製造業3. 東北の産業構造 ( 製造業 ) (1) 製造業 1 概況 製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% の増加 平成 26 年の東北地域の製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% と3 年連続の増加となった また 全国に占める割合は5.5% と前年

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愛媛の工業 ( 速報 ) - 平成 30 年工業統計調査 ( 速報 ) 結果から - 平成 29 年の愛媛県の製造業について ( 従業者 4 人以上の事業所 ) この速報は 平成 30 年 6 月 1 日現在で実施した 平成 30 年工業統計調査 をもとに 愛媛県内の製造事業所 ( 従業者 4 人以

(Microsoft Word - \214\213\211\312\202\314\212T\220\340.doc)

一企業当たりの事業所数は 14. 事業所 ( 前年度差.6 事業所減 ) 常時従業者数 499 人 ( 前年度比.8% 減 ) 売上高は 23.4 億円 ( 同 2.9% 減 ) 製造企業の一企業当たりの売上高は 億円 ( 前年度比 3.9% 減 ) 営業利益は 1 億円 ( 同.6%

第 10 表 産業大中分類別, 性別, 常用労働者の1 人平均月間現金給与額 規模 5 人以上 TL 調査産業計 年次及び月次 平成 20 年 300, , ,080 48, , ,954 60, , ,246 32,505 平

第 10 表 産業大中分類別, 性別, 常用労働者の1 人平均月間現金給与額 規模 5 人以上 TL 調査産業計 年次及び月次 平成 17 年 313, , ,854 50, , ,534 61, , ,321 36,193 平

製造業 ページ 303 調査対象数 1,695 調査対象数 1,541 調査対象数 971 調査対象数 464 総資本経常利益率 (%) 自己資本経常利益率 (%)

3 地域別の業種リストを確認 対象業種の判断は 日本標準産業分類のに基づいて行われます 経営力向上計画の 2 事業分野と事業分野別指針 欄の 事業分野 ( ) が 次ページ以降の7 都府県別の業種リストにおける対象業種 ( ) に該当するかどうかを確認して下さい 経営力向上計画の 事業分野 ( )

目 次 利用上の注意 調査結果の概要 1 事業所数 1 2 従業者数 1 3 製造品出荷額等 1 統計表 表 -1 産業別事業所数 従業者数表 -1 ( 従業者 4 人以上の事業所 ) 2 表 -2 産業別製造品出荷額等表 -2 ( 従業者 4 人以上の事業所 ) 3 表 -3 事業所数 従業者数

News Release 2018 年 8 月 1 日 香川県内民間企業の 2018 年夏季ボーナス支給見込み アンケート調査結果について 百十四銀行 ( 頭取綾田裕次郎 ) では 香川県内に本社または主工場をもつ民間企業 640 社を対象として 2018 年夏季ボーナスの支給予想について アンケー

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産業廃棄物の排出及び処理状況等(平成20年度実績)

産業廃棄物の排出 処理状況について 1. 調査方法 (1) 調査対象 1 調査対象 2 対象業種 3 対象廃棄物 47 都道府県 日本標準産業分類( 平成 19 年 11 月改訂 )/ 総務省 をもとに抽出した産業廃棄物の排出が想定される大分類 18 業種廃棄物の処理及び清掃に関する法律に規定する産

News Release 2018 年 12 月 27 日 香川県内民間企業の 2018 年冬季ボーナス支給見込みアンケート調査結果について 百十四銀行 ( 頭取綾田裕次郎 ) では 香川県内に本社または主工場をもつ民間企業 630 社を対象と して 2018 年冬季ボーナスの支給予想について アン

以前 製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

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平成24年度エネルギー消費統計結果概要

指数でみた卸売業の動き

○統A 1(1-6).xls

目次 調査結果の概要 1 小企業編 中小企業編 概況 3 概況 15 調査の実施要領 4 調査の実施要領 16 業況判断 5 業況判断 17 売上 1 売上 2 採算 11 利益 21 資金繰り 借入 12 価格 金融関連 22 経営上の問題点 13 雇用 設備 23 設備投資 価格動向 14 経営

