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2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

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平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

はじめに 我が国においては 障害者の権利に関する条約 を踏まえ 誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合い 人々の多様な在り方を相互に認め合える 共生社会 を目指し 障がいのある者と障がいのない者が共に学ぶ仕組みである インクルーシブ教育システム の理念のもと 特別支援教育を推進していく必要があります

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

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国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

平成29年度 小学校教育課程講習会 総合的な学習の時間

勝ちにこだわるあまり, 他人の気持ちを考えない言動をする生徒がいたため, 全体指導を行った経緯もある 以上の事から, 中学校生活で様々な活動に一生懸命に取り組む中で, 思うようにいかず, 悔しい思いをする経験をした生徒が多いことがわかる 本学級の生徒がこの経験を生かし, さらに成長するためには, 悔

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

解答類型

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

第4章 道徳

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

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(3) 資料について本資料は混雑したお店で孫が積んである段ボールを崩してしまい困っているおばあさんの代わりに わたし とその友達の友子が 整理していると 事情の知らない店員に叱られてしまう その後 おばあさんにお礼を言われたが わたし と友子はすっきりしないで帰る 数日後 店員からお詫びの手紙が来た

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平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

ICTを軸にした小中連携

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41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

①H28公表資料p.1~2

h1

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

44 大分県

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

徳教育推進部(道徳部道徳の指導計画には, 道徳教育の全体計画 道徳の時間の年間指導計画 学級における指導計画 学習指導案 がある いずれも道徳教育を推進させる重要な指導計画であるが, ここでは前三者の作成ポイントを取り上げる ( 学習指導案 については, 別ファイル 道徳の指導案作成のポイント を参

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はじめに グローバル社会や情報化社会が急速に進展する中で, 各分野で求められる専門能力を身に付けさせる前提として, 人間として踏まえるべき倫理観や道徳性が重要になってきます また, 社会問題になっているいじめ防止の観点からも, 社会性や規範意識, 善悪を判断する力, 思いやりや弱者へのいたわりなどの

教員としてのキャリア形成について考えてみましょう

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人間関係を深めるとともに, 児童が自己の生き方についての考えを深め, 家庭や地域社会との連携を図りながら, 集団宿泊活動やボランティア活動, 自然体験活動などの豊かな体験を通して児童の内面に根ざした道徳性の育成が図られるよう配慮しなければならない その際, 特に児童が基本的な生活習慣, 社会生活上の

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

系統的で一貫性のあ評価指標 評価指標による達成度 総合評価 るキャリア教育の推進に向けて 小 中 1 卒業後の生活につながる客観的 < 評定 > 学部段階での客観的アセスメントに基づいた指導計画 指標に基づいた卒業を立案することができる A B C 後の生活を見据えた教育活動につながる 2 立案され

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平成 30 年度 学校評価 学力向上プラン 評価計画 各プランの評価結果の最終〆切は12 月 3 日 ( 月 ) です 成 果 子どもの姿 ( 目標 ) 低学年は学年テストの学級平均が90 点以上 中 高学年はWEBテスト国算両方とも県平均以上の学年 が 8 学 級中 5 学級以上 家庭学習を 学年

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求められる整理編

今年度の校内研究について.HP

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

平成25~27年度間

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座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである

Taro-自立活動とは

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

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工業教育資料347号

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

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授業の構成要素 学び合う授業で育つ 3 つの力 資料 2 基礎 基本の力知識 理解 技能 問題解決力思考力 判断力 表現力 想像力 学ぼうとする力学習意欲 自己有用感 身に付けた知識 技能を活用したり その成果を踏まえた探究活動を行う中で学び合う授業を展開する 教師の役割 < 問題提示の工夫 > 多

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

教育研究グループ報告書

年間指導計画の作成道徳資料の価値の捉え方 道徳の時間 以外の時間に授業の進め方 指導計画の見直しと評価の方法と指導の改善発問の工夫徳教育の基礎的理解課題整理おける道徳教育評価と課題整理年間指導計画の作成 学習活動に応じた課題のもたせ方テーマの選定や支援の在り方合的な学習の時間の単元構想学級活動の内容

45 宮崎県

山梨大学教職大学院専攻長 堀哲夫教授提出資料

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

1 目的のある発問をする 2 思考の可視化をする (3) まとめる段階 における工夫 1 自分の身に付けた力を使って 表現したり交流したりする場の設定をする 2 自分の学びを振り返る場の設定をする 5. 研究内容 1 読むこと の指導の充実を目指した国語科の授業研究 国語科の授業研究会実施 ( 年間

