Ⅲ-4 調査 研究委託に関する基準 改定改定改定改定改定改定改定 平成 10 年 1 月 20 日公正取引委員会届出平成 13 年 6 月 14 日公正取引委員会届出平成 16 年 5 月 25 日公正取引委員会届出平成 17 年 3 月 29 日公正取引委員会届出平成 17 年 12 月 22 日

Similar documents
医療用医薬品製造販売業における景品類の提供の制限に関する公正競争規約 ( 昭和 59 年 3 月 10 日公正取引委員会認定 ) ( 昭和 59 年 3 月 14 日官報 公正取引委員会告示第 8 号 ) 改定 ( 平成 6 年 1 月 20 日公正取引委員会認定 ) ( 平成 6 年 2 月 3

< F2D CFA90B6984A93AD8FC897DF91E632368D868169>

PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

Ⅲ-3 試用医薬品に関する基準 平成 10 年 1 月 20 日公正取引委員会届出改定平成 13 年 3 月 19 日公正取引委員会届出改定平成 16 年 5 月 25 日公正取引委員会届出改定平成 17 年 3 月 29 日公正取引委員会届出改定平成 26 年 6 月 16 日公正取引委員会 消費

2 医療機関等の役員 3 医療業務関係者 : 上記 1) において実際に医薬品の購入業務を担当し 医薬品の選択又は購入に関与している者 3) 上記 2) の家族などに対する提供は 医療担当者等に対する景品類の間接提供になる場合がある (2) 医療機関等及び医療担当者等に対する景品類提供に当たらない場

医療機器業における景品類の提供の制限に関する公正競争規約及び施行規則

じ ) その他の処方せん医薬品又は高度管理医療機器の製造販売に係る業務の責任者との密接な連携を図らせること ( 安全確保業務に係る組織及び職員 ) 第四条第一種製造販売業者は 次に掲げる要件を満たす安全確保業務の統括に係る部門 ( 以下この章において 安全管理統括部門 という ) を置かなければなら

GVP省令

はじめて医療機器を製造販売または製造される方へ

北里大学病院モニタリング 監査 調査の受け入れ標準業務手順 ( 製造販売後臨床試験 ) 第 1 条 ( 目的 ) 本手順書は 北里大学病院において製造販売後臨床試験 ( 以下 試験とする ) 依頼者 ( 試験依頼者が業務を委託した者を含む 以下同じ ) が実施する直接閲覧を伴うモニタリング ( 以下

る として 平成 20 年 12 月に公表された 規制改革推進のための第 3 次答申 において 医療機器開発の円滑化の観点から 薬事法の適用範囲の明確化を図るためのガイドラインを作成すべきであると提言したところである 今般 薬事法の適用に関する判断の透明性 予見可能性の向上を図るため 臨床研究におい

JCROA自主ガイドライン第4版案 GCP監査WG改訂案及び意見

<4D F736F F D208EA18CB182C98AD682B782E995578F808BC696B18EE88F878F E38E748EE593B1816A E7B8D732E646F637

Microsoft Word - (発番)医療機器の製造販売承認申請について

本日の内容 1. 医薬品の再審査に係る関連法規 2. 医薬品の再審査申請資料の適合性調査 2.1. GPSP 実地調査における調査の視点 2.2. 適合性書面調査における調査の視点 2.3. ( 参考 ) 医薬品再審査適合性調査相談の現況 3. 適合性調査の効率化に向けて 3.1. 安全性情報管理シ

国立仙台病院受託研究取扱規程

宮城県立がんセンター受託研究業務手順書

 北海道大学病院治験取扱要項

Microsoft Word - 奈良県GQP-GVPガイドライン doc

Taro-再製造単回使用医療機器基準

アナリスト レポートの取扱い等に関する規則 ( 平 ) ( 目的 ) 第 1 条この規則は アナリスト レポートの取扱い等に関し 協会員 ( 特別会員にあっては 金融商品取引法 ( 以下 金商法 という ) 第 33 条第 2 項第 3 号ハ又は同項第 4 号ロに掲げる行為 ( 以下

