2017 8 No.39 病院の理念 地域とともに世界を視野に 信頼される最善の医療を 基本方針 1.質の高い安全な医療 2.救急医療 3.国内外の医療救援活動 4.地域連携 5.教育 研修 研鑽 6.患者 職員満足度の向上 診 療 科 紹 介 1 泌尿器科 泌尿器科は 尿路と男性生殖器の疾患を扱いま す 対象となる臓器は 腎臓 副腎 尿管 膀胱 前立腺 尿道 陰茎 精巣などで それらの部位 に発生した癌 結石 感染症 排尿障害などの疾 患を治療しています 我々の福岡赤十字病院泌尿器科の特徴は 腹腔 鏡手術や尿路内視鏡手術 最新の抗がん剤治療な どの先進的な医療を行っていること 緊急手術を 要するような重症の緊急の患者さんを受け入れて いること 必要に応じて病院内の他科と密接に連 携し きめ細かい診療を行っていることなどです 外来診療は月曜日 金曜日の午前 11 時まで に毎日新患受け入れをしています 近年では高齢 の男性を中心に前立腺の疾患の治療を受けられる 患者さんが増えています がん治療においては 手術 放射線 化学療法 抗 泌尿器科部長 柚木 貴和 がん剤治療 を必要に応じて組み合わせ 集学的 な治療を行っています 手術では低侵襲治療とし て最新の腹腔鏡手術を駆使して できるだけ切ら ない傷を残さない手術 に努めており 早期退院 も可能となりました また進行がんの患者さんに 対しては 緩和ケアチームやソーシャルワーカー とも連携して治療方針を決めています 尿路結石 腎盂尿管移行部狭窄症などの良性疾 患に対する手術治療も積極的に行っており 本年 度からは女性泌尿器科領域で骨盤臓器脱に対する 腹腔鏡下仙骨膣固定術を行っていく予定です 当科では 患者さんのご病状に合わせた治療効 果と生活の質のバランスのよい治療をご提案させ て頂きたいと常々考えておりますので 何卒よろ しくお願いします 泌尿器科スタッフ 左より 秋武医師 岡部医師 河野医師 柚木部長 辻田医師 平井医師
診 療 科 紹 介 2 外来化学療法室 外来化学療法室長 筒 信隆 平成 28 年度の外来化学療法室の利用者は述べ がん化学療法 抗がん剤による点滴治療 は入 院して行うことが一般的でした しかし今では 3,510 名 で 外 科 45 泌 尿 器 科 17 婦 人 科 副作用を軽減するような支持療法の進歩 悪心 10 血液腫瘍内科9 呼吸器科4 膠原病 嘔吐 皮膚障害 下痢 対策 有効な抗がん薬 科6 消化器内科4 脳神経外科1 皮膚 剤の開発 外来で使用可能な短時間のレジメンの 科1 でした 開発 がん薬物療法専門医や専門看護師 薬剤 師の増加や通院治療室の普及 医療環境 患者さ んの QOL 志向の上昇 医療経済的観点から長期 入院が困難 の変化によって 患者さんは自宅で 日常生活を送りながらご家族の援助を受けて 外 来でがんの点滴による薬物治療を受けることが可 能になりました 福岡赤十字病院では 平成 17 年1月に外来化学療法室を開設し 現在では様々 ながんの患者さんが当施設を利用して 外来通院 外来化学療法室スタッフ一同 中央 筒外来化学療法室長 にて化学療法を受けています 化学療法委員会では 診療科横断的な症例の検 外来化学療法室にはテレビが設置されたベッド 討 化学療法レジメン 抗がん剤の組み合わせ 7台とリクライニングチェア6台が配置されて の登録 審査 院内統一マニュアルの作成 院内 看護師2ー4名 10 名交代制 がん化学療法看護 がん登録の他に外来化学療法室の運営に関わる問 認定看護師1名 がん看護専門看護師1名 薬 題を検討し がん医療に関する情報を一元化し院 剤師1名 3名交代制 がん薬物療法認定薬剤師 内で動向を共有することで がん診療の質の向上 2名 医師1名 平成 29 年4月より筒 で運営 を目指しています されています 化学療法委員会 2
当院選択理由 ( 複数回答可 )( 外来編 ) 調査期間 ( 外来編 ) 平成 28 年 10 月 18 日 ~ 19 日実施回答者数 1,315 名 ( 回収率 81.4%) 回答者平均年齢 62.5 歳 回答者の住所 受診状況 待ち時間について 調査期間 ( 入院編 ) 平成 28 年 10 月 17 日 ~ 21 日実施回答者数 312 名 ( 回収率 58.3%) 回答者平均年齢 62.9 歳 食事について 病院全体の印象はどうか ( 入院編 ) 当院に入院した理由 入院中の 患者満足度調査 院内設備に対する 満足度 院内設備に 対する満足度 職員に対する満足度 ( 診察 看護 処置 説明 話し方など ) 職員に対する満足度 ( 診察 看護 処置 説明 話し方など ) アンケート結果について 3
助産師専門外来看護師長 本田 しのぶ 当院の乳房外来は 約 30 年前より開設しており 現在も 平均 30 名 / 月の受診があります 対応内容は 乳腺炎や乳 口炎といった乳房トラブルや授乳困難な方への授乳支援 新生児の体重増加に関する支援 育児相談 断乳 卒乳 に対するケア等を行っています 乳腺炎や乳口炎の場合は 炎症の原因となっている部位 を確認し 分泌するようにマッサージを行います マッサー ジを行いながら炎症が起こった要因は児の吸啜なのか母の 食事に起因するものか 器質的な要因があるのかアセスメントを行い 対策をアドバイスしています また乳腺炎の初期症状は風邪の初期症状と似ており 発熱や悪寒 関節痛を伴うことがあり風邪な のか乳腺炎なのか見極めることも重要です 当院では出産直後より早期の母乳 育児支援に力を入れています 出産時の入院期間は経腟分娩 であれば5日前後と短く 変化していく乳房に応じて授乳をしていくことが困難な方がいます また 児が乳首に吸い着けない場合 直接哺乳量が不安定な母児 母乳分泌が少ない方 母乳栄養を希望 する方に 退院後早期の乳房外来の受診を促して母乳育児支援を行っています 乳房外来受診後のアンケートでは 育児の中で不安に思ったことや疑問に感じたことを直接聞くことが出来て安心した 質問もいろいろ出来て気持ちも楽になった 吸わせ方に不安があったのでアドバイスをもらえて安心した また頑張ろうと思えた 等の声を頂いています 母児が安心して母乳育児に取り組めるようにこれからも支援していきたいと考えています 当院 で出産された方だけでなく他施設で出産された方にも利用して頂き 育児支援で地域へ貢献してい きたいと考えておりますので ご活用ください 宜しくお願い致します 乳房外来のご案内 当院では 母乳栄養を推進しており 母乳育児の相談や乳房のケアを行っています 乳房外来の内容 赤ちゃんの体重測定 母乳育児支援 乳房マッサージ 日時 断乳 卒乳 の相談 乳腺炎 乳口炎 乳首先端の白斑等の対応 乳房のトラブル 授乳の練習 助産師は 授乳中の お母さんと赤ちゃんを 応援します 月曜日 火曜日 木曜日 金曜日 14 時から 17 時まで 1名 30 分から1時間程度 前日の 15 時までに予約を取って下さい 料金 育児相談 乳房マッサージ 2000 円 3000 円 4 福岡赤十字病院 産婦人科外来
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