リンパ腫グループ:リンパ腫治療開発マップ

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○○グループ:○○がん治療開発マップ

日本内科学会雑誌第96巻第4号

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白血病治療の最前線

126 急性骨髄性白血病 ( 前骨髄球性白血病をアクラシノン ACR 除く ) キロサイド Ara-C CA : 皮下注射 127 急性骨髄性白血病 ( 前骨髄球性白血病をアクラシノン ACR 除く ) キロサイド Ara-C CA : 持続点滴 128 急性骨髄性白血病 ( 前骨髄球性白血病をアク

中医協総 再生医療等製品の医療保険上の取扱いについて 再生医療等製品の保険適用に係る取扱いについては 平成 26 年 11 月 5 日の中医協総会において 以下のとおり了承されたところ < 平成 26 年 11 月 5 日中医協総 -2-1( 抜粋 )> 1. 保険適

70% の患者は 20 歳未満で 30 歳以上の患者はまれです 症状は 病巣部位の間欠的な痛みや腫れが特徴です 間欠的な痛みの場合や 骨盤などに発症し かなり大きくならないと触れにくい場合は 診断が遅れることがあります 時に発熱を伴うこともあります 胸部に発症するとがん性胸水を伴う胸膜浸潤を合併する

白血病治療の最前線

094 小細胞肺がんとはどのような肺がんですか んの 1 つです 小細胞肺がんは, 肺がんの約 15% を占めていて, 肺がんの組 織型のなかでは 3 番目に多いものです たばことの関係が強いが 小細胞肺がんは, ほかの組織型と比べて進行が速く転移しやすいため, 手術 可能な時期に発見されることは少

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1

悪性リンパ腫(DLBCL)

127 急性骨髄性白血病 ( 前骨髄球性白血病をアクラシノン ACR 除く ) CA : 持続点滴 128 急性骨髄性白血病 ( 前骨髄球性白血病をアクラシノン ACR 除く ) CAG : 皮下注射 129 急性骨髄性白血病 ( 前骨髄球性白血病をアクラシノン ACR 除く ) CAG : 皮下注

造血器腫瘍 院内登録レジメン一覧

JCOG0907 ver 概要 0.1. シェーマ allo-hsct 実施 増悪まで無治療経過観察 ドナー獲得 allo-hsct 非実施 後治療自由で経過観察 ATL 20 歳以上 65 歳以下 登録 導入化学療法最大 6 コース 無治療経過観察 (1 年 ) 増悪まで無治療経過観察

目次 1 Diffuse Large B-cell Lymphoma P 3 2 DLBCL 亜型 (PMBL IVL intermediate DLBCL/BL) P 5 3 Follicular Lymphoma(Grade 1~3a) P 6 4 Classical Hodgkin Lymph

当院のレジメン一覧

HTLV-1とその関連疾患について

造血器系腫瘍 レジメン番号 74 非ホジキンリンパ腫 75 B 細胞性非ホジキンリンパ腫 76 びまん性大細胞型 B 細胞性リンパ腫 78 ホジキンリンパ腫 がん腫抗がん薬名レジメン名 オンコビン VCR ドキソルビシン DXR エンドキサン CPA プレドニン PSL リツキサン Rituxima

院内登録レジメン一覧 [ 血液がん ] レジメン番号 審査日レジメン名抗がん剤 ( 一般名 ) 抗がん剤 ( 商品名 ) 用量用法 1 クール適応 Rituximab(375) 悪性リンパ腫リツキシマブ ( R ) リツキサン注 375mg/ m2点滴静注 day

レジメン名抗がん剤 ( 一般名 ) 抗がん剤 ( 商品名 ) 用量用法 1 クール適応 シタラビン (AraC) キロサイド注 75mg/ m2 静脈内注射 day 36, 1013, 17 20, メルカプトプリン (6MP) ロイケリン散 60mg/

