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毎月勤労統計調査 地方調査結果速報 平成30年11月分

後 にまで 及 んでおり(このような 外 部 研 究 資 金 を 以 下 契 約 理 由 研 究 という ) かつ その 者 が 退 職 後 も 引 き 続 き 研 究 代 表 者 となることを 研 究 所 が 認 める 場 合 とし 理 事 室 の 命 を 受 けて 発 議 書 ( 別 に 定 め

労働相談及びあっせんの概要 平成22年度 東京都産業労働局.indd

毎月勤労統計調査地方調査の説明 1 調査の目的この調査は 統計法に基づく基幹統計で 常用労働者の給与 出勤日数 労働時間数及び雇用について 東京都における毎月の変動を明らかにすることを目的としています 2 調査の対象本調査の産業分類は 平成 2 年 10 月改定の日本標準産業分類に基づき 鉱業, 採

厚生労働省発表

平成 31 年 3 月 25 日公表 資料第 号 広島県 Hiroshima Pref. 広島県の賃金, 労働時間及び雇用の動き ( 基幹統計毎月勤労統計調査地方調査結果 ) 平成 31 年 1 月分 ( 速報 ) 調査対象事業所の入替について平成 30 年 1 月分から第一種

平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

短時間労働者への厚生年金 国民年金の適用について 1 日又は 1 週間の所定労働時間 1 カ月の所定労働日数がそれぞれ当該事業所 において同種の業務に従事する通常の就労者のおおむね 4 分の 3 以上であるか 4 分の 3 以上である 4 分の 3 未満である 被用者年金制度の被保険者の 配偶者であ

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スライド 1

第三章:保育士の就業・就職行動と意識

Microsoft Word  教職員.doc

平成25年毎月勤労統計調査

2019-touren1-1

2 継続雇用 の状況 (1) 定年制 の採用状況 定年制を採用している と回答している企業は 95.9% である 主要事業内容別では 飲食店 宿泊業 (75.8%) で 正社員数別では 29 人以下 (86.0%) 高年齢者比率別では 71% 以上 ( 85.6%) で定年制の採用率がやや低い また

平 均 賃 金 を 支 払 わなければならない この 予 告 日 数 は 平 均 賃 金 を 支 払 った 日 数 分 短 縮 される( 労 基 法 20 条 ) 3 試 用 期 間 中 の 労 働 者 であっても 14 日 を 超 えて 雇 用 された 場 合 は 上 記 2の 予 告 の 手 続


若年者雇用実態調査

9-1 退職のルール 職することは契約違反となります したがって 労働者は勝手に退職することはできません 就業規則に 契約期間途中であっても退職できる定めがある場合には それに従って退職できることになりますが 特段の定めがない場合には なるべく合意解約ができるように 十分話し合うことが大切です ただ

労働力調査(詳細集計)平成24年平均(速報)結果の要約

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08飯山(__26.2月).xls

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1 非正規雇用者用 働き方 に関するアンケート あなた自身についてお答えください F1. 性別 ( ひとつだけ ) 1. 男性 2. 女性 F2. 生年月日 ( 西暦 )19 年月 ( 生まれ ) F3. 最終学歴 ( ひとつだけ ) 在学中の場合は在学中の学校を 中途退学の場合はその前の学歴を選ん

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平成25年版 大阪における労働時間等の現状 ー仕事と生活の調和の実現に向けてー

(3) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 5 年 月 日 現 在 ) 決 定 初 任 給 採 用 年 経 過 後 給 料 月 額 大 学 卒 7, 8, 一 般 行 政 職 短 大 卒 9,8 6, 高 校 卒, 8,5 () 職 員 の 経 験 年 数 別 学 歴 別 平 均 給 料

基発第 号

( 雇 用 契 約 期 間 ) 第 5 条 本 会 は 雇 用 契 約 の 締 結 に 当 たって 期 間 の 定 めをする 場 合 には 1 年 以 内 の 期 間 とし 契 約 時 に 本 人 の 希 望 等 を 考 慮 のうえ 各 人 別 に 決 定 する ただし 必 要 に 応 じて 健 康

