第3部 次世代育成支援対策(前期行動計画) 第3章 子どもの心身の健やかな成長に資する教育環境の整備

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第2節 茨木市の現況

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

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目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

1 国の動向 平成 17 年 1 月に中央教育審議会答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について が出されました この答申では 幼稚園 保育所 ( 園 ) の別なく 子どもの健やかな成長のための今後の幼児教育の在り方についての考え方がまとめられています この答申を踏まえ

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

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目 次 1. 策定の趣旨 2 2. 基本理念 2 3. 計画の期間及び推進状況の把握 2 4. 計画の対象 2 5. 第 1 次計画 における成果と課題 2 (1) 成果 2 (2) 課題 3 6. 計画の全体構想図 3 7. 推進事業 4 (1) 家庭における読書活動の推進 4 (2) 地域 図書


整整合合 本計画は 第三次宜野湾市総合計画 ( 案 ) に則するものとして位置づけられます また 第 2 次宜野湾市男女共同参画計画 や他の関連する計画との整合性をもったものとして定めています 一方 本計画には母子の健康確保を盛り込むことが定められていることから 宜野湾市母子保健計画 は本計画に包含

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

大村市子ども読書活動推進計画(素案)

第 1 章 札幌市幼児教育振興計画の策定 本計画は 主に幼稚園教育を対象とする 本計画は 平成 18 年度から概ね10 年間を計画期間とし 今後はこの方向性に基づいて早期に具体的な施策 ( アクションプログラム ) を打ち出していく 本計画は 社会情勢の変化などに対応し 必要に応じて計画の見直しを行

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草津市 ( 幼保一体化 ) 集計表 資料 4 幼児教育と保育の一体的提供のための現況調査 ( 施設アンケート ) 速報 平成 25 年 7 月草津市 1

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

希望をかなえるまちづくり 結婚 出産 子育て 結婚 出産 子育ての希望実現 1 結婚や出産に対する支援の充実 一人ひとりが結婚や出産について諦めることなく取 り組める環境をつくることによって まちに家族を持つこ との幸せをもたらします 結婚を希望する人の未婚率の改善 結婚や妊娠 出産に関するライフプ

かわごえ子育てプラン(川越市次世代育成支援対策行動計画)


八街市教育振興基本計画(平成26年~平成35年)

1 子ども 子育て支援新制度がはじまります 子ども 子育て支援法 等の成立により すべての子どもと子育て家庭を総合的に支援していく 子ども 子育て支援新制度 が平成 27 年 4 月から全国的にスタートします 子ども 子育て支援新制度 では 幼稚園や保育所 地域の子育て支援の充実を図るとともに 認定

平成 29 年度児童発達支援センターバンビ事業計画 1. 基本方針 児童発達支援センターバンビは相模原市南区の発達障害児の療育を遂行するため 以下の基本理 念 療育基本指針に則りサービスを提供する 1) 基本理念 1 児童一人ひとりに対する丁寧な 根拠 ある療育相模原療育園の医療スタッフとの連携によ

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基本施策情報活用能力の育成を図ります 幼児教育の推進 にあたっては 幼児期が生涯の人格形成の基礎を培う大切な時期であるとの認識のもと 子どもたちの心身の発達に資する質の高い幼児教育を推進します 2 人との絆や自然との関わりの中で伸びゆく豊かな心の育成 子どもたちが生命を大切にする心や思いやりの心 感

第 2 章各論 基本目標 Ⅰ 家庭 地域 学校における子どもが本に親しむ機会の充実 1. 家庭における読書機会の充実 現状と課題 乳幼児期からの読書活動の必要性について家庭の理解を促進するため 図書館では 就学前の幼児とその保護者を対象としたおはなし会を定期的に実施しているほか 児童館や総合子育て支

目次 第 1 章策定の趣旨 1 第 2 章現状と課題 2 第 3 章基本理念と基本目標 4 第 4 章基本方針 6 第 5 章担い手とその役割 10 用語の定義 本指針において使用する用語の定義は以下のとおりとします 乳幼児期 生後から小学校に入る前まで 幼児期 概ね3 歳から小学校に入る前 幼児教