平成 22 年度エネルギー消費統計結果概要 経済産業省資源エネルギー庁平成 24 年 4 月 エネルギー種別に見ると 最終エネルギー消費総量の 37.5% が燃料 54.8% が電力 7.4% が熱となっています 調査の対象となった非製造業 製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) 業務部

宮崎労働局 宮崎労働局発表平成 26 年 8 月 29 日解禁 報道関係者各位 雇用失業情勢 ( 平成 26 年 7 月分 ) Press Release 照会先 宮崎労働局職業安定部 部 長 上村有輝 職業安定課長 森山成人 労働市場情報官 多田真理子 ( 代表電話 )0985(38)8823 平

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30付属統計表(全体)

お金をめぐる最近の動き

28付属統計表(全体)

29付属統計表(全体)

第3章 総務省統計局が提供する地域メッシュ統計の編成項目_2 経済センサス

2 業種別排出量産業廃棄物の業種別排出量を図 1-2 及び表 1-1 に示す 調査の結果 電気 ガス 熱供給 水道業 ( 下水道業を含む ) からの排出量が最も多く 約 100,543 千トン ( 全体の 25.7%) 次いで建設業が約 81,845 千トン ( 同 20.9%) 農業 林業が約 8

28付属統計表(全体)

[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 )

平成 22 年基準 秋田県鉱工業生産指数月報 平成 30 年 12 月分 鉱工業生産指数の推移 季節調整済指数全国 東北 : 平成 27 年 =100 秋田 : 平成 22 年 =

燕市の工業

目 次 本書の利用にあたって 1. 経済センサス- 活動調査について 1 2. 事業所の産業の決定方法 1 3. 集計項目等の説明 2 4. 利用上の注意 3 Ⅰ 概 要 1. 総 括 5 2. 事業所数 7 3. 従業者数 9 4. 製造品出荷額等 工業形態別構成 経営組織

結  果  の  概  要

⑤資料4~8高卒状況の推移

H24燕市の工業(確報)HP用

印刷用統計表_ xls

⑤資料4~8高卒状況の推移(更新)_

2. 有期契約労働者を雇用しているか 設問 1 パート アルバイト 契約社員 嘱託 派遣社員などの有期契約労働者を雇用していますか 選択肢 1 雇用している 2 雇用していないが 今後雇用する予定 3 雇用していないが 以前雇用していた 4 雇用しておらず 今後も雇用しない予定 全体

平成12年工業統計調査結果表(速報)

北陸 短観(2019年6月調査)

北陸 短観(2016年12月調査)

北陸 短観(2019年3月調査)

平成 29 年度 高校 中学新卒者のハローワーク求人に係る 求人 求職状況 取りまとめ ~ 高校生の求人倍率は 2.08 倍 求人数は前年比 15.7% 増 ~ 厚生労働省は このほど 平成 30 年 3 月に高校や中学を卒業する生徒について 平成 29 年 7 月末現在の公共職業安定所 ( ハロー

14, , , , , , ,

商業販売額の動向 平成 27 年 6 月の商業販売額は38 兆 4360 億円 前年同月比 0.9% の増加となった これを卸売業 小売業別にみると 卸売業は26 兆 9790 億円 同 0.9% の増加となった 小売業は11 兆 4570 億円 同 0.9% の増加となった なお 商業販売額の季節

平成 28 年度エネルギー消費統計における製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) のエネルギー消費量を部門別にみると 製造部門で消費されるエネルギーは 1,234PJ ( 構成比 90.7%) で 残りの 127PJ( 構成比 9.3%) は管理部門で消費されています 平成 28 年度エ

ニュースリリース 中小企業の雇用 賃金に関する調査結果 ( 全国中小企業動向調査 2013 年 月期特別調査 ) 年 4 月 8 日株式会社日本政策金融公庫総合研究所 3 割の企業で正社員は増加 3 社に 1 社で給与水準は上昇 従業員数 2013 年 12 月において

