2016 年 2 月 14 日川越教会 すべての民と共に 加藤享 [ 聖書 ] ローマの信徒への手紙 15 章 7~13 節だから 神の栄光のためにキリストがあなたがたを受け入れてくださったように あなたがたも互いに相手を受け入れなさい わたしは言う キリストは神の真実を現すために 割礼ある者たちに

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2012 年 1 月 22 日 ( 日 ) 23 日 ( 月 )54 ローマ人への手紙 15:4~13 希望から希望へ 1. はじめに (1) 文脈の確認 11~8 章が教理 29~11 章がイスラエルの救い 312~16 章が適用 (2)14:1~15:13 は 雑多な問題を扱っている 1 超道徳

創世記5 創世記2章4節b~25

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神学総合演習・聖霊降臨後最終主日                  2005/11/16

創世記5 創世記2章4節b~25

2013 年 3 月 10 日 ( 日 ) 11 日 ( 月 ) 51 回目 Ⅵ-054 山上の垂訓 山上の垂訓 054 マタ 5:1~2 ルカ 6:17~19 1. はじめに (1) 呼び名について 1マタ 5:1~8:1 は 通常 山上の垂訓 ( 説教 ) と呼ばれる 2しかし この名称は 説教

2011 年 07 月 17 日 ( 日 ) 18 日 ( 月 )29 ローマ人への手紙 8:12~17 聖化の力 ( 聖霊 )(3) 養子の霊 1. はじめに (1) 聖化 に関する 8 回目の学びである 最終回 1 最大の悲劇は 律法を行うことによって聖化を達成しようとすること 2この理解は ク

2012 年 1 月 15 日 ( 日 ) 16 日 ( 月 )53 ローマ人への手紙 14:13~15:3 キリスト者の自由 1. はじめに (1) 文脈の確認 11~8 章が教理 29~11 章がイスラエルの救い 312~16 章が適用 (2)12 章は 基本的には教会内の行動についての勧めであ

2011 年 10 月 16 日 ( 日 ) 17 日 ( 月 )42 ローマ人への手紙 11:25~36 拒否の解決 (3) イスラエルの救い 1. はじめに (1)10 月 13 日 ( 木 ) の日没から仮庵の祭りが始まった 1 第 7 の月の 15 日 満月 2 満月を眺めながら イスラエル

2011年度 牧羊者 第Ⅳ巻

* ユダヤ人の歴史家ヨセフスもまた同じような書き方をしている 5 テオピロは ルカの執筆活動を支援するパトロンであった可能性が高い 6 もしそうなら テオピロはローマ人クリスチャンであったと思われる (2)1~2 節は ルカの福音書の要約である 1 前の書 というのは ルカの福音書 のことである 2

聖書 : ピリピ 3:1~3 説教題 : 神の御霊による礼拝 日時 :2017 年 2 月 26 日 ( 朝拝 ) ピリピ人への手紙第 3 章に入ります この手紙は全部で 4 章からなっていますので 今日から後半部に入ることになります パウロは 最後に 私の兄弟たち と始めます この手紙はまだ半分ま

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2 イエスの戒めを守るなら イエスの愛に留まることになる (2) その教えを話した理由は 弟子たちが喜びに満たされるためである 1イエスは 自分が経験している喜びを弟子たちに与えようとしている 2イエスの喜びは 父なる神への従順 ( 喜ばせること ) によって生まれる 3ヘブ 12:2 Heb 12

2018 年 5 月 27 日 ( 日 ) 28 日 ( 月 ) 14 回 ペテロの第 2 のメッセージ (2) ペテロの第 2 のメッセージ (2) 使徒 3:17~26 1. はじめに (1) ペンテコステの日に教会が誕生した 1ペテロの第 1 回目のメッセージにより 3,000 人ほどの人たち

2017 年 10 月 8 日 ( 日 ) 9 日 ( 月 ) 15 回さらにすぐれた契約 さらにすぐれた契約 ヘブル 8:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし (2) ユダヤ教の 3 つの柱

2019 年 7 月 28 日 ( 日 ) 29 日 ( 月 ) 70 回 12 人の弟子たちの救い 12 人の弟子たちの救い 使徒 19:1~7 1. はじめに (1) 第三次伝道旅行が始まった 1 使 18:23~21:17( 紀元 53 年の春から 56 年の春 ) 2パウロは ひとりで出かけ

