参考資料 マイナンバー制度の概要 八王子市
目次 ページ 1 マイナンバー法の趣旨 1 2 マイナンバーによる手続簡素化のイメージ 1 3 マイナンバー制度の保護措置 2 4 マイナンバー制度の導入スケジュール 2 5 マイナンバー用語解説 3 6 マイナンバーよくある質問 5
1 マイナンバー法の趣旨 マイナンバー法 ( 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ) 国民一人ひとりに重複しない固有のマイナンバー ( 個人番号 ) を付番し その番号を元に複数の機関に存在する個人の情報を正確に連携させるための制度を定めた法律 利用範囲 マイナンバー法で限定された社会保障 税 災害対策の 3 分野の事務 上記に類する事務で地方公共団体が条例で定める事務 メリット 添付書類が不要となる等 手続が簡素化し住民の利便性が向上 社会保障 税 災害対策に係る各種行政事務の効率化等 2 マイナンバーによる手続簡素化のイメージ 市を含む情報提供ネットワークシステムの運営は平成 29 年 7 月から 1
3 マイナンバー制度の保護措置 (1) 制度面の保護措置 1 マイナンバー法の定めのある場合を除き 特定個人情報 ( 個人番号をその内容に含む個人情報 ) の収集 保管 ファイルの作成を禁止 2 特定個人情報保護委員会 ( 平成 26 年 1 月に設置された国の機関 ) による 監視 監督 3 特定個人情報保護評価の実施によるリスク対策等の事前評価及び公表 4 罰則の強化 5 インターネットを通じて 情報提供等の記録 ( いつ どの機関が 何のために特定個人情報を提供したのかの記録 ) を本人が確認するマイナポータルを整備 (2) システム面の保護措置 1 個人情報を一元的に管理せずに 従来どおり各機関での分散管理を実施 2 個人番号を直接用いず 符号を用いた情報連携を実施 3 アクセス制御により システム等を操作できる人の制限 管理を実施 4 通信の暗号化を実施 4 マイナンバー制度の導入スケジュール 平成 25 年度平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 平成 25 年 5 月 31 日マイナンバー法公布 簡易書留により 紙製の 通知カード を世帯単位で送付 平成 27 年 10 月 ~ 個人番号の付番 通知平成 28 年 1 月 ~ 個人番号カードの交付 市町村窓口で希望者に交付 ( 初回発行料無料 ) 平成 28 年 1 月 ~ 個人番号の利用 平成 29 年 1 月 ~ マイナポータル 地方公共団体の情報連携は平成 29 年 7 月から開始 平成 29 年 1 月 ~ 情報連携 ( 国 ) 情報連携 2
5 マイナンバー用語解説 マイナンバー ( 個人番号 ) 住民票コードを基礎とした数字のみ12 桁の番号 住所地の市区町村長から住民票を有する国民一人ひとりに割り当てられます 外国籍でも住民票のある方にはマイナンバーが指定されます 原則として 生涯同じ番号を使い続け 自由に変更をすることはできません 重要な個人情報なので 法律や条例で定める場面以外に利用することはできません 平成 27 年 10 月以降に市区町村から送付される通知カードで通知されます 法人番号国の機関 地方公共団体 設立登記法人等に付与される数字のみ13 桁の番号 平成 27 年 10 月以降に国税庁から通知され 平成 28 年 1 月以降に開始する事業年度の申告から記載の必要があります マイナンバーと異なり 利用範囲の制約がありません 特定個人情報 個人番号をその内容に含む個人情報のこと なお 特定個人情報を検索できる 形で集めたものを特定個人情報ファイルといいます マイナポータル行政機関がマイナンバーの付いた自分の情報をいつ どことやりとりしたのか確認できるほか 行政機関が保有する自分に関する情報や行政機関から自分に対しての必要なお知らせ情報等を自宅のパソコン等から確認できるものとして平成 29 年 1 月からの利用予定で整備します 例えば 各種社会保険料の支払金額や確定申告等を行う際に参考となる情報の入手等が行えるようになる予定です なお なりすましの防止等 情報セキュリティに十分に配慮する必要があることから マイナポータルを利用する際は 個人番号カードに格納された電子情報とパスワードを組み合わせて確認する公的個人認証を採用し 本人確認を行うための情報としてマイナンバーを用いない仕組みとなる予定です 3