総合的な学習の時間とカリキュラム・マネジメント

英語教育改善プラン

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2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

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123

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本年度の調査結果を更に詳しく分析するため 本道の課題となっている質問紙の項目について 継続して成果を上げている福井県 秋田県 広島県と比較した結果を示しています ( 全国を 100 とした場合の全道及び他県の状況をレーダーチャートで示したもの ) 1 福井県との比較 (~P51) 継続的に成果を上げ

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H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

県立学校職員 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は 地方公務員法 ( 昭和 25 年法律第 261 号 ) 第 15 条の2 第 1 項第 5 号の規定に基づき 山形県教育委員会における職員 ( 学校教育法 ( 昭和 22 年法律第 26 号 ) 第 7 条に規定する校長及び教員等 ) の標準職務遂行

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

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Transcription:

3 道徳教育に関する校内研修 Do 授業実践のために 道徳教育を効果的に進めるためには, 全教員が道徳教育及び道徳科の重要性や特質について, 理解を 深めるとともに学校の道徳教育の基本的な方針を共通理解し, 協力して道徳教育を展開するための道徳 教育に関する校内研修を充実させることが大切です 高等学校においては, 生徒の発達の段階に対応した指導の工夫が求められることや小 中学校と異なり道徳の時間が設けられていないので, 道徳教育の指導に係る共通理解を図る研修の設定などの配慮が必要です 県内において道徳教育の校内研修の実施については, 表 1の平成 24 年度道徳教育実施状況調査を見ると小学校で約 95%, 中学校で約 84% となっています こうした研修の機会を生かして, で力をつけていくことや道徳科の改善 充実につながるように,1 回の研修をより一層充実させていくことが大切です また, 図 1の平成 27 年度市町道徳教育推進協議会参加者アンケート結果における 自校の道徳教育に関する研修の充実 に関する項目では, 研修成果を実践につなげやすくする工夫をしている 参加型研修等 が最も低い数値となっています これらのことから,1 回 1 回の研修が自校のニーズを踏まえた内容になっていたり, 参加型研修を行ったりするなど, 研修で得たものを実践に結び付けていく工夫が必要です 表 1 平成 24 年度道徳教育実施状況調査結果 道徳教育の校内研修の実施 小学校中学校県全国県全国 1 回実施 27.0% 38.1% 38.5% 37.5% 2~3 回実施 50.0% 27.7% 38.0% 32.1% 4 回以上実施 18.2% 7.9% 7.8% 7.8% 実施していない 4.8% 26.2% 15.6% 22.6% 自校の道徳教育に関する研修の充実 研修内容と学校の重点課題とのつながりが明確になっている 道徳教育推進教師を中心に, 研修の企画 運営を協働して行っている 研修成果を実践につなげやすくする工夫をしている 参加型研修等 0% 20% 40% 60% 80% 100% 肯定的回答割合 73% 85% 94% 図 1 平成 27 年度市町道徳教育推進協議会参加者アンケート結果 広島市を除く 22 市町 1 校内研修の進め方ア研修日 時間の設定年度当初から計画的に校内研修を進めていくためには, 前年度末に次年度研修計画を作成する際, 道徳教育に関する研修を設定しておくことが大切です 校内研修は, 全教員の共通理解を図る場となるので, 道徳の理論研修やを設定しておくと理論と実践が結びつき, 指導力の向上にもつながります 研修を設定する際は, おおまかな内容や担当分掌等を明確にしておくことで, 研修を進めやすくなります - 19 -

- 20 - 例 研修計画 中学校 : 道徳教育に関するもの イ校内研修を進める方法 ア 全教員が役割を分担し, 全員で研修を進める方法 イ 分掌組織によって進める方法 ウ 道徳教育推進教師が中心となって進める方法 エ 指導者を招へいして研修を進める方法 オ 道徳科の授業や道徳的実践の指導などを通して研修を進める方法月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 内容次年度に向けて 今年度の取組の振り返り 第一学年 三学期に向けて これまでの取組の振り返り 第二学年 二学期以降の方向性の確認 一学期の取組の振り返り 講師招へい 第三学年 重点目標等の共通理解 生徒の実態把握担当分掌等研究部生徒指導部 一学年会 研究部 二学年会 研究部研究部 三学年会 研究部研究部生徒指導部 常に子供から出発して, 指導に還元できるようにしましょう 目指す子供像を設定し, 共通理解を図りましょう 小学校は中学校の, 中学校は高等学校の実態を聴くことで, 良さや課題を把握でき, 子供たちにどんな力をつける必要があるかが明確になります 全教員が意欲的に取り組める内容にしましょう 記録をとり, 次への研修に活かすことができるようにしましょう 道徳教育推進教師一人で進めるのではなく, 組織的な活動になるようにしましょう 研修後, 各自が明日からの授業に何を生かすか, 振り返りを大切にしましょう 例 : 自分化宣言 道徳教育推進教師一人で悩むのではなく, 教務主任や研究主任の先生方と連携して進めましょう! 水曜日の研修時間を予定していますが変更もあります は 5 校時を予定しています 講師招へいについては, 前年度のうちに予定を立て依頼をしておくとスムーズに実施できます 全体計画を基に, どのように道徳教育を進めていくのかを確認していきます 生徒の実態や取組の成果 課題を基に, 重点目標等の見直しをしていきます 生徒の実態や取組の成果 課題を整理し, 二学期以降の取組につないでいきます

