屋根設計のための 標準施工マニュアル 製作年月日 2014 年 09 月 01 日改訂第 1.2 版
石州丸惣和瓦 レインシャット 標準施エマニュアル 建築工事標準仕様に基づく施工方法の紹介 この施エマニュアルは ( 社 ) 日本建築学会が 建築の質的向と合理化を図る目的で定めた 建築工事標準仕様書 (JASS)12 屋根工事 に従って解説したものです 建築工法の多様化や意匠の個性化に伴い 屋根材に求められ性能 機能 意匠 施工等もまた多様化してまいりました こうした市場環境下にあって石州瓦をより多くの消費者に理解していただき より安全でより快適な住まいづくりのお役に立てばと考え この施工マニュアルを作成いたしました 屋根施工業 工務店 設計事務所の方々の参考になれば幸いです 改訂履歴 2011 年 11 月 01 日改訂第 1 版 2012 年 06 月 01 日改訂第 1.1 版軒の出 75 65 に変更瓦断面形状を RS 仕様に変更 2014 年 09 月 01 日改訂第 1.2 版 ルーフテープをに名称変更 C O N T E N T S 1. 製品概要 2. 瓦の形状 3. 躯体 割付寸法 4. 使用箇所 5. 施工用材 6. 屋根下地材 7. 瓦の留め付け 8. 施工詳細図 1 2 4 5 7 7 8 9
1. 製品概要 石州丸惣和瓦 レインシャット 低勾配用 J 形 53B 315 45 25 225 295 40 製品概要 物性概要 寸 法 長さ幅働き長さ 295mm(±4mm) 315mm(±4mm) 225mm(±4mm) 項目曲げ破壊強度 試験結果 平均 2,800N 以上 試験方法 葺き枚数重量使用可能勾配 働き幅 mm(±4mm) 16 枚 / m2 53 枚 / 坪 2.8kg/ 枚 45kg/ m2 150kg/ 坪 2.5 寸以上 吸水率凍害試験耐薬品性能 平均 5% 以下 25 回の繰り返しで異常なし 異常なし JIS A 5208 に準ずる 上記製品性能値は試験結果であり 保証値ではありません 平成 22 年度島根県産業技術センター試験データに基づく年間平均値です 標準屋根勾配 勾配流れ長さ 6M 8M 10M 12M 14M 16M 18M 20M 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0 5.5 6.0 10 この性能値は保証値ではありません 実際の施工時には 地域や建築物の種類等を考慮し下地に注意して下さい 1
2. 瓦の形状 石州丸惣和瓦 レインシャット 低勾配用 J 形 53B 桟瓦類 RS 桟瓦 RS 輪型雪止 RS 七分桟瓦 RS 平瓦 RS 七分平瓦 245 RS 万十袖瓦 ( 右 ) RS 万十袖瓦 ( 左 ) RS 万十角瓦 ( 右 ) RS 万十角瓦 ( 左 ) RS 万十大袖 RS 万十小袖 RS 面戸付大角 RS 面戸付小角 315 235 315 RS 面戸付唐草 RS 面戸付唐草 RS 七分面戸付唐草 RS 面戸付七分唐草 245 2
石州丸惣和瓦 レインシャット 低勾配用 J 形 53B 桟瓦類 棟巴 切巴 隅巴 沓巴 カエズ棟鬼 カエズ隅鬼 カエズ据鬼 カエズ又須山 カエズ須山 カエズ切据 5 寸 6 寸 7 寸 8 寸 5 寸 6 寸 7 寸 8 寸 5 寸 6 寸 7 寸 8 寸 棟鬼コズチ隅鬼コズチ据鬼コズチ 又須山 4 寸 5 寸 6 寸 7 寸 8 寸 須山 5 寸 6 寸 7 寸 8 寸 切据 5 寸 6 寸 7 寸 8 寸 角桟雁振瓦 紐付き雁振 角桟雁振瓦両桟 雁振目板 丸桟垂付雁振瓦 丸桟小雁振 紐丸 5 寸 6 寸 7 寸 紐丸両桟 紐丸目板 5 寸 6 寸 7 寸 素丸 5 寸 6 寸 7 寸 片面のし 大のし 小のし 大幅のし 七分のし 3