6 謝金(給与等)

Microsoft Word 日本年金機構職員退職手当規程(規程第36号)

(1) 児 童 福 祉 施 設 等 の 職 員 が 出 産 する 場 合 ( 以 下 産 休 の 場 合 という ) 次 のア 又 はイに 掲 げる 期 間 ア その 職 員 の 出 産 予 定 日 の6 週 間 多 胎 妊 娠 の 場 合 は14 週 間 前 の 日 から 産 後 8 週 間 を

2 就業規則について 労働条件は個別に労働者に説明しているため 就業規則は作成していない 常時雇用している労働者が 10 人未満の場合は除く 就業規則について 使用者が一方的に作成しており 労働者からの意見は聴いていない 就業規則を作っているものの 担当者が管理しており 労働者が自由に見られるように

Microsoft PowerPoint - 2の(別紙2)雇用形態に関わらない公正な待遇の確保【佐賀局版】

スライド 1

常 勤 職 員 の 育 児 休 業 の 取 得 率 をみると 5.5% 99.3%となっており 前 年 度 に 比 べ は0.9ポイント は1.2ポイントの 増 加 ( 前 年 度 4.6% 98.1%)となっています 取 得 率 (%) 育 児 休 業 取 得 率 ( 常 勤 職 員 ) 取 得



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H28記入説明書(納付金・調整金)8

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

2 東京都産業労働局雇用就業部調 平成 26 年労働組合基礎調査結果 ( 東京都分 ) 発表 労働組合数 組合員数とも減少 労働組合推定組織率は 23.9% ( 組合 ) 1, 8, 6, 4, 2, ( 万人 ) 組合員数

Microsoft PowerPoint - ★グラフで見るH30年度版(完成版).

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ア 産 業 別 平 均 賃 金 男 女 計 の 平 均 賃 金 を 産 業 別 にみると 金 融 業, 保 険 業 が 346,180 ( 平 均 36.1 歳 勤 続 15.6 と 最 も 高 年 く ) 次 い で 建 設 業 の 329,446 ( 平 均 42.4 歳 勤 続 11.9 情

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月 収 額 算 出 のながれ 給 与 所 得 者 の 場 合 年 金 所 得 者 の 場 合 その 他 の 所 得 者 の 場 合 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 所 得 を 確 かめ

第 1 職 員 の 任 命 及 び 職 員 数 に 関 する 状 況 1 新 規 採 用 の 状 況 ( 平 成 25 年 度 ) 男 性 女 性 合 一 般 事 務 2 人 7 人 技 術 職 保 育 士 3 人 4 人 6 人 6 人 12 人 2 再 任 用 の 状 況 ( 平 成 25 年

育児・介護休業等に関する規則

20代のワークルールに関する意識・認識調査

第 4 条 (1) 使 用 者 は 2 年 を 超 えない 範 囲 内 で( 期 間 制 勤 労 契 約 の 反 復 更 新 等 の 場 合 は その 継 続 勤 労 した 総 期 間 が2 年 を 超 えない 範 囲 内 で) 期 間 制 勤 労 者 を 使 用 することができる ただ し 次 の

調査結果の概要

る 等 級 単 価 を 使 用 する ア. 健 康 保 険 料 を 徴 収 する 事 業 者 との 雇 用 関 係 に 基 づき 当 該 補 助 事 業 に 従 事 す る 者 ただし 役 員 及 び 日 額 または 時 給 での 雇 用 契 約 者 については 健 保 等 級 適 用 者 以 外

短時間 有期雇用労働者及び派遣労働者に対する不合理な待遇の禁止等に関する指針 について ( 同一労働同一賃金ガイドライン ) 厚生労働省雇用環境 均等局有期 短時間労働課職業安定局需給調整事業課

