税金読本(13-2)直系尊属からの贈与の贈与税非課税制度

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3種類の贈与税非課税制度を使いこなす

税金読本(13-2)直系尊属からの贈与の贈与税非課税制度

(2) 父母 ( 祖父母 ) から子 ( 孫 ) への住宅取得等資金の贈不 父母 ( 祖父母 ) など直系尊属から その子 ( 孫 ) へ居住用の家屋の新築 取得または増改築のための金銭 ( 住宅取得等資金 ) を贈不した場合 表の通りの金額について贈不税が非課税となります また 贈不税の基礎控除

住宅取得等資金贈与の非課税特例 教育資金一括贈与の非課税特例 結婚 子育て資金贈与の非課税特例 相続時精算課税制度 贈与者 贈与年の 1 月 1 日現在で 60 歳以上の父母または祖父母 受贈者 贈与者の直系卑属 ( 子 孫 ひ孫等 ) で贈与の年の 1 月 1 日現在 20 歳以上 受贈年の合計所

教育資金の一括贈与に係る非課税特例の創設

2015 年 1 月いよいよ施行! 相続税増税の影響と対策 Part 1 相続税はどう変わる? 影響は? Part 2 相続税の負担を軽減するには?

相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

Ⅰ ワンルームマンション経営と節税 税務署 確定申告 税金還付 20 万 ~30 万円 ワンルーム家賃収入ローン元利返済サラリーマンマンション A 氏 1 戸所有月 70,000 円月 60,000 円 銀行 年 30,000 円 月 8,000 円 固定資産税 管理会社 1 ワンルームマンション投

ご利用案内

教育資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置のポイント 1 平成 25 年 4 月 1 日から平成 31 年 3 月 31 日までの間に行われた 直系尊属 ( 祖父母 父母さまなど ) からの書面による贈与により取得したご資金を お孫さまなどの名義の口座にお預入れした場合に 実際に教育資金として支払わ

このうち 申告納税額がある方 ( 納税人員 ) は640 万 8 千人で は41 兆 4,298 億円 申告納税額は3 兆 2,037 億円となっており 平成 28 年分と比較すると 人数 (+0.6%) (+ 3.4%) 及び申告納税額 (+4.6%) はいずれも増加しました 所得者区分別の状況イ

4.住宅取得等資金の非課税の適用を受ける場合編

税制改正を踏まえた生前贈与方法の検討<訂正版>

スライド 1

基本資料1-平成25年税制改正ポイント(表紙).pdf

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

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内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 法定相続人の数と基礎控除法定相続人の数と基礎控除 法定相続人の数 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 60,000 千円 70,000 千円 80,000 千円 90,000 千円 100,000 千円 36,000

教育資金の一括贈与非課税措置の解説

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教育資金の一括贈与に係る贈与税非課税措置について

3. 口座開設のお手続きに必要なもの 書類 ご準備 記入 捺印していただく方 贈与する方贈与を受ける方親権者 1 戸籍謄本または住民票の写し ( 原本 ) 2 3 本人確認資料 ( 原本 ) 4 贈与契約書 ( 原本 ) 教育資金管理特約申込書 教育資金非課税申告書 預金口座開設申込時のご確認シート

4.住宅取得等資金の非課税の適用を受ける場合編

Microsoft Word - 第53号 相続税、贈与税に関する税制改正大綱の内容

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

税調第18回総会 資料2-2

[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

<ライフプランニング>

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

第25回税制調査会 総25-1

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(2) みなし相続財産ものか13 第1 章12 2 課税される 相続財産 の範囲 海外にある財産も課税対象となる 贈与税の暦年課税適用財産も 3 年以内は課税対象となる 葬式費用 墓地や墓碑 仏壇 仏具等は非課税 相続税の課税対象となる相続財産は (1) 被相続人が亡くなったときに所有していた財産

