Dysarthria from a Neurological Point of View -Disorder of speech due to a lesion around Broca's area- Mitsuru Kawamura, Jun-ichi Shiota and Keizo Hirayama Abstract : We proposed a definition and a classification of dysarthria from neurological point of view. It attempted to correlate the symptomatology and the lesions of 8 cases. CT scan and MRI findings revealed the circumscribed infarction around Broca's area (pars triangularis and pars opercularis of the left inferior frontal gyrus) in these cases. (1) All 8 cases exhibited various degree of dysarthria due to different lesions. (2) The characteristics of dysarthria of these cases varied and did not correspond with the site of lesions. (3) Cases who had a lesion in the left inferior precentral gyrus which is posterior of Broca's area showed clear long lasting dysarthria. (4) Cases whose lesions extended from the left inferior precental gyrus to Broca's area had long lasting aphasic symptoms. Key words : dysarthria, Broca's area, pure anarthria, aphemia, apraxia of speech 1) Department of Neurology, School of medicine, Chiba University : 1-8-1 Inohana, Chiba 280 2)Department of Neurology, Ushioda general hospital : 4-138 Shitanoya, Tsurumi, Kanagawa 230
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音 声 言語 医学 33b 図1症 例2(一 OM線 過 性 の 構 音 の 障 害 の み を 呈 した 症 例)の 上 方50mmか ら80mmに か け て,左 造 影X線CT 中 心 前 回 下 部 皮 質 お よ び 多 少 皮 質 下 白質 に進 展 す る 限 局 性 の 増 弦 効 果 が 認 め られ る. MRI(1985年4月9日),IR法(TR 脳 機 能 障 害 は 認 め られ な い. 言 語 症 状(入 院 時):(1)構 音 症 状:Articulationの 常 が 明 ら か で,子 話 開 始 時 に探 索 行 動,自 は,外 の 異 常 は,軽 異 常 が認 め ら 己 修 正 が み られ,音 の 繰 り返 しが あ り,抑 揚 は 単 調 で,パ で あ る.声 り 音 に 音 の 置 き換 え が 目 立 つ が,誤 に は 一 貫 性 が み られ な い.Prosodyの れ,発 異 msec),水 節 ター ンは外人 様 い 音 の歪 みが あ るのみ で比較 的 軽 症 で あ る. 晶 呼 称,言 語 理解 に軽 度 に障 害が み 字 書 字 障 害 も 認 め ら れ,軽 度 の失 語症 が 認 め られ る. 検 査 所 見:WAB(1983年3月28日,第18病 日)で 障 害,言 語 理 解 障 害,書 れ た.WAISは 字 障 害 な どの 失 語 症 状 が み ら 言 語 性IQ,動作 性IQと もに正常 範 囲 神 経 放 射 線 学 的 所 見:単 日)で はOM線 上 方40mmか 純X線CT(1983年4月9 ら70mmに か け て,左 中 心 前 回 下 部 と思 わ れ る 皮 質 お よ び 皮 質 下 白 質 に 低 吸 収 域 が み られ,一 部 島 へ の 進 展 が 認 め られ た(図2). 信 号 域)の 中心 が あ り,下 前 頭 回 弁 蓋 部 に も病 変 が あ る も の の 三 角部 に は 異 常 が み られ な か っ た. 経 過:発 症 数 日後 か ら,物 品 呼 称 障 害,言 語理 解障 字 書 字 障 害 な どの 失 語 症 状 は 急 激 に 改 善 し, 発 症3ヵ 月後 には明 らか な構音 の障 害 が病初 期 同様 に み られ,現 在 に 至 って い る. 果 と考 察 表3に8症 例 の 言 語 症 候 と病 巣 との 対 比 を 示 す. 症 候 か ら3群 に 分 け られ,第1群(症 例1,2,3) は 構 音 の 障 害 が 一 過 性 に 認 め ら れ た が,物 品 呼 称 障 害, 言 語 理 解 障 害,書 っ た.症 で あ っ た. 500 側 矢 状 断 像(図3)で 側 溝(シ ル ビ ウ ス 裂)の 上 部 で 左 中 心 溝 の 前 部, 3.結 発 話 の 非 流 暢 性 が 明 ら か で あ り,他 に 軽 度 の 物 品 呼 称 2080 msec,ti 状 断 像,外 す な わ ち 中 心 前 回 下 部 に 病 変(低 害,読 (2)失 語 症 状:物 られ る.読 平 断 像,冠 字 障 害 な どの 失 語 症 状 は み られ な か 例4,5は 持 続 性 の 構 音 の 障 害 に加 え て 一 過 性 の 失 語 症 状 が 認 め ら れ,構 音 の 障 害 の 程 度 が 第1群 に 比 較 し て 強 か っ た(第2群).症 例6,7,8は,構 音 の 障 害 と失 語 症 状 が い ず れ も持 続 し た(第3群). 寡 黙(Mutism)は,病 初 期 に 認 め られ た 症 例 と認 め
Vol.31 図2症 239 No.2,1990.9 例4(持 OM線 続 性 の 構 音 の 障 害 と一 過 性 の 失 語 と を 呈 した 症 例)の 上 方40mmか が み ら れ,一 図3症 ら70mmに か け て,左 部 島 へ の 進 展 が 認 め ら れ る. 例4のMRI(IR法:TR2080msec,TI500msce)左 外 側 溝(シ 単 純X線CT 中 心 前 回 と思 わ れ る 皮 質 お よ び皮 質 下 白 質 に 低 吸 収 域 ル ビ ウ ス 裂)の 心 が あ り,下 前 頭 回 弁 蓋 部(Pars は異常 が み られな い 外 側 矢 状 断 像 と断 面 を 示 す 模 式 図 上 部 で 左 中 心 溝 の 前 部,す opercularis)に な わ ち 中 心 前 目 下 部 に 病 変(低 も病 変 が あ る も の の 三 角 部(Pars 信 号 域)の triangularis)に 中
2) Schiff HB, Alexander MP, Naeser MA, Galaburda AM : Aphemia : Clinico-anatomic correlations. Arch Neurol 40 : 720-727, 1983.
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