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表1-表4-2

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別紙 40 東京都市計画高度地区の変更 都市計画高度地区を次のように変更する 面積欄の ( ) 内は変更前を示す 種類面積建築物の高さの最高限度又は最低限度備考 第 1 種 約 ha 建築物の各部分の高さ ( 地盤面からの高さによる 以下同じ ) は 当該部分から前面道路の反対側の境界線 高度地区

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メニュー36 あなたが家を建てるとき

茨木市では 緑あふれる魅力あるまちづくりを進めるため 民有地での緑化について その費用の一部を補助しています 生垣を設置 壁面を緑化 道路に面して新たに生垣を設置する 道路にはみ出している生垣を改良する [ 生垣緑化 ] 道路 壁面 擁壁 フェンス 市街化区域で 道路から眺望できる建築物や擁壁の壁面

新千里西町B団地地区地区計画

2

藤沢市地区計画運用基準 施行平成 30 年 4 月 1 日 る 本運用基準は, 地区計画の届出に際しての審査の画一化及び円滑化を図るため, 必要な事項を定め 項目第 1 建築物等の用途の制限に関する事項第 2 建築物の容積率の最高限度に関する事項第 3 建築物の建蔽率の最高限度に関する事項第 4 建

Transcription:

コンプライアンス遵守について 建築基準法 消防法 工場立地法 1

コンプライアンスとは法令遵守 すなわち法律や規則を守ること 当社は2008 年以降 建築基準法 消防法 工場立地法に関わるコンプライアンスチェックを工場管理者様と共に行い 不適格部分を撤去 改修等により是正して来ました コンプライアンス違反への社会の目は年々厳しくなっています 特に今後 工場や事務所の増改築を計画する場合には上記法令に違反があると許可を受けられません 前もってチェックし是正しておくことが重要です 2

コンプライアンス違反の事例 建築基準法 消防法 工場立地法 3

確認申請が必要 4

準耐火構造になっていない 5

防火区画がされていない 6

延焼措置がされていない 7

法 22 条地域内の措置がされていない 8

緑地減少の措置がされていない 9

10

建築確認申請の解説 建物を新築 増改築 移転する場合の留意点 11

1. 建築確認申請 建築確認申請とは 建物を新築 増改築等する場合に ( 例 : 工場 / 事務所の新築 増築, 庇新設 etc) 工事内容の大小に関わらず 計画が建築基準法に適合するかどうかの審査を受けることです 申請が許可されなければ工事はできません ( 審査期間は 2 ヵ月 ~4 ヶ月 ) 注意 ) 確認申請は全ての建設工事に必要ではありません 説明は次頁へ 12

建築確認申請について知る -1 確認申請の必要な場合とは 項目内容 新築工事増改築工事延べ床面積 10m2超 ( 注 ) 建物移転工事エレベーター ( 建築面積ではありません ) 荷重条件に関係なく設置する場合 確認申請提出 ( 注 )10 m2以下で確認申請の提出が必要でない場合でも 当然合法的に建てなければなりません 事前に確認下さい 13

建築確認申請について知る -2 延べ床面積とは 建物各階の床面積の合計 延べ床面積 2 階床面積 :40 m2 図の場合は 1 階床面積 :80 m2 80 m2 (1 階床面積 )+40 m2 (2 階床面積 )=120 m2 ( 延べ床面積 ) 14

建築確認申請について知る -3 建築面積とは 真上から見た面積 ( 水平投影面積 ) です 何階建てであろうと建築面積は変わりません 地上 6 階建て 100 m2 100 m2 平屋 (1 階建て ) 建物 A 建物 B 建物 A 建物 B 真上から見た図 横から見た図 高さが違っても 建物 A, B の建築面積は等しい 15

2. 工事例ー 1 例 -1 延べ床面積 10 m2を超える増築 敷地内に事務所設置 既設工場内に事務所設置 事務所設置平屋 20 m2 敷地 敷地 事務所設置平屋 20 m2 既設工場 確認申請必要 ( 延べ床面積が増加している ) 既設工場 確認申請不要 ( 延べ床面積が増加していない ) 16