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127 急性骨髄性白血病 ( 前骨髄球性白血アクラシノン ACR 病を除く ) CA : 持続点滴 128 急性骨髄性白血病 ( 前骨髄球性白血アクラシノン ACR 病を除く ) CAG : 皮下注射 129 急性骨髄性白血病 ( 前骨髄球性白血アクラシノン ACR 病を除く ) CAG : 皮下注

白血病治療の最前線

Japan Study Group for Cell Therapy and Transplantation(JSCT) 造血器腫瘍分科会 JSCT NHL04 びまん性大細胞型 B 細胞性リンパ腫に対する Rituximab を併用した Biweekly CHOP 療法および大量化学療法 + 自家

はじめに 日本で最初の造血幹細胞移植が行われたのは 1974 年ですが 199 年代に入ってから劇的にその件数が増え 近年では年間 5, 件を超える造血幹細胞移植が実施されるようになりました この治療法は 今日では 主に血液のがんである白血病やリンパ腫 あるいは再生不良性貧血などの根治療法としての役

要望番号 ;Ⅱ-35 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本リンパ網内系学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 2 位 ( 全 10 要望中 ) 要望する

悪性リンパ腫とは リンパ球が腫瘍化して増殖し 腫瘤を形成する疾患である 腫瘍性のリンパ球が増加するのに伴い正常リンパ球が減少し 免疫力が低下して様々な感染症 ( サイトメガロウイルス感染症 ニューモシスティス肺炎 結核 真菌感染症など ) を合併する リンパ腫が臓器に広がる あるいは気管支や消化管

5. 乳がん 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専門 乳房切除 乳房温存 乳房再建 冷凍凝固摘出術 1 乳腺 内分泌外科 ( 外科 ) 形成外科 2 2 あり あり なし あり なし なし あり なし なし あり なし なし 6. 脳腫瘍 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専

造血器悪性腫瘍 はじめに 造血器悪性腫瘍とは 血液 骨髄 リンパ節が侵されるがんの総称で 白血病 リンパ腫 骨髄腫などがあります これらの臓器は血流やリンパ流によって密に連絡しており この流れを介して早期から全身に広がる傾向があります この点は胃がんや肺がんが末期に転移をおこすのと対照的で 悲観する

生活設計レジメ

44 4 I (1) ( ) (10 15 ) ( 17 ) ( 3 1 ) (2)

I II III 28 29


開催日時開催場所 出席委員 議題および審議結果を含む主な議論の概要 平成 31 年 3 月 13 日 ( 水 )15:30~15:50 国立病院機構熊本医療センター研修センター研修室 3 清川哲志 日高道弘 渡邉健次郎 境健爾 菊川浩明 泉早苗 樋口和宏 前田光一郎 安藤隆幸 中川義浩 江角誠 鶴﨑

2013 年 4 月 8 日 ver 改訂 JCOG 効果 安全性評価委員会承認 4 月 8 日発効 2013 年 8 月 2 日 ver 改訂 JCOG 効果 安全性評価委員会承認 8 月 2 日発効 2014 年 8 月 13 日 ver. 1.1 改訂 JCOG 効果

密封小線源治療 子宮頸癌 体癌 膣癌 食道癌など 放射線治療科 放射免疫療法 ( ゼヴァリン ) 低悪性度 B 細胞リンパ腫マントル細胞リンパ腫 血液 腫瘍内科 放射線内用療法 ( ストロンチウム -89) 有痛性の転移性骨腫瘍放射線治療科 ( ヨード -131) 甲状腺がん 研究所 滋賀県立総合病

白血病治療の最前線

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33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or

平成 22 年度厚生労働省科学研究費補助金第 3 次対がん総合戦略研究事業 成人 T 細胞白血病のがん幹細胞の同定とそれを標的とした革新的予防 診断 治療法の確立 研究班研究代表者 : 渡邉俊樹 ( 東京大学 ) 研究分担者 : 中内啓光 ( 東京大学 ) 濱口功 ( 国立感染症研究所 ) 長谷川秀

生存率 (%) Aggressive lymphoma OS 75 歳以上 VS 75 歳未満 (2006 年 10 月 ~2011 年 3 月 154 例 ) 75 歳未満 N=89 75 歳以上 N=65 P=0.88 ( 月 )

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 10 年相対生存率に明らかな男女差は見られない わずかではあ

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造血器腫瘍に対する 新しい治療法 ~ イブ と マブ ~ 第 22 回 血液学を学ぼう!

