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ったと判断します なお 一時的に認定基準月額以上の収入がある月があっても 認定基準年額を超えるまでの間は認定できます また 勤務した月の給与が翌月以降に支払われる場合でも 原則 勤務月の収入として取扱います 継続して認定できる事例 認定基準月額未満であるので 継続して認定できます 認定基準月額以上の

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必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲内で 3 回を上限として介護休業をすることができる ただし 有期契約従業員にあっては 申出時点において 次のいずれにも該当する者に限り 介護休業をすることができる 一入社 1 年以上であること二介護休業開始予定日から 93 日を経過する日から

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留意事項 ( 1) 賃金アップの方法 欄には 賃金の算定方法を下記から選択し記載してください 賃金アップが 毎月決まって支払われる賃金 の場合は 1 賃金アップが 毎月決まって支払われる賃金 + 臨時に支払われる賃金 の場合は 2 賃金アップの方法 欄において 1の 毎月決まって支払われる賃金 を選

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3 保険者算定の追加の要件 ⑴ 業務の性質上例年発生することが見込まれる場合 とは 業種や職種の特性上 基本的に毎年 4 月 ~6 月が繁忙期に当たるため 4 月 ~6 月までの期間中の残業手当等が 他の期間と比べて多く支給されることなどを理由として 例年季節的な報酬変動の起こることが想定されること

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3 保険者算定の追加の要件 ⑴ 業務の性質上例年発生することが見込まれる場合 とは 業種や職種の特性上 基本的に毎年 4 月 ~6 月が繁忙期に当たるため 4 月 ~6 月までの期間中の残業手当等が 他の期間と比べて多く支給されることなどを理由として 例年季節的な報酬変動の起こることが想定されること

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名称役員等報酬規程沿革平成 29 年 4 月 1 日初版 分類番号 S-2203 承認機関評議員会配布先本部評議員理事監事 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 社会福祉法人おおぎだ ( 以下 当法人 という ) の評議員及び役員並びに苦情解決第三者委員等 ( 以下 役員等 という ) が 当法人の求

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公益社団法人松戸市シルバー人材センター臨時職員就業規程 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 公益社団法人松戸市シルバー人材センター ( 以下 センター という ) の臨時に雇用する者 ( 以下 臨時職員 という ) の就業に関して必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条この規程において

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●11-1再雇用教職員の就業に関する規程31.4.1

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Transcription:

戦略的基盤技術高度化支援事業における労務費の計算に係る実施細則 ( 健保等級ルール ) 平成 24 年 3 月中小企業庁創業 技術課平成 24 年 4 月以降に実施される戦略的基盤技術高度化支援事業 ( 以下 本事業 という ) に係る労務費の算出方法を以下のとおり定めて運用する 事務の効率化や計算事務の煩瑣性の排除といった観点から 健康保険等級を使用した労務費の計算に係る必要な事項を定め もってその業務の適正な処理を図ることを目的とする なお 本実施細則で規定する労務費単価一覧表 ( 別表 ) は 毎年 4 月 1 日をもって見直すこととする 1. 労務費の積算における原則本事業における労務費は 次項に規定する方法により算定した労務費単価 ( 円 / 時間 ) に 当該委託事業に直接従事した時間数 ( 以下 委託事業従事時間 という ) を乗じて算出する 委託事業従事時間は 別途定める 委託業務従事日誌 により証明されるものであって 事業者毎に定められた就業規則等に照らして適正と認められる範囲とする 法定福利費 ( 事業者負担分 ) については保険の種類 事業者の事業の種類の分類によって異なるため 事務の効率化の観点から労務費単価には上乗せしない取扱いとする 2. 労務費単価の計算方法 (1) 労務費単価の算定方法本事業における労務費の算出基礎となる労務費単価の算定については 一部の給与形態の者を除き 原則として労務費単価一覧表 ( 別表 ) に基づく等級単価を適用することとし 以下のとおり取り扱う 等級単価雇用関係給与労務費単価の算定の適用健保等級適用者賞与回数に応じた区分を選択し 健保等級により該 適用される (A) 当する等級単価年額適用される 年額範囲 により該当する等級単価 健保等級適用者以外の者 (B) 月額 適用される 月額範囲 により該当する等級単価 日額 適用されない 等級単価を適用せず 個別に日額を所定労働時間で除して算出した額とする 時給適用されない等級単価を適用せず 個別の時給額とする 労務費単価一覧表の具体的な適用は 給与支給実績と比して過大である場合等を除き 原則として以下のとおりとする 給与支給実績と比して総額で大幅な乖離がある場合は 時間単価の調整が必要となります 次の各号に定める分類に応じ 当該各号に定める方法により計算した金額を労務費単価とする 1 健保等級適用者 (A) 次の各要件の全てを満たす者の労務費単価については 健保等級により該当する等級単価を使用する 健康保険料を徴収する事業主との雇用関係に基づき 当該委託事業に従事する者 ただし 役員及び日額または時給での雇用契約者においては 健保等級適用者以外の者として取り扱う 健康保険法による健康保険加入者であり 標準報酬月額保険料額表の健保等級適用者 健保等適用者に適用する労務単価は 賞与回数に応じた区分を使用する 1