工事例 -2 例 -2 増築 庇 新設の庇 30 m2を建てる 庇新設 30 m2 敷地 新設の庇 8 m2を建てる 庇新設 8 m2 敷地 既設工場 確認申請必要 ( 延べ床面積が 10 m2超のため ) 既設工場 確認申請不要 ( 延べ床面積が 10 m2以下のため ) 事務所 / 休憩所の新設などでも同様となります 17

3. 確認申請の流れ 確認申請 工事計画作成 確認申請提出 審査 確認済証受領 工事着工可 中間検査 完了検査 建物使用許可 この間のリードタイム約 2~4 ヶ月 中間検査 完了検査時にも確認済証が必要となります 18

建物の延焼ラインの解説 隣接して建物を造る場合の留意点 19

1. 延焼ラインの概要 隣接する建物の火災が発生した場合 炎が燃え移る可能性のある距離を延焼ラインと呼びます 延焼ライン 20

2. 延焼ラインの解説 延焼ライン部分 3) 敷地境界線 2) 外壁間の中心線 ( 同一敷地内 ) 延焼ラインとならない例建物 C と建物 D 条件 両方の建物面積合計が 500 m2以下 1) 道路中心線 5m 5m 5m 5m 5m 5m 建物 A 300 m2 2 階 建物 B 700 m2 2 階 建物 C 300 m2 2 階 建物 D 100 m2 建物 E 600 m2 3 階 2 階 1 階 1 階 1 階 1 階 3m 3m 3m 3m 3m 3m 3m 3m 敷地 :A 敷地 :B 道路敷地 :C 2) 外壁間の中心線 ( 同一敷地内 ) 内 容 1 階部分 2 階以上 1) 道路中心線からの距離 3m 5m 2) 同一敷地内の2つの建物外壁間の中心線からの距離 3m 5m 3) 敷地境界線からの距離 3m 5m 21

3. 延焼ラインにかかった場合の対応例 延焼ラインにかかった建物を接続して同一棟とする 施工範囲 A B この方法での留意点 A の接続面は防火区画の処置が必要です 防火区画 延焼ラインにかかった外壁を防火構造にする 施工範囲 A B この方法での留意点 A の屋根まで防火構造の壁とする必要があります 防火構造 22

23

推奨事例 屋外に休憩室を造る場合 工場側外壁 1 時間耐火の壁 仕様 ポイント 1 床面積が 10 m2超の場合 確認申請を提出する ポイント 2 工場の外壁を 1 時間耐火の壁とする 工場側外壁スレート壁の上に 1 時間耐火の壁を貼り付ける 3m 3m 屋外休憩室 24

防火区画の解説 工場内に間仕切壁を設置 工場内に事務所等を設置 する場合の留意点 25

1,800 m2の工場の区画例 1. 防火区画とは 床面積 1,500m2以上の施設は1,500m2毎に1 時間耐火の壁で延焼防止の区画をする必要があります 1800 m2 1500 m2 300 m2 耐火壁を設置することにより 1500 m2と 300 m2に区画 なぜ工場はオーフ ンな環境で生産出来るか? 区画出来ない理由を提出し許可されれば 1500 m2毎の区画免除を受けることができます ( 免除例は次頁 ) 26

2. 防火区画免除 ( 例 ) 例 1 生産レイアウトに支障がでる場合 1500 m2 500 m2溶接 組付 製品 出荷 通常は耐火壁が必要 生産レイアウトに支障がでる場合免除申請が出来ます 例 2 天井クレーンがある場合 クレーンガーター 1500 m2 500 m2 通常は耐火壁が必要 クレーン クレーンガーター クレーン クレーンにより区画出来ない為 免除申請が出来ます 27

3. 防火区画における留意点 1,500 m2以上のエリアにおいて 事務所などを設置する場合は耐火仕様で工事しなければなりません 必要例 1500 m2以上のエリアに事務所を造る 事務所設置 1500 m2以上の工場 1 時間耐火の壁 天井で区画 耐火認定の窓 扉を設置 不要例 1500 m2の区画内に事務所を造る 事務所設置 1500 m2区画内 耐火仕様で工事する必要はありません 28

壁 : 1 時間耐火認定の壁で工事 4. 防火区画の仕様 壁の施工例 石膏ボード 12.5 mm両面 2 枚張り 石膏ボード 21 mm片面 2 枚張り 下地 : 軽量鉄骨 下地 : 軽量鉄骨 窓 : 耐火ガラス又は防火シャッターの設置 はめ殺しの耐火ガラス 防火シャッターの設置 扉 : 防火認定扉 窓が必要な場合はヒューズ付シャッターを設置する ヒュース が溶けて鉄板で遮断 29