3. 躯体 割付け寸法 S=1/10 桁行き方向 235 315 36 15 (-15)+x 桟瓦の枚数 +(-15) 15 桁行き方向の葺き幅は±4mmの範囲で現場にあわせ調整してください は タル木ピッチ (455mm 以下 ) で割付けて下さい S=1/10 流れ方向 36 4.5 10 225 225 225 225 225 295 225 225 225 225 225 20 65 215 流れの寸法は 利足 (225mm) の枚数を基準に割付けて下さい 軒先瓦の出を65mmとし 軒先先端より215mmを第 1 瓦桟の位置として 順次利足の寸法で瓦桟を設置して下さい 流れの勾配は4 寸以上とします 4
4. 使用箇所 切妻屋根 大棟 5 寸紐丸 5 寸紐丸 3 段積 RS 万十角瓦 ( 左 ) 棟巴 RS 万十袖瓦 ( 左 ) カエズ又須山 (6 寸 ) RS 面戸付唐草 RS 万十袖瓦 ( 右 ) RS 万十角瓦 ( 右 ) 寄棟屋根 隅棟 5 寸紐丸 5 寸紐丸 カエズ据鬼 3 段積 RS 面戸付唐草 カエズ隅鬼 6 寸 隅巴 5
切妻屋根 角桟雁振 大棟 角桟雁振 3 段積 片面のし 2 段積 棟鬼 7 寸コヅチ 棟巴 RS 万十角瓦 ( 左 ) 片面のし RS 万十袖瓦 ( 左 ) 片面のし RS 面戸付唐草 RS 万十袖瓦 ( 右 ) 寄棟屋根 RS 万十角瓦 ( 右 ) 角桟雁振 隅棟 角桟雁振 3 段積 片面のし 2 段積 据鬼 7 寸コヅチ 1 段積 七分のし 2 段積 大幅のし 大幅のし RS 面戸付唐草 隅鬼 6 寸コヅチ 隅巴 6
5. 施工用材 釘 桟瓦用 / ステンレススクリュー釘 65mm 棟瓦用 / パッキン付ステンレスネジ 75mm 瓦桟木用 / ステンレス連結釘 45mm パッキン付ステンレスネジ 棟金物 棟一番自在型 ( 推奨 ) 下葺材 ゴムアス系ルーフィング ( 推奨 ) ステンレススクリュー釘 瓦桟木 葺土 モルタル 流し桟 軒先 捨水切 ( ) 材質 / 針葉樹 Ⅱ 類以上の良質なもの 寸法 /15 30mm 葺土 / なんばんしっくい モルタル 瓦横桟木の下にご使用ください 寸法 3 20 50M 捨水切を必ずご使用ください 棟金具 ( 棟一番自在型 ) 6. 屋根下葺材 下地材は 軒先より横方向に順次上り方向に敷いて行きます 流れ方向の重なり (A) は 100mm 以上とし つなぎ目 (B) は 200mm 以上にします 壁との取合部は 300mm 以上立ち上げる 谷 陸棟 隅棟部分は二重張りとする 留付けは 300mm 間隔にたるみのないように留付ける ゴムアス系ルーフィング (B) 200mm 以上 300mm 以上 (A) 100mm 以上 300mm 以上 陸棟部 陸棟芯 300mm 以上重ねる 300mm 以上重ねる 鼻隠し 破風板 100mm 以上 200mm 以上 谷部 ルーフィングを 2 重張りにする 谷芯 200mm 以上 200mm 以上 隅棟部 隅棟芯 ルーフィングを 2 重張りにする 200mm 以上 200mm 以上 7
7. 瓦の留め付け 桟瓦及び瓦桟木 当製品は施工ガイドラインの中で組み合わせ葺き工法に該当します平部桟瓦 : 全数留め付け1 本 /1 枚軒瓦 : 全数留め付け2 本 /1 枚ステンレス7 形釘補強雪止瓦 : 全数留め付け2 本 /1 枚 雪止瓦 ( 千鳥葺 ) ステンレススクリュー釘 L=65mm (2 本 /1 枚 ) 瓦桟木固定ステンレスリング釘 L=45mm ( 垂木 ) ごとに固定してください 瓦桟 15x30 平部ステンレススクリュー釘 L=65mm (1 本 /1 枚左穴に固定 ) 軒先部ステンレススクリュー釘 L=65mm (2 本 /1 枚 ) ステンレス7 形釘 2.7φL=75 (1 本 /1 枚 ) 瓦座 36x90 袖瓦 袖瓦 : 全数留め付け2 本 /1 枚角瓦 : 全数留め付け2 本 /1 枚 パッキン付ビス補強パッキン付ビス補強 パッキン付ステンレスネジ L=75mm RS 万十袖瓦 ( 左 ) ステンレススクリュー釘 L=65mm (2 本 /1 枚 ) RS 万十袖瓦 ( 右 ) ステンレススクリュー釘 L=65mm (2 本 /1 枚 ) パッキン付ステンレスネジ L=75mm RS 万十角瓦 ( 左 ) ステンレススクリュー釘 L=65mm (2 本 /1 枚 ) RS 万十角瓦 ( 右 ) ステンレス スクリュー釘 L=65mm (2 本 /1 枚 ) パッキン付ステンレスネジ L=75mm ステンレス 7 形釘 L=75 mm (1 本 /1 枚 ) 8
8. 施工詳細図 軒先の納まり S=1/10 eスクリング釘瓦桟木 15 30 以上 #12 65mm ステンレス7 形釘 RS 桟瓦 225 225 225 RS 面戸付唐草 36 軒先水切瓦座 36 90 鼻隠 65 215 225 225 軒先の桟瓦の出は 軒先先端から 65mm を標準とします 軒先の桟瓦が垂れない様 瓦座の高さを 36mm とします 軒先の桟瓦は 釘打にてステンレススクリュー釘 L=65mm 及び 7 形釘で必ず固定して下さい 9
ケラバ ( 左 ) の納まり S=1/10 235 登り淀 36 60 10 RS 万十袖瓦 ( 左 ) 瓦桟木 15 30 以上 ケラバ ( 右 ) の納まり 315 RS 万十袖瓦 ( 右 ) 瓦桟木 15 30 以上 登り淀 36 60 10 36 36 破風板 破風板 10
棟の納まり S=1/10 カエズ 3 段の場合 パッキン付ステンレスネジ 125mm カエズ6 寸棟鬼 5 寸紐丸3 段積 150 棟木 42x42 76 棟一番自在型 ( 自在受け F90) なんばん 瓦桟木 15x30 225 225 棟木 隅棟の納まり カエズ 3 段の場合 パッキン付ステンレスビス 125mm 棟木 42x42 棟一番自在型 ( 自在受けF90) なんばん ( シルガード ) 150 5 寸紐丸 65 3 段 95 隅棟木 11
棟の納まり コヅチ 3 段片面のし 2 段の場合 S=1/10 なんばん ( シルガード ) パッキン付ステンレスビス L=50mm 棟鬼 7 寸コヅチ角桟雁振 3 段 片面のし 2 段 240 240 棟木 43 43 68 棟一番自在型 ( 自在受けF90) +M10 寸切ボルト 225 棟木 225 隅棟の納まり コヅチ 1 段大幅のし 2 段の場合 パッキン付ステンレスビス L=50mm 角桟雁振隅棟 6 寸コヅチ 1 段積 大幅のし 2 段積 なんばん ( シルガード ) 155 240 棟木 43x30 68 棟一番自在型 ( 自在受け F150) 隅棟木 12
壁際 ( 流れ方向 ) の納まり S=1/10 ルーフィング増貼リmm以上かつ雨押え板金上端より50mm以上 外壁 50 75 瓦桟 15 30 雨押水切鋼板 0.35mm 貫板 18 90 375 180 瓦 2 段なんばん ( シルガード ) 瓦桟木 15 30 以上 110 捨水切 壁際 ( 水平方向 ) の納まり ルーフィング増貼リmm以上かつ雨押え板金上端より50mm以上 外壁雨押水切鋼板 0.35mm 以上貫板 18 90 瓦 2 段なんばん ( シルガード ) 50 348 瓦桟木 15 30 以上 225 225 13
大谷の納まり S=1/10 谷樋鋼板 0.3mm 以上 流れが 6m を越える場合 180 75 150 75 瓦桟木 15 30 以上 瓦桟木 15 30 以上 谷面戸 EPDM 片面接着 150 150 谷木 谷樋は 鋼板 0.3mm 以上を使用して下さい 谷樋のカットした桟瓦は 必ず銅線または谷兼用クリップ等で十分に固定して下さい ルーフィング 2 重張りをして下さい 谷樋のジョイント部は 100mm 以上重ね合わせてシーリングをして下さい 14
製造 販売元 2012/06/01