%) 要支援 1 68 5.4 要支援 2 84 6.7 要介護 1 213 17.1 要介護 2 239 19.1 要介護 3 274 21.9 要介護 4 216 17.3 要介護 5 150 12.0 不明 5 0.4 合計 1,249 100 表 21 要介護認定者の認知症日常生活自立度 人数 構成割合 (%) 自立又は認知症なし 179 14.3 自立度 Ⅰ 165 13.2 自立度 Ⅱ 354 28.3 自立度 Ⅲ 294 23.5 自立度 Ⅳ 126 10.1 自立度 M 26 2.1 認知症はあるが自立度不明 73 5.8 自立度 Ⅱ 以上 ( 再掲 ) (800) (64.1) 認知症の有無が不明 32 2.6 合計 1,249 100 エ. 虐待者と同居 別居の状況 ( 表 22) 虐待者と同居 が 86.7% と 8 割以上が虐待者と同居であった 表 22 被虐待高齢者における虐待者との同居の有無 虐待者と同居虐待者と別居 その他 不明 合計 件数 1,439 204 14 2 1,659 構成割合 (%) 86.7 12.3 0.8 0.1 -
オ. 世帯構成 ( 表 23) 未婚の子と同一世帯 が 42.7% と最も多く 次いで 既婚の子と同一世帯 が 20.0% であった 表 23 世帯構成夫婦二人単身世帯世帯 未婚の子と 既婚の子と 同一世帯 同一世帯 その他不明合計 件数 163 322 708 331 130 5 1,659 構成割合 (%) 9.8 19.4 42.7 20.0 7.8 0.3 100 カ. 虐待者との関係 ( 表 24) 被虐待高齢者からみた虐待者の続柄は 息子 が 38.9% と最も多く 次いで 娘 が 19.4% 夫 が 17.7% の順であった なお 1 件の事例に対し虐待者が複数の場合があるため 虐待判断事例件数 1,659 件に対し 虐待者人数は 1,760 人であった 表 24 虐待者と被虐待高齢者との続柄 ( 重複可 ) 夫妻息子娘 息子の配 娘の配偶 偶者 ( 嫁 ) 者 ( 婿 ) 兄弟孫その他不明合計姉妹 人数 312 110 685 341 83 41 40 61 80 7 1,760 構成割合 (%) 17.7 6.3 38.9 19.4 4.7 2.3 2.3 3.5 4.5 0.4 100.0 (7) 虐待への対応策ア. 分離の有無 ( 表 25) 虐待への対応として 被虐待高齢者の保護と虐待者からの分離を行った事例 が 34.4% と 3 割を超える事例で分離が行われていた 一方 被虐待高齢者と虐待者を分離していない事例 は 57.5% であった 表 25 虐待への対応策としての分離の有無 件数 構成割合 (%) 被虐待高齢者の保護と虐待者からの分離を行った事例 619 34.4 被虐待高齢者と虐待者を分離していない事例 1,034 57.5 被虐待高齢者が複数で異なる対応 ( 分離と非分離 ) の事例 5 0.3 対応について検討 調整中の事例 98 5.4 その他 43 2.4 合計 1,799 100.0 平成 21 年 3 月 31 日以前に虐待を受けたと判断した事例のうち 虐待への対応が 21 年 4 月 1 日以降に行われた事
例も含むため 表 15 虐待を受けたと判断した件数と一致しない イ. 分離を行った事例の対応 ( 表 26) 分離を行った事例 ( 表 25の 分離を行った事例 619 件と 被虐待高齢者が複数で異なる対応の事例 5 件の合計 624 件 ) における対応は 契約による介護保険サービスの利用 が 38.3% と最も多く 次いで 医療機関への一時入院 が 20.2% 緊急一時保護 が 17.8% やむを得ない事由等による措置 が 9.3% の順であった また 面会の制限を行った事例 は 緊急一時保護 を行った事例で 41 件と一番多かった 表 26 分離を行った事例の対応の内訳 件数構成割合 (%) 契約による介護保険サービスの利用 239 38.3 うち面会の制限を行った事例 14 - 老人福祉法に基づくやむを得ない事由等による措置 58 9.3 うち面会の制限を行った事例 17 - 緊急一時保護 111 17.8 うち面会の制限を行った事例 41 - 医療機関への一時入院 126 20.2 うち面会の制限を行った事例 10 - その他 90 14.4 うち面会の制限を行った事例 10 - 合 計 624 100 うち面会の制限を行った事例計 92 合計に占める割合 (14,7) ウ. 分離していない事例の対応の内訳 ( 表 27) 分離していない事例 ( 表 25の 分離していない事例 1,034 件と 被虐待高齢者が複数で異なる対応の事例 5 件の合計 1,039 件 ) における対応では 養護者に対する助言 指導 が 43.9% と最も多く 次いで 既に介護保サービスを受けているが ケアプランを見直し が 30.2% 見守り が 24.4% であった