ISO13485:2005 と本邦における QMS との違いについて ( いわゆる追加的要求事項と呼ばれる事項について よく質問があります 品質マニュアル ( 品質管 理監督基準書 ) 作成の際に参考になると幸いです 条項ごとに解説を記載しましたので 参考にしてください 追加的要求事項 1: 製造所

医師主導治験取扱要覧

医家向け医療用具プロモーションコード・解説別H9/3P4,18修正

医薬品の基礎研究から承認審査 市販後までの主なプロセス 基礎研究 非臨床試験 動物試験等 品質の評価安全性の評価有効性の評価 候補物質の合成方法等を確立 最適な剤型の設計 一定の品質を確保するための規格及び試験方法などの確立 有効期間等の設定 ( 長期安定性試験など ) 医薬品候補物質のスクリーニン

標準業務手順 目次

GVPの基礎

治験審査委員会手順書 平成 27 年 10 月 1 日 医療法人新光会

薬事法における病院及び医師に対する主な規制について 特定生物由来製品に係る説明 ( 法第 68 条の 7 平成 14 年改正 ) 特定生物由来製品の特性を踏まえ 製剤のリスクとベネフィットについて患者に説明を行い 理解を得るように努めることを これを取り扱う医師等の医療関係者に義務づけたもの ( 特

1998

&Aについて ( 平成 21 年 9 月 7 日付け厚生労働省医薬食品局審査管理課長 安全対策課長事務連絡 ) では 全例調査が承認条件として付される場合として 国内治験症例が少ないか又はない場合や 重篤な副作用等の発現が懸念される場合等がこれに該当するとされている また 再審査期間よりも早く症例数

<4D F736F F F696E74202D20382E2088E396F CC90BB91A294CC94848CE392B28DB882CC8CBB8FF382C697AF88D3935F2E >

法律 出典 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年 8 月 10 日法律第 145 号 ) 政令 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行令 ( 昭和 36 年 1 月 26 日政令第 11 号 ) 省令 医薬品 医療機器等の品質

記 1. 適用対象本通知は 製造販売業者等が GPSP 省令第 2 条第 3 項に規定する DB 事業者が提供する同条第 2 項に規定する医療情報データベースを用いて同条第 1 項第 2 号に規定する製造販売後データベース調査を実施し 医薬品の再審査等の申請資料を作成する場合に適用する GPSP 省

医療用医薬品の市販直後調査の実施方法等について 平成 18 年 3 月 24 日付 : 厚生労働省医薬食品局安全対策課長 ( 薬食安発第号 号 ) 医療用医薬品の市販直後調査に関する Q&A について 平成 18 年 3 月 24 日付 : 厚生労働省医薬食品局安全対策課 ( 事務連

国立病院機構大阪医療センター受託研究取扱細則

独立行政法人国立病院機構仙台医療センターにおける医薬 品等の使用成績調査 特定使用成績調査及び副作用 感染 症報告 その他の受託研究の実施に関する標準業務手順書 2018 年 7 月 26 日第 9 版

Microsoft Word - 【発送版】製造所の登録通知

< F2D819B955C8EA692CA926D DC58F4994AD8F6F>

< F2D CFA90B6984A93AD8FC897DF91E632368D869056>

Microsoft PowerPoint - ⑨140925,30日薬連講習会(後発RMP)930.ppt [互換モード]

<4D F736F F F696E74202D2090BB91A294CC94848CE392B28DB CC905C90BF82C982C282A282C45F F566F6C2E33>

前項に規定する事項のうち当該被験薬の治験薬概要書から予測できないもの に改め 同項を同条第三項とし 同条第一項の次に次の一項を加える 2治験依頼者は 被験薬について法第八十条の二第六項に規定する事項を知ったときは その発現症例一覧等を当該被験薬ごとに 当該被験薬について初めて治験の計画を届け出た日等

14個人情報の取扱いに関する規程

薬生発 0926 第 5 号 平成 29 年 9 月 26 日 都道府県知事 各保健所設置市長殿 特別区長 厚生労働省医薬 生活衛生局長 ( 公印省略 ) コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供等の徹底について コンタクトレンズ ( カラーコンタクトレンズを含む ) の販売に関しては これまで

