第 4 章 : モデル分析 分析事例 Ⅲ 企業立地による県経済への波及効果測定 電気機械製造業の立地に伴う投資と, 立地後の生産活動が及ぼす県経済への影響 ( 波及効果 ) の測定 立地企業は 電気機械製造業 とし各投資額及び操業後の生産額は次のとおりとします 建 設 投 資 額 10 億円 機械等設備投資額 20 億円 操業後生産額 25 億円 主要構造物は鉄骨とし, 土地の仲 介手数料, 購入費は含みません 1 はじめに本事例では新規企業立地が本県に与える経済的な影響について, 一定の条件の下に測定します 今回, 企業立地による波及効果の測定対象とするのは次の範囲です 操業前効果 企業の立地に伴う建設投資による効果 企業の立地に伴う機械等設備投資による効果 操業後効果 企業の本格的な操業 ( 生産活動 ) による効果 なお, 企業立地による経済的な波及効果としては, これ以外にも企業立地に伴う地方税収入増加による効果, 企業立地促進のための補助金や公共投資による効果も考えられますが, 本事例では測定の対象としていません 2 事例のポイント (1) 固定資本マトリックスの利用 ( 操業前効果 - 機械等設備投資による効果 ) 機械等設備投資による効果を測定するには, 立地企業により形成される資本財の内容について把握する必要があります しかし, 本事例のように立地される企業を特定していないなど, 形成される資本財 の構成が把握できない場合には, 全国表の付帯表である固定資本マトリックス ら資本形成部門別の資本財構成を利用します (2) 生産額拡大による波及効果の測定 ( 操業後効果 - 企業の本格的な操業による効果 ) か 固定資本マトリックスとは, 政府及び民間が 1 年間に形成した固定資本について, 資本財の 種類別に内訳を示したものです 取引額表の固定資本形成は, 総固定資本形成 ( 公的 ) と 総固定資本形成 ( 民間 ) が設定されているのみですが, 固定資本マトリックスでは列部門別に固定資本形成の内訳が示されています - 97 -
これまでの分析事例は, 最終需要の変化により県内各産業が究極的に行う生産活動を測定するものでしたが, 本事例の 操業後効果 は立地企業が行う生産活動そのものが他産業へ及ぼす影響について測定するものです したがって, 県内最終需要の変化額に自給率を乗じることによって算出される県産品需要額を, 逆行列係数に乗じる方法は利用できません - 98 -
第 4 章 : モデル分析 3 波及効果分析の作業フローチャート - 99 -
4 波及効果の測定 4-1 操業前効果 ( 建設投資による波及効果 ) 企業の立地に際しての建設投資による効果測定で, その投入構造が把握できない場合には分析事例 Ⅰ と同じ方法により測定します 分析事例 Ⅰ では, 道路工事を測定対象として, 建設 I-O より 31 道路関係公共事業 の投入係数を用いて測定しました 本事例では 主要構造物が鉄骨からなる工場 との仮定を置きましたので, 投入係数は 26 S 工場 を利用することとします (1) 分析に使う道具 表 4-3-1 分析に使う係数等 波及効果測定に使う道具 ( 係数等 ) 逆行列係数 ( 開放経済型 ) 自給率 建設 I-O (S 工場 ) 投入係数 就業者係数 ( 人 / 万円 ) 粗付加価値率 雇用者所得率 消費パターン A B C D E F H 01 農業 0.638175 0.000994 0.001947 0.397697 0.116688 0.009313 02 林業 0.864460 0.000016 0.000833 0.559600 0.195862 0.000567 03 漁業 0.798486 0.000000 0.000677 0.318793 0.146702 0.001173 06 鉱業 0.192537 0.002861 0.000135 0.486913 0.087500 0.000000 11 飲食料品 0.383470 0.000000 0.000352 0.293095 0.107557 0.095204 15 繊維製品 0.030121 0.001351 0.001693 0.405796 0.318669 0.013179 16 パルプ 紙 木製品 0.236732 0.007641 0.000537 0.336172 0.152767 0.001628 20 化学製品 0.051713 0.005461 0.000319 0.289393 0.098484 0.009538 21 石油 石炭製品 0.029197 0.008538 0.000222 0.362988 0.132016 0.022280 22 プラスチック ゴム 0.108488 0.008087 0.000873 0.490140 0.190016 0.002475 25 窯業 土石製品 0.403038 0.046199 0.000529 0.557462 0.279661 0.000562 26 鉄鋼 0.042484 0.022466 0.000664 0.229805 0.129827 0.000000 27 非鉄金属 0.184495 0.009372 0.000220 0.387601 0.075450 0.000737 28 金属製品 0.235756 0.127042 0.000793 0.462054 0.296913 0.001051 29 はん用機械 41 41の 0.038920 0.015533 0.001544 0.447197 0.284358 0.000053 30 生産用機械 正方行列 0.185467 0.000028 0.000492 0.384327 0.204093 0.000059 31 業務用機械 0.038910 0.000949 0.000867 0.393123 0.223603 0.000731 32 電子部品 0.644682 0.000120 0.000559 0.453587 0.224946 0.000480 33 電気機械 0.113821 0.008627 0.000368 0.607614 0.192753 0.010376 34 情報 通信機器 0.102157 0.001712 0.000326 0.231613 0.128723 0.014647 35 輸送機械 0.013380 0.000000 0.000622 0.272088 0.165546 0.022086 39 その他の製造工業製品 0.218431 0.001441 0.001014 0.453389 0.244940 0.009622 41 建設 1.000000 0.001415 0.001102 0.455653 0.294193 0.000000 46 電力 ガス 熱供給 0.978601 0.001992 0.000123 0.570465 0.088250 0.021888 47 水道 0.999884 0.000545 0.000280 0.569300 0.150106 0.002987 48 廃棄物処理 0.999975 0.000247 0.001212 0.751035 0.526185 0.000588 51 商業 0.666680 0.054506 0.001661 0.725165 0.341369 0.156350 53 金融 保険 0.928910 0.011934 0.000505 0.746645 0.263928 0.055931 55 不動産 0.999989 0.005470 0.000107 0.889814 0.023628 0.182232 57 運輸 郵便 0.698717 0.040435 0.000486 0.530129 0.240739 0.062083 59 情報通信 0.634469 0.004212 0.000204 0.587048 0.163045 0.049375 61 公務 1.000000 0.000000 0.000638 0.792243 0.484067 0.004179 63 教育 研究 0.959634 0.001850 0.000858 0.825216 0.596881 0.018843 64 医療 福祉 0.999984 0.000001 0.001168 0.606026 0.478190 0.057405 65 その他の非営利団体サービス 0.997050 0.001054 0.000987 0.698028 0.544148 0.012003 66 対事業所サービス 0.706763 0.095256 0.001056 0.620502 0.319918 0.019586 67 対個人サービス 0.731269 0.000294 0.001547 0.583912 0.285663 0.140790 68 事務用品 1.000000 0.000247 0.000000 0.000000 0.000000 0.000000 69 分類不明 1.000000 0.026749 0.000095 0.436313 0.031231 0.000000 内生部門計 0.688438 0.514642 0.000853 0.583691 0.271831 1.000000 71 家計外消費支出 ( 行 ) 0.021497 91 雇用者所得 0.366678 92 営業余剰 0.026327 93 資本減耗引当 0.030249 94 間接税 ( 関税 輸入品商品税を除く ) 0.040662 95 ( 控除 ) 経常補助金 -0.000056 粗付加価値部門計 0.485358 合計 1.000000 消費転換率 G 0.734111005-100 -
