未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

Similar documents
未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

(別添様式)

要望番号 ;Ⅱ-286 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 33 位 ( 全 33 要望

要望番号 ;Ⅱ-183 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者学会 ( 該当する ( 学会名 ; 日本感染症学会 ) ものにチェックする ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 1 位 ( 全 8 要望中 ) 要望する医薬品

要望番号 ;Ⅱ 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望 者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 学会 ( 学会名 ; 日本ペインクリニック学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 2 位 ( 全 4 要望中 )

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

要望番号 ;Ⅱ-24 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 8 位 ( 全 33 要望中

(別添様式1)

会社名

Microsoft Word - H _概要_.doc

Microsoft Word - H _概要_.doc

13

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

(別添様式)

(別添様式1)

スライド 1

Sep :28:29

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

審査結果 平成 25 年 9 月 27 日 [ 販売名 ] アナフラニール錠 10 mg 同錠 25 mg [ 一般名 ] クロミプラミン塩酸塩 [ 申請者名 ] アルフレッサファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 5 月 17 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 4 月 26 日開

(別添様式)

スライド 1

No.16-35

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

DRAFT#9 2011

た 18 歳以上の AD/HD 患者を対象に 日本人を含むアジア人によるプラセボ対照二重盲検比較試験及びその長期継続投与試験が現在実施されており 本剤の製造販売者によれば これらの試験成績に基づき 本剤の成人期 AD/HD 患者への追加適応に関する承認事項一部変更承認申請が行われる予定とされている

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

試験デザイン :n=152 試験開始前に第 VIII 因子製剤による出血時止血療法を受けていた患者群を 以下のい ずれかの群に 2:2:1 でランダム化 A 群 (n=36) (n=35) C 群 (n=18) ヘムライブラ 3 mg/kg を週 1 回 4 週間定期投与し その後 1.5 mg/k

Ⅲ-1-7 ( 別添様式 1) 未承認薬 適応外薬の要望 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本小児救急医学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 4 位 ( 全 4 要望中 ) 成 分 名 ( 一般名

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

(3) 摂取する上での注意事項 ( 該当するものがあれば記載 ) 機能性関与成分と医薬品との相互作用に関する情報を国立健康 栄養研究所 健康食品 有効性 安全性データベース 城西大学食品 医薬品相互作用データベース CiNii Articles で検索しました その結果 検索した範囲内では 相互作用

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

DRAFT#9 2011

新しい抗てんかん薬

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

CQ1: 急性痛風性関節炎の発作 ( 痛風発作 ) に対して第一番目に使用されるお薬 ( 第一選択薬と言います ) としてコルヒチン ステロイド NSAIDs( 消炎鎮痛剤 ) があります しかし どれが最適かについては明らかではないので 検討することが必要と考えられます そこで 急性痛風性関節炎の

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

恩賜第 42 回社会福祉法人財団済生会中央治験審査委員会 会議の記録の概要 開催日時 平成 28 年 1 月 13 日 ( 水 )15:30~17:17 開催場所 出席委員名 東京都港区三田 三田国際ビル 21 階 社会福祉法人 恩賜財団済生会本部事務局中会議室 豊島

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F E834E838D838A E3132>

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

第1回肝炎診療ガイドライン作成委員会議事要旨(案)

特定できるものではありませんでした そのため 個人の体質や体調による影響が大きく影響したものであると判断しました よって 当該製品が原因と考えられる健康被害の発生は 確認されませんでした ただし 届出の製品と喫食実績で調査対象とした製品でルテイン量に違いがありましたので 既存情報から喫食経験および安


薬食審査発第 号平成 19 年 9 月 28 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課長 国際共同治験に関する基本的考え方について 従来 我が国においては ICH-E5 ガイドラインに基づく 外国臨床データを受け入れる際に考慮すべき民族的要因について

医師主導治験 急性脊髄損傷患者に対する顆粒球コロニー刺激因子を用いたランダム化 プラセボ対照 二重盲検並行群間比較試験第 III 相試験 千葉大学大学院医学研究院整形外科 千葉大学医学部附属病院臨床試験部 1

