ISO/TC 268/SC 1/WG 1 ISO37153 規格案 Smart community infrastructures - Maturity model for assessment and improvement の概要と活用方法 2016 年 12 月 22 日 ISO/TC 268/SC 1 国内運営委員会 WG1 国内主査山田勇 1
1. ISO/CD 37153 の狙い 2015 年 9 月に 持続可能な開発目標 (SDGs) 策定 No. 6 安全な水とトイレを世界中に No. 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに No. 9 産業と技術革新の基盤をつくろう No. 11 住み続けられる街づくり No. 13 気候変動に具体的な対策を 狙い持続可能な都市に向けた効果的な評価改善を実現するためのガイダンスを提供する ISO/CD 37153 が提供するもの 都市インフラの成熟度モデル (Maturity Model) の定義 評価テーブル (ACT: Achievement Criteria Table) 開発のガイダンス 評価 改善のガイダンス (Guidance for assessment & improvement ) 2
2. 成熟度モデル 2 つの評価軸 都市インフラ自体の性能 都市課題への影響 5 段階のレベル Level5: Continually improves to satisfy the future needs Level4: Partially started towards the future needs Level3: Satisfies the current needs in a defined manner Level2: Needs are identified but not satisfied Level1: Not started yet 3 つの属性 Interoperability 3
3. 評価テーブル作成と評価 改善のガイダンス 評価テーブルを作成する 対象となるインフラと評価目的を決める 評価の観点と評価項目を決める 成熟度モデルに基づいて 評価項目に対して5 段階の各レベルの基準表現を定める ( 都市計画値等により必要に応じて ) 各基準に数値を割当てる 住民視点 管理者視点 環境視点 評価項目属性レベル 1 レベル 2 レベル 3 レベル 4 レベル 5 バス停徒歩圏人口比率 最貧困者にとって手頃か 10 万旅客辺りの犯罪 交通モード間の連携 生涯コストの管理 メンテナンス エネルギー効率 環境保全 Interoperability 未連携 ニーズ把握 ニーズ把握 ニーズ把握 50% 連携確立 プロセス確立 プロセス確立 共通 PF 数値管理 数値管理 95% 評価テーブルを使ってインフラを評価する 評価テーブルを使ってインフラを改善する 4
参考 01 評価テーブル作成のコンセプト 1 2 3 4 評価対象インフラ / 評価目的 / 評価側面に対して 評価指標特性として ISO/ TC268/ SC1/ WG1 で開発した ISO/TS 37151 等を活用 評価指標の性質で,, Interoperability の 3 属性を選択 属性毎の成熟度モデルにしたがって 5 段階レベルの基準を設定 評価項目と評価基準一覧表にしたものが評価テーブル (Achievement Criteria Table: ACT) 2 指標の性質で属性を選択 1 指標 評価指標 (ISO/TS37151) 成熟度モデル 評価レベル基準の定義 Metrics 属性 1 2 3 4 5 Performa nce Interoper ability Initial Partially fulfilled Fulfilled 評価基準 Improving Initial Managed Defined Improving Initial Assessed Fulfilled Improving 評価基準を構築する手段 (Methodology) Sustainably optimizing Sustainably optimizing Sustainably optimizing 3 レベル基準設定 Criteria 4 評価テーブル Metrics L1 L2 L3 L4 L5 Ms1 Def Def Def Def Def Ms2 Def Def Def Def Def Ms3 Def Def Def Def Def Mp1 Def Def Def Def Def Mp2 Def Def Def Def Def Mp3 Def Def Def Def Def モデル差異を指標選定で吸収 評価基準 ( 指標 ) 毎の属性に対応する成熟度モデルを選択し 指標状態を具体化 Mi1 Def Def Def Def Def 5