イエスさまの公的な活動は 2 年から 3 年と言われます その短い時間の中で人々に与えた影響は 考えられないほど大きいものでした ここに今日 わたしたちが集まって礼拝しているのも そのせいです けれどもその 2 年ないし 3 年のイエスさまの活動はずっと順調であったわけではありません イエスを愛し慕

一 マリヤへの恵みある教会に 何かというと 恵まれた女よ おめでとう と言う人がいました 女性のための聖書のクラスで 誰かが正しい答えを言ったら 恵まれた女よ おめでとう 感謝なことの証しをしたら 恵まれた女よ おめでとう 誰かが牧師に祈ってもらっている姿を見たら 恵まれた女よ おめでとう 彼女はい

牧会の祈り

としたこと それに対してイエスは 今は 止めないでほしい 正しい ことをすべて行うのは 我々にふさわしいことです ( マタイ 3 15) と 言って ヨハネから洗礼をお受けになったと伝えています しかしマルコ福音書は そういうことは何も伝えていません イエス は ユダヤの全地方から集まって来た大勢の

は歯が痛くなるとズキンズキンとして何をしていても繰り返し襲って来る痛みに悩まされますが そのように 絶えず痛みがある と言わずにいられないような痛みを感じ続けていた 一体それはどんな悲しみ 痛みだったのでしょうか それが同胞ユダヤ人の不信仰に関することでした パウロがどんなに同胞 同国人のことを思っ

日本基督教団と在日大韓基督教会総会との協約

神学総合演習・聖霊降臨後最終主日                  2005/11/16

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2011 年 06 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 )26 ローマ人への手紙 7:14~25 律法からの解放 (3) ロマ書 7 章クリスチャン 1. はじめに (1) 聖化 に関する 5 回目の学びである 1 最大の悲劇は 律法を行うことによって聖化を達成しようとすること 2この理解は

(2) ロマ 7:1~6 の要約 1 律法の大原則 * 律法は 人に対して権限を持つ * 律法は 死んだ人には権限を持たない 2 結婚関係の例話 * 夫が生きている間は 結婚の律法によって制約されている * それを破れば 姦淫の女と呼ばれる * 夫が死ねば 結婚の律法から解放される * 再婚しても

牧会の祈り

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2013 年 3 月 24 日 ( 日 ) 25 日 ( 月 ) 52 回目 Ⅵ-054 八福の教え 八福の教え 054 マタ 5:3~12 ルカ 6:20~26 1. はじめに (1) 文脈の重要性 1 文脈を無視して 山上の垂訓のある言葉を取り出すことが余りにも多い 2イエスは 神の国の福音をも

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晩まであなたの裁きを待って並んでいるのか モーセは答えました 民は神に 問うためにわたしの所に来るのです わたしはそれぞれの間を裁き また 神の掟と指示を知らせるのです エテロは申しました あなたのやり方はよくない あなた自身も あなたを訪ねて来る民も きっと疲れ果ててしまうだろう このやり方ではあ

2 奇跡 3 父 4 聖書 4. メッセージのゴール (1) イエスを誰だと言うか (2) イエスを信じる者の幸いとは何か このメッセージは イエスの業と主張について考えようとするものである Ⅰ. イエスと父は一体である (19~29 節 ) 1. 行動において まことに まことに あなたがたに告げ

で宣教していると非難されないように そういう恐れがあるところでは一切 献金を受 けませんでしたが ピリピ教会との間にその心配はなかったのです このことから見て も いかにパウロと良好な関係にあった教会だったかが分かります さてパウロはこの手紙の執筆時 どこにいたのでしょう この手紙から分かることは

大阪インターナショナルチャーチ アリステア・マッケナ師 2015/6/28

2012 年 2 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 )59 ローマ人への手紙総まとめ 総まとめ 1. はじめに (1) 執筆の意図 1 使徒としての使命 * 所々 かなり大胆に書いた (15:15) 2 使徒としての奉仕の原則 * 他人の土台の上に建てない (15:20) * これまで ロ

2017 年 8 月 13 日 ( 日 ) 14 日 ( 月 ) 7 回 第 2 の警告 (2) 第 2 の警告 (2) ヘブル 4:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし 2 彼らは 迫害と誤

2010 年 4 月 18 日 ( 日 ) 19 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京出エジプト記 19 出エジ 19 出エジプト記 14 章 15 節 ~15 章 21 節 紅海を渡る 1. 文脈の確認 (1) イスラエルの民は 430 年後にエジプトを脱出した (2) エジプト脱出の記録は