H26-5-all

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3-3. 個別分析の結果 (1) 産業活動と純流動量の量的変化の状況 1) 産業業種別出荷量の推移全国貨物純流動調査における年間出荷量は 90 年調査 (89 年実績 : 3,610 百万トン ) から 95 年調査 (94 年実績 :3,556 百万トン ) にかけて バブル経済の崩壊などにより個

H27本書_01表紙

都道府県別有効求人倍率 ( 季節調整値 ) 令和元年 5 月 広島 東京 岡山 福井 岐阜 愛知 富山 石川 香川 大阪 鳥取 群馬 三重 長野 新潟 島根 宮城 愛媛 京都 茨城 山口 熊本 福岡 大分 静岡 徳島 山形 福島 宮崎 秋田 奈良 栃木 和歌山 兵庫 岩手 山梨 千葉 鹿児島 埼玉

経済センサス活動調査速報

業種別の概況 教養 技能教授業 事業所数 7 万 9509 事業所 ( 前年比 6.7%) 従業者数 25 万 6477 人 ( 前年比 2.8%) 年間売上高 9328 億円 ( 前年比 3.0%) 教養 技能教授業務の事業従事者数 33 万 7230 人 ( 前年比 4.4%) 教養 技能教授業

スライド 1

H30情報表紙 (H30年度)

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経済センサス活動調査速報

第2章 食品卸売業の経営指標


東北地域百貨店 スーパー販売額動向 平成 28 年 3 月分速報 ( 旧名称 : 東北地域大型小売店販売額動向 ) 平成 28 年 5 月 13 日 1. 百貨店 スーパー ( 全店舗 ) の動向平成 28 年 3 月の管内 ( 東北 6 県 ) における百貨店 スーパー販売額 ( 全店舗 ) は

Ⅱ モデル分析

08飯山(__26.2月).xls

企業物流短期動向調査 ( 日通総研短観 ) 調査結果 ( 抜粋 ) (2008 年 9 月調査 ) 2008 年 10 月 株式会社日通総合研究所 ホームページはこちら

次に 製造業における製造品出荷額の構成比について 図 および図 に示す 福島県の製造業は 情報通信機械器具製造業 の割合が高く 次いで 化学工業 電子部品デバイス電子回路製造業 の順である 特に 情報通信機械器具製造業 は全国の構成比と比較して非常に高く 全国の情報通信機械器

平成 25 年 3 月 19 日 大阪商工会議所公益社団法人関西経済連合会 第 49 回経営 経済動向調査 結果について 大阪商工会議所と関西経済連合会は 会員企業の景気判断や企業経営の実態について把握するため 四半期ごとに標記調査を共同で実施している 今回は 2 月下旬から 3 月上旬に 1,7

29年6月労働市場月報表紙

付属資料

2. 利益剰余金 ( 内部留保 ) 中部の 1 企業当たりの利益剰余金を見ると 製造業 非製造業ともに平成 24 年度以降増加傾向となっており 平成 27 年度は 過去 10 年間で最高額となっている 全国と比較すると 全産業及び製造業は 過去 10 年間全国を上回った状況が続いているものの 非製造

概況目次 調査結果の概要 第 1 章我が国企業の構造と活動の状況 企業の分布

平成24年経済センサス-活動調査

毎月勤労統計調査平成22年06月分結果確報

労働市場月報ひょうごH25年6月内容(参照)_ xls

目次 平成 30 年 6 月環境経済観測調査地域別統計表 ページ 表 A 地域別対象企業数及び回答率 1 表 1-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 主業別 2 表 1-2 発展していると考える環境ビジネス 4 表 2-1(1) 現在行っている環境ビジネス数 主業別 6 表 2-1(2) 現在行って

<4D F736F F F696E74202D20819A E E63589F E598BC68CD BBB89EF8B6392F18F6F8E9197BF28939D8C7689DB8DE

はしがき 工業統計調査は 工業の実態を明らかにするため 統計法に基づく指定統計として 経済産業省所管のもとに毎年実施されております この報告書は 平成 20 年 12 月 31 日現在で実施された工業統計調査の結果を概算としてまとめたものです そのため 後日経済産業省より公表される確定数とは若干異な

