講座を行う前に
自己紹介 僕と上回生について 1 年生同士で少しお話しよう!
オリエンテーションの宿題 アルゴロジック http://home.jeita.or.jp/is/highschool/algo/index3.html どこまでできましたか? あまりできなかった人はこれから全部クリアしよう!
2016 年度 C 言語講座 第一回目 2016/6/11 fumi
今回の目標 プログラムを書いて実行するやり方を覚える 型と変数について理解する 入力と出力について理解する
プログラムとは? コンピュータに対する指示や命令のこと 例 ) プログラム :DISPLAY HELLO 日本語の文章 : こんにちは と画面に映せ 日本語の単語 : 映せ こんにちは
C 言語について プログラミング言語の一つ 実行速度が速い ほとんどのことが実現できる 移植性が高く 他の言語への移行がしやすい
実行するまでの大まかな流れ コーディング プログラムを書く コンパイル 機械語に翻訳 実行 実際はもっと複雑です
実際にやってみよう! まずは Visual Studio を起動しましょう
このような画面が起動しましたか?
新しいプロジェクトをクリック
Visual C++ > Win32 コンソールアプリケー ションを選択して OK をクリック 2 1 好きな名前に! 3
次へをクリック
空のプロジェクトにチェックをいれ それ以外が同じかを確認し完了をクリック 1 2
プロジェクト作成完了!
ソースファイルを右クリック
追加 > 新しい項目をクリック
C++ ファイルを選択して追加をクリック 1 2
やっと書けるようになりました!
Ctrl + F5 で実行できます この画面が出てきたら はい をクリック 今はまだ実行できません
Example1 文字を映す #include <stdio.h> int main() { printf( Hello, Wolrd! n ); return 0; }
解説 #include <stdio.h> 文字を映したりするために必要な宣言 stdio.h というヘッダーファイルを使うという意味 後日に詳しい話をします int main(){ ~ } メイン関数と言い C 言語ではここに書かれた内容が実行されます
解説 printf( Hello, World! n ); 画面に文字を出力する命令で printf 関数という で囲まれた部分が出力される n は改行コードといい これを入れると改行します 最後の ; は命令 ( 関数 ) の終わりを示します return 0; 返り値または戻り値といい この場合は 0 を返します Main 関数では 0 を返すことによって正常終了したことを示します これ以降のコードは実行されない 詳しくは後日に説明します
Practice 1 名前と学生番号を表示する 先ほど作ったコードを改変して 自分の名前と学生番号を表示させてみましょう
Practice 1 名前と学生番号を表示する ソースコード 実行画面
Example 2 変数を使う #include <stdio.h> int main () { int department, number, sum; department = 1631000; number = 190; sum = department + number; } printf( %d n, sum); return 0;
変数とは? データを入れる箱のようなもの 整数や実数 文字などで箱の種類が異なる 箱には名前をつける必要がある 実数の箱 (float,double) 整数の箱 (int) 文字の箱 (char) データ 23 ( 数字 ) 名前が必要! 23 number 整数の箱 (int)
変数の定義 ( 箱の作り方 ) 型名変数名 ; 例 ) int num; // ;( セミコロン ) を忘れない! double height = 1.8; int weight, age; // 定義と同時に値を入れられる //,( カンマ ) で区切ると複数も可能
型とは? 箱の種類のこと! 整数型の箱, 実数型の箱, 入れるデータに合わせた型でないといけない 整数の箱に実数は入れられない
代表的なもの int 型ー整数型 整数のみを扱う型 double 型ー倍精度浮動小数点数型 実数 ( 小数点を含む数字 ) を扱う型 char 型ー文字型 文字を扱う型 覚えましょう!
