[1] 開祭 2017 年 9 月 17 日 年間第 2 4 主日の礼拝を始めます しばらく間をおいてから入祭唱を唱 ( とな ) えます 入祭唱 ( シラ書 36:21) 神よ しもべの願いを聞き入れてください あなたにより頼む人々に平和を与え あなたのことばに従う民を支えてください 主 イエス キリストよ おいでください 弟子たちの中に立ち 復活のみ姿を現されたように わたしたちのうちにもお臨みください 懺悔と赦しの祈り しばらく自らを省みた後で唱えます 全能の神に告白します わたしは 思い ことば 行ない 怠りによってたびたび罪を犯しました 全能の神がわたしたちを憐れみ 罪をゆるし 永遠のいのちに導いてくださいますように アーメン あわれみの賛歌 ( キリエ ) ひとりで礼拝しているときは 先唱だけを歌います 先唱キリエ エレイソン 後唱 先唱 後唱 キリエ エレイソン クリステ エレイソン クリステ エレイソン 先唱キリエ エレイソン 後唱キリエ エレイソン 栄光の賛歌 ( グロリア ) いと高きところには神に栄光 地にはみ心にかなう人びとに平和がありますように 全能の父 天の王 主なる神よ 主を拝み 主に感謝し 主の栄光をほめたたえます 父のひとり子 主イエス キリスト 世の罪を除く神の子羊 主なる神よ わたしたちに憐れみをお与えください 父の右に座しておられる主よ わたしたちの祈りを受け入れてください イエス キリストよ 主のみ聖 主のみ王 主のみ聖霊とともに 父なる神の栄光のうちに 最も高くおられますアーメン
集会祈願愛の源である神よ 分裂と争いに悩む世界に あなたはゆるしと和解の道を示してくださいました わたしたちがキリストに従うものとして互いに受け入れあい 神の愛を現わしていくことができますように 聖霊の交わりの中で あなたとともに世々に行き 支配しておられるみ子 わたしたちの主 イエス キリストによって アーメン [2] ことばの典礼 最初に第一朗読 記 章 節からといって読み始めます 本文の ( ) は聖書の接続詞 代名詞を補うためのことばですので 音読します 本文の冒頭の数字 : は文章番号ですので読みません 第一朗読シラ書 ( 集会の書 ) 27:30-28:7 憤りと怒り これはひどく忌まわしい 罪人にはこの両方が付きまとう 復讐する者は 主から復讐を受ける 主はその罪を決して忘れることはない 隣人から受けた不正を赦せ そうすれば 願い求めるとき お前の罪は赦される 人が互いに怒りを抱き合っていながら どうして主からいやしを期待できようか 自分と同じ人間に憐れみをかけずにいて どうして自分の罪の赦しを願いえようか 弱い人間にすぎない者が 憤りを抱き続けるならば いったいだれが彼の罪を赦すことができようか 自分の最期に心を致し 敵意を捨てよ 滅びゆく定めと死とを思い 掟を守れ 掟を忘れず 隣人に対して怒りを抱くな いと高き方の契約を忘れず 他人のおちどには寛容であれ 朗読の終わりは次のように唱える 第一朗読を終わります 第二朗読 章 節からといって読み始める 第二朗読ローマの信徒への手紙 14:7-9
( 皆さん ) わたしたちの中には だれ一人自分のために生きる人はなく だれ一人自分のために死ぬ人もいません わたしたちは 生きるとすれば主のために生き 死ぬとすれば主のために死ぬのです 従って 生きるにしても 死ぬにしても わたしたちは主のものです キリストが死に そして生きたのは 死んだ人にも生きている人にも主となられるためです 13:8-10 朗読の終わりは次のように唱える 第二朗読を終わります 福音朗読マタイによる福音 18 章 21 節以下に記された主イエス キリストの福音 利き腕の指を額 口 左肩 右肩の順番におく 主に栄光 主に栄光がありますように そのとき ペトロがイエスのところに来て言った 主よ 兄弟がわたしに対して罪を犯したなら 何回赦すべきでしょうか 七回までですか イエスは言われた あなたに言っておく 七回どころか七の七十倍までも赦しなさい そこで 天の国は次のようにたとえられる ある王が 家来たちに貸した金の決済をしようとした 決済し始めたところ 一万タラントン借金している家来が 王の前に連れて来られた しかし 返済できなかったので 主君はこの家来に 自分も妻も子も また持ち物も全部売って返済するように命じた 家来はひれ伏し どうか待ってください きっと全部お返しします としきりに願った その家来の主君は憐れに思って 彼を赦し その借金を帳消しにしてやった ところが この家来は外に出て 自分に百デナリオンの借金をしている仲間に出会うと 捕まえて首を絞め 借金を返せ と言った 仲間はひれ伏して どうか待ってくれ 返すから としきりに頼んだ しかし 承知せず その仲間を引っぱって行き 借金を返すまでと牢に入れた 仲間たちは 事の次第を見て非常に心を痛め 主君の前に出て事件を残らず告げた そこで 主君はその家来を呼びつけて言った 不届きな家来だ お前が頼んだから 借金を全部帳消しにしてやったのだ わたしがお前を憐れんでやったように お前も自分の仲間を憐れんでやるべきではなかったか そして 主君は怒って 借金をすっかり返済するまでと 家来を牢役人に引き渡した あなたがたの一人一人が 心から兄弟を赦さないなら わたしの天の父もあなたがたに同じようになさるであろう 朗読の終わりは次のように唱える 主に感謝 主に感謝します
説教 説教は黙読でもかまいません 何人かで礼拝していれば 一人が音読します 2017.9.17 年間第 24 主日あやまちはゆるしてやれ マタイ福音書 18 章 21-35 < 心のせまい家来のたとえ> 主人の前では借金を返す期日を延ばすように土下座しますが ゆるされたとたんに 自分よりも弱い立場に追いやられている相手から負債分を取り戻そうとします 相手の身になって考えるだけの度量の広さがない状態で 目先の正義をふりかざす どこからみても自分勝手な男のたとえ話です さすがに神さまも許さず 罰を与えていま す ( 返済完了までは牢屋に監禁 ) <カインを裁き 赦す> 創世記 (4 章 ) にはカインとアベルの話があります カインはアベルを殺し 神さまはその罰としてカインを追放します カインが神に泣きつくと神はカインを守ると約束をします 主はカインに言われた いや それゆえカインを殺す者は だれであれ七倍の復讐を受けるであろう 主はカインに出会う者がだれも彼を撃つことのないように カインにしるしを付けられた 創 4:15 カインの子孫のレメクはこういいます カインのための復讐が七倍なら / レメクのためには七十七倍 創 4:24 < 神は赦さない> 神さまはカインの弟殺しを許さず 追放という罰を与えます < 神は赦す> 神はカインに危害を与える者に倍返しどころか 7 倍返しをするといい カインを守ります カインの末裔 (5 代目 ) のレメクはなにを勘違いしたのか カインが 7 倍返しならレメクさまは 77 倍返しだと宣言します < 神は赦さない でもノアだけは別 >
そのあと創世記は 5 章の系図 ( 時間の経緯?) をはさみ 6 章から洪水の話に進みます ノア以外の人類は神の怒りによって全滅します 神さまの目線からみれば せっかくカインにチャンスを与えたのに人類は良い方向にはすすまず悪を選んでしまった もうこうなったら滅ぼすしかないということでしょう 主は 地上に人の悪が増し 常に悪いことばかりを心に思い計っているのを御覧になって 地上に人を造ったことを後悔し 心を痛められた 主は言われた わたしは人を創造したが これを地上からぬぐい去ろう 人だけでなく 家畜も這うものも空の鳥も わたしはこれらを造ったことを後悔する 創 6:5-7 そのとき ペトロがイエスのところに来て言った 主よ 兄弟がわたしに対して罪を犯し たなら 何回赦すべきでしょうか 七回までですか イエスは言われた あなたに言っ ておく 七回どころか七の七十倍までも赦しなさい マタイ 18:21-22 このイエスとペテロのやり取りにでてくる 