社会イノベーション / Smart City Week 2014 北九州スマートコミュニティ創造事業 平成 26 年 10 月 31 日 北九州市
目次 1. 実証における特徴的な取り組み 2. 成果 3. 今後の展開 2
実証における特徴的な取り組み 事業の概要 1 狙い (1) 国スマートグリッドをこれからの 本の経済成 を担う新たな産業として育成 そのため全国 4 地域を選定して 実証事業を展開しています (2) 北九州市国と同様に 北九州市の経済成 を担う新たな産業として育成 さらに 本事業を通して 新しい交通システムの構築 ライフスタイルの変 など 市 活の向上や地域の課題解決につながる新しいまちづくりにつながる取組みを進めます 2 実施主体 3 実施地区 4 実施期間 5 事業規模 北九州スマートコミュニティ創造協議会 (77 企業 団体 ) 幡東区東 地区 ( 約 120ha) 平成 22 年度 平成 26 年度 (5 年間 ) 26 事業約 120 億円 (H26 年度予算までの実績 ) 3
実証における特徴的な取り組み 東田地区の概況 面積 120ha 就業者数約 6,000 人 居住者数約 900 人 進出企業約 210 社 団体 年間来訪者約 1,000 万人特徴 電力特定供給エリア (H17~) 副生水素を活用した社会実証 (H20~) 工場とまちの共生するまちづくり における 電力特定供給 副生水素の社会実証 北九州スマートコミュニティ創造事業 200 m 実証参加者 家庭約 200 世帯 企業約 50 事業所 4
実証における特徴的な取り組み北九州スマートコミュニティ創造事業の目指す社会像 北九州スマートコミュニティ創造事業では 住 や事業所など需要家が 太陽光発電などの設置や 主的な省エネを通じて エネルギーの単なる消費者にとどまらず 産消費者へと変 していく ( 住 の参加 ) 本実証のポイントである 地域節電所 (=CEMS) 及びスマートメーターは 太陽光発電や 発電に加え 隣接する 場群にある副 素や廃熱も含めた地域エネルギーを 発 共有化 活 するための仕掛けである この仕掛けを通じて 従来からのエネルギー供給者に加え 産消費者である市 や事業者が 考え 参加する する新しいエネルギーシステムを作る ( ハード整備 ) 具体的には 市 や事業者が 考え 参加する ためのきっかけとして 地域のエネルギー情報の 集約 える化 や ダイナミックプライシングなどを導 することで 市 や事業者が らの利益となる 動が 同時に地域のエネルギーシステムにも貢献するような仕組みを構築していく ( 社会システム 制度 ) 5
実証における特徴的な取り組み デマンドレスポンス実証 1ダイナミックプライシング (DP) 電力の需給バランスに応じて電気料金を一時的に変動させる 電力の不足が予想されるときは 一時的に料金を高くし需要を抑制し 節電 ピークカットを行う 電力の余剰が予測される場合は 一時的に料金を安くして利用を促進する 2インセンティブプログラム (IP) 電力料金以外の動機付けにより需要家によるエネルギーマネジメントの行動を促す仕組み 商業施設で利用できるクーポン等を発行し 楽しみながら節電に取り組める仕組みの検証を行う 参加要請を行い 応答のある需要家へ経済的価値のあるポイントを付与し 参加意欲の増進につながるかを確認する 6
実証における特徴的な取り組み ダイナミックプライシング (DP) 1 需給ひっ迫時 2 電力余剰時 H24 夏 H24 冬 H25 夏 H25 冬 H26 夏 実施期間 6-9 月 12-3 月 6-9 月 12-3 月 6-9 月 ピーク時間 ( 平日 ) 料金 (kwh 当たり ) 13-17 時 8-10 時 18-20 時 レベル1: 15 円レベル2: 50 円レベル3: 75 円レベル4:100 円レベル5:150 円 13-17 時 8-10 時 17-19 時 13-17 時 レベル1: 15 円 レベル2: 50 円 レベル3:100 円 H25 秋 H26 秋 実施期間 10 11 月 10 11 月 対象時間 ( 土日祝 ) 料金 (kwh 当たり ) 11:30-13:30 15 円 8 円 11:30-13:30 25 円 2 円 7
