Cisco HyperFlex セットアップ概要

Cisco HyperFlex セットアップ概要 Rev.1.1 シスコシステムズ合同会社 2016 年 7 月

はじめに この資料は Cisco HyperFlex のセットアップ手順概要を簡素化して説明する内容となっています Cisco HyperFlex のインストールやコンフィグレーションに関する詳細情報は以下のドキュメントをご参照ください Cisco HyperFlex Systems HX Data Platform Pre-Install Checklist http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/hyperconverged_systems/hyperflex_hx_dataplatformsoftware/hyperflex_preinstall_checklist/b_hyperflexsystems_checklist_2.html Cisco HyperFlex Systems Getting Started Guide http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/hyperconverged_systems/hyperflex_hx_dataplatformsoftware/gettingstartedguide/b_hyperflexsystems_gettingstartedguide/b_hx_bookmap_chapter_010.html Cisco HyperFlex Systems Administration Guide http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/hyperconverged_systems/hyperflex_hx_dataplatformsoftware/adminguide/b_hyperflexsystems_adminguide/b_hx_bookmap_chapter_00.html

内容 ラボ環境情報 セットアップ手順

ラボ環境情報

Cisco HyperFlex ラックマウント例 HX 統合管理 Cisco UCS FI 62xx; 2 台 ( 写真は 2RU サイズの FI 6296) <UCS Firmware> ucs-k9-bundle-infra.2.2.6f.a.bin ucs-k9-bundle-b-series.2.2.6f.b.bin ucs-k9-bundle-c-series.2.2.6f.c.bin HX ノード Cisco HX220c; 4 台 <SD Card に Install された ESXi> HX-Vmware-ESXi-6.0.0-3380124-Custom-Cisco-6.0.1.2.iso <HX インストーラー > Cisco-HX-Data-Platform-Installer-v1.7.1-14786.ova

Cisco HyperFlex システム構成例 VLAN 例 Management (vlan 199) Storage Data (vlan 250) vmotion (vlan 191) VM Network (vlan 120) UCS Manager UCS ラックサーバ等 UCS FI 62xx UCS FI 62xx HyperFlex UCSM Plugin HX Plugin 管理系 HX220c HX220c HX220c HX220c vcenter HX Installer その他 VM VM Storage VM VM Storage VM VM Storage VM VM Storage VM ESX 6.0 U1 ESX ESX ESX ESX SSD HDD SSD HDD SSD HDD SSD HDD

インストール時に必要となる IP アドレス 例 ) 4 台の HX ノード構成の場合の必要 IP アドレス Management Network Data Network ESXi servers 4 4 HX Controller VM 4 4 HX Cluster 1 1 HX Installer VM 1 TOTAL IP ADDRESSES REQUIRED 10 9 その他 UCS FI 用に 3 個 (Management Network) HX node KVM 用に node 数分 ( 上記の例では 4 個 ; Management Network )

Cisco HyperFlex VLAN IP アドレス割り当て例 種別 VLAN IP サブネット 用途 IP アドレス ( ホスト部 ) Management 199 172.16.199.0/24 vcenter 100 DNS NTP 101 HX インストーラー 119 UCS FI 121 122 UCS Manager 120 HX Node の ESX Management 131 ~ 134 HX Node の CtrlVM Management 141 ~ 144 HX Node の Cluster Management 140 HX Node の KVM 用 IP 151 ~ 154 Storage Data 250 172.16.250.0/24 HX Node の ESX Storage Data 131 ~ 134 HX Node の CtrlVM Storage Data 141 ~ 144 HX Node の Cluster Storage Data 140

Cisco HyperFlex VLAN IP アドレス割り当て例 種別 VLAN IP サブネット用途 IP アドレス ( ホスト部 ) vmotion 191 172.16.191.0/24 HX Node の ESX Vmkernel(vMotion) 131 ~ 134 VM Network 120 172.16.120.0/24 Guest OS 通信