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

相続の基礎 ~ 「相続」を学ぼう!! ~ 生前贈与①有価証券

4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

問題 1 1 問題 1 1 納税義務者 相続税の納税義務者及び課税財産の範囲 課税価格 1 納税義務者 ⑴ 次に掲げる者は 相続税を納める義務がある 1 居住無制限納税義務者 ( 法 1 の 3 1 一 ) 相続又は遺贈により財産を取得した個人でその財産を取得した時において法施行地に住所を有するもの

特別障害者一人につき 75 万円を所得から控除することができます 障害者控除は 扶養控除の適用がない16 歳未満の扶養親族を有する場合においても適用されます ⑶ 心身障害者扶養共済掛金の控除 P128 条例の規定により地方公共団体が実施するいわゆる心身障害者扶養共済制度による契約で一定の要件を備えて

未成年者控除 障害者控除の見直し 未成年者控除 障害者控除 6 万円 20 歳に達するまでの年数 6 万円 ( 特別障害者 :12 万円 ) 85 歳に達するまでの年数 10 万円 20 歳に達するまでの年数 10 万円 ( 特別障害者 :20 万円 ) 85 歳に達するまでの年数 小規模宅地等につ

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

1.一般の贈与の場合(暦年課税)編

Microsoft Word - 第67号 来年からの贈与税改正と相続時精算課税を選択する際の注意点

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

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記号 欄 税務署長 年 月 日提出 書きかた 住所地を所轄する税務署名を記入します 申告書の提出年月日を記入します 平成 年分 住所 氏名 及び フリガナ の中に 30 と記入します 住所 住所地の郵便番号及び電話番号を記入します 申告をする人の氏名及びフリガナを記入します フリガナの濁点 や半濁点

キャッシュカードのご利用 口座振替のご利用によるお引出しはできません 手数料無料 詳しくは 弊行店頭またはホームページ ( にてご確認ください 口座開設のお手続きに必要なもの必要なものご留意点 保険証 運転免許証 旅券 住民基本台帳カード ( 顔写真付 ) な 預金

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶

月に締結 ) し それぞれについて教育資金非課税申告書を提出 ( 教育資金管理契約の締結日にそれぞれ提出 ) して 教育資金の非課税 の特例の適用を受けることはできますか 15 [Q2-8] 平成 25 年 4 月 1 日前に祖母から金銭等の贈与を受け 平成 25 年 4 月 1 日以後に金融機関等

教育資金贈与専用口座「未来」ご利用のご案内(商品概要説明書)

住宅借入金等特別控除の入力編

口座振替等の自振設定はできません 結婚 子育て資金ご入金以外の振込口座に指定はできません 付随取引のご留意点 結婚 子育て資金 預金利息 ATM 手数料のお引出し以外の受払いはできません 非課税措置の適用には 領収書等 の提出等が必要になります 詳しくは次頁以降をご参照ください 2. 口座開設のお手

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金


Microsoft Word - 平成15年税制改正(2).doc

1.修正申告書を作成する場合の共通の手順編

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

(3) 年金所得者公的年金等の収入金額が400 万円以下であり かつ その公的年金等の全部が源泉徴収の対象となる場合において公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が20 万円以下である場合には 確定申告の必要はありません また 上記 (2) 又は (3) に該当する方であっても 医療費控除や住宅借入金

受贈者ごとの非課税限度額 ( 注 1) 1 下記 2 以外の場合住宅用の家屋の種類 住宅用の家屋の新築等に係る契約の締結日 ( 注 3) 省エネ等住宅 ( 注 4) 左記以外の住宅 平成 27 年 12 月 31 日まで 1,500 万円 1,000 万円 平成 28 年 1 月 1 日から平成 3

平成27年度税制改正要望結果について

平成19年度市民税のしおり

o ( 注 ) 上記 1 及び2の改正は平成 27 年 1 月 1 日以後に相続又は遺贈により取得する財産に係る相続税について適用し 上記 3 及び4の改正は平成 26 年 1 月 1 日以後に相続又は遺贈により取得する財産に係る相続税について適用する (3) 未成年者控除及び障害者控除を次のとおり