通知カード平成 27 年 10 月以降 マイナンバーを国民に通知するため 市から住民票の住所に送付します 紙製のカードを予定しており 券面に氏名 住所 生年月日 性別 ( 基本 4 情報 ) マイナンバーは記載されますが 顔写真の記載はありません 通知カードだけでは個人を特定できないため 本人確認の際には併せて免許証等の提示が必要になります 通知カードのイメージ 個人番号カード住民基本台帳カードと同様にICチップのついたカードです 表面には 基本 4 情報 ( 氏名 住所 生年月日 性別 ) と顔写真 裏面にはマイナンバーが記載されます 平成 28 年 1 月以降に発行希望者に交付を行いますが 交付の際には 通知カードと本人確認ができる免許証などが必要になります ICチップには個人番号等のカードの券面に記載されている情報と 公的個人認証用の電子証明書等が格納されており 税や年金などのプライバシー性の高い情報は記録されません カードの有効期限は20 歳以上で10 年 20 歳未満は5 年になり 券面の記載内容に変更があった時は14 日以内に市区町村に届け出て 変更する必要があります 個人番号カードのイメージ 表面 裏面 4
6 マイナンバーよくある質問 Q1 個人番号に関する質問 Q1-1 マイナンバーはいつどのように通知され いつから使うのですか? A1-1 マイナンバーは 平成 27 年 10 月の第 1 月曜日である5 日時点で住民票に記載されている住民に指定され それ以降 市区町村から住民票の住所に簡易書留で郵送されます マイナンバーの利用については 平成 28 年 1 月以降 社会保障 税 災害対策の分野で行政機関などに提出する書類にマイナンバーを記載することが必要になります 例えば 所得税の確定申告の場合 平成 29 年 2~3 月に行う平成 28 年分の確定申告からマイナンバーを記載することになります Q1-2 住民票を有していない人にもマイナンバーは指定されますか? A1-2 マイナンバーは住民票コードを基礎にして作成されるため 国外に滞在されている方などで 住民票がない場合はマイナンバーを指定することができません 住民票が作成されれば マイナンバーの指定対象となります 外国籍でも住民票のある方には マイナンバーが指定されます Q1-3 マイナンバーは何桁ですか? また マイナンバーにはアルファベットも含まれ ますか? A1-3 マイナンバーは 数字のみで構成される 12 桁の番号になります Q1-4 マイナンバーは希望すれば自由に変更することができますか? A1-4 マイナンバーは原則として生涯同じ番号を使い続けていただき 自由に変更することはできません ただし マイナンバーが漏えいして不正に用いられるおそれがあると認められる場合に限り 本人の申請又は市町村長の職権により変更することができます 5
Q1-5 国外へ転出した後に日本に再入国した場合でも 国外転出前と同じマイナンバーを引き続き利用できるのですか それとも新しいマイナンバーが指定されるのですか? A1-5 転出前と同じ番号を利用いただくことになります Q1-6 マイナンバーが通知される平成 27 年 10 月以降に国外に滞在し 日本国内に住民票がない場合 マイナンバーはいつどのように指定されるのですか? A1-6 平成 27 年 10 月以降 日本国内に一度も住民票をおいたことがなければ マイナンバーの指定は行われません 帰国して国内で住民票を作成したときに初めてマイナンバーの指定が行われます 6
Q2 個人番号カードに関する質問 Q2-1 個人番号カードは 何に使えるのですか? 通知カードとどう違うのですか? A2-1 個人番号カードは 住民基本台帳カードと同様 ICチップのついたカードを予定しており 表面に氏名 住所 生年月日 性別 ( 基本 4 情報 ) と顔写真 裏面にマイナンバーを記載する予定です 本人確認のための身分証明書として使用できるほか e-tax 等の電子申請等が行える電子証明書も標準搭載されます 一方 通知カードは 紙製のカードを予定しており 券面に氏名 住所 生年月日 性別 ( 基本 4 情報 ) マイナンバーは記載されますが 顔写真は記載されません なお 通知カード単体では本人確認はできませんので 併せて 主務省令で定める書類 ( 運転免許証やパスポート等 ) の提示が必要となります