2 健保等級適用者以外の者 (B) 健保等級適用者以外の者の労務費単価については その給与形態に応じて 以下の a) b) c) 又は d) により取り扱う この取扱いにおいて等級単価を適用する場合は それぞれの年収 ( 当該従事者に対する年間支給実績額の合計 ) 等を基礎として 別表 年額又は月額の範囲により該当する等級単価を適用する 健保等級適用者以外の者に適用する労務単価は 賞与 1~3 回の等級単価の区分を使用する なお 賞与の取扱いについては (2)4 によることとする a) 給与が年額で定められている者については 別表 年額範囲 により該当する等級単価 b) 給与が月額で定められている者については 別表 月額範囲 により該当する等級単価 c) 給与が日額で定められている者については 別表に依らず 日額を約束された就業時間で除した金額 ただし 1 日単位で委託事業に従事している場合には 当該日額を似て 1 日当たりの労務費単価とすることができる d) 給与が時給で定められている者については 当該時給を似て労務費単価とする a) 及びb) の等級単価に対して c) 及びd) における労務費単価を個別単価と称する (2) 健保等級適用者以外の者の取扱細則 (2)-1. 等級単価を適用する者前項 a) 及びb) の者に係る年額及び月額の算定については 以下のとおり取り扱う 1 算定に含む金額 ( 健康保険の報酬月額算定に準ずる ) 基本給 家族手当 住居手当 通勤手当 食事手当 役付手当 職階手当 早出手当 残業手当 皆勤手当 能率手当 生産手当 休業手当 育児休業手当 介護休業手当 各種技術手当 特別勤務手当 宿日直手当 勤務地手当 役員報酬のうち 給与相当額など金銭で支給されるもの 賞与については支給回数に関わらず この算定に含む 後記 4 参照 2 算定に含まない金額解雇予告手当 退職手当 結婚祝金 災害見舞金 病気見舞金 年金 恩給 健康保険の傷病手当金 労災保険の休業補償給付 家賃 地代 預金利子 株主配当金 大入袋 出張旅費 役員報酬 ( 給与相当額を除く ) など 3 通勤手当の取扱年額又は月額適用者の通勤手当に含まれる消費税及び地方消費税額 ( 以下 消費税 という ) については除外しない なお 月額適用者の通勤手当は 1ヶ月あたりの額とする 4 賞与の取扱 ( ア ) 委託期間内に支給される賞与を加算することができる なお 委託期間対象分の賞与を委託期間終了日の翌月末日までに支給することが確定している場合を含む ( イ ) 年額又は月額適用者の加算の方法として 給与明細や給与証明の確認による賞与については 上期 (4 月 ~9 月 ) 又は下期 (10 月 ~3 月 ) の期間内にそれぞれ支給されることが確定している額を各期間の月額に加算できる この場合の年額適用者は 月額に換算して適用する また 出向契約書等に明示され かつ 支給されることが確定している賞与については 上期 下期又は年間に対応した額を加算できる 年額に加算できる賞与の額 : 年間賞与 ( 年間賞与の合計額が確定している場合 ) 月額に加算できる賞与の額 : 上期又は下期の賞与 6 月 (1 円未満切捨 ) ( ウ ) 出向契約書等において 委託事業従事期間と賞与対象期間が対応して支給されることが明確な場合は 2

