リオ +20 の現状 平成 24 年 6 月外務省国際協力局リオ +20 準備室

Similar documents
Japan Youth Platform for Sustainability (JYPS) 国連で行われている交渉に向けて 若者の声を集約し 日本政府や国連機関などに政策として訴えていくための若者のための 場 5/22

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

G7 ICT マルチステークホルダー会議からの成果を歓迎する 6. 我々は 2016 年 6 月 21 日から 23 日にかけてメキシコのカンクンで開催される イノベーション 成長及び社会の繁栄をテーマとした デジタル経済に関する OECD 閣僚級会合の成果に期待する 7. 我々は デジタル連結世界

1 3: 気候変動については 環境と経済成長との好循環を実現する好機として G7 が世界の脱炭素化を牽引することが重要であり 我が国としても脱炭素化に向けた骨太な長期戦略を創り上げていく 2: 資源循環については 先進事例の共有を国内外で進めることが重要であり 我が国としては世界循環経済フォーラム

の自由 妨げられない通商活動 自制と 1982 年の国連海洋法条約 (UNCLOS) を含む国際法の普遍的な原則に従った紛争の平和的手段による解決を推進することの重要性を強調した 我々は ARF や ASEAN 海洋フォーラム拡大会合等を通じた情報共有や能力構築を含む 海洋安全保障及び海上の安全に関

地球規模の地理空間情報管理に関する国連専門家委員会 (UNCE-GGIM) 報告 2012 年 8 月ニューヨークで第 2 回の地球規模の地理空間情報管理に関する国連専門家委員会 (UN Committee of Experts on Global Geospatial Information Ma

受付番号 Panasonic NPO/NGO サポートファンド for SDGs [ 国内助成 ] 2019 年募集 新規助成応募企画書 ( 様式 1) パナソニック株式会社御中 応募要項に記載の 個人情報の取り扱い に同意の上 応募します 応募日 :2019 年月日 (1) 応募団体

報告書テンプレート

PowerPoint Presentation

CONNEX Basic Principles

ANNUAL REPORT

責任ある農業投資 - 原則の策定に向けた背景と概要 年 7 月 外務省

(3) 我が国の取り組み我が国は高度経済成長期以降 政府 自治体 民間企業 市民が協力し 収集 運搬 リサイクル 最終処分の適正化など 様々な取組を行ってきており エンドオブパイプ方式としての排出基準の設定や 他国に先駆けて3R( 廃棄物の発生抑制 (Reduce) 資源や製品の再使用(Reuse)

「社会的課題・SDGsに関する意識調査」~さらなる浸透に向けて、企業に求められるものとは~「社会的課題・SDGsに関する意識調査」~さらなる浸透に向けて、企業に求められるものとは~_損保ジャパン日本興亜

2019 年 G20 新潟農業大臣宣言 ( 仮訳 ) 序文 (1) 農業は 古の石器時代から現代の科学の時代にいたるまで 文明とともに発展してきた 今や我々は 我々の食料システムにとって 新たな課題と可能性の時代に突入している 増加する世界の人口に対し 食料安全保障を達成し栄養を改善するため 生産性

Microsoft PowerPoint - 04_COP18_山ノ下麻木乃.pptx

持続可能な開発のための 2030 アジェンダ < 経緯 > ミレニアム開発目標 (MDGs) 2000 年の国連ミレニアムサミットで合意された 8 つの開発目標 ( 貧困と飢餓 初等教育 ジェンダー 乳幼児死亡率 妊産婦 エイズ 環境 パートナーシップ ) 成果 : 貧困の削減など一定の成果 国連

PowerPoint プレゼンテーション

SUN 国際運営体制 (Global Stewardship) 国連事務総長 (UN Secretary General) SUN リードグループ (SUN Lead Group) SUN 事務局 (SUN Secretariat) Scaling Up Nutrition(SUN) 組織概要 SU

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

Microsoft Word - ★(ワードセット版)CONNEX基本指針

1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

①180612_G7シャルルボワサミット結果報告(循環部会用セット)