Taro-平成27年度の取り組み(資料:1)

を生かした環境を構成することも求められます 3 安全で保健的な環境次に 施設などの環境整備を通して 保育所の保健的環境や安全の確保などに努めること としています 子どもの健康と安全を守ることは保育所の基本的かつ重大な責任です 全職員が常に心を配り 確認を怠らず 子どもが安心 安全に過ごせる保育の環境

施策吊

農山漁村での宿泊体験活動の教育効果について

第 1 章計画策定にあたって 1 計画策定の趣旨 用語説明 6 終戦直後のベビーブーム期には 4.32 だったわが国の合計特殊出生率は, その後低下を続け, 15 年には 1.29 と戦後最低の水準を更新しました こうした出生率の低下は, 先進国共通 の現象ですが, 先進諸国の中でも, アメリカ,

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

問 1 将来 子供たち ( 地域の子供も含む ) にどのような大人になってほしいですか (3つまで選択) 1. 自ら学び 向上心をもって何事にもチャレンジすることができる人 2. 社会のルールやマナーをきちんと守る人 50.2% 62.2% 3. 社会において自立的に生きることができる人 34.2%

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第2節 茨木市の現況

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目 次 第 1 章趣旨 1 第 2 章プログラムの位置付け 2 第 3 章基本的な考え方 2 第 4 章育てたい幼児像 3 第 5 章これまでの取り組み 3 第 6 章基本施策 5 1. 保育所 幼稚園 認定こども園等における充実した幼児教育の提供 2. 発達や学びの連続性を踏まえた幼児教育の充実

2-3(2) 学校の教育力の向上 1. 学習環境の整備 子どもに質の高い教育を提供していくために 学びの森 を設置 運営する 学びの森 では専門的な指導員を配置し 1 教職員の研修体制の充実 2 学校と地域の連携協力の推進 3 児童生徒 保護者との教育相談を進める ティームティーチングによる学習支援

スライド 1

幼稚園 保育所ができること 一緒にやりましょう! 幼稚園 保育所は 子ども同士がふれあう以外に 保護者同士が交流できる場でもあります ここでは 各幼稚園 保育所が保護者と連携するとともに 保護者同士のふれあい つながりづくりに向けた取組みを記載しています 1 ( 幼稚園 保育所 ) 幼稚園 保育所と

説明会の内容 1 事業計画について 1 2 認定こども園について 2 3 認定こども園での教育 保育について 3 4 認定こども園の概要 ( 案 ) について 1 施設の所在等 2 施設の規模 3 開園時期 4 主な配置施設 5 5 認定区分 6 保育日及び保育時間 7 利 定員 6 8 認定区分に

計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です

目次 第 1 章策定の趣旨 1 第 2 章子どもの育ちをめぐる課題 2 第 3 章基本理念と基本目標 4 第 4 章基本方針 6 第 5 章担い手とその役割 9 用語の定義 本指針において使用する用語の定義は以下のとおりとします 乳幼児期 生後から小学校に入る前まで 幼児期 概ね3 歳から小学校に入

(2) 施設の状況 幼稚園施設は 昭和 50 年前後に建築され 築 30 年以上が経過しています ( 表 2) ( 表 2) 公立幼稚園施設一覧 施設名称 竣工年月 構造 階数 酒匂幼稚園 昭和 48 年 2 月 鉄筋コンクリート造 ( 一部鉄骨造 ) 地上 2 階 東富水幼稚園 昭和 46 年 3

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

資料2:修正一覧

1 調査目的 今年度策定する 津山市総合戦略 で 子どもを産み 育てやすい環境づくりに 向けた取組みを進めるにあたり 出産 子育ての現状を把握するために実施した 2 調査内容の背景と設問設定理由国では 出生率を 2.07 まで高めることで 2060 年に現状の社会構造を維持できる人口 1 億人程度を