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ANSWER MALIGNANT LYMPHOMA 自分の病気を理解するために 担当医に質問してみましょう 治療方針を決めたり 健康管理をしたりするうえで 自分の病気の状態をよく理解しておくことが必要です 次のような質問を担当医にしてみましょう 私の悪性リンパ腫のタイプについて教えてください 病理検

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疾患専門家の技術専門員は 骨髄腫に対する標準治療は神経毒性等有害事象が高いため至適投与方法が世界的に検討されているが 日本人はその毒性が強いとされるため 特に高齢者に対する忍容性が低いため 忍容性を高めるために投与スケジュールを工夫し 海外の標準治療と比較することが目的の試験であり 有用性は高いと評

米国で承認された エロツズマブ という新薬について Q&A 形式でご紹介します Q&A の監修は 新潟県立がんセンター新潟病院内科臨床部長張高明先生です Q1: エロツズマブという薬が米国で承認されたと聞きましたが どのような薬ですか? エロツズマブについてエロツズマブは 患者さんで増殖しているがん

白血病(2)急性白血病


<4D F736F F F696E74202D BC8CC389AE8E7397A791E D E690B6>

外来在宅化学療法の実際

7. 脊髄腫瘍 : 専門とするがん : グループ指定により対応しているがん : 診療を実施していないがん 別紙 に入力したが反映されています 治療の実施 ( : 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 集学的治療 標準的治療の提供体制 : : グループ指定により対応 ( 地域がん診療病

小児の難治性白血病を引き起こす MEF2D-BCL9 融合遺伝子を発見 ポイント 小児がんのなかでも 最も頻度が高い急性リンパ性白血病を起こす新たな原因として MEF2D-BCL9 融合遺伝子を発見しました MEF2D-BCL9 融合遺伝子は 治療中に再発する難治性の白血病を引き起こしますが 新しい

Ⅲ-1-31 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本小児血液 がん学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 7 位 ( 全 9 要望中 ) 成 分 名 (

2013 年 4 月 12 日 ver1.02 改訂 JCOG 効果 安全性評価委員会承認 4 月 12 日発効 2013 年 4 月 17 日 ver1.03 改訂 JCOG 効果 安全性評価委員会承認 4 月 17 日発効 2013 年 9 月 3 日 ver1.1 改訂 JCOG 効果 安全性

(事務連絡)公知申請に係る前倒し保険適用通知

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悪性リンパ腫の臨床像と治療

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がん対策基本法に基づく 今後のがん対策について

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

スライド 1

第 74 回日本血液学会学術集会 新規薬剤で多発性骨髄腫は 慢性疾患 に 多発性骨髄腫治療の現状と将来の方向性 Dana-Farber Cancer Institute, Jerome Lipper Multiple Myel

H29.3 実施のアンケート結果より

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公開概要2019.2

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山形大学医学部附属病院医薬品等受託研究審査委員会議事録

公開概要 月

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(別添様式)

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Wide Scanner TWAIN Source ユーザーズガイド

1)表紙14年v0

「             」  説明および同意書

ANSWER MALIGNANT LYMPHOMA 自分の病気を理解するために 担当医に質問してみましょう 治療方針を決めたり 健康管理をしたりするうえで 自分の病気の状態をよく理解しておくことが必要です 次のような質問を担当医にしてみましょう 私の悪性リンパ腫のタイプについて教えてください 病理検

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未承認薬 適応外薬の要望に対する学会見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名 要望され た医薬品 シンバイオ製薬株式会社要望番号成分名ベンダムスチン塩酸塩 ( 一般名 ) 販売名トレアキシン点滴静注用 100mg 未承認薬 2009 年 4 月以降に FDA 又は EMA で承認