⑴ 政策目的本件は, 我が国において開発資金のための国際連帯税 ( 国際貢献税 ) を導入し, 持続可能な開発のための 2030 アジェンダ 等, 国際的な開発目標の達成に対応 貢献するために, 世界の開発需要に対応し得る幅広い開発資金を調達するもの これは, 外務省政策評価, 基本目標 Ⅵ 経済協

これまでの G7 コミットメント及び持続可能な開発のための世界的な枠組み を定める 2030 アジェンダに沿って行動する必要性を認識しつつ, 我々 G7 首 脳は, 以下にコミットする 強靱な沿岸及び沿岸部コミュニティ 1. より良い適応計画, 緊急事態への備え及び回復の支援 我々は, 政策ギャップ

1. 応募書類の提出 1) 提出期限 2017 年 6 月 30 日 ( 金曜日 )17:00( 日本時間 ) 必着 2) 提出方法 グローバル賞 岡山地域賞 各部門の募集要項を確認のうえ 応募に必要な資料等を 以下 の応募先に電子メールにて提出してください (A) グローバル賞募集要項 3 4 ペ

平成19年6月  日

本日の説明内容 1. グリーン購入法の概要 2. プレミアム基準策定ガイドライン

フォレストカーボンセミナー2019発表資料(中野)

参考資料 1 約束草案関連資料 中央環境審議会地球環境部会 2020 年以降の地球温暖化対策検討小委員会 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会約束草案検討ワーキンググループ合同会合事務局 平成 27 年 4 月 30 日

資料 2-2 成長戦略改訂に向けた地域活性化の取組みについて ( 案 ) 内閣官房地域活性化統合事務局 成長戦略の改訂に向け これまでの施策の成果が実感できない地方において 新たな活力ある地域づくりと地域産業の成長のためのビジョンを提供しその具体化を図る 超高齢化 人口減少社会における持続可能な都市

間を検討する 締約国が提出した 貢献 は 公的な登録簿に記録される 締約国は 貢献 ( による排出 吸収量 ) を計算する また 計算においては 環境の保全 透明性 正確性 完全性 比較可能性及び整合性を促進し 並びに二重計上の回避を確保する 締約国は 各国の異なる事情に照らしたそれぞれ共通に有して

Taro jtd

Microsoft PowerPoint SDGs発表資料_小野田-1

の理解と参加を促進し, 開発協力を支える社会的基盤をより一層広げ, 強化するために, NGO/ 市民社会 (CSO) との連携が推進されるべきことが謳われたところである 以上の経緯と背景の下に NGO と ODA の連携に関する中期計画 ~ 協働のための 5 年間の方向性 ~ が策定されることとなっ

PowerPoint プレゼンテーション

資料 2 平成 27 年度の政策対話等の実施実績及び予定について ( 未定稿 ) 1. 概要 平成 27 年度は 以下の取組につき 各国の状況に応じ組み合わせて実施 (1) 各国との政策対話の実施 (2) 対話の場を活用した 我が国食関連産業と先方政府 先方民間企業のとの情報共有 マッチングの促進

NEWS 2020 速報 の一部を改正する法律案 REPORT 総会の様子 2025 GDP 3 02 vol

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

< 目次 > Ⅰ 地方創生と SDGs に関する国内外の動向 Ⅱ 環境未来都市 構想と SDGs 1. 環境未来都市 構想のこれまでの成果と今後の課題 2. 自治体 SDGs 推進に向けた 環境未来都市 構想の成果の活用 Ⅲ 地方創生における自治体 SDGs 推進の意義 1. 自治体としてSDGs

日本企業による国外での環境への取り組みに係る

PowerPoint プレゼンテーション

り 3 月の防災会議 7 月の FfD 9 月実施のポスト 2015 アジェンダ採択会議 12 月気候変動枠組条約第 21 回締約会議と これら会議での協議内容は開発問題に直結しており 国連 70 周年の今年 開発問題は重要なテーマになっている MDGs 達成状況は 貧困削減 ( 目標 1) につい