過去 10 年間の業種別労働災害発生状況 ( 大垣労働基準監督署管内 ) 令和元年 4 月末現在年別 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 対前年比全産業 % (6

全産業 14,112 人 3.2% 2 か月連続の増加おもな産業厚生労働省群馬労働局 平成 30 年 9 月 28 日 職業安定部職業安定課労働市場情報官 電話 ( 内線 ) 310 有効求人倍率 ( 季節調整値 ) 1.79 倍 全国 10 位 / 全国 1.63 倍 前

Microsoft Word - 57電気機械器具修理業.doc

1 外国人労働者の状況 別添 1 外国人雇用状況 の届出状況 ( 平成 29 年 1 月末現在 ) 概要版 岡山労働局 労働者全体の状況について ( 別添 3- 表 1) 外国人労働者数は 13,727 人 前年同期比で 21.7% (2,446 人 ) 増加した 増加した要因 ベトナムからの技能実

表 3 の総人口を 100 としたときの指数でみた総人口 順位 全国 94.2 全国 沖縄県 沖縄県 東京都 東京都 神奈川県 99.6 滋賀県 愛知県 99.2 愛知県 滋賀県 神奈川

1. 自社の業況判断 DI 6 四半期ぶりに大幅下落 1 全体の動向 ( 図 1-1) 現在 (14 年 4-6 月期 ) の業況判断 DI( かなり良い やや良い と回答した企業の割合から かなり悪い やや悪い と回答した企業の割合を引いた値 ) は前回 ( 月期 ) の +19 から 28 ポイ

1 概 況

平成29年科学技術研究調査結果 要約

障害者雇用率発表資料

波及効果の具体的計算方法 直接効果の推計 1 ( 需要増加額の推計 ) 合計額 ( 単位 : 百万円 ) 開催運営費 10.0 来場者支出額 90.0 飲食費 0.6 交通輸送費 3.0 広報関連経費 1.5 施設 機器レンタル料 1.0 アルバイト人件費 1.6 警備料 2.3 宿泊費

ワークス採用見通し調査

年次別法人企業統計調査概要 - 平成 28 年度 - ( 金融業 保険業を除く ) Financial Statements Statistics of Corporations by Industry, Annually The fiscal year 2016 平成 29 年 9 月 1 日 S

売上高 経常利益 設備投資前年度比の推移 ( 全産業 ( 金融業 保険業を除く )) 売上高経常利益設備投資 ( 注 ) 設備投資は平成 14 年度以降ソフトウェア投資額を含む

2. 管内の主な商品の動き 品目寄与度主な動き (%) 全店既存店 合計 1.7 猛暑により 帽子 日傘など UV 関連商品の動きが良かったことに加え 化粧品 高額品の動きが引き続き良かったことなどから 2 か月ぶりに前年を上回った 衣料品計 0.1 猛暑により 秋物衣料の動きは鈍か

我が国中小企業の課題と対応策

2. 中途採用をしたことがあるか 中途採用をしたことがある企業は 全体の 95% で あった 調査対象を 右表の 7 つの業種グループに 分類してそれぞれの傾向を分析すると 建設業 運 輸業 サービス業ではすべての企業が中途採用をし たことがあると回答した その他の業種グループで も 9 割前後の企


中小企業の雇用・賃金に関する調査結果(全国中小企業動向調査(中小企業編)2015年10-12月期特別調査)