労働力調査(基本集計)平成25年(2013年)平均(速報)結果の要約,概要,統計表等

とする この 場 合 育 児 休 業 中 の 期 限 付 職 員 が 雇 用 契 約 を 更 新 するに 当 たり 引 き 続 き 育 児 休 業 を 希 望 する 場 合 には 更 新 された 雇 用 契 約 期 間 の 初 日 を 育 児 休 業 開 始 予 定 日 として 育 児 休 業 申

1 なぜ 同一労働同一賃金 が導入されるのか? 総務省統計局労働力調査 ( 詳細集計 ) 平成 30 年 (2018 年 )7~9 月期平均 ( 速報 ) によると 非正規労働者数は 2,118 万人 ( 前年同期比 68 万人増加 ) 正規労働者数は 3,500 万人となっています 役員を除く雇用

( 注 )1 ラスパイレス 指 数 とは 全 地 方 公 共 団 体 の 一 般 行 政 職 の 給 料 月 額 を 一 の 基 準 で 比 較 するため の 職 員 数 ( 構 成 )を 用 いて 学 歴 や 経 験 年 数 の 差 による 影 響 を 補 正 し の 行 政 職 俸 給 表 (

2 継続雇用制度の対象者を雇用する企業の範囲の拡大 定年を迎えた高年齢者の継続雇用先を 自社だけでなく グループ内の他の会社 子会社や関 連会社等 まで広げることができます 3 義務違反企業に対する公表規程の導入 高年齢者雇用確保措置を実施しないと 都道府県の労働局やハローワークが指導を実施するこ

(3) 職 員 の 昇 任 及 び 降 任 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 2 日 ~ 平 成 24 年 4 月 1 日 ) 昇 任 部 長 級 課 長 級 主 幹 級 係 長 級 主 任 級 降 任 1 人 3 人 6 人 5 人 5 人 - (4) 職 員 数 の 状 況 職 種 別

支 給 申 請 期 間 助 成 金 の 支 給 申 請 期 間 は 申 請 が 可 能 となった 日 から2か 月 以 内 とします 中 小 企 業 事 業 主 の 範 囲 雇 用 関 係 助 成 金 における 中 小 企 業 事 業 主 の 範 囲 は 以 下 のとおりとします 小 売 業 ( 飲

別 添 1 女 性 国 家 公 務 員 の 登 用 状 況 資 料 1 指 定 職 に 占 める 女 性 の 割 合 は3.0%( 平 成 27 年 11 月 1 日 現 在 ) ( 前 年 9 月 1 日 現 在 から0.2ポイント 増 ) 本 省 課 室 長 相 当 職 以 上 に 占 める 女

○00106 年俸制適用職員給与規則( 改正)

労働相談とはなにか

(2) 就 業 規 則 の 状 況 就 業 規 則 は 90.0%の 事 業 所 が 整 備 している このうち 就 業 規 則 を 周 知 している 事 業 所 は 84.0%で 周 知 の 方 法 ( 複 数 回 答 )については 常 時 掲 示 または 備 え 付 け が 最 も 多 く 64

1 概況 ( 調査産業計 ) 賃金 労働時間及び雇用の動きについては (1) 現金給与総額が事業所規模 5 人以上で前年比 0.2% 減少 30 人以上で0.4% 増加 (2) 総実労働時間が事業所規模 5 人以上で前年比 0.9% 減少 30 人以上では変化なかった (3) 推計常用労働者数が事業

平成20年7月25日

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CONTENTS TOPICS 1 TOPICS

1. 任 免 1-1 採 用 ( 試 験 採 用 ) 1 任 免 試 験 採 用 採 用 者 予 定 者 数 報 告 試 験 公 告 任 命 結 果 通 知 書 採 用 予 定 者 数 の 報 告 採 用 説 明 会 の 計 画 実 施 人 事 異 動 対 象 者

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(本文)平成28年度_労働相談及びあっせん概要.indd