平成 28 年 9 月名古屋医療センター治験審査委員会の議事概要 開催日時 : 平成 28 年 9 月 7 日 ( 水 ) 午後 3 時 ~ 午後時 3 時 40 分開催場所 : 名古屋医療センター外来管理治療棟 4 階第 2 会議室出席者 : 松本修一 永井宏和 石田勢津子 下山理史村瀨孝司 服部

2018 年 8 月改訂 ( 効能 効果追加 他 ) 第 7 版 2017 年 9 月改訂貯法 : 遮光下 2 ~ 8 に保存使用期限 : 包装に表示の期限内に使用すること HH 日本標準商品分類番号 生物由来製品 劇薬 注 1) 処方箋医薬品 抗悪性腫瘍剤注 2) ヒト化抗 CCR4

( 図 1 アンケート用紙を送付しなかった理由 (n=248)) その他 4 % 住所又は両親の名前不明 1 7 % 他科にてフォロー中 3 % 音信あり 1 6% 他院にてフォロー中 28 % 3. 方法まず患者の保護者に対して郵送によるアンケート形式で病院より今後コンタクトをとることについての可

<4D F736F F D B A814089FC92F982CC82A8926D82E782B95F E31328C8E5F5F E646F63>

白血病治療の最前線

+ 東海大学医学部付属病院では 造血幹細胞移植 推進拠点病院の事業の一環として 研修生の受 け入れやセミナー開催等の人材育成に取り組ん でおります 2016年6月11日に 関東甲信越ブロックの 造血細胞移植に携わる医師 歯科医師 看護師 管理栄養士を対象に 管理栄養士が同種移植患 者に関わる上での有

第1部 一般的コメント

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福祉行財政と福祉計画[第3版]

国立がん研究センターでは 治験 臨床研究の円滑な遂行を促進するための体制を整備 強化する事を主目的に 平成 8 年度より厚生労働化学研究費補助金の交付を受けて がん臨床研究基盤整備の均てん化を目指した個別医療機関基盤モデルの開発に関する研究 また平成 2 年度より がん領域におけるアジア随一の臨床研

限局性前立腺がんとは がんが前立腺内にのみ存在するものをいい 周辺組織やリンパ節への局所進展あるいは骨や肺などに遠隔転移があるものは当てはまりません がんの治療において 放射線療法は治療選択肢の1つですが 従来から行われてきた放射線外部照射では周辺臓器への障害を考えると がんを根治する ( 手術と同

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第1章 国民年金における無年金

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Transcription:

限局期 リンパ腫グループ : 濾胞性リンパ腫治療開発マップ 2019.03. 対象標準治療 JCOG 試験他組織の試験主な未承認薬 領域照射 (24-30 Gy) リツキシマブ / リツキシマブ併用化学療法 進行期 低腫瘍量 高腫瘍量 リツキシマブ併用化学療法 (CHOP やベンダムスチンなど ) ( 奏効例にリツキシマブ維持療法 ) リツキシマブ JCOG0203-21 vs -14 第 II/III 相試験 2002.9 2007.2 JCOG1411 vs. リツキシマブ早期介入第 III 相試験 2016.12~ イブリツモマブ チウキセタン ( 地固め療法として ) イブリツモマブ チウキセタン ( 地固め療法として ) 再発 リツキシマブ併用化学療法 造血幹細胞移植 R+/- コパンリシブ第 III 相試験 ( バイエル ) リツキシマブ 領域照射 イブリツモマブ チウキセタン BR or +/- コパンリシブ第 III 相試験 ( バイエル ) タゼメトスタット ( エーザイ ) コパンリシブ Tisagenlecleucel ( ノバルティス ) BR( リツキシマブ ベンダムスチン ) R-CVP( リツキシマブ シクロホスファミド ビンクリスチン プレドニゾロン ) 領域照射 : 治療前に病変があった領域のみに照射する方法 1) 化学療法 :CHOP, CVP またはベンダムスチン