第 4 章 : モデル分析 (2) 測定結果 測定結果は測定結果 ( 表 4-3-2,3) のとおりです 測定の手順は, 基本的に分析事例 1 公共投資による波及効果測定と同じですので分析の過程は省略します 表 4-3-2 測定結果 ( 建設投資による効果 ) ( 単位 : 万円, 人 ) 直接効果 a 第 1 次間接効果 b 粗付加価値誘発額 就業者誘発数 粗付加価値誘発額 就業者誘発数 01 農業 0 0 0 0 76 30 9 0 02 林業 0 0 0 0 13 7 3 0 03 漁業 0 0 0 0 1 0 0 0 06 鉱業 0 0 0 0 95 46 8 0 11 飲食料品 0 0 0 0 11 3 1 0 15 繊維製品 0 0 0 0 6 2 2 0 16 パルプ 紙 木製品 0 0 0 0 256 86 39 0 20 化学製品 0 0 0 0 38 11 4 0 21 石油 石炭製品 0 0 0 0 46 17 6 0 22 プラスチック ゴム 0 0 0 0 120 59 23 0 25 窯業 土石製品 0 0 0 0 1,937 1,080 542 1 26 鉄鋼 0 0 0 0 131 30 17 0 27 非鉄金属 0 0 0 0 228 89 17 0 28 金属製品 0 0 0 0 3,048 1,409 905 2 29 はん用機械 0 0 0 0 63 28 18 0 30 生産用機械 0 0 0 0 16 6 3 0 31 業務用機械 0 0 0 0 6 2 1 0 32 電子部品 0 0 0 0 83 38 19 0 33 電気機械 0 0 0 0 108 66 21 0 34 情報 通信機器 0 0 0 0 18 4 2 0 35 輸送機械 0 0 0 0 8 2 1 0 39 その他の製造工業製品 0 0 0 0 81 37 20 0 41 建設 100,000 48,536 36,668 110 305 139 90 0 46 電力 ガス 熱供給 0 0 0 0 583 333 51 0 47 水道 0 0 0 0 131 75 20 0 48 廃棄物処理 0 0 0 0 73 55 38 0 51 商業 0 0 0 0 4,222 3,061 1,441 7 53 金融 保険 0 0 0 0 1,508 1,126 398 1 55 不動産 0 0 0 0 655 583 15 0 57 運輸 郵便 0 0 0 0 3,889 2,061 936 2 59 情報通信 0 0 0 0 863 507 141 0 61 公務 0 0 0 0 585 464 283 0 63 教育 研究 0 0 0 0 624 515 372 1 64 医療 福祉 0 0 0 0 10 6 5 0 65 その他の非営利団体サービス 0 0 0 0 180 126 98 0 66 対事業所サービス 0 0 0 0 8,248 5,118 2,639 9 67 対個人サービス 0 0 0 0 43 25 12 0 68 事務用品 0 0 0 0 74 0 0 0 69 分類不明 0 0 0 0 2,776 1,211 87 0 計 100,000 48,536 36,668 110 31,159 18,457 8,287 23-101 -
表 4-3-3 測定結果表 ( 建設投資による効果 ) ( 単位 : 万円, 人 ) 第 2 次間接効果 c 総合効果 d=a+b+c 粗付加価値誘発額 就業誘発者数 粗付加価値誘発額 就業誘発者数 01 農業 635 253 74 1 712 283 83 1 02 林業 25 14 5 0 38 21 8 0 03 漁業 84 27 12 0 85 27 12 0 06 鉱業 24 12 2 0 119 58 10 0 11 飲食料品 1,485 435 160 1 1,496 438 161 1 15 繊維製品 15 6 5 0 21 8 7 0 16 パルプ 紙 木製品 58 20 9 0 314 106 48 0 20 化学製品 35 10 3 0 72 21 7 0 21 石油 石炭製品 33 12 4 0 78 29 10 0 22 プラスチック ゴム 23 11 4 0 143 70 27 0 25 窯業 土石製品 24 13 7 0 1,961 1,093 549 1 26 鉄鋼 1 0 0 0 132 30 17 0 27 非鉄金属 8 3 1 0 236 92 18 0 28 金属製品 24 11 7 0 3,072 1,420 912 2 29 はん用機械 1 0 0 0 63 28 18 0 30 生産用機械 3 1 1 0 19 7 4 0 31 業務用機械 2 1 1 0 9 3 2 0 32 電子部品 36 17 8 0 119 55 27 0 33 電気機械 42 25 8 0 150 91 29 0 34 情報 通信機器 50 12 6 0 68 16 8 0 35 輸送機械 12 3 2 0 20 5 3 0 39 その他の製造工業製品 109 49 27 0 189 86 47 0 41 建設 290 132 85 0 100,596 48,807 36,843 110 46 電力 ガス 熱供給 1,076 614 95 0 1,659 947 146 0 47 水道 215 122 32 0 346 197 52 0 48 廃棄物処理 89 67 47 0 162 122 85 0 51 商業 3,971 2,879 1,355 7 8,192 5,940 2,796 14 53 金融 保険 2,355 1,759 622 1 3,863 2,885 1,020 2 55 不動産 6,118 5,444 145 1 6,773 6,027 160 1 57 運輸 郵便 2,204 1,168 531 1 6,092 3,229 1,467 3 59 情報通信 1,526 896 249 0 2,390 1,403 390 0 61 公務 154 122 75 0 739 586 358 0 63 教育 研究 771 636 460 1 1,394 1,151 832 2 64 医療 福祉 1,957 1,186 936 2 1,967 1,192 941 2 65 その他の非営利団体サービス 465 324 253 0 645 450 351 0 66 対事業所サービス 1,511 938 483 2 9,759 6,056 3,122 11 67 対個人サービス 3,476 2,029 993 5 3,519 2,054 1,005 5 68 事務用品 47 0 0 0 121 0 0 0 69 分類不明 77 33 2 0 2,852 1,244 89 0 計 29,027 19,284 6,709 22 160,186 86,277 51,664 155 総合効果 a 新規需要額 b ( 単位 : 万円, 倍 ) 波及効果倍率 c=a/b 160,186 100,000 1.60-102 -
第 4 章 : モデル分析 4-2 操業前効果 ( 機械等設備投資による波及効果 ) (1) 機械等設備投資の資本財別構成 機械等設備投資による波及を測定する際も, 立地される企業によって形成される資本財の総額とその資本財別構成について把握する必要がありますが, 本事例のように立地される企業を特定していない, 総額は把握可能でもその構成が不明である場合などは, 全国表の付帯表である 固定資本マトリックス の資本財別構成を利用します ただし, 固定資本マトリックス には建設部門への資本形成も含まれているため, 本事例のように建設投資による測定を別途行う場合は, 表 4-3-4 のとおり建設部門への資本財額を捨象して (0 に置き換えて ) 構成を算出します 直接 第 1 次間接効果は, 表 4-3-4 の 39 部門 : 資本財別構成 で分割した機械設備投資額を県内需要増加額とすることにより測定します 表 4-3-4 全国表固定資本マトリックス ( 民間 ) による電気機械製造業の機械設備投資の財別構成 ( 単位 : 百万円 ) ( 単位 : 百万円 ) 資本形成部門 17-0000 17-0000 17-0000 資本財 電気機械 電気機械 39 部門 : 資本財別構成 01 農業 0 0 0.000000 02 林業 0 0 0.000000 03 漁業 0 0 0.000000 06 鉱業 0 0 0.000000 11 飲食料品 0 0 0.000000 15 繊維製品 665 665 0.000560 16 パルプ 紙 木製品 2,563 2,563 0.002157 20 化学製品 0 0 0.000000 21 石油 石炭製品 0 0 0.000000 22 プラスチック ゴム 0 0 0.000000 25 窯業 土石製品 0 0 0.000000 26 鉄鋼 0 0 0.000000 27 非鉄金属 0 0 0.000000 28 金属製品 2,433 2,433 0.002048 29 はん用機械 61,998 61,998 0.052185 30 生産用機械 188,993 188,993 0.159080 31 業務用機械 41,381 41,381 0.034831 32 電子部品 0 0 0.000000 33 電気機械 311,311 311,311 0.262037 34 情報 通信機器 61,845 61,845 0.052056 35 輸送機械 24,252 24,252 0.020413 39 その他の製造工業製品 10,422 10,422 0.008772 41 建設 232,345 0 0.000000 46 電力 ガス 熱供給 0 0 0.000000 47 水道 0 39 部門 : 実 0 各部門ご 0.000000 48 廃棄物処理 0 額 ( 41 0 との構成 0.000000 51 商業 105,124 建設 を0 105,124 比を求め 0.088485 53 金融 保険 0 へ ) 0 る 0.000000 55 不動産 0 0 0.000000 57 運輸 郵便 10,879 10,879 0.009157 59 情報通信 325,524 325,524 0.274001 61 公務 0 0 0.000000 63 教育 研究 0 0 0.000000 64 医療 福祉 0 0 0.000000 65 その他の非営利団体サービス 0 0 0.000000 66 対事業所サービス 40,650 40,650 0.034216 67 対個人サービス 0 0 0.000000 68 事務用品 0 0 0.000000 69 分類不明 0 0 0.000000 内生部門計 1,420,385 1,188,040 1.000000-103 -