る として 平成 20 年 12 月に公表された 規制改革推進のための第 3 次答申 において 医療機器開発の円滑化の観点から 薬事法の適用範囲の明確化を図るためのガイドラインを作成すべきであると提言したところである 今般 薬事法の適用に関する判断の透明性 予見可能性の向上を図るため 臨床研究におい

( 別添様式 ) 未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 募集対象 (3)) 1. 要望内容に関連する事項 会 社 名 大正製薬株式会社 要望された医薬品要望内容 要望番号 成分名 ( 一般名 ) 募集対象の 分類 ( 必ずいずれかにチェックする 複数に該当する場合は 最も適切な 1 つにチェ

ともに 申請者が承認審査のスケジュールに沿って法令上求められる製造体制を整備することや承認後円滑に医療現場に提供するための対応が十分になされることで 更なる迅速な実用化を促すものである この制度では 原則として新規原理 新規作用機序等により 生命に重大な影響がある重篤な疾患等に対して 極めて高い有効

抗ヒスタミン薬の比較では 抗ヒスタミン薬は どれが優れているのでしょう? あるいはどの薬が良く効くのでしょうか? 我が国で市販されている主たる第二世代の抗ヒスタミン薬の臨床治験成績に基づき 慢性蕁麻疹に対する投与 2 週間後の効果を比較検討すると いずれの薬剤も高い効果を示し 中でもエピナスチンなら

減量・コース投与期間短縮の基準

12_モニタリングの実施に関する手順書 

(事務連絡)公知申請に係る前倒し保険適用通知

日本内科学会雑誌第98巻第12号

Microsoft Word - 2-① 補償ガイドライン平成27年版(本文)Ver3.1.1.do

C 型慢性肝炎に対するテラプレビルを含む 3 剤併用療法 の有効性 安全性等について 肝炎治療戦略会議報告書平成 23 年 11 月 28 日

用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

要望番号 ;Ⅱ-221 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本神経学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 5 位 ( 全 8 要望中 ) 要望する医薬品

未承認薬・適応外薬解消のためのご意見募集

untitled

医薬品の基礎研究から承認審査 市販後までの主なプロセス 基礎研究 非臨床試験 動物試験等 品質の評価安全性の評価有効性の評価 候補物質の合成方法等を確立 最適な剤型の設計 一定の品質を確保するための規格及び試験方法などの確立 有効期間等の設定 ( 長期安定性試験など ) 医薬品候補物質のスクリーニン

ン (LVFX) 耐性で シタフロキサシン (STFX) 耐性は1% 以下です また セフカペン (CFPN) およびセフジニル (CFDN) 耐性は 約 6% と耐性率は低い結果でした K. pneumoniae については 全ての薬剤に耐性はほとんどありませんが 腸球菌に対して 第 3 世代セフ

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

データの取り扱いについて (原則)

資料 2-4 イソプロピルアンチピリン製剤の安全対策について 平成 23 年 6 月 23 日平成 23 年度薬事 食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会 ( 第 2 回 ) 1. イソプロピルアンチピリン製剤の安全性に係る調査結果報告書 ( 別紙 ) 1 ページ

する 研究実施施設の環境 ( プライバシーの保護状態 ) について記載する < 実施方法 > どのような手順で研究を実施するのかを具体的に記載する アンケート等を用いる場合は 事前にそれらに要する時間を測定し 調査による患者への負担の度合いがわかるように記載する 調査手順で担当が複数名いる場合には

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを

医師主導治験取扱要覧

の状態により適宜減量する 成人 A 法 : 他の抗悪性腫瘍剤との併用において ブスルファンとして 1 回 0.8 mg/kg を生理食塩液又は 5% ブドウ糖液に混和 調製して 2 時間かけて点滴静注する 本剤は 6 時間毎に 1 日 4 回 4 日間投与する なお 年齢 患者の状態により適宜減量す

臨床評価とは何か ( 独 ) 医薬品医療機器総合機構医療機器審査第一部方眞美

2008年10月2日

米国で承認された エロツズマブ という新薬について Q&A 形式でご紹介します Q&A の監修は 新潟県立がんセンター新潟病院内科臨床部長張高明先生です Q1: エロツズマブという薬が米国で承認されたと聞きましたが どのような薬ですか? エロツズマブについてエロツズマブは 患者さんで増殖しているがん

本日の内容 1. 未承認対照薬等の取り扱い別添の 4.(3) ウ.( ア ) 2. 対象疾患の悪化等を評価項目にする試験別添の 7.(3) イ.( ア ) 3. 承認取得者以外の治験国内管理人が治験 依頼者となる場合別添の7.(3) オ. 4. 医師主導治験との情報共有別添の7.(3) カ. 5.

アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

医薬品たるコンビネーション製品の不具合報告等に関する Q&A [ 用いた略語 ] 法 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年法律第 145 号 ) 施行規則 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則 ( 昭和 36 年

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

Microsoft Word - …gŠÕ‘°ŒÚ”�.doc

<4D F736F F D2089BB8A7797C C B B835888E790AC8C7689E6>

<4D F736F F D208D B B835896F2938A975E82CC8D6C82A695FB2E646F63>

助成研究演題 - 平成 27 年度国内共同研究 (39 歳以下 ) 改良型 STOPP を用いた戦略的ポリファーマシー解消法 木村丈司神戸大学医学部附属病院薬剤部主任 スライド 1 スライド 2 スライド1, 2 ポリファーマシーは 言葉の意味だけを捉えると 薬の数が多いというところで注目されがちで

第 66 回厚生連病院共同治験審査委員会 会議の記録の概要 開催日時開催場所出席委員名 議題及び審議結果を含む主な議論の概要 2018 年 09 月 19 日 18 時 00 分 ~18 時 20 分日本文化厚生農業協同組合連合会 8 階中会議室高瀬浩造 西田博 板井勉 田中克巳 江口善美 山崎きよ

患者向医薬品ガイド フィコンパ錠 2mg フィコンパ錠 4mg 2016 年 5 月作成 この薬は? 販売名 フィコンパ錠 2mg フィコンパ錠 4mg Fycompa Tablets 2mg Fycompa Tablets 4mg 一般名 ペランパネル水和物 Perampanel Hydrate

抗精神病薬の併用数 単剤化率 主として統合失調症の治療薬である抗精神病薬について 1 処方中の併用数を見たものです 当院の定義 計算方法調査期間内の全ての入院患者さんが服用した抗精神病薬処方について 各処方中における抗精神病薬の併用数を調査しました 調査期間内にある患者さんの処方が複数あった場合 そ

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

本発表内容は, 一部演者の個人見解も含まれている可能性があります 演者はファイザー ( 株 ) の社員でありますが, 本演題は製薬協小児治験チームの立場で発表しており, 企業活動とは無関係なものであり, 利益相反もありません 2

づけられますが 最大の特徴は 緒言の中の 基本姿勢 でも述べられていますように 欧米のガイドラインを踏襲したものでなく 日本の臨床現場に則して 活用しやすい実際的な勧告が行われていることにあります 特に予防抗菌薬の投与期間に関しては 細かい術式に分類し さらに宿主側の感染リスクも考慮した上で きめ細

2.0 概要 治験情報 : 治験依頼者名 : 武田薬品工業株式会社 (TPC) 大阪市中央区道修町四丁目 1 番 1 号 治験課題名 : びらん性食道炎の患者を対象にした TAK-438 の 20 mg を 1 日 1 回経口投与したときの有効性及び安全性を 1 日 1 回経口投与

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

緒言

<4D F736F F D20838A838A815B83588E9197BF B ED0416E616D6F72656C696E815E4F4E4F BD82C88C8B89CA9

緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa グラム陰性桿菌 ブドウ糖非発酵 緑色色素産生 水まわりなど生活環境中に広く常在 腸内に常在する人も30%くらい ペニシリンやセファゾリンなどの第一世代セフェム 薬に自然耐性 テトラサイクリン系やマクロライド系抗生物質など の抗菌薬にも耐性を示す傾

審査結果 平成 26 年 1 月 6 日 [ 販 売 名 ] ダラシン S 注射液 300mg 同注射液 600mg [ 一 般 名 ] クリンダマイシンリン酸エステル [ 申請者名 ] ファイザー株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 8 月 21 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 7

医療連携ガイドライン改

医療事故防止対策に関するワーキング・グループにおいて、下記の点につき協議検討する

から (3) までの具体的な予定については添付 2 の図のとおりですので申し添 えます

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

Transcription:

