(記者発表)新モビリティサービス推進事業選定結果プレス

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MaaS ( モビリティ アズ ア サービス ) について 国土交通政策研究所長露木伸宏 1. はじめに 最近 記事やニュース等で MaaS(Mobility as a Service : マース ) を目にする機会が増えている MaaS は今年度の当研究所研究課題の一つであり (*1) 現時点にお

1 日本再興戦略 2016 改革 2020 隊列走行の実現 隊列走行活用事業モデルの明確化ニーズの明確化 ( 実施場所 事業性等 ) 技術開発 実証 制度 事業環境検討プロジェクト工程表技高齢者等の移動手段の確保 ( ラストワンマイル自動走行 ) 事業モデルの明確化 ( 実施主体 場所 事業性等 )

沖縄でのバス自動運転実証実験の実施について

(1) 当該団体が法人格を有しているか 又は法人格のない任意の団体のうち次の1~2の要件を全て満たすもの 1 代表者の定めがあること 2 団体としての意思決定の方法 事務処理及び会計処理の方法 並びに責任者等を明確にした規約その他の規定が定められていること (2) 関係市町村との協議体制を構築してい

1 はじめに

が実現することにより 利用希望者は認証連携でひもづけられた無料 Wi-Fi スポットについて複数回の利用登録手続が不要となり 利用者の負担軽減と利便性の向上が図られる 出典 : ICT 懇談会幹事会 ( 第 4 回 )( 平成 27(2015) 年 4 月 24 日 ) 2. 現状 日本政府観光局

取組みの背景 これまでの流れ 平成 27 年 6 月 日本再興戦略 改訂 2015 の閣議決定 ( 訪日外国人からの 日本の Wi-Fi サービスは使い難い との声を受け ) 戦略市場創造プラン における新たに講ずべき具体的施策として 事業者の垣根を越えた認証手続きの簡素化 が盛り込まれる 平成 2

1. 実現を目指すサービスのイメージ 高齢者や障害者 ベビーカー利用者など 誰もがストレス無く自由に活動できるユニバーサル社会の構築のため あらゆる人々が自由にかつ自立的に移動できる環境の整備が必要 ICT を活用した歩行者移動支援サービスでは 個人の身体状況やニーズに応じて移動を支援する様々な情報

総合交通計画 ( 仮称 ) の策定について 背景 人口減少と超高齢化が同時に進行する中 自動車を使えない県民の移動手段を確保しなければ 経済活動の低迷 人口の流出 財政支出の増加などの問題が深刻化し 持続可能なまちづくりが困難になる恐れがある 平成 年度に実施したパーソントリップ調査の結

2019 年 1 月 31 日 2019 年 4 月から伊豆エリアにて実施する日本初の観光型 MaaS 実証実験の詳細が決定 - 専用アプリケーション Izuko で国内外観光客の利便性向上と地域活性化を目指します- 東京急行電鉄株式会社東日本旅客鉄道株式会社株式会社ジェイアール東日本企画 東京急行

4-(1)-ウ①

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H28秋_24地方税財源

通話品質 KDDI(au) N 満足やや満足 ソフトバンクモバイル N 満足やや満足 全体 21, 全体 18, 全体 15, NTTドコモ

コンパクト プラス ネットワークの形成 1

第 2 回懇談会の振り返り 資料 8

公共工事等における新技術活用システムについて 別添 公共工事等に関する優れた技術は 公共工事等の品質の確保に貢献し 良質な社会資本の整備を通じて 豊かな国民生活の実現及びその安全の確保 環境の保全 良好な環境の創出 自立的で個性豊かな地域社会の形成等に寄与するものであり 優れた技術を持続的に創出して

平成 31 年 3 月 20 日更新 全国女性の参画マップ 平成 30 年 12 月作成 内閣府男女共同参画局

賛同企業が提供するフィールドのイメージ 資料 年 11 月 20 日 大阪ガス株式会社 ハグミュージアム ( 外観 内観 ) 株式会社タブチ 本社工場 ( 外観 内観 ) 日立造船株式会社 先端情報技術センター ( 外観 内観 ) 以上

