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重点項目表紙

当面の事業概要 < 平成 25 年度 > 実施設計業務委託 < 平成 26 年度 > 市道 1504 号線電線共同溝整備工事 道路改築工事 < 平成 27 年度 > 市道 1504 号線電線共同溝整備工事 市道 1504,1505,1507 号線道路改築工事 < 平成 28 年度 > 市道 1504

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第3 復興整備計画 参考様式集

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

復興大臣 竹下亘様 要望書 平成 27 年 1 月 29 日 福島県南相馬市長桜井勝延

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ii 8. 河川法と漁港法との調整に関する協定 ( 抄 ) 運輸省港湾局と農林省水産庁生産部とに関連ある港湾災害復旧事業の処理について 76 第 2 漁港関係災害関連事業 Ⅰ 補助金交付要綱 1. 漁港関係災害関連事業等補助金交付要綱 77 Ⅱ 災害関連漁業集落環境施設復旧事業 1. 災

福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

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H28秋_24地方税財源

病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担

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別添 表 1 供給力確保に向けた緊急設置電源 ( その 1) 設置場所 定格出力 2 発電開始 2 運転開始 公表日 3 姉崎火力発電所 約 0.6 万 kw (0.14 万 kw 4 台 ) 平成 23 年 4 月 24 日平成 23 年 4 月 27 日 平成 23 年 4 月 15 日 袖ケ浦




計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

NO. 2 事業名 埋蔵文化財発掘調査事業 ( 鹿島区 ) 事業番号 A-4-2 事業実施主体 南相馬市 交付期間 H24-H26 総交付対象事業費 55,014( 千円 ) 復興事業 ( 防災集団移転 ) に伴い市内に所在する遺跡について 発掘調査事業を実施する 鹿島区内遺跡数 9 遺跡 対象面積

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

数値目標 事業開始前 ( 現時点 ) 平成 28 年度 (1 年目 ) 平成 29 年度 (2 年目 ) 平成 30 年度 (3 年目 ) 港湾取扱貨物量 556 万トン 4 万トン 0 万トン 20 万トン 観光入込客数 2,899.4 万人回 -9.5 万人回 1.9 万人回 1.9 万人回 7

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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を誘発すると共に 家屋等の災害廃棄物とともに港内外水域に漂流 沈没することとなり 航路や泊地等の水域施設が使用不可能な状況となった また 押し波 引き波により 航路や泊地等の水域施設において 洗掘あるいは埋没が発生し 洗掘された箇所では 防波堤の転倒等が誘発され 埋没した箇所では 計画水深の確保のた

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また, 区域外の道路部分については, 区域内の道路の整備後に, 交通量等の利用状況をみて, 検討していきます 4 常磐自動車道の側道沿いの一方通行の道路について, 一方通行の制限を解除できないのか また, この道路の交通量についても調査を実施した上で, 区域外の道路の整備をしなければならないのではな

10 地震 火山噴火対策等の推進について 近年 我が国は様々な災害に見舞われている 東日本大震災後も 平成 28 年の熊本地震 本年 6 月の大阪府北部地震及び9 月の北海道胆振東部地震など大規模な地震が発生し 多大な人的 物的被害が発生した 地方公共団体においては 突然発生する大規模自然災害に備え

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2 地震 津波対策の充実 強化 (1) 南海トラフ地震や首都直下地震の被害想定を踏まえ 地震防災上緊急に整備すべき施設整備 津波防災地域づくりに関する法律 の実効性確保 高台移転及び地籍調査の推進など事前防災や減災に資するハード ソフトの対策を地方公共団体が重点的に進めるための財政上の支援措置を講じ

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企業経営動向調査0908

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第 2 節 インフラ 交通の着実な復旧 復興 第 2 節 インフラ 交通の着実な復旧 復興 第( 1 ) 総論 115 国土交通省が所管する公共インフラについては 本格復旧 復興へ向けて 事業計画及び工程表に基づき 着実に整備を推進している 今後も 被災地の要望を踏まえつつ 東北の復興を一日でも早く


2 被害量と対策効果 < 死者 負傷者 > 過去の地震を考慮した最大クラス あらゆる可能性を考慮した最大クラス 対策前 対策後 対策前 対策後 死者数約 1,400 人約 100 人約 6,700 人約 1,500 人 重傷者数約 600 人約 400 人約 3,000 人約 1,400 人 軽傷者