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製造業3. 東北の産業構造 ( 製造業 ) (1) 製造業 1 概況 製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% の増加 平成 26 年の東北地域の製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% と3 年連続の増加となった また 全国に占める割合は5.5% と前年比 0.1ポイント上昇した 製造品出荷額等の推移 ( 兆円 ) (%) 30.0 7.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 6.0 全国シェア 5.9 5.7 5.7 5.6 5.5 5.5 5.3 5.4 5.5 5.0 18.4 18.9 18.4 17.0 17.0 1.6 1.7 1.6 16.3 16.8 兆円 1.3 1.2 15.8 2.5 2.6 15.2 2.5 14.7 1.5 青森県 1.6 2.4 2.4 14.3 1.5 1.5 1.5 2.1 1.4 岩手県 2.3 2.3 3.8 3.6 3.5 2.0 2.2 1.9 3.5 3.6 3.6 宮城県 4.0 1.6 1.7 1.6 2.9 2.8 3.4 3.7 1.4 1.4 1.3 秋田県 1.2 2.9 2.9 3.0 3.2 3.1 1.2 1.2 1.1 1 1 2.4 2.8 2.6 2.4 2.4 山形県 2.6 5.5 5.6 5.9 6.2 6.0 4.7 5.1 4.3 4.6 4.8 福島県 5.1 6.0 5.0 4.0 3.0 2.0 0 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年 1.0 ( 注 ) 平成 19 年調査から製造以外の活動を把握するため 事業所全体の調査となったことなどから 平成 18 年と平成 19 年の製造品出荷額等の数 値は接続しない 資料: 平成 23 年を除く各年は工業統計表 ( 従業者 4 人以上 ) 平成 23 年は平成 24 年経済センサス- 活動調査 ( 従業者 4 人以上 ) 県別でみると 事業所数は東北全県が減少し 従業者数は青森県 秋田県を除く 4 県で増加した 製造品出荷額等と付加価値額は東北全県で増加した 製造業の県別データ 事業所数 従業者数 ( 人 ) 製造品出荷額等 ( 百万円 ) 付加価値額 ( 従業者 29 人以下は粗付加価値額 ) ( 百万円 ) H25 H26 前年比 H25 H26 前年比 H25 H26 前年比 H25 H26 前年比 青 森 1,472 1,449 1.6 55,647 55,464 0.3 1,520,298 1,595,132 4.9 577,590 592,415 2.6 岩 手 2,148 2,130 0.8 82,077 82,600 0.6 2,267,151 2,270,696 0.2 622,738 634,826 1.9 宮 城 2,693 2,647 1.7 107,580 108,908 1.2 3,726,535 3,972,171 6.6 1,041,497 1,140,223 9.5 秋 田 1,940 1,897 2.2 61,554 60,659 1.5 1,106,465 1,214,936 9.8 422,420 469,466 11.1 山 形 2,682 2,634 1.8 97,320 98,434 1.1 2,395,796 2,608,074 8.9 826,419 835,812 1.1 福 島 3,832 3,798 0.9 150,818 152,768 1.3 4,762,508 5,098,999 7.1 1,531,648 1,615,051 5.4 東 北 14,767 14,555 1.4 554,996 558,833 0.7 15,778,753 16,760,008 6.2 5,022,312 5,287,793 5.3 全 国 208,029 202,410 2.7 7,402,984 7,403,269 0.0 292,092,130 305,139,989 4.5 90,148,885 92,288,871 2.4 資料: 工業統計表 ( 従業者 4 人以上 ) -40-