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目次 1. 会社紹介 2. Smart Access Vehicle () 3. 背景 研究実績 4. 未来シェアの取り組み 5. 提供サービス 6. 今後の計画 2

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報道発表資料(新宿駅屋内地図オープンデータ)

スマートICの事業費の基準について

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1. はじめに本書は 観光で西日本を元気に!! 13 府県ふっこう周遊割 における支援金の支給手続きをまとめたものです 本書 並びに別添資料を確認の上 お間違いのないようお願いいたします なお 本書に掲載のない事項につきましては その都度 事務局までお問い合わせください 目次 1. はじめに 1 2

(別紙1)

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の復旧状況に関する長期的な見通しを可能な限り明らかにしながら 復旧の段階に 応じた役割の分析を行う 5) 交通事業者ヒアリング調査沿線地域に関係する交通事業者 ( 鉄道事業者 2 社 バス事業者 2 社 タクシー事業者 2 社その他 ) に聞き取り調査を行い 定性的な利用特性や地域の公共交通の問題点

NITAS の基本機能 1. 経路探索条件の設定 (1) 交通モードの設定 交通モードの設定 とは どのような交通手段のネットワークを用いて経路探索を行うかを設定するものです NITASの交通モードは 大きく 人流 ( 旅客移動 ) 物流( 貨物移動 ) に分かれ それぞれのネットワークを用いた経路

6. 高速道路 SA PA 等 への充電設備設置事業の説明と提出書類 高速道路 SA PA 等 への充電設備設置事業の 説明と提出書類 事業名 事業内容 申請できる方 高速道路 SA PA 及び道の駅等への充電設備設置事業 ( 経路充電 ) 高速道路 SA PA 等 ( 注 1) におけ

未来シェア説明資料

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企業結合審査の意義 〇独占禁止法に基づく企業結合審査の結果, 競争環境が維持されることにより, 以下のような利益が生じる 1 消費者 需要者 十分な選択肢が確保されることにより効用が増加 2 3 企業 消費者 需要者の需要に適切に対応しようとするインセンティブが生まれ, 企業自身の価値が増加 経済

国産粗飼料増産対策事業実施要綱 16 生畜第 4388 号平成 17 年 4 月 1 日農林水産事務次官依命通知 改正 平成 18 年 4 月 5 日 17 生畜第 3156 号 改正 平成 20 年 4 月 1 日 19 生畜第 2447 号 改正 平成 21 年 4 月 1 日 20 生畜第 1

22. 都道府県別の結果及び評価結果一覧 ( 大腸がん検診 集団検診 ) 13 都道府県用チェックリストの遵守状況大腸がん部会の活動状況 (: 実施済 : 今後実施予定はある : 実施しない : 評価対象外 ) (61 項目中 ) 大腸がん部会の開催 がん部会による 北海道 22 C D 青森県 2

< ( 平成 29 年 9 月分 )> 2010 年平均 =100 ブロック別 北海道地方 東北地方

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別紙 1 < 開催概要 > [ 主催 ] 公共交通オープンデータ協議会 [ 共催 ] INIAD chub( 東洋大学情報連携学部学術実業連携機構 ) 東京大学大学院情報学環ユビキタス情報社会基盤研究センター 国土交通省 [ 特別協力 ] 東京地下鉄株式会社 東京都交通局 東日本旅客鉄道株式会社 Y

資料 1 第 1 号議事 六会地区における予約型乗合タクシーの導入について 1. 実証運行までの経緯と結果 1-1. これまでの経緯六会地区の公共交通利用不便地区の解消に向けた取組については 平成 21 年度に交通不便地区解消検討事業が地域まちづくり事業として決定し 地域が主体となり 市と新たな交通

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これらのご要望などを踏まえ 本技術を開発しました 本技術により渋滞予知の精度は大幅に向上し 渋滞があると予測した時間帯において 所要時間の誤差が30 分以上となる時間帯の割合が 従来の渋滞予報カレンダー 7 の8.2% に対して0.8% 20 分以上となる割合が26% に対して6.7% となり また

