Microsoft Word - 事業計画(2018)

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2018 年度 ( 平成 30 年度 ) 事業計画 目次 総論 1 各論 Ⅰ 公益目的事業第 1 章相談 助言 2 1 海外の送出機関 本邦の監理団体 実習実施者及びその他関係機関への相談 助言 (1) 海外の送出機関等との相談等の実施 (2) 監理団体 実習実施者に対する相談等の支援 (3) 不適

特定監理団体認定申請前の事前準備について 監理団体が特定監理団体の認定申請を行うにあたり 監理団体の状況に応じ 以下の手続等も行う必要がある場合がありますので ご留意ください 1 団体の定款への事業の位置付け外国人建設就労者受入事業は技能実習制度とは別の制度であり 監理団体が本事業を活用する場合 定

外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律案に対する附帯決議

外国人建設就労者受入事業の運用状況について

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技能実習生の支援 保護 1 1. 技能実習生への相談対応 母国語相談 として 曜日を決めて主要な言語により 電話 メール等で相談対応を実施 また 地方事務所 支所においても 電話又は来所による相談対応を実施 ( 平日 9:00~17:00) 地方事務所 支所の担当区域及び所在地等は P32 参照 母

外国人技能実習制度とは 技能実習制度は 国際貢献のため 開発途上国の外国人を日本で一定期間 ( 最長 3 年間 ) に限り受入れ OJT を通じて技能を移転する制度です ( 平成 5 年に制度創設 ) 技能実習生の帰国後の産業の発展への貢献だけでなく 我が国の実習実施機関等にとっては 外国企業との関

(2) 航空分野技能評価試験 ( 仮称 )( 航空機整備 ) ( 運用方針 3(1) イの試験区分 ) ア技能水準及び評価方法 ( 技能水準 ) 当該試験は 整備の基本技術を有し 国家資格整備士等の指導 監督の下 機体や装備品等の整備業務のうち基礎的な作業 ( 簡単な点検や交換作業等 ) ができるレ

一般社団法人送電線建設技術研究会関西支部社会保険等の加入促進計画 1. はじめに 平成 27 年 4 月 24 日制定 建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険等 という ) の 1 法定福利費を適正に負担しない企業が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというと

日本国法務省 外務省 厚生労働省及び警察庁とカンボジア王国労働職業訓練省との間の在留資格 特定技能 を有する外国人に係る制度の適正な運用のための情報連携の基本的枠組みに関する協力覚書 ( 仮訳 ) 日本国法務省 外務省 厚生労働省及び警察庁 ( 以下 日本の省庁 と総称する ) 並びにカンボジア王国

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

スライド 1

自己点検・評価表

(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など

課題「シラバス分析」に関する講評

外国人建設就労者受入事業 適正監理計画の作成時の留意事項について 国土交通省 土地 建設産業局建設市場整備課

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

働き方改革 魅力ある建設業の構築に向けて 特集 域によっても大きな差があり, 北陸地方や北海道 など一部の地方では平成 28 年 10 月調査の加入率が 80% を超えているのに対し, 大都市部のある関東 地方 (55%) や近畿地方 (60%) は低い加入率に 留まっている ( ) 建設マネジメン

平成 31 年度予算案 の概要について 平成 30 年 12 月 人材開発統括官

女性の活躍促進や仕事と子育て等の両立支援に取り組む企業に対するインセンティブ付与等 役員 管理職等への女性の登用促進 М 字カーブ問題の解消には企業の取組が不可欠 このため 企業の自主的な取組について 経済的に支援する 経営上のメリットにつなぐ 外部から見えるようにし当該取組の市場評価を高めるよう政

新たな外国人材受入れ制度の検討経緯及び概要 平成 30 年 7 月 12 日 経済産業省 製造産業局 今年 2 月 20 日の経済財政諮問会議において 総理から以下の指示 安倍政権として いわゆる移民政策をとる考えはありません この点は堅持します 他方で 5 年間のアベノミクスによって 有効求人倍率

官・総クリア版

日本国法務省 外務省 厚生労働省及び警察庁とフィリピン共和国労働雇用省との間の在留資格 特定技能 を有する外国人に係る制度の適正な運用のための基本的連携枠組みに関する協力覚書 ( 仮訳 ) 日本国法務省 外務省 厚生労働省及び警察庁 ( 以下 日本の省庁 と総称する ) 並びにフィリピン共和国労働雇