道路建設事業の再評価項目調書 とのみ 事業名 一般国道 2 号 富海拡幅 事業 一般国道 事業 国土交通省 区分 主体 中国地方整備局 やまぐちしゆうなんへた 起終点自 : 山口県周南市戸田延長 3.6km 事業概要 やまぐちほうふとのみ 至 : 山口県防府市富海 おおさか きたきゅうしゅう 一般国

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News Release 2014 年 3 月 24 日 伊丹市と新関西国際空港株式会社が 伊丹市域におけるまちづくりの推進 について合意 伊丹市と新関西国際空港株式会社は 伊丹市域の生活環境の改善 地域コミュニティの再生等を図るためのまちづくりを連携して推進するため 2014 年 3 月 24 日

で 四国南西部の 防災拠点港 に位置づけられており 災害時の復旧活動や復興活動において 海上輸送による十分な機能が発揮できるよう求められている 大島漁港においても 離島における基地港としての施設整備が必要不可欠である このような背景から地域再生計画においては 八幡浜港と大島漁港を安全 安心な港に整備

災害復旧制度の目的と沿革 目的 自然災害により被災した公共土木施設を迅速 確実に復旧する 対象施設 河川 海岸 砂防設備 林地荒廃防止施設 地すべり防止施設 急傾斜地崩壊防止施設 道路 港湾 漁港 下水道 公園 沿革 古くは明治 14 年より予算補助の形での国庫補助 明治 32 年 災害準備基金特別

1. 調査目的 東日本大震災の影響に関するアンケート調査結果 3 月 11 日に発生した東日本大震災により 東北経済連合会会員企業も大きな影響を受けまし た 会員企業の被災状況を把握し 今後の経済活動の展望 および支援活動に資するためアンケ ート調査を行ないました 2. 調査期間平成 23 年 7

無電柱化法第12条運用勉強会資料

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住宅を新築する場合の支援制度 1 被災者生活再建支援金 ( 加算支援金 ) 自然災害 ( 津波 地震 ) により 住宅が全壊 半壊解体した世帯 又は長期避難世帯が 新しい住宅を建設 購入する場合に支給されます 支給額 : 最大 200 万円 複数世帯 :200 万円 単身世帯 150 万円 申請期限

一太郎 10/9/8 文書

計画書

鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

(審31)資料5-1 住民意向調査の結果及び住民帰還等に向けた取組について

Ⅰ Ⅱ 平成 27 年 岩手県の東日本大震災津波からの復興に関する意識調査 結果 ( 速報 ) 目的 復興計画に基づいて県が行う施策 事業の実施状況や進捗に関し 県民がどの程度重要だと感じ どの程度復旧 復興を実感しているか等を毎年継続的に把握することにより 計画の実効性を高め 長期にわたる復興に向

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平成 30 年 3 月 6 日 大熊町住民意向調査調査結果 ( 速報版 ) 復興庁 福島県 大熊町 調査の概要 1. 調査対象 : 世帯の代表者 (5,218 世帯 ) 2. 調査時期 : 平成 30 年 1 月 4 日 ~1 月 18 日 3. 調査方法 : 郵送配布 郵送回収 4. 回答者数 :

Taro-【資料-5】①中表紙

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法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

平成 28 年度税制改正の概要 1. 復興特区関係 * (1) 機械等に係る特別償却等の特例措置の5 年延長及び要件の緩和 * 要件緩和 : 建築物整備事業 ( テナント建物 ) の構造要件について まちなか再生計画に位置付けられた場合には 非耐火構造でも対象となるよう緩和 (2) 被災雇用者等を雇

東日本大震災からの復旧 復興に向けての特別意見 平成 23 年 7 月 8 日 全国町村会


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平成 26 年度公共事業事後評価調書 1. 事業説明シート (1) ( 区分 ) 国補 県単 事業名道路事業 [ 国道橋りょう改築事業 ( 国補 )] 事業箇所南巨摩郡身延町波高島 ~ 下山地区名国道 300 号 ( 波高島バイパス ) 事業主体山梨県 (1) 事業着手年度 H12 年度 (2) 事

大阪市防災 減災条例 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章本市の責務 ( 第 4 条 - 第 7 条 ) 第 3 章市民の責務 ( 第 8 条 ) 第 4 章事業者の責務 ( 第 9 条 ) 第 5 章災害予防 応急対策 ( 第 10 条 - 第 25 条 ) 第 6


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北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