7 が気になってしまい創世記の引用をしま した 創世記でレメクは 77 回といっていますが イエスさまはその上の上 7 の 70 倍 =490 回赦せとペテロに告げます <たえず問い続ける> わたしたちをおゆるしください わたしたちも人をゆるします これは主の祈りです 赦すから赦してという願いでもあるようですし 赦す 赦さないにかかわらず それぞれ独立して赦してください 赦しますという祈りでもあるようです 490 回ゆるせとペテロに告げるイエスさまですが 実際のところそんなに辛抱できる人はいないでしょう そんなに赦せるのかなあ 赦すよりゆるさないほうが相手のためになるんじゃないかなあ こういう考えも必要ですし じっさい正しい判断になることもあるでしょう これでいいのか? これでいいのだ? いったいどっち? たえず問い続けることは安定しません 不安になります でもそれがわたしたちの主イエスが望むところではないでしょうか 主があなたとともにいてくださいますように 使徒信条 わたしは 天地の造り主 全能の父である神を信じます
また その独り子 わたしたちの主イエス キリストを信じます 主は聖霊によって宿り おとめマリヤから生まれ ( ここで礼をする ) ポンテオ ピラトのもとで苦しみを受け 十字架につけられ 死んで葬られ よみに降り 三日目に死人のうちからよみがえり 天に昇られました そして全能の父である神の右に座しておられます そこから主は生きている人と死んだ人とを審くために来られます また 聖霊を信じます 聖なる共同の公会 聖徒の交わり 罪の赦し 体のよみがえり 永遠の命を信じますアーメン 共同祈願あわれみ豊かな神をたたえて祈りましょう キリストの名によって集められたわたしたちが 礼拝をとおして交わりを深め 神のみ旨に従って互いを高めあうことができますように 他者を排除し 自分を第一とする傾向が世界で目立つ中 一人ひとりが寛容の精神と隣人を愛する心をもって行動することができますように 人生の厳しさの中で 相手だけでなく自分をもゆるせずに苦しむ人々に 主イエスがいやしと和解の恵みを与えてくださいますように ( あなたに必要な祈りを追加しておりしてください ) 救いの源である神よ あなたは御子キリストをとおして 限りないいつくしみを世に示されました 主に招かれたわたしたちが あなたの愛とゆるしの心をあかしする者となりますように わたしたちの主イエス キリストによって アーメン [3] 感謝の典礼 ( にうつります ) 聖餐をおこなわない場合は以下を省略して [4] の 主の祈り をおこなう 聖餐のパンとぶどう酒は ここでテーブルのうえにおく しばらく黙想する 叙唱 聖なる父 全能永遠の神 あなたの偉大なわざをたたえ いつも感謝をささげます あなたは唯一のまことの神 初めもなく終わりもなく すべてを越えて光り輝くかた あふれる愛 いのちの泉 万物の造り主 造られたものは祝福され 光を受けて喜び に満たされます 神の威光をあがめ 権能を敬うすべての天使とともに わたしたち もあなたの栄光を終わりなくほめ歌います
感謝の賛歌 ( サンクトゥス ) 聖なるかな 聖なるかな 聖なるかな 万軍の神主の栄光は天地に満ついと高きところにホサナほめたたえよ主のみ名によってこられる方をいと高きところにホサナ奉献文天の父よ 救い主 み子イエス キリストによってわたしたちの感謝 賛美をお受けください わたしたちはみ子の模範にならい そのみ定めに従ってこの式典を行います どうかみ言葉と聖霊により 主の賜物であるこのパンとぶどう酒を祝し 聖として わたしたちのために主イエス キリストの 尊い体と血にしてください 以下は黙読する 二人以上で礼拝している時は一人が音読する 主は渡される夜 パンを取り 感謝してこれを裂き 弟子たちに与えて仰せになりました 取って食べなさい これはあなたがたのために与えるわたしの体です わたしを記念するためにこのように行いなさい 合掌して深く礼をする すこし間をおく