その月数を前記の除数 6 月 に換えることができる (2)-2. 等級単価を適用しない者健保等級適用者以外の者のうち 日額及び時給適用者については 労務費単価一覧表 ( 別表 ) の等級単価を適用せず 出向契約書や雇用契約書 給与規程等により規定されている日額又は時間単価による個別単価を原則適用する 1 通勤手当の取扱日額及び時給適用者に係る通勤手当については 当該適用者の雇用契約書等に定められた日額又は時給単価から算定される労務費とは別に支給されること並びにその内容 ( 金額等 ) が明示されている場合に限り 以下のとおり計上することができる 1-1. 専従補助員の場合雇用契約書等に明示された内容から算定される 1 日あたりの通勤手当から消費税及び地方消費税相当額を除外した額 ( 以下 通勤単価 という ) に従事日数を乗じて得た額を個別単価にて別途積算した労務費に加算する < 積算例 > 個別単価 従事時間数 + 通勤単価 従事日数個別単価 ( 日額 ) 従事日数 + 通勤単価 従事日数 従事時間数及び従事日数とは それぞれ本事業に直接従事した時間数及び日数 1-2. 非専従補助員の場合通勤単価を所定の労働時間で除して得た額を 雇用契約書等に基づいて定められる個別単価に加算して得た金額に 従事時間を乗じて労務費を算出する < 積算例 > ( 個別単価 + 通勤単価 所定労働時間 ) 従事時間数 従事時間数とは 本事業に直接従事した時間数 2 賞与の取扱前記 (2)-1.4( ア ) 及び ( ウ ) について 同様の扱いとするほか 以下にて取り扱う 日額又は時給に加算できる明確な賞与とは 給与明細又は出向契約書等に賞与として額が明示され 支給されることが確定している場合をいう 日額に加算できる賞与の額 : 上期又は下期の賞与 6 月 21 日 (1 円未満切捨 ) 時給に加算できる賞与の額 : 上期又は下期の賞与 6 月 21 日 所定就業時間 (1 円未満切捨 ) (3) 労務費単価の適用方法前記 (1)1 健保等級適用者 (A) 及び前記 (2)-1. 等級単価適用者について 労務費単価一覧表 ( 別表 ) に適用する等級又は給与の基準月を定める必要があるが 以下の方法により決定する 1 当該月に適用される健保等級又は当該月に支給された給与に基づき算定された等級単価を適用する 2 健保等級の変更 ( 定時決定や随時改定による ) 又は給与に改定があった場合は その改定月から改定後の健保等級又は給与により算出した等級単価を適用する (a) 定時決定は 被保険者標準報酬決定通知書の適用年月を適用する (b) 随時改定は 被保険者標準報酬改定通知書の改正年月を適用する (4) 労務費単価の証明前記 (3)1 2 の健保等級又は給与については 別添様式 1( 健保等級証明書 ) 又は様式 2( 給与証明書 ) により その実績を当該事業者の給与担当課長等に証明させるものとする ( 証明書の日付は委託契約期間の最終日 ~ 実績報告書の提出日までの間の日付とする ) ただし 給与明細 出向契約書 派遣契約書などにより 3

給与が確認できる場合 当該証明書の提出は不要とする 労務費の確定に当たっては 次の書類等を活用して照合を行うこととする 健保等級適用者については 健保等級証明書 ( 被保険者標準報酬決定通知書 同改定通知書 被保険者標準報酬月額保険料額表及び給与明細 ) 健保等級適用者以外の者は 給与証明書 ( 給与明細 従事者毎の雇用に関する契約書 ) 給与台帳 委託業務従事日誌 就業規則 就業カレンダー タイムカード 出勤簿等 (5) 労務費上限額 1 出向契約書 派遣契約書において 出向者 派遣労働者の人件費の上限が規定されている場合には その額を上限額とする ただし 出向者については その上限額が出向元から得ている給与支給額を上回る場合には 出向者が得ている給与支給額を上限額とする これを確認するために出向元の給与証明が必要となる 2 労務費を算出する場合の労務費単価は 労務費単価一覧表に記載された等級単価を上限とする 4