三鷹市健康福祉総合計画2022

広報資料 平成 29 年 3 月 入国管理局 平成 28 年の 不正行為 について 入国管理局においては, 研修 技能実習に関して不適正な行為を行った機関に対し, 不正行為 を行ったと認められる旨を通知し, 当該 不正行為 が研修 技能実習の適正な実施を妨げるものであった機関について, 不正行為 が

経済連携協定に基づく外国人看護師候補者・介護福祉士候補者の受入れ

Microsoft Word - 平成27年度 自己評価委員会報告書

OB140418大森法人ニュースVol 月_PDF納品用

(2) 特定機関からの報告の受理及び聴取に関すること (3) 特定機関に対する監査に関すること (4) 外国人家事支援人材の保護に関すること (5) 特定機関において外国人家事支援人材の雇用の継続が不可能となった場合の措置に関すること (6) その他 本事業の適正かつ確実な実施のために必要なこと 3

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

広報資料 平成 30 年 2 月 入国管理局 平成 29 年の 不正行為 について 入国管理局においては, 研修 技能実習に関して不適正な行為を行った機関に対し, 不正行為 を行ったと認められる旨を通知し, 当該 不正行為 が研修 技能実習の適正な実施を妨げるものであった機関について, 不正行為 が

Microsoft PowerPoint 記者発表資料別添(セット)

〔社団法人 小野市シルバー人材センターの設立にかかる事前協議資料〕

平成22 年 11月 15日

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目 次 はじめに 1 技能実習生 研修生の入国 在留者数 (1) 新規入国者数 1 (2) 在留者数 2 2 技能実習生の行方不明者数等 (1) 不法在留者数 3 (2) 技能実習 2 号の行方不明者数 4 3 行方不明者の発生を防止するために (1) 送出し機関の選定と信頼関係の構築 5 (2)

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地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律

財団法人国際研修協力機構 2011年度(平成23年度)事業計画

「外国人技能実習制度の御案内」

Microsoft Word - 02_福利厚生会260910

働き方改革推進の基本方針 平成 29 年 9 月 22 日 一般社団法人日本建設業連合会 政府は 平成 29 年 3 月 28 日に 働き方改革実行計画 を策定した 本計画では 同一労働同一賃金など非正規雇用の処遇改善 賃金引上げと労働生産性向上 罰則付き時間外労働の上限規制の導入など長時間労働の是

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厚生労働省告示第六十四号中小企業等経営強化法平成十一年法律第十八号第十二条第一項の規定に基づき職業紹介事業 ( ) 労働者派遣事業分野に係る事業分野別指針を次のように定めたので同条第五項の規定に基づき公 表する平成三十一年三月十四日厚生労働大臣根本匠職業紹介事業 労働者派遣事業分野に係る事業分野別指

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文化庁平成 27 年度都道府県 市区町村等日本語教育担当者研修 2015 年 7 月 1 日 生活者としての外国人 に対する日本語教育の体制整備に向けた役割分担 日本語教育担当者が地域課題に挑む10のステップ よねせはるこ米勢治子 ( 東海日本語ネットワーク )

岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

審査の品質管理において取り組むべき事項 ( 平成 27 年度 ) 平成 27 年 4 月 28 日 特許庁 特許 Ⅰ. 質の高い審査を実現するための方針 手続 体制の整備 審査の質を向上させるためには 審査体制の充実が欠かせません そこで 審査の効率性を考慮しつつ 主要国と遜色のない審査実施体制の確

平成27年度事業計画書

5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

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企業と外国人留学生を結び付ける 出会いと理解 推進事業 外国人採用に関するアンケート調査報告書 平成 25 年 6 月 特定非営利活動法人人材育成センター

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【日証協】マイナンバー利活用推進小委員会提出資料

て 労働者派遣契約書に休業手当等の支払いに要する費用を確保するための費用負担等に関する事項を記載していないもの (1 派遣元事業所 ) ウ派遣料金額の明示派遣労働者に対して 書面の交付 ファクシミリを利用してする送信又は電子メールの送信の方法により労働者派遣に関する料金の額を明示していないもの (5