このメッセージは メシアの義とパリサイ人の義について学ぼうとするものである Ⅰ. 真の信仰者の特徴 (5:13~16) 1. 地の塩 (13 節 ) あなたがたは 地の塩です もし塩が塩けをなくしたら 何によって塩けをつけるのでしょう もう何の役にも立たず 外に捨てられて 人々に踏みつけられるだけで

2016 年 10 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 7 回 フィラデルフィアの教会 フィラデルフィアにある教会 黙 3:7~13 1. はじめに (1) 黙示録の 3 区分 1 黙 1:19 は 黙示録を 3 区分している Rev 1:19 そこで あなたの見た事 今ある事 この後に起こ

牧会の祈り

聖餐1

2017 年 7 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 1 回 ヘブル人への手紙のテーマ ヘブル人への手紙のテーマ ヘブル 1:1~3 1. はじめに (1) 著者 1いくつかの名が上げられてきた * パウロ * ルカ ( パウロがヘブル語で書いたものを ルカがギリシア語に翻訳した ) * バ

* ダニエル書 3 捕囚期後 (3) * ハガイ書 * ゼカリヤ書 * マラキ書 (5) 預言者たちが語ったメッセージの要約 1 神の主権と聖なるご性質 2 契約の民イスラエルの不従順の罪 3 悔い改めへの招き 4 迫り来る神の裁きと捕囚 5イスラエルの民を攻撃する周辺国への裁き 6 捕囚からのレム

* ペリシテ人の古代都市ガザは 前 93 年に破壊され 前 57 年に再建された * この道路は ガザの遺跡を通過し 新ガザに至る荒野の道である 5 ピリポは その命令に従順に従った 2.27b~28 節 Act 8:27b すると そこに エチオピヤ人の女王カンダケの高官で 女王の財産全部を管理し

存在する 弟子訓練は 人が思考 感情 行動において よりキリストに似た者となることを手助けするプロセスである このプロセスは 人が新しく生まれたときから始まり 残る生涯中続くものである このキリストを わたしたちは宣べ伝えており すべての人がキリストに結ばれて完全な者となるように 知恵を尽くしてすべ

に知恵と英知と知識とあらゆる仕事において 神の霊を満たした (2~3 節 ) (1) ユダ部族のフル その子ウリ その子ベツァルエル 1フルとはモーセの手を両側から支えた 2 人のうちのひとり ( 出 17 章 ) 2フルの孫がベツァルエルである (2) 神の霊を満たした 1 知恵 (wisdom)

1 説 教 聖日礼拝 北浜チャーチ 黒田 禎一郎 2017 年 6 月 4 日 ( 日 ) 主 題 : すべてを感謝しましょう! テキスト :1コロサイ人への手紙 3 章 17 節 はじめに たった一度しかない人生 私たちはどのように生きているでしょうか? 生き方を知っている人は幸いです しかし 多

현장 전도를 위한 1단계 전도훈련교재 4

た 義認 の祝福を述べたものでしょうか しかしこの 1 節は 2 節の頭に なぜなら という言葉があるように 2 節と密接に関連しています ですから 2 節を見て行くことによって 1 節の意味を確かめることができます 2 節が述べていることは何でしょうか それは罪と死の原理からの解放です 私たちが

礼拝の恵み 牧師チャールズ フレドリクソン どうして クリスチャンは日曜日に礼拝するの? 多くのクリスチャンやまだクリスチャンではない人たちも この疑問を持っています そもそも 聖書時代には 今日でもそうなのですが 安息日を守るという律法がありました 安息日は 金曜日の夜から土曜日の日没までの一日で

4 伝承によれば 彼はクレテ島のゴルティナで監督となり 94 歳で召されたと言われています では 今日は発信人であるパウロと 受信人であるテトスから学びたいと思います 発信人であるパウロはどのような教訓を与えているか また受信人であるテトスがどういう信仰を送ったか大切なポイント 1. 発信人パウロ

の詩や歌があるかもしれません もちろん 賛美歌が挿入されることもあります しかし ほとんど の場合 礼拝のこの部分は 信経または信仰の宣言をそのクライマックスとして持つことが適切です 準備言葉の典礼が明らかになると それに対する準備とそれに対する祈りの反応がどのように適合しているかが分かりやすくなり