平成 24 年度労務費単価一覧表 ( 平成 24 年 4 月 1 日適用 ) ( 単位 : 円 ) ( 別表 ) 健保等級適用者 (A) 賞与なし 年 4 回以上等級単価 ( 時間単価 ) 標準報酬月額健保等級 / 1 H( ア ) 賞与 1~ 3 回等級単価 ( 時間単価 ) / 1 H( イ ) 58,000 1 310 410 ~ 81,900 ~ 982,800 68,000 2 370 480 81,900 ~ 94,900 982,800 ~ 1,138,800 78,000 3 430 560 94,900 ~ 107,900 1,138,800 ~ 1,294,800 88,000 4 490 640 107,900 ~ 120,900 1,294,800 ~ 1,450,800 98,000 5 550 720 120,900 ~ 131,300 1,450,800 ~ 1,575,600 104,000 6 600 780 131,300 ~ 139,100 1,575,600 ~ 1,669,200 110,000 7 630 830 139,100 ~ 148,200 1,669,200 ~ 1,778,400 118,000 8 680 880 148,200 ~ 158,600 1,778,400 ~ 1,903,200 126,000 9 720 940 158,600 ~ 169,000 1,903,200 ~ 2,028,000 134,000 10 770 1,010 169,000 ~ 179,400 2,028,000 ~ 2,152,800 142,000 11 820 1,070 179,400 ~ 189,800 2,152,800 ~ 2,277,600 150,000 12 870 1,130 189,800 ~ 201,500 2,277,600 ~ 2,418,000 160,000 13 920 1,200 201,500 ~ 214,500 2,418,000 ~ 2,574,000 170,000 14 980 1,280 214,500 ~ 227,500 2,574,000 ~ 2,730,000 180,000 15 1,040 1,360 227,500 ~ 240,500 2,730,000 ~ 2,886,000 190,000 16 1,100 1,430 240,500 ~ 253,500 2,886,000 ~ 3,042,000 200,000 17 1,160 1,510 253,500 ~ 273,000 3,042,000 ~ 3,276,000 220,000 18 1,250 1,630 273,000 ~ 299,000 3,276,000 ~ 3,588,000 240,000 19 1,370 1,780 299,000 ~ 325,000 3,588,000 ~ 3,900,000 260,000 20 1,490 1,940 325,000 ~ 351,000 3,900,000 ~ 4,212,000 280,000 21 1,610 2,090 351,000 ~ 377,000 4,212,000 ~ 4,524,000 300,000 22 1,730 2,250 377,000 ~ 403,000 4,524,000 ~ 4,836,000 320,000 23 1,850 2,410 403,000 ~ 429,000 4,836,000 ~ 5,148,000 340,000 24 1,970 2,560 429,000 ~ 455,000 5,148,000 ~ 5,460,000 360,000 25 2,090 2,720 455,000 ~ 481,000 5,460,000 ~ 5,772,000 380,000 26 2,210 2,870 481,000 ~ 513,500 5,772,000 ~ 6,162,000 410,000 27 2,360 3,070 513,500 ~ 552,500 6,162,000 ~ 6,630,000 440,000 28 2,540 3,300 552,500 ~ 591,500 6,630,000 ~ 7,098,000 470,000 29 2,720 3,530 591,500 ~ 630,500 7,098,000 ~ 7,566,000 500,000 30 2,900 3,770 630,500 ~ 669,500 7,566,000 ~ 8,034,000 530,000 31 3,080 4,000 669,500 ~ 708,500 8,034,000 ~ 8,502,000 560,000 32 3,250 4,230 708,500 ~ 747,500 8,502,000 ~ 8,970,000 590,000 33 3,430 4,470 747,500 ~ 786,500 8,970,000 ~ 9,438,000 620,000 34 3,610 4,700 786,500 ~ 825,500 9,438,000 ~ 9,906,000 650,000 35 3,790 4,930 825,500 ~ 864,500 9,906,000 ~ 10,374,000 680,000 36 3,970 5,170 864,500 ~ 903,500 10,374,000 ~ 10,842,000 710,000 37 4,150 5,400 903,500 ~ 949,000 10,842,000 ~ 11,388,000 750,000 38 4,360 5,670 949,000 ~ 1,001,000 11,388,000 ~ 12,012,000 790,000 39 4,600 5,980 1,001,000 ~ 1,053,000 12,012,000 ~ 12,636,000 830,000 40 4,840 6,290 1,053,000 ~ 1,111,500 12,636,000 ~ 13,338,000 880,000 41 5,110 6,640 1,111,500 ~ 1,176,500 13,338,000 ~ 14,118,000 930,000 42 5,410 7,030 1,176,500 ~ 1,241,500 14,118,000 ~ 14,898,000 980,000 43 5,710 7,420 1,241,500 ~ 1,306,500 14,898,000 ~ 15,678,000 1,030,000 44 6,010 7,810 1,306,500 ~ 1,371,500 15,678,000 ~ 16,458,000 1,090,000 45 6,300 8,200 1,371,500 ~ 1,449,500 16,458,000 ~ 17,394,000 1,150,000 46 6,660 8,660 1,449,500 ~ 1,527,500 17,394,000 ~ 18,330,000 1,210,000 47 7,020 9,130 1,527,500 ~ 18,330,000 ~ 5 健保等級適用者以外の者 (B) 月額範囲 年額範囲 以上 ~ 未満 以上 ~ 未満 1 上記の等級単価には 一切の消費税及び地方消費税を含めていません 2 健保等級適用者 (A) は 賞与の有無に応じて 等級単価 ( ア ) 又は ( イ ) を使用すること 3 健保等級適用者以外の者 (B) は 等級単価 ( イ ) のみを使用すること 4 時給 日額の場合は 健保等級を有していても本表を適用しない 当該時給または日額を労働時間割りした単価を労務費単価とすること 5 役員の場合は 健保等級を有していても健保等級適用者以外の者 (B) として扱うこと