裏面

地区復興まちづくり計画のイメージ

⑴ 政策目的 市街地再開発事業の推進により 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに コンパクトシティの推進及び密集市街地の解消を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 以下の施策の推進のため 本措置の延長により 民間事業者による早期かつ着実な保留床の取得を促

市町合併という基本的枠組みの変更に対応した 市全域を対象とした計画の見直し 少子高齢化をはじめとする本市を取り巻く社会経済情勢の変化に対応した計画づくり 総合計画や都市計画区域マスタープランなど 上位関連計画との整合 調整の必要性 都市計画マスタープランは 都市計画法第 18 条の 2 に基づいて策

第 3 次 山形県総合発展計画 短期アクションプラン ( 平成 25 年度 ~28 年度 ) 平成 2 5 年 3 月 山形県

市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

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事務連絡 平成 29 年 10 月 25 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局建設業課長 平成 28 年熊本地震の被災地域での建設工事等における 予定価格の適切な設定等について 公共工事の予定価格の設定については 市場における労務及び資材等の最新の実勢価格を適切に反映させつつ 実際の施工

(Page 2)

金沢都市計画地区計画の変更

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

る 1 減価補償金を交付すべきこととなる被災市街地復興土地区画整理事業において 公共施設の整備改善事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 2 第二種市街地再開発事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 (3) 特定住宅被災市町村の区域内にある土地等が 国

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5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

平成 26 年 6 月 自由民主党東日本大震災復興加速化本部長 大島理森 様 要望書 三陸沿岸都市会議 八戸市 久慈市 宮古市 釜石市大船渡市 陸前高田市 気仙沼市

Transcription:

国土交通大臣 前田武志 様 要望書 福島県いわき市長 渡辺敬夫 - 1 -

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< 要望項目 > 1 福島県浜通り地域の復興を支える一般国道 6 号 49 号の整備促進 P1 ( 一般国道 6 号勿来バイパスの新規事業化を含む ) ⑴ 一般国道 6 号勿来バイパスの新規事業化 ⑵ 一般国道 6 号常磐バイパス 早期の全線 4 車線化 住吉 ~ 下船尾間の整備促進 下船尾 ~ 内郷間の早期計画策定 ⑶ 一般国道 6 号久之浜バイパス 久之浜バイパス( 第一工区 ) の整備促進 ⑷ 一般国道 49 号平バイパス 早期の全線 4 車線化 北好間改良の整備促進 好間町 ~ 三和町間の早期計画策定 2 常磐自動車道の早期仙台延伸について P2 3 復興交付金制度について P3 ( 国土交通省における基幹事業の追加 事業内容の拡充 ) 1 海岸保全施設整備 2 河川管理施設整備 3 土地区画整理事業の拡充 4 造成宅地滑動崩落緊急対策事業の拡充 4 被災住宅等に係る支援について P4 ⑴ 一部損壊住宅への支援 ⑵ 宅地被害への支援について 5 重要港湾小名浜港の復旧 復興及び整備促進について P5 ⑴ 復旧期間中 荷役機能の低下による港湾利用荷主企業の費用負担の増加を補う新たな支援制度の創設 ⑵ 小名浜港東港地区国際物流ターミナル整備事業における1 岸壁の大水深化 2 岸壁 荷役機械及び野積場の一体的な耐震強化 3 早期供用開始 ⑶ 防災機能を有する港湾業務庁舎整備について 6 常磐自動車道及び磐越自動車道の料金無料化の延長について P6 7 放射性物質に汚染された自動車の除染等の徹底について P7-1 -

1 福島県浜通り地域の復興を支える一般国道 6 号 49 号の整備促進 ( 一般国道 6 号勿来バイパスの新規事業化を含む ) について いわき市は 広域多核の都市構造をもつ特性から 自動車交通への依存度が高く 道路は市民生活や経済 産業活動を支える最も根幹的な施設であり 特に 一般国道 6 号及び一般国道 49 号は 常磐自動車道や磐越自動車道と一体となって幹線道路網を形成し 当市の振興 発展に大きく寄与しております とりわけ 一般国道 6 号は 関東と東北地方との広域的な地域間連携や国際バルク戦略港湾小名浜港の物流機能の強化を図る上で 最も重要な幹線道路となっておりますが 東日本大震災においては 本市南部の勿来地区において 防波堤を越流した波により 沿岸部を通る一般国道 6 号は一時冠水するとともに 大津波警報が継続したため 通行に大きな支障を来したところであり 復旧後の状況から災害時における幹線道路の重要性をあらためて認識したところであります このような中 今後再び 同規模の津波等による災害が生じても 市民が安全 安心に避難できるよう 福島県と茨城県を結び広域避難道路の役割を担う一般国道 6 号勿来バイパスの新規事業化について 強く要望いたします また 当市の主要幹線道路である一般国道 6 号常磐バイパス 一般国道 6 号久之浜バイパス及び一般国道 49 号平バイパス 北好間改良事業等の直轄国道バイパスは 本県浜通り地域の復興再生を支える極めて重要な主要幹線道路でありますので さらなる整備促進に向けて 予算の拡充が図られるよう 特段の御配慮をお願いいたします - 1 -

