コスジマグソコガネ捕獲個体 (6/16) 17 個体 ライトトラップ BOX15 糞トラップ 2 任意 - 獣糞内 -0 移動例 (6/16) オオコオイムシ捕獲個体 (6/21) 105 個体 ( 成虫 : 子持ち 16 子無し 38 幼虫 51) コスジマグソコガネ捕獲個体 (6/22-23) 5 個体 ライトトラップ BOX5 ライトトラップカーテン 0 糞トラップ 0 任意 - 獣糞内 -0 マルツヤマグソコガネ捕獲個体 (6/22-23) マルツヤマグソコガネ捕獲個体 ( 一部抽出 ) 6 個体 ライトトラップ BOX0 ライトトラップカーテン 0 糞トラップ 0 任意- 獣糞内 -6( シカ糞 ) 図 7.3-2(2/3) 昆虫類の捕獲状況 ( その 2) 7.3-5
移動例 (6/21) 図 7.3-2(3/3) 昆虫類の捕獲状況 ( その 3) (3) 保全措置の適正評価昆虫類の保全措置の適正評価については 移動後の生息状況 ( モニタリング調査 ) を踏まえて行う必要がある 本年度の事後調査は移動を行ったのみであるため 今後は移動した種の生息状況のモニタリング調査 ( 事後調査 ) を実施し 適正評価を行うこととする (4) 今後の保全措置上記 (3) 保全措置の適正評価 で記したとおり 保全措置の適正評価は移動後の生息状況を踏まえて行う必要がある このため 表 7.3-4 に示すとおり事後調査を継続し 適正評価を行うこととする 7.3-6
7.3-8 図 7.3-3 昆虫類事後調査 ( 移動後 ) 位置図
7.4 クモ類 移動 (1) 移動対象種キジロオヒキグモ トゲグモ i ミナミコモリグモ( カイゾクコモリグモ属 ) ii その他 学識経験者より その他の貴重種についても留意すること クモ類相の把握にも努めること との指導が得られたため 可能な範囲でクモ類相全般の把握も実施した キジロオヒキグモ三重県 RDB ⅲ : 情報不足 ( 写真は評価書より転載 ) トゲグモ三重県 RDB ⅲ : 準絶滅危惧 Ⅱ 類 カイゾクコモリグモ属三重県 RDB ⅲ : 情報不足 ( 写真はチビコモリグモ ) (2) 移動結果キジロオヒキグモの移動は 造成区域で確認された個体について 学識経験者の指導を得て造成区域外の林縁へ移動することとしたが 本種の生息は確認されなかった 本種は評価書でも 1 個体が確認されたのみであり 南方系の種で当該地周辺では同一場所で連続して確認された情報は無い このため 生息場所として必ずしも適しているというものではなく 当該地ではバルーニング等で飛来した個体が偶発的に確認されるのみの可能性が考えられる なお クモ類相の把握については キジロオヒキグモの探索に合わせ 造成区域を対象に補足的に実施した その結果 77 種 ( 評価書では 149 種 ) が確認され うち 27 種は新に確認したものであった このことから 十分な確認が行なえており このことからも評価書におけるキジロオヒキグモの確認が偶発的であったと考える 一方 6 月に行ったクモ類相の把握において 新たにトゲグモ ミナミコモリグモ 2 種の重要な種が確認された このため それ以降の移動については これら 2 種も対象種に加えた トゲグモは風通しの良いスギ林の中や周辺 林道 渓流沿いで見られることが多く 本調査でも湿性地に面した林縁 放棄水田上の植林 尾根上のコナラ林で確認された 他方 ミナミコモリグモは河原や渓流付近 湿地帯に多く 本調査でも湿地状となった放棄水田跡で確認された そこで これら生態や確認場所の環境を踏まえ トゲグモは湿性地 植林 コナラ林それぞれが接する箇所へ ミナミコモリグモは湿性地へそれぞれ移動した ( 図 7.4-1 参照 ) クモ類の移動実施状況 ( 結果 ) を整理し 表 7.4-1 に示す 捕獲状況等については 図 7.4-2 に クモ類相の把握状況は以下に示した また クモ類の移動を行うに当たり 検討した考え ( 方針 方法など ) については資料編に示した i トゲグモは 事後調査で行ったクモ類相の把握 (6 月 ) で新たに確認した ( 対象種に加えた ) ものであり 8 月以降 その他の対象種の移動時に可能な範囲で捕獲 移動した ⅱミナミコモリグモについてもトゲグモ同様に事後調査で新たに確認したものであるが 現地での識別が困難であるため移動はカイゾクコモリグモ属として取り扱うこととた ただし本種の属名は現在 Piratula 属 ( 旧 Pirata 属 ) に変更されている ⅲ 三重県 RDB: 三重県レッドデータブック 2005 動物 (2005 年 三重県 ) 7.4-1