やさしい税金教室

3.相続時精算課税の適用を受ける場合編

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

受贈者ごとの非課税限度額 ( 注 1) 1 下記 2 以外の場合住宅用の家屋の種類 住宅用の家屋の新築等に係る契約の締結日 ( 注 3) 省エネ等住宅 ( 注 4) 左記以外の住宅 平成 27 年 12 月 31 日まで 1,500 万円 1,000 万円 平成 28 年 1 月 1 日から平成 2

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

住宅借入金等特別控除の入力編

1. 相続税 (1) 基礎控除額の引き下げ 1) 改正の趣旨現在 ( ) の相続税の仕組みは 下図の通りです すなわち 合計課税価格から 基礎控除額を除いた課税遺産総額が相続税の計算の対象となるため 合計課税価格が基礎控除額の範囲内である場合には 相続税が課税されません その結果として 現状の相続税

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

税法入門コース 相続税 学習スケジュール 回数学習テーマ内容 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 4 回 第 1 章 第 2 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 4 章 第 5 章 テーマ 1 相続税 贈与税とは? テーマ 2 用語の説明 テーマ 1 相続人となれる人は? テ

第 4 章贈与税の課税価格と税額 第 4 章贈与税の課税価格と税額 第 1 節課税原因 贈与税は 贈与 ( 死因贈与を除く ) により財産を取得した場合 その取得という事実を課税原因としている 贈与とは 民法上の贈与契約をいい その内容は民法に規定されている 学習のポイント 1 どのような場合に贈与

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

平成23年度税制改正の主要項目

2011年税制改正のポイント

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

Microsoft Word - FP2級法改正情報 doc

2.配偶者控除の特例の適用を受ける場合(暦年課税)編

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3. 住宅税制 消費税率の引上げに伴う一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和する観 点から 住宅税利について以下のとおり所要の措置を講じます 住宅ローン減税を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで 4 年間延長し その期間のうち平成 26 年 4 月 1 日から平成 29

PowerPoint プレゼンテーション

ごうぎん教育資金贈与口座 孫への贈り物 ご利用のご案内 本預金にかかるお手続きや注意事項を記載しております ご契約の前にご確認ください 本預金は 平成 25 年度税制改正における 教育資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置 ( 以下 非課税措置 といいます ) の適用商品です 口座開設にあたっては

贈与税の非課税特例 ①住宅取得等資金の贈与

(2) 教育資金非課税措置の対象対象となるとなる教育資金教育資金の範囲 1 学校等に対して直接支払われる金銭 (1,500 万円まで非課税 ) 入学金 授業料 入園料 保育料 施設設備費または入学( 園 ) 試験の検定料など 学用品の購入費や修学旅行費や学校給食費など学校等における教育に伴って必要な

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

日興証券

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

の規定により支給を受ける年金を含む ) 上記の追加された改正は 平成 27 年 10 月 1 日以後に支給を受ける一時金又は年金に係る相続税について適用される ( 相続税法施行令の一部を改正する政令 ( 平成 26 年政令第 140 号附則 2)) が 平成 27 年 10 月 1 日前に退職共済年

3.相続時精算課税の適用を受ける場合編

2011年度税制改正大綱(相続・贈与税)

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

左記に該当しない方 ボタンを選択した場合 ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 住宅借入金等特別控除の入力画面が表示されます 所得 所得控除等入力 画面で ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 3 ページ

Transcription:

直系尊属からの贈与の贈与税非課税制度 3 種類の非課税制度の概要 直系尊属 ( 父母 祖父母など ) から直系卑属 ( 子 孫など ) に贈与を行う場合 贈与資金の目的別に3 種類の贈与税非課税制度があります それぞれ非課税制度の実施期間 金額 条件等が異なります 直系尊属からの贈与の贈与税非課税制度の概要 住宅取得等資金の非課税制度 使途住宅取得等資金 13-2 それぞれの制度の適用条件を満たせば いずれも併用することが可能です ( 注 ) 3 種類の贈与税非課税制度の概要は下表の通りです それぞれの制度について 順に詳しく説明します 教育資金の一括贈与非課税制度 教育資金 ( 本人の出生 30 歳まで ) 贈与者の直系尊属 ( 父母 祖父母など ) 20 歳以上の直系卑属 ( 所得制限あり ) 30 歳未満の直系卑属 ( 所得制限なし ) 贈与できる期間 2021 年 12 月 31 日まで 2019 年 3 月 31 日まで 非課税が適用される贈与の上限金額 時期 住宅の種類等により異なる ( 最大 3,000 万円 ) 結婚 子育て資金の一括贈与非課税制度 結婚 子育て資金 ( 子育て資金は子の小学校就学前まで ) 20 歳以上 50 歳未満の直系卑属 ( 所得制限なし ) 1,500 万円 1,000 万円 贈与の方法特になし贈与された資金を金融機関の専用口座で管理する 資金使途の確認方法 贈与された資金を使用できる期間 贈与後に贈与者が死亡した場合 贈与税の申告書等を期日内に税務署に提出する 贈与された年の翌年の3 月 15 日まで 相続財産に持ち戻さない 領収書等を期日内に金融機関に提出する が30 歳に達するまで ( 残額には贈与税課税 ) が50 歳に達するまで ( 残額には贈与税課税 ) 残額につき相続財産に持ち戻す ( 326ページ ) ( 注 ) 保育所 幼稚園の費用などは教育資金の一括贈与非課税制度と結婚 子育て資金の一括贈与非課税制度の両制度の対象となっていますが 両制度を併用する場合でも 同一の費用にかかる領収書等を両制度で重複して金融機関に提出することはできません 319

320 住宅取得等資金の非課税制度 2015 年 1 月 1 日から2021 年 12 月 31 日までの間に 直系尊属からの贈与により住宅取得等資金の贈与を受け 一定の条件の下 住宅の新築 中古住宅の取得 増改築等 ( 以下 住宅取得等 ) を行った場合 一定額まで贈与税を非課税とすることができます 住宅取得等資金の贈与税非課税となる贈与の上限金額は 当該住宅取得等の契約の時期 当該住宅の取得につき 10% が適用されるか否か 取得する住宅が一般住宅であるか 耐震 エコ バ 住宅取得等資金の非課税制度 贈与の時期 2015 年 1 月 1 日から 2021 年 12 月 31 日までの贈与 贈与者の直系尊属 ( 父母 祖父母など ) 資金使途 取得する住宅の条件 住宅取得等の契約 取得した住宅の新築等 取得した住宅への居住 リアフリー住宅であるかにより異なります また が東日本大震災の被災者である場合は上限金額の特例が適用されます なお 住宅取得等資金の贈与税非課税となる贈与の上限金額が最大となるのは 2019 年 4 月から2020 年 3 月までの間にの取得契約を締結し 当該住宅の取得につき 10% が適用された場合で 3,000 万円となります 以下の1 