(2) 測定に使う道具 C 欄が,103 頁で作成した 資本財別構成 ( 電気機械設備投資 ) に替わる以外は, 基本的に建設投資による波及効果測定と同じものを使います 表 4-3-5 分析に使う係数 波及効果測定に使う道具 ( 係数等 ) 逆行列係数 ( 開放経済型 ) 自給率 資本財別構成 ( 電気機械設備投資 ) 就業者係数 ( 人 / 万円 ) 粗付加価値率 雇用者所得率 消費パターン A B C D E F H 01 農業 0.638175 0.000000 0.001947 0.397697 0.116688 0.009313 02 林業 0.864460 0.000000 0.000833 0.559600 0.195862 0.000567 03 漁業 0.798486 0.000000 0.000677 0.318793 0.146702 0.001173 06 鉱業 0.192537 0.000000 0.000135 0.486913 0.087500 0.000000 11 飲食料品 0.383470 0.000000 0.000352 0.293095 0.107557 0.095204 15 繊維製品 0.030121 0.000560 0.001693 0.405796 0.318669 0.013179 16 パルプ 紙 木製品 0.236732 0.002157 0.000537 0.336172 0.152767 0.001628 20 化学製品 0.051713 0.000000 0.000319 0.289393 0.098484 0.009538 21 石油 石炭製品 0.029197 0.000000 0.000222 0.362988 0.132016 0.022280 22 プラスチック ゴム 0.108488 0.000000 0.000873 0.490140 0.190016 0.002475 25 窯業 土石製品 0.403038 0.000000 0.000529 0.557462 0.279661 0.000562 26 鉄鋼 0.042484 0.000000 0.000664 0.229805 0.129827 0.000000 27 非鉄金属 0.184495 0.000000 0.000220 0.387601 0.075450 0.000737 28 金属製品 0.235756 0.002048 0.000793 0.462054 0.296913 0.001051 29 はん用機械 41 41の 0.038920 0.052185 0.001544 0.447197 0.284358 0.000053 30 生産用機械 正方行列 0.185467 0.159080 0.000492 0.384327 0.204093 0.000059 31 業務用機械 0.038910 0.034831 0.000867 0.393123 0.223603 0.000731 32 電子部品 0.644682 0.000000 0.000559 0.453587 0.224946 0.000480 33 電気機械 0.113821 0.262037 0.000368 0.607614 0.192753 0.010376 34 情報 通信機器 0.102157 0.052056 0.000326 0.231613 0.128723 0.014647 35 輸送機械 0.013380 0.020413 0.000622 0.272088 0.165546 0.022086 39 その他の製造工業製品 0.218431 0.008772 0.001014 0.453389 0.244940 0.009622 41 建設 1.000000 0.000000 0.001102 0.455653 0.294193 0.000000 46 電力 ガス 熱供給 0.978601 0.000000 0.000123 0.570465 0.088250 0.021888 47 水道 0.999884 0.000000 0.000280 0.569300 0.150106 0.002987 48 廃棄物処理 0.999975 0.000000 0.001212 0.751035 0.526185 0.000588 51 商業 0.666680 0.088485 0.001661 0.725165 0.341369 0.156350 53 金融 保険 0.928910 0.000000 0.000505 0.746645 0.263928 0.055931 55 不動産 0.999989 0.000000 0.000107 0.889814 0.023628 0.182232 57 運輸 郵便 0.698717 0.009157 0.000486 0.530129 0.240739 0.062083 59 情報通信 0.634469 0.274001 0.000204 0.587048 0.163045 0.049375 61 公務 1.000000 0.000000 0.000638 0.792243 0.484067 0.004179 63 教育 研究 0.959634 0.000000 0.000858 0.825216 0.596881 0.018843 64 医療 福祉 0.999984 0.000000 0.001168 0.606026 0.478190 0.057405 65 その他の非営利団体サービス 0.997050 0.000000 0.000987 0.698028 0.544148 0.012003 66 対事業所サービス 0.706763 0.034216 0.001056 0.620502 0.319918 0.019586 67 対個人サービス 0.731269 0.000000 0.001547 0.583912 0.285663 0.140790 68 事務用品 1.000000 0.000000 0.000000 0.000000 0.000000 0.000000 69 分類不明 1.000000 0.000000 0.000095 0.436313 0.031231 0.000000 計 0.688438 1.000000 0.0008526 0.583691 0.271831 1.000000 36 家計外消費支出 ( 行 ) 37 雇用者所得 38 営業余剰 消費転換率 G 0.734111005 39 資本減耗引当 40 間接税 41 ( 控除 ) 経常補助金 49 粗付加価値部門計合計 - 104 -
第 4 章 : モデル分析 (3) 県産品需要額の測定 機械設備投資額 20 億円を (1) で作成した資本財別構成で分割したものが, 県内需要増加額です これは移輸入品が含まれた額であるため, 自給率を乗じて県産品需要増加額 (6 億 6,929 万円 ) を求めます 表 4-3-6 直接 第 1 次間接効果の測定 県産品需要額の算出 新規投資額 資本財別構成 ( 電気機械設備投資 ) 原材料等 粗付加価値額等の誘発額 b (aをcの構成 自給率 県産品需要額 a C で分割 ) B c=b*b 01 農業 0.000000 0 0.638175 = 0 02 林業 0.000000 0 0.864460 = 0 03 漁業 0.000000 0 0.798486 = 0 06 鉱業 0.000000 0 0.192537 = 0 11 飲食料品 0.000000 0 0.383470 = 0 15 繊維製品 0.000560 112 0.030121 = 3 16 パルプ 紙 木製品 0.002157 431 0.236732 = 102 20 化学製品 0.000000 0 0.051713 = 0 21 石油 石炭製品 0.000000 0 0.029197 = 0 22 プラスチック ゴム 0.000000 0 0.108488 = 0 25 窯業 土石製品 0.000000 0 0.403038 = 0 26 鉄鋼 0.000000 0 0.042484 = 0 27 非鉄金属 0.000000 0 0.184495 = 0 28 金属製品 0.002048 410 0.235756 = 97 29 はん用機械 0.052185 10,437 0.038920 = 406 30 生産用機械 0.159080 31,816 0.185467 = 5,901 31 業務用機械 0.034831 6,966 0.038910 = 271 32 電子部品 0.000000 0 0.644682 = 0 33 電気機械 0.262037 52,407 0.113821 = 5,965 34 情報 通信機器 0.052056 10,411 0.102157 = 1,064 35 輸送機械 0.020413 4,083 0.013380 = 55 39 その他の製造工業製品 0.008772 1,754 0.218431 = 383 41 建設 0.000000 0 1.000000 = 0 46 電力 ガス 熱供給 0.000000 0 0.978601 = 0 47 水道 0.000000 0 0.999884 = 0 48 廃棄物処理 0.000000 0 0.999975 = 0 51 商業 0.088485 17,697 0.666680 = 11,798 53 金融 保険 0.000000 0 0.928910 = 0 55 不動産 0.000000 0 0.999989 = 0 57 運輸 郵便 0.009157 1,831 0.698717 = 1,279 59 情報通信 0.274001 54,800 0.634469 = 34,769 61 公務 0.000000 0 1.000000 = 0 63 教育 研究 0.000000 0 0.959634 = 0 64 医療 福祉 0.000000 0 0.999984 = 0 65 その他の非営利団体サービス 0.000000 0 0.997050 = 0 66 対事業所サービス 0.034216 6,843 0.706763 = 4,836 67 対個人サービス 0.000000 0 0.731269 = 0 68 事務用品 0.000000 0 1.000000 = 0 69 分類不明 0.000000 0 1.000000 = 0 計 200,000 1.000000 199,998 0.688438 66,929-105 -