図 7.4-1 クモ類の移動地 7.4-2
表 7.4-1 クモ類の事後調査実施状況 ( 平成 25 年度結果 ) 項目 実施日 期間 詳細等 移動適地選定 5/5 林縁の状態など確認 捕獲 ( 未捕獲 ) 6/16 6/22 キジロオヒキグモ 未捕獲 8/17 キジロオヒキグモ 未捕獲トゲグモ 成体 22( 3 19) 10/9 キジロオヒキグモ 未捕獲カイゾクコモリグモ属 57( 現地識別のため詳細不明 ) 移動 8/17 トゲグモ 地点 13 付近 :22 個体 10/9 カイゾクコモリグモ属 地点 14 地点 22 へそれぞれ捕獲の半数程度 (30 前後 ) 学識経験者指導 5/2 移動計画について 7/31 移動結果及び今後の調査について 1/21 移動結果 評価及び今後の計画 注 )10 月 9 日のカイゾクコモリグモ属の移動は 降雨及び個体への影響 ( 個体が小さく触れることで損傷する可能性がある ) を考慮したため 詳細な数量確認は行っていない 捕獲 ( 採取 ) 状況 6/16 捕獲 ( 採取 ) 状況 6/22 捕獲 ( 採取 ) 状況 8/17 捕獲 ( 採取 ) 状況 10/9 図 7.4-2(1/2) クモ類の捕獲状況 ( その 1) 7.4-3
トゲグモ捕獲個体 (8/17) 22 個体 ( 成体 : 3 19) カイゾクコモリグモ属捕獲個体 (10/9) 57 個体 ( 詳細不明 ) トゲグモ移動状況 (8/17) 地点 13:22 個体 ( 成体 : 3 19) カイゾクコモリグモ属移動状況 (10/9) 地点 14:30 前後 カイゾクコモリグモ属移動状況 (10/9) 地点 22:30 前後 図 7.4-2(2/2) クモ類の捕獲状況 ( その 2) 7.4-4
参考: クモ類相把握結果 クモ類相については 表 7.4.2 に示すとおり 評価書では 28 科 149 種が確認されている 本事後調査では 造成区域を対象とし 保全対象としたキジロオヒキグモの探索に合わせ 補足的にスイーピングやビーティング 見つけ捕り等で採取した個体を分析 ( 同定 ) した その結果 17 科 77 種が確認され 科別の確認種数の傾向は概ね評価書と同様であった 確認種のリストは表 7.4-3 に示す なお 種数の計数は 便宜上種までの同定が行えなかったものについて 同属の他種が確認された場合でも 1 種としている No 科名 評価書 (28 科 ) 表 7.4-2 クモ類相把握結果 ( 科別確認種数 ) 種数 事後調査 (17 科 ) 総括 (29 科 ) 評価書 (28 科 ) 事後調査 (17 科 ) 総括 (29 科 ) 1ジグモ 1 1 16 シボグモ 1 1 2 トタテグモ 1 1 17 タナグモ 2 2 3 ユウレイグモ 1 1 18 ハタケグモ 1 1 4 エンマグモ 1 1 19 ハグモ 1 1 5 ウズグモ 1 3 3 20 ガケジグモ 2 1 2 6 ヒメグモ 23 15 28 21 ツチフクログモ 1 1 2 7 カラカラグモ 1 1 2 22 イヅツグモ 2 1 2 8 ピモサラグモ 1 1 23 フクログモ 5 2 6 9 サラグモ 11 8 16 24 ネコグモ 1 2 2 10 アシナガグモ 14 6 14 25 ワシグモ 1 1 11 ジョロウグモ 1 1 1 26 アシダカグモ 1 1 1 12 コガネグモ 29 12 31 27 エビグモ 1 1 1 13 コモリグモ 10 6 13 28 カニグモ 13 4 14 14 キシダグモ 5 3 6 29 ハエトリグモ 17 7 19 15 ササグモ 1 1 種数合計 149 76 175 注 ) 評価書は対象事業実施区域のほか 周辺区域を含めて調査を実施 事後調査は造成区域を対象とし キ ジロオヒキグモ探索に合わせて補足的に実施したものである No 科名 種数 7.4-5
表 7.4-3(1/3) クモ類確認種目録 ( その 1) 7.4-6
表 7.4-3(2/3) クモ類確認種目録 その2 7.4-7