第3章 指導・監査等の実施

Microsoft Word - 【セット版】 ミャンマーMOC仮訳

(9) 優良な実習実施者 優良な監理団体 ア 優良な実習実施者 ( 最大 120 の 6 割以上 ) 技能実習等を修得等させる能力につき高い水準を満たすもの 1 技能等の修得等に係る実績 (70 ) Ⅰ 過去 3 年以内の基礎級程度の技能検定等の合格率 (95% 以上 20 80% 以上 95% 未

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平成 27 年改正の概要 ( サマリー ) 一般労働者派遣事業 ( 許可制 ) 特定労働者派遣事業 ( 届出制 ) 26 業務 期間制限なし 26 業務以外 原則 1 年 意見聴取により最長 3 年まで 規定なし 規定なし 1. 許可制への統一 2. 派遣契約の期間制限について すべての労働者派遣事

寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

公共工事等における新技術活用システムについて 別添 公共工事等に関する優れた技術は 公共工事等の品質の確保に貢献し 良質な社会資本の整備を通じて 豊かな国民生活の実現及びその安全の確保 環境の保全 良好な環境の創出 自立的で個性豊かな地域社会の形成等に寄与するものであり 優れた技術を持続的に創出して

Microsoft Word _研修機関等認定要領

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

2 主な論点 ( 例 ) Ⅰ 外国人との共生社会の実現に向けた基本的考え方 < 総論 >( 例 ) 最近 ( 経済危機後 ) の外国人を取り巻く状況 目指すべき共生社会のあり方 社会的統合 ( あるいは多文化共生 ) の意義や内容 ( どこまでの社会的統合 ( あるいは多文化共生 ) を求めるのか

[ 指針 ] 1. 組織体および組織体集団におけるガバナンス プロセスの改善に向けた評価組織体の機関設計については 株式会社にあっては株主総会の専決事項であり 業務運営組織の決定は 取締役会等の専決事項である また 組織体集団をどのように形成するかも親会社の取締役会等の専決事項である したがって こ

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( 別紙 ) 施工体制台帳に係る書類の提出に関する実施要領 1 目的公共の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 平成 12 年法律第 127 号 ) 及び建設業法 ( 昭和 24 年法律第 100 号 ) に基づく適正な施工体制の確保等を図るため 発注者から直接建設を請け負った建設業者は 施工

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23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

Microsoft Word 告示_案とれ_

また 営業秘密の取扱いについても 社内の規程を整備することが秘密情報の流出時に法的保護を受ける上で重要であることから 今回の職務発明規程の整備に併せて 同期間 IN PITでは 営業秘密管理規程を含む企業の秘密情報管理体制の構築に関する情報提供や周知活動も積極的に行っていきます ( 本発表資料のお問

平成 29 年の 不正行為 について 平成 30 年 2 月 19 日法務省入国管理局 平成 29 年に外国人の研修 技能実習の適正な実施を妨げる 不正行為 を行ったと認められる旨を通知した外国人研修生 技能実習生の受入れ機関は,213 機関となりました 1 平成 29 年に 不正行為 を通知した機

2 低入札対策の拡充


Microsoft Word - 【外務省】インフラ長寿命化(行動計画)

害者 万人 精神障害者 万人となっている 複数の障害を併せ持つ者もいるため 単純な合計にはならないものの 国民のおよそ7.4% が何らかの障害を有している 障害福祉サービスの利用者数は 国民健康保険団体連合会へ支払いを委託する自立支援給付の支払いに関するデータによれば 平成

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

プレゼンテーションタイトル

報酬改定(処遇改善加算・処遇改善特別加算)

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

資 料 1

外国人労働者の雇用実態に関するアンケート調査結果 速報版 平成 30 年 12 月 山形県商工労働部 1. 調査目的 県内における外国人労働者の実態等について調査を実施し 今後の外 国人材の活用施策の検討材料とする 2. 調査期間 平成 30 年 10 月中旬 ~11 月中旬 3. 調査対象 方法

調査結果のポイント 従業員採用状況について 平成 28 年度 (H28.4 ~ H29.3) は 計画どおり もしくは計画より多く採用した と回答した企業が69% 採用計画について 29 年度 (H29.4 ~ H30.3) は 28 年度実績と比較し 増やす と回答した企業と 減らす と回答した企

資料 5 自治体クラウド推進 業務改革について 平成 27 年 9 月 14 日

日本語教育機関のための 自己点検 評価チェックリスト 日本語教育機関名 : 学校法人木下学園カナン国際教育学院 点検 評価項目 1. 理念 教育目標 1.1 理念 ミッション 世界で活躍できる人材の育成 を目指すキノシタ学園の学生 専任 非常勤講師 関わる全ての方に最適な環境を提供する東京都を代表す