表 27 分離していない事例の対応の内訳 ( 見守りのみ を除き重複可) 件数 構成割合 (%) 養護者に対する助言 指導 456 43.9 養護者自身が介護者負担軽減のための事業に参加 13 1.3 被虐待高齢者が新たに介護保険サービスを利用 153 14.7 既に介護保険サービスを受けているが ケアプランを見直し 314 30.2 被虐待高齢者が介護保険サービス以外のサービスを理由 91 8.8 その他 101 9.7 見守り 254 24.4 合計 1,382 - ( 注 ) 構成割合は 分離していない事例件数 1.039 件に対するもの エ. 権利擁護に関する対応 ( 表 28) 権利擁護に関する対応として 成年後見制度及び日常生活自立支援事業の利用状況について把握した 成年後見制度については 利用開始済み が 54 件 利用手続き中 が 25 件でありこれらを合わせた 79 件のうち 区市町村申し立ての事例は 29 例 (36.7%) であった 一方 日常生活自立支援事業の利用 は 13 件であった 表 28 権利擁護に関する対応 件数 a) 成年後見制度利用開始済 54 b) 成年後見制度利用手続き中 25 上記 a,b のうち区市町村申し立ての事例 29 c) 日常生活自立支援事業の利用 13
3. 区市町村における高齢者虐待防止対応のための体制整備等について区市町村における高齢者虐待対応のための体制整備等について 平成 21 年度末の状況の調査結果を表 29に示す 表 29 実施済み未実施 20 実施済み 高齢者虐待の対応の窓口となる部局の住民への周知 ( 平成 21 年度中の実施状況 ) 独自の対応のマニュアル 業務指針等の作成 地域包括支援センター等の関係者への高齢者虐待に関する研修 高齢者虐待について 講演会や市町村広報紙等による 住民への啓発活動 居宅介護サービス事業者に法について周知 介護保険施設に法について周知 民生委員 住民 社会福祉協議会等からなる 早期発見 見守りネットワーク の構築への取組 介護保険サービス事業者等からなる 保健医療福祉サービス介入支援ネットワーク の構築への取組 行政機関 法律関係者 医療機関等からなる 関係専門機関介入支援ネットワーク の構築への取組 成年後見制度の市区町村長申立が円滑にできるように役所 役場内の体制強化 法に定める警察署長に対する援助要請等に関する警察署担当者との協議 老人福祉法の規定による措置を採るために必要な居室確保のための関係機関との調整 虐待を行った養護者に対する相談 指導または助言 居宅において日常生活を営むのに支障がありながら 必要な福祉サービス及び保健医療サービスを利用していない高齢者の権利利益の養護を図るための早期発見の取組や相談等 市町村数 50 12 50 構成割合 (%) 80.6 19.4 80.6 市町村数 45 17 42 構成割合 (%) 72.6 27.4 67.7 市町村数 53 9 52 構成割合 (%) 85.5 14.5 83.9 市町村数 40 22 41 構成割合 (%) 64.5 35.5 66,1 市町村数 47 15 52 構成割合 (%) 75.8 24.2 83.9 市町村数 42 20 43 構成割合 (%) 67.7 32.3 69.4 市町村数 41 21 37 構成割合 (%) 66.1 33.9 59.7 市町村数 26 36 24 構成割合 (%) 41.9 58.1 38.7 市町村数 32 30 26 構成割合 (%) 51.6 48.4 41.9 市町村数 44 18 45 構成割合 (%) 71 29 72.6 市町村数 42 20 37 構成割合 (%) 67.7 32.3 59.7 市町村数 40 22 37 構成割合 (%) 64.5 35.5 59.7 市町村数 53 9 構成割合 (%) 85.5 14.5 市町村数 49 13 構成割合 (%) 79 21 15