平成 28 年 4 月版 別紙様式 3 研究に係る利益相反状況申告書 Q&A Q1. 学内研究分担者等の氏名 Q1-1 Q1-2 Q1-3 Q1-4 質問学外の研究分担者名を記載しなくてもよいのですか? 学内研究分担者等 というのは どのような人をいうのですか? モニタリング 監査とはどのようなもの

Microsoft Word - 【案1】登録認証機関立入要領改正通知(Ver )

スライド 1

【押印あり】日本医学会宛

Microsoft Word _正当理由通知(薬局医薬品) (反映)

個人情報の保護に関する規程(案)

<4D F736F F D A6D92E894C581458E7B8D7393FA A956C8FBC8E738FE18A518ED293FC89408E9E E A B E E968BC68EC08E7B97768D6A2E646F63>

Microsoft Word - 局長通知(新旧対照表).docx

国立がんセンター受託研究取扱規程

一について第一に 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号 以下 感染症法 という )第十二条の規定に基づき 後天性免疫不全症候群(以下 エイズという )の患者及びその病原体を保有している者であって無症状のもの(以下 HIV感染者 という )(以下 エイズの患者等

<4D F736F F D208EA18CB182C98AD682B782E995578F808BC696B18EE88F878F E7B8D732E646F6378>

本手順書で使用する用語の定義 用語電子的記録書面電子的記録利用システム実務担当者原データ治験関連文書サイボウズサイボウズメッセージ 定義人の知覚では認識できない, 電子式等の方法で記録され, コンピュータで処理される記録紙媒体による資料治験依頼者, 実施医療機関の長, 治験責任医師並びに治験審査委員

京都府立医科大学附属病院

Microsoft Word - GVP省令施行通知(知事宛て)140812

平成27年度事業計画書

雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項 第 1 趣旨 この留意事項は 雇用管理分野における労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 以下 安衛法 という ) 等に基づき実施した健康診断の結果等の健康情報の取扱いについて 個人情報の保護に関する法律についての

ICH-GCPとJ-GCPとの比較表

写 薬生発 0131 第 1 号 平成 30 年 1 月 31 日 都道府県知事 殿 厚生労働省医薬 生活衛生局長 ( 公印省略 ) 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 関係手数料令の一部を改正する政令の公布について この度 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確

<4D F736F F D2090BB91A294CC94848CE392B28DB8905C90BF8E9E92F18F6F8F9197DE82A882E682D1928D88D38E968D E48DEC90AC816A

医薬品 医薬部外品 化粧品 医療機器及び再生医療等製品の製造販売後安全管理の基準に関する省令に資するために 医療関係者を訪問すること等により安全管理情報を収集し 提供することを主な業務として行う者をいう 7 この省令で 第一種製造販売業者 とは 法第四十九条第一項に規定する厚生労働大臣の指定する医薬

< F2D8E9197BF A836F815B2E6A7464>

( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

事務連絡 平成 30 年 1 月 17 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 御中 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課 厚生労働省医薬 生活衛生局監視指導 麻薬対策課 医薬品の製造販売業者における三役の適切な業務実施についての Q&A 医薬品の製造販売業者における三役の適切な業務実施について

( 委員会の業務 ) 第 4 条委員会は その責務の遂行のために以下の最新資料を病院長から入手する なお あらかじめ 自ら治験を実施する者 委員会及び病院長の合意が得られている場合においては GCP 省令第 26 条の6 第 2 項に関する通知に限り 自ら治験を実施する者から入手することができる ま

バリデーション基準 1. 医薬品 医薬部外品 GMP 省令に規定するバリデーションについては 品質リスクを考慮し 以下の バリデーション基準 に基づいて実施すること 2. バリデーション基準 (1) バリデーションの目的バリデーションは 製造所の構造設備並びに手順 工程その他の製造管理及び品質管理の

国立研究開発法人国立循環器病研究センター受託研究取扱規程 ( )

る暴力団及び暴力団員等 ( 以下 暴力団等 という ) の支配を受けてはならない 5 指定居宅サービス事業者等は 省令の規定 ( 規則で定めるものに限る ) による評価の結果を公表するよう努めなければならない 6 指定居宅サービス事業者等は 省令の規定 ( 規則で定めるものに限る ) に規定する研修