(4) 直接 第 1 次間接効果の測定 39 行 39 列の逆行列係数 ( I-(I-1)A -1 型 ) に県産品需要増加額 (39 行 1 列 ) を乗じて ( 行列のかけ算 ) 県内 ( 合計 8 億 7,985 万円 ) が測定されます この額が, 県産品需要額 (6 億 6,929 万円 ) に対する直接 第 1 次間接効果額になります (5) 直接 第 1 次間接効果の粗付加価値誘発額測定 各産業の直接 第 1 次間接効果のにそれぞれ各産業の粗付加価値率を乗じることにより粗付加価値誘発額 ( 合計 5 億 2,303 万円 ) が測定されます 表 4-3-7 直接 第 1 次間接効果の測定 の測定 粗付加価値誘発額の測定 逆行列係数 ( 開放経済型 ) 県産品需要額 粗付加価値率 粗付加価値誘発額 A c (d=a*c) d E e=d*e 01 農業 0 10 10 0.397697 = 4 02 林業 0 14 14 0.559600 = 8 03 漁業 0 2 2 0.318793 = 1 06 鉱業 0 26 26 0.486913 = 13 11 飲食料品 0 13 13 0.293095 = 4 15 繊維製品 3 7 7 0.405796 = 3 16 パルプ 紙 木製品 102 331 331 0.336172 = 111 20 化学製品 0 13 13 0.289393 = 4 21 石油 石炭製品 0 18 18 0.362988 = 7 22 プラスチック ゴム 0 73 73 0.490140 = 36 25 窯業 土石製品 0 70 70 0.557462 = 39 26 鉄鋼 0 56 56 0.229805 = 13 27 非鉄金属 0 111 111 0.387601 = 43 28 金属製品 41 41の 97 = 232 232 0.462054 = 107 29 はん用機械 正方行列 406 426 426 0.447197 = 191 30 生産用機械 5,901 5,965 5,965 0.384327 = 2,293 31 業務用機械 271 275 275 0.393123 = 108 32 電子部品 0 558 558 0.453587 = 253 33 電気機械 5,965 6,046 6,046 0.607614 = 3,674 34 情報 通信機器 1,064 1,070 1,070 0.231613 = 248 35 輸送機械 55 65 65 0.272088 = 18 39 その他の製造工業製品 383 564 564 0.453389 = 256 41 建設 0 409 409 0.455653 = 186 46 電力 ガス 熱供給 0 867 867 0.570465 = 495 47 水道 0 241 241 0.569300 = 137 48 廃棄物処理 0 139 139 0.751035 = 104 51 商業 11,798 13,075 13,075 0.725165 = 9,482 53 金融 保険 0 689 689 0.746645 = 514 55 不動産 0 330 330 0.889814 = 294 57 運輸 郵便 1,279 3,460 3,460 0.530129 = 1,834 59 情報通信 34,769 39,826 39,826 0.587048 = 23,380 61 公務 0 64 64 0.792243 = 51 63 教育 研究 0 2,500 2,500 0.825216 = 2,063 64 医療 福祉 0 22 22 0.606026 = 13 65 その他の非営利団体サービス 0 193 193 0.698028 = 135 66 対事業所サービス 4,836 9,567 9,567 0.620502 = 5,936 67 対個人サービス 0 192 192 0.583912 = 112 68 事務用品 0 161 161 0.000000 = 0 69 分類不明 0 305 305 0.436313 = 133 計 66,929 87,985 87,985 0.583691 52,303-106 -
第 4 章 : モデル分析 (6) 直接 第 1 次間接効果の測定 各産業の直接 第 1 次間接効果にそれぞれ各産業の雇用者所得率を乗じることにより ( 合計 2 億 208 万円 ) が測定されます (7) 直接 第 1 次間接効果の就業者誘発数測定 各産業の直接 第 1 次間接効果にそれぞれ各産業の就業者係数を乗じることにより就業者誘発数 ( 合計 51 人 ) が測定されます 表 4-3-8 第 1 次間接効果の測定 の測定 就業者誘発数の測定 雇用者所得率 就業者係数 ( 人 / 万円 ) 就業者誘発数 d F f=d*f d D g=d*d 01 農業 10 0.116688 = 1 10 0.001947 = 0 02 林業 14 0.195862 = 3 14 0.000833 = 0 03 漁業 2 0.146702 = 0 2 0.000677 = 0 06 鉱業 26 0.087500 = 2 26 0.000135 = 0 11 飲食料品 13 0.107557 = 1 13 0.000352 = 0 15 繊維製品 7 0.318669 = 2 7 0.001693 = 0 16 パルプ 紙 木製品 331 0.152767 = 51 331 0.000537 = 0 20 化学製品 13 0.098484 = 1 13 0.000319 = 0 21 石油 石炭製品 18 0.132016 = 2 18 0.000222 = 0 22 プラスチック ゴム 73 0.190016 = 14 73 0.000873 = 0 25 窯業 土石製品 70 0.279661 = 20 70 0.000529 = 0 26 鉄鋼 56 0.129827 = 7 56 0.000664 = 0 27 非鉄金属 111 0.075450 = 8 111 0.000220 = 0 28 金属製品 232 0.296913 = 69 232 0.000793 = 0 29 はん用機械 426 0.284358 = 121 426 0.001544 = 1 30 生産用機械 5,965 0.204093 = 1,217 5,965 0.000492 = 3 31 業務用機械 275 0.223603 = 61 275 0.000867 = 0 32 電子部品 558 0.224946 = 126 558 0.000559 = 0 33 電気機械 6,046 0.192753 = 1,165 6,046 0.000368 = 2 34 情報 通信機器 1,070 0.128723 = 138 1,070 0.000326 = 0 35 輸送機械 65 0.165546 = 11 65 0.000622 = 0 39 その他の製造工業製品 564 0.244940 = 138 564 0.001014 = 1 41 建設 409 0.294193 = 120 409 0.001102 = 0 46 電力 ガス 熱供給 867 0.088250 = 77 867 0.000123 = 0 47 水道 241 0.150106 = 36 241 0.000280 = 0 48 廃棄物処理 139 0.526185 = 73 139 0.001212 = 0 51 商業 13,075 0.341369 = 4,463 13,075 0.001661 = 22 53 金融 保険 689 0.263928 = 182 689 0.000505 = 0 55 不動産 330 0.023628 = 8 330 0.000107 = 0 57 運輸 郵便 3,460 0.240739 = 833 3,460 0.000486 = 2 59 情報通信 39,826 0.163045 = 6,493 39,826 0.000204 = 8 61 公務 64 0.484067 = 31 64 0.000638 = 0 63 教育 研究 2,500 0.596881 = 1,492 2,500 0.000858 = 2 64 医療 福祉 22 0.478190 = 11 22 0.001168 = 0 65 その他の非営利団体サービス 193 0.544148 = 105 193 0.000987 = 0 66 対事業所サービス 9,567 0.319918 = 3,061 9,567 0.001056 = 10 67 対個人サービス 192 0.285663 = 55 192 0.001547 = 0 68 事務用品 161 0.000000 = 0 161 0.000000 = 0 69 分類不明 305 0.031231 = 10 305 0.000095 = 0 計 87,985 0.271831 20,208 87,985 0.000853 51-107 -