日韓比較(10):非正規雇用-その4 なぜ雇用形態により人件費は異なるのか?―賃金水準や社会保険の適用率に差があるのが主な原因―

27-045人事規程270401

平 成 24 年 度 における 助 成 金 の 動 向 1 キーワードは 震 災 対 策 成 長 分 野 への 補 助 高 齢 化 と 少 子 化 の 進 展 によって このままでは 就 業 者 人 口 が 大 幅 に 減 少 していくことが 予 想 されています このような 状 況 の 中 で 就

2/9 ( 増 額 )ができるようになる 遺 族 厚 生 年 金 の 給 付 受 給 要 件 の 変 更 1 子 ども(18 歳 未 満 )のいない 30 歳 未 満 の 妻 に 対 する 遺 族 年 金 を 5 年 間 で 打 ち 切 る 遺 族 厚 生 年 金 の 受 給 権 の 一 部 変 更

厚生労働省発表

○ ○都道府県(市町村)の職員の任免状況について

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( 服 務 の 基 本 ) 第 9 条 準 職 員 は 職 務 の 社 会 的 責 任 を 自 覚 し 社 会 福 祉 の 向 上 及 び 法 人 事 業 の 使 命 達 成 のため 全 力 を 挙 げ 誠 実 に 職 務 を 遂 行 しなければならない 第 3 章 服 務 規 律 ( 服 務 の

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(3) 育 児 休 業 (この 号 の 規 定 に 該 当 したことにより 当 該 育 児 休 業 に 係 る 子 について 既 にし たものを 除 く )の 終 了 後 3 月 以 上 の 期 間 を 経 過 した 場 合 ( 当 該 育 児 休 業 をした 教 職 員 が 当 該 育 児 休 業

Microsoft Word - 文書 3

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平成 年 2 月 日総務省統計局 労働力調査 ( 詳細集計 ) 平成 24 年 10~12 月期平均 ( 速報 ) 結果の概要 1 Ⅰ 雇用者 ( 役員を除く ) 1 1 雇用形態 2 非正規の職員 従業員の内訳 Ⅱ 完全失業者 3 1 仕事につけない理由 2 失業期間 3 主な求職方法 4 前職の

横浜市障害者ガイドヘルプ事業実施要綱

大 田 区 保 育 従 事 職 員 宿 舎 借 り 上 げ 支 援 事 業 Q&A 目 次 Ⅰ 補 助 事 業 全 般 について P3~P4 Ⅱ 補 助 対 象 施 設 について P5 Ⅲ 補 助 対 象 職 員 について P6~P10 Ⅳ 補 助 対 象 経 費 について P11~P13 2

(3) 一 般 行 政 職 の 級 別 職 員 数 等 の 状 況 ( 平 成 26 年 4 月 1 日 現 在 ) 区 分 標 準 的 な 職 務 内 容 職 員 数 構 成 比 8 級 部 長 9 人 2.5% 7 級 次 長 監 6 人 1.6% 6 級 課 長 主 幹 42 人 11.4%

平成23年12月13日

1 改 案 旧 照 文 昭 和 傍 線 改 改 案 現 目 目 ~ ~ 服 服 退 管 修 修 績 罰 罰 総 総 目 目 休 懲 戒 服 退 管 休 懲 戒 服 修 修 福 祉 益 保 護 績 福 祉 益 保 護

事業所規模 5 人以上 (1 表 ) 月間現金給与額 産 業 ( 単位 : 円 %) 現金給与総額 きまって支給する給与 所定内給与 特別に支払われた給与 対前月増減差 対前年同月増減差 全国 ( 調査産業計 確報値 ) 278, , ,036

2. 改正の趣旨 背景税制面では 配偶者のパート収入が103 万円を超えても世帯の手取りが逆転しないよう控除額を段階的に減少させる 配偶者特別控除 の導入により 103 万円の壁 は解消されている 他方 企業の配偶者手当の支給基準の援用や心理的な壁として 103 万円の壁 が作用し パート収入を10

育児休業制度の概要

Transcription:

1 パート アルバイト労働相談 パート アルバイト関連の職場トラブルの特徴 就業構造の変化 雇用形態の多様化が一段と進み 非正規労働者の割合が増加している中 パート労働者の占める割合は依然として高い パート労働者の勤続年数の長期化や就業意識の変化から 既に企業においては パート労働者を基幹的な戦力として活用しているケースも見受けられる このような中 平成 2 年 4 月に 短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律 ( パート労働法 ) が改正された また 平成 26 年 4 月にも パート労働者の処遇改善や適正な雇用管理を一層進めていく観点から法律改正が行われたところである しかしその一方で 労働相談情報センターの労働相談では 法知識の理解不足 適正な雇用管理及び担当業務に相応しい処遇がなされていないこと等に関するトラブルも目立っている パート アルバイト と呼ばれても 勤務時間の長さや裁量の範囲 職責等 現実には正社員と何ら変わるところが無い場合も多い < 平成 25 年度のパート アルバイト労働相談の傾向 > (1) パート アルバイトに関する労働相談は9, 件で 24 年度より1, 件 (12.5%) 増加した ( 第 1 表 ) (2) 男女別では 男性 3,435 件 (38.2%) 女性 5,565 件 (61.8%) と女性からの相談が多い ( 第 2 表 ) (3) 産業別では サービス業 ( 他に分類されないもの ) 卸売業 小売業 宿泊業 飲食サーヒ ス業 等 対人サービスを中心とする分野からの相談が上位を占める ( 第 4 表 ) (4) 相談内容では 賃金不払 (24 年度 1,314 項目 25 年度 1,811 項目 ) が最も多く 以下 解雇 (24 年度 1,715 項目 25 年度 1,698 項目 ) 退職 (24 年度 1,178 項目 25 年度 1,643 項目 ) となっている ( 第 5 表 ) 第 1 表 年度別 パート アルバイト上段 : 全体の下段 : パート アルバイト 年度 平成 2 年度平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度平成 24 年度平成 25 年度 労働相談 54,933 件 55,82 件 52,196 件 52,363 件 52,155 件 52,684 件 (.5) (.3) ( 5.2) (.3) (.4) (1.) パート アルバイト 7,672 件 7,384 件 7,667 件 8,311 件 (95.7) ( 3.8) (3.8) (8.4) [14.] [.4] [14.7] [15.9] 8, 件 9, 件 ( 3.7) (12.5) [15.3] [17.1] ( ) は対前年度比 [ ] は構成比 - 29 -

第 2 表 男女別 / 労使別 パート アルバイト上段 : 全体の 下段 : パート アルバイト 計 男性 女性 労働者 使用者 その他 労働相談 52,684 件 27,757 件 24,927 件 4,61 件 9,214 件 2,869 件 [52.7] [47.3] [77.1] [17.5] [5.4] パート アルバイト 9, 件 3,435 件 [38.2] 5,565 件 [61.8] 7,24 件 1,715 件 261 件 [78.] [19.1] [ 2.9] [ ] は構成比 第 3 表規模別 パート アルバイト上段 : 全体の 計 3 人未満 3~99 人 労働相談 52,684 件 11,53 件 下段 : パート アルバイトその他 3 人以上 不明 1~299 人 4,848 件 3,78 件 8,97 件 25,1 件 [21.9] [ 9.2] [ 5.8] [15.4] [47.7] パート アルバイト 9, 件 1,846 件 496 件 79 件 1,247 件 [2.5] [ 5.5] [ 7.9] [.9] 4,72 件 [52.2] [ ] 内は構成比 第 4 表産業別 パート アルバイト上段 : 全体の 下段 : パート アルバイト 合計建設業製造業 情報通信業 運輸業 郵便業 卸売業 小売業 金融業 保険業 不動産業 物品賃貸業 52,684 件 1,63 件 4,887 件 [3.1] [9.3] パート 179 件 41 件 アルバイト [2.] [4.5] 3,619 件 [6.9] 227 件 [2.5] 1,724 件 6,156 件 1,169 件 581 件 [3.3] [11.7] [2.2] [1.1] 235 件 1,723 件 51 件 17 件 [2.6] [19.1] [.6] [1.2] 9, 件 宿泊業 飲食サーヒ ス業 2,36 件 1,143 件 教育 学習支援 1,712 件 293 件 医療 福祉 5,596 件 [4.4] [3.2] [1.6] [12.7] [3.3] 1,32 件 [11.5] サービス業 ( 他に分類されないもの ) 9,971 件 その他 1,937 件 [18.9] [3.7] [2.5] 不 明 11,396 件 [21.6] 1,937 件 222 件 1,45 件 [21.5] [16.1] [ ] 内は構成比 ( 項目ごとに四捨五入したため 合計と一致しない ) - 3 -