製造業食料輸送情報化学生産非鉄金属飲料電気窯業紙パ鉄鋼他子3. 東北の産業構造 ( 製造業 ) 3 業種別 県別構成東北の主要業種は 食料品 電子部品 デバイス 電子回路 輸送用機械器具 情報通信機械器具 平成 26 年の東北地域の製造品出荷額等の業種別構成比をみると 電子部品 デバイス 電子回路 食料品 輸送用機械器具 情報通信機械器具 化学 生産用機械器具の 6 業種で約 5 割を占めている 平成 15 年 東北の製造品出荷額等の業種別構成比 ( 平成 26 年 ) ( 単位 :%) 電15.1 11.5 5.8 12.2 5.6 6.1 2.1 3.9 5.8 6.2 3.7 3.4 2.2 16.3 平成 20 年 14.4 10.7 7.4 11.6 5.3 4.8 4.5 4.5 4.2 4.3 3.7 3.3 3.7 3.8 13.8 平成 24 年 9.9 10.8 10.5 8.6 5.6 5.2 4.6 4.4 4.0 4.1 4.0 3.5 3.6 3.4 17.7 平成 25 年 11.2 11.2 10.3 7.4 5.5 4.7 4.3 4.3 4.3 4.0 4.0 3.7 3.6 3.4 18.0 平成 26 年 11.4 11.0 9.3 7.8 5.5 5.4 4.4 4.3 4.3 4.3 3.8 3.7 3.5 3.4 17.8 ( 平成 20 年調査から産業分類の改定があり 平成 15 年調査業種の 一般機械 は はん用機械 生産用機械 業務用機械 に分割の ため 便宜的に 生産用機械 に計上 ) 業務 資料 : 工業統計表 ( 従業者 4 人以上 ) 県別に最も構成比が高い業種を見ると 青森県は非鉄金属 岩手県は輸送用機械器具 宮城県は食 料品 秋田県と山形県は電子部品 デバイス 電子回路 福島県は情報通信機械器具となっている 東北 6 県の製造品出荷額等の業種別構成比 ( 平成 26 年 ) 青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県 ( 単位 :%) 6.8 電子1.8 2.1 2.2 21.3 2.6 5.9 3.6 7.9 2.9 5.8 7.6 6.2 0.2 9.2 14.9 25.1 3.1 2.3 7.4 0.7 3.9 2.2 3.5 4.6 3.6 4.2 14.6 0.7 12.0 12.4 9.2 2.5 2.3 5.8 1.7 4.5 3.7 3.9 1.7 3.2 4.8 4.8 27.7 26.2 7.8 5.1 2.1 6.5 6.0 4.3 5.2 1.8 2.1 6.1 4.1 3.8 1.9 17.0 15.7 11.5 4.8 13.8 8.8 9.0 2.1 3.4 1.7 5.4 1.9 3.2 1.3 16.5 0.8 5.6 7.9 14.8 8.7 3.1 4.2 5.3 7.7 5.6 4.9 4.1 3.1 2.0 16.1 食料輸送情報化学生産非鉄金属飲料電気窯業紙パ鉄鋼他( 注 ) 次の業種については 東北での構成比が低いため 他 とした プラスチック製品 はん用機械器具 木材 木製品 その他 ゴム製品 印刷 同関連 繊維 家具 装備品 石油製品 石炭製品 なめし革 同製品 毛皮 資料 : 工業統計表 ( 従業者 4 人以上 ) -42-