推奨事例 荷役用エレベーターを囲う場合 仕様 ポイント 防火区画する 壁材 1 時間耐火認定の壁で囲う石膏ボード 21 mm +21 mm ( 片面 2 枚張り ) 石膏ボード 21mm ( 断面 ) 石膏ボード 21mm 鉄骨 シャッター煙感知器連動防火シャッター 荷役用エレベーター 壁材 1 時間耐火認定の壁 扉防火戸 ヒュース 付タ ンハ ー 下降 防火戸 シャッター煙感知器連動の防火シャッター設置 30

準耐火建築物の解説 工場の屋根 外壁等の材質 に関する留意点 31

1. 準耐火建築物の概要 建物の主要構造部を不燃材料で施工したもの 主要構造部 仕様 屋根 屋根 梁 梁 不燃材料 柱床 で造ること 柱 外壁 外壁 床 一般の工場は殆どが準耐火建築物で造られている 32

2. 工事の留意点 1 屋根 外壁不燃材 ( 金属板, スレート等 ) を使用して下さい 可燃材 ( アクリル板 ヘ ニヤ板等 ) の使用は不可 2 柱 梁鉄骨として下さい 3 床コンクリート, アスファルト等を使用して下さい 33

改修事例 工場の鉄骨階段に風雨除けの壁を貼る場合 アルミサッシュ 網入りガラス 屋根折板 ( 鉄板 ) 壁材サイディングボード ( 不燃認定品 ) 仕様 ポイント 不燃材を使用する注 ) アクリル板等の可燃材は使用できません 壁材 1 サイディングボード ( 不燃認定品 ) 2 スレート 3 角波鉄板 窓アルミサッシュ, 網入りガラス 屋根材折板 ( 鉄板 ) 厚み 0.8mm 通路屋根折板 ( 鉄板 ) 通路屋根材折板 ( 鉄板 ) 厚み 0.8mm 34

法 22 条区域について 屋根の材質に関する留意点 35

1. 法 22 条区域とは 防火地域および準防火地域以外の指定地域で 広域的な防火対策を図る目的から 建築物の屋根を 1 不燃材で造る又は 2 不燃材で葺くことを義務づけた区域です 1 屋根 断熱材 下地 屋根 を不燃材で造る ( 屋根が瓦などの場合 ) 断熱材 2 屋根 を不燃材で葺く ( おおいつくる ) 下地 屋根断面図 36

2. 基本的な考え方 新築, 増改築, 改修工事を実施する場合は 法 22 条区域を確認し工事を実施して下さい 例 : 工場にプレハブハウスを新設する 愛知県の場合ほとんどが法 22 条区域であるため 屋根は不燃材で葺か ( 又は造ら ) なければならない 推奨例 カルハ リウム鋼板 0.8mm 折板葺き カラー鉄板 0.8mm 折板葺き 37

工場立地法の解説 一定規模以上の工場を新築 増改築する場合の留意点 特に緑地に注意 38

1. 工場立地法とは 生産施設を設置 ( 生産施設面積の増加 ) 植栽を撤去 ( 緑地の減少 ) 1 工場立地法の目的企業が工場の立地 運用に際して周辺地域の環境保全を図り社会貢献と注意義務を全うする 2 工場立地法の主な要件生産施設面積の制限緑地面積の確保環境施設面積の確保 上記のような工事の際は注意が必要 工事着工 90 日前に届出を行う必要があります 39

1) 届出対象 2. 届出対象と規制の内容 次の条件に当てはまる工場が届出対象となります 1 敷地面積 : 9,000 m2以上 2 建築面積の合計 3,000 m2以上 A C B 3 業種 : 製造業 電気 ガス 熱供給業 ( 水力 地熱発電を除く ) 2) 規制の内容 内容 1 生産施設面積 2 緑地面積 3 環境施設面積 敷地面積に対する割合 40% 未満に抑える 20% 以上確保緑地を含め25% 以上確保 40

最後に 建物コンプライアンス工事は 当社までご相談 ご下命を お願いします ご拝読ありがとうございました 41