3の全てを満たす者 1 贈与を受けた年の1 月 1 日において20 歳以上 2 贈与を受けた年の合計所得金額が2,000 万円以下 3 2009 年 2014 年までに住宅取得等資金の非課税制度の適用を受けていない 居住用住宅の新築 中古住宅の取得 増改築 ( これらとともにする当該住宅の敷地である土地等の取得を含む 以下 新築等 ) 床面積が 50 m2以上 240 m2以下などの条件あり 2021 年 12 月 31 日までに締結する 贈与を受けた年の翌年 3 月 15 日までに住宅取得等資金の全額を充てて住宅用の家屋の新築等をする ( ) 贈与を受けた年の翌年 3 月 15 日までに居住の用に供すること又は同日後遅滞なく居住の用に供することが確実であると見込まれ かつ 贈与を受けた年の翌年 12 月 31 日までに実際に居住の用に供する ( ) ( )2017 年度税制改正により 2015 年 1 月 1 日から 2016 年 12 月 31 日までの間に贈与により取得した住宅取得等資金に係る贈与税についての 住宅取得等資金の贈与税の非課税 住宅取得等資金の贈与を受けた場合の相続時精算課税選択の特例 又は 東日本大震災に係る住宅取得等資金の贈与税の非課税 ( これらの特例をあわせて 以下 住宅取得等資金の贈与税の特例 ) の適用については 2016 年 4 月 1 日以後に発生した災害により住宅用の家屋に被害を受けた場合 期日の延長または居住要件の免除が認められる場合があります 非課税となる上限金額を超える金額の贈与を受けた場合 超過分の金額について 暦年課税か相続時精算課税制度を選択することになります ( ただし 直系尊属からの贈与のうち 相続時精算課税制度を選択できるのは 親から子 または祖父母から孫への贈与に限られます ) 暦年課税を選択した場合 住宅取得等資金の贈与税非課税となる贈与の上限金額を超える分の贈与額について 110 万円の基礎控除が適用されます すなわち 合計で最大 3,110 万円まで非課税で贈与を行うことができます 住宅取得等資金の贈与税非課税となる贈与の上限金額 一般の 東日本大震災の被災者である 10% 適用以外の場合 10% 適用の場合 10% 適用以外の場合 10% 適用の場合 2016 年 1 月 2019 年 3 月 相続時精算課税制度を選択した場合 住宅取得等資金の贈与税非課税となる贈与の上限金額を超える分の贈与額について 最大 2,500 万円まで特別控除を適用できます すなわち 合計で最大 5,500 万円まで贈与時非課税で贈与を行うことができます なお 暦年課税と相続時精算課税制度のいずれを選択した場合でも 住宅取得等資金の非課税制度により贈与を受けた金額については 将来の相続において生前贈与加算の対象になりません 住宅取得等の契約の時期 2019 年 4 月 2020 年 3 月 2020 年 4 月 2021 年 3 月 2021 年 4 月 2021 年 12 月 一般住宅 700 万円 500 万円 300 万円 1,200 万円 1,000 万円 800 万円 一般住宅 2,500 万円 1,000 万円 700 万円 一般住宅 3,000 万円 1,500 万円 1,200 万円 1,000 万円 1,500 万円 一般住宅 2,500 万円 1,000 万円 3,000 万円 1,500 万円 321