製造業13.8 0.9 3. 東北の産業構造 ( 製造業 ) 4 業種別の概要 製造業の地域ブロックシェアは 8 地域中 6 位 電子部品 デバイス 電子回路は 4 位 情報通信機械器具は 2 位 平成 26 年の製造品出荷額等の業種別 地域別構成比をみると 東北地域は 製造業計では全国シェアが5.5% で8 地域中 6 位 電子部品 デバイス 電子回路は全国シェアが13.8% で4 位 食料品は同 7.1% で6 位 輸送用機械器具は同 2.6% で6 位 情報通信機械器具は同 15.2% で2 位などとなっている また 東北地域のリーディング産業となりつつある輸送用機械器具の全国シェアは 2.6% と前年と同水準にある ( 兆円 ) 全国の製造品出荷額等の業種別 地域別構成比 ( 平成 26 年 ) ( 単位 :%) 製造業計 (305.1) 電子 (13.5) 食料 (25.9) 輸送 (60.1) 情報 (8.6) 化学 (28.1) 生産 (16.6) 非鉄 (9.4) 金属 (14.0) 1.3 0.6 0.2 0.7 0.6 0.2 1.9 東北関東中部近畿中国四国九州 海道 資料: 工業統計表 ( 従業者 4 人以上 ) 北7.7 2.6 3.3 5.5 5.4 7.9 5.2 15.2 7.1 29.3 35.6 42.0 36.3 34.1 37.1 24.7 39.2 48.3 16.2 21.5 21.6 44.9 12.8 20.8 19.6 10.2 ( 注 ) 秘匿の県があるため 内訳の合計が 100% にならない場合がある 2.2 16.3 8.5 2.9 7.5 13.9 9.0 0. 9 12.3 14.9 5.8 3.2 11.9 6.7 8.1 1.2 6.6 14.2 12.2 5.3 4.3 19.3 12.0 3.8 6.0 21.2 8.2 2.4 5.1 15.8 5.4 11.3 8.7 21.5 5.6 2.2 6.9 平成 26 年の製造品出荷額等の県別構成をみると 輸送機械では岩手県 福島県 宮城県の 3 県で約 86% を占めている また 情報通信機械器具では福島県 山形県の 2 県で約 85% を占めている ( 兆円 ) 東北の製造品出荷額等の業種別 県別構成比 ( 平成 26 年 ) ( 単位 :%) 製造業計 (16.8) 電子 (1.9) 食料 (1.8) 輸送 (1.6) 情報 (1.3) 化学 (0.9) 生産 (0.9) 非鉄 (0.7) 金属 (0.7) 13.5 23.7 7.9 10.9 25.0 17.7 18.4 1.8 36.7 0.3 5.4 7.6 1.9 27.5 3.6 5.7 3.9 5.8 森 資料: 工業統計表 ( 従業者 4 人以上 ) 青9.7 8.5 18.6 45.7 12.1 岩手25.5 24.4 宮城24.8 2.0 8.7 秋田7.2 16.6 26.8 23.6 8.1 9.0 12.2 山形15.6 7.1 5.1 4.0 21.4 8.1 26.2 7.2 57.3 16.3 47.7 9.5 30.4 18.2 15.6 25.8 17.8 29.0 36.8 福島-43-

製造業3. 東北の産業構造 ( 製造業 ) 7 東北地域に本社を置く製造企業の概況 製造企業の利益率 自己資本比率が上昇 1 企業当たりの事業所数 常時従業者数等 平成 26 年度の東北地域に本社を置く製造企業 (797 社 ) における 1 企業当たりの工場 営業所等の事 業所数は 3.231 事業所 ( 前年度比 0.9% 減 ) 常時従業者数は 231.7 人 ( 同 2.8% 減 ) 売上高は 78.89 億円 ( 同 2.0% 減 ) 保有子会社数は 0.699 社 ( 同 0.2% 増 ) であった 120.0 製造企業の 1 企業当たり事業所数 常時従業者数 売上高等の推移 ( 平成 16 年度 =100 の指数 ) 115.0 110.0 111.1 105.0 106.6 100.0 95.0 100.0 98.6 90.0 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年度 事業所数 常時従業者数 売上高 保有子会社数 製造企業 1 企業当たりの事業所数等 事業所数 常時従業者数 ( 人 ) 売上高 ( 億円 ) 保有子会社 ( 社 ) 東北 全国 東北 全国 東北 全国 東北 全国 24 年度 3.103 5.882 239.6 401.1 78.75 209.1 0.709 3.893 25 年度 3.259 5.928 238.3 404.5 80.51 220.6 0.698 3.990 26 年度 3.231 5.899 231.7 401.4 78.89 222.3 0.699 3.916 前年度比 (%) 0.9 0.5 2.8 0.8 2.0 0.8 0.2 1.9 資料: 経済産業省 企業活動基本調査 企業活動基本調査は 従業者 50 人以上かつ資本金額又は出資金額 3,000 万円以上の会社を調査対象としている 売上高営業利益率等東北地域に本社を置く製造企業の売上高営業利益率は2.66%( 前年度比 0.09ポイント上昇 ) 売上高経常利益率は3.37%( 同 0.42ポイント上昇 ) 売上高当期純利益率は1.97%( 同 0.76ポイント上昇 ) であった (%) 6.00 5.00 4.00 3.00 2.00 1.00 0.00 ー 1.00 ー 2.00 ー 3.00 製造企業における売上高営業利益率 経常利益率 当期純利益率の推移 4.69 4.01 3.76 3.84 4.50 2.94 2.30 2.95 3.37 3.32 3.54 3.70 1.77 1.70 2.66 2.73 1.90 2.26 2.26 2.57 1.59 1.79 0.44 1.97 1.50 1.34 1.21 0.79 0.32 ー 0.08 0.24 ー 0.07 ー 2.23 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年度 売上高営業利益率 売上高経常利益率 売上高当期純利益率 資料 : 経済産業省 企業活動基本調査 -46-