関する基本的考え方 2 医療安全管理委員会 ( 委員会を設ける場合について対象とする ) その他の当該病院等の組織に関する基本的事項 3 従業者に対する医療に係る安全管理のための研修に関する基本方針 4 ( 略 ) 5 医療事故等発生時の対応に関する基本方針 ( 医療安全管理委員会 ( 患者を入院さ

員長及び医薬品医療機器等法登録認証機関協議会代表幹事宛て送付するこ ととしていることを申し添えます 記 1. 基本要件基準第 13 条第 5 項及び第 6 項への適合性確認の基本的な考え方について (1)2023 年 ( 平成 35 年 )2 月 28 日 ( 以下 経過措置期間終了日 という )

3 治験実施計画書目的 当該治験について 治験実施計画書が手順書に従い適切に作成及び改訂されていることを確認する 次の事項を調べる (1) 治験実施計画書の記載項目 ( 再生医療等製品 GCP 省令第 7 条第 1 項に規定する項目 ) (2) 治験実施計画書の作成 改訂の手順と日付 (3) 治験計

社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

本日の内容 1. 再審査申請と関連法規 2. 医薬品の再審査申請資料適合性調査 2.1. 実地調査 2.2. 書面調査 3. 適合性調査の効率化に向けて 3.1. 安全性情報管理シートの見直し 3.2. 医薬品再審査適合性調査相談 ( 新設 ) 2

( 様式第 6) 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法に関する書類 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法 計画 現状の別 1. 計画 2. 現状 閲 覧 責 任 者 氏 名 閲 覧 担 当 者 氏 名 閲覧の求めに応じる場所 閲覧の手続の概要 ( 注 ) 既に医療法施行規則第 9 条の

規程書

privacypolicy

総額表示義務に関する消費税法の特例に係る不当景品類及び不当表示防止法の 適用除外についての考え方 平成 25 年 9 月 10 日一部改定平成 27 年 4 月 1 日一部改定平成 28 年 4 月 1 日一部改定平成 28 年 11 月 28 日消費者庁 第 1 はじめに 1 法律の概要等消費税の

<4D F736F F D A835E838A F8B7982D18AC48DB85F20534F A68CEB8E9A E9A8F4390B38DCF2

Microsoft Word - 文書 1

薬生安発 0302 第 1 号 平成 30 年 3 月 2 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課長 ( 公印省略 ) 医薬品リスク管理計画の実施に基づく再審査期間終了後の評価報告について の一部改正について 再審査期間中の新医薬品以外の医薬品の医薬品リ

医薬品たるコンビネーション製品の不具合報告等に関する Q&A [ 用いた略語 ] 法 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年法律第 145 号 ) 施行規則 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則 ( 昭和 36 年

法人及び地方独立行政法人法 ( 平成 15 年法律第 118 号 ) 第 2 条第 1 項に規定する地方独立行政法人ホ医療法 ( 昭和 23 年法律第 205 号 ) 第 1 条の 2 第 2 項に規定する医療提供施設又は獣医療法 ( 平成 4 年法律第 46 号 ) 第 2 条第 2 項に規定する

万八千六百円 ) 3 現に機関登録を受けている者が他の機関登録を受けようとする場合における法第十四条第一項の政令で定める額は 前二項の規定にかかわらず 同条第一項の農林水産省令で定める各区分について 当該各区分が次の各号に掲げる区分のいずれに該当するかに応じ当該各号に定める額とする 一法第二条第二項

別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 申請者がと年月日をもって売買契約を締結した指名金銭債権に伴う別紙記載の不動産の質権又は抵当権の移転の登記につき 租税特別措置法第 83 条の2 第 1 項の規定の適用を受けたいので 租税特別措

法改正の目的 1 Ⅰ 医療機器等の特性を踏まえた規制の構築 1. 医療機器等の製造販売業及び製造業の章の新設 2. 体外診断用医薬品の製造販売業の新設 3. 医療機器等の製造業の登録制への移行 4. プログラムの位置付けの明確化 5. QMS 調査の見直し 6. 認証制度に関する見直し 7. 医療機