教育資金の一括贈与非課税制度 2013 年 4 月 1 日から2019 年 3 月 31 日価証券の購入の3 種類の方法があり いまでに 直系尊属から30 歳未満の直系卑ずれも金融機関と教育資金管理契約を締属に教育資金の一括贈与を行った場合 結する必要があります 最大 1,500 万円まで贈与時の贈与税が非この制度を利用できるのは1 人の受贈課税とされます 者につき1つの金融機関のみとなります 非課税を適用するための贈与の方法と同じ金融機関を用いて 限度額の範囲内しては 1 信託会社への信託 2 銀行等で再度贈与することは可能です への預貯金の預入 3 証券会社等での有 贈与の方法贈与者贈与を受ける者の直系尊属 ( 父母 祖父母など ) 教育資金管理契約の締結日において30 歳未満教育資金管理契約に基づいた以下のいずれかの方法 1 信託会社への信託贈与の方法 2 銀行等への預貯金の預入 3 証券会社等での有価証券の購入 (2 3は書面による贈与が必要) 贈与を受ける者 1 人につき1,500 万円まで ( 贈与する側については 何人教育資金管理契約へのに贈与するか 総額はいくらかについては制限なし 贈与を受ける側につ非課税拠出額の限度額いては 何人から贈与を受けても合計 1,500 万円まで ) 拠出できる期間 2013 年 4 月 1 日 2019 年 3 月 31 日 教育資金支出額 この制度による贈与は 教育資金 の額が 教育資金支出額 とされます ための贈与ですので は金融機関 教育資金 のうち 学校等に直接支払の口座から払出された金銭を教育資金にわれる入学金 授業料等は累計 1,500 万使ったときは 領収書等を所定の期限内円まで 教育資金支出額 とされます に金融機関に提出 ( 電磁的方法による提 教育資金 のうち 学校等以外の者に出も可 ) しなければなりません 教育資支払われる金銭等 ( 塾代 習い事代など ) 金 のうち 金融機関に領収書等が提出については 累計で500 万円までしか 教され金融機関が確認を行い記録された金育資金支出額 に算入できません 322 教育資金の定義と領収書等の提出 教育資金 教育資金支出額 領収書等の提出期限 1 学校等 ( 外国を含む ) に直接支払われる 入学金 授業料 入園料 保育料 施設設備費 入学試験料 在学証明料など 1 2 学校等以外の者 ( 外国を含む ) に支払われる金銭のうち 以下の活動内容の以下の費用 ( 社会通念上相当と認められるものに限る ) [ 活動内容 ] 学習 スポーツ 文化芸術活動 教養の向上のための活動 [ 費用 ] 月謝 謝礼 入会金 施設利用料など 上記活動で使用する物品の費用のうち 上記の指導を行う者を通じて購入するもの ( 指導を行う者の名で領収書が出るもの ) 1 同一の費用に係る領収書等を 結婚 子育て資金の一括贈与非課税制度 と重複して金融機関に提出することはできない 2 学用品の購入費 修学旅行費または学校給食費その他学校における教育に伴って必要な費用に充てるための金銭 については 学校等に直接支払った場合は1 業者等を通じて支払ったもので 学生等の全部または大部分が支払うべきものと当該学校等が認めたもの については2に算入する 3 通学定期代 留学渡航費 転校等に伴う交通費については2に算入する 契約終了時の扱い 教育資金のうち 金融機関に領収書等が提出され 金融機関が確認を行い 記録された金額 ( ただし 上記 2については500 万円までしか 教育資金支出額 に算入できない ) いずれかの方式をが選択する ( 一度選択したら 変更不可 ) [ 立替払方式 ] 教育資金の支払を行った後に相当額の金銭を口座から引き出す場合 それぞれの領収書等に記載された支払日から1 年以内に 都度提出 [ 暦年管理方式 ] 口座から金銭を引き出した後に教育資金の支払を行う場合 暦年 (1 月 12 月 ) ごとに領収書等をまとめ 翌年の3 月 15 日までに提出 税法上の規定です 実際の取扱いについては 取扱いの金融機関にご確認ください 教育資金管理契約は 次ページ表に掲載された事項のいずれかに該当するまで継続します 教育資金管理契約の終了時に 非課税拠出額から教育資金支出額として払い出した額を差し引き 残額があれば30 歳到達時 ( または残高が0になったとき ) に贈与があったものとして贈与税が課税されます すなわち 教育資金以外の目的で口座から引き出した場合や 教育資金に支出 2したが領収書等を提出しなかった場合などについては 口座の残高が0であったとしても 贈与税が課税されます なお 口座に拠出された額を教育資金以外に利用することも 30 歳到達時等に贈与税が課税されることにはなりますが 税法上は可能です ( 注 ) 教育資金管理契約の終了時には 金融機関よりの納税地の所轄税務署長に調書が提出されます 323 ( 注 ) 取扱いの金融機関によっては 教育資金以外の目的の引出しについて制限があります 018年度改正所得税住民税株式N