商業3. 東北の産業構造 ( 商業 ) (2) 商 業 1 概 況 事業所数は卸売業で増加 従業者数 販売額は卸売業 小売業ともに増加 平成 26 年の東北地域の卸売業と小売業の合計の事業所数は11 万 1,008 事業所 ( 平成 24 年調査比 1.2% 増 全国同 0.2% 増 ) 従業者数は 77 万 6,029 人 ( 同 4.4% 増 全国同 3.5% 増 ) 年間商品販売額は 24 兆 5,282 億円 ( 同 6.2% 増 全国同 0.3% 減 ) であった なお 年間商品販売額は調査年の前年の暦年の値となっている 卸売業は事業所数 従業者数 年間商品販売額ともに増加 小売業は事業所数が前回比 0.4% とわずかに減少したが 従業者数 年間商品販売額はともに増加した 事業所数 従業者数 年間商品販売額の推移 事業所数 従業者数 年間商品販売額 ( 調査年の前年の暦年の値 ) 前回比 (%) 前回比 (%) 前回比 (%) 全国比 (%) ( 人 ) 全国比 (%) ( 百万円 ) 全国比 (%) 東北 全国 東北 全国 東北 全国 商業計 平成 24 年 109,683 7.8 - - 743,262 6.6 - - 23,102,394 4.8 - - 平成 26 年 111,008 7.9 1.2 0.2 776,029 6.7 4.4 3.5 24,528,243 5.1 6.2 0.3 平成 24 年 25,868 7.0 - - 207,921 5.4 - - 14,693,149 4.0 - - 卸売業平成 26 年 27,511 7.2 6.4 2.9 220,524 5.6 6.1 2.9 15,545,466 4.4 5.8 2.4 平成 24 年 83,815 8.1 - - 535,341 7.2 - - 8,409,248 7.3 - - 小売業平成 26 年 83,497 8.1 0.4 0.8 555,505 7.2 3.8 3.8 8,982,777 7.4 6.8 6.4 ( 注 1) 事業所数 従業者数はそれぞれ平成 24 年 2 月 1 日時点 平成 26 年 7 月 1 日時点の値 ( 注 2) 事業所数 従業者数 年間商品販売額の前回比は 24-26 年で比較 資料: 平成 26 年経済産業省商業統計確報第 2 巻産業編 ( 都道府県表 ) 第 1 表 県別に前回比をみると 卸売業では 事業所数及び従業者数は全ての県で前回を上回り 年間商品販売額は岩手県 秋田県を除く全ての県で前回を上回った また小売業では 事業所数は宮城県を除く全ての県で前回を下回ったが 従業者数及び年間商品販売額は全ての県で前回を上回った 平成 26 年県別前回比 ( 平成 24 年との比較 ) 卸売業小売業 ー 10 ー 5 0 5 10 15 (%) 6.4 6.1 東 北 5.8 2.1 4.8 9.7 青森県 9.0 ー 3.8 10.3 岩手県 9.4 7.8 6.2 宮城県 0.2 ー 4.3 4.4 秋田県 1.5 1.6 7.5 山形県 7.5 6.6 福島県 13.9 ー 5 0 5 10 15 (%) ー 3.8 ー 2.9 ー 0.4 ー 1.0 ー 0.02 ー 0.6 0.4 1.0 1.0 1.4 3.1 3.8 3.8 3.9 5.2 6.0 6.8 7.1 7.0 7.5 東 北 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 13.9 事業所数 従業者数 年間商品販売額 事業所数 従業者数 年間商品販売額 資料 : 平成 26 年経済産業省商業統計確報第 2 巻産業編 ( 都道府県表 ) 第 1 表 -49-