(1) 神殿の聖所と至聖所を分ける幕である 1 長さが約 18 メートル 厚さが約 10 センチ 2この幕の内側に入れたのは 大祭司だけである それも年に一度だけ 3 大祭司 アロンの家系 ケハテ氏族 レビ族 イスラエルの民 全人類 (2) この幕が 上から下まで真っ二つに裂けた 1 神の御手がこれ

ど予言者として神さまに用いられました 新共同訳聖書では 今日の箇所には 終末の平和 という小見出しがついています 終末 今 のこの世は終わり 新しい神の世界がもたらされる時です その時にどのような光景が起こるかを イザヤは示されたのでした 歴史の究極ですね 主の神殿の山を目指して 世界中の国々から人

Heb 11:7 信仰によって ノアは まだ見ていない事がらについて神から警告を受けたとき 恐れかしこんで その家族の救いのために箱舟を造り その箱舟によって 世の罪を定め 信仰による義を相続する者となりました (1) ノアは 神から警告を受けた 1 創 6:17 Gen 6:17 わたしは今 いの

24:24 それで わたしたちの仲間が数人 墓に行って見ますと 果して女たちが言ったとおりで イエスは見当りませんでした 24:25 そこでイエスが言われた ああ 愚かで心のにぶいため 預言者たちが説いたすべての事を信じられない者たちよ 24:26 キリストは必ず これらの苦難を受けて その栄光に入

とは言えないような気がします 弟子達もすぐには主の復活を信じることが出来ない人達だったのです この人達はどうして主の復活を信じるようになったのでしょうか この最初の弟子達の証言によってイースターのメッセージが全世界に告げられていったことは事実です それだけにこの最初の弟子達が復活の信仰を持つようにな

られました このエルサレムとサマリアでの出来事については 山下先生が 元旦礼拝と先週の礼拝で メッセージを取り次いで下さいました [1] 王の役人への対応さて今日は カナで行われた二回目の奇跡です カファルナウムの町からヘロデ王の役人が訪ねて来ました 歩いて一日以上もかかる距離です それでもはるばる

B2 神はどのようなお方か 1Chro.29:10-12 Dt.10:12-13 Ps.95:1-7 B3 イエス キリストはどのようなお方か John.14:8-10 Mk.6:31-56 John.10:30-33 Heb.2: John.4:2-3 2John.7-10 B4 三位

(2) ケンクレヤにある教会に属していた 1コリントの南東 11 キロのところにある港町 2コリントの東の港としての役割を果たした アジア方面の交易のための港 * 西の港は カイオン 両港の間の距離は 8 キロ 3パウロは 第 2 回伝道旅行でここを訪れている 4 誓願が成就したのを記念して そこで

2008 年 7 月 27 日 ( 日 ) 28 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 8 創世記 8 創世記 3 章 14 節 ~24 節 アダム契約 イントロ : 1. 前回までの復習 (1) 創世記には 11 の区分 ( トルドット ) がある (2) 第 1のトルドットには 人類の

御心が天になるごとく

2. アウトライン (1) 過去の回顧 (1~4 章 ) (2) 律法の解説 (5~26 章 ) (3) 未来の展望 (27~30 章 ) (4) 指導者の交代 (31~34 章 ) 3. 結論 (1) 律法の本質 (2) イスラエルの将来 (3) 申命記とイエスの教え 申命記を通して イエスの教え

を与えられて 祈りつつ取り組んで行くように導かれる ですから私たちは自分の願い事を一方的に神に祈る祈りはやめて まず聖書を通してまず神を見上げること 御名を賛美することから始めたいのです そのような神への賛美また信仰告白から始まる祈りこそ祝福される祈りの基礎です さて第 2 の祈りは 御国が来ますよ

Derek Prince Ministries Asia-Pacific THE TEACHING LEGACY OF DEREK PRINCE MINISTRIES ARCHIVE The Battlefield of the Mind - Derek

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聖 書 へブル12:11,12 (第41講)

主なるイエスキリストを信じる信仰による以外には救いはありません 私達は 全ての人は罪を犯したために神の栄光を受けることができない ( ローマ 3:23) と記されているように 全ての人間は生まれながらにして 又 罪の道を選ぶ罪人であると信じます 私達は イエス キリストが私達の罪の身代わりになり十字

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癒しの業と宣教 ( ルカ 4:38~44) 1) ルカ福音書講義 (23) 章 38 イエス 2) は会堂から立ちあがり シモンの家 3) に入った シモンのしゅうとめが 高熱 4) で苦しめられており 彼らは 5) 彼女のことをイエス 6) に願った 39 彼は彼女の枕