契約終了時の扱い下記のいずれかに該当して教育資金管理契約が終了するまで 1 が30 歳に達する教育資金管理契約 2 が死亡するの期間 3 口座の残高が0になる ( と金融機関との間で教育資金管理契約を終了させる合意があった場合に限る ) 30 歳到達時 ( または 残高が0になったとき ) 非課税拠出額 から 教育資金支出額 として払い出した額を差し引いた残額があれば 30 歳到達時 ( または残高が0になったとき ) に贈与があったものと教育資金管理契約して贈与税を課税終了時の扱い 死亡時 非課税拠出額 から 教育資金支出額 として払い出した額を差し引いた残額があっても贈与税非課税 口座内での運用 贈与税非課税で拠出された資金を 口他方で 口座内の運用によって損失が座内で運用することもできます ( ただし 生じた場合についてはその損失分は 教口座内の有価証券を信用取引等の証拠金育資金支出額 とはならないため 贈与代用有価証券とすることはできません ) 税が課税されます すなわち 口座内の口座内の運用により譲渡益 利子 配当運用で損失が発生した場合は 元本が毀などが得られた場合は その譲渡益 利子 損する上に贈与税を課税されることにな配当などについては通常通り所得税等がるので注意が必要です 課税されますが 贈与税はかかりません 結婚 子育て資金の一括贈与非課税制度 2015 年 4 月 1 日から2019 年 3 月 31 日までの間に 直系尊属から20 歳以上 50 歳未満の直系卑属に結婚 子育て資金の一括贈与を行った場合 最大 1,000 万円まで贈与時の贈与税が非課税とされます 非課税を適用するための贈与の方法としては 1 信託会社への信託 2 銀行等への預貯金の預入 3 証券会社等での有価証券の購入の3 種類の方法があり い 1つの金融機関のみとなります 同じ金融機関を用いて 限度額の範囲内で再度贈与することは可能です なお この制度での 子育て とは 小学校就学前までの 子育て のことを言います このため 小学校就学以後の教育費は 結婚 子育て資金の一括贈与非課税制度 の対象ではありません 小学校就学以後の教育費については 教育 ずれも金融機関と結婚 子育て資金管理 資金の一括贈与非課税制度 ( 322ペー 契約を締結する必要があります この制度を利用できるのは1 人のにつき ジ ) の対象となります 324 贈与の方法 贈与者贈与を受ける者の直系尊属 ( 父母 祖父母など ) 贈与の方法 結婚 子育て資金管理契約への非課税拠出額の限度額 拠出できる期間 結婚 子育て資金支出額 この制度による贈与は 結婚 子育て資金 のための贈与ですので は金融機関の口座から払出された金銭を結婚 子育て資金に使ったときは 領収書等を所定の期限内に金融機関に提出しなければなりません 結婚 子育て資金 のうち 金融機関に領収書等が提出され金融機関が確認を行い記録された金額が 結婚 子育て資金支出額 となります 結婚 子育て資金管理契約の締結日において 20 歳以上 50 歳未満 結婚 子育て資金管理契約に基づいて以下のいずれかの方法 1 信託会社への信託 2 銀行等への預貯金の預入 3 証券会社等での有価証券の購入 (2 3は書面による贈与が必要) 贈与を受ける者 1 人につき1,000 万円まで ( 贈与する側は 何人に贈与するか 総額はいくらかについては制限なし 贈与を受ける側については 何人から贈与を受けても合計 1,000 万円まで 夫婦それぞれが1,000 万円ずつ贈与を受けることは可能 ) 2015 年 4 月 1 日 2019 年 3 月 31 日 結婚 子育て資金 のうち 妊娠 出産 子育てに関する費用については 累計 1,000 万円まで 結婚 子育て資金支出額 とされます 結婚 子育て資金 のうち 結婚に関する費用については 累計 300 万円までしか 結婚 子育て資金支出額 に算入できません 325