Q2-2 行政手続ではなく レンタル店やスポーツクラブに入会する場合などにも個人番号カードを身分証明書として使って良いのですか? A2-2 個人番号カードの券面には 氏名 住所 生年月日 性別 ( 基本 4 情報 ) 顔写真が記載されており レンタル店などでも身分証明書として広くご利用いただけます ただし カードの裏面に記載されているマイナンバーをレンタル店などに提供することはできません また レンタル店などがマイナンバーを書き写したり コピーを取ったりすることは禁止されています Q2-3 個人番号カードのICチップから情報が筒抜けになってしまいませんか? A2-3 個人番号カードのICチップには 税や年金の情報などプライバシー性の高い情報は記録されませんので それらの情報はカードからは判明しません ( 入る情報は 券面に記載されている情報や公的個人認証の電子証明書等に限られています ) 7
Q2-4 個人番号カードの取得が義務付けられるのですか? A2-4 個人番号カードは申請により市町村長が交付することとしており カードの取得は強制ではありません しかし 個人番号カードは 各種手続きにおけるマイナンバーの確認及び本人確認の手段として用いられるなど 国民生活の利便性の向上に資するものですので できるだけ多くの市民の皆様に取得していただきたいと考えています Q2-5 番号制度が導入されると 住基カードはどうなるのですか? A2-5 平成 28 年 1 月を予定している個人番号カードの交付開始以降 住基カードの新規発行は行わない予定ですが 平成 27 年 12 月以前に発行された住基カードについては 有効期間内は引き続きご利用いただけます Q2-6 個人番号カードに有効期限はありますか? A2-6 20 歳以上の方は 10 年 20 歳未満の方は容姿の変化を考慮し 5 年としていま す Q2-7 個人番号カードの交付を受ける際の本人確認はどのように行うのですか? A2-7 個人番号カードの交付を受ける際は 原則として ご本人が市区町村の窓口に出向いていただき 本人確認を行う必要があります ただし 病気や障害などによりご本人が出向くことが難しい場合は ご本人が指定する方が代わりに交付を受けることができます Q2-8 通知カードや個人番号カードの記載内容に変更があったときは どうすればよいですか? A2 8 引越などで市町村に転入届を出すときは 通知カード又は個人番号カードを同時に提出し カードの記載内容を変更する必要があります それ以外の場合でも 通知カード又は個人番号カードの記載内容に変更があったときは 14 日以内に市町村に届け出て カードの記載内容を変更する必要があります 8
Q3 個人情報保護に関する質問 Q3-1 マイナンバーの漏えいが心配です A3-1 マイナンバーでは 制度 システムの両面からさまざまな安全策を講じます 加えて マイナンバーの取扱いに関する監視監督は 第三者委員会である特定個人情報保護委員会にお願いします 故意にマイナンバー付きの個人情報ファイルを提供した場合などには重い罰則も適用されます マイナンバー制度における安全管理措置 制度面 マイナンバーを用いた手続きでは厳格な本人確認を義務付けマイナンバー法の規定によるものを除き 特定個人情報 ( マイナンバーをその内容に含む個人情報 ) の収集 保管 特定個人情報ファイルの作成を禁止第三者委員会 ( 特定個人情報保護委員会 ) による監視 監督罰則の強化行政機関による情報のやり取りの履歴はマイナポータルを用いて確認可能 システム面 個人情報は一元的に管理せず 行政機関ごとに分散して管理行政機関が情報をやり取りする際には マイナンバーを直接用いず 暗号化した連携符号を利用システムへのアクセス制御によりマイナンバーを利用するシステムへアクセスできる人を制限 アクセス記録を管理通信の暗号化 Q3-2 税の情報や社会保障の情報を同じ番号で管理すると マイナンバーが漏えいしたときに それらの情報も芋づる式に漏えいしてしまうのではないですか A3-2 マイナンバー制度では 個人情報が同じところで管理されることはありません 例えば 国税に関する情報は税務署に 児童手当や生活保護に関する情報は市役所に 年金に関する情報は年金事務所になど これまでどおり情報は分散して管理されます 9