仮訳 日本と ASEAN 各国との二国間金融協力について 2013 年 5 月 3 日 ( 於 : インド デリー ) 日本は ASEAN+3 財務大臣 中央銀行総裁プロセスの下 チェンマイ イニシアティブやアジア債券市場育成イニシアティブ等の地域金融協力を推進してきました また 日本は中国や韓国を

大泉町手話言語条例逐条解説 前文 手話は 手指の動きや表情を使って視覚的に表現する言語であり ろう者が物事を考え 意思疎通を図り お互いの気持ちを理解しあうための大切な手段として受け継がれてきた しかし これまで手話が言語として認められてこなかったことや 手話を使用することができる環境が整えられてこ

第3節 重点的な取り組み

Transcription:

平成 30 年度事業計画書 Ⅰ 現状と課題我が国の経済は 名目 GDPは 50 兆円以上増加し 過去最高となった 内需主導の成長により 日本経済は 20 年近く苦しんできたデフレから 脱却への道のりを確実に前進している しかしながら 一方では少子高齢化という国難とも呼ばれる危機に直面している 有効求人倍率も 全都道府県で 1 倍を超えている 多様な働き方を模索し 実現する 1 年となるであろう 技能実習生の受入れについては 技能実習法が平成 29 年度に施行された 新制度の主な変更点は 技能実習期間の延長 (2 年 3 号 ) 雇用条件の改善 法律に基づく制度監理運用機関の新設 監理団体の許可制度 技能実習計画の認定制度であるが 当財団は平成 29 年 11 月 1 日に 一般監理事業を行う監理団体として許可された 2020 年度までの時限的な措置とされていた 外国人建設就労者受入れ事業 ( 建設分野の技能実習修了者を引き続き 2 年間在留させ 又は技能実習を終了し帰国した元実習生を再入国させ 3 年間在留させる ) は 2022 年度までに期間が延長された 当財団も 特定監理団体として 建設就労者の積極的な受入れを行っている 当財団では このような種々の技能実習制度 及び建設就労制度に関する改正 変更 追加等に適切に対応した適正な技能実習生等の受入れを進めるとともに 人材交流等国際交流を進め 国際協力 国際貢献に資するよう積極的な活動を展開することとする このため 本年度は 次に掲げる事業を推進する Ⅱ 具体的事業計画 1. 国際交流等事業 ( 公益目的事業 1) (1) 調査研究海外における労働事情や経済動向に関する情報収集のための調査研究を 在日大使館や JETRO 等関係機関の協力を得ながら ベトナム 中国 インドネシア ミャンマー カンボジア タイ フィリピン等で実施する また 企業の海外進出や経済 人材交流等に関する要望について調査を行い 実態把握に努める (2) 新規職種等に係るセミナーの開催 中小企業をはじめとする国内企業の経済 人材交流を支援するため 調査研究結

果を踏まえ 在日大使館 地方自治体 JETRO 商工会議所 金融機関 協同組合 等と連携の上 新規職種に係るセミナーを全国で開催する 最新情報をタイムリーに 提供するため外部講師を積極的に活用する (3) 人材交流 1 海外進出企業や現地合弁企業における人材の交流事業として現地日本語学校や専門学校との連携を図り 人材育成交流事業を推進し 必要に応じ 海外進出企業及び海外進出を検討する企業への支援を行う 2 海外人材交流を推進するため 必要に応じて関係機関と連携協定を結び 海外の人材を招聘するプログラムを実施する 3 海外諸国の青少年の育成及び親善交流事業を通じて海外諸国との交流を進める 在日大使館等と連携して 国際交流の懸け橋となる留学生や在日青少年との交流や青少年育成 親善事業に協力する 技能実習等人材交流のより良い発展に向けて ベトナムで日越教育 人材育成交流会を関係機関と連携して開催するとともに ベトナム国ハティン省などの学校に浄水設備を寄贈するなど 青少年の健康水準の向上に向けた支援を行う また 他の国においても 青少年の育成及び親善交流事業を通じて海外諸国との交流を進める 2. 技能実習生受入れ事業 ( 公益目的事業 2) 技能 技術の修得を目的とする技能実習生の受入れを積極的かつ適正に実施し 推進する 具体的には 次のような施策を推進する (1) 監理 指導の強化外国人技能実習機構 関係部署と連携し 関連法規 技能実習 移行職種の作業内容等の最新情報を的確に把握し 監理 指導の強化を図る 特定の職種とされている自動車整備 介護職種の監理については特に専門職員の経験を活かし 強化徹底する (2) 送出し国関連情報の収集外国人技能実習機構や在日大使館等と連携を図り 修得技能等に関する送出し国の需要動向を調査し 帰国後の技能の活用が期待される職種に関する把握に努める 各国の送出し機関の調査を実施するとともに 各国大使館等との連携の下 技能実習生の出身地や資質の変化等に関する情報収集に努める ベトナム 中国だけでなく インドネシア ミャンマー カンボジア フィリピン等につ