平成 26 年 3 月 28 日 消防庁 平成 25 年の救急出動件数等 ( 速報 ) の公表 平成 25 年における救急出動件数等の速報を取りまとめましたので公表します 救急出動件数 搬送人員とも過去最多を記録 平成 25 年中の救急自動車による救急出動件数は 591 万 5,956 件 ( 対前

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01_表紙

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平成 26 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁

ビックデータを利活用した 賢い道路交通安全

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IoTがもたらす付加価値とドコモの取組み

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目次 1. 指定引取場所の適正配置原則について 2.A B 両グループの指定引取場所の現状について 3. 指定引取場所の A B 共有化のメリットについて 4. 指定引取場所の A B 共有化に伴う統合のメリットについて 5. 指定引取場所の A B 共有化 統合について留意すべき点 6. 離島にお

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Ⅱ 取組み強化のためのアンケート調査等の実施 (1) 建設技能労働者の賃金水準の実態調査国土交通省から依頼を受けて都道府県建設業協会 ( 被災 3 県及びその周辺の7 県を除く ) に対し調査を四半期ごとに実施 (2) 適切な賃金水準の確保等の取組み状況のアンケート調査国は 平成 25 年度公共工事

RBB TODAY SPEED TEST

住宅宿泊事業の宿泊実績について 令和元年 5 月 16 日観光庁 ( 平成 31 年 2-3 月分及び平成 30 年度累計値 : 住宅宿泊事業者からの定期報告の集計 ) 概要 住宅宿泊事業の宿泊実績について 住宅宿泊事業法第 14 条に基づく住宅宿泊事業者から の定期報告に基づき観光庁において集計

資料 3 ー 1 環境貢献型商品開発 販売促進支援事業 環境省市場メカニズム室

構成 1 第 1 章 IoT 時代の新たな地域資源 1. IoT 時代の新たな地域資源とその可能性 2. 新たな地域資源の活用に向けた基本的視点 第 2 章地域におけるオープンデータ ビッグデータ利活用の推進 1. 地域におけるオープンデータ利活用の現状と課題 2. 地域におけるビッグデータ利活用の

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イメージ図 ( 医療施設の場合 ) イメージ図 ( 誘導施設 : 地域医療支援病院の場合 ) 5 届出を要しない軽易な行為などについて都市再生特別措置法第 108 条並びに都市再生特別措置法施行令第 35 条 第 36 条の規定により 以下の行為は届出の対象となりません 軽易な行為その他の行為で政令

プレスリリース

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寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

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輸送計画書 太極拳交流大会 開催地 : 秋田市 ねんりんピック秋田 2017 宿泊 輸送センター Ver.1 更新日 :8/28


未来投資戦略2018(PFI関連部分抜粋)

分権説明資料_運営協議会用

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公の施設の指定管理者制度の導入状況等に関する調査結果 の概要 地方自治法第 244 条に規定される公の施設の管理については 地方自治法の一部を改正する法律 ( 平成 15 年法律第 81 号 ) により 指定管理者制度が導入されているところです 本調査は 平成 21 年 4 月 1 日現在における各

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

輸送計画書 マラソン交流大会 ( 珠洲市 ) 10 月 6 日現在 第 23 回全国健康福祉祭いしかわ大会実行委員会

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

屋内 3 次元 測位 + 地図 総合技術開発 現状 屋内 3 次元測位統一的な測位手法 情報交換手順がなく 共通の位置情報基盤が効率的に整備されない 技術開発 屋内外のシームレス測位の実用化 (1) 都市部での衛星測位の適用範囲拡大 (2) パブリックタグ 屋内測位の標準仕様策定 効果 3 次元屋内

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都市サービスの高度化 ~IoT おもてなしクラウド事業の推進 1 IoT 時代の技術進歩の成果を踏まえ 訪日外国人等のスムーズな移動 観光 買い物等の実現に向け スマートフォン 交通系 IC カードやデジタルサイネージ等と 共通クラウド基盤を活用した多様なサービス連携 ( 個人の属性 言語等に応じた