参考 02 評価テーブル作成のサンプル 対象インフラ決定評価目的決定評価項目決定 5 段階レベル決定目標値決定 公共交通インフラ : 対象となるインフラを決める たとえば 水 エネルギー 交通 廃棄物 ICT エネルギー + 廃棄物などの複合インフラ 6
参考 02 評価テーブル作成のサンプル 対象インフラ決定評価目的決定評価項目決定 5 段階レベル決定目標値決定 公共交通インフラ : 低炭素 渋滞緩和に向けて自家用車から公共交通へのシフトを促す 評価する目的を決める どんな都市課題を解決したいのかなど 7
参考 02 評価テーブル作成のサンプル 対象インフラ決定評価目的決定評価項目決定 5 段階レベル決定目標値決定 公共交通インフラ : 評価項目 低炭素 渋滞緩和に向けて自家用車から公共交通へのシフトを促す 属性 住民視点 バス停徒歩圏人口比率可用性 最貧困者にとって手頃か手頃さ 10 万旅客あたりの犯罪セキュリティ 管理者視点 環境視点 交通モード間の連携運用効率生涯コストの管理メンテナンス体制エネルギ量リソースの有効活用 / 一人 km モビリティ空間利用率環境保全 Interoperability 評価項目は ISO/TS 37151 参照 14 種類の必須評価項目を具体化 評価項目の性質によって成熟度モデルを選択 8
参考 02 評価テーブル作成のサンプル 対象インフラ決定 評価目的決定評価項目決定 5 段階レベル決定 目標値決定 公共交通インフラ : 低炭素 渋滞緩和に向けて自家用車から公共交通へのシフトを促す 評価項目 属性 レベル 1 レベル 2 レベル 3 レベル 4 レベル 5 住民視点 管理者視点 環境視点 バス停徒歩圏人口比率 最貧困者にとって手頃か 10 万旅客あたりの犯罪 交通モード間の連携 生涯コストの管理 メンテナンス体制 エネルギ量 / 一人 km モビリティ空間利用率 Interoperability 未連携 ニーズ把握 連携確立 共通 PF CD 37153 で定義する成熟度モデルを提供 3 種類タイプのレベルを適用 ニーズ把握プロセス確立数値管理 ニーズ把握プロセス確立数値管理 9
参考 02 評価テーブル作成のサンプル 対象インフラ決定 評価目的決定評価項目決定 5 段階レベル決定目標値決定 公共交通インフラ : 低炭素 渋滞緩和に向けて自家用車から公共交通へのシフトを促す 評価項目属性レベル 1 レベル 2 レベル 3 レベル 4 レベル 5 住民視点 管理者視点 環境視点 バス停徒歩圏人口比率 最貧困者にとって手頃か 10 万旅客あたりの犯罪 交通モード間の連携 生涯コストの管理 メンテナンス体制 エネルギ量 / 一人 km モビリティ空間利用率 Interoperability 未連携 (50%)* ニーズ把握 連携確立 共通 PF ニーズ把握プロセス確立数値管理 ニーズ把握プロセス確立数値管理 (95%)* * ( 必要に応じて ) 数値は都市計画値等を利用 10
4. 評価テーブルを用いた評価 改善イメージ 対象インフラ決定評価目的決定評価項目決定 5 段階レベル決定目標値決定 公共交通インフラ : 低炭素 渋滞緩和に向けて自家用車から公共交通へのシフトを促す 現 ギャップ 目 評価項目 属性 レベル1 状レベル2 レベル3 レベル標 4 レベル5 住民視点 管理者視点 環境視点 バス停徒歩圏人口比率 最貧困者にとって手頃か 10 万旅客あたりの犯罪 交通モード間の連携 生涯コストの管理 メンテナンス体制 エネルギ量 / 一人 km モビリティ空間利用率 Interoperability 未連携 (35%)* ニーズ把握 ニーズ把握プロセス確立数値管理 ニーズ把握プロセス確立数値管理 (50%)* 連携確立 (70%)* 共通 PF (95%)* * ( 必要に応じて ) 数値は都市計画値等を利用 11
5. おわりに 国連で定められているSDGsを効率的に達成するために スマートコミュニティのインフラ評価 改善のガイダンスを定める TS37151 指標ニーズ及びISO37153 評価改善ガイダンスにより 各都市が改善する過程を見える化 関連ビジネスの拡大 参考 : インフラのライフサイクルを PDCA サイクルで改善 P D C 新規構築 計画 設計 運用 点検 廃棄 更新 改修 非改修 A 改善 12
ご静聴ありがとうございました お問い合わせ先 TC268/SC1/WG1 国際 Project Leader: 周意誠 (zhou.yicheng@jp.fujitsu.com) TC268/SC1 国内運営委員会 WG1 国内主査 : 山田勇 (yamada.isamu@jp.fujitsu.com) TC268/SC1 国内運営委員会 WG1 国内幹事 : 藤本太郎 (tarof@jp.fujitsu.com) 13