2 研修内容例 ア年度当初 道徳教育の全体計画に関する内容 年度当初に全教員で共通理解することで, 重点を意識した取組につながります! 事例 研修テーマ 生徒実態を踏まえた重点目標の確認 当日の流れ 道徳教育推進教師と生徒指導主事が役割分担をし, 運営していきます 1 前年度までの生徒実態 良さや課題 をアンケート等の資料を基に共通理解を図る 前年度から勤務している教員に具体的な状況を話してもらうよう事前に依頼して おく 2 今年度の道徳教育の全体計画を見ながら, 1 を踏まえた目指す生徒像を確認する 3 道徳教育の重点目標の確認 4 各学年の道徳教育の重点目標の確認 5 各教科等で重点目標を意識した取組をしていくことを確認し, 学期末に各教科等におけ る生徒の様子 変容 : とりわけ重点目標にかかわって を交流する場を設定していること を伝える 道徳教育推進教師が全体を掌握しながら, 全教員が主体的に参画できるように, 役割分担を行ったり, 事前に協力を求めたりして, 道徳教育を円滑に推進していきましょう 道徳教育は教育活動全体で行っていくものです 各教員がそれぞれの役割意識をもち, 自らの役割を進んで果たせるように, 全教員が共通の課題意識をもって進めていきましょう 道徳教育の重点目標 各学年の道徳教育の重点目標 を常に意識できるように, 例えば常に見えるところに貼るなど, 意識付けしていきましょう 平成 28 年度高等学校道徳教育推進協議会参加者アンケート結果によると, 自校では, 道徳教育に関する研修を実施している と回答した学校は 34.5% で, 約 65% の学校が実施していないと回答しています 各学校の実態や生徒の発達の段階などにふさわしい教育活動を行えるよう, 校内研修の充実が求められます 特に, 全教員による一貫性のある道徳教育を推進するために, 生徒の実態等を踏まえた 育てたい生徒像 から, 道徳教育の重点目標や各学年の指導目標を明確にし, 各学校の特色が生かされるよう全体計画の具体化や評価 改善を図る必要があります 平成 27 年度広島県教育資料 42 ページ参照 - 21 -

イ年度途中 道徳教育に関する内容 事例 道徳科における質の高い多様な指導方法について 研修のねらい 道徳的価値に迫る読み物教材の活用や, 道徳的価値に関する問題解決的な学習 体験的な学習など, 多様な指導方法を取り入れた授業を展開するために, 計画的 組織的に研修しましょう 文部科学省の専門家会議で示された, 道徳科に求められる質の高い指導方法である 登場人 物への自我関与が中心の学習展開, 問題解決的な学習展開 について学ぶことで, 授業改善 を図る 当日の流れ 道徳教育推進教師が中心となり, 教務主任や研究主任と連携し, 運営していきます 1 わたしたちの道徳 小学校 1 2 年 増補版 P168 169 図 2 を教材に, 二つの学習指導過程を図 3 のシートで考える 個人作業 20 分 2 個人で考えた学習指導過程をグループで協議する グループ協議 30 分 3 グループで考えた学習指導過程で模擬授業を行う 全体模擬授業 30 分 4 模擬授業での気付きを全体で交流する 全体交流 20 分 5 道徳教育推進教師がまとめを行う まとめ 10 分 図 2 教材 : わたしたちの道徳 小学校 1 2 年 増補版 図 3 学習指導過程作成シート 道徳科の授業が児童生徒にとって, 深く考える主体的 能動的な学習になるためには, 何よりもまず教員が能動的な学習者でなければなりません 質の高い多様な指導方法を目指して, 研修することが求められます 道徳科の指導力向上のために全教員が, 授業の準備, 実施, 振り返りの各プロセスを含め, 道徳科の学習指導案の作成や授業実践を少なくとも年に 1 回は担当して授業を公開するなど学校全体での積極的な指導力向上の取組に努めましょう - 22 -