(8) 第 2 次間接効果の測定 ( 機械等設備投資による効果 ) 測定方法は, 分析事例 1 及び 2 の第 2 次間接効果の測定に準じます 測定結果は, 直接 第 1 次間接効果 により誘発された雇用者所得が消費されることにより, 県内に新たな需要 ( 県内需要増加額 ) 1 億 4,837 万円が発生し, それに伴って県内産業に対する需要 ( 県産品需要額 )1 億 365 万円が発生します 県内各産業は, 発生した県産品需要額 1 億 365 万円とその生産に必要な原材料等を満たすため, 究極的に 1 億 3,047 万円の生産 ( ) を行い, 生産に伴う粗付加価値 ( 粗付加価値誘発額 )8,667 万円と, 雇用者所得 ( )3,016 万円を誘発します また, 就業者に対する労働需要量 ( 就業者誘発数 ) として 9 人が測定されます (9) 機械等設備投資による効果測定結果 表 4-3-9-1 測定結果 ( 機械等設備投資による効果 ) ( 単位 : 万円, 人 ) 直接 第 1 次間接効果 a 第 2 次間接効果 b 粗付加価値誘発額 就業者誘発数 県内需要増加額 県産品需要増加額 粗付加価値誘発額 就業者誘発数 01 農業 10 4 1 0 138 88 285 113 33 1 02 林業 14 8 3 0 8 7 11 6 2 0 03 漁業 2 1 0 0 17 14 38 12 6 0 06 鉱業 26 13 2 0 0 0 11 5 1 0 11 飲食料品 13 4 1 0 1,412 541 667 195 72 0 15 繊維製品 7 3 2 0 196 6 7 3 2 0 16 パルプ 紙 木製品 331 111 51 0 24 6 26 9 4 0 20 化学製品 13 4 1 0 142 7 15 4 1 0 21 石油 石炭製品 18 7 2 0 331 10 15 5 2 0 22 プラスチック ゴム 73 36 14 0 37 4 10 5 2 0 25 窯業 土石製品 70 39 20 0 8 3 10 6 3 0 26 鉄鋼 56 13 7 0 0 0 0 0 0 0 27 非鉄金属 111 43 8 0 11 2 4 2 0 0 28 金属製品 232 107 69 0 16 4 11 5 3 0 29 はん用機械 426 191 121 1 1 0 0 0 0 0 30 生産用機械 5,965 2,293 1,217 3 1 0 1 0 0 0 31 業務用機械 275 108 61 0 11 0 1 0 0 0 32 電子部品 558 253 126 0 7 5 17 8 4 0 33 電気機械 6,046 3,674 1,165 2 154 18 19 12 4 0 34 情報 通信機器 1,070 248 138 0 217 22 22 5 3 0 35 輸送機械 65 18 11 0 328 4 5 1 1 0 39 その他の製造工業製品 564 256 138 1 143 31 49 22 12 0 41 建設 409 186 120 0 0 0 131 60 39 0 46 電力 ガス 熱供給 867 495 77 0 325 318 484 276 43 0 47 水道 241 137 36 0 44 44 96 55 14 0 48 廃棄物処理 139 104 73 0 9 9 40 30 21 0 51 商業 13,075 9,482 4,463 22 2,319 1,546 1,785 1,294 609 3 53 金融 保険 689 514 182 0 830 771 1,059 791 280 1 55 不動産 330 294 8 0 2,703 2,703 2,750 2,447 65 0 57 運輸 郵便 3,460 1,834 833 2 921 644 991 525 239 0 59 情報通信 39,826 23,380 6,493 8 732 464 685 402 112 0 61 公務 64 51 31 0 62 62 69 55 33 0 63 教育 研究 2,500 2,063 1,492 2 280 269 347 286 207 0 64 医療 福祉 22 13 11 0 852 852 880 533 421 1 65 その他の非営利団体サービス 193 135 105 0 178 177 208 145 113 0 66 対事業所サービス 9,567 5,936 3,061 10 291 206 680 422 218 1 67 対個人サービス 192 112 55 0 2,089 1,528 1,563 913 446 2 68 事務用品 161 0 0 0 0 0 21 0 0 0 69 分類不明 305 133 10 0 0 0 34 15 1 0 計 87,985 52,303 20,208 51 14,837 10,365 13,047 8,667 3,016 9-108 -
第 4 章 : モデル分析 表 4-3-9-2 測定結果 ( 機械等設備投資による効果 ) ( 単位 : 万円, 人 ) 総合効果 c=a+b 粗付加価値誘発額 就業者誘発数 01 農業 295 117 34 1 02 林業 25 14 5 0 03 漁業 40 13 6 0 06 鉱業 37 18 3 0 11 飲食料品 680 199 73 0 15 繊維製品 14 6 4 0 16 パルプ 紙 木製品 357 120 55 0 20 化学製品 28 8 2 0 21 石油 石炭製品 33 12 4 0 22 プラスチック ゴム 83 41 16 0 25 窯業 土石製品 80 45 23 0 26 鉄鋼 56 13 7 0 27 非鉄金属 115 45 8 0 28 金属製品 243 112 72 0 29 はん用機械 426 191 121 1 30 生産用機械 5,966 2,293 1,217 3 31 業務用機械 276 108 61 0 32 電子部品 575 261 130 0 33 電気機械 6,065 3,686 1,169 2 34 情報 通信機器 1,092 253 141 0 35 輸送機械 70 19 12 0 39 その他の製造工業製品 613 278 150 1 41 建設 540 246 159 0 46 電力 ガス 熱供給 1,351 771 120 0 47 水道 337 192 50 0 48 廃棄物処理 179 134 94 0 51 商業 14,860 10,776 5,072 25 53 金融 保険 1,748 1,305 462 1 55 不動産 3,080 2,741 73 0 57 運輸 郵便 4,451 2,359 1,072 2 59 情報通信 40,511 23,782 6,605 8 61 公務 133 106 64 0 63 教育 研究 2,847 2,349 1,699 2 64 医療 福祉 902 546 432 1 65 その他の非営利団体サービス 401 280 218 0 66 対事業所サービス 10,247 6,358 3,279 11 67 対個人サービス 1,755 1,025 501 2 68 事務用品 182 0 0 0 69 分類不明 339 148 11 0 計 101,032 60,970 23,224 60-109 -
4-3 操業後効果 : 企業の本格的な操業 ( 生産活動 ) による効果 これまでの分析事例は, 最終需要の変化により県内各産業が究極的に行う生産活動を測定するものでしたが, 本事例の 操業後効果 は立地企業が行う生産活動そのものが他産業へ及ぼす影響について測定するものです したがって, 県内最終需要の変化額に自給率を乗じることによって算出される県産品需要額を, 逆行列係数に乗じて効果の測定を行うといった方法はそのまま利用できません 具体的には, 立地する企業と同一の産業が県内にない場合 と 立地する企業と同一の産業が県内にある場合 で次のように測定方法が異なりますが, 本事例では, 後者の場合で測定します 同一産業がない場合当然のことながら, 本県産業連関表では立地企業における投入構造は明らかにされていませんので, まず, 当該企業の生産額をそのまま直接効果として, 投入構造 ( 中間投入から粗付加価値まで ) を別途求めます 次に, 求めた投入構造より中間投入部分 (= 原材料等投入額 ) を県内最終需要増加額として第 1 次間接波及効果の測定を行います なお, 直接効果による 就業者誘発数 も別途求めることになります 同一産業がある場合立地企業と同一の産業が県内に存在する場合は, 立地企業の属する産業を産業連関表から外生化扱い ( 内生部門から除外 ) した逆行列係数表を作成する作業が必要になります ただし, 外生化扱いされる産業の投入構造が, 測定に使用される産業連関表の投入構造 ( 投入係数 ) と同一であるならば, 当該産業を外生化した逆行列係数表を作成しなくても, その波及効果は, 逆行列係数表において当該産業の行と列の交点で列の各係数を除したものと一致します これを 簡略計算法 といい, 外生化した電気機械部門の生産波及係数は表 4-3-11 のとおりになります ある部門の生産活動を外生化するということは, 他の部門から当該部門への波及効果を考慮しないということになります したがって, 外生化する部門が当該地域の中で大きな役割を占めており, 他の部門から当該部門への波及が無視できないほど大きい場合には, 適切な効果が測定されない場合があります - 110 -
第 4 章 : モデル分析 (1) 外生化した 電気機械部門 の生産波及係数 県の産業連関表の逆行列係数表 ( 開放経済型 ) から 15 電気機械 ( 列部門 ) を抜き出し, 各部門の逆行列係数を電気機械の逆行列係数で除します 表 4-3-10 外生化した 電気機械部門 の生産波及係数 逆行列係数 外生化した生産波及係数 01 33 69 33 農業 電気機械 分類不明 電気機械 01 農業 1.144959 0.000050 0.000238 0.000050 = 0.000050 / 1.008562 02 林業 0.000307 0.000044 0.000055 0.000043 = 0.000044 / 1.008562 03 漁業 0.002040 0.000002 0.000029 0.000002 = 0.000002 / 1.008562 06 鉱業 0.000410 0.000679 0.000451 0.000674 = 0.000679 / 1.008562 11 飲食料品 0.086313 0.000039 0.000650 0.000038 = 0.000039 / 1.008562 15 繊維製品 0.000073 0.000035 0.000054 0.000034 = 0.000035 / 1.008562 16 パルプ 紙 木製品 0.004905 0.001051 0.001250 0.001042 = 0.001051 / 1.008562 20 化学製品 0.002783 0.000281 0.000714 0.000278 = 0.000281 / 1.008562 21 石油 石炭製品 0.000514 0.000110 0.001186 0.000109 = 0.000110 / 1.008562 22 プラスチック ゴム 0.000994 0.001951 0.001114 0.001935 = 0.001951 / 1.008562 25 窯業 