MDG Report 2014

Microsoft Word SB48andAPA1-5.docx

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

PowerPoint プレゼンテーション

九州大学学術情報リポジトリ Kyushu University Institutional Repository 九州大学百年史第 7 巻 : 部局史編 Ⅳ 九州大学百年史編集委員会 出版情報 : 九州大学百年史. 7, 2017

スライド 1

<4D F736F F D208E9197BF E88E68EE58CA C490BA96BE95B62E444F43>

PowerPoint プレゼンテーション

5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

【資料3】海洋プラスチック問題について

併せて 先進事例を統一的なフォーマットでデータベース化する また 意欲ある地域が先進的な取組みを行った人材に 目的に応じて容易に相談できるよう 内閣官房において 各省の人材システムを再点検し 総合的なコンシェルジュ機能を強化する 各種の既存施策に加え 当面 今通常国会に提出を予定している 都市再生法

Rodrigo Domingues UNDP Borja Santos Porras/UNDP Ecuador UNDP Kazakhstan 2

(情)07年度事業運営方針

「ポスト2015 を効果的に実施するために」

PowerPoint プレゼンテーション

10. 慶應義塾大学 Grand Design by Japan 震災後日本のグランド デザイン策定 - フォーラム討議 - 専門融合型社会人教育による新しい社会像の提示と実現 11.JAXA センチネルアジア津波 WG ワークショップ 12.UNV 災害とボランティアリズム : ポスト兵庫行動枠組

安全保障会議 ( 現行 ) の概要 ( 構成 ) 委員長 : 内閣官房長官 委 安全保障会議 ( 構成 ) 議長 : 内閣総理大臣 事態対処専門委員会 内閣総理大臣の諮問に基づき 以下の事項を審議 国防の基本方針 防衛計画の大綱 対処基本方針 武力攻撃事態 / 周辺事態等への対処 / 自衛隊法第 3

II. グローバルネットワークへの参加と取り組み 本ネットワークでは 参加してから 1~2 年目に 各国や都市において 高齢者にやさしい都市づくり に関する計画を立て 実行に移す準備をし それを 3~5 年目にかけて実行し 実行開始から 3 年目 ( ネットワーク参加から 5 年目 ) を目途に 成

平成 22 年 4 月 9 日新しい公共円卓会議資料 平成 2 2 年 4 月 9 日第 5 回 新しい公共 円卓会議谷口委員提出資料 ソーシャルビジネスの振興について 1. 新しい公共とソーシャルビジネスの関係 2. ソーシャルビジネスの課題とこれまでの取り組み 3. 事業者及び支援者が集う 場

<4D F736F F F696E74202D2095BD90AC E937893FA967B B D8B6389EF8A8893AE95F18D90>

平成

目次 1. 調査概要 Page 2 2. 回答者属性 Page 3 3. 問 1. 地球儀を俯瞰する外交 Page 4 4. 問 2. 日本の国連安保理非常任理事国としての取組 Page 5 5. 問 3. 東アジアの安全保障政策 Page 6 6. 問 4. 女性参画推進における国際的取組 WAW

スライド 1

幸福度指標の持続可能性面での指標の在り方に関する調査研究報告書

「持続可能な開発目標」(SDGs)について

1. 応募書類の提出 1) 提出期限 2018 年 6 月 29 日 ( 金曜日 )17:00( 日本時間 ) 必着 2) 提出方法 グローバル賞 岡山地域賞 各部門の募集要項を確認のうえ 応募に必要な資料等を 以下 の応募先に電子メールにて提出してください (A) グローバル賞募集要項 3 4 ペ

4-3 地域再生計画の目標本事業により 視察ルートの開発 提供や視察案内等を通じて 新しいひとの流れづくり ( 交流人口の拡大 ) と併せ 地域のしごとづくり ( 雇用の創出 ) を実現する なお 本事業の実施にあたっては 本市 石巻市の連携の下 観光施設や交通事業者に加えて 宿泊施設や飲食業等のサ

