ダイハツディーゼル SCR Selective Catalytic Reduction システム 選択触媒還元装置 独自のバイパス一体構造で省スペース バイパス一体構造によりエンジンから SCR まで 1 本の配管で接続 特許取得済
省スペース 低ランニングコストを追求したダイハツディーゼル SCR システム 海上を運航する舶用ディーゼル機関には つねに地球環境への配慮が求められます SCRシステムは 化学反応により排気ガス中の NOxを分解し 排気をクリーンにするシステム このSCRの導入をできる限り容易にするべく ダイハツディーゼルは特許技術のバイパス通路内蔵構造の採用 電子制御運転装置の最適化などにより設置の容易さと省スペース そしてランニングコストの低減を実現しました 触媒 SCR 反応器までダクト 1 本で接続可能 尿素水噴射ノズル 尿素水噴射ポンプユニット 尿素水生成装置 制御装置 流量調整ユニット 制御装置 流量調整ユニット 尿素水タンク ダイハツディーゼル SCR Selective Catalytic Reduction システム 尿素水ポンプユニット 2
IO の NOx3 次規制に適合 2016 年より適用されている IO の NOx 3 次規制に適合 する脱硝性能 ECA での航行における排出基準をクリア しています 反応器 ( 触媒内蔵 ) Statement of Compliance for IO NOx Tier Ⅲ 排気管 ( 尿素水噴射 ) バイパスダンパー 排気管 ( ミキサー内蔵 ) 船内配置が容易なコンパクト設計 SCR 反応器は縦型でも横型 でも選択 でき 機関室配置に合わせた最適な設置 が可能です 還元剤である尿素水の噴射 には 微粒噴射を可能にした特殊ノズル を採用し 気化距離を短縮しています SCR 反応器に至るダクトには切り替え ダンパーを配置し バイパス通路を反応 器内に内蔵することで ( 特許取得済 ) バイパスラインの配管設置が不要です 横型は SCR81B まで可能 低ランニングコスト 特殊尿素水ノズルと電子制御自動運転により エンジン 負荷に応じて尿素水の噴射量を最適に制御 NOx を 常に規制値以下に保ちます 高い耐振動性能 SCR 反応器を防振支持することにより 高い対振動性能を実現 船内振動からの影響を最小限に抑えます 3
排ガス中のNOxを触媒により 無害な窒素と水に分解 高温の排気ガス中に尿素水を噴射すると 加水分解されてアンモニアが生成されます そのアンモニアがNOxと反応し 無害な窒素と水に分解されます 温度センサ サービスハッチ 触媒 アンモニアとNOxが触媒 で反応し 無害化されます ダストブロワー バイパスタンパー SCRの運転の有無に合わ せて自動で切り替わります SCR反応器の直前に配置 していますので それまでの ダクトが1本で配管できます バイパス通路 SCR反応器内にバイパス 通路を内蔵していますので 排気ダクトが1本ですみます NOxの分解原理 ❶ 還元剤 尿素水 が高温の排気ガスによりアンモニアに加水分解されます (NH2)2CO + H2O 2NH3 + CO2 NH3 アンモニア ❷ NOxがアンモニアと反応し 触媒作用により無害なN2とH2Oに分解されます 4NH3 + 4NO + O2 4N2 + 6H2O NH33 NO O22 アンモニア 一酸化窒素 酸素 N22 H22O 水 窒素 8NH3 + 6NO2 7N2 + 12H2O NH33 NO22 4 アンモニア 二酸化窒素 N22 H22O 窒素 水
NOx規制海域 ECA は 今後 北海 バルト海も対象となります 北海 バルト海もECAとなることが決定されており 2021年1月1日以降に起工する新造船に対してNOxの規制が適用されます 米国 東海岸 西海岸 ハワイ カリブ海 北海 バルト海 2021年1月1日以降起工の 新造船に適用されます 2016年1月1日以降起工の 新造船に適用されています 尿素水生成装置により さらに省スペース 低ランニングコスト 尿素粉末と純水から 必要な時に必要な量の尿素水を生成できますので 長期保管による劣化の心配がなく 常に品質の安定した尿素水の供給が可能です 液体で貯蔵するためのタンクを小型化できるので 省スペースで保管ができ 調達コストも尿素粉末が経済的です 純水加熱ヒーター 構造 尿素水攪拌ライン 生成尿素水移送ライン 尿素粉末 投入 純水ライン 加熱ヒーター フィルター FT DT 純水入口 尿素水出口 フィルター 濃度センサ P P 尿素水攪拌移送ポンプ DT 濃度センサ FT 流量センサ 電動弁 尿素水攪拌 移送 ポンプ 尿素水出口から貯蔵タンクまでの配管 弁などの材質はステンレス製を適用願います 5