資料 5 総務省提出資料 平成 30 年 12 月 21 日 総務省情報流通行政局

目次

(5) 老上西学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 既存の生活拠点を中心とした 50 戸連坦制度の厳守等により市街地の拡散を抑制するこ とで 利便性の高い生活環境を維持していくものとします 老上西学区は 東側から南側にかけての一帯が市街化区域に含まれ ( 主 ) 大

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活動指標及び 活動指標標準仕様書 導入手順書策定数 ( 改定を含む ) 活動見込 31 活動見込 2 活動指標及び 活動指標 RPA 補助事業の完了数 活動見込 31 活動見込 5 活動指標及び AI 実証地域の完了数 活動指標 活動見込 31 活動見

5 この施策に係る事務事業 ( 重要度 貢献度順 ) 番号 事務事業名 魅力個店づくり整備促進事業 歳出決算額 ( 千円 ) 施策への関連性 目的に対する指標 年度目標値 年度実績値 推移 区内の既存個店や出店希望 22 者が行う 魅力的な店舗づ 809 くりを支援することで 魅 力個店の集積を図る

国際共同研究加速基金 ( 国際共同研究強化 (B)) の公募に係る FAQ 1. 趣旨及び対象について 問 1 日本国内で実施する国際共同研究も対象となるのか? 3 問 2 日本側研究者が海外の研究機関等に直接出向くこととなっているが 研究代表者が必ず海外に行かなければならないのか? 3 問 3 海

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市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

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地方創生応援税制 ( 企業版ふるさと納税 ) の運用改善 ( 別紙 1) 平成 31 年度税制改正 企業版ふるさと納税の一層の活用促進を図るため 企業や地方公共団体からの意見等を踏まえ 徹底した運用改善を実施する 地方創生関係交付金と併用する地方公共団体へのインセンティブ付与 地方創生関係交付金の対

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3 検討プロセス 3-1 県計画案を策定するねらい 沖縄 21 世紀ビジョン基本計画を着実に実施していくための総合的な交通体系のビジョンを示した 沖縄県総合交通体系基本計画 において 県土の均衡ある発展を支える利便性の高い公共交通ネットワークの構築が位置づけられている 同計画を踏まえ 県では 南北骨

平成 27 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁

一般乗合旅客自動車運送事業者 ( 以下 乗合事業者 という ) が一般乗合旅客自動車運送事業 ( 以下 乗合事業 という ) の用に供する事業用自動車 ( 以下 乗合車両 という ) を用いて一般貨物自動車運送事業を行う場合において 350 キログラム以上の貨物を運送する場合における一般貨物自動車運

総合交通メールマガジンとは 総合交通メールマガジンは 交通基盤整備や地域交通に関する最新の取り組みを幅広く紹介することを目的として 月一回を目処に発行しているメールマガジンであり 主な購読者は都道府県 市町村等の交通施策担当者となっております 当メールマガジンで紹介させていただく記事は 執筆者が任意

関係機関と連携し 渋滞対策を推進することとしている MM は 渋滞対策における TDM 施策の 1 つとして 関係機関と連携しながら実施するものである なお 札幌開発建設部では 従前より渋滞対策における MM を検討 実施しており 平成 11 年度に 全国で初めての MM を札幌市あいの里地区で実施

本土 ( 沖縄県を除く ) 保険期間 60か月 48か月 37か月 36か月 35か月 34か月 33か月 32か月 31か月 30か月 29か月 28か月 27か月 26か月 25か月 24か月 23か月 22か月 21か月 20か月 合 自家用 A B 営 業 用 用 C D 自 家 用 用 4

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

Transcription:

令和元年 6 月 20 日 ~ 美ら島の未来を拓く ~ 内閣府沖縄総合事務局 日本版 MaaS の展開に向けて地域モデル構築を推進! ~MaaS 元年! 先行モデル事業に八重山 MaaS 化事業が選定 ~ 国土交通省は MaaS( 1) 等新たなモビリティサービスの推進を支援する 新モビリティサービス推進事業 ( 2) について 有識者委員会の審議を経て 公募 51 事業から 事業の熟度が高く 全国の牽引役となる先駆的な取組を行う 先行モデル事業 を19 事業選定しました 管内からは 八重山 MaaS 事業連携体 ( 構成員 :TIS 株式会社 沖縄セルラーアグリ & マルシェ株式会社 株式会社 JTB 沖縄 株式会社琉球銀行 一般社団法人八重山ビジターズビューロー 石垣市 竹富町 ) が提案した 八重山 MaaS 化事業 が選定され 今年度 MaaSの実証実験を行う予定です 沖縄総合事務局では 選定された本事業に対する支援を実施します ( 1)MaaS Mobility as a Service の略 出発地から目的地までの移動ニーズに対して最適な移動手段をシームレスに一つのアプリで提供するなど 移動を単なる手段としてではなく 利用者にとっての一元的なサービスとして捉える概念 ( 2) 新モビリティサービス推進事業の公募について ( 国土交通省 HP) http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/transport/sosei_transport_tk_000115.html 〇先行モデル事業 19 事業 ( 別紙 1) 国土交通省は 4 月 18 日 ~5 月 29 日に 全国各地のMaaS 等新たなモビリティサービスの実証実験を支援し 地域の交通課題解決に向けたモデル構築を推進するため 新モビリティサービス推進事業 の公募を行いました 応募 51 事業について (1) 大都市近郊型 地方都市型 (2) 地方郊外 過疎地型 (3) 観光地型の各地域類型ごとに評価し 全国の牽引役となる先駆的な取組を行うモデル事業として 19 事業の実証実験について支援を行います 八重山 MaaS 化事業 ( 別紙 2) 添付資料 MaaS について 問合先 沖縄総合事務局運輸部企画室三宅 崎濱 桑江 TEL 098-866-0031( 内線 85242) FAX 098-860-2369

マース MaaS(Mobility as a Service) の出現 2014 年 ヘルシンキ市において域内の自家用車を 2025 年までにゼロにするロードマップが示された 2016 年 様々な公共交通を一括で検索 予約 決済できるアプリ Whim がスタート スマートフォンアプリ Whim ( フィンランド MaaS Global 社 ) 未来投資会議構造改革徹底推進会合地域経済 インフラ会合 ( 平成 30 年 4 月 17 日 ) 計量計画研究所牧村氏発表資料より抜粋 2

MaaS サービスの概要と国土交通省の取組 MaaS サービスの概要 利用者 世界の各都市に広がる MaaS サービス 出発地から目的地までの移動をひとつのサービスとして提供 ( 検索 予約 決済 ) 鉄道 バス タクシー 出発地 AI オンデマンドバス シェアサイクル カーシェア 小型モビリティ自動運転バス タクシー 目的地 小売店舗宿泊施設医療 福祉観光地 他業態サービスとも連携 国土交通省の取組 MaaS サービスの実現は 地方部における交通手段の確保 都市部における渋滞緩和 さらにはスマートシティの実現等にも資することから 以下の施策を推進すべく 民間の MaaS の実証実験等の取組を支援 ( 平成 31 年度 ) 1 事業者や都市の境を越えた様々なデータ連携のためのルール整備 2AI オンデマンドバス等の新モビリティサービスの導入 3 新モビリティサービスにも対応しうる交通結節点をはじめとするインフラ整備 3

MaaS の効果 ( 出典 :MaaS ALLIANCE White Paper ERTICO VISION PAPER ) 公共交通機関の利用シェアの増加 ( ヘルシンキでの Whim ユーザー :48% 74%) 都市部における渋滞の削減や環境負荷の低減公共交通機関の運行効率化 生産性向上人流データ収集 ( 路線の再編 ) MaaS に期待される効果 Whim 利用前後の公共交通分担率の変化 (Whim ユーザー ) 渋滞の緩和や環境負荷の低減 経路毎に混雑状況を表示し 混雑回避行動を誘発 MaaS サービス 40% 48% Whim 利用前 公共交通 経路 1 経路 2 経路 3 経路 4 渋滞緩和や CO 2 排出量の可視化により環境負荷低減 20% 自家用車 自転車 徒歩 公共交通の運行効率化 生産性向上 公共交通事業者 交通サービス 運行情報 MaaS サービス 交通流動データの活用 74% Whim 利用後 需要データ フィードバック 交通流動データを収集し 都市全体の交通の効率化に活用 4 出典 :MaaS Global