11

Microsoft PowerPoint - 4_林野庁_rev._GISPRI_IGES_COP21_林野庁_発表用.pptx

<4D F736F F D F815B A BD90AC E93788E968BC695F18D E352E3135>

Microsoft Word - (基本計画)民間主導による低炭素技術普及促進事業(set)

第 4 章計画のめざすところ 4.1. 基本理念 本計画の基本理念は 西東京市環境基本条例第 3 条の基本理念と共有します 基本理念 環境の保全等は 市民が健康で心豊かに生活できる環境を守り より良好な環境を確保し これ を将来の世代に引き継ぐことを目的として行われなければならない 環境の保全等は

Microsoft Word - 東京文化資源区構想最終報告書 docx

トヨタの森づくり 地域・社会の基盤である森づくりに取り組む

1 自然に対する関心 (1) 自然に対する関心 平成 24 年 6 月 平成 26 年 7 月 関心がある( 小計 ) 90.4% 89.1% 非常に関心がある 29.5% 21.9%( 減 ) ある程度関心がある 60.9% 67.2%( 増 ) 関心がない( 小計 ) 8.8% 10.5% あま

説明項目 1. 審査で注目すべき要求事項の変化点 2. 変化点に対応した審査はどうあるべきか 文書化した情報 外部 内部の課題の特定 リスク 機会 利害関係者の特定 QMS 適用範囲 3. ISO 9001:2015への移行 リーダーシップ パフォーマンス 組織の知識 その他 ( 考慮する 必要に応

目次 I 背景 目的 1) 2016 年 G7 情報通信大臣会合 2) デジタルディバイドの現状 3) デジタル化の進展と IoT の経済効果 4) 地球規模課題の解決への貢献 5) 情報の自由な流通を巡る議論の最近の展開 6) フォローアップのための G7 情報通信中間レビュー会合 II 各取組の

資料 5 自治体クラウド推進 業務改革について 平成 27 年 9 月 14 日

2008年6月XX日

上智大学 COE 添付書類 国連グローバル コンパクトを促進する活動の実施状況 (2015~2017 年 ) 1. 国連 - 責任投資原則 (PRI) への署名 2015 年 11 月 1 日 本学は 国連 - 責任投資原則 (PRI) イニシアティブ に日本の大学等高等教育機関として初めて署名しま

に個人 企業情報が残っているか否かの調査等を行うこととし 今回は 中古乗用車に実 装されていた HDD ナビゲーション装置 を評価しましたので その結果をご報告申し上げ ます (1) 個人 企業情報の消去 破壊を前提としたリユース ( リペアメントを含む ) リサイクルの推進を目指すガイドラインの策

目次 平成 30 年 6 月環境経済観測調査地域別統計表 ページ 表 A 地域別対象企業数及び回答率 1 表 1-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 主業別 2 表 1-2 発展していると考える環境ビジネス 4 表 2-1(1) 現在行っている環境ビジネス数 主業別 6 表 2-1(2) 現在行って

P01-28_繝代Φ繝輔Ξ繝・ヨ.indd

<4D F736F F F696E74202D F43444D838D815B D B988C493E089F090E08F91816A5F8CF68EAE94C5>

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

<4D F736F F F696E74202D A8E518D6C8E9197BF E95FB90E096BE89EF816A>

質問状の第 2 部では 報告国は 行動綱領の重大問題領域 ( 第 3 部でカバーされる重大問題領域 H を除く ) 及び第 23 回国連特別総会において特定された更なるイニシアティブと行動が必要である分野に関する実施に関し 政策開発 法制面での変革 擁護 意識啓発 能力開発及び報告国が着手したプログ


1

学生確保の見通し及び申請者としての取組状況


H28秋_24地方税財源

G7 男女共同参画担当大臣会合とは? 2 G7 男女共同参画担当大臣会合 (The G7 meeting on Gender Equality) は G7 サミットに合わせて開催される関係閣僚会合の一つ G7( 日本 アメリカ イギリス イタリア カナダ ドイツ フランス ) 及び EU の男女共同