また食事ののち 杯を取り 感謝して彼らに与えて仰せになりました 皆 この杯から飲みなさい これは罪の赦しを得させるようにと あなたがたおよび多くの人のために流すわたしの新しい契約の血です 飲むたびにわたしの記念としてこのように行いなさい 合掌して深く礼をする すこし間をおいて歌う キリストは死に / キリストはよみがえり / キリストは再び来られます記念唱 以下は途中まで黙読し 黒文字の部分から音読する これも二人以上で礼拝している時は一人がグレーの部分も音読する わたしたちはいま 主イエスの死と復活の記念を行い ここであなたに奉仕できることを感謝し いのちのパンと救いの杯をささげます キリストの体と血にともにあずかるわたしたちが 聖霊によって一つに結ばれますように 世界に広がるあなたの教会を思い起こし 全教会を愛の完成に導いてください 復活の希望をもって眠りについたわたしたちの兄弟とすべての死者を心に留め あなたの光の中に受け入れてください なお わたしたちをあわれみ 永遠のいのちにあずからせてください み子イエス キリストを通してあなたをほめたたえることができますように キリストによってキリストとともに キリストのうちに 聖霊の交わりの中で 全能
の神 父であるあなたに ( ここから音読 ) わたしたちのうちに働く力によって わたしたちが求めまた思うところの一切を は るかに超えてかなえてくださることができる方に 教会により またキリスト イエ スによって 栄光が世々に限りなくありますように アーメン [4] 交わりの儀式 主の祈り 天におられるわたしたちの父よ み名が聖とされますように み国が来ますように みこころが天に行なわれるとおり地にも行なわれますように わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください わたしたちの罪をおゆるしくださ い わたしたちも人をゆるします わたしたちを誘惑におちいらせず 悪からお救い ください 国と力と栄光は 限りなくあなたのものです アーメン 聖餐を行わない時は以下を省略して 感謝祈願 の II の祈りを唱え閉祭へと進む ここでパンを裂くときは次のようにいう わたしたちがパンを裂くとき キリストの体にあずかります パンが一つであるから わたしたちは多くいてもひとつの体です 拝領唱 ( 一コリ 10:16) 以下は黙読する 二人以上で礼拝している時は一人が音読する わたしたちが祝福する杯は キリストの血 わたしたちが裂くパンはキリストの体 平和の賛歌 ( アニュス デイ ) 世の罪を除く神の小羊よ 憐れみをお与えください 世の罪を除く神の小羊よ 主の平安をお与えください 拝領 テーブルまたは祭壇に近づき ひざまづく ( 沈黙のまま祈る ) キリストの体が永遠のいのちの糧になりますように 十字を切り アーメンと唱えてパンを頂く ( 沈黙のまま祈る ) キリストの血が永遠のいのちの糧になりますように 十字を切り アーメンと唱えてぶどう酒を頂く 拝領後は着席し 沈黙のうちにしばらく祈る 拝領祈願
I 神よ今あずかった恵みに力づけられて祈ります あなたのあわれみによって生かされていること思い 日々 感謝のうちに歩むことができますように わたしたちの主 イエス キリストによって アーメン II 主なる神よ わたしたちに限りない恵みをあたえてくださることを感謝します どうか あなたのみ言葉の光でわたしたちの心を照らし導いてください わたしたちがあなたを賛美し み言葉に従い ともに主の愛のうちに生活することができますように わたしたちの主 イエス キリストによって アーメン [5] 閉祭 祝祷黙読でも音読でもかまいません 父と子と聖霊なる全能の神の恵みが 常にわたしたちとともにありますように アーメン派遣の唱和主の日の礼拝を終わります 行きましょう 主の平和のうちに 主の平和がありますように アーメン これで礼拝は終わりです しばらく黙想したのち 礼拝のために準備したものを片付けます