土石製品 0.001465 0.002571 0.003219 0.002549 = 0.002571 / 1.008562 26 鉄鋼 0.000018 0.001594 0.000464 0.001581 = 0.001594 / 1.008562 27 非鉄金属 0.000057 0.008093 0.001532 0.008025 = 0.008093 / 1.008562 28 金属製品 0.000590 0.003681 0.001226 0.003650 = 0.003681 / 1.008562 29 はん用機械 0.000009 0.000422 0.000019 0.000418 = 0.000422 / 1.008562 30 生産用機械 0.000046 0.000222 0.000109 0.000220 = 0.000222 / 1.008562 31 業務用機械 0.000013 0.000009 0.000057 0.000009 = 0.000009 / 1.008562 32 電子部品 0.000223 0.037280 0.000717 0.036963 = 0.037280 / 1.008562 33 電気機械 0.000045 1.008562 0.000241 1.000000 = 1.008562 / 1.008562 34 情報 通信機器 0.000007 0.000008 0.000032 0.000008 = 0.000008 / 1.008562 35 輸送機械 0.000035 0.000020 0.000080 0.000019 = 0.000020 / 1.008562 39 その他の製造工業製品 0.000547 0.000678 0.001317 0.000672 = 0.000678 / 1.008562 41 建設 0.005602 0.003128 0.004699 0.003101 = 0.003128 / 1.008562 46 電力 ガス 熱供給 0.017658 0.009258 0.014544 0.009180 = 0.009258 / 1.008562 47 水道 0.002667 0.001091 0.005388 0.001082 = 0.001091 / 1.008562 48 廃棄物処理 0.000513 0.000525 0.008740 0.000521 = 0.000525 / 1.008562 51 商業 0.044669 0.025328 0.016642 0.025113 = 0.025328 / 1.008562 53 金融 保険 0.008052 0.003795 0.013107 0.003763 = 0.003795 / 1.008562 55 不動産 0.001284 0.000913 0.002018 0.000905 = 0.000913 / 1.008562 57 運輸 郵便 0.069329 0.013944 0.066830 0.013826 = 0.013944 / 1.008562 59 情報通信 0.005774 0.007188 0.035172 0.007127 = 0.007188 / 1.008562 61 公務 0.001532 0.000387 0.211096 0.000384 = 0.000387 / 1.008562 63 教育 研究 0.003709 0.060456 0.058181 0.059943 = 0.060456 / 1.008562 64 医療 福祉 0.000158 0.000023 0.002117 0.000023 = 0.000023 / 1.008562 65 その他の非営利団体サービス 0.000722 0.000958 0.003833 0.000950 = 0.000958 / 1.008562 66 対事業所サービス 0.025255 0.019002 0.060045 0.018840 = 0.019002 / 1.008562 67 対個人サービス 0.000270 0.000166 0.002447 0.000164 = 0.000166 / 1.008562 68 事務用品 0.000931 0.000926 0.001861 0.000918 = 0.000926 / 1.008562 69 分類不明 0.007266 0.001836 1.001281 0.001820 = 0.001836 / 1.008562-111 -
(2) 分析に使う道具 C 欄が,111 頁で作成した 外生化した生産波及係数 に替わる以外は, 基本的に建設投資や機械等設備投資による波及効果測定と同じものを使います 表 4-3-11 分析に使う係数等 波及効果測定に使う道具 ( 係数等 ) 逆行列係数 ( 開放経済型 ) 自給率 外生化した生産波及係数 就業者係数 ( 人 / 万円 ) 粗付加価値率 雇用者所得率 消費パターン A B C D E F H 01 農業 0.638175 0.000050 0.001947 0.397697 0.116688 0.009313 02 林業 0.864460 0.000043 0.000833 0.559600 0.195862 0.000567 03 漁業 0.798486 0.000002 0.000677 0.318793 0.146702 0.001173 06 鉱業 0.192537 0.000674 0.000135 0.486913 0.087500 0.000000 11 飲食料品 0.383470 0.000038 0.000352 0.293095 0.107557 0.095204 15 繊維製品 0.030121 0.000034 0.001693 0.405796 0.318669 0.013179 16 パルプ 紙 木製品 0.236732 0.001042 0.000537 0.336172 0.152767 0.001628 20 化学製品 0.051713 0.000278 0.000319 0.289393 0.098484 0.009538 21 石油 石炭製品 0.029197 0.000109 0.000222 0.362988 0.132016 0.022280 22 プラスチック ゴム 0.108488 0.001935 0.000873 0.490140 0.190016 0.002475 25 窯業 土石製品 0.403038 0.002549 0.000529 0.557462 0.279661 0.000562 26 鉄鋼 0.042484 0.001581 0.000664 0.229805 0.129827 0.000000 27 非鉄金属 0.184495 0.008025 0.000220 0.387601 0.075450 0.000737 28 金属製品 0.235756 0.003650 0.000793 0.462054 0.296913 0.001051 29 はん用機械 41 41の 0.038920 0.000418 0.001544 0.447197 0.284358 0.000053 30 生産用機械 正方行列 0.185467 0.000220 0.000492 0.384327 0.204093 0.000059 31 業務用機械 0.038910 0.000009 0.000867 0.393123 0.223603 0.000731 32 電子部品 0.644682 0.036963 0.000559 0.453587 0.224946 0.000480 33 電気機械 0.113821 1.000000 0.000368 0.607614 0.192753 0.010376 34 情報 通信機器 0.102157 0.000008 0.000326 0.231613 0.128723 0.014647 35 輸送機械 0.013380 0.000019 0.000622 0.272088 0.165546 0.022086 39 その他の製造工業製品 0.218431 0.000672 0.001014 0.453389 0.244940 0.009622 41 建設 1.000000 0.003101 0.001102 0.455653 0.294193 0.000000 46 電力 ガス 熱供給 0.978601 0.009180 0.000123 0.570465 0.088250 0.021888 47 水道 0.999884 0.001082 0.000280 0.569300 0.150106 0.002987 48 廃棄物処理 0.999975 0.000521 0.001212 0.751035 0.526185 0.000588 51 商業 0.666680 0.025113 0.001661 0.725165 0.341369 0.156350 53 金融 保険 0.928910 0.003763 0.000505 0.746645 0.263928 0.055931 55 不動産 0.999989 0.000905 0.000107 0.889814 0.023628 0.182232 57 運輸 郵便 0.698717 0.013826 0.000486 0.530129 0.240739 0.062083 59 情報通信 0.634469 0.007127 0.000204 0.587048 0.163045 0.049375 61 公務 1.000000 0.000384 0.000638 0.792243 0.484067 0.004179 63 教育 研究 0.959634 0.059943 0.000858 0.825216 0.596881 0.018843 64 医療 福祉 0.999984 0.000023 0.001168 0.606026 0.478190 0.057405 65 その他の非営利団体サービス 0.997050 0.000950 0.000987 0.698028 0.544148 0.012003 66 対事業所サービス 0.706763 0.018840 0.001056 0.620502 0.319918 0.019586 67 対個人サービス 0.731269 0.000164 0.001547 0.583912 0.285663 0.140790 68 事務用品 1.000000 0.000918 0.000000 0.000000 0.000000 0.000000 69 分類不明 1.000000 0.001820 0.000095 0.436313 0.031231 0.000000 計 0.688438 0.0008526 0.583691 0.271831 1.000000 消費転換率 G 0.734111005-112 -