よと言っておられます あなたが思っているような安定した生活を送ることはできない 心地よい生活ではない 狐や空の鳥以下の生活であると なぜイエス様ともあろう大先生の生活がこういうものなのでしょう その答えは一言で言えば 私たちのため ということです マルコの福音書 10 章 45 節 : 人の子も 仕

1 パンの家 という意味 農業生産の豊かな地 ダビデの町とも呼ばれた 2ガリラヤのベツレヘムと区別するために ユダヤのベツレヘムと書かれている 年代 200 軒の家 クリスチャンとイスラム教徒が平和に住んでいる 4 今日 パレスチナ自治区 2 万 2 千人 クリスチャンは迫害に会っている

1 それは キリストにのみ適用される御名である (2) 旧約聖書では 御使いたちは 神の子たち と呼ばれた Job 38:7 そのとき 明けの星々が共に喜び歌い / 神の子たちはみな喜び叫んだ 1 新約聖書では 信者が 神の子たち と呼ばれる ( ヨハ 11:52) 2しかし 御子 ( ヒュイオス

このメッセージは 父なる神について考えようとするものである Ⅰ. 聖書が使用する比喩的言葉 1. 神という言葉について (1) ヘブル語でエロヒム ( エル ) ギリシア語でセオス 1 普通名詞 神々を指す言葉である 2 日本語の神も 多くの神々を指す言葉である 3 聖書の神は どういう神かを示す必

Microsoft Word 年4月30日説教「気づく」.doc

聖 書 へブル12:11,12 (第41講)

ヘブル人への手紙1章

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裁きます けれども 実は自分たち自身も その基準には到達できていないのです これが偽善の始まりです 律法主義に陥ると 相手をこき下ろし けれども こき下ろしている基準に自分自身が満ちていないことが起こります 高らかに主張している人ほど 実はその教えを行なっていないという問題が起こるのです パウロは

3 仲介者としての祭司たちが存在していた (2) 新約時代の状態 1すべての信者が まことの聖所に入ることができる * 天の聖所で 神の臨在の前に出ることができる 2これは 万人祭司の教えである 3 訳文の比較 こういうわけですから 兄弟たち 私たちは イエスの血によって 大胆にまことの聖所に入るこ

り そして キリストがその天使を送って僕ヨハネにお伝えになったものである 1:2 ヨハネは 神の言葉とイエス キリストの証し すなわち 自分の見たすべてのことを証しした 1:3 この預言の言葉を朗読する人と これを聞いて 中に記されたことを守る人たちとは幸いである 時が迫っているからである 1:4-

Rev 7:1 この後 私は見た 四人の御使いが地の四隅に立って 地の四方の風を堅く押さえ 地にも海にもどんな木にも 吹きつけないようにしていた (1) この後 私は見た 1 物事の時間的流れではなく ヨハネが見た幻の順番を示している 2この幻は 神の裁きが迫っていることを示唆している 3 地の四方

良いこと となります ともするとクリスチャンは こう考えやすいかもしれません 私は人がどう考えるかは気にしない 神がどう思われるかだけを心に留める と 確かにそこに真理はあるのですが そのあまり 人々がどう考えるかを顧慮しない傍若無人な態度を取るのが良いのではありません パウロはここで 人々がどう見

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第二に 聖さを得るために 私たちはすべての人との平和を追い求めなければなりません 私たちの思いの内にある敵対心や闘争心などを放っておかず 平和的に生きるように努めなければなりません へブル書の著者は このことについて 非常に厳しく警告しています 私たちが神の聖さにあずかる者とならない限り 主を見るこ

2015_12_06 マタイ2:1--2.xdw

2017 年 7 月 16 日 ( 日 ) 17 日 ( 月 ) 3 回 御使いに勝る御子 (2) 御使いに勝る御子 (2) ヘブル 2:1~9 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし 2 彼らは 迫害と

マタイ 25 章 14 節 各自に任された財産 1A 神より与えられている財産 1B 創造の源 2B 信仰の量り 2A 清算の時 1B 永遠の報い 2B 報酬の時 3A 求められていること 1B 心のはかりごと 2B 自分の行程 3B 小さな事への忠実 4B 信じる事 本文 マタイによる福音書 25

2012 年 7 月 1 日 ( 日 ) 2 日 ( 月 ) 17 回目 Ⅴ-020~021 バプテスマのヨハネの登場 バプテスマのヨハネの登場 ルカ 3:1~2 マコ 1:2~6 1. はじめに (1) 文脈の確認 1バプテスマのヨハネの誕生 2イエスの誕生 3イエスの幼少期 (2) 今日の箇所は