このガイドラインは 財務計算に関する書類その他の情報の適正性を確保するための体制に関する留意事項 ( 制定 発出時点において最適と考えられる法令解釈 運用等 ) を示したものである 第一章 総則 1-1 財務計算に関する書類その他の情報の適正性を確保するための体制に関する内閣府令 ( 平成 19 年

p81-96_マンション管理ガイド_1703.indd

指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準 ( 平成 12 年厚生省告示第 20 号 ) 介護保険法第 46 条第 2 項及び第 58 条第 2 項の規定に基づき 指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準を次のように定め 平成 12 年 4 月 1 日から適用する 一指定居宅介護支

千葉市防犯アドバイザー派遣実施要綱(素案)

301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

Microsoft PowerPoint - PVS認定講習安全対策と規制301013

Microsoft Word - å§flè¨Šå¥‚ç´—æł¸_éłłå½¢.docx

Microsoft Word - 2-① 補償ガイドライン平成27年版(本文)Ver3.1.1.do

鹿屋市公の施設に係る指定管理者の指定の申請等に関する規則 平成 19 年 3 月 31 日規則第 15 号 改正 平成 21 年 2 月 16 日規則第 2 号平成 21 年 8 月 25 日規則第 28 号平成 28 年 3 月 25 日規則第 17 号鹿屋市公の施設に係る指定管理者の指定の申請等

Microsoft Word - 奈良県GQP-GVPガイドライン doc

Transcription:

Ⅲ-4 調査 研究委託に関する基準 改定改定改定改定改定改定改定 平成 10 年 1 月 20 日公正取引委員会届出平成 13 年 6 月 14 日公正取引委員会届出平成 16 年 5 月 25 日公正取引委員会届出平成 17 年 3 月 29 日公正取引委員会届出平成 17 年 12 月 22 日公正取引委員会届出平成 27 年 9 月 3 日公正取引委員会 消費者庁長官届出平成 29 年 9 月 25 日公正取引委員会 消費者庁長官届出平成 30 年 5 月 21 日公正取引委員会 消費者庁長官届出 医療用医薬品製造販売業者 ( 以下 製造販売業者 という ) が依頼する製造販売後の調査 試験等 医学 薬学的調査 研究に対する相応の報酬及び費用は 医療機関等及び医療担当者に支払う場合であっても景品類に該当しないので 公正競争規約 ( 以下 規約 という ) で制限されることはない ただし 依頼した製造販売後の調査 試験等 医学 薬学的調査 研究が名目に過ぎず 実態は自社医薬品の不当な取引誘引であれば規約で制限される よって 規約第 5 条第 4 号に規定する医療機関等に依頼した製造販売後の調査 試験等 治験その他医学 薬学的調査 研究の報酬及び費用の支払いに関しては 次の基準による 第 1 製造販売後の調査 試験等規約第 5 条第 4 号でいう製造販売後の調査 試験等とは 医薬品 医薬部外品 化粧品及び医療機器の製造販売後安全管理の基準に関する省令 ( 平成 16 年 9 月 22 日厚生労働省令第 135 号 ) (GVP 省令 ) 医薬品の製造販売後の調査及び試験の実施の基準に関する省令 ( 平成 16 年 12 月 20 日厚生労働省令第 171 号 ) (GPSP 省令 ) でいう 市販直後調査 製造販売後調査等 ( 使用成績調査 特定使用成績調査 製造販売後臨床試験 ) 及び 副作用 感染症報告 をいう なお 上記省令によらずに調査 試験等を行う場合は本基準の第 3に基づき実施する 1. 製造販売後の調査 (1) 種類 1) 市販直後調査安全確保業務のうち 医薬品の製造販売業者が販売を開始した後の6か月間 診療において 医薬品の適正な使用を促し 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年法律第 145 号 )( 以下 医薬品医療機器等法 という ) 施行規則第 228 条の 20 第 1 項第 1 号イ ハ (1) から (5) まで及びト - 1 -