ウ年度途中 年度末 事例 研修テーマ 道徳科の年間指導計画の評価 改善に向けて 例 道徳教育の要となる道徳科の授業が, より児童生徒の心に響くものとなるように, 年度当初に確認した事項を学期ごとに全教員で振り返る時間を設けることで, 授業改善を図っていくことができます また, 年度末に行うことで, 次年度につながる評価 改善を行うことができます 当日の流れ 道徳教育推進教師が中心となり, 学年主任等と連携し, 運営していきます 1 客観的なデータを基に, 児童生徒の実 態を交流する 2 年度当初確認した事項 について, 各学年会で確認したものをもちより, 全 体で交流する 3 質疑応答 4 共通理解を図り, 今後の工夫 改善に 活かす 年度当初確認事項 1 各学年において, 道徳科の年間指導計画に基づき, 次週の道徳の授業に向けて学習指導過程や 私たちの道徳 の活用の仕方を明示したもの 参照例 で提案する 学年会内輪番制 2 提案したものは, 共有フォルダ 道徳 該当 学年 に保存しておく 3 学習指導過程等を追加変更した際は, 朱書きしておく 4 児童生徒のワークシートには, 授業についてのアンケート項目を入れておき, 児童生徒の受け止めを反映させる 5 成果と課題 には, ねらいにせまる中心発問であったか等について, 具体的な児童生徒の反応から記入する 授業後 児童生徒自身が自分との関わりで深く考えられるよう, 手立てが効果的であったかを見直すことできます また, 具体的な児童生徒の反応から授業を振り返ることにより, 発問の構成を再検討するなど, 授業改善に生かすことができます! 参照例 期日 主題名 内容項目 教材名出典 ねらい 学習指導過程 私たちの道徳 の活用他の教育活動 成果と課題 自分の言動に責任を ネット将棋 12 月 12 日 金 誠実に実行し, その結果に責任をもとうとする態度を養う 〇どう考えて僕はネット将棋でいきなりログアウトしたのだろう 〇心から 負けました と言うことができるのは, どのような思いからだろうか 敏和のツッコミに明子と智子は笑ったが, 僕が笑えなかったのは, どのようなことを考えているからだろう 学級活動や常時活動において引き続き,p22~27 自分で考え実行し責任をもつ を活用し, 誠実に他者に接することの大切さについて考える 学級活動 自己理解と生活設計 等との関連 授業についての生徒アンケート 今日の授業はためになったか 自分の思いや考えをもち, 振り返ることができた 教材がよかった 授業後 期日 主題名 自主, 自律 A1 私たちの道徳 文部科学省 あてはまるややあてはまるあまりあてはまらないあてはまらない 内容項目 教材名出典 ねらい 学習指導過程 私たちの道徳 の活用 自分の言動に責任を 誠実に実行し, その結果に責任をもとうとする態度を養う 他の教育活動学級活動 自己理解と生活設計 等との関連 授業についての生徒アンケート あてはまる 今日の授業はためになったか 教材がよかった 成果と課題 12 月 12 日 金 自主, 自律 A1 ネット将棋 私たちの道徳 文部科学省 〇スポーツと将棋の違いについて確認をする 〇どう考えて僕はネット将棋でいきなりログアウトしたのだろう 〇心から 負けました と言うことができるのは, どのような思いからだろうか 敏和のツッコミに明子と智子は笑ったが, 僕が笑えなかったのは, どのようなことを考えているからだろう 〇 私たちの道徳 p25 に記入し, 交流する 学級活動や常時活動において引き続き,p22~27 自分で考え実行し責任をもつ を活用し, 誠実に他者に接することの大切さについて考える 自分の思いや考えをもち, 振り返ることができた ややあてはまるあまりあてはまらないあてはまらない 20.0% 73.3% 6.7% 0.0% 15.0% 63.3% 21.7% 0.0% 23.3% 70.0% 6.7% 0.0% 将棋をさしたことがない生徒がほとんどという実態である そこで, 導入においてスポーツと将棋の写真を提示し, 将棋では 負けました と言って終わることや電子黒板でネット将棋の映像を提示し, 全員が共通にイメージをもてたので, 教材を手掛かりに考えることができた 授業アンケートでは, 授業はためになった, 教材がよかった の数値は高いが, 自分との関わりで十分に深められなかったことから中心発問における予想される生徒の反応からさらに深める発問を考えておくことが必要である - 23 -