第 5 表 パート アルバイト労働相談の内容項目 労 使 別 計 労働者 使用者 その他 合 計 16,633 12,452 3,556 625 労働組合及び労使関係 329 [ 2.] 177 91 61 労 働 条 件 11,33 [ 68.1] 8,321 2,627 382 就 業 規 則 124 [.7] 87 25 12 労 働 契 約 1,552 [ 9.3] 1,2 292 47 労働条件変更 825 [ 5.] 644 171 1 配 転 出 向 157 [.9] 16 51 賃 金 情 報 19 [.1] 12 6 1 賃 金 不 払 1,811 [ 1.9] 1,325 423 63 賃 金 そ の 他 5 [ 3.1] 42 1 11 退 職 金 76 [.5] 55 2 1 労 働 時 間 299 [ 1.8] 263 29 7 休 日 27 [.2] 25 2 休 暇 1,58 [ 6.4] 738 31 19 休 業 84 [.5] 71 休 職 復 職 215 [ 1.3] 126 54 35 安 全 衛 生 155 [.9] 86 28 41 服 務 懲 戒 144 [.9] 69 41 34 解 雇 1,698 [ 1.2] 1,9 521 38 雇 止 め 534 [ 3.2] 34 183 11 退 職 1,643 [ 9.9] 1,348 279 16 定 年 制 4 [.] 4 女 性 112 [.7] 82 16 14 育 児 休 業 98 [.6] 66 23 9 介 護 休 業 19 [.1] 15 1 3 そ の 他 163 [ 1.] 15 48 1 労 働 福 祉 1,441 [ 8.7] 1,112 282 47 雇 用 保 険 839 [ 5.] 59 23 19 労 災 保 険 215 [ 1.3] 181 21 健 保 年 金 353 [ 2.1] 39 3 14 教 育 訓 練 5 [.] 5 福 利 厚 生 9 [.1] 9 そ の 他 2 [.1] 18 1 1 人 間 関 係 2,42 [ 12.3] 1,666 315 61 職場の嫌がらせ 1,332 [ 8.] 1,69 22 43 セクシュアルハラスメント 223 [ 1.3] 155 6 8 そ の 他 487 [ 2.9] 442 35 1 そ の 他 の 問 題 1,491 [ 9.] 1,176 241 74 雇 用 関 連 329 [ 2.] 255 62 12 企 業 再 編 12 [.6] 72 27 3 企 業 倒 産 92 [.6] 61 25 6 偽 装 請 負 21 [.1] 6 6 9 損害賠償 慰謝料 327 [ 2.] 255 59 税 金 93 [.6] 85 7 1 障 害 者 21 [ 1.2] 164 26 11 高 年 齢 者 45 [.3] 36 7 2 派 遣 関 連 78 [.5] 62 6 1 そ の 他 23 [ 1.2] 18 16 7 [ ] 内は構成比 ( 項目ごとに四捨五入を行ったため 大項目の計及び合計と一致しない ) - 31 -

