ニュースリリース 平成 3 1 年 3 月 2 8 日 消費者動向調査 : 軽減税率 株式会社日本政策金融公庫 消費税の 軽減税率制度 消費者の受け止め方を調査 ~ 約 7 割の消費者が制度を認知認知 制度運用には わかりやすさ を求める ~ < 平成 31 年 1 月消費者動向調査 > 日本政策金

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23-24

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「大学生に対するクレジットカードに 関するアンケート(平成27年度) 〔マイナビ調査〕」結果

2018 年 2 月 15 日 長野経済研究所プレスリリース~ 消費動向調査結果 (2018 年 10~12 月調査 )~ 消費税増税時のポイント還元もあり キャッシュレス決済の利用意向は半数を超える 本調査は 県内の消費動向や消費意識に関わるテーマに対する考え方を分析するため 県内 1,000 世

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1. 概要 目的 大学生におけるクレジットカードの所有の有無とクレジットカードに関する意識を調査するため 回答者 :709 名 1 日本大学商学部 特殊講義金融サービス ビジネス 受講生 (2~4 年生 ) 2 明治大学国際日本学部 金融サービス演習 受講生 (2 年生 ) 3 白鷗大学経営学部 銀

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電力自由化に関する認知度9割超えるも、導入意向低いまま 若年層ほど紙の検針票のみで確認、年配層はWebと併用の傾向

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「教育資金贈与信託」、資産の世代間移行を後押し

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2017 年 2 月 27 日株式会社カカクコム 価格.com 生命保険 に関する調査結果を発表加入率は約 8 割 若年層ほど低い傾向 加入中の生命保険は終身タイプがトップ将来への不安?20 代の加入目的 老後保障 貯蓄 が他世代よりも高い結果に補償内容への理解度 十分理解できていない加入者が 53

平成 26 年 3 月 28 日 気象庁 特別警報の認知度等に関する調査結果 ( 概要 ) I 調査の概要 1 目的 国民の特別警報に対する認知度 理解度を把握し 今後の特別警報の運用や利活用の促進 当庁 の周知 広報活動に資するための資料の収集 2 調査内容 (1) 特別警報の認知状況 (2) 特

Ⅰ. 調査の概要. 調査目的日本の全国民を対象に健康日本 2( 第二次 ) に関連する健康意識 認知度調査を評価することで 健康意識における重点課題を把握すること 2 経年的な健康意識の推移を把握することを目的とする これにより 今後の情報発信のあり方を検討する 本年調査は昨年調査に続いて2 回目の

各質問項目の単純集計結果 設問 1. 性別 男性 女性 無回答 設問 2. 年齢 合計 ( 改 3) 代 代 代 代 代 1767

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前問で 知っているが使っていない と回答した方に 今後格安スマホを利用したいと思うかについて聞いたところ 利用したい ( とても利用したい + どちらかというと利用したい ) は合わせて 33.3% 利用したくない( 全く利用したくない + どちらかというと利用したくない ) の合計が 32.% と

アンケート調査実施概要実施期間 :2017 年 12 月 15 日 ~24 日対象者 : カレコ カーシェアリングクラブ個人会員サンプル数 :4,980 人 ( 内訳 ) 新規会員 (2016 年 12 月以降に入会された会員 )2,570 人既存会員 (2016 年 11 月以前より在籍されている

調査レポート

29 歳以下 3~39 歳 4~49 歳 5~59 歳 6~69 歳 7 歳以上 2 万円未満 2 万円以 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度 21 年度 211 年度 212 年度 213 年度 214 年度 215 年度 216 年度

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問 32-2 うちエコ診断 を受けない理由 ( 問 32 で うちエコ診断は知っている ( 聞いたことがある ) が 受けたことはない と答えた方に ) あなたが うちエコ診断 を受けない理由として 次の中からいくつでも選んで番号を で囲んでください ( 回答者数 =73 人 )( 複数回答 ) (

[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 )

終活 は 自身で行いたいこと と 家族等に行ってほしいこと では傾向が異なる結果に ( 別紙 P.3 参照 ) 終活 に関し 自身が行っていることまたはこれから行いたいこととして 物の整理 片付け (982 名 ) を挙げる方が最多となりました 一方 家族や親しい友人に 行ってほしいこと については

目次 P. 1 調査の概要 P 年を振り返って P 年の展望 P 備えが必要 ( 経済的に不安 ) と感じること P 今 一番買いたいもの P お金の支払いをする際の決済方法 P 資産運用について

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「オリンピック・レガシーに関する意識調査」(第2回)結果概要