( 別添様式 1-1) 未承認薬の要望 要望者 日本てんかん学会 優先順位 2 位 ( 全 12 要望中 ) 医薬品名 成分名 ルフィナマイド 販売名 Inovelon( 欧州 ) Banzel( 米国 ) 会社名 エーザイ 承認国 欧州 29 カ国 ( 英国 独国 仏国を含む ) 米国 効能 効果 レノックス ガストー症候群 (4 歳以上 ) に伴う発作に対する併用 療法 用法 用量 欧州 小児患者 :200 mg/ 日から投与開始する (1 日 2 回投与 ) 2 日ごとに 200 mgずつ増量し 最大推奨用量として1000 mg/ 日 ( バルプロ酸ナ トリウムを併用しない場合 ) 又は600 mg/ 日 ( バルプロ酸ナトリウ ムを併用する場合 ) まで増量が可能である 成人患者 :400 mg/ 日から投与開始する (1 日 2 回投与 ) 2 日ごとに 400 mgずつ増量し 体重ごとに以下に示す最大推奨用量まで増量 が可能である (1 日 2 回投与 ) 体重 30.0-50.0 kg 50.1-70.0 kg 70.1 kg 以上 最大推奨用量 1800 2400 3200 (mg/ 日 ) 米国 小児患者 : 約 10 mg/kg/ 日から投与開始する (1 日 2 回投与 ) 2 日ごとに約 10 mg/kg/ 日ずつ増量し 目標用量として45 mg/kg/ 日又は 3200 mg/ 日のいずれか低い用量まで増量が可能である (1 日 2 回投与 ) 成人患者 :400-800 mg/ 日から投与開始する (1 日 2 回投与 ) 2 日ごとに400-800 mg/ 日ずつ増量し 最大 3200 mg/ 日まで増量が可能である (1 日 2 回投与 )

文献 学会発表等のエビデンスに基づく安全性 有効性の評価 (1) 無作為化比較試験等の公表論文 ( 論文ごと ) Glauser T, Kluger G, Sachdeo R, Krauss G, Perdomo C, Arroyo S. Rufinamide for generalized seizures associated with Lennox-Gastaut syndrome. Neurology 2008;70:1950-8. 本試験は 4-30 歳の 1-3 剤の抗てんかん薬を投与されながらコントロール不良の LGS 症例 138 例を対象に ルフィナマイド (74 例 ) もしくはプラセボ (64 例 ) を 12 週間併用した プラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験である ルフィナマイドの投与量は 45mg/kg/ 日 ( 最大投与量は体重当たりの最大推奨量 ) を目標とされた 有効性について この試験において主要評価項目とされた 1) 28 日あたりの総発作頻度の減少率 ( 中央値 :32.7% vs 11.7% p=0.0015) 2)28 日あたりの強直 脱力発作の頻度の変化率 ( 中央値 :42.5% 減少 vs 1.4% 増加 p<0.0001) 3) 全般臨床症状のてんかん重症度サブスケール ( 改善率 :53.4% vs 30.6% p=0.0041) のいずれにおいてもルフィナマイドの有効性が示された また 副次評価項目とされた 28 日あたりの強直 脱力発作の頻度が 50% 以上減少した患者の割合においても ルフィナマイドの有効性が示された (42.5% vs 16.7% p=0.002) 安全性について 有害事象発現率はルフィナマイド群 プラセボ群でそれぞれ 81.1%(60/74 例 ) 81.3%(52/64 例 ) であった 主な有害事象は傾眠 (24.3% vs 12.5%) 嘔吐 (21.6% vs 6.3%) 発熱 (13.5% vs 17.2%) 及び下痢 (5.4% vs 10.9%) であった (2) 教科書等 ( 標準的治療としての記載のあるものごと ) 該当なし (3)peer-review journal の総説 メタアナリシス ( 総説等ごと ) Ferrie CD, Patel A. Treatment of Lennox-Gastaut Syndrome (LGS). Eur J Paediatr Neurol. 2009 [ahead of print (PMID: 19204878)] 本総説では 種々の薬剤のレノックス ガストー症候群を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験の結果がまとめられており ルフィナマイドはラモトリギン トピラマートなどとともに 第二選択薬として位置づけられている (4) 学会又は組織 機構の診療ガイドライン ( ガイドラインごと )