幼児期の教育と小学校教育との円滑な接続の在り方について ( 報告 ) ( 概要 ) 子どもの発達や学びの連続性を踏まえた幼児期の教育 ( 幼稚園 保育所 認定こども園における教育 ) と児童期の教育 ( 小学校における教育 ) の円滑な接続の在り方について検討し 以下のとおり 報告をとりまとめた 1

Ⅰ その他 教育委員会所管予算の概要 予算総括表 項 施策体系別事業一覧 3 平成 30 年度主要施策の概要 目 Ⅱ 平成 30 年度主要施策の概要希望をかなえるための後押し すべての子供が夢をはぐくむことのできる社会づくり 社会で活躍する人材の育成 学びのセーフティネット構築事業 重点事業 ( 一

山口県教育庁社会教育・文化財課

主な取組 質の高い幼児教育の推進 幼稚園教育要領の内容の定着を図るため幼稚園において 幼児の実態等を踏まえた適切な教育課程を編成し 家庭や地域と連携 協力しつつ幼児教育を推進します 幼稚園において運動遊びを充実させ 幼児の体力向上を目指します ふかやこども園モデル園運営事業に係る3 歳児受入れ 平日

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第 1 部 施策編 4

組織目標シート 平成 28 年度 部局 教育委員会事務局局長吉田久芳 1. 部局の使命 児童 生徒一人ひとりを大切にし 豊かな人間性と人間関係を築く力を育むとともに 自ら学び考え行動する子どもの育成を図る学校教育を推進する 市民生活が豊かで活力のあるものになるよう 市民が生涯を通して学習し学び続ける

愛媛県学力向上5か年計画

第1章 計画の目指すもの

乳児期からの幼児教育について 大阪総合保育大学 大方美香

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

資料 9 男は仕事 女は家庭 という考え方について どう思いますか? 1% 4% 24% 30% 34% 7% 1% 5% 25% 26% 35% 7% 1% 3% 23% 32% 33% 7% 1 同感する 2 どちらかといえば同感する 3 どちらかといえば同感しない 4 同感しない 5 わからな


平成 28 年度施策評価シート 基本目標 1 みんなで支え合い 未来につなぐまちづくり 基本施策 3 多世代連携による子育て支援の充実 単位施策名称 1 子育て世代への重点支援所管部 施策の方向性 結婚 妊娠 出産 育児 ( 未就園児 ) の切れ目のない支援を行う仕組みづくりを構築し 結婚支援を含め

家庭における教育

幼児教育 保育の無償化の実施について 1 子ども 子育て支援新制度の趣旨に沿った無償化の実施を! 子ども 子育て支援新制度 では 一人ひとりの子どもが健やかに成長することができる社会 子どもの最善の利益が実現される社会を目指しています まずこの目指すべき姿に沿った幼児教育 保育の無償化を図るべきです

履修モデル 1 短期大学士 ( ) 二種免許状 保育士 認定ベビーシッター の区分 資格 単位数保育士 資格必要単位数 保育士 認定ベビーシッター 卒修業科選目択必 個々の学生の得意な分野を伸ばし 魅力のある保育者を育てる 子どもの保健 Ⅰ 1 必修 必修 4 保育原理 1 必修 必修 2 児童家庭

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(1) 庁内外の関係機関と密に連携を図りつつ必要に応じてひとり親家庭を訪問 1 背景ひとり親家庭からの相談窓口に寄せられる相談件数は増加傾向にある また養育に問題を抱える父母からの相談 父母や子どもが精神的に不安定であるケースに関する相談等 相談内容やその背景も複雑化してきていることから 碧南市では

目次 1 はじめに 1 2 根拠法令 1 3 計画期間 1 4 大綱の基本方針 2 5 主な取組 3 参考資料 7

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3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