2 継続雇用 の状況 (1) 定年制 の採用状況 定年制を採用している と回答している企業は 95.9% である 主要事業内容別では 飲食店 宿泊業 (75.8%) で 正社員数別では 29 人以下 (86.0%) 高年齢者比率別では 71% 以上 ( 85.6%) で定年制の採用率がやや低い また

「個人投資家の証券投資に関する意識調査」の結果について

握の問題 執行面での対応の可能性等を含め様々な角度から総合的に検討する 複数税率の導入について 財源の問題 対象範囲の限定 中小事業者の事務負担等を含め様々な角度から総合的に検討する 施策の実現までの間の暫定的及び臨時的な措置として 簡素な給付措置を実施する つまり 低所得者対策として 給付付き税額

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調査要領 1. 調査の目的 : 人口減少による労働力不足が懸念されるなかで 昨年 4 月には女性活躍推進法 ( 正式名称 : 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ) が施行されるなど 女性の社会進出がさらに進むことが期待されている そこで 女性の活躍に向けた取り組み状況について調査を実施す

報道関係者各位 2019 年 3 月 1 日 アットホーム株式会社 トレンド調査 住宅購入検討者に聞く 消費税増税前の住宅購入意向 調査 消費税が 8% のうちに住宅を購入したい 51.9% 消費税増税後の住宅価格変わらない 43.5% 上がる 32.5% すまい給付金 を知っている 35.8% 不

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平成19年度環境ラベルに関するアンケート調査集計結果報告

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地震と地震保険に関するアンケート調査結果について

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調査結果詳細 1: 社会保険に関わる法改正の詳細を知っていた方は23% ( 図 1) 2016 年 10 に社会保険に関わる法律が改正されました 今回の法改正を知っているかについては 詳細を知っていた と回答した方は23% でした なんとなく知っていた (45%) 知らなかった (33%) が大半を

の差については確認できないが 一般的に定温で流通している弁当の管理方法等についてアンケートにより調査した その結果 大部分の事業者が管理温度の設定理由として JAS 規格と同様に食味等の品質の低下及び微生物の繁殖を抑えることを挙げ 許容差は JAS 規格と同様に ±2 としていた また 温度の測定方

各位

(2) あなたは選挙権年齢が 18 歳以上 に引き下げられたことに 賛成ですか 反対ですか 年齢ごとにバラツキはあるものの概ね 4 割超の人は好意的に受け止めている ここでも 18 歳の選択率が最も高く 5 割を超えている (52.4%) ただ 全体の 1/3 は わからない と答えている 選択肢や

2 消費税軽減税率の対象となる新聞 軽減税率の対象は全ての新聞ではなく 一定の要件を満たす新聞のみです ( 図 2) 新聞販売所は定期購読契約の新聞のほか 即売 週 1 回以下の発行などさまざまな形態の新聞を扱っています このため 区分けには慎重な対応が必要です 図 2 軽減税率が適用される新聞の譲

個人消費活性化に対する長野県内企業の意識調査

平成13年8月29日

総額表示義務に関する消費税法の特例に係る不当景品類及び不当表示防止法の 適用除外についての考え方 平成 25 年 9 月 10 日一部改定平成 27 年 4 月 1 日一部改定平成 28 年 4 月 1 日一部改定平成 28 年 11 月 28 日消費者庁 第 1 はじめに 1 法律の概要等消費税の

2016年11月_第7回ビジネスパーソン1000人調査(仕事と感謝編)

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MIAUプレスリリース

ニュースリリース 農業景況調査 : 景況 平成 3 1 年 3 月 1 8 日 株式会社日本政策金融公庫 平成 30 年農業景況 DI 天候不順響き大幅大幅低下 < 農業景況調査 ( 平成 31 年 1 月調査 )> 日本政策金融公庫 ( 略称 : 日本公庫 ) 農林水産事業は 融資先の担い手農業者

6 転嫁カルテル 表示カルテルの独占禁止法適用除外 今般の消費税率の引上げに伴い 消費税を円滑かつ適正に転嫁できる環境を整備するため 消費税転嫁対策特別措置法では 事業者又は事業者団体は 公正取引委員会に事前に届け出ることにより 消費税の転嫁及び表示の方法の決定に係る共同行為 ( 転嫁カルテル 表示

目次 Ⅰ 消費税軽減税率制度の概要 4 Ⅱ 軽減税率の対象品目 5 1 飲食料品の範囲等 5 ⑴ 飲食料品 5 ⑵ 飲食料品から除かれるもの ( 軽減税率の対象とならないもの ) 6 ⑶ 飲食料品を販売する際に使用される包装材料等 7 ⑷ 飲食料品の輸入取引 7 2 一体資産 8 ⑴ 一体資産 8