該当なし (5)(1) から (4) を踏まえたエビデンスレベルの総合的な評価 (1) はルフィナマイドが海外での承認に至った根拠とされた臨床試験である レノックス ガストー症候群は希少疾患であることから高質なエビデンスは多くない プラセボとの比較試験が行われ 適応取得に至っている薬剤は 海外においてもルフィナマイドの他にフェルバメート ラモトリギン トピラマートのみである 従って 無作為化されたプラセボ対照比較試験が実施され 欧米でその結果が認められていることは それ自体がエビデンスとして評価できる また 他の薬剤の臨床試験の結果と比較しても ルフィナマイドの有用性は特筆すべきものと評価できる 但し ルフィナマイドは承認取得が欧州で 2007 年 米国で 2008 年と世界的にもまだ新しい薬剤であるためか 現時点では教科書や学会等のガイドラインには採用されていない 従って 現時点での総合的なエビデンスはラモトリギンやトピラマートには及ばないといえるが 今後の使用報告の蓄積とともに 教科書やガイドラインにも登場するものと予想される (6) 追加すべき試験の種類とその実施方法案現時点でのエビデンスレベルを考慮すると 可能であればプラセボを対照とした比較試験を実施することが望ましいと思われる しかし レノックス ガストー症候群は国内患者数が約数 100 ~1000 名程度と希少な疾患であり 治験に登録可能な患者は 100 ~200 名程度に留まると思われることから プラセボを設定した治験として多くの症例を収集することは現実的に困難である また すでに厚生労働省の未承認薬使用問題検討会議のワーキンググループによって検討がなされ 対象疾患の重篤性を踏まえ 海外データの活用を積極的に検討するべきであると結論づけられている 以上のことから 海外データの活用が可能であれば 国内で追加すべき臨床試験は例え統計学的な評価が困難であるとしても 現実的に収集可能な限りの被験者数で実施し 治験を推進することが妥当であると思われる なお レノックス ガストー症候群の発作情報の全てを正確に聴取することは必ずしも容易ではなく 治験の難易度は他のてん

かんの治験に比べても高いと思われる そのため 治験の実施に あたっては 治験コーディネーターなどからも十分な協力が得ら れるように十分留意する必要がある 医療上の必要 性に係る基準 への該当性 1. 適応疾病の重篤性 :( イ ) と ( ア ) レノックス ガストー症候群は小児のてんかん症候群の中でも最も重篤なもののひとつである 通常 抗てんかん薬の多剤併用にも関わらず発作の抑制は困難であり 長期予後は極めて不良である ( 完治例は 10% 以下とされている ) さらに 頻発する発作のみならず 抗てんかん薬の蓄積作用や社会的刺激の不足に起因して不可逆的な精神遅滞も進行する 死亡率については評価が難しく 詳細な研究はないが 他の重症の続発性てんかん全体の死亡率とほぼ同様であると報告されている (13~27 年にわたる追跡調査の結果 死亡率は 17% であったという報告がある ) 以上より 少なくとも判断基準イ 病気の進行が不可逆的で 日常生活に著しい影響を及ぼす疾患 に合致するともともに 判断基準ア 生命に重大な影響がある疾患 ( 致死的な疾患 ) についても合致する可能性がある 2. 医療上の有用性 :( イ ) 前述のとおり レノックス ガストー症候群の発作は薬剤抵抗性である 国内においては 昨今 ラモトリギンがレノックス ガストー症候群を適応症に含めて承認されたが 未だ治療ニーズは満たされておらず 新たな薬剤が大いに望まれているのが実情である 一方 海外で実施されたプラセボ対照試験の結果から 有効性及び安全性の両方において フェルバメート ラモトリギン トピラマートと比較して ルフィナマイドの結果は特筆すべきものと考えられる

以上より ルフィナマイドは一刻も早く国内で使用可能になることが望ましく 医療上の有用性に関する判断基準ア 既存の療法が国内にない 及び判断基準イ 欧米の臨床試験において有効性 安全性等が既存の療法と比べて明らかに優れている に合致する