様式 1 健保等級証明書 委託期間 : 平成年月日 ~ 平成年月日 平成年度健保等級 従事者氏名 4 月 9 月 月 月 賞与の支給回数 20 21 2 備考 24.6.1 予定 24.12.1 予定 平成年月日 平成 年度事業従事者に係る健保等級について 上記のとおり証明します 名称 ( 社名等 ) : 所属部署名 : 証明者氏名 ( 自署 ) : 本様式は 2. 労務費単価の計算方法 (1) 労務費単価の算定方法 1 健保等級適用者 (A) にのみ使用する 事業の開始月 定時決定月 (9 月 ) 新規の登録従事者の従事開始月 健保等級に改訂がある月については必ず記載する 賞与の支給回数は 0 1 のように算用数字で回数を記載のこと また 備考欄には賞与の支給日 ( あるいは支給予定日 ) を記載のこと 6

様式 2 給与証明書 委託期間 : 平成年月日 ~ 平成年月日 平成年度月額給与 従事者氏名 4 月月月備考 給与額 350,000 賞与相当額 600,000 賞与の支給回数 2 給与額 賞与相当額 賞与の支給回数 平成年月日 平成 年度事業従事者に係る給与支給額について 上記のとおり証明します 名称 ( 社名等 ) : 所属部署名 () : 証明者氏名 ( 自署 ) : 本様式は 2. 労務費単価の計算方法 (1) 労務費単価の算定方法 2 健保等級適用者以外の者 (B) にのみ使用する 事業の開始月 新規の登録従事者の従事開始月 給与に変更がある月については必ず記載する 賞与の支給回数は 0 1 のように算用数字で回数を記載のこと 7