【別添3】道内住宅ローン市場動向調査結果(概要版)[1]

1. 調査の目的 物価モニター調査の概要 原油価格や為替レートなどの動向が生活関連物資等の価格に及ぼす影響 物価動向についての意識等を正確 迅速に把握し 消費者等へタイムリーな情報提供を行う ( 参考 )URL:

目次 要旨 1 Ⅰ. 通信 放送業界 3 1. 放送業界の歩み (1) 年表 3 (2) これまでの主なケーブルテレビの制度に関する改正状況 4 2. 通信 放送業界における環境変化とケーブルテレビの位置づけ (1) コンテンツ視聴環境の多様化 5 (2) 通信 放送業界の業績動向 6 (3) 国民

平成22年度         タイトル

お知らせ 2019 年 6 月 27 日 楽天インサイト株式会社 消費増税に伴う ポイント還元制度 で キャッシュレス決済を現状より前向きに捉える人は 6 割 キャッシュレス支持派 が 4 割半超えで 現金支持派 を上回る キャッシュレス決済に関する調査 URL:

参考 調査員調査の対象者へのアンケート ( 平成 21 年 4 月実施 ) の概要 1 目的総務省統計局が調査対象者から直接 調査員調査の実施状況を把握し 平成 20 年度の委託業務の中で調査員調査の検証を行うとともに 今後の民間調査機関への指導についての参考資料を得る また 本アンケートでは 回答

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2013(平成25年度) 確定拠出年金実態調査 調査結果について.PDF

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1 クレジットカードの利用意向 (1) クレジットカードを積極的に利用したいと思うか 問 1 あなたは, クレジットカードを積極的に利用したいと思いますか この中から 1 つだけお答えください そう思う( 小計 ) 39.8% そう思う 20.3% どちらかといえばそう思う 19.5% そう思わない

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< インセンティブ革命 の概要 > 実施の流れ 1 企業ごとに インセンティブ制度の詳細や課題を聞きながら設問を設計 2 Web アンケートを作成し 調査を実施 3 回答の集計と調査結果の分析 4 分析した内容をもとに報告書を作成 設問例 キャンペーンが実施されていることを知っていた ( 認知度 )

表 6.1 横浜市民の横浜ベイスターズに対する関心 (2011 年 ) % 特に何もしていない スポーツニュースで見る テレビで観戦する 新聞で結果を確認する 野球場に観戦に行く インターネットで結果を確認する 4.

(4) 市からのお知らせについて 西宮市では 市民のみなさまに市政への理解と関心を深めていただき また市民サービスを円滑に利用していただくために 広報紙や放送 ホームページなどさまざまな媒体により 市政情報をお届けしています 市民のみなさまのご意見をいただき 利用しやすく わかりやすい情報提供となり

2017 年 9 月 8 日 このリリースは文部科学記者会でも発表しています 報道関係各位 株式会社イーオンイーオン 中学 高校の英語教師を対象とした 中高における英語教育実態調査 2017 を実施 英会話教室を運営する株式会社イーオン ( 本社 : 東京都新宿区 代表取締役 : 三宅義和 以下 イ

プローブ情報を活用した 通れたマップ 実証実験アンケート調査結果 ( 速報版 ) 2018 年 3 月 14 日 ( 水 ) 政策統括官付 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism アンケート結果 ( 車いす使用者の 通れたマップ

1. クレジットカードの保有枚数 クレジットカード の保有枚数は平均 2.94 枚 鳥取県内の勤労者 ( 所謂サラリーマン ) のJCBや VISA イオンなどのクレジットカード の平均保有枚数は の平均で1 人当たり2.94 枚となった 年代別では 40 歳代 が最もクレジットカードの平均保有枚数

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( ウ ) 年齢別 年齢が高くなるほど 十分に反映されている まあまあ反映されている の割合が高くなる傾向があり 2 0 歳代 では 十分に反映されている まあまあ反映されている の合計が17.3% ですが 70 歳以上 では40.6% となっています

第1回「離婚したくなる亭主の仕事」調査

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

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3 調査項目一覧 分類問調査項目 属性 1 男女平等意識 F 基本属性 ( 性別 年齢 雇用形態 未既婚 配偶者の雇用形態 家族構成 居住地 ) 12 年調査 比較分析 17 年調査 22 年調査 (1) 男女の平等感 (2) 男女平等になるために重要なこと (3) 男女の役割分担意

Transcription:

ニュースリリース 平成 3 1 年 3 月 2 8 日 消費者動向調査 : 軽減税率 株式会社日本政策金融公庫 消費税の 軽減税率制度 消費者の受け止め方を調査 ~ 約 7 割の消費者が制度を認知認知 制度運用には わかりやすさ を求める ~ < 平成 31 年 1 月消費者動向調査 > 日本政策金融公庫 ( 略称 : 日本公庫 ) 農林水産事業は 平成 31 年 1 月の消費者動向調査で 消費税率引き上げ時に実施される予定の 軽減税率制度 について 消費者がどのように受け止めているか調査しました 平成 31 年 10 月に予定されている消費税率 1 への引き上げの際に 低所得者への配慮の観点から 酒類 外食を除く飲食料品等 を対象に 消費税率を 8% とする制度 その結果 軽減税率制度 の認知度は約 7 割であることがわかりました また 軽減税率制度 導入にあたり店側に期待することについては 一目で軽減税率の適用有無がわかるようにしてほしい 旨の回答が約 5 割で最多となりました さらに 軽減税率制度 導入後の価格表示については 消費税込みの総額表示が望ましい と回答した消費者が約 7 割となっており 消費者は わかりやすさ を求めていることがうかがえます わかりやすさ を求める消費者にこたえる観点からも これまで以上に徹底した周知が望まれるところです 詳細は以下のとおりです < 調査結果のポイント > 軽減税率制度 の認知度は約 7 割 ( 資料 : 図 1,2) 軽減税率制度 の認知度については よく理解している (10.5%) おおよそ理解している (57.3%) と回答した消費者が約 7 割を占める結果となりました また 知らない (9 4%) との回答は約 1 割にとどまっており 消費者の間である程度認知されている状況であることがうかがえます 他方 軽減税率制度の開始時期 については 知らない (57.3%) との回答が 知っている (42.8%) を上回っており 制度の開始時期は必ずしも広く認知されている状況とは言えず 制度の内容 詳細について 消費者に対する周知の徹底が期待される結果となっています なお 年代別では 若年層 (20~30 代 ) の認知度の低さが目立つ結果となっており 年代が上がるほど認知度が高まる傾向も見て取れます 軽減税率制度 に 賛成 が反対を上回る ( 資料 : 図 3,4,5) 軽減税率制度 の賛否については 賛成 (12.4%) どちらかというと賛成 (24.9%) と回答した消費者が約 4 割となり 反対 (13.2%) どちらかというと反対 (17.4%) と回答した消費者 ( 約 3 割 ) を上回る結果となりました 賛成 の理由としては 低所得者に配慮された制度だから (48.3%) 税金の負担方法として公平だから (40.3%) との回答が多く 反対 の理由としては 制

度が複雑でわかりづらいから (56.8%) が半数を超える結果となり わかりやすさ を求める消費者の意向がうかがえます イートインスペース等での飲食回数 は減る 事業者には正確でわかりやすい対 応を求める ( 資料 : 図 6,7) 軽減税率制度 の対象品目は 酒類 外食を除く飲食料品等 とされており イートインスペース等での飲食は軽減税率の対象外となります そこで 制度導入が消費行動に与える影響について調査したところ 約 3 割の消費者が 店内 イートインスペースでの飲食が減ると思う と回答しています 特に に比べの方が 年代別では若年層がその割合が高くなっています また 軽減税率制度 導入に際し 事業者に最も期待することについては 一目で軽減税率が適用されるのかどうかわかるようにしてほしい (49.6%) との回答が約 5 割を占め ここでもやはり わかりやすさ を求める消費者の姿勢がうかがえます さらに 間違いのないように会計を行ってほしい (26.6%) 時間がかからないようにスムーズに会計を行ってほしい (23.) といったように 事業者に対し しっかりとした準備 対応を求めていることがうかがえます 価格表示について約 7 割が 税込表示 を求める ( 資料 : 図 8) 軽減税率制度 導入後の価格表示のあり方については 税込価格で標準税率及び軽減税率の両方を表示 (59.7%) 税込価格で標準税率及び軽減税率のその店での適用の多い方を表示し 異なる場合があることを明示 (12.6%) が約 7 割となりました 軽減税率制度 導入後でも 消費者は わかりやすさ を求める観点から支払総額が一目でわかる 総額表示 を支持していることがうかがえます 約 5 割の消費者はキャッシュレス決済の利用頻度が増える ( 資料 : 図 9) 軽減税率制度 導入に際し キャッシュ決済での ポイント還元 が実施された場合のキャッシュレス決済の利用頻度の変化については 約 5 割が 増える (53.6%) と回答しています 実施が検討されている ポイント還元 については キャッシュレス決済の普及に一定の効果があると言えそうです 調査時期 調査方法 平成 31 年 1 月 インターネットによるアンケート調査 調査対象全国の 20 歳代 ~70 歳代の男女 2,000 人 ( 男女各 1,000 人 )