成果ダイナミックプライシング (DP) 25% 20% Level2(50 円 /kwh) Level3(75 円 /kwh) Level4(100 円 /kwh) Level5(150 円 /kwh) 15% 10% V CPP 5% TOU 0% 12 夏 12 冬 13 夏 12 夏 12 冬 13 夏 12 夏 12 冬 13 夏 12 夏 12 冬 13 夏 V-CPP 9.0% 10.2% 11.1% 9.6% 10.7% 10.1% 12.6% 9.0% 9.7% 13.1% 12.0% 10.1% TOU 9.1% 9.1% 9.1% 9.1% 9.1% 9.1% 9.1% 9.1% 9.1% 9.1% 9.1% 9.1% 合計 18.1% 20.1% 20.2% 18.7% 19.8% 19.2% 21.7% 18.1% 18.8% 22.2% 21.1% 19.2% 結果 ピークカット効果は夏冬を通じて約 20% であることが確認できた 2012 年夏は価格が上がるに従ってピークカット効果が大きくなる価格弾力性が見られたが 実証を継続するに連れて 価格弾力性は見られなくなった v-cpp(variable Critical Peak Pricing) ダイナミックプライシング料金制のこと TOU(Time Of Use) 季時別料金制のこと ( 主にオール電化世帯に導入されている料金制度 ) 8
成果 ISGAN AWARD 2014 入賞 ISGAN AWARD 主催者 :ISGAN (International Smart Grid Action Network) 概要 : 世界の優れたスマートグリッドプロジェクトを表彰テーマ :Consumer Engagement and Enpowerment 応募数 : 世界 15カ国から40プロジェクト以上最終選考者 ( 入賞 ) 数 :10プロジェクト 大賞 佳作 入賞(8) 大賞 : アメリカ ( ニューオリンズ ) 佳作 : デンマーク ( ボーンホルム ) 入賞 : 日本 ( 北九州市 ) アメリカ (3) フランス オランダ ベルギー ポルトガル 9
今後の展開 城野地区ゼロ カーボン先進街区 ( 北九州市 倉北区 ) 10
ガス会社今後の展開 世界で ( インドネシア スラバヤ市 ) 新日鉄住金エンジニアリング 富士電機 NTT データ経営研究所 経済産業省 インフラ システム輸出促進調査事業 ( グローバル市場におけるスマートコミュニティ等の事業可能性調査 ) (2012 年 3 月 ~) 環境 エネルギーの高度化に関するマスタープランづくり ( スラバヤ工業団地 :SIER) これに基づく八幡東田スマートコミュニティ事業の技術 ノウハウの輸出 次のエネルギー供給 省エネサービス等を行う現地運営会社の設立可能性等 品質が高く高効率な電力及び熱を供給する熱電併給事業 ( コ ジェネレーション事業 ) 工業団地内の各工場へ 熱電併給システムと省エネシステムを組み合わせたエネルギーマネジメントサービスの提供 工業団地を核として排水や廃棄物の高度処理サービスの展開 ( 国営工業団地 SIER) 北九州市 (( 財 ) 北九州国際技術協力協会他 ) 戦略的環境パートナーシップ構築現地天然スラバヤ市との調整都市設計支援人材育成支援等 ガス 現地運営会社 スラバヤ市 (SIER 運営会社他 ) コジェネプラント等の設計 施工 コジェネプラント等の運営維持管理 運営維持管理のための原料調達 熱電供給サービス提供 省エネサービス等 電力 現地電力会社 ( 電力 ) 蒸気 省エネサービス ( バックアップ ) 電力 工業団地 (SIER 等 ) スラバヤ工業団地インドネシア政府 50% 東ジャワ州 25% スラバヤ市 25% の出資による運営会社 SIER が設置する約 300ha の工業団地で 約 300 社が立地 ( 北九州スマートコミュニティ創造事業 ) 北九州スマートコミュニティ創造事業の海外輸出第 1 号を目指す スラバヤ市において成功モデルをつくり 同様の課題 ( 電力の供給不足 低品質な電力 ) を抱えるアジア地域への普及拡大を図る 11
今後の展開 地域エネルギー拠点化推進事業 ( 北九州市若松区 ) 洋上 炭 太陽光 LNG 北九州市は エネルギー問題を解決する受け として国内有数の適地 12