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教育学科幼児教育コース < 保育士モデル> 分野別数 学部共通 キリスト教学 英語 AⅠ 情報処理礎 子どもと人権 礎演習 ことばの表現教育 社会福祉学 英語 AⅡ 体育総合 生活 児童家庭福祉 英語 BⅠ( コミュニケーション ) 教育礎論 音楽 Ⅰ( 礎 ) 保育原理 Ⅰ 英語 BⅡ( コミュニ

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

01表紙福島

平成18年度標準調査票

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人権教育の推進のためのイメージ図

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PowerPoint プレゼンテーション

まちの将来像 第 2 章次代の社会を担う子どもたちを育むまち 施策 1. すべての子どもの育ちを支援する施策概要 施策の必要性 本格的な人口減少社会の到来を迎える中 少子化問題に対応するため 妊娠期から子育て期にかけての切れ目のない支援の推進と 待機児童の解消など仕事と子育てを両立できる環境の整備を

3 平成 29 年 3 月に幼稚園教育要領 保育所保育指針 幼保連携型認定こども園教育 保育要領が改訂され 来年度から全面実施されます 新幼稚園教育要領等では 改訂の基本的な方針として 1) 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 の明確化 健康な心と体 自立心 協同性 道徳性 規範意識の芽生え 社会生

担当課 : 子育て支援課生涯学習課 実績報告書 事業番号 50 放課後子ども総合プランの推進 計画掲載ページ : 07 事業区分 : 新規 29 年度事業実績 () 事業実績 企画経営部 子育て支援部 教育委員会事務局の関係各課で 国が進める 放課後子ども総合プラン 実施について検討し 政策決定会議

1 計画改訂の趣旨 (1) 趣旨 1 (2) 見直しのための考え方 2 (3) 対象期間 2 (4) 対象事業 2 2 教育 保育の 量の見込み 及び 確保方策 について (1) 就学前の推計児童数 3 (2) 教育 保育の 量の見込み 3 (3) 量の見込み に対する 確保方策 4 (4) 見直し

計画策定の趣旨 本県においては これまで ふくいっ子エンゼルプラン や 第二次ふくいっ子エンゼルプラン そして次世代育成支援対策推進法 ( 以下 次世代法 という ) に基づく現在の 福井県元気な子ども 子育て応援計画 ( 以下 第一次計画 という ) を策定し 子育て支援のため様々な施策を実施して

世界各地で頻発する気象異変が警告する地球環境、米国を震源地とする経済危機、昨年8月の政権交代など激動する時代は多極化の度を増しております

補足説明資料_教員資格認定試験

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地域の幼児教育の拠点となる幼児教育センターの設置及び「幼児教育アドバイザー」の育成・配置に関する調査研究 実施報告書(2年次)(4)

図人権教育を通して育てたい資質 能力 人権教育の指導方法等の在り方について [ 第三次とりまとめ ] をもとに作成 5

2. 子ども人口の推計について 人口推計は 今後の教育 保育の量の見込みを算出する上で非常に重要であるため 改めて平成 30 年度及び平成 31 年度の人口推計値を算出しました 当初計画値と実績値を比較すると 人口は計画値ほど減少しないことから平成 30 年度以降も人口減少は緩やかなものとして見直し

吹田市子ども読書活動推進計画(素案)

- 目次 - Ⅰ 計画策定の趣旨等 1 Ⅱ 船橋市における自殺の現状 2 Ⅲ 船橋市の自殺対策における取組 3 Ⅳ 船橋市の自殺対策推進体制 6

玉川大学教職大学院 教授 小松 郁夫氏

15

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鎌倉市関谷小学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 4 月 鎌倉市立関谷小学校

Transcription:

第 3 章子どもの心身の健やかな成長に資する教育環境の整備 基本方針幼児の心身の健全な発達を促進するため 幼児教育の質的な向上に努めるとともに 良好な教育環境の整備に努めます また 家庭や地域との連携を深めながら ボランティア活動などの多様な 生活体験 お手伝い 自然体験 等体験活動の推進 道徳観 正義感 を身に付ける教育機会の充実を図ります 施策の方向具体的な施策事業名 子どもの心身の健やかな成長に資する教育環境の整備 1 次代の親の育成 2 子どもの生きる力の育成に向けた学校の教育環境等の整備 3 家庭や地域の教育力の向上 4 子どもを取り巻く有害環境対策の推進 (1) 中高生の乳幼児ふれあい体験 (2) 世代間交流 ( 再掲 ) (1) 親子による交流 自然体験学習 (2) 幼稚園教育の充実 (3) 学校教育の充実 (4) (1) 家庭教育の充実 (2) 家庭教育オピニオンリーダーの充実 (3) 学校評議員 (1) 幼稚園 保育所 認定こども園と小学校の連携 書店やコンビニ等の有害図書類等の氾濫への対応 60

<1> 次代の親の育成 (1) 中高生の乳幼児ふれあい体験 赤ちゃんとふれあい 関わることは 中高生の他者に関する関心 共感能力を高め 赤ちゃんに対する愛着の感情を醸成することができます 中高生と 赤ちゃんとの 交流 を通じて 中高生にテレビやゲームの疑似体験ではなく 実際に 肌で感じてもらうことにより 中高生の健全な育成を図ることができるとともに 特に子どもを生み育てることの意義を理解し 子どもや家庭の大切さを理解し 将来の結婚 子育てに関わった時の貴重な予備体験とし 育児不安や虐待防止につなげることもできます 現在 本市では中高生を対象とした学校単位で 受け入れ体制の整っている保育所へ出向き 乳幼児とのふれあい体験を実施しています 今後は さらに受け入れ保育園の拡充と対象範囲の拡大を図り 乳幼児ふれあい体験の充実に取組んでいきます (2) 世代間交流 ( 再掲 )P50 核家族化や人間関係の希薄化 社会的な価値観の変化等から 地域で子どもを育てる環境づくりが必要となっています また 高齢者が特技や知識を 保育施設 小 中学校 児童館などで ボランティアとして子どもたちに伝えたり 教えたりする活動を行うことで 高齢者の生きがいの創出や子どもたちとの交流 地域の活性化にもつなげることができます 今後は こうした高齢者の豊かな経験を 子育てアドバイザー ( 名人 ) として活かし 子育て支援の参画ができるような体制づくりを進めます <2> 子どもの生きる力の育成に向けた学校の教育環境等の整備 (1) 親子による交流 自然体験学習 完全学校週 5 日制のもと ゆとりの中で 子どもたちに 生きる力 を育むことや 豊かな人間性 を見出すことが必要です 美しいものや自然に感動する心などの柔らかな感性や正義感 公正さを重んじる心 生命を大切にし 人権を尊重する心などの基本的な倫理観 他人を思いやる心や社会貢献の精神 自立心 自己抑制力 責任感 他者との共生や異質なものへの寛容等を身に付けるため 今後も 親子による世代間交流や自然体験交流センターの活用を図り 習得できるよう推進していきます 61

(2) 幼稚園教育の充実 幼稚園や認定こども園では 子どもたちが心身ともに健やかに成長できるよう幼児期における教育を行うとともに 地域においてもさまざまな子育て支援活動を行う必要があります 現在 本市では 幼稚園教育の振興を図るため各種補助金を交付して支援しています また 保育料等を補助することで 保護者の経済的負担の軽減を図っています 今後も 継続して実施していきます (3) 学校教育の充実 学校教育においては 児童生徒に 確かな学力 や 豊かな人間性 たくましく生きるための健康 体力 などの 生きる力 を培うために 具体的な教育実践を展開していきます 基礎的 基本的な学習内容の確実な定着を図るための 少人数指導等の導入や 豊かな心を育てるための 自然体験や社会体験などの豊かな体験活動の実践 運動に親しむ資質や能力を育て 健康の保持増進と体力の向上を図るための具体的実践を継続していきます 策定した 鹿沼市教育ビジョン を指針として 未来を担う児童生徒の姿を描き その育成のために必要な施策の見直しを行っていきます (4) 幼稚園 保育所 認定こども園と小学校との連携 幼稚園 保育所 認定こども園と小学校との連携を図ることが 幼稚園 保育所 認定こども園を卒園した子どもたちがスムーズに小学校生活になじめる第 1 歩です 現在本市では 小学校の行事に園児や保育者が参加したり 幼稚園 保育所 認定こども園の保育者と小学校教諭による話し合いの会を開催したりするなど 小学校区の近くにあるそれぞれの園と学校が地域的な交流を進めています 今後は 各地域での話し合いをし それぞれの指導者がお互いの集団生活を把握し 子どもたちが戸惑うことなく生活できる支援体制の整備を目指していきます また 連携内容が充実するように他地域の交流状況の情報交換を密にし さらに連携が深まるよう努めていきます 62