よく理解している 図 1-1 軽減税率制度の認知度 おおよそ理解している 資料 四捨五入の関係上 合計が一致しない場合がある 名前を聞いたことはある 知らなかった 10.5 57.3 22.8 9.4 12.5 56.2 22.1 9.2 8.5 58.4 23.5 9.6 よく理解している 図 1-2 軽減税率制度の認知度 ( 年代別 ) おおよそ理解している 名前を聞いたことはある 知らなかった 20 代 11.7 49.8 23.0 15.5 30 代 10.1 49.1 27.7 13.2 40 代 9.7 55.5 23.9 10.9 50 代 10.2 57.5 24.0 8.4 60 代 11.8 63.3 20.6 4.3 70 代 9.7 67.2 17.5 5.5 図 2-1 制度の開始時期を知っているか 知っている 知らない 42.8 57.3 37.2 48.3 62.8 51.7 図 2-2 制度の開始時期を知っているか ( 年代別 ) 知っている 知らない 20 代 30.6 69.4 30 代 32.4 67.6 40 代 39.8 60.2 50 代 45.5 54.5 60 代 49.9 50.1 70 代 56.2 43.8 1

図 3 制度に賛成か反対か 賛成どちらかというと賛成わからないどちらかというと反対反対 12.4 24.9 32.3 17.4 13.2 37.3 30.6 15.3 26.0 26.9 15.8 16.0 41.3 31.8 9.4 23.7 37.6 19.0 10.3 33.1 29.3 低所得者に配慮された制度だから 図 4 賛成の理由 ( 一つ選択 ) 税金の負担方法として公平だから 諸外国で広く導入されているから 48.3 40.3 52.5 36.1 42.9 45.6 9.0 9.2 8.8 2.4 2.2 2.7 図 3 において 賛成 どちらかというと賛成 との回答者に質問 制度が複雑でわかりづらいから 図 5 反対の理由 ( 一つ選択 ) 税金の負担方法として不公平だから 高所得者に有利だから 買い物の会計に時間がかかるようになるから 56.8 56.9 56.7 22.7 22.3 23.2 9.3 10.7 5.9 5.2 4.7 5.3 7.8 7.2 5.1 図 3 において 反対 どちらかというと反対 との回答者に質問 図 6-1 イートインスペース等での飲食回数 回数は減ると思う 特に変わらないと思う イートインスペースや ハンバーガーショップ での飲食はしない 53.9 47.8 30.5 27.6 21.7 18.5 33.4 41.7 24.9 図 6-2 イートインスペース等での飲食回数 ( 年代別 ) 回数は減ると思う 特に変わらないと思う イートインスペースや ハンバーガーショップ での飲食はしない 52.5 53.0 47.5 47.0 39.2 35.8 33.6 27.5 19.4 19.5 13.2 11.6 45.8 40.9 30.8 33.8 23.3 25.3 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代 2

図 7-1 制度導入にあたり店側に最も期待すること 一目で軽減税率が適用されるのかどうかがわかるようにしてほしい 間違いのないように会計を行ってほしい 時間がかからないようスムーズに会計を行ってほしい 49.6 46.1 53.0 26.6 25.5 27.7 23.0 27.3 0.9 1.1 0.7 18.6 図 7-2 制度導入にあたり店側に最も期待すること ( 年代別 ) 一目で軽減税率が適用されるのかどうかがわかるようにしてほしい 間違いのないように会計を行ってほしい 時間がかからないようスムーズに会計を行ってほしい 50.6 51.9 48.3 45.2 52.0 49.7 28.7 24.8 26.6 31.4 27.9 30.2 20.8 23.0 23.9 22.5 19.0 18.5 0 0.3 1.2 0.9 1.1 1.6 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代 図 8 価格の表示方法 1 3 5 7 税込価格で標準税率及び軽減税率の両方を表示 59.7 税込価格で標準税率及び軽減税率のその店で適用の多い方を表示し 異なる場合があることを明示 12.6 税抜価格に標準税額と軽減税率の税額の両方を表示 22.2 税抜価格に標準税額か軽減税率の税額のその店で適用の多い方を表示し 異なる場合があることを明示 5.6 図 9 制度導入に際しポイント還元が実施された場合のキャッシュレス決済の利用頻度 増える変わらない減る 53.6 44.2 2.3 52.6 45.3 2.1 54.5 43.0 2.5 図 4 5 を除く全ての設問について軽減税率制度を 知らなかった との回答者も含め 2,000 名に質問 3