セットアップ手順

Cisco HyperFlex セットアップ手順 < 事前準備 > 1. HyperFlex とは別の ESX vcenter (6.0 U1) を用意 2. HX Installer (OVA) を ESX 上に展開し IP アドレスを設定 <Step0> 1. HyperFlex 機材の設置 配線 (FI 間 FI console FI mgmt0 FI uplink FI ~ HX220C) 2. FI (UCSM) に IP アドレスおよび Login 情報を手動で設定 <Step1> 1. ブラウザから HX Installer にアクセス 2. Configure UCS Manager 機能にて IP アドレスおよび Login 情報を入力 3. 認識済みの HX220c を選択 ( 約 3 分で UCS Manager の自動設定が完了 ) <Step2> 1. UCS Manager の KVM から ESX を起動し IP アドレス設定後に vcenter へ登録 ( 手動設定 ) (ESX は工場で Install されたものが SD card より Boot) <Step3> 1. HX Installer の Configure Cluster 機能で HX ノードの IP アドレスなどを設定後 クラスタを自動構成 ( 約 30-40 分で HX Cluster の自動設定が完了 )

Cisco HyperFlex 展開イメージ < 事前準備 > ESX vcenter HX Installer 設定パラメータの準備 vcenter HX Installler (ova) < ステップ 0> HyperFlex の設置 配線 FI の IP 設定 ( 手動設定 ) FI (UCSM) FI (UCSM) < ステップ 1> HX Installer からの自動設定 Part1 ( 約 3 分 ) HX Installler(ova) < ステップ 2> UCSM/KVM で ESX の IP 設定後 vcenter で登録 ( 手動設定 ) vcenter ESX 設定パラメータ情報 < ステップ 3> HX Installer からの自動設定 Part2 ( 約 30-40 分 ) HX2x0C HX2x0C HX2x0C HX2x0C UCSM 3 分 HW プロビジョニング ESX ESX ESX ESX HX Installler(ova) HX2x0C HX2x0C HX2x0C HX2x0C ストレージコントローラ VM の展開 HX クラスタの自動構成 30-40 分 完了 ステップ 1~3 で約 60 分

Cisco HyperFlex 構成イメージ VM Controller VM VM Controller VM VM HX Data Platform Controller VM VM Controller VM ストレージを自動構成 -HX Installer で自動設定 -vcenter で一元管理 SSD HDD SSD HDD SSD HDD SSD HDD CPU Memory CPU Memory CPU Memory CPU Memory ESX ESX ESX ESX SD カードにプリインストール HX2x0c HX2x0c HX2x0c HX2x0c シンプルな配線 ネットワークを含めた統合 FI FI ハードウェアを自動構成 -HX Installer で自動設定 -UCS Manager で統合管理 Boot, BIOS, Firmware, local disk, MAC address, VLAN, QoS, Uplink network, vnic template, Service Profile Template, etc. Network Uplink

セットアップ手順 Step 0

<Step0> FI および HX ノードの設置 配線 FI での基本設定 FI-A (UCSM) HX2x0c FI-B (UCSM) < 配線 > FI-A ~ FI-B 間の同期リンク接続 各 FI に console ケーブル接続 各 FI に mgmt ケーブル接続 各 FI に uplink ケーブル接続 各 FI ~ HX2x0c 間ケーブル接続 HX2x0c HX2x0c HX2x0c <FI のコンソールでの IP 等の基本設定 >; 手動設定 システムネーム アドミンパスワード 各 FI とクラスタの IP アドレス サブネットマスク デフォルトゲートウェイ DNS サーバの IP アドレス ドメインネーム

UCS Manager にアクセスしポート設定を行う HX node 接続は Server を選択し Server ポートへ アップリンクは Uplink を選択し Network ポートへ

ポート設定後に HX ノードを自動認識

セットアップ手順 Step 1

<Step1> ブラウザから HX Installer にアクセス

<Step1> ブラウザから HX Installer にアクセス

Configure UCS Manager を実行

UCS Manager の IP アドレスと Login 情報を入力

認識済みの HX220c が表示されるので設定対象を選択 MAC Address Pool として Cisco のベンダーコードに続き 1 オクテット分の値を入力 ( 例 ;99)

vnic/esx vswitch の VLAN KVM IP Pool 等を設定 LAN Configuration の部分では ESX 仮想環境で使用する VLAN 情報や KVM 用の IP アドレスを設定する 設定した VLAN は UCS Manager の LAN タブ内の VLAN 部分に反映される