( 要望項目 ) ⑴ 一般国道 6 号勿来バイパスの新規事業化 ⑵ 一般国道 6 号常磐バイパス 早期の全線 4 車線化 住吉 ~ 下船尾間の整備促進 下船尾 ~ 内郷間の早期計画策定 ⑶ 一般国道 6 号久之浜バイパス 久之浜バイパス( 第一工区 ) の整備促進 ⑷ 一般国道 49 号平バイパス 早期の全線 4 車線化 北好間改良の整備促進 好間町 ~ 三和町間の早期計画策定 2 常磐自動車道の早期仙台延伸について 常磐自動車道は 首都圏と太平洋沿岸地域の産業 経済 文化などの発展と地域住民の福祉の向上を実現するための重要な高速自動車国道であります 去る平成 23 年 3 月 11 日の東日本大震災において 常磐自動車道は 本県浜通り南部地域の住民の避難や災害応急対策に必要な人員 物資などの輸送路として重要な役割を果たしたところであります 今後 当市が南東北の拠点都市として他地域との交流拡大を図りながら 震災からの早期復興を遂げるためにも 常磐自動車道の早期仙台延伸について要望いたします - 2 -

3 復興交付金制度について ( 国土交通省における基幹事業の追加 事 業内容の拡充 ) 復興交付金制度について 現在 国より示されている基幹事業には 津波被災地の安全確保のために必要な施設整備等が盛り込まれていないことから 被災自治体の負担が増えることが想定されるため 次の事業について 基幹事業としての追加及び事業の拡充がなされるよう要望いたします 1 海岸保全施設整備津波防御の最も基本となる海岸堤防整備については 災害復旧において措置されることから基幹事業に位置付けられていないが 位置の変更や津波対策に伴うゲートの設置については 災害復旧の対象外であり 被災自治体の負担となるため 津波対策として実施する海岸堤防整備について基幹事業として追加されるようお願いいたします 2 河川管理施設整備今回の津波被災においては 海岸堤防の越流に加え 津波が河川を遡上し被害を拡大させた状況があるため 堤防の嵩上げなどの対策工を実施する必要があるが これらについては 災害復旧の対象外であり 被災自治体の負担となるため 津波対策として実施する河川管理施設整備 ( 普通河川を含む ) について基幹事業へ追加されるようお願いいたします 3 土地区画整理事業の拡充被災地の基盤整備に際しては 被災者の多様なニーズに対応するため 防災集団移転促進事業 に代えて 土地区画整理事業 による整備を検討している地区もあるが 土地区画整理事業の場合 道路等の公共用地に係らない建物の移転補償費が補助対象外となるなど 被災自治体の負担が過大となることから 全額国費で賄える制度とされるようお願いいたします - 3 -

4 造成宅地滑動崩落緊急対策事業の拡充造成宅地滑動崩落緊急対策事業については 宅地を形成する擁壁等の復旧も含めた一体的な対策工事については 補助の対象とされていないことから 被災者からの要望もあり また これにより一日も早い地域復興の促進が図られることから 本事業により 宅地を形成する擁壁の復旧や宅地整地も一体的に対応できるよう 弾力的な取扱いがなされるよう要望いたします 4 被災住宅等に係る支援について ⑴ 一部損壊住宅への支援東日本大震災により 本市では 8 万棟以上の住宅が被害を受けたところであります このうち全壊 大規模半壊 半壊となった約 3 万 8 千棟については 義援金の支給等支援が行われるのに対し 一部損壊となった住宅については 住宅補修に係る支援制度がない状況にあります 本市においては 4 万棟を超える住宅が一部損壊となっており 市単独の支援を行った場合 財政負担が多大となることから 国による一部損壊住宅を対象とした支援制度の構築を要望いたします ⑵ 宅地被害への支援について宅地被害を受けた被災者の多くは住宅も被害を受けていますが 住宅に関しては 被災者生活再建支援制度などの支援はあるものの 液状化を含め宅地に対する給付型の支援制度は存在しません このため 被災宅地を被災者自ら復旧する場合 被災者の負担軽減策を図るため 既存制度の拡充や復旧工事に要する費用の助成制度の構築を要望いたします - 4 -