<3> 家庭や地域の教育力の向上 (1) 家庭教育の充実 家庭教育は 乳幼児期からの愛情に支えられた家族とのふれあいを通じて 子どもの豊かな人間性を育む上で重要な役割を担っています しかし 核家族化 共働き世帯やひとり親家庭の増加などの家庭環境の多様化や 都市化 少子化などの地域社会の変化等により 子育ての不安や負担感を抱え 自信が持てず それぞれの家庭において子育ての行き詰まり感を抱えながら 子育てに取り組んでいる人も少なくありません 現在 本市では 教育委員会から委託を受けた家庭教育振興会で 子育てスクール の開級や講演会を開催し 親同士の学び合いや仲間づくりの機会を提供しています また 乳幼児期の家庭教育は 子どもにとって生涯にわたっての人間形成に資する面が大きい重要な時期です 親にとっての子育ての始めの時期の支援を充実することが必要です そのために 妊娠期のこれから親になる世代に対して 健康課主催の パパママ学級 に共催して家庭教育の重要性についての講話を行い 親になることについて学ぶ機会を設けています さらに 幼児期の子どもを持つ家庭を対象とした スマイルクラブ や 小学校入学を迎えた保護者を対象にした 親学習プログラム の実施などにより 悩みや不安の解消 保護者間のネットワークを広げることを目的として行っています 今後も 子の親としての学びや育ちを応援するため 子どもの発達段階に応じた学ぶ機会の充実を図っていきます (2) 家庭教育オピニオンリーダーの充実 子どもの成長を支えていくため 様々な世代や立場の人たちの理解や取り組みを促すことが必要です 子どもの成長発達を手助けする人が増えていくことで 家庭教育を支えていくことができます 現在本市には 子育ての先輩で 家庭教育の指導者として研修を受けた人たち13 名の家庭教育オピニオンリーダーがいます そして 公民館などで 子どものしつけや発育 家族のあり方などの子育てに関する相談に応じたり学習会を開催するなど 子育て支援のボランティア活動を行っています 今後も 親向けに子育て講座の機会を提供できるよう 家庭教育オピニオンリーダーへの支援をさらに推進していきます また 家庭教育オピニオンリーダー研修への参加者を発掘し 養成していきます 63

(3) 学校評議員 学校の運営に関して 保護者や地域住民等の意向を把握 反映し その協力を得るとともに 学校運営の状況等を周知するなど学校としての説明責任を果たしていく観点から 全小中学校に学校評議員が設置されています 今後も より一層地域に開かれた学校づくりを推進していきます <4> 子どもを取り巻く有害環境対策の推進 (1) 書店やコンビニ等の有害図書類等の氾濫への対応 街中の一般書店やコンビニエンスストア等で 性や暴力等に関する過激な情報を内容とする雑誌 ビデオ コンピュータ ソフト等が一部販売されています また インターネットやスマートフォン等のメディアを駆使したイジメや有害情報の氾濫は 子どもの健全育成にとって悪影響が懸念されています このことから 行政機関と青少年育成市民会議等の関係団体が地域と連携 協力をして社会環境の浄化に努めていきます 64