ECMは環境問題を救えるか? 本日の研究会の目的

「オリンピック・レガシーに関する意識調査」(第2回)結果概要

Microsoft PowerPoint - HP用(説明資料).ppt

Transcription:

リオ +20 の現状 平成 24 年 6 月外務省国際協力局リオ +20 準備室

1 リオ +20 とは何か? 国連持続可能な開発会議 (UNCSD) 2012 年 6 月 20 日 -22 日於 : リオデジャネイロ 首脳レベルが参加し, 今後 10 年の経済 社会 環境のあり方を議論 ブラジル政府予想では, 約 120 か国の首脳,5 万人が参加 会議の成果物 : 焦点を絞った政治的文書 テーマ : 1 持続可能な開発及び貧困撲滅の文脈におけるグリーン経済 2 持続可能な開発のための制度的枠組み 2002 年持続可能な開発に関する世界首脳会議 (WSSD) ( 於 : ヨハネスブルグ ) 持続可能な開発に関する実施計画の採択 我が国から総理 外務大臣を始め 500 人近い政府代表団が参加 持続可能な開発及び貧困撲滅の文脈におけるグリーン経済 世界が持続的に成長するためには, 環境と経済を両立させるグリーン経済への移行が不可欠 G8/G20 サミットでも主要な課題 リオ +20 はこれらの議論の総括の場 1992 年国連環境開発会議 (UNCED) ( 於 : リオデジャネイロ ) リオ宣言, アジェンダ 21 の採択 気候変動枠組条約, 生物多様性条約, 砂漠化対処条約の署名等大きな成果 持続可能な開発のための制度的枠組み 持続可能な開発の推進には, 国連を中心に持続可能な開発のための制度の強化 効率化, 特に環境ガバナンスの強化が必要 持続可能な開発理事会の設立, 国連環境計画 (UNEP) の専門機関化の可能性も議論

日本パビリオン(13 日20 日~22 日以外は一般公開日,日程 6 月 13 日 ( 水 ) [3 日間 ] 15 日 ( 金 ) 6 月 16 日 ( 土 ) [4 日間 ] 6 月 19 日 ( 火 ) 6 月 20 日 ( 水 ) 2 リオ +20 全体日程 [3 日間 ] 22 日 ( 金 ) 行事 第 3 回準備委員会成果文書の最終交渉 ブラジル政府主催 持続可能な開発対話 ( 市民社会を対象とした10のラウンドテーブル ) 1 貧困根絶,2 経済 金融危機への対応, 3 適切な雇用及び移住, 4 持続可能な開発の経済学 ( 持続可能な生産 消費を含む ), 5 森林, 6 食料及び栄養安全保障, 7エネルギー, 8 水, 9 都市とイノベーション, 10 海洋その他, 各国 国際機関 NGO 等による各種イベントが多数開催される予定 People s Summit(6/15~23):NGOなど 世界議員サミット (6/15~17):GLOBE( 環境関係議員の国際組織 ) Corporate Sustainability Forum(6/15~18):Global Compact ( ビジネスに関する国連組織 ) リオ+20 本会合 於: リオセントロ会議場 20 日 ( 水 ) 10:00-13:00 - 開会, 国連経済社会理事会議長 市民社会代表のステートメント (9 名 ) - 国家代表スピーチ (16 名 ) 15:00-18:00 - 議長 ( フ ラシ ル大統領 ), 国連総会議長, 国連事務総長, リオ +20 事務局長のステートメント - 国家代表スピーチ (42 名 ) 16:30-19:30 終日 ラウンドテーブル 公式サイドイベント 21 日 ( 木 ) 10:00-13:00 - 国家代表スピーチ (33 名 ) ラウンドテーブル 15:00-18:00 - 国家代表スピーチ (50 名 ) ラウンドテーブル終日 公式サイドイベント (11:00-12:30 日本政府主催公式サイト イヘ ント ) 注 : ラウンドテーブルと公式サイドイベントは, それぞれ全体会合と並行して行われる 22 日 ( 金 ) 10:00-13:00 - 国家代表スピーチ (33 名 ) ラウンドテーブル 15:00-18:00 - 国家代表スピーチ (24 名 ) - 成果文書の採択, 閉会 終日 公式サイドイベント 20 日にジャパン デー開催)~24 日)(