新モビリティサービス推進事業の公募 概要 1. 公募趣旨 応募主体等 (1) 公募趣旨 : 多様な主体が参画する MaaS の実証実験や MaaS と連携した新型輸送サービスの実証実験を支援することで 新たなモビリティサービスの地域モデル構築に向けた課題を把握するとともに MaaS のユニバーサル化のための全国的な連携基盤の実現に向けた知見を得ることを目的とする (2) 応募主体 : 補助対象事業の実施に関係する者により構成される協議会 ( 交付申請までに設置予定を含む ) 都道府県若しくは市町村( 以下 地方公共団体 という ) 又は地方公共団体と連携した民間事業者 ( 交付申請までに連携協定等締結予定を含む ) (3) 応募期間 :2019 年 4 月 18 日 ( 木 )~5 月 29 日 ( 水 )17 時 (4) 事業の選定 : 地域特性を踏まえ 10~15 事業程度を想定 選定委員会の審議を経て 6 月中に選定 公表予定 なお 上記事業のうち関係事業も活用する重点事業として選定した箇所については まちづくり インフラ整備等に対する必要な支援を継続的に行う予定 (5) 支援内容 : 新モビリティサービス推進事業 (3.1 億円の内数 ) により支援 その他 後述の他の支援事業に対しても 要件を満たす場合は 応募することが可能 また 本モデル事業への応募の有無にかかわらず 国土交通省の他の支援事業 経済産業省のスマートモビリティチャレンジの パイロット地域 等 他省庁の実証調査等に応募することは可能 (6) 補助率 : 補助対象経費の1/2 以内 ( ただし 5,000 万円を上限として 案件毎に精査する ) 予算の範囲内での補助であり 補助額が申請額を下回る可能性があることにご留意ください 2. 実証実験の要件 1 複数の交通事業者の参画又は交通事業者と観光 商業 医療等他分野のサービスが連携した MaaS の実証実験であること 2 地域課題の解決に向け 地方公共団体と十分な連携が図られていること 3 地域課題の解決を含む実証実験の目的 ( 仮説 ) が明確であり 効果測定を行うための目標 (KPI) を設定すること 4 実証実験で得られた知見やノウハウを 国に提供すること 5 複数の事業者間のデータ連携がなされており 全国の MaaS が1つにつながる共通基盤の実現に向け 他の MaaS と連携可能なシステムを構築すること 6 実証実験終了後 3 年以内の本格的な導入に向けた計画を作成すること 3. 経費区分 1ドア ツー ドアの移動に対し 様々な移動手法 サービス ( 商業 宿泊 観光 物流 医療 福祉 教育 一般行政サービス等 ) を組み合わせて1つの移動サービスとして提供するための複数事業者間の連携基盤システムの構築に要する経費 2 新型輸送サービス (AI を活用したオンデマンド交通に限る ) の実証実験に必要な経費 3MaaS の実証実験の効果や課題の検証を行うための調査に必要な経費 3に掲げる費用のみを対象とした事業については 補助金を交付しない 詳細については 公募要領参照