並びに同項第 2 号イに掲げる症例等の発生を迅速に把握するために行うものであっ て GVP 省令でいう 医薬品リスク管理 として行うものをいう 2) 使用成績調査製造販売後調査等のうち 製造販売業者等が 診療において 医薬品を使用する患者の条件を定めることなく 副作用による疾病等の種類別の発現状況並びに品質 有効性及び安全性に関する情報の検出又は確認を行う調査をいう 3) 特定使用成績調査使用成績調査のうち 製造販売業者等が 診療において 小児 高齢者 妊産婦 腎機能障害又は肝機能障害を有する患者 医薬品を長期に使用する患者その他医薬品を使用する条件が定められた患者における副作用による疾病等の種類別の発現状況並びに品質 有効性及び安全性に関する情報の検出又は確認を行う調査をいう 4) 副作用 感染症報告 医薬品医療機器等法第 68 条の 10 に規定する医薬品の副作用によるものと疑われ る疾病及び医薬品の使用によるものと疑われる感染症の報告等をいう (2) 症例報告依頼に当たっての遵守事項症例報告依頼に当たっては 公正競争規約施行規則 ( 以下 施行規則 という ) 第 3 条第 2 号 1~9までの事項を遵守しなければならない 特に 1 及び6の意味は次のとおりである 1) 1の 採用 購入していない医療機関等 には 当該医療用医薬品が仮採用されている場合も含む ここでいう仮採用とは 医療機関等において薬事審議会等の院内規定に基づいて 正式採用が決定する前に購入され 暫定的に使用されることをいう 2) 6の 症例報告の依頼 については 原則として医療機関に対し 文書により依頼 契約する 3) 院外処方を実施している医療機関へ調査を依頼する場合においても 本遵守事項は適用される (3) 症例報告の報酬施行規則第 3 条第 2 号 7の 症例報告の報酬の額 については 調査の種類や調査票記載作業の難易度等を考慮し製造販売業者が決めることができるが 不当な取引誘引にならないよう過大にわたらない範囲でなければならない よって以下にその範囲を定める - 2 -

1) 報酬の総額 報酬の総額 とは 施行規則第 3 条第 2 号 7の 症例報告の報酬の額 に当たり 調査票の作成に対する報酬額 ( 調査票の作成費用 ) の他 事務費 審査管理料その他名称のいかんにかかわらず これらの費用を全て含んだものをいう ( 消費税 源泉徴収を除く ) 1 市販直後調査 本調査は 調査票の記載作業を伴わないことから 医療機関へ支払うことはできない 2 使用成績調査( 特定使用成績調査を除く ) 副作用 感染症報告 報酬の総額は1 症例当たり1 万円を超えない額を目安とする 調査内容が特に難しいことなどにより長時間の作業を要するものであっても 1 症例当たり 3 万円を超えない額を目安とする なお 長期観察又は特定期間ごとの報告が求められている場合は 1 調査票当たりとすることができる 同一内容の調査票で 依頼先の医療機関及び医師により報酬額 ( 調査票の作成費用 ) に差を付けてはならない ただし 次の場合は医療機関及び医師ごとに差が生じても 施行規則第 3 条第 2 号 7の 症例報告の報酬の額 に違反しないものとして取り扱う a. 依頼先医療機関に 受委託契約の締結及びその契約の対価の積算方法に関する合理的 かつ明確な規定が定められており その方法によらなければ受委託契約を締結できないという事情がある場合 b. 上記 a. の場合であっても 1 症例又は1 調査票当たりの報酬の総額が3 万円を超えないことを目安とする < 全症例調査が求められている場合の特例の取扱い> 全症例を調査すること が求められている医薬品の使用成績調査において 以下の要件を満たせば 特例として報酬の総額が1 症例又は1 調査票当たり3 万円を超えても 規定に違反しないものとして取り扱う a) 製造販売承認の条件として 全症例を調査すること を製造販売承認書に付された医薬品の使用成績調査であり そのことが 使用成績調査実施計画書又は最新の添付文書などの記載により明らかであること b) 依頼先医療機関に 受委託契約の締結及びその契約の対価の積算方法に関する合理的 かつ明確な規定が定められており その方法によらなければ受委託契約を締結できないという事情があること c) 調査票の作成に対する報酬額 ( 調査票の作成費用 ) は 調査内容が特に難しいことなどにより長時間の作業を要するものであっても 3 万円を超えないこと - 3 -