5 重要港湾小名浜港の復旧 復興及び整備促進について ⑴ 復旧期間中 荷役機能の低下による港湾利用荷主企業の費用負担の増加を補う新たな支援制度の創設応急復旧により荷役が再開されてからの半年間 ( 平成 23 年 6 月 ~ 11 月 ) で 平成 22 年 1 年間の延べ 224 日を上回る 延べ 343 日もの滞船が発生している ( 年間延べ日数に換算すると約 3 倍の見込みとなる ) ことに加え バルク貨物用岸壁の復旧及び供用開始には一定の期間を要するなど 当面 荷役機能の低下による港湾利用荷主企業の費用負担の増加が避けられない状況にあることから これらを補う新たな支援制度の創設を検討されるようお願いいたします ⑵ 小名浜港東港地区国際物流ターミナル整備事業における1 岸壁の大水深化 2 岸壁 荷役機械及び野積場の一体的な耐震強化 3 早期供用開始福島第一原子力発電所事故により 火力発電所の重要性が増す中 国際バルク戦略港湾の選定を受けた小名浜港としては 平常時のみならず非常時においても 火力発電所での燃料のひとつである石炭の安定的 広域的な供給拠点としての役割が求められていることから 現在整備中の東港地区については 岸壁の大水深化と岸壁 荷役機械及び野積場の一体的な耐震強化を含め 早期供用開始に向けた整備を促進されるようお願いいたします - 5 -

⑶ 防災機能を有する港湾業務庁舎整備について東日本大震災により 小名浜港アクアマリンパークや小名浜港背後地さらには漁港区において被害を受けたところでありますが これら小名浜港周辺地区の一体的な再生 整備は 本市のみならず 福島県 ひいては日本全体の震災復興のシンボルとなるものであります このことから 国においても積極的な施策展開を図られるとともに 小名浜港背後地に点在していた港湾関係行政機関の復旧にあたっては 地震 津波等の災害に強い庁舎であることはもとより 災害時の関連行政機関の迅速な連携や港湾行政のワンストップ化を可能とし 併せて防災機能を有するような業務庁舎を整備されるようお願いいたします 6 常磐自動車道及び磐越自動車道の料金無料化の延長について 被災地においては ようやく 観光インフラが再整備され これから 観光誘客による 観光振興 ひいては 地域経済の活性化に向け 本格的な取り組みをスタートさせるところであります 高速道路の無料措置は 原発災害による風評被害を受けている本市にとっては 観光誘客の鍵を握っているものと考えており 被災地の観光振興の観点から 引き続き 常磐自動車道及び磐越自動車道の利用料金の無料化措置の対応をお願いいたします - 6 -

7 放射性物質に汚染された自動車の除染等の徹底について 震災による福島第一原子力発電所の事故直後から 平成 23 年 3 月 23 日までの間は 車両の持ち出しが自由であったことから 例えば 事故当時 福島第一原子力発電所に勤務していた東京電力社員及び関連事業者などの作業従事者の通勤車両等が 事故に伴い拡散した放射性物質を付着させたまま持ち出されるなどして 車両が管理区域外に持ち出された可能性が高く 中には中古車販売や車両整備に関係する事業者などにも車両が持ち込まれた例もあるように聞き及んでいるところであります 放射線量の高い車両については その周辺の放射線量に影響を及ぼすおそれがあるため 市民は不安を抱えての生活を送っており 一部においては 高放射線を帯びた車両が影響していると考えられる高線量を示すスポットがある状況となっております このことから 原発事故当時から車両規制がかかった平成 23 年 3 月 23 日までの間 福島第一原子力発電所内で作業に従事していた作業員の車両の実態把握に努めるとともに 中古車販売業をはじめ 自動車関連団体への聞き取りなどにより その実態把握に努め 必要に応じ車両へのモニタリングを実施し 放射線量の高い車両が発見された場合には その車両の取り扱いについて 適正な処理を行っていただくようお願いいたします また 今後におきましても 警戒区域への車両の出入りの管理及び当該車両のスクリーニング等の実施に万全を期されるようお願いいたします - 7 -

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