リンパ腫グループ : びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫 治療開発マップ (DLBCL) 65 歳以下 病期 対象 国際予後指標 標準治療 JCOG 試験他組織の試験 主な未承認薬 / 適応外薬 初 発 限局期 進行期 全リスク低リスク低中リスク中高リスク (3 コース ) + 領域照射 JCOG0601 と RW+CHOP のランダム化第 III 相試験 2014/12 2022/12 ABC DLBCL に対する +/-Lenalidomide ランダム化第 III 相試験 ( セルジーン ) Non-GCB DLBCL に対する +/- イブルチニブランダム化第 III 相試験 ( ヤンセン ) と Polatuzumab vedotin + R-CHP のランダム化第 III 相試験 ( ロシュ ) 高リスク JCOG0908 自家末梢血幹細胞移植ランダム化 2015/2 2025/2 IVLBCL に対する +HD-MTX (IVL 研究会 ) CD5+DLBCL に対する DA-EPOCH- R+ HD-MTX (AMED 山口班 ) JSCT-NHL10 中間 PET 層別化研究 JSCT 研究会 再発全病期 / 全リスク 救援化学療法および自家末梢血幹細胞移植併用大量化学療法 再発 難治性 DLBCL に対する R- ベンダムスチン ( シンバイオ ) 領域照射 : 治療前に病変があった領域のみに照射する方法中間 PET: 治療中間での PET による画像診断 Non-GCB DLBCL: 胚中心 B 細胞以外の DLBCL ABC DLBCL: 活性化 B 細胞様 DLBCL

リンパ腫グループ : びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫 治療開発マップ (DLBCL) 高齢者 病期 対象 国際予後指標 標準治療 JCOG 試験他組織の試験 主な未承認薬 限局期 全リスク (3 コース ) + 領域照射 初 発 進行期 低リスク低中リスク中高リスク高リスク JCOG0601 と RW+CHOP のランダム化第 III 相試験 2014/12 2022/12 80 歳以上の高齢者 R-miniCHP ( 国立病院機構 ) と Polatuzumab vedotin + R-CHP のランダム化第 III 相試験 ( ロシュ ) 再発全病期 / 全リスク 救援化学療法 再発 難治性 DLBCL に対する R- ベンダムスチン ( シンバイオ ) 領域照射 : 治療前に病変があった領域のみに照射する方法

初発 / 未治療 リンパ腫グループ : マントル細胞リンパ腫治療開発マップ 2018.03. 対象標準治療 JCOG 試験他組織の試験 限局期臨床病期 I non-bulky II 若年進行期 (65 歳以下 ) 臨床病期 II 臨床病期 III 臨床病期 IV 高齢進行期 (66 歳以上 ) 臨床病期 II 臨床病期 III 臨床病期 IV 領域照射 リツキシマブ併用化学療法 + 領域照射 リツキシマブ + シタラビン大量療法を含む化学療法 (R-high-CHOP+CHASER など ) 自家移植 (LEED など ) R 維持療法 +R 維持療法 VR-CAP ベンダムスチン + リツキシマブ JCOG0406 R-high-CHOP+CHASER 自家移植 (LEED) 2012/6 2017/6 /R-DHAP 自家移植 vs + イブルチニブ /R-DHAP 自家移植 イブルチニブ維持療法 vs + イブルチニブ /R-DHAP イブルチニブ維持療法第 III 相試験 (European MCL Network ) ベンダムスチン + リツキシマブ ± イブルチニブ第 III 相試験 ( ヤンセン ) 主な未承認薬 再発 イブルチニブ イブリツモマブチウキセタン ボルテゾミブ ± リツキシマブ 救援化学療法 造血幹細胞移植 レナリドミド (MCL-002-SPRINT 試験 ) アカラブルチニブ ベネトクラックス 自家移植 : 自家末梢血幹細胞移植併用大量化学療法領域照射 : 治療前に病変があった領域のみに照射する方法 CHASER( シクロホスファミド シタラビン エトポシド デキサメタゾン リツキシマブ ) LEED( メルファラン シクロホスファミド メスナ エトポシド デキサメタゾン ) VR-CAP( ボルテゾミブ リツキシマブ シクロホスファミド ドキソルビシン プレドニゾロン ) R-DHAP( リツキシマブ デキサメサゾン シタラビン シスプラチン )