3 特定使用成績調査 社会通念に照らして過大にわたらない適正な報酬額 ( 調査票の作成費用 ) を 個々の調査ごとに判断するものとする 2. 製造販売後臨床試験 (1) 製造販売後臨床試験の定義製造販売後調査等のうち 製造販売業者等が 治験若しくは使用成績調査の成績に関する検討を行った結果得られた推定等を検証し 又は診療においては得られない品質 有効性及び安全性に関する情報を収集するため 当該医薬品について医薬品医療機器等法第 14 条又は第 19 条の2の承認に係る用法 用量 効能及び効果に従い行う試験をいう (2) 製造販売後臨床試験の報酬依頼する試験の内容が個別に異なるので 報酬もそれに応じて個別に算定し 契約書に明記する 特に症例報告の報酬については 自社医薬品の不当な取引誘引に結び付くことのないよう 社会通念に照らして過大にわたらない適正な金額とする 第 2 治験に関わる研究委託治験に関わる研究委託とは 製造販売業者が医薬品の製造販売承認又は承認事項の一部変更承認を申請するに際し提出すべき資料の収集を目的とし 特定の医療機関及び医師に対し委託することをいう この治験は製造販売後の医薬品の取引とは関係なく行われるものであるので その研究費の支払いや治験の実施に必要な範囲での物品提供は 医療用医薬品の不当な取引誘引に結びつくおそれはなく 規約で制限されることはない ただし 研究費の支払いや治験の実施に必要な範囲での物品提供であっても 医療用医薬品の購入に関連づけて行われる場合は 規約で制限される なお 医師主導治験もこの項に含まれる 第 3 その他医学 薬学的調査 研究等 ここでいう その他医学 薬学的調査 研究等 とは 治験及び製造販売後の調査 試験等に関わる調査 研究以外の調査 研究等をいう 1. 調査 研究等の委託 調査 研究等の委託にあたっては 不当な利益提供 その他不当な取引誘引手段になら - 4 -

ないよう 以下の各要件を満たす必要がある (1) 調査 研究等の成果物又はその使用権 利用権等を受領すること (2) 調査 研究等の内容に照らし 報酬及び費用が社会通念上過大でないこと (3) 調査 研究等の委託に際しては 書面による受委託契約を締結すること 受委託契約書には 委託する調査 研究等の内容 範囲を明確にし 報酬及び費用等 の内訳 金額を詳細に記載すること (4) 医療機関に勤務する医療担当者個人に対する調査 研究委託については 当該医療 機関が医療担当者にそのような研究等の受託を許容していること 2. 特定臨床研究特定臨床研究に対して 金品等を提供する場合には それが委託契約によるものかそれ以外の契約によるのかにかかわらず 上記 1.(1) から (4) に加えて 以下の各要件を満たす必要がある (1) 保険償還を伴う医療用医薬品や検査等費用の提供は行わないこと (2) 症例報告の収集において 自社医薬品の不当な取引誘引となる金品等の提供や施設 選定は行わないこと 3. 臨床研究に対する医療用医薬品の無償提供 (1) 医療機関等が行う研究のうち 国が行う制度に基づいて認められた研究 ( 例えば 科学研究費補助金による研究 先進医療 B による研究 ) において その研究を遂行するために自社医薬品の提供が必要な場合には 自社医薬品を無償で提供することは 規約で制限されない (2) 特定臨床研究において その研究を遂行するために自社医薬品の提供が必要な場合 には 自社医薬品を無償で提供することは 規約で制限されない (3) 上記以外の臨床研究に対して自社医薬品を無償で提供する場合は 事前相談するこ と (4) (1) から (3) までの自社医薬品の無償提供に際しては それが提供先の医療機 関等において通常の診療に使用されることがないよう 厳格に管理されること - 5 -