いても 今後 受入需要の拡大が見込まれることから情報収集に努める (3) 事前講習及び入国後講習の強化制度改正の趣旨に沿った適切な事前講習の確保 実施に努めるとともに 研修センターの体制の充実を図り 入国後の講習を適正に実施し 日本語教育についても教授法の研鑚による 効果的な教育の実施に努める また 事前講習の中間報告及び修了報告を通した教育内容の把握とその改善を図る (4) 送出し機関との協力体制強化送出し機関との協力 協調体制の維持 改善が技能実習生受入れ事業の推進に重要であることから 送出し機関と年数回の相互訪問を行い 送出し状況を確認するとともに 事前教育機関の教育体制を点検する また 技能実習生の現状視察のため 定期的に訪日することを送出し機関へ求めるとともに さまざまな機会を通じて制度に関する情報提供 情報共有も含めて意思の疎通に努める また 送出し機関の現状を精査して質の向上を図り より良い送出し機関と提携し 良質な技能実習生の受入れを目指す 送出し国で送出し機関との連絡会議を開催し 新制度の詳細な説明を行い 最新情報を共有し 新制度の適正運用に向けた協力 協調体制の強化を図る 必要に応じて 国内で送出し機関駐在員会議を開催する (5) 技能実習実施者に対する監査の強化昨年度に引き続き 監査において 次の事項について重点的に取組む 1 労働基準法 労働安全衛生法 健康保険法 厚生年金保険法等の違反などがないよう指導を強化していく 特に 時間外労働時間の遵守 割増賃金の支払 定期健康診断の実施及び特別教育の実施について指導の強化を図る 2 不正行為を未然に防ぐため 関係法令及び基本方針に従い 実習実施者と連携して 定期的な訪問指導や監査による技能実習生の技能実習 生活状況の把握に努める 3 技能実習計画に沿って確実に実習が行われていることを確認し 技能検定の確実な受検を促進し 優良な実習実施者と判断されるよう指導する (6) 技能実習中の技術や言語の修得状況及び技能実習修了者の帰国後就業状況等の調査帰国後の円滑な修得技能等の活用に向けて 技能実習中の技術や言語の修得状況を定期的に調査して 技能実習効果の確認を図る また 技能実習修了者の帰国後の就業状況等については 送出し機関と連携し現

地における帰国後の就業状況に関する情報収集を行うことで修得技能等が円滑に活 用されているか 実例及び効果を把握 検証する 送出し機関等と協力して 帰国後 のフォローアップ体制の構築を進める (7) 技能実習生の日本語能力の向上技能実習の円滑な実施には 日本語による意思の疎通が重要であることから 日本語能力の向上に向け 以下の取組みを行う 1 外国人技能実習生に対する日本語通信教育の確実な実施を図るとともに 補助教材 つながるひろがる を活用し 日本語教育の充実強化を図る 2 技能実習実施者とも連携して 会話能力の向上に努め 必要に応じて 日本語の指導法 教材の紹介 使い方の指導を行う 3 日本語作文コンクールを独自に実施するとともに 多面的な日本語能力の習得を目指して 新たなチャレンジ制度について検討する 4 日本語能力試験合格者に対する報奨制度を実施する 5 特に高い日本語能力を必要とする介護職種の円滑な受入れに向けて 送出し機関と実習実施者の協力を得て 効果的な日本語特別教育プログラムを実施する (8) 適切な技能実習候補生の選抜等送出し機関による適切な技能実習候補生の選抜を確保するため ミスマッチ防止のため特に募集段階における適切な募集の重要性を同機関に強く認識させるものとし 事前教育における日本語教育の充実強化及び日本の法令等についての指導の更なる徹底を図る (9) 技能実習生の行方不明の防止技能実習生の行方不明を防止するために 講習内容の充実 モラル教育の強化 及び日頃の訪問指導や監査等を通じ 技能実習及び生活状況の把握に努め 実習実施者及び送出し機関の理解と協力を得て 総合的な行方不明防止対策の実施に努める また 行方不明防止母国語パンフレットの活用や 実習生が不安や悩みを感じた時に即座に対応できる母国語対応職員の態勢の強化を図り 行方不明者に関する情報追跡についても引き続き強化していく (10) 送出し国の多様化海外における労働事情 企業の海外進出 経済動向等に関する調査研究を踏まえて 中国 モンゴル等の北東アジアから 東南アジア諸国までを考慮に入れ 信頼できる送出し機関との連携を通じ 送出し国の多様化を図る