< パート アルバイト関連のあっせん事例 > 事例 1 履行の見通しが立たない正社員登用の労使合意 相談者は 以前勤務していた職場から復職の誘いを受け 正社員への登用 を条件に前職を退職して入社を決意 ところが 勤務開始直前になって会社から 都合により当面はパートタイム社員 極力早く正社員にする と通告を受けた 既に前職を退社していた相談者は 不本意ながらこれを受諾し入社した その後も 相談者は 正社員登用の約束履行を求め続けた しかし その対応を先延ばしにされた上 所属会社の吸収合併方針が明らかになり 正社員登用の見通しが立たなくなった 相談者は 前職より賃金は低下しており苦しい生活を余儀なくされている 正社員になれないのなら 今後生活できない と相談に来所した センターから会社に事情聴取を行った その結果 会社は 1 事実経過を調査すること 2 書面請求を前提に社会保険労務士と相談の上対処すること等を約束した その後の調整の結果 会社が不適切さを認め 最終的に 1 前職との差額賃金の補償 2 補償合意を受けての退職 3 退職理由は 採用条件との相違 等の条件で労使が合意した 事例 2 試用期間中の解雇 相談者は 小売業に従事するアルバイト社員 使用者から 周囲と折り合いが悪い 明日から来なくていい と言われた 相談者が解雇は争わないので解雇予告手当を払ってくれと請求すると 試用期間中の労働者に払う必要はない との会社の返答であった センターがあっせんに着手した センターから会社に労働基準法第 21 条 ( 解雇の予告義務 ) について説明 その後 会社は解雇予告手当を支払うことになったが 経営が苦しいので暫く待ってほしい とのことであった センターが相談者の意向確認をしたところ 相談者は 払ってくれればそれでもよい とのことであったので 会社側にその旨を伝えた その後暫くして 相談者から支払いが完了したとの連絡がセンターにあった - 32 -

事例 3 勧奨退職に同意しなかったところ交付された解雇通知 相談者は 不動産管理業務に従事するパートタイム社員 相談者が従事する空調管理業務が廃止されることを理由に 会社から 2 か月先の退職勧奨を受け一定の退職条件が提示された しかし 相談者は 廃止対象業務が自己の担当業務に占める割合は僅かと疑問を感じ 当該業務が無くなる事だけが理由の退職勧奨は受諾できない と会社に対して意思表示をしたところ 会社から相談者に解雇通知書が交付された センターが事情聴取を行った センターから会社に 相談者は高齢であるため 居住者が多少なりとも不安に感じる面があったにしても 本解雇が当然に有効と判断されるかは不透明 相談者の長年にわたる貢献に対して慰労金を支払うことで 労働契約を終了することではどうか と話し 一定の配慮を要請した その後 センターが会社との調整を重ねた結果 賃金の 2 か月相当分を慰労金として支払うことで双方が合意に達した 事例 4 些細なインターネット利用への注意が退職に発展 相談者は 小売業に従事するパートタイム社員 週 4 日で 2 時間の勤務 時給は 8 円であった 最近になり 仕事が遅いのにインターネットをしている と 社長から注意を受けた それを機に それまで良好だった労使関係が悪化 暫くして 会社から週 2 日への勤務変更を一方的に提案された 相談者は 些細な利用と考えていたが 注意されて仕事を続けていくのが嫌になった 週 2 日のみの勤務をする気はない ことから 退職を決意 退職手続きについて相談するため センターに来所した 相談の過程で 相談者の時給が最低賃金未満であることが判明した そのため 相談者はセンターの助言で 相談者は 過去 2 年間の差額分を会社に対し請求した しかし 会社は業務多忙を理由に対応しなかったため センターが会社に来所を求め 事実経過確認及び事情聴取を行った 会社に状況を確認したところ 会社は インターネットについての注意はしたが 最低賃金との差額請求については 支払わないとは言っていない と述べた そこで センターから 最低賃金の未払いについて その差額を支払うよう会社に依頼した センターはさらに調整を進め インターネット私的利用を控えることでの雇用継続も打診したが 労使ともに希望しなかった 最終的に 過去 2 年分の最低賃金の差額の支払い及び残余年次有給休暇取得後の退職を条件として 双方が合意した - 33 -