3 交渉中の成果文書案 ( 我々の求める未来 ) 共通のビジョン / 新たな政治的コミットメント (1 2 章 ) 1. リオ原則等のコミットメントの再確認 2. これまでの進展と実施ギャップの評価 3. 貧困撲滅と生態系を尊重した成長のための一層の努力への決意 4. 市民社会の参加 持続可能な開発と貧困撲滅の文脈におけるグリーン経済 (3 章 ) 1. グリーン経済の位置づけ ( 持続可能な開発を達成する手段 各国の多様な状況を考慮する必要性 ) 2. 途上国には追加的コスト ( 国際社会の支援 ) 3. 国際的な知識共有プラットフォーム ( ツールキット ) 4. 各国におけるグリーン経済戦略の策定 持続可能な開発のための制度的枠組み (4 章 ) 1. ハイレベル政治フォーラムの創設, 又は, 持続可能な開発理事会 (SDC) の創設 2. 国連環境計画 (UNEP) の機能強化, 又は,UNEP の専門機関化 行動枠組みとフォローアップ (5 章 ) 1. 分野別の取組貧困食料水, エネルギー, 持続可能な都市観光, 交通, 保健, 雇用, 海洋, 島嶼国, ( 最 ) 貧国防災, 気候変動, 森林, 生物多様性, 砂漠化, 化学物質, 山岳及び廃棄物, 持続可能な消費と生産, 鉱業教育, 女性 2. 持続可能な開発目標 (SDGs) (1)SDGs の位置付け (2015 年以降の国際開発目標に統合 ) (2) 策定プロセスの立ち上げ ( 事務総長による勧告 or 政府間交渉 ) (3)GDP を補完する指標の開発 実施手段 (6 章 ) 1. 資金 2. 技術 3. 能力構築 4. 貿易

4 成果文書交渉における主な論点 ( 主要国の立場 ) 新たな政治的コミットメント グリーン経済 制度的枠組み 行動枠組みとフォローアップ 実施手段 G77( 途上国グループ ) は, 貧困撲滅が引き続き重要であり, 過去の国際社会のコミットメントの実施が不十分との立場 共通だが差異ある責任 (CBDR) 原則を強調 先進国は未来指向のコミットメントを求める CBDR 原則の特出しに反対 我が国は, 特に, 過去 20 年における国際社会の主体の多様化についての認識や 人間の安全保障の重要性を主張 G77 は, グリーン経済は持続可能な開発のための選択肢の一つに過ぎないこと また途上国のグリーン経済への移行は先進国からの支援が前提であることを主張 先進国は, 途上国も含めたすべての国がグリーン経済へ移行すべきこと, 知識共有のためのプラットフォーム ( ツールキット ) の必要性を強調 グリーン経済戦略の策定 : 先進国は国レベルの開発戦略等に含めることを提案 G77 は国ごとの裁量 柔軟性を求めている 我が国は, 特に, グリーン経済移行のための技術 イノベーションの重要性を強調 持続可能な開発理事会 (SDC) の創設 : ノルウェー, スイス, 韓国は支持しているが, 我が国, 米, カナダは否定的な立場 (EU は立場未定 ) G77 は, ハイレベルの政治フォーラムの設置を提案 UNEP の専門機関化 : EU が強く主張しているが 我が国 米, カナダは反対 G77 は, 内部で立場が分かれている EU は, 期限付きの目標の設定を提案 これに対し, 他の先進国と G77 は消極的立場 我が国は昨年提出した 9 つの提案を中心に防災 都市づくり等で積極的に提案 持続可能な開発目標 (SDGs): 策定プロセスを立ち上げること自体に異論はないが, SDGs の原則 (CBDR, 国家主権等 ), 具体的分野 具体的とり進め方については様々な立場あり 各省資金 技術移転の新たなコミットメントについては G77 と先進国で立場が大きく乖離