(11) 技能実習制度の普及の強化技能実習制度の趣旨の徹底及びこれに係る活動等について 新技能実習制度への対応や 新たに追加が予定されている職種や より高い日本語能力が求められる介護職種への技能実習生の受入れの積極的対応のため 次の5 項目を推進し 企業等へ周知を図り 普及活動に注力する 1 各関係機関 ( 各都道府県及び市区町村 各企業団体 工業会 組合等 ) の協力も得て 企業等への文書配布 訪問及び定期的な連絡による組織的な普及活動を徹底する 特に 制度改正を視野に入れた計画的かつ組織的な普及活動を強化し I.P.M. 外国人技能実習メールニュースの内容を充実するとともに ホームページ パンフレット等の刷新を行う また 各機関とリンクを張る等により 広報の頻度を高める 2 技能実習制度について広範囲に周知を図るため 普及活動を強化し 役職員の普及活動能力の一層の改善 向上等に努め 事務所間の密接な連携を推進する 3 新規職種の拡大に積極的に対応するとともに 地域限定職種 企業独自の職種など移行職種の追加 複数職種実習に係る検討を行い 制度改正の趣旨に沿った運用が図れるよう積極的に取り組む 4 各地において技能実習生受入れについての説明会 セミナー等を開催し 技能実習制度の普及を推進するとともに 技能実習法に対する正しい理解を目的とした情報提供を行う 5 広報誌 I.P.M. ニュース や各種パンフレットの発行等の広報活動を通じて 技能実習制度の普及を図る 3. 共益事業 (1) 建設分野において即戦力となる外国人材の活用を目的とする外国人建設就労者受入事業について 特定監理団体として 適正な監理に努め 協議会や国土交通省との連携の強化を図り その適正な実施を積極的に推進する (2) セミナー等で外国人建設就労者受入事業の普及を図るとともに ホームページ パンフレット等による普及を図る 4. 管理部門 (1) 広報活動 1 広報誌 I.P.M. ニュース を年 4 回発行し 技能実習制度に関する最新情報や実習実施者の優れた取組の紹介 日本語作文コンクール入賞者の紹介等財団と企業に双方向性のある情報 海外における労働事情 企業の海外進出 経済動

向 外国人の採用に関する情報等を提供する 2 財団の刊行物 ビデオ等を活用し 広く一般に対して 外国人若者との付き合 い方 についての情報を提供する (2) 組織体制の強化 1 業務に必要となる優秀な人材の確保に努め 福利厚生の充実を図る 2 コンプライアンスや情報セキュリティなど 社会の信頼にこたえられる体制を強化し ブランド力を高める 3 外国人建設就労者の無料職業紹介事業を適正に実施する 4 新技能実習制度に関する役職員研修を確実に実施するとともに 必要に応じてテーマ別の研修を実施する 5 技能実習生受入れや建設就労者受入れの監理業務の適正な実施に不可欠なコンプライアンス 労務管理 情報セキュリティ等に関する研修を継続的に実施し 業務の質の向上を図る 6 定款に沿った活動を行うため 規程類の整備を行うとともに 役職員教育を強化する 7 外部監査の確実な実施により 適正な法人活動を担保する 8 ベトナムなど東南アジアにおける技能実習生受入に関する業務の質と効率の向上を図るため ハノイに駐在事務所を開設する準備を進める (3) 財政基盤の健全化 恒久的活動の基とするため 財務基盤の健全化を図る ( 以上 )