リンパ腫グループ : 成人 T 細胞白血病 リンパ腫 (ATL) 治療開発マップ 2018.03. 対象標準治療 JCOG 試験他組織の試験 主な未承認薬 分類 くすぶり型 症候なし 症候あり 予後不良因子なし 皮膚病変の局所治療 JCOG1111C インターフェロン / ジドブジン vs. 第 III 相試験 2013.9~ インドレント ATL 慢性型 予後不良因子あり 1) 急性型 リンパ腫型 慢性型 予後不良因子あり 1) 急性型 リンパ腫型 初発 再発 治療抵抗性 多剤併用化学療法 2) ± モガムリズマブ 3) ± 同種造血幹細胞移植 4) 救援化学療法 ± 同種造血幹細胞移植 4) モガムリズマブ 3) レナリドミド JCOG0907 同種移植第 III 相試験 2010.9~ 高齢者に対するモガムリズマブ 3) 併用 CHOP-14 の第 Ⅱ 相試験 3) ( 鹿児島大学他 ) ニボルマブ第 Ⅱ 相試験 ( 鹿児島大学他 ) CHOP 療法後にモガムリズマブを逐次併用した際の有効性および安全性の検討 3) ( 九州大学他 ) 抗 CCR4 抗体併用 HTLV-1 Tax 特異的樹状細胞の免疫療法第 Ia/Ib 相試験 3) ( 九州がんセンター ) アバカビル第 Ⅱ 相試験 ( 京都大学他 ) CHOP vs. ブレンツキシマブベドチン + CHP 療法の国際共同第 III 相比較試験 5) ( 武田薬品 ) HBI-8000 第 Ⅱ 相試験 (HUYA ) アグレッシブ ATL 1) 予後不良因子を有する慢性型 ; 慢性型 ATL のうち 予後不良因子 (BUN> 基準値上限 LDH> 基準値上限 アルブミン < 基準値下限 ) いずれかを有するもの 2) VCAP-AMP-VECP が推奨される VCAP( ビンクリスチン シクロホスファミド ドキソルビシン プレドニゾロン ) AMP( ドキソルビシン ラニムスチン プレドニゾロン ) VECP( ビンデシン エトポシド カルボプラチン プレドニゾロン ) 3)ATL 細胞が CCR4 陽性の場合 4)70 歳以下の場合 同種造血幹細胞移植の適応となる患者への移植前モガムリズマブ使用は 移植片対宿主病による死亡リスクを高める可能性が報告されており risk/benefit を慎重に判断する 5) ATL 細胞が CD30 陽性の場合

リンパ腫グループ :NK/T 細胞リンパ腫治療開発マップ 2018.03. 対象標準治療 JCOG 試験他組織の試験主な未承認薬 臨床病期 IE 鼻腔 ( 周辺 ) 限局 : 臨床病期 IIE 領域照射 化学療法同時併用療法 (RT-2/3DeVIC) JCOG0211-DI 鼻腔限局放射線治療と DeVIC の同時併用療法 : ~2008.12 臨床病期 IIIE 臨床病期 IV L- アスパラギナーゼを含む化学療法 (SMILE など ) エルウィニア L- アスパラギナーゼ 再発 初発 IV 期 再発 初回治療不応 : NK 腫瘍研究会 SMILE-P2 ~2009.12 ( 日本 香港 韓国 ) ペガスパルガーゼ ペムブロリズマブ二ボルマブ SMILE( デキサメタゾン メトトレキサート イホスファミド L- アスパラキナーゼ エトポシド ) DeVIC( カルボプラチン エトポシド イホスファミド デキサメタゾン ) 領域照射 : 治療前に病変があった領域のみに照射する方法