5 リオ +20 における我が国のリーダーシップ への普及行への貢済移づくり環の世界背景 1. 天然資源の有限性など 地球の限界 の明確化 グリーン経済への移行が急務 2. 大規模自然災害は持続可能な成長の阻害要因 日本のリーダーシップの理念 1 人間の安全保障 を指導理念 2 世界のグリーン経済への移行, 災害に強いまちづくりのために, 我が国の智慧を活用 3 日本が震災経験から, 防災の主流化を主導することを世界に発信 日本のリーダーシップのイメージ 境未来都市世界のグリ献強ーン経靱な社会継続した取組 ( 持続可能な開発のための基盤づくり ) ポスト MDGs に向けた議論を主導

6 リオ +20 日本パビリオン 実施概要 パビリオンのテーマ日本のグリーンイノベーション~ 復興への力 世界との絆 ~ 期間 :6 月 13 日 ( 水 )~24 日 ( 日 ) 場所 : アスリートパーク ( メイン会場であるリオセントロ会議場に隣接 ) メイン会場 ( リオセントロ会議場 ) リオ +20 会場 東日本大震災からの復興と環境配慮型の経済 社会に向けた我が国の取組や我が国の有する省エネルギー 省資源技術を世界にアピール 外務省の行事 ジャパンデー (6 月 20 日 ): 東北地方の復興と日本の多面的魅力をアピールするセミナーとイベント ジャパンイブニング ~TOHOKU FORWARD~ を開催 展示 (6 月 13 日 ~24 日 ): 東北の復興写真の展示や映像の上映などを行う 実施体制 主催リオ+20 日本パビリオン実行委員会 ( 事務局 :( 財 ) 水と緑の惑星保全機構 ) ( 構成はパビリオン出展民間企業 団体 パビリオン出展の母体として2 月 7 日に立ち上げ ) 協力政府 ( 外務省 環境省 経産省 農水省 内閣官房 文科省 国交省 ) 地方自治体 ( 東京都 横浜市 滋賀県 北九州市 ),JICA, UNIDO ( 国連工業開発機関 ),ITTO( 国際熱帯木材機関 )IGES(( 財 ) 地球環境戦略研究機関 ) 等 イベント会場 ( アスリートパーク ) アスリートパーク 出展企業 ( 株 )IHI, 旭硝子財団, 味の素 ( 株 ), パナソニック ( 株 ), 富士通 ( 株 ), 三井物産 ( 株 ), 三菱重工 ( 株 ), 三菱商事 ( 株 ),( 株 ) フルッタフルッタなど

7 日本政府主催公式サイドイベント -Future Cities We Want- 持続可能なまちづくりの実現を目的に, 我が国の 環境未来都市 構想を紹介 関係機関 自治体等の参加も得つつ, 国際的な協力枠組みの立ち上げを提案 日時 :2012 年 6 月 21 日 ( 木 ) 11:00-12:30 会場 : リオセントロ会議場共催者 :OECD,UNDP,UN-HABITAT, 世銀, 東京都等 グリーンなまち ( 優れた環境技術 環境への配慮 ) スマートグリッド 再生可能エネルギー 省エネ エコビルディング 世界へ発信する環境未来都市のイメージ スマートなまち ( 優れた基幹インフラ ) 都市交通 ( モノレール ) 通信 ( 光ファイバー ) 次世代自動車交通システム 環境未来都市のイメージ地球にも人間にもやさしいまち 循環型のまち 3R(Reduce, Reuse, Recycle) 住民中心のまち ( 女性, 若者, 高齢者も含め, 人間一人ひとりに優しいまち ) 災害に強い強靱なまち都市計画における防災