変数命名の注意 使えるのは半角英数字と _( アンダーバー ) のみ 先頭は必ず英字でなければならない 611c c611 予め使われている文字列 ( 予約語など ) は使えない return,int など 大文字と小文字は区別される NUM num 2 つは全く別の変数
代入演算子 [ 変数 ] = [ データ ]; 変数にデータを代入する C 言語の = は数学のイコールとは異なる! この = を代入演算子という number = 23; データ 23 ( 数字 ) 代入! 23 number 整数の箱 (int)
Practice 2 変数を表示させてみよう さっきのコードを改変して 自分で作った変数を printf 関数で表示させてみよう 作る変数は int 型の student_num という名前で自分の学生番号を入れよう printf( %d n, student_num);
Practice 2 変数を表示させてみよう 実行結果 ソースコード
出力変換指定子 (printf) pritnf 関数で,( カンマ ) で区切った後の値を挿入する 例 1) printf( %d n, 5); // 5 と表示される 数値だけでなく 変数も使える 例 2) int number = 10; printf( %d n, number); // 10 と表示される 複数同時に使える 例 3) int height = 178, weight = 68; printf( %d %d n, height, weight); // 178 68 と表示される
出力変換指定子の種類 変数の型と同じように 種類が存在する %d 整数値を表示する %f 実数値 ( 小数点数 ) を表示する %c 文字 (1 字 ) を表示する %s 文字列 ( 複数 ) を表示する 文字と文字列は異なる! 型と合わせて覚えよう!
Practice 3 変数を表示させてみよう height,weight という double 型の変数を作り 自分の身長 (m) と体重 (kg) を入力しよう ( 理想の 身長と体重でも可!) 作った変数を出力変換指定子を使って出力をしてみよう
Practice 3 変数を表示させてみよう 実行結果 ソースコード
補足 桁数を減らしたい場合 printf(" 身長 :%.2f m n 体重 :%.1f kg n", height, weight); %[ 全体の桁数. 小数点以下の数 ]d (f) で桁数を指定 3 桁で表示したい場合は 3 小数点以下 2 桁で表示したい場合は.2 整数 3 桁と小数点 1 桁で表示したい場合は 5.1 小数点 (.) が桁数に含まれることに注意!
四則演算など 数学と同じように四則演算ができる 加算 1+1 減算 1-1 乗算 1*1 *: アスタリスク 除算 1/1 /: スラッシュ 剰余算 10%3 10/3 の余りは 1 変数も同じように扱える! sum = math + phy + eng; sum に math と phy と eng を足したものが代入される
計算の優先順位 C 言語での計算の順番は数学と同じ 10 + 3 * 2 16 乗除算が優先 (10 + 3) * 2 26 () 内が優先 (5 + 2 * (3 1) ) * 2 18 {} は使わない () のみ
Practice 4 計算して表示する 整数型の変数 twenty,three をそれぞれ 20,3 と定義し printf 関数で四則演算と余剰算を表示さ せてみよう
Practice 4 計算して表示する 実行画面 ソースコード
Example 3 文字を入力する #include <stdio.h> int main() { double num; } printf(" 数値を入力してください :"); scanf_s("%lf", &num); printf(" 入力した数値 :%f n",num); return 0;
scanf 関数 (scanf_s) とは 簡単に言うと入力したデータを受け取る関数 VS で使うときは scanf_s() _s が付くことに注意
入力変換指定子 (scanf_s) scanf 関数で,( カンマ ) で区切った後の変数に挿入する 例 1) scanf_s( %d, &num); // numに数値が代入される 複数同時に使える 例 2) int height, weight; printf( %d %d n, &height, &weight); // 1 番目の数値が height に 2 番目の数値が weight に代入される 変数の前に & をつける必要があることに注意!
入力変換指定子の種類 変数の型と同じように 種類が存在する %d %f %lf %c %s 整数値を代入する (int) 実数値 ( 小数点数 ) を表示する (float) 実数値 ( 小数点数 ) を表示する (double) 文字 (1 字 ) を代入する (char) 文字列 ( 複数 ) を代入する (char) 文字と文字列は異なる! 型と合わせて覚えよう!
Practice 5 入力した数値を表示する scanf_s() を使って 入力した数値を 2 倍して表示させよう int 型の number という変数を使うこと scanf 関数では 変数の前に & を必ずつけること
Practice 4 計算して表示する ソースコード 実行画面
課題 今までのことを利用して BMI を出してみよう BMI = ( 体重 kg) ( 身長 m) 2 scanf 関数で身長と体重を入力できるようにしよう 次回の講座までに書き上げましょう