また 役所の間で情報をやり取りする際には マイナンバーではなく 役所ごとに異なるコードを用いますので 一か所での漏えいがあっても他の役所との間では遮断されます したがって 仮に一か所でマイナンバーが漏えいしたとしても 個人情報が芋づる式に抜き出せない仕組みとなっています Q3-3 もしマイナンバーが漏えいしたら なりすましされて悪用されるのではないですか A3-3 マイナンバーを使って社会保障や税などの手続きを行う際には 個人番号カードや運転免許証などの顔写真付きの身分証明書等により本人確認を厳格に行うことが法律でそれぞれの関係機関に義務付けられています 言い換えれば 万が一マイナンバーが漏えいした場合であっても マイナンバーだけで手続きを行うことはできませんので それだけでは悪用されません マイナンバーが漏えいした場合には 本人の請求などにより マイナンバーを変更することが可能です Q3-4 医療 ( 病歴 投薬等 ) 情報まで筒抜けになってしまうのではないですか? A3-4 個人番号は法律や条例で定めた事務以外での利用は厳密に制限されています 法改正により特定健康診査情報と予防接種の履歴についての利用拡大が予定されていますが ( 平成 27 年 6 月 19 日現在 ) 現時点で それ以外の医療情報はマイナンバー利用の対象に入っていません Q3-5 自分のマイナンバーを取り扱う際に気を付けることは何ですか? A3-5 マイナンバーは 生涯にわたって利用する番号なので 忘失したり 漏えいしたりしないように大切に保管してください 法律や条例で決められている社会保障 税 災害対策の手続きで行政機関や勤務先などに提示する以外は むやみにマイナンバーを他人に教えないようにしてください 他の手続きのパスワードなどにマイナンバーを使うことも避けてください 10
Q3-6 他人のマイナンバーを収集してはいけないのですか? A3-6 社会保障 税 災害対策の手続きに必要な場合など マイナンバー法第 19 条で定められている場合を除き 他人 ( 自己と同一の世帯に属さない者 ) のマイナンバーの提供を求めたり 他人 ( 同左 ) のマイナンバーを含む特定個人情報を収集し 保管したりすることは 本人の同意があっても 禁止されています Q3-7 マイナンバー法にはどのような罰則がありますか? A3-7 マイナンバー法では 個人情報保護法よりも罰則の種類が多く 法定刑も重く なっています 具体的には下の表のとおりです 国の行政機関や地方公共団体の職員などに主体が限定されているもの 主体行為法定刑 情報連携や情報提供ネットワークシステムの運営に従事する者や従事していた者国 地方公共団体 地方公共団体情報システム機構などの役職員特定個人情報保護委員会の委員長 委員 事務局職員 情報連携や情報提供ネットワークシステムの業務に関して知り得た秘密を洩らし または盗用職権を乱用して 職務以外の目的で個人の秘密に属する特定個人情報が記録された文書などを収集職務上知ることのできた秘密を洩らし または盗用 3 年以下の懲役または 150 万円以下の罰金 ( 併科されることもある ) 2 年以下の懲役または 100 万円以下の罰金 2 年以下の懲役または 100 万円以下の罰金 11
民間事業者や個人も主体になりうるもの 主体行為法定刑 個人番号利用事務 個人番号関係事務などに従事する者や従事していた者主体の限定なし特定個人情報の取扱いに関して法令違反のあった者特定個人情報保護委員会から報告や資料提出の求め 質問 立入検査を受けた者 正当な理由なく 業務で取り扱う個人の秘密が記録された特定個人情報ファイルを提供業務に関して知り得たマイナンバーを自己や第三者の不正な利益を図る目的で提供し または盗用人を欺き 暴行を加え または脅迫することや財物の窃取 施設への侵入 不正アクセス行為などによりマイナンバーを取得偽りその他不正の手段により通知カード又は個人番号カードの交付を受けること特定個人情報保護委員会の命令に違反虚偽の報告 虚偽の資料提出 答弁や検査の拒否 検査妨害など 4 年以下の懲役または 200 万円以下の罰金 ( 併科されることもある ) 3 年以下の懲役または 150 万円以下の罰金 ( 併科されることもある ) 3 年以下の懲役または 150 万円以下の罰金 6か月以下の懲役または 50 万円以下の罰金 2 年以下の懲役または 50 万円以下の罰金 1 年以下の懲役または 50 万円以下の罰金 このほか 国外犯に関する罰則や 両罰規定も規定されています 12