第 4 章 : モデル分析 (3) 直接 第 1 次間接効果のの測定 企業立地後の生産額 (25 億円 ) に (2) で求めた外生化した生産波及係数をそれぞれ乗じることで (30 億 1,501 万円 ) が測定されます この額が, 企業立地後の生産額 (25 億円 ) に対する直接 第 1 次間接効果額になります (4) 直接 第 1 次間接効果の粗付加価値誘発額測定 各産業の直接 第 1 次間接効果のにそれぞれ各産業の粗付加価値率を乗じることにより粗付加価値誘発額 ( 合計 18 億 4,352 万円 ) が測定されます 表 4-3-12 直接 第 1 次間接効果の測定 の測定 粗付加価値誘発額の測定 外生化した立地企業 b 粗付加粗付加価値生産波及立地企業のの生産額価値率誘発額係数生産額をC の各部門へ a C 乗じる b E c=b*e 01 農業 0.000050 = 13 13 0.397697 = 5 02 林業 0.000043 = 11 11 0.559600 = 6 03 漁業 0.000002 = 1 1 0.318793 = 0 06 鉱業 0.000674 = 169 169 0.486913 = 82 11 飲食料品 0.000038 = 10 10 0.293095 = 3 15 繊維製品 0.000034 = 9 9 0.405796 = 4 16 パルプ 紙 木製品 0.001042 = 261 261 0.336172 = 88 20 化学製品 0.000278 = 70 70 0.289393 = 20 21 石油 石炭製品 0.000109 = 27 27 0.362988 = 10 22 プラスチック ゴム 0.001935 = 484 484 0.490140 = 237 25 窯業 土石製品 0.002549 = 637 637 0.557462 = 355 26 鉄鋼 0.001581 = 395 395 0.229805 = 91 27 非鉄金属 0.008025 = 2,006 2,006 0.387601 = 778 28 金属製品 0.003650 = 913 913 0.462054 = 422 29 はん用機械 0.000418 = 105 105 0.447197 = 47 30 生産用機械 0.000220 = 55 55 0.384327 = 21 31 業務用機械 0.000009 = 2 2 0.393123 = 1 32 電子部品 0.036963 = 9,241 9,241 0.453587 = 4,192 33 電気機械 250,000 1.000000 = 250,000 250,000 0.607614 = 151,904 34 情報 通信機器 0.000008 = 2 2 0.231613 = 0 35 輸送機械 0.000019 = 5 5 0.272088 = 1 39 その他の製造工業製品 0.000672 = 168 168 0.453389 = 76 41 建設 0.003101 = 775 775 0.455653 = 353 46 電力 ガス 熱供給 0.009180 = 2,295 2,295 0.570465 = 1,309 47 水道 0.001082 = 271 271 0.569300 = 154 48 廃棄物処理 0.000521 = 130 130 0.751035 = 98 51 商業 0.025113 = 6,278 6,278 0.725165 = 4,553 53 金融 保険 0.003763 = 941 941 0.746645 = 703 55 不動産 0.000905 = 226 226 0.889814 = 201 57 運輸 郵便 0.013826 = 3,457 3,457 0.530129 = 1,833 59 情報通信 0.007127 = 1,782 1,782 0.587048 = 1,046 61 公務 0.000384 = 96 96 0.792243 = 76 63 教育 研究 0.059943 = 14,986 14,986 0.825216 = 12,367 64 医療 福祉 0.000023 = 6 6 0.606026 = 4 65 その他の非営利団体サービス 0.000950 = 238 238 0.698028 = 166 66 対事業所サービス 0.018840 4,710 4,710 0.620502 = 2,923 67 対個人サービス 0.000164 41 41 0.583912 = 24 68 事務用品 0.000918 230 230 0.000000 = 0 69 分類不明 0.001820 = 455 455 0.436313 = 199 計 250,000 301,501 301,501 0.583691 184,352-113 -
(5) 直接 第 1 次間接効果の測定 各産業の直接 第 1 次間接効果にそれぞれ各産業の雇用者所得率を乗じることにより ( 合計 6 億 5,883 万円 ) が測定されます (6) 直接 第 1 次間接効果の就業者誘発数測定 各産業の直接 第 1 次間接効果にそれぞれ各産業の就業者係数を乗じることにより就業者誘発数 ( 合計 129 人 ) が測定されます 表 4-3-13 直接 第 1 次間接効果の測定 の測定 就業者誘発数の測定 雇用者所得率 就業者係数 ( 人 / 万円 ) 就業者誘発数 b F d=b*f b D e=b*d 01 農業 13 0.116688 = 2 13 0.001947 = 0 02 林業 11 0.195862 = 2 11 0.000833 = 0 03 漁業 1 0.146702 = 0 1 0.000677 = 0 06 鉱業 169 0.087500 = 15 169 0.000135 = 0 11 飲食料品 10 0.107557 = 1 10 0.000352 = 0 15 繊維製品 9 0.318669 = 3 9 0.001693 = 0 16 パルプ 紙 木製品 261 0.152767 = 40 261 0.000537 = 0 20 化学製品 70 0.098484 = 7 70 0.000319 = 0 21 石油 石炭製品 27 0.132016 = 4 27 0.000222 = 0 22 プラスチック ゴム 484 0.190016 = 92 484 0.000873 = 0 25 窯業 土石製品 637 0.279661 = 178 637 0.000529 = 0 26 鉄鋼 395 0.129827 = 51 395 0.000664 = 0 27 非鉄金属 2,006 0.075450 = 151 2,006 0.000220 = 0 28 金属製品 913 0.296913 = 271 913 0.000793 = 1 29 はん用機械 105 0.284358 = 30 105 0.001544 = 0 30 生産用機械 55 0.204093 = 11 55 0.000492 = 0 31 業務用機械 2 0.223603 = 0 2 0.000867 = 0 32 電子部品 9,241 0.224946 = 2,079 9,241 0.000559 = 5 33 電気機械 250,000 0.192753 = 48,188 250,000 0.000368 = 92 34 情報 通信機器 2 0.128723 = 0 2 0.000326 = 0 35 輸送機械 5 0.165546 = 1 5 0.000622 = 0 39 その他の製造工業製品 168 0.244940 = 41 168 0.001014 = 0 41 建設 775 0.294193 = 228 775 0.001102 = 1 46 電力 ガス 熱供給 2,295 0.088250 = 203 2,295 0.000123 = 0 47 水道 271 0.150106 = 41 271 0.000280 = 0 48 廃棄物処理 130 0.526185 = 68 130 0.001212 = 0 51 商業 6,278 0.341369 = 2,143 6,278 0.001661 = 10 53 金融 保険 941 0.263928 = 248 941 0.000505 = 0 55 不動産 226 0.023628 = 5 226 0.000107 = 0 57 運輸 郵便 3,457 0.240739 = 832 3,457 0.000486 = 2 59 情報通信 1,782 0.163045 = 291 1,782 0.000204 = 0 61 公務 96 0.484067 = 46 96 0.000638 = 0 63 教育 研究 14,986 0.596881 = 8,945 14,986 0.000858 = 13 64 医療 福祉 6 0.478190 = 3 6 0.001168 = 0 65 その他の非営利団体サービス 238 0.544148 = 130 238 0.000987 = 0 66 対事業所サービス 4,710 0.319918 = 1,507 4,710 0.001056 = 5 67 対個人サービス 41 0.285663 = 12 41 0.001547 = 0 68 事務用品 230 0.000000 = 0 230 0.000000 = 0 69 分類不明 455 0.031231 = 14 455 0.000095 = 0 計 301,501 0.271831 65,883 301,501 0.000853 129-114 -