4. 選定基準 1 都市と地方の新たなモビリティサービス懇談会 における 中間とりまとめ で示される地域特性ごとの新たなモビリティサービスの考え方に沿い 横展開可能であること URL:http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/transport/sosei_transport_tk_000089.html 2 将来的な持続性の観点から 利用者の利便性向上に資する運賃 料金の工夫が行われていること 3 実証実験後の本格実施に向けた計画の実現可能性が高いこと 4 地域全体の計画 ( 地域公共交通網形成計画 都市計画 立地適正化計画等 ) と整合性があり 目指す目的を共有していること 5 交通結節点の整備等のフィジカル空間のシームレス化や空間再編と一体的に取り組まれること 選定にあたっては 上記の観点を総合的に考慮して行う 5. 支援メニュー ( 例 ) 支援事業項目支援内容主な支援対象補助率公募時期担当部局 新モビリティサー 多様な地域において多様 協議会 地方自治 1/2 以内 4 月 18 日 総合政策局 ビス推進事業 な主体が参加する MaaS の 体 民間事業者 + 地 ( 上限 5 千万円 ) ~5 月 29 日 公共交通政策部 URL 実証実験を支援 方自体等 交通計画課 http://www.mlit.g o.jp/sogoseisaku/ transport/sosei_t ransport_tk_00011 5.html スマートシティ 計画策定や実証実験等の 民間事業者等及び 国直轄調査 3 月 15 日 都市局 モデル事業 取組の支援 地方公共団体を構 ~4 月 24 日 都市計画課 URL 成員に含む協議会 都市計画調査室 http://www.mlit.g ( コンソーシアム ) 等 o.jp/report/press の団体 ( 設立予定 /toshi07_hh_0001 も含む ) 33.html グリーンスローモ ビリティ関連事業 多様な地域におけるグリー ンスローモビリティを活用し た実証調査 地方自治体国直轄調査今春以降総合政策局 環境政策課 スマートモビリティ 先駆的取組に挑戦する パ 協議会 地方自治 国直轄調査今春以降経済産業省 チャレンジ パイ イロット地域 に対する事業 体 地域の経済団 製造産業局 ロット地域 計画策定や効果分析等 体等 自動車課 上記のほか 重点事業については まちづくりやインフラ整備など フィジカル空間 MaaS に関連する 取組に対し 道路交通等の移動データの提供や道路空間 交通結節点整備に関する技術的支援を 行うとともに 今年度検討する計画や取組を踏まえ 必要な支援を継続的に行う予定

申請段階の資料のため今後変更の可能性があります 別紙 1 先行モデル事業概要 新モビリティサービス推進事業先行モデル事業 : 大都市近郊型 地方都市型 (6 事業 ) : 地方郊外 過疎地型 (5 事業 ) : 観光地型 (8 事業 ) 沖縄県八重山地域 ( 石垣市 竹富町 八重山観光フェリー 安栄観光 TIS) フェリー 定額制 観光施設 山陰エリア ( 島根 鳥取 ) ( 山陰地域自治体 一畑電鉄 JTB) 超小型モビリティ 定額制 手荷物配送 島根県大田市 ( 大田市 石見交通 バイタルリード ) タクシー 定額制 貨客混載 広島県庄原市 ( 庄原市 備北交通 ヴァル研究所 ) グリーンスローモビリティ 定額制 医療と連携 兵庫県神戸市 ( 神戸市 みなと観光バス 日本総合研究所 ) 相乗りタクシー QR コード決済 瀬戸内エリア ( 高松市 日新タクシー scheme verge) 海上タクシー 変動料金制 手荷物配送 京丹後地域 ( 京都府 丹後海陸交通 WILLER) レンタサイクル QR コード決済 飲食店 三重県菰野町 ( 菰野町 三重交通 名古屋大学 ) ロープウェイ 定額制 三重県志摩地域 ( 志摩市 近鉄グループ 名古屋大学 ) マリンタクシー 定額制 観光施設 京都府南山城村 ( 京都府 南山城村 福祉協議会 ) 自家用有償運送 定額制 大津 比叡山 ( 大津市 京阪バス 日本ユニシス ) 自動運転 ケーブルカー 定額制 観光施設 静岡県静岡市 ( 静岡市 静岡鉄道 未来シェア ) AI 相乗りタクシー 事前確定運賃 道路交通情報 (ETC2.0) 阿寒 知床 ( 阿寒地域自治体 JR 北海道 WILLER) レストランバス 定額制 観光施設 福島県会津若松市 ( 会津若松市 会津乗合自動車 KCS ) 定額制 飲食店 群馬県前橋市 ( 前橋市 上毛電鉄 NTT ドコモ ) 自動運転 定額制 バスロケ 茨城県日立市 ( 日立市 みちのり HD 茨城大学 ) 自動運転 BRT 茨城県つくば市 ( つくば市 関東鉄道 筑波大学 ) 顔認証 病院予約 神奈川県川崎市 箱根町 ( 川崎市 箱根町 小田急電鉄 小田急グループ ) ケーブルカー 定額制 観光施設 静岡県伊豆エリア ( 伊豆地域自治体 東急 JR 東日本 楽天 ) AI オンデマンド 定額制 観光施設