約 3 分で UCS Manager の自動設定が完了 約 3 分 < 主な自動化設定内容 > Boot, BIOS, local disk, serial over LAN policies MAC address pools VLANs LAN Connectivity Policy & vnic templates Service Profile Templates Instantiate Service Profiles QoS classes etc. 通常 上記のような設定を手動を行うと数時間はかかるところ 自動的に約 3 分で設定が完了

Service Profile が作成され HX220c に自動割り当て vnic が自動で 8 個作成される Hypervisor 管理用 A 系 Hypervisor 管理用 B 系 Hypervisor vmotion 用 A 系 Hypervisor vmotion 用 B 系 Storage データ用 A 系 Storage データ用 B 系 VM Network 用 A 系 VM Network 用 B 系 FI は End Host Mode VM Network 以外は Native VLAN 設定がされている VM Network の Native VLAN は要設定

様々な Policy や IP MAC Pool も自動設定される

VLAN や QoS も自動設定される <vnic の QoS Policy は以下のように自動設定 > vnic hv-mgmt => Silver vnic hv-vmotion => Bronze vnic storage-data => Platinum vnic vm-network => Gold UCS FI の上位スイッチではインターフェイスの MTU を 9216 に設定必要

セットアップ手順 Step 2

<Step2> KVM で ESX の起動を確認し IP 設定後 vcenter へ登録 ここは手動設定 ESX は工場で SD カードにインストール済みのため すぐに起動可能

UCS Manager の KVM ラウンチを利用

ESX の起動を確認後 IP アドレスを設定

vcenter の新規クラスタにホストを追加登録 この時点での ESX クラスタでは DRS HA は Disable にしておく HX のクラスタ構築が完了後 (Step3) に DRS HA を Enable にする

セットアップ手順 Step 3

<Step3> ESX をメンテナンスモードに設定後 HX Cluster を設定

Configure Cluster を実行

IP など設定後 デプロイ設定 この環境ではこの通り設定 172.16.199.101 172.16.199.101 2 回目以降のインストールの場合 Advanced の中の Clean-up Disk Partitions にチェックを入れる ( 古いパーティション削除のため )

自動的にストレージ構成の設定が行われる

約 40 分で HX Cluster の自動設定が完了

約 40 分で HX Cluster の自動設定が完了 (cont.) 172.16.199.101 172.16.199.101

VMware HA DRS をオンに設定する

VMware HA DRS をオンに設定する (cont.)

VMware HA DRS をオンに設定する (cont.)

VMware HA DRS をオンに設定する (cont.)

( 参考 )ESX vswitch 構成 以下の vswitch 構成が自動的に作成される HX インストーラーで記入した名称で vswitch が作成される vmotion の VMKernel と VM Network は手動で設定する

( 参考 )HX Cluster ネットワーク構成イメージ

( 参考 )HX ノードの追加 1 HX インストーラーの Configure UCS Manager から追加対象ノードを選択後 最初のクラスタ構成と同様のパラメータを設定後に Deploy する 約 3 分で追加ノード用の Service Profile が追加される 3 HX インストーラーの Expand Cluster で追加ノードの情報を設定して Deploy する 2 KVM から追加 ESX の IP 設定を行い その後 vcenter へ登録する ( 手動設定 )

セットアップ手順 HX クラスタ構成作成後の運用

vcenter 上から HX Cluster を管理可能 ( サマリ ) 容量 ステータス

vcenter 上から HX Cluster を管理可能 ( 監視 ) パフォーマンス

データストアを簡単に作成可能 ( 管理 ) 1 簡単に作成 2 ワンアクションで全ノードにマウント

各ホストから同じデータストアが見える

すぐに仮想マシンを作成可能

ポインタベースのクローンを多数即時に作成可能