聖霊降臨節第 15 主日 [ 平和月間 ] 礼拝説教 そこに愛はあるのか? 要旨 詩編 62 編 2~3 節 2 わたしの魂は沈黙して ただ神に向かう 神にわたしの救いはある 3 神こそ わたしの岩 わたしの救い 砦の塔 わたしは決して動揺しない コリントの信徒への手紙 Ⅰ 12 章 27 節 ~1


2018 年 2 月 4 日 ( 日 ) 5 日 ( 月 ) 29 回 善行の勧めと信仰上の勧め 善行の勧めと信仰上の勧め ヘブル 13:1~17 1. はじめに (1) この手紙は ユダヤ教への回帰を考えていた第 2 世代のメシアニック ジューたちを励ますために書かれた 1 教理的学び 2 学んだ

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From the Pulpit of the Japanese Baptist Church of North Texas July 8, 2018 信仰の勇者 ギデオン士師記 7:1-7 7:1 さてエルバアルと呼ばれるギデオンおよび彼と共にいたすべての民は朝早く起き ハロデの泉のほとりに陣を取っ

                 

07/06/17  礼拝メッセージ  近藤修司 牧師

今日 復活日の聖書日課には三人のマリアが出て来ました 日曜日の朝早く イエスの墓に行った二人のマリア マグダラのマリアともうひとりのマリア さらにもうひとりのマリアがその前に登場していました 旧約聖書 出エジプト記第 15 章 20 節です アロンの姉である女預言者ミリアムが小太鼓を手に取ると 他の

束の地カナンに入ることが許されなかった 9 死を前にして ヨシュアを後継者に任命し 120 歳でモアブのネボ山で死んだ 10 モーセという人は 地上のだれにもまさって非常に謙遜であった ( 民数記 12:3) 11 自分を しもべとして神の家全体のために忠実でした ( ヘフ ル 3:5) 新約聖書に

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2016 年 2 月 14 日川越教会 すべての民と共に 加藤享 [ 聖書 ] ローマの信徒への手紙 15 章 7~13 節だから 神の栄光のためにキリストがあなたがたを受け入れてくださったように あなたがたも互いに相手を受け入れなさい わたしは言う キリストは神の真実を現すために 割礼ある者たちに仕える者となられたのです それは 先祖たちに対する約束を確証されるためであり 異邦人が神をその憐れみのゆえにたたえるようになるためです そのため わたしは異邦人の中であなたをたたえ あなたの名をほめ歌おう と書いてあるとおりです また 異邦人よ 主の民と共に喜べ と言われ 更に すべての異邦人よ 主をたたえよ すべての民は主を賛美せよ と言われています また イザヤはこう言っています エッサイの根から芽が現れ 異邦人を治めるために立ち上がる 異邦人は彼に望みをかける 希望の源である神が 信仰によって得られるあらゆる喜びと平和とであなたがたを満たし 聖霊の力によって希望に満ちあふれさせてくださるように [ 序 ] 川越教会の新しい聖句と幻川越教会の新しい歩みについて 14 年度から教会修養会を5 回開催して話し合ってきました 一年前の 3 月 8 日には 次代への聖句として 2007 年 1 月に 私が臨時牧師就任第一回の礼拝で掲げた聖句 見よ 兄弟が共に座っている なんという恵み なんという喜び ( 詩編 131:1) と共に 新しい聖句を決めました 希望の源である神が 信仰によって得られるあらゆる喜びと平和とであなたがたを満たし 聖霊の力によって希望に満ちあふれさせてくださるように ( ローマ 15:13) です そして礼拝堂正面の左右に掲げられたこの二つの聖句を見ながら 私たちは毎日曜ごとに礼拝を守って来て居ます 9 年前の聖句については その時の説教原稿をプリントして 後のテーブルに置いておきましたので ご覧頂いていると思います そこで今朝は 昨年決めた聖句を掛け軸に書いてくださった小山兄がスチュ ワードシップ月間の証をされるので 私もこの聖句からメッセージをお取次ぎ することにします ちなみに この聖句を決めた時の教会修養会で語り合った 1