第 4 章 : モデル分析 (7) 第 2 次間接効果の測定 ( 企業の本格的な操業による効果 ) 測定方法は 分析事例 Ⅰ 及び Ⅱ の第 2 次間接効果の測定 に準じます 測定結果は 直接 第 1 次間接効果 により誘発された雇用者所得が消費されることにより, 県内に新たな需要 ( 県内需要増加額 )4 億 8,364 円が発生し, それに伴って県内産業に対する需要 ( 県産品需要額 ) 3 億 3,788 万円が発生します 県内各産業は, 発生した県産品需要額 3 億 3,788 万円とその生産に必要な原材料等を満たすため, 究極的に 4 億 2,537 万円の生産 ( ) を行い, 生産に伴う粗付加価値 ( 粗付加価値誘発額 ) 2 億 8,261 万円と, 雇用者所得 ( ) 9,828 万円を誘発します また, 就業者に対する労働需要量 ( 就業者誘発数 ) として 33 人が測定されます (8) 企業の本格的な操業による効果測定結果 表 4-3-14-1 測定結果 ( 企業の本格的な操業による効果 ) ( 単位 : 万円, 人 ) 直接 第 1 次間接効果 a 第 2 次間接効果 b 粗付加価値誘発額 就業者誘発数 県内需要増加額 県産品需要額 粗付加価値誘発額 就業者誘発数 01 農業 13 5 2 0 450 287 931 370 109 2 02 林業 11 6 2 0 27 23 36 20 7 0 03 漁業 1 0 0 0 57 46 124 40 18 0 06 鉱業 169 82 15 0 0 0 35 17 3 0 11 飲食料品 10 3 1 0 4,605 1,766 2,176 638 234 1 15 繊維製品 9 4 3 0 637 19 22 9 7 0 16 パルプ 紙 木製品 261 88 40 0 79 19 85 29 13 0 20 化学製品 70 20 7 0 461 24 51 15 5 0 21 石油 石炭製品 27 10 4 0 1,078 31 48 17 6 0 22 プラスチック ゴム 484 237 92 0 120 13 34 17 6 0 25 窯業 土石製品 637 355 178 0 27 11 34 19 10 0 26 鉄鋼 395 91 51 0 0 0 1 0 0 0 27 非鉄金属 2,006 778 151 0 36 7 13 5 1 0 28 金属製品 913 422 271 1 51 12 35 16 10 0 29 はん用機械 105 47 30 0 3 0 1 0 0 0 30 生産用機械 55 21 11 0 3 1 5 2 1 0 31 業務用機械 2 1 0 0 35 1 3 1 1 0 32 電子部品 9,241 4,192 2,079 5 23 15 54 24 12 0 33 電気機械 250,000 151,904 48,188 92 502 57 61 37 12 0 34 情報 通信機器 2 0 0 0 708 72 73 17 9 0 35 輸送機械 5 1 1 0 1,068 14 17 5 3 0 39 その他の製造工業製品 168 76 41 0 465 102 160 73 39 0 41 建設 775 353 228 1 0 0 426 194 125 0 46 電力 ガス 熱供給 2,295 1,309 203 0 1,059 1,036 1,576 899 139 0 47 水道 271 154 41 0 144 144 313 178 47 0 48 廃棄物処理 130 98 68 0 28 28 130 98 68 0 51 商業 6,278 4,553 2,143 10 7,562 5,041 5,819 4,220 1,986 10 53 金融 保険 941 703 248 0 2,705 2,513 3,451 2,577 911 2 55 不動産 226 201 5 0 8,814 8,814 8,966 7,978 212 1 57 運輸 郵便 3,457 1,833 832 2 3,003 2,098 3,229 1,712 777 2 59 情報通信 1,782 1,046 291 0 2,388 1,515 2,236 1,313 365 0 61 公務 96 76 46 0 202 202 226 179 109 0 63 教育 研究 14,986 12,367 8,945 13 911 874 1,129 932 674 1 64 医療 福祉 6 4 3 0 2,776 2,776 2,869 1,739 1,372 3 65 その他の非営利団体サービス 238 166 130 0 581 579 681 475 371 1 66 対事業所サービス 4,710 2,923 1,507 5 947 669 2,213 1,373 708 2 67 対個人サービス 41 24 12 0 6,809 4,979 5,094 2,974 1,455 8 68 事務用品 230 0 0 0 0 0 68 0 0 0 69 分類不明 455 199 14 0 0 0 112 49 3 0 計 301,501 184,352 65,883 129 48,364 33,788 42,537 28,261 9,828 33-115 -
表 4-3-14-2 測定結果 ( 企業の本格的な操業による効果 ) ( 単位 : 万円, 人 ) 総合効果 c=a+b 粗付加価値誘発額 就業者誘発数 01 農業 944 375 111 2 02 林業 47 26 9 0 03 漁業 125 40 18 0 06 鉱業 204 99 18 0 11 飲食料品 2,186 641 235 1 15 繊維製品 31 13 10 0 16 パルプ 紙 木製品 346 117 53 0 20 化学製品 121 35 12 0 21 石油 石炭製品 75 27 10 0 22 プラスチック ゴム 518 254 98 0 25 窯業 土石製品 671 374 188 0 26 鉄鋼 396 91 51 0 27 非鉄金属 2,019 783 152 0 28 金属製品 948 438 281 1 29 はん用機械 106 47 30 0 30 生産用機械 60 23 12 0 31 業務用機械 5 2 1 0 32 電子部品 9,295 4,216 2,091 5 33 電気機械 250,061 151,941 48,200 92 34 情報 通信機器 75 17 9 0 35 輸送機械 22 6 4 0 39 その他の製造工業製品 328 149 80 0 41 建設 1,201 547 353 1 46 電力 ガス 熱供給 3,871 2,208 342 0 47 水道 584 332 88 0 48 廃棄物処理 260 196 136 0 51 商業 12,097 8,773 4,129 20 53 金融 保険 4,392 3,280 1,159 2 55 不動産 9,192 8,179 217 1 57 運輸 郵便 6,686 3,545 1,609 4 59 情報通信 4,018 2,359 656 0 61 公務 322 255 155 0 63 教育 研究 16,115 13,299 9,619 14 64 医療 福祉 2,875 1,743 1,375 3 65 その他の非営利団体サービス 919 641 501 1 66 対事業所サービス 6,923 4,296 2,215 7 67 対個人サービス 5,135 2,998 1,467 8 68 事務用品 298 0 0 0 69 分類不明 567 248 17 0 計 344,038 212,613 75,711 162 総合効果 a ( 単位 : 万円, 倍 ) 新規需要額波及効果倍率 b c=a/b 344,038 250,000 1.38-116 -
第 4 章 : モデル分析 5 電気機械製造業立地による波及効果の測定結果 電気機械製造業 の立地に伴う波及効果として 企業の立地に伴う建設投資による効果 企業の立地に伴う機械等設備投資による効果 投資額 10 億円 投資額 20 億円 企業の本格的な操業 ( 生産活動 ) による効果生産額 25 億円 を対象として測定しましたが, 建設投資及び機械等設備投資による県内需要増加額 30 億円, 企業の本格的な操業による生産拡大額 25 億円により県内産業の生産 60 億 5,256 万円が誘発され, 生産誘発に伴い粗付加価値が 35 億 9,860 万円, 雇用者所得が 15 億 599 万円, また, 就業者に対する労働需要量として 377 人が測定されました 表 4-3-15 電気機械製造業立地による波及効果測定結果 ( 単位 : 万円, 人 ) 直接 第 1 次間接効果 第 2 次間接効果 総合効果 a b c=a+b 粗付加価値誘発額 就業者 粗付加価値誘発額 就業者 粗付加価値誘発額 就業者 雇用者所 誘発数 雇用者所 誘発数 雇用者所 誘発数 得誘発額 得誘発額 得誘発額 操業前 建設投資による効果 131,159 66,993 44,955 133 29,027 19,284 6,709 22 160,186 86,277 51,664 155 機械等設備投資による効果 87,985 52,303 20,208 51 13,047 8,667 3,016 9 101,032 60,970 23,224 60 小計 219,144 119,296 65,163 184 42,074 27,951 9,725 31 261,218 147,247 74,888 215 操 業 企業の操業による効果 301,501 184,352 65,883 129 42,537 28,261 9,828 33 344,038 212,613 75,711 162 後 計 520,645 303,648 131,046 313 84,611 56,212 19,553 64 605,256 359,860 150,599 377 図 4-3-4 電機製造業立地による 0 5 10 15 20 25 30 35 40 億円 建設投資効果 機械等設備投資効果 企業の操業による効果 直接 第 1 次間接効果 第 2 次間接効果 - 117 -
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