SCR 反応器寸法 重量表 SCR 型式 25B 30B 36B 42B 49B 64B 81B 100B 144B 169B 196B 240B A mm 1000 1000 1200 1200 1350 1500 1700 1800 2200 2350 2500 2650 B mm 1000 1200 1200 1350 1350 1500 1700 1800 2200 2350 2500 2800 H mm 2100 2240 2300 2380 2500 2650 2750 2950 3350 3500 3800 4050 D3 350A 350A 400A 450A 500A 700A 700A 800A 900A 900A 1100A 1200A 重量 ( 触媒含む ) kg 900 1050 1200 1350 1600 2200 2700 3200 4600 5300 6100 7800 A B 寸法及び反応器重量はラギング ( オプション ) を含みます 配管パーツ寸法表 SCR 型式 25B 30B 36B 42B 49B 64B 81B 100B 144B 169B 196B 240B 尿素水噴射菅 ミキシング菅 L1 mm 3000 3000 2570 2300 2470 2070 2180 2680 2273 2373 2870 2970 D1 400A 400A 400A 450A 500A 700A 700A 800A 900A 900A 1100A 1200A L2 mm 1110 1110 1350 1520 1660A 1960 2200 2480 3070 3340 3610 3900 D2 400A 400A 450A 550A 600A 700A 800A 900A 1100A 1200A 1300A 1400A バイパスダンパー L3 mm 1070 1070 1200 1330 1300 1300 1580 2010 1890 2030 2450 2610 A L1 L2 B D1 H 6
補機関用 SCR 型式選定表 エンジン型式 ユーティリティー 機関出力ダスト噴霧 SCR 型式必要ブローエア 2 空気圧力 min -1 ~kwm Nm 3 /h(1 台あたり ) 6DL-16Ae 1200 442~530 6DE-18 720/750 375~680 900 400~519 25B 0.4 12-16 電源 D3 6DE-18 1 900 520~660 30B 0.5 12-16 6DE-18 900 661~860 36B 0.6 12-16 6DE-20 900 811~1,090 49B 0.8 12-16 6DE-23 720/750 800~1,280 900 1,000~1,500 64B 1.1 12-16 6DE-28 720/750 1,701~2,140 100B 1.7 20-26 H 6DE-33 720 2,700~3,600 169B 2.9 20-26 8DE-33 720 3,600~4,800 240B 0.7 ~ 4.1 20-26 6DC-32e 720/750 2,300~3,000 144B 1.0PaG 2.4 20-26 8DC-32e 720/750 3,000~4,000 169B 2.9 20-26 AC440V or 230V 50/60Hz 3 相 6DK-20e 720/750 580~800 900 600~810 42B 0.8 12-16 900 811~1,040 49B L3 6DK-26e 6DK-28e 720/750 1,200~1,710 81B 1.4 12-16 720/750 1,711~1,840 100B 1.7 20-26 720/750 1,460~1,700 81B 1.4 12-16 720/750 1,701~2,100 100B 1.7 20-26 8DK-28e 720/750 1,915~2,800 144B 2.4 20-26 6DK-36e 600 2,950~3,500 169B 2.9 20-26 8DK-36e 600 4,400~4,500 196B 3.3 20-26 対応機種は順次アップデートしてますので 上記リストに無い補機関機種 仕様は 別途お問い合わせください 主機関の SCR 対応機種は 別途お問い合わせください 1 過給機 その他諸条件により SCR 型式が選定される場合があります 2 SCR 停止状態 ( バイパス運転 ) でも 機関が運転されている間は 噴射ノズル冷却用として 0.1 0.3Nm 3 /h のエアを消費します D2 注 )SCR 運転時のエンジンには必ず硫黄含有量 0.1% 以下の燃料油をご使用ください SCRシステム定期点検表点検期間 Hr(SCR 運転時間 ) : 点検 : 交換構成機器項目 [ メンテナンス内容 ] 毎日 500 2,000 4,000 8,000 16,000 SCR 反応器触媒 [ 交換 ] 尿素水噴射ノズル ノズル [ 点検 掃除 ] 3 方弁グランド [ 点検 交換 ] エア流量計 [ 点検 ] エア分配ユニットこし器エレメント [ 点検 交換 ] ポンプユニット [ 点検 ] 尿素水ポンプユニット シーリング剤液面 [ 点検 補充 ] ステータ [ 交換 ] 尿素水こし器エレメント [ 交換 ] 尿素水流量調整ユニット 尿素水流量計 [ 分解 点検 掃除 ] 流量調整弁グランドパッキン [ 点検 ] バイパスダンパーグランドパッキン [ 点検 ] 7
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