川越教会の幻を記してみましょう 1 賛美に溢れる教会 : 小松澤恵姉 ( 大久保教会音楽主事 ) を月 1 回招く 2 近隣の方々との関わり : 地域の行事に参加する バザー等で近隣との交わりを進める 幼小科のお母さん方を招く 花壇を整備しオープンカ ーテ ンを目指す 3 証しし合える教会 : 隔月程度のペースで 喫茶とフリートーク の場を設け互いに自由に話し合えるようにする 4 当番信徒 奉仕者の役割 奉仕者の心得( 受付 献金 主の晩餐式 司式 ) を再確認する 執事制復帰は現状を見極めつつ 16 年度実施を目途に準備していく 5 家庭での祈りを大切にし 家庭集会を考える 6 プレハブ( 火災後の臨時会堂 ): チロリン村 バザー 体操教室等で活用しており 補修の可否等を検討する 7 駅の近隣への移転が将来的には必要 ( 駐車場の確保も含めて ) [1] ユダヤ人と異邦人の一致さてローマの信徒への手紙は 世界伝道の第一人者パウロが 第三次伝道旅行中の紀元 56 年頃に ギリシャのコリントからローマ帝国の都ローマの教会に宛てて書き送ったものです イエス キリストの十字架と復活によってもたらされた救い 福音の真髄をしっかり説き明かした中心的な手紙です 私たちが選んだ聖句 15 章 13 節に注目しましょう パウロはローマ教会に対して 希望の源である神が 信仰によって得られるあらゆる喜びと平和とで あなたがたを満たし 希望に満ちあふれさせてくださるように という祈りを述べています 信仰によって得られる喜びと平和とは どういうものなのでしょうか 7 節から 13 節までの段落には 福音はユダヤ人と異邦人のためにある というタイトルが付けられています そして9 節にはダビデの歌 10 節はモーセの歌 11 節は詩編 12 節は預言者イザヤの言葉が引用されています これらは皆 すべての異邦人も主の民ユダヤ人と共に 主なる神をたたえよ すべての民は主を賛美せよ という旧約聖書からの引用です ユダヤ人は自分たちだけが主なる神の民であり 割礼を受けていない民を 異邦人 別人種として排除していました しかし彼らが信じている律法 歴史 文学 預言の書 すなわち旧約聖書には このように 異邦人に対して共に主 2

なる神をほめたたえようという呼びかけが記されているではないか とパウロは主張したのです 特に預言者イザヤは エッサイの子孫から 異邦人にも恵みの支配が及ぶメシアが現れる 異邦人はそのメシアに望みをかけている との神の預言を語っているではないか とパウロは述べているのです 1 節から6 節までの段落では 強い者が強くない者の弱さを担い 隣人を喜ばせ 互いに向上していく生き方が勧められています キリストは神の子でありながら 弱い者 貧しい者を助け 弟子たちの足を洗い ご自分の命を投げ出して すべての者の罪を贖う死を遂げて下さいました それ故に神は キリストを死より復活させて 死と滅びに打ち勝つ愛の勝利を現されました このキリストを救い主と信じる時に 強い者と弱い者が共に仲良く生きていく喜びと平和が生まれるのです そして 7 節以下では 皆が救い主の恵みを声を合わせてほめたたえる時に 互いに相手を受け入れあって 神の民だ 異邦人だという人種差別の争いからの救いがもたらされて 世界の全ての民が声を合わせて主を賛美する喜びと平和に満たされるという 希望の源である神の恵への感謝と祈りで パウロは 1 章から書き始めて来た信仰の勧めを閉じたのでした [2] ヘイトスピーチ私は 1995 年から約 10 年間 日本バプテスト連盟からの派遣宣教師として シンガポールで暮しました シンガポールで暮す日本人のために 国際日本語教会 を作って 日本語と英語の二ヶ国語で説教をしましたので 国際結婚組やシンガポール人も集まって来ました 人種が違っても仲良く交わり 支え合いました タクシーに乗ると 運転手から 朝鮮人か? とよく聞かれました 矢張り自分には朝鮮系の血が混じっているのだなー と変に納得して 韓国人に対して 親近感すら抱くようになりました ところが昨年 9 月にシンガポールに行った時のことです コレアン? と聞かれて ノー ジャパニーズ と答えると ご免なさい 日本人? と先に聞いて 実は韓国人だと ものすごく怒られるので 先ず韓国人? と聞くことにしているのです と教えてくれました 矢張り韓国の人たちには 日本人に対する強い対抗意識があるようです 20 年経って 初めて気付かされました 何とボンヤリしてきたことでしょうか 人種 国籍が違うと 無意識のうちにも 食い違う色々な心情が発生するもの 3