八重山 MaaS 化事業 Phase1: 観光型 MaaS 構築に向けた実証実験 ( 申請主体名 : 八重山 MaaS 事業連携体 ) 実験の概要 沖縄県八重山地区 ( 石垣市 竹富町 ) にて 地域 DMO 旅行会社 地銀 通信会社が一体となり複数交通モードの情報 オペレーション 交通サービスの連携性 利便性向上のため MaaS サイト アプリとシステムを構築 公共交通分担率の向上と商業 観光施設等への送客を目指した観光地型 MaaS を実現し 他型の MaaS への将来展開が可能な基盤として有用性を検証する 協議会等の構成員 八重山ビジターズビューロー石垣市竹富町 地域の交通課題 発生している交通課題 課題の要因 地域交通 地域の足の確保 石垣市の自家用車利用率が57.7% で公共交通分担率が低い 石垣市では採算性低下による循環バス廃止以降 公共交通空白地が拡大 高齢化が進行し事故の増加が懸念 公共交通網形成が不十分であり ( バス運行本数 時間数 他交通との連携など ) 地域全体での交通の最適化 連携が図られていない 沖縄セルラーアグリ & マルシェ JTB 沖縄琉球銀行別紙 2 TIS 観光交通 レンタカー事故等の増加 旅行者のレンタカー利用割合は51.0% と公共交通の分担率が低く レンタカー事故の増加 離島ターミナル駐車場の混雑等の課題が発生 離島に行くほどに現地の交通情報が乏しく 一括した情報収集が困難 各モード窓口等で都度現金購入 発券等手続きが必要な 煩雑なオペレーション 事前の予約 決済が可能なモードは限定的 実験内容 ( 実証期間 ) 2019 年 11 月 ~2018 年 2 月を予定 ( 対象地域 ) 石垣市 竹富町 ( 参画事業者 ) 上記地域で現時点で 11 社参画意向 観光地型 八重山 MaaS サイト アプリでのワンストップでの最適商品情報の提供および予約 販売機能の有用性の検証 a. 旅程に合った交通等商品の造成 ( パック含 ) b. サイト アプリでの連携された情報の提供 c. 予約 決済 電子チケット発券機能の提供 別紙 2 MaaS レベル 3 実証のため 定額制サービスや事業者をまたいだパック商品を造成 ( 複数交通モード + 商業クーポン等 ) 利用者検索内容等に応じ推奨 提供する 複数交通事業者をまたいで路線 商品サービス / 時刻表 / 運賃 / 運行情報等を連携させ提示する ( 船舶 バス タクシー等 ) 上記 a について 事前の予約 販売およびデジタルチケット機能を提供する ( 安価 簡易に読取可能 ) 上記サービスのデータ連携 オープン化を実現するため セキュリティ 利便性を考慮したインターネット接続による API 連携を実現 本格的な導入に向けた検証項目 目標値 a. 実証期間中の八重山 MaaS サービス購入 利用者数 5,000 人 b. 増客効果 ( 当該サービスにより移動サービスを利用した者の割合 ) 10% c. 利用サービス増加効果 ( 当該サービスにより訪問先を増加した者の割合 ) 10% d. 利用者リピート希望率 ( 次回訪問時も当該サービスを利用したい者の割合 ) 50% 24