326 結婚 子育て資金の定義と領収書等の提出 結婚 子育て資金 結婚 子育て資金支出額 領収書等の提出期限 贈与者死亡時の扱い 1 結婚に関する費用 挙式代 結婚披露宴の会場費など 新居の家賃( 最大 3 年分 ) 礼金 敷金 引越費用など ( 結納式 新婚旅行 婚約指輪 結婚指輪などの費用は含まれない ) 2 妊娠に関する費用 不妊治療に係る費用 ( 医薬品代 ( 処方せんに基づき調剤されたものに限る ) を含む ) 妊婦健診に係る費用 妊娠に起因する疾患の治療に要する費用 医薬品代など ( 自身だけでなくの配偶者に係る費用も含まれる ) 3 出産に関する費用 病院等に支払った分娩費 入院費など 産後ケアに係る費用(1 度の出産につき6 泊または7 回が上限 ) 母子保健法に基づく産婦健診費用 出産に起因する疾患の治療に要する費用 医薬品代 ( 自身だけでなくの配偶者に係る費用も含まれる ) 4 子育て ( 小学校就学前 ) に関する費用 病院等に支払った子( 小学校就学前 ) の医療費 予防接種代など 保育所 幼稚園等の保育料 ベビーシッターの費用など 同一の費用に係る領収書等を 教育資金の一括贈与非課税制度 と重複して金融機関に提出することはできない 結婚 子育て資金のうち 金融機関に領収書等が提出され 金融機関が確認を行い 記録された金額 ( ただし 上記 1 については 300 万円までしか 結婚 子育て資金支出額 に算入できない ) いずれかの方式をが選択する ( 一度選択したら 変更不可 ) [ 立替払方式 ] 結婚 子育て資金の支払を行った後に相当額の金銭を口座から引き出す場合 それぞれの領収書等に記載された支払日から1 年以内に 都度提出 [ 暦年管理方式 ] 口座から金銭を引き出した後に結婚 子育て資金の支払を行う場合 暦年 (1 月 12 月 ) ごとに領収書等をまとめ 翌年の3 月 15 日までに提出 税法上の規定です 実際の取扱いについては 取扱いの金融機関にご確認ください 結婚 子育て資金管理契約が終了する前に 贈与者が死亡したときは 非課税拠出額から結婚 子育て資金支出額を控除した残額 ( 管理残額 ) について 贈与者から相続等によって取得したものとみなされ 相続税の課税対象となります ただし が代襲相続人でない孫など 相続税額の2 割加算 ( 287ページ参照 ) の対象となる者であったとして も 管理残額については 相続税額の2 割加算 の対象にはなりません 贈与者が死亡しても結婚 子育て管理契約は終了しませんが 管理残額は結婚 子育て資金管理契約に算入され 契約の終了時に贈与税が課税されることはなくなります このため 贈与者死亡後に口座に残った金額については使途を問われず 領収書等の提出も不要となります ( 注 ) ( 注 ) 税法上の規定です 実際の取扱いについては 取扱いの金融機関にご確認ください 契約終了時の扱い 結婚 子育て資金管理契約は 次の表に掲載された事項のいずれかに該当するまで継続します 結婚 子育て資金管理契約の終了時に 非課税拠出額から結婚 子育て資金支出額として払い出した額を差し引き 残額があれば50 歳到達時 ( または残高が0になったとき ) に贈与があったものとして贈与税が課税されます すなわち 結婚 子育て資金以外の目的で口座から引き出した場合や 結婚 子 契約終了時の扱い 結婚 子育て資金管理契約の期間 結婚 子育て資金管理契約終了時の扱い 口座内での運用 育て資金に支出したが領収書等を提出しなかった場合などについては 口座の残高が0であったとしても 贈与税が課税されます なお 口座に拠出された額を結婚 子育て資金以外に利用することも 50 歳到達時等に贈与税が課税されることにはなりますが 税法上は可能です ( 注 ) 結婚 子育て資金管理契約の終了時には 金融機関よりの納税地の所轄税務署長に調書が提出されます 下記のいずれかに該当して結婚 子育て資金管理契約が終了するまで 1 が50 歳に達する 2 が死亡する 3 口座の残高が0になる ( と金融機関との間で結婚 子育て資金管理契約を終了させる合意があった場合に限る ) 50 歳到達時 ( または残高が0になったとき ) 非課税拠出額 から 結婚 子育て資金支出額 として払い出した残額があれば 50 歳到達時 ( または残高が0になったとき ) に贈与があったものとして贈与税を課税 死亡時上記残額があっても贈与税は非課税 贈与税非課税で拠出された資金を 口座内で運用することもできます その際 の注意点は 教育資金の一括贈与非課税制度と同様です ( 324ページ参照 ) ( 注 ) 税法上の規定です 実際の取扱いについては 取扱いの金融機関にご確認ください 327