なのですね 韓国では よく反日感情が燃え上がり 小日本 ( 英語のジャップに相当する語だそうです ) と叫ぶデモが起こります 日本でもヘイトスピーチが日常的に繰り返されていると言われます 新大久保では 在日朝鮮人ぶち殺せ! というヘイトスピーチが繰り返されているそうですね ヘイトスピーチという他人を傷つける表現が 日常として当たり前になってしまう社会 敵意をむき出しにするような社会が出来てしまうと 大変な問題だと恐れを覚える と或る専門家が語っていました 私は 今回聖書のこの箇所を繰り返し読んでいて 自分たち以外の民族を異邦人として差別し 交わりを拒否してしまうユダヤ人の宗教意識の恐ろしさを あらためて自覚させられました だからこそパウロは 福音信仰の真髄を語った最後の締めくくりとして 旧約聖書の各部分から 主の民と異邦人が共に主なる神を賛美する言葉を取り出してきて 信仰の喜び 平和 希望に満ち溢れますようにという祈りを記したのですね 私たちは この祈りを繰り返し祈りつつ 信仰の歩みを続けていかなければなりません [3] 世界宣教者パウロこの手紙の終わり部分の 16 章 22 節に この手紙を筆記したわたしテルティオが キリストに結ばれている者として あなたがたに挨拶します と記されています コリントⅡの 12 章では パウロが持病に苦しんでいる自分を告白していますから ローマの教会に宛てた手紙を書く時も 体調がすぐれず テルティオの助けを借りて口述筆記したのでしょうか それでも パウロはこの手紙の 15 章 22 節以下で エルサレムへ行ってから ローマを訪れ 更にイスパニアに行きたいと 述べています 一方 使徒言行録 20 章によりますと パウロはコリントに滞在してローマへの手紙を書いた後で エルサレムに行こうとして ミレトスの港でエフェソ教会の長老たちと会い 別れの挨拶をしています 今 わたしは 霊 に促されてエルサレムに行きます 投獄と苦難とがわたしを待ち受けているということだけは 聖霊がどこの町でもはっきり告げてくださっています しかし神の恵みの福音を力強く証しするという任務を果たすことができさえすれば この命すら決して惜しいとは思いません そして今 あなたがたが皆 もう二度とわたしの顔を見ることがないと わたしには分かっています と語っています 長老たちは皆泣いて別れを惜しみました 4

このようなパウロの言動を見ますと 彼が世界宣教に召されたという召命感に徹していた姿を 私たちは目の当たりにする思いがします エルサレムの貧しい信者たちを助けるために ギリシャ地方の諸教会に訴えて献げられた募金を どんなに危険が待ち受けていようとも ユダヤ人教会と異邦人教会の間に主にある一致を造り上げていくために 自分自身で届けてようとするパウロ しかもそこで終わらずに 更に病弱な身体をおして ローマ教会そして世界の果てと言われるイスパニアにまで 福音を届けようと祈り続けているのです 世界の全ての人に主の素晴らしい福音を伝えるという使命感に徹しているのです 何と素晴らしい信仰でしょうか [ 結 ] 川越教会の祈り神は全世界の創造者です 世界のすべての生きとし生ける者を愛しておられます そして永遠の命に与からせようとして 救い主イエス キリストをこの世に誕生させられました 貧しい家畜小屋での誕生でしたから 野宿して羊を守っていた貧しい羊飼いたちが 真先に誕生を祝いに来ることができました それと同時に 遠い東の国の占星術の学者たちも 黄金 乳香 没薬等の高価な捧げ物を携えて 星に導かれつつ訪ねて来て 拝することができました このように救い主は 身近な貧しい者の救い主であると同時に 遠い国々の豊かな人達の救い主でもあるのです 福音は世界中の全ての人に伝えられなければならないのです 私たち川越教会も 救いを必要としている身近な人々への伝道とともに 世界宣教にも 働き人を送り出していかなければなりません 聖霊の力によっ て 私たちを希望に満ちあふれさせてくださるように 祈って参りましょう 祈ります : 神さま 強い者と弱い者とが互いに喜び支え合って生きていく川越教会にしてください 自分と違う者と共にあなたを賛美する 喜びと平和に満ちた教会にしてください 海外に出て行って 違う国の人たちと共に暮らしながら 福音の喜びを証しする働き人を 祈り送り出していく教会にしてください 救い主イエス キリストの御名によって祈ります アーメン 5