第 4 研究 研究委託に関わる会合この会合は 製造販売業者が医療機関及び医療担当者に対し 委託研究の計画及び実施に関わる検討を行うための会合をいい その報酬及び費用に関しては次の基準による 1. 会合開催に際しての留意事項会合が名目的で 出席者である医療担当者に対する金品の提供や懇親会等のために開催されることのないよう 以下の事項に留意する (1) 企画書を作成し 参加者名簿を保管すること (2) 研究会等会合は それにふさわしい場所で行うこと (3) 会合に付随する懇親会等は 会合の目的に照らして常識的な範囲に止めること (4) 調査 研究に伴う会合が予定されている場合には 契約締結の際 契約の対象とす る業務の範囲 ( 例えば 会合開催も含めて契約したか ) を明確にしておくこと (5) 会合が 他の目的に流用されないこと (6) 学会の開催時を利用して学会会場の近辺で会合を開催する場合は 学会参加者の費 用の肩代わりになるような名目的な会合でないこと 2. 会合の開催に関わる費用 上記 1.(1) から (6) を満たす会合に伴う会場費 旅費 茶菓 弁当等の提供及び会合 に付随する懇親会等の開催は 差し支えない 3. 会合の参加者に関わる報酬及び費用 (1) 医療機関及び医療担当者に委託して研究を実施する場合に 受委託契約の締結前に研究計画の検討のために行う会合に関連して 助力を得た医療担当者に相応の報酬及び費用を支払うことは 差し支えない (2) 受委託契約の締結後に その研究の実施のために会合を開催する場合において その 会合に関する報酬及び費用が契約の対価に含まれているときは 製造販売業者は 会 合参加者に対する報酬及び費用を支払うことはできない - 6 -

第 5 その他の仕事の依頼 1. 講演 執筆その他医学 薬学的調査 研究に伴って 製造販売業者が医療担当者に講演 執筆を依頼する場合 それに相応する講演料 原稿料を支払うことは差し支えない ただし 以下の事項に留意する (1) 講演 執筆の依頼が名目的でないこと (2) 依頼したことが取引誘引手段になっていないこと (3) 講演料 原稿料の額が社会通念上妥当であること (4) 書面で依頼すること (5) 講演開催記録を残すこと 2. 海外への派遣医療担当者を海外で開催される自社医薬品及び自社の製品開発の調査 研究に関する会合に派遣する場合には 以下の各要件を満たす必要がある (1) 海外に派遣する合理的な理由が明確であること (2) 派遣に当たっては 会合の開催目的にふさわしい場所 会場 プログラム及び適正 な渡航スケジュールであること (3) 目的や役割から見て 派遣する人数が適正かつ妥当であること (4) 報酬 費用の額が社会通念上妥当であること (5) 派遣に当たっては 学会等への出席の便宜を図るようなものではないこと (6) 委託に際しては 書面による受委託契約を締結すること (7) 委託する内容に応じて 次の要件を具備すること 1) 海外で開催される会合での役割者座長 研究発表 講演 討議 意見交換等の役割を委託する場合は 帰国後に報告書を受領するか あるいは議事録を作成し 保管すること - 7 -

2) 海外で開催される会合での一般参加者上記 1) 以外で 出席 聴講等を委託する場合は 帰国後に会合に関する報告書を受領し 保管すると共に 帰国後に以下の役割を担うことを受委託契約書等に明記すること 1 自社が主催する講演会等での座長 研究発表 講演等 2 自社の研究 開発部門及び学術部門への講演等 ( 専門的見地からの指導 助言を含む ) 3 自社の学術資材の原稿執筆 4 その他上記 1~3に準じた役割 3. アンケート調査 (1) アンケート調査は製造販売業者が市場調査の一環として 医療機関等及び医療担当者等に対して行う質問形式による調査で マーケティング計画立案の参考にすることを目的として実施するものである 製造販売業者が自ら企画 立案し 医薬情報担当者が直接あるいは卸売業者を介して実施するアンケート調査については 以下に定めるところによる (2) 製造販売業者は アンケート実施責任者を明確にした上で 本社 支店 営業所 出張所等で企画 実施することができる 1) アンケート実施責任者 アンケート実施責任者は実施に関わる総括責任を負う 2) アンケート調査の実施 アンケート調査用紙のタイトルには アンケート の文言を表示し 製造販売業者名 組織名及び実施責任者名を表示する 3 ) アンケート調査の謝礼については 収集対象者 1 名につき